【#876】手づくり「ミートボール」
手づくり「ミートボール」
~安さと味の良さが自慢です~
インフレ気味の時は
安い大きめのミートボールが
惣菜でよく売れます
メーカー品が多いのですが
あえて手づくりのミートボールの
安くておいしいを
販売するのです
これは手づくりの
惣菜の原点です
安く売るには原価を下げる
肉の分量を減らして
おいしくつくる方法が
ありますか?答え
あり!ます
肉を減らして代わりに
“オカラ”卯の花です
ただしそのままでは
おいしくないので
惣菜の「卯の花煮」を参考に
“オカラ”だけをコンソメ味の
スープの素(ガラ粉末)などで
洋風「卯の花煮」にします
これを冷やしてから
煮汁を絞って肉と
合わせて使います
これが意外においしいのです
代替肉として使います
肉団子のレシピに合わせて
肉と混ぜ合わせますが
肉の30~40%は
混ぜることができます
ハンバーグや肉団子のレシピを
ベースに材料を混ぜ合わせて
丸めて油で肉団子に揚げます
多少形がいびつでも気にせずに
丸めて油で揚げます
揚げたらタレをまぶして
できますが注意も必要
それはでき上がりの“艶”です
よく売れる肉団子は
タレがたっぷりと付き
ピカピカに光っています
これをつくるは残念ですが
手づくりでは難しいので
業務用のタレを選んで使います
とにかく安く売ります
大量に売れます
★林廣美のワンポイント★
肉団子のレシピはネットなどで参考にします。簡単にはレシピの中にある“パン粉”などの部分を“卯の花煮”に置き換えてつくれます。肉団子レシピを参考にして、肉のコストを下げるために“卯の花煮”で代替します。食べると分かりますが煮上げた卯の花は不思議とその存在は気になりません。いびつの肉団子も気にせずつくります。20円肉団子での売り込みも人気です。
肉団子はタレの見た目で売れたり売れなかったりします。業務用のタレ落ちせずピカピカと艶のあるものを選ぶようにします。不思議なことにピカピカがよく売れることがわかっているからです。手づくりではこのピカピカがつくれないのです。残念ですが。
=参考・肉団子レシピ=
でき上がりを100として、材料を割合で表示します。
① 豚ひき肉(脂の多いもの)20
② 鶏ひき肉 30
③ 玉ネギ(みじん切り)10
④ 卯の花煮 20
⑤ ジャガイモ(すりおろしたもの)10
⑥ 片栗粉 10
味付け調味料として(ガラスープ粉末、塩、砂糖、コショウなど)業務用タレの味が強いので肉団子は薄味につくります。よく混ぜ合わせて粘り気を出して、面倒でも手で丸めます。 アイスクリームのディッシャーを使うと便利です。
●林先生の家庭料理教室●
忙しい時に手でこねる肉団子は考えるだけでも大変です。こねない肉団子をつくります。これが意外に美味しいのです。
材料は「豚小間切れ肉」です。まな板を使って肉を粗目にざくざくと切りボールに入れて、少しの水で薄めた麺つゆを肉の20%ほど加えて、手で軽く混ぜ合わせます。麺つゆは肉に吸い込まれて無くなります。これが大切なのです。肉に水分を含ませると焼いた時に、肉が柔らかくなり、味もアップします。
ジャガイモをすりおろして水気を絞り、塩少々で味付けして肉に20%ほど加えて混ぜます。この肉の材料を指先で軽く丸めてフライパンで焼きます。小さなハンバーグと考えてください。下が焼けたらひっくり返して両面焼きます。
焼けた肉を取り出して、フライパンに同量の醤油と本みりん、水少々を入れて火にかけて軽く煮詰めたら、焼いた肉を戻して味を絡めます。季節のサラダ野菜と盛り合わせます。
<By 林廣美>