商人舎

林廣美の今週のお惣菜

林廣美の今週のお惣菜

【#902】惣菜おでん

2026年03月06日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

20260305_hayashi

惣菜おでん
 ~新しい惣菜の商品化を開発せよ!~

冬の定番「おでん」
一家団欒 鍋を囲んで
ご飯を食べるおかずです

人気は大根 卵など
変わった材料はありませんが
ダシの味が染みておいしくなる
味付けをするのが売れる㊙条件
さらにレベルを上げて売れる商品に
するために改良します

「おでん」というと
色々な材料を一つのおいしい
ダシで長時間煮込む
というイメージがありますが
家に帰ってレンジでチンしておかずになる
「おでん」の商品化です

惣菜では「麺つゆ」などをベースに
することが多いのですが
これでは薄めの味で
「おでんダシ」になりません
ここで一工夫します

業務用麺つゆをベースに
鶏ガラ(骨、肉など)
鰹節と昆布(粉末)を加え
さらに味醂 ダシ入り醤油で
おいしい自前のダシをつくります

または地域特有のおでんダシを
パートさんなどに聞いて開発するか
プロ調理人などに聞くなどして
おいしい濃い目のだしをつくります

1に地域のダシ
2においしい大根
3に味付け卵
4に野菜をたっぷりと盛り付ける
これが売れる惣菜おでんの基本です
インフレを感じさせないボリュームです

卵と大きな大根は必須
野菜はジャガイモ レンコン キノコなども人気です
人参 モヤシ入り油揚げ
里芋 蕪 青菜 白菜 などなど
工夫して野菜材料をつくります

写真のおでんに野菜を足して
大きなボリュームパックを
安く売り込みます

野菜の量でアップせよ
インフレ対策商品です


★林廣美のワンポイント★

おでんは地域によって、さまざまな材料がありますが、売れるポイントは大根と卵、加えてその地方の野菜です。変わりおでんとして、大きな「大根だけ」でヒット商品となった例もあります。おでんパックに大きな大根を2個入れる方法もあるでしょう。里芋、ジャガイモ、青菜などでボリュームを付けます。

業務用のダシに鰹節、昆布の味(粉末)を加えてつくると人気が出ます。アゴだしなど、地域特有のダシを使った時でも、天然の鰹ダシや昆布を加えるとおいしくなります。おでんを冬だけでなく、年間のおかず商品として構築することが、これからの惣菜の煮物だと思います。新しいおでん商品としての位置づけです。

煮込むときには、ダシと材料を大鍋で低温調理をします。沸騰しない温度でじわじわと煮込みます。プロの調理人は、この煮る方法を「おでん煮」や「いじめ煮」と呼んでいます。大量調理の一つに下茹でした材料(青菜は外して)をダシと合わせ、大きな真空包装にしてグツグツと、袋のまま熱湯で煮るのも一つの方法です。青菜を外すのは青菜の変色を防ぐためです。


●林先生の家庭料理教室●

hayashi-hiromi_2

今回は大根の煮物の上手なつくり方です。大根は皮を剥き、厚めの輪切りにして、3~4個をポリ袋に入れて、電子レンジで(500W)で15~18分チン。大根が楊枝や竹串がすっと通れば、OKです。この大根ができれば、麺つゆや鰹節、昆布のダシまたは麺つゆを薄めてダシをつくり、柔らかくした大根を煮込むと5~6分くらいで、しっかりと中までプロの煮染みた大根煮ができるのです。野菜の煮物、ニンジン、ジャガイモ、サトイモ、ゴボウなど、この方法でチン煮物の下ごしらえをすると便利です。

中華の炒め物にも応用できます。材料を電子レンジで下拵えをして、最後にタレと一緒に炒め合わせれば、完璧な中華です。レンジ活用で「時短調理」&「美味調理」です。


<By 林廣美>

コメント (0)

【#901】老舗の「赤飯」

2026年02月27日(金曜日)
カテゴリー:
  • 弁当・おにぎり・丼
  
10:00 AM

20260226_hayashi

老舗の「赤飯」
 ~冬の定番米飯を売り込め~

春はお祝いの季節
惣菜売場には
「赤飯」が登場しますが
なぜか売れません
なぜなのでしょうか?

春は祝い事の多い季節
お赤飯が欠かせませんが
でも不思議と惣菜の赤飯は
敬遠されるのです

今回は売れない「赤飯」を
解明します

売れない理由
それは「赤飯」が
プロの職人商品だからです

プロの商品とは
「赤飯」
「うなぎの蒲焼き」
「おはぎ」
「焼き鳥」などです

これらの商品は昔から
街の老舗が人気です
特に「赤飯」は比較され
惣菜では勝ち目がありません

プロの商品は技術が必要です
つくる設備も原料も違います

でも惣菜売場にはほしい商品です

つくるのは大変ですが
業務用冷凍原料があります
「赤飯」
「山菜おこわ」
「中華おこわ」などがあるので
品揃えには心配なし

味も老舗と同じレベルの商品が多いので
手づくりにこだわらず
味をチェックして売り込みます


★林廣美のワンポイント★

「赤飯」は女性が好きな商品で、冬から春には惣菜では欠かせない定番商品のひとつ。おいしければ口コミで評判にもなる商品。外せない商品だけに、ここはプロに任せましょう。冷凍のおこわ原料は、スチコンで「再加熱調理」が可能です。無理に手づくりにこだわって評判を落とすことはありません。


●林先生の家庭料理教室●

hayashi-hiromi_2

春に大人気の「蕗味噌」です。白いご飯に乗せて食べる大人の味。本来は山や野原に自生する春の「フキノトウ」を使うのですが、野菜売場に出る、生の「蕗(フキ)」を使ってつくります。

葉や茎を洗い細かく刻み、熱湯で茹でて水にさっと晒して絞り、味噌と砂糖、味醂で炒め煮をします。「フキノトウ」だけでは量が少なくてたくさんはつくれませんが、蕗の葉や茎もすべて使えば量もつくれます。味も香りもほとんど同じです。春の味を楽しみましょう。

<By 林廣美>

コメント (0)

【祝900回!!】春の「切干大根」

2026年02月20日(金曜日)
カテゴリー:
  • 和風惣菜
  
10:00 AM

20260219_hayashi

春の「切干大根」
 ~インフレの今こそ「煮物」復権!~

煮物の定番の一つに
切干大根があります

昨年12月にできた「新切干」を
濃い目のダシで煮込みます

なぜ?大根なの?
冬は新しい切干大根が出回り
この新鮮な味が冬の旬です
安く売れるのでインフレに
強い煮物です

煮物は地域の味・おふくろの味
それは濃い味だったり
薄味だったり
ダシが煮干しだったり
鶏ガラだったり
ダシのおいしさが重要です

今はダシが既製品に変わり
液体や粉末に変わり
惣菜の煮物も全国的に変わりました
これが煮物が不人気の原因です

これを昔に戻すのです
ダシ入り調味料ではなく
煮干し、鰹節、昆布等で
地域の味を蘇えらせます

食べてみた時に客が
「オヤ?この味が欲しかった」
と感じてくれれば大成功です

隣の店とはひと味違う!
これが惣菜こそ
今必要です
既製味ではなく自然味を使う
これが差別化の基本

料理上手なパートさんの活用で
差別化の新しい煮物商品です


★林廣美のワンポイント★

本来は煮干しや鰹節、昆布を一晩水に付けておき、ダシを引き出した水を煮物に使います。ひと煮たちさせてから煮干し、鰹節等を取り出して、ダシとしてこの水を使います。粉末を使えばこの面倒な作業が無くなります。

煮物が炊き上がったら、火から降ろして30分以上、常温で味を浸みこませて室温まで冷却します。これが昔ながらの煮物の技術。

煮物商品は地味ですが、インフレ時代の差別化新商品なので見直してください。砂糖の代わりに隠し味として「本味醂」を使うと煮物がおいしくなり、よく売れます。


●林先生の家庭料理教室●

hayashi-hiromi_2

今回は私の野菜の煮物の作り方を紹介します。市販の本鰹節の粉末、煮干し粉末、昆布の粉末を使います。これは煮物をつくる時の水に加えてダシとします。使う量は目分量です。

野菜は大根、ニンジン、ジャガイモなどをカットした後、野菜の種類別にポリ袋に入れて、材料に80%ほど火が通るように電子レンジで時間調節をして加熱します。加熱後は袋のまま常温で置いておき、煮物の最終調理の時にまとめて仕上げます。

鍋に分量の水、鶏肉や豚肉、ダシの鰹か煮干しの粉、昆布の粉(ダシを取った後、材料を取り出さなくて済みます)を入れ、塩、醤油、本味醂でダシをつくり、味を確かめてから電子レンジで加熱をした野菜を全部加えて煮込みます。生の野菜から煮るよりも早く、スピード煮つけができます。5~10分の短時間で煮上げて火を止めて、食べるまで室温でそのまま冷まします。これで煮込む時間が少なくても、味の染みた煮物が出来ます。

ブロッコリーや絹さやのような緑の野菜もポリ袋に入れてチン加熱し、袋の口を広げて放熱冷却しておき、盛り付けの時に乗せて仕上げます。

電子レンジでの加熱後、気が変わって煮物をやめる時は、加熱した材料を袋のまま冷まし、冷蔵庫で保管。次の日などに使います。つくり置き保存をしておけば煮物も苦になりません。ダシ材料の粉末は、ダシ材料を取り出して捨てなくても良いので便利に活用しています。


◆お惣菜コラム◆

春の「切干大根」の売れるコツ

ひじき、きんぴら、卯の花、切干大根など昔からのロスの少ない定番と言われています。地域の煮物をおいしくして売り込むことです。

<By 林廣美>

コメント (0)
前のページ>

商人舎サイトマップ お問い合わせ
今月の標語
  • 助言せよ。
祝600回記念お惣菜全メニュー500
プロフィール

<林 廣美>

日本フードサービス専門学院 学院長

週刊誌編集長、料理雑誌「魚菜」編集長を経て74年料理研究家として独立。 同年、(株)シェフを設立、代表取締役となる。一流メーカーの販促企画メニュー開発など食材および調味料マニュアルの指導にあたる。 食品総合コンサルタントとして活躍の傍ら、日本フードサービス専門学院を設立、デリカの調理理論、実技指導を担当。惣菜業界の第一人者として講演依頼も多数。

【執筆活動】
『惣菜の教科書』(商業界)、『ミートデリカ入門』(食肉通信社)など。月刊誌『食品商業』(商業界)の常連執筆者。

<山中 典子>

フードプランナー・日本フードサービス専門学院 講師

東京家政大学短期大学部栄養科卒業後、辻クッキングにて副校長を務めた後、退社。キッコーマン(株)商品開発室に入社し、「タレ・メニュー開発」を担当。 その後、キッコーマンデリカ(株)にて全店のメニュー開発・商品開発・企画にたずさわる。現在は、フードプランナーとして、フリーで活動中。

【現在の活動】
日本フードサービス専門学院講師、コーディネータースクール講師、レストランのテイクアウト商品のアドバイザー、食品メーカーのメニュー開発・撮影、展示会のメニュー開発・デモンストレーション・展示品作成、食品関係の撮影、料理教室主宰

【免許・資格】
衛生管理者、フードコーディネーター、野菜ソムリエ、食品衛生責任者、食生活アドバイザー、雑穀エキスパート、フードアナリスト、食の検定(食農検定)、食育指導士、介護食アドバイザー、中級食品表示診断士、普通自動車運転免許など多数。

<大塚 長務>

株式会社明治屋 代表取締役

1975年12月19日大分県竹田市生まれ
高校卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。その後、京都の料亭、福岡、現ミシェラン三ツ星獲得料亭を経て、和食では、ほとんどなかった真空料理・新調理法を10年以上前から自社で取り入れ指導者とし全国を中心に活動。調理人としての感覚と工業的調理知識を取り入れた調理技術の伝道師として、経済誌などに掲載され実力を認められている。

【資格】
国家技能調理師・調理師免許・河豚調理師免許・利き酒師

【趣味】
食べ歩き

カレンダー
2026年3月
月 火 水 木 金 土 日
« 2月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
指定月の記事を読む
カテゴリー
  • おやつ (25)
  • その他 (10)
  • ヒント発見売れるシリーズ (2)
  • 中華・韓国惣菜 (55)
  • 和風惣菜 (418)
  • 弁当・おにぎり・丼 (220)
  • 惣菜なんでも相談室 (4)
  • 洋風惣菜 (129)
  • 麺類 (49)
最新記事
  • 2026年03月06日(金曜日)
    【#902】惣菜おでん
  • 2026年02月27日(金曜日)
    【#901】老舗の「赤飯」
  • 2026年02月20日(金曜日)
    【祝900回!!】春の「切干大根」
  • 2026年02月13日(金曜日)
    【#899】ヤンニョムチキン
  • 2026年01月30日(金曜日)
    【#898】骨まで柔らかワカサギの南蛮漬け
最新コメント
  • 2017年06月20日(火曜日)
    staff :【#455】むき海老と青のりの天ぷらにコメントしました
  • 2017年06月20日(火曜日)
    さき :【#455】むき海老と青のりの天ぷらにコメントしました
  • 2015年11月10日(火曜日)
    おくむら :【#370】お惣菜屋さんの店にコメントしました
  • 2015年11月09日(月曜日)
    林廣美 :【#370】お惣菜屋さんの店にコメントしました
  • 2015年11月06日(金曜日)
    おくむら :【#370】お惣菜屋さんの店にコメントしました

USA視察研修会Specialコース

定番視察研修会報告

参加者の声は天の声!

  • ホームに戻る
  • トップに戻る
  • 友達・上司・部下に知らせる

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。
Copyright © 2008-2014 Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.