Oct.4週/またまた！台風27号接近 5週/台風次第、状況不透明
【10月4週（10/21～10/27）の天候予測とMDポイント】
またまた！台風27号接近
台風27号接近中。
日本付近に接近する際のコースは、前回の26号に極めて近く、
今回も東日本中心に大荒れの天気となるおそれ。
台風の動きがまだ遅いため、最接近のタイミングが流動的だが、
週末となる可能性が高い。
その前から秋雨前線の活動が活発化するため、雨は週後半から降り出す。
前回大きな被害が発生した伊豆大島を含め、大雨・長雨に注意。
上空寒気の南下が特にないため、最低気温は全般に平年並みか高め。
強い冷え込みはない。
ただ、日中は日差しが少なく、台風に向けた北寄りの風が強まる影響で
気温の上がり方は鈍い。
この時期は朝晩の冷え込みをもって季節の進みを強く実感するため、
冷え込みの弱いこの1週間は、あまり季節が進んだ実感はないかもしれない。
台風27号がやはりこの1週間、最大の関心事。
今回は雨の予想される期間が少し長いため、週前半は保存食系を積極的に。
一般的にに気温が低ければ、
即席食品や冷凍食品の売れ行きは好調となるため、販促の強化を。
特に湯煎あるいはお湯で戻す即席食品(味噌汁、カップ麺、コーヒーなど)が好まれる。
週末は地域によって天候傾向が大きく異なるので、
地域別に細かい対応の違いが要求される。
東日本は台風対応。
西日本では天気の回復が期待できるため、行楽・紅葉狩り関連アイテム。
北日本では前週同様、雪対応。
【10月4週（10/28～11/3）の天候予測とMDポイント】
気温は平年並みかやや高めの予想だが、
状況不透明。
台風が日本付近を通る場合、上空の大気の流れが大きくかき乱される。
そのため、週間予報等、予報シミュレーションモデルで計算した結果に比べ、
実際は大きく変わってしまうことがよく起こる。
しかも今回は台風27号だけでなく、台風28号も天気図上に登場している。
2つの台風が相互干渉することでさらに複雑な動きをする可能性もあるので、
状況は極めて不透明。
ただ、上空寒気のサイクルを考えると、
この期間の少なくとも前半は寒気が流れ込む可能性が低く、
全般に気温高めと予想される。
期間後半は寒気南下の可能性がやや高まるため、気温が平年並みに戻りそう。
週末は体感的に寒くなるため、3連休の週末の商売としてはまずまずか。
例年この時期、上空に強い寒気が南下し、北海道で続々初雪の便りが届く。
また東京・大阪では木枯らし1号を観測する。
紅葉前半はまだ東日本～西日本の平野部までは南下しないが、
内陸部の紅葉名所では見頃を迎える頃。
鍋物料理の売上げがピークに向けてさらに高まる。
シーズン当初は定番系鍋物料理が主体だったが、
早い家庭では今シーズン登場した定番鍋物料理が一巡する。
これからの時期は徐々にアレンジ系のおでん・鍋物料理のウケが良くなる。
＋αの食材を足したり、調味料のエッセンスを加えたりするレシピを提案しよう。
＜By 常盤勝美＞
