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林廣美の今週のお惣菜

林廣美の今週のお惣菜

【#906】鉄板「卵焼き」

2026年04月10日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

20260409_hayashi

鉄板「卵焼き」
 ~人気の「卵焼き」を店の自慢惣菜にせよ!~

バックヤードの調理器具として
鉄板焼きの台を入れる店が
多くなっています
焼きそば 焼うどん お好み焼
鉄板焼き鳥 ハンバーグ など
実演調理で差別化作戦が
できるからです

惣菜売場での
調理の実演を見せ
おいしさのシズル感を演出して
売り込みです

もともと鉄板焼き台は
お好み焼きを焼く料理器具でした
もっと効率よく売上げに
貢献するメニューとして
売上げ単価の高い
「鉄板卵焼き」が誕生

厚焼玉子は調理人の技
卵焼は厚焼き玉子用の器具を
使わないといけないと
思っていませんか?

お好み焼きなどの次に
鉄板でさっとつくれるのが利点
注文を受けてさっとつくる
でき立ての魅力です

鉄板卵焼きにはちょっとした
工夫が必要です
それは卵汁に少量の片栗粉を
混ぜておくことです

卵の白身と黄身とをよく
混ぜてください
「よく混ぜる」これがコツです
白身の粘りをよく切る混ぜ方です
鉄板に卵液を薄く流すためです

卵液にダシの分量の本味醂と
醤油少々と砂糖と片栗粉少量の
甘めの卵焼きです
水やダシはできるだけ少なく
代わりに粉末の「カツをダシ」を
入れてうま味を付けます

卵液はよく解きほぐして白身と
黄身を確りとよく混ぜ合わせ
卵液をお玉を使って長方形に
ゆっくりと薄く流します

薄い卵液は熱ですぐに固まるので
流すスピードを加減するのが
上手に焼くコツです

卵液が半熟に固まったら端から
くるくると巻き上げてでき上がり
慣れてしまえばいくらでも
できるので実演販売もOKです

20260409_hayashi2
(端からくるくると巻き上げます)

卵焼きのレシピは関東風が最適
ダシや水分が少ないレシピ
ダシなどの水分が多いと
ダシが流れてつくれません
関西風のダシ巻きレシピは
鉄板卵焼きには向いていません

ダシを利かせるには水分ではなく
メーカーの顆粒だしを少量の水で溶き
ダシ感を出すのです


★林廣美のワンポイント★

鉄板に卵液を流すときには、一度に多く流さないことです。初めは少しずつ流してみて卵が固まったら、また少しずつ流すようにします。巻き上げるときには卵液の表面が乾かないうちにくるくると巻くようにすると上手につくれます。少し練習が必要ですが、慣れるととても便利です。鉄板は焼きそば、お好み焼き、などで大活躍の調理器具。上手に使いこなしてください。

いつものダシ巻き卵をベースにつくります、関西風のダシ入りの場合には水分を少なくして、片栗粉を少し入れてつくります。(レシピ参考例:卵6個、かつおダシ顆粒小さじ1、本味醂大さじ4、砂糖大さじ4、濃い口醤油大さじ2、片栗粉小さじ2)ダシ水分の入らない関東風です。しっかりと混ぜ合わせて使います。片栗粉は増減工夫してください。


●林先生の家庭料理教室●

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家庭で卵焼きをつくるのは大変ですが、形を気にしなければテフロンのフライパンで簡単にできます。おすすめは、「カニカマ入り卵焼き」 なぜでしょうか?それはカニカマにはおいしいダシがたっぷりと入っているからです。いつもつくっている卵焼きにカニカマをほぐして入れるだけです。テフロンのフライパンを弱火にかけて、カニカマ入りの卵液を薄く流して半焼きに(表面が半熟になるのを確認して) 端からくるくると巻きあげます。巻き上げたら弱火で蓋をして、しばらく置いて火を通します。カットして形を整えて器に盛りつけます。水菜など青い野菜を刻んで加えると立派な和風料理になります。


<By 林廣美>

 

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【#905】大きめ「メンチカツ」

2026年04月03日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

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大きめ「メンチカツ」
~安い&おかずとして売り込める肉惣菜~

惣菜のインフレが気になります
揚げ物の油も値上がりです

日本人は揚げ物が大好き
安いコロッケが人気ですが
安すぎて売上げは増えません
そこで狙いは「メンチカツ」です

もともとは肉屋さんの人気肉惣菜
“メンチ”は
ひき肉の“ミンチ”がなまって
“メンチ”になりました

コロッケは材料がジャガイモですが
“メンチ”は体に良い“肉”です
値段も安く栄養もあります

そうそうハンバーグもひき肉
カリッと揚がった“メンチ”は
柔らかなハンバーグと親戚です
パン粉を付けて油で揚げた
立派なハンバーグです
だからこそ人気があるのです

つくり方は意外に簡単ですが
量をつくるとなると大変です

大量に炒めたみじん切りの玉ねぎと
多めのひき肉と少量パン粉に
塩コショウを合わせて
よく練り合わせて小判型に
成形してパン粉を付けて
油できつね色に揚げます
(ハンバーグを参考にします)

レストランでは西洋料理の
デミソースをかけて食べますが
惣菜ではとんかつ用の
「中濃ソース」をかけて食べます

残念ですが手づくりはコスト高
衛生管理も大変でおすすめはしません
でもよく売れるので仕入れて揚げます

揚げ物材料の専門メーカーがつくる
数ある冷凍材料の中から
おいしいものを厳選して販売
つくるだけでなく選ぶ眼力も
販売技術の一つなのです

平日はコロッケの売り込み
祝日や土日の週末は“メンチカツ”
インフレに強い売場になります

仕入れを考える
バイヤーの眼力を活かして
売上げが取れる商品です


★林廣美のワンポイント★

本来なら“自社オリジナル手づくりメンチカツ”を売り込みたいのですが、手がかかりすぎるのと量産が難しいので、おいしいメーカーの“メンチかつ”を厳選して売り込みましょう。

試食してみて、ハンバーグに近い食感のものを選ぶのが売れるコツです。パン粉も気を付けて選びます。見た目が良い生パン粉風のものがよく売れます。


 

●林先生の家庭料理教室●

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メンチカツやハンバーグ、肉団子をつくる時に、厄介なのは玉ねぎのみじん切りです。そんな時は皮を剥いた玉ねぎ1個を半分にして、ポリ袋に入れて電子レンジ(500w)で6~7分ほど加熱します。しばらく冷ましてからみじん切りにします。切った玉ねぎは多少の大小があっても構いません。そして玉ねぎは炒めず、ひき肉と調味料と合わせて手早く混ぜ合わせます。塩、コショウ、ケチャップなど好みの調味料も合わせましょう。

時間がある時に、このレンジでチンの玉ねぎをつくって冷蔵庫に保存しておくと、とても重宝するのでおすすめです。刻んで冷凍もできます。玉ねぎのみじん切りは目が痛くなりますが、この方法だと痛くなりませんよ。


<By 林廣美>

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【#904】オカズになる「肉入り根菜の煮つけ」

2026年03月20日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

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オカズになる「肉入り根菜の煮つけ」
 ~話題をつくる惣菜を売りたい!~

ますますインフレになる世の中
安くておいしい商品に目が行きます
最近では栄養まで気にします

煮物は仕入れで十分と考えて
つくることを止めてしまった
惣菜の「煮物」の数々

それまでの主力商品だった煮物の
売上げが減ってしまい大ピンチ

なぜ仕入れの煮物は売れない?
答え それは「酸化」しているから
この酸化は味を悪くします

おいしい煮物でも翌日は不味い
これが料理の常識です

工場煮物は不味さ何日?

弁当を売るならオカズの煮物を
おいしくするのが鍵
まず「ご飯」と「煮物」
この二つにプラス
メインの肉系の「オカズ」!

人気の鍵となる煮物の秘訣は
煮物を煮たら盛り付けるまで
汁から煮物を出さないこと
次の日まで汁の中に入れて
空気(酸素)に触れないように
冷まして保存します

鍋で煮たら鍋ごと室温で
冷まして出来上がり
冷めたら冷蔵庫で保管です

工場など大鍋で煮物を煮たら
手に軍手をはめてその上にさらに
厚手のグローブをはめて
火傷に注意しながら煮上げた煮物と汁を
厚手のポリ袋に入れてます
空気を抜いて
シール機などを使って密封

袋ごと冷たい水で冷やして
冷蔵庫で保存すれば
3~4日は出来立ての
味をキープできます

それぞれの「煮物」を小分けパック
季節の野菜をおいしい人気商品に
今なら大根と鶏肉が相性抜群
つくり方の効率をよく考えます


★林廣美のワンポイント★

野菜だけの煮物は売れません。インフレ時は鶏肉などたんぱく質材料を入れてつくるオカズが人気。豚小間切れ肉等でもよく売れます。原価計算をきちんと計算して(余った野菜は原価ゼロにするなどの計算で)商品化をします。時間別の人件費も原価に入れて売価を決めることも必要です。

一週間に2日ほどまとめて大量につくり、汁と煮物を分けずにポリ袋などで保管して翌日に使うなど工夫をします(汁はヒタヒタの分量です)。3~4日は味が変わらないのでまとめてつくり、作業効率を上げて売り込むとよいでしょう。

大根は水で茹でて柔らかくしてから使うと味が染み込みやすくなります。柔らかな大根の煮物は人気煮物の一つです。地元のダシや醤油などを使うのが売れる大事なコツです。


 

●林先生の家庭料理教室●

hayashi-hiromi_2

今、フレンチレストランなどでは「焼き野菜」が人気メニューになっています。私も焼き野菜にはまっていて、太いネギ、ジャガイモ、サツマイモ、ニンジン、カブ、ブロッコリーなどを、グリルで焼いて、ハンバーグなどの添え野菜に使います。いろいろな野菜をグリルで焼いて大皿に盛り、胡麻ドレッシングなどで食べます。野菜をアルミホイルで包んでグリルで焼くのもありです。ガス台を塞がないのと、焼くだけなので手がかからずにとても便利なオカズです。焼くだけ、これが人気の理由です。


<By 林廣美>

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プロフィール

<林 廣美>

日本フードサービス専門学院 学院長

週刊誌編集長、料理雑誌「魚菜」編集長を経て74年料理研究家として独立。 同年、(株)シェフを設立、代表取締役となる。一流メーカーの販促企画メニュー開発など食材および調味料マニュアルの指導にあたる。 食品総合コンサルタントとして活躍の傍ら、日本フードサービス専門学院を設立、デリカの調理理論、実技指導を担当。惣菜業界の第一人者として講演依頼も多数。

【執筆活動】
『惣菜の教科書』(商業界)、『ミートデリカ入門』(食肉通信社)など。月刊誌『食品商業』(商業界)の常連執筆者。

<山中 典子>

フードプランナー・日本フードサービス専門学院 講師

東京家政大学短期大学部栄養科卒業後、辻クッキングにて副校長を務めた後、退社。キッコーマン(株)商品開発室に入社し、「タレ・メニュー開発」を担当。 その後、キッコーマンデリカ(株)にて全店のメニュー開発・商品開発・企画にたずさわる。現在は、フードプランナーとして、フリーで活動中。

【現在の活動】
日本フードサービス専門学院講師、コーディネータースクール講師、レストランのテイクアウト商品のアドバイザー、食品メーカーのメニュー開発・撮影、展示会のメニュー開発・デモンストレーション・展示品作成、食品関係の撮影、料理教室主宰

【免許・資格】
衛生管理者、フードコーディネーター、野菜ソムリエ、食品衛生責任者、食生活アドバイザー、雑穀エキスパート、フードアナリスト、食の検定(食農検定)、食育指導士、介護食アドバイザー、中級食品表示診断士、普通自動車運転免許など多数。

<大塚 長務>

株式会社明治屋 代表取締役

1975年12月19日大分県竹田市生まれ
高校卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。その後、京都の料亭、福岡、現ミシェラン三ツ星獲得料亭を経て、和食では、ほとんどなかった真空料理・新調理法を10年以上前から自社で取り入れ指導者とし全国を中心に活動。調理人としての感覚と工業的調理知識を取り入れた調理技術の伝道師として、経済誌などに掲載され実力を認められている。

【資格】
国家技能調理師・調理師免許・河豚調理師免許・利き酒師

【趣味】
食べ歩き

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