【#885】惣菜おでん

惣菜おでん
 ~初冬の定番なのになぜ惣菜で売れないの?~
惣菜の冬の定番「おでん」
一家団欒、鍋を囲んで
食べるおかずです
変わった材料はありませんが
それぞれの材料に合った
味付けをするのが売れる㊙条件
「おでん」というと
色々な材料を一つのおいしい
ダシ(スープ)で長時間煮込んだ味
というイメージがありますが
業務用の粉末スープや材料を使えば
「おでん」ができると思うのは誤り
惣菜のおでんが売れない理由は
材料を長時間煮込めばOKと考えて
ゴッタ煮にするからです
家に帰ってレンジでチンをする
おかずになる「おでん」計画
まずは基本のスープをつくり
惣菜では麺つゆなどをベースに
スープをつくることが多いが
ここで一工夫すること
業務用麺つゆをベースに
鰹節と昆布(粉末)を加えて
おいしい自前のダシをつくるか
または地域の特別おでんダシを
パートさんに聞いて開発するか
おでんの材料も決め手
卵と大根は必須材料
卵はゆで卵を仕入れて
ポリ袋に入れて
ダシ入り醤油を薄めずに入れ
2~3日ほど冷蔵庫で
保管すると味が付きます
大根は人気商品なので
化学調味料など粉末調味料を
加えた水で柔らかくなるまで
茹でた後で取り出して
自前のおでんダシと合わせて
煮込んで味を付けます
煮込んだ後に
ダシと共にポリ袋に入れて
冷まして冷蔵庫保管
販売するときには店舗で
地域のダシに
保管しておいた大根と卵
さつま揚げ等の揚げ天材料を加えて
短時間煮込む
煮過ぎないようにすることが大切
おでんは
1に地域のおでんダシ
2においしい大根
3に味付け卵
これをおいしく作る
これが惣菜おでんの基本です
★林廣美のワンポイント★
おでんは地域によって、さまざまな材料がありますが、売れるポイントは大根と卵、加えてその地方のおでん材料に気を配ることが売れるコツ。「大根だけ」でおいしくつくってヒット商品にした例もたくさんあります。大根を2個入れる方法も。ダシは業務用のダシに鰹節、昆布の味を加えると人気が出ます。地域のダシを使った時も鰹ダシ、昆布を加えてさらにおいしくすると人気が出ます。
●林先生の家庭料理教室●
今回は大根の煮物の上手なつくり方です。
大根は皮を剥き、厚めの輪切りにして、5~6個をポリ袋に入れて、電子レンジで(500w)で15~18分ほどチンします。楊枝や竹串がすっと通れば柔らかさOKです。この大根ができれば、麺つゆや鰹節、昆布のダシまたは麺つゆを薄めてダシをつくり、柔らかくした大根を4~6分煮込むと、しっかりと中までプロの煮染みた大根煮ができるのです。
野菜の煮物は、ニンジン、ジャガイモ、サトイモ、ゴボウなど、この方法で煮物の下ごしらえをすると便利です。中華の炒め物もそれぞれの材料をチンして下拵えして、最後にタレと一緒に炒め合わせる、と完璧中華です。便利なレンジ活用法です。

<By 林廣美>










 




