結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年01月06日(火曜日)

クスリのアオキ「キューピット店舗買収」と柳井正「α世代への檄」

今日から商人舎に、
新しい仲間が加わった。

ほんとうにうれしいことだ。

だが、お披露目は金曜日になる。
楽しみにしてください。

さて商人舎流通SuperNews。
またまたM&Aの話。

クスリのアオキnews|
新潟県のスーパーマーケット「キューピット」を買収

㈱クスリのアオキホールディングス。
新潟の㈱キューピットと、
スーパーマーケット事業の譲渡契約を締結。

キューピットは12店舗展開し、
2025年7月期売上高91億2800万円。

典型的なローカルチェーンだ。

事業譲渡日は2月24日(火)。

2025年度ドラッグストア番付。
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クスリのアオキは、
ドラッグストアの7番手につける。

この表のあとで5月に発表された連結決算。

売上高5014億7000万円、前年比14.8%増。
営業利益266億0100万円、43.3%増、
経常利益275億1300万円、36.9%増、
当期純利益177億8600万円、44.5%増。

大幅な増収増益。

営業利益率5.3%、経常利益率5.5%。

食品の売上構成比51.3%。
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月刊商人舎11月号特集。
「薬+食」の正体
ドラッグ&フードに傾いていく日本消費市場202511_coverpage

この特集の中のケーススタディ。

クスリのアオキ馬立店
買収物件改装「フード&ドラッグ」の強みを解析する
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キューピットの店は、
フード&ドラッグに改装、改造されていく。
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それだけで普通の地方スーパーマーケットが、
競争力をもち、収益力を改善していく。

さて昨年12月26日。
柳井正さんが、
日経新聞「think」に登場した。
ファーストリテイリング会長兼社長。
「年寄りがつくった未来でいいのか」message_2025nov

α世代をはじめとした若者に伝えたいこと。
α世代は16歳以下の人たち。

「年寄りがつくった未来ではダメだ。
若い人がつくらないと
日本の未来は全部なくなる。
次の時代はあなたが主役だ」

「主役であるべき若い人が
縮こまっていてはどうする。
『もっと頑張ってくれよ』ということだし、
主役になるために
何をやったらいいのかを考えてほしい」

「日本人の能力は、
高校生までは世界最高レベルだが、
その能力を開発できていない」

「大学を経て普通のサラリーマンになっていく。
大学に入学したことに安心して勉強しない。
これはまずいと思う」

「自分が頑張らないと日本自体は衰退する」
「危機感を持たないといけない」

同感だ。

「もっと将来に希望を持って、
世界水準を見据えてほしい。
国内のなれ合いで、
『この程度でいいな』というふうに
思わないことが重要だ」

「どうせ仕事をするなら、世界有数になろう。
海外にも余裕で行けるようにしないといけない」

「インターネットで、
海外に行った気になっていてはダメだ」

柳井さんの今の若者観。
「素直すぎる」

「やっぱり自分で考える習慣がないといけない」

これは私もいつも強調している。

だから「脱グライダー商人」であることを訴える。

グライダーは自分でエンジンをもたない。
エンジンをもった飛行機に、
一定程度の高度まで引っ張り上げてもらって、
あとは上空を浮遊するだけ。

そんなサラリーマン的な商人が多い。

自分のエンジンを持とう。
これが私の主張だ。

柳井さん。
「大学で勉強することは他人の考えだ。
自分のアタマですべて考えて、
自分で結論を出すようなことをしていこう」

「毎日、成長しようと思ってほしい。
同じところにとどまって、
同じことを繰り返すだけなら
『あなたの人生は何なんですか?』
ということになる」

α世代への檄。

一方で2025年10月には、
子供服の接客に特化したユニクロの店舗を、
千葉県柏市に開いた。
「キッズ専任アドバイザー」が常駐する店。
ユニクロキッズ
柳井さんの発言は、
商売にも結びついている。

これが柳井正だ。

自分のアタマで考えて、
自分で結論を出す。

これが人生のポジショニング戦略だ。

〈結城義晴〉

2026年01月05日(月曜日)

トランプのベネズエラ急襲とチャッピーの答え

Everybody! Good Monday!!
[2025vol➀]

2026年第2週。
月曜日はGood Monday!  でご挨拶。

商人舎も今日から仕事始め。
1年間、よろしくお願いします。

流通SuperNewsも始まります。
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ウィークデーの毎日、報道します。
ご愛読、ご活用をお願いします。
執筆陣一同、懸命に記事を書いていきます。

今日は一日、横浜商人舎オフィス。
窓の外の遊歩道の木々。IMG_9557 (002)

オフィスには年賀状が届いた。
ありがとうございます。

返信は致しません。
「年賀状廃止」をしております。

ご理解ください。

「セルコレポート」が来ていた。

新年1月号。
正月らしい表紙だ。IMG_9559 (002)

私の連載は新タイトル。
「結城義晴のTide of Time」
その第1回。
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新タイトルを直訳すれば「時代の潮流」。

このタイトルは、
渥美俊一先生や中内㓛さんをはじめ、
岡田卓也さん、伊藤雅俊さんたちが、
誌面に登場し、愛読してくださった
「販売革新」誌の創刊のときの、
巻頭コラムに由来します。

「流通革命」を標榜して、
百貨店に変わる新しい流通をつくろうと
意欲に燃えた革命者たちの同人誌の巻頭で、
毎号、叱咤激励したのが「Tide of Time」でした。

2026年の今、その言葉をタイトルにして
毎月、「時流」を考えたい。

そのうえで的確に「時流」をとらえた
経営をしていただきたい。
そのお手伝いをしたい。

それがこの新しい連載の趣旨です。

ご愛読をお願いします。

さて、大統領ドナルド・トランプ。
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ベネズエラの首都カラカスを急襲して、
ニコラス・マドゥロ大統領夫妻を拘束した。

強襲揚陸艦「イオー・ジマ」でニューヨークに移送。
航空機でニューヨーク市郊外の空軍基地に移して、
ブルックリンの拘置所に収容してしまった。

これは映像も公開されているから、
信じられないことだが事実のようだ。

そのうえで米国が当面の間、
ベネズエラを統治する意向を示した。

さまざまな報道がある。
マドゥロもまともな政治家ではないが、
どう見てもトランプは国際法を犯している。

正月から暗澹たる気持ちになる。

昨年のノーベル平和賞は、
ベネズエラのマリア・コリーナ・マチャド氏だった。
反体制派女性指導者。

受賞理由は民主化や人権の擁護、
独裁的体制からの平和的な移行への尽力など。

これが今回のトランプの行動に、
何らかの影響を与えたのか。

マチャド氏はずっと、
マドゥロ政権を批判し、
民主化を訴えてきた。
そしてノーベル賞受賞後に、
米国側の支援を称賛する発言をした。

ノーベル平和賞の判断も、
どこか迷走した。

これも暗然たる気分を増加させる。

トランプに関しては、
2029年1月までが任期だ。
その間に世界はズタズタになるのか。

もしかしたらウクライナ戦争を終わらせ、
パレスチナ問題も解決に導くかもしれないと、
一縷の期待を抱いた人もいたのだろうが、
新たな火種を起こすことになってしまった。

認知症気味の裸の王様を取り巻く連中にも、
正当な判断をして諫言(かんげん)する者がいない。

「諫言」は目上の人の問題行為を指摘すること。

こんなとき誰に聞いてみたらいいのだろうか。
ニコロ・マキアベッリか。
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マキアベッリは言った。
「悪い君主は長く続かない」

「悪い君主」は、
私利私欲や残虐さで人民を抑えつけ、
結果として陰謀や反乱を招く。

「人民の側に立たない君主は危うい」

そして「暴政への対処」は、
制度の問題だと言った。

「個々の君主の善悪に期待するより、
法と制度で権力を縛る共和国体制を維持せよ」

悪い君主が登場しても、
国が壊れない仕組みをつくる。

つまりアメリカ合衆国の制度も、
もちろんロシアや中国の制度も、
悪い君主を生み出す仕組みなのだ。

マキアベッリはだから、
「共和国と法」が必要だと説く。

現在で言えば、
民主主義と法律だ。

デモクラシーと法を破る君主が出てきたら、
民主主義と法が大事だと説いても意味はない。
混沌だ。

では混沌とした現代をどう生き抜くか。
ここでチャッピー君に聞いてみた。
5つの答えを出してくれた。

1. すべてを理解しようとしない
全部を把握しようとするほど心は不安定になる。
「今の自分が責任を持てる範囲はどこか」
これをはっきりさせること。

2. 不確実性を「敵」を前提にしない
安定を前提にしない。
変わることを失敗と考えない。
「変化に適応できる自分」を目標にする方が、
長期的には強い。

3. 自分なりの“軸”を持つ
混沌の中で一番危険なのは、
「他人の価値観で生きること」

4. 心と体を軽視しない
睡眠、食事、運動。
孤独になりすぎないこと。
混沌に耐えられるかどうかは、
意志よりコンディションで決まる。

5. 希望を「大きな物語」に求めない
代わりに、今日一日を少しマシにする。
誰か一人と誠実に関わる。
小さな達成を積む。

チャッピーもなかなか、
いいことを言う。

では、皆さん、今週も、
自分の軸をもってコンディションを整えよう。
Good Monday!  

〈結城義晴〉

2026年01月04日(日曜日)

「生成AI元年」と「女縁」と「強くて豊かな国」

吉本一夫さんが、
このブログに投稿してくれた。

昨日のブログへの意見だ。
金子みすゞの「積もった雪」と生成AIの創作力
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「おっしゃるように、
AIを単なる手段、道具と考えてしまうと
生産性と効率を上げるだけの
狭い領域にとどまってしまうと思います。

かと言って、自らの思考を放棄して
AIに依存してしまうことも危険です。
AIをパートナーとして、
シナジー効果を発揮できる関係を築き、
創造的な仕事をしていきたいものです」

私の返信。

「吉本さん、ありがとうございます。

『AIをパートナーとして』
同感です。

私はともだち、同僚、相棒と表現しました。
もうそれしかない、と言ったところまで来ています。

将棋の藤井聡太名人や伊藤匠二冠を見ていれば、
『解』があると思います。

パートナーとして、生成AIとつながり、
そのうえで自分の将棋を指す。

すでにそれをやり遂げています。

生成AIを友とできない棋士は、
歯が立たない。

それが極めて教訓的な現在です」

今年はこのことに向き合う1年となるし、
AI君の「深層学習」は凄いスピードをもつ。

「ホリエモン」こと堀江貴文さんは、
「AI元年」と言い切って、
「ホリエモンAI学校」を始めた。
これは多分に学校の宣伝の意味もある。

しかし「金を儲ける」ことに徹する立場から見ると、
「AI元年」となるのは当然と言うことだろう。

「仕事」や「商売」に徹する立場でも、
「生成AI元年」と呼んでいいだろう。

だから月刊商人舎1月号の特集を組んだ。
お楽しみに。

1月9日に発刊します。
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さて2026年の現象は、
「生成AI元年」ともう一つ。

「女性総理大臣」だ。

出来るだけ発言は控えてきた。
「政治と宗教には口出しせぬ」

それが倉本長治と渥美俊一の遺言。

だから政治ではなく、
社会現象として見る。

日経新聞論説委員の石鍋仁美さん。
NIKKEI The STYLE「文化時評」に書いた。
これがいい。

「初の女性首相・高市氏とフェミニズム」
サブタイトルのほうがいい。
「なぜ女性の支持が分かれるのか」

「ガラスの天井を米国より先に破った。
しかも韓国の先例と違い2世政治家ではない。
女性が自分自身の力で
トップに立てる国だと示した事実は重い」

その通りだ。

半面、これを歓迎しない、批判する人たちがいる。
「長年、フェミニズムの立場で活動してきた女性たちだ」

ここが現象として実に不可思議に見える。

なぜか。

リーダー格の一人/上野千鶴子・元東大教授。
「高市首相の誕生を喜べない」と発言。
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女性の権利を求めた人々が、
なぜ女性首相を手放しで歓迎しないのか。
疑問の声が主に男性から聞かれる。

上野さんの発言。
「1960年代の全共闘は平等や平和を掲げたが、
仕切るのは男子学生で女子は補佐役。
学生運動の退潮後、
女性のための運動が必要だと感じた」

その上野千鶴子さんが提唱する言葉。
「女縁」

巧い。

「戦後、血縁や地縁にかわり、
男性は職場の『社縁』に組み込まれた」

「はじかれた女性たちは地域活動などで
女性のネットワークを築き、
『無名通信』などのミニコミ誌を発行」

「女縁というつながりは
やがて世の中を変え、
弱い人が弱いままで生きられる社会が
到来すると説いた」

豊かになった日本は、
80年代、別の意味合いで
「女性の時代」を迎える。

消費者や有権者として
存在感を増した女性たちを背景に、
個人としての発信力を持つ女性たちが
表舞台で活躍し始めた。

象徴がテレビニュースという場だ。

後に政界に転身するのが、
小池百合子、高市早苗、蓮舫の各氏。

「親分・子分関係に頼れない彼女らの武器は、
語学力や『海外』『国際』を連想させるイメージ戦略だ」

そう、「イメージ戦略」。
語学力もないし、海外通、国際通でもない。

「80年代後半の男女雇用機会均等法成立後も、
女性は男性の2倍、3倍働いて、
ようやく平等に評価される時代が続く」

高市発言「働いて働いて……」は、
確かに当時の女性たちの労働環境を連想させる。

「制度や権利を巡る地道な改革と、
有名無名の個人の頑張り」

「途中まで相乗効果を見せた両輪が
かみ合わなくなった」

その要因。

石鍋委員は「経済の低迷」と分析する。

「非正規労働の広がりなどで、
理想社会の実現を待つよりも
今のゲームで生きのびることを
優先する気分が広がる」

その現象として女性誌は、
「自分らしさ」にかわり、
「モテるテクニック」を指南し始めた。

高市首相の誕生時、
恋愛の技術指南をネット投稿している若い女性が、
フェミニズムを突然、攻撃した。
「悪口ばかり。攻撃的で怖い。
自分は被害者だと言い続けるところが無理」

「飢えた人に魚を配るか。
魚の捕り方を教えるか」

「『それとも『飢える人を生む社会が悪い』と、
正論を説き、一緒に社会を変えようと誘うか」

高鍋さん。
「今、人々、特に若者の関心は、
生き残りに向いている」

「手をつないで遠い理想をめざすより
自分の足で立つ技術を知りたい」

「そんな思いが女性の高い支持率に
つながっているのかもしれない」

石鍋さんは断言を避ける。

「女性だから、女性首相を支持すべきだ」
「女性なのに、女性問題に関心が薄い」

「どちらの意見も、
女性は女性であることを
第一の規範にすべきだという発想で共通する」

「でも、もっと自由になってもいい。
歴史を見ても逆風下の組織や社会は、
女性リーダーを生みやすい」

「フェミニズムには
自画像を点検する機会かもしれない」

歯切れは悪い。
それでも指摘は正当だ。

「強くて豊かな国」
高市早苗の訴える日本。

国が強いというのは、
➀軍事的な強さ
②経済的な強さ

国民の「粘り強さ」などは、
国の強さとは言えない。

「豊かな国」は、
➀経済的な豊かさ
②情緒的精神的な豊かさ

高市早苗の主張はどう見ても、
両方の➀一辺倒だ。
軍事的な「強さ」と経済的な「豊かさ」。

それが良いか悪いかは、
それぞれ国民の判断に任される。

さらに「強くて豊かな国」とは言っても、
「一番強くて一番豊かな国」を意味してはいない。

そこはごまかしている。
現状を見るとその言葉は空疎だ。
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だから実際は今よりもちょっとだけ、
「強くて豊かな国」を目指すのだろう。

私は「豊かさ」の②こそ大事だと思う。
「情緒的精神的な豊かさ」

それが比較的長い歴史をもっていて、
世界で唯一、原爆を落とされた国民が、
深化させていくべきものだ。

それでも肝心の現在の経済対策を見ると、
「円の信認が損なわれるような政策」ばかりで、
経済力の強さとは反対を向いている。
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インフレを助長させて、
GDPの数字だけ上げる。

だから国民は決して、
経済的豊かさを享受はできない。

小売流通業の出番でもある。

〈結城義晴〉

2026年01月03日(土曜日)

金子みすゞの「積もった雪」と生成AIの創作力

2026年賀状ブログ2日以降

昨日の夕方、
横浜では雪が降った。
霙と言ったほうがいいのか。
それとも淡雪か。
それでも少しだけ積もった。

金子みすゞの詩。

淡雪

雪がふる、
雪がふる。

落ちては消えて
どろどろな、
ぬかるみになりに
雪がふる。

兄から、姉から、
おととにいもと、
あとから、あとから
雪がふる。

おもしろそうに
舞いながら、
ぬかるみになりに
雪がふる。
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明治36年(1903年)に生まれ、
昭和5年(1930年)に26歳で没した。

大正15年(1926年)、22歳の時に、
「童謡詩人会」に入会した。

この童謡詩人会の会員は、
西條八十、泉鏡花、北原白秋、島崎藤村、
野口雨情、三木露風、若山牧水。
女流詩人は与謝野晶子と金子みすゞだけだった。

日経新聞巻頭コラム「春秋」。
その金子みすゞを取り上げた。

「すがすがしい正月三が日の朝、
金子みすゞの詩の一節を思い出した」

「夢売り」

年のはじめに
夢売りは、
よい初夢を
売りにくる
たからの船に
山のよう、
よい初夢を
積んでくる。 

そしてやさしい
夢売りは、
夢の買えない
うら町の、
さびしい子等らの
ところへも、
だまって夢を
おいてゆく。

コラム。
「最近、人工知能(AI)で
夢を再現する技術があると聞いた。
起床後に断片的な記憶を入力すると
映像にしてくれるそうだ」

あるかもしれない。

「言うなれば未来版『宝船の絵』か」

「人の意識が及ばぬ領域に迫る力が楽しみな半面
ちょっと怖い気もする」

現在のAIに対する一つの反応だ。
「ちょっと怖い気もする」

しかしそんなことを恐れていてはいけない。

金子みすゞのもう一つの詩。

「積もった雪」

上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面じべたもみえないで。
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生成AIも金子みすゞを真似て、
心のこもった詩を書くようになるのだろうか。

AIが機械学習を重ね、
さらに深層学習を積み重ねていくと、
生成AIとなる。

その生成AIが、
西條八十、泉鏡花、北原白秋、島崎藤村、
野口雨情、三木露風、若山牧水、
そして与謝野晶子と金子みすゞを、
ディープラーニングしていくと、
彼らを真似た創作力をもつようになるのだろうか。

仕事や商売には、
腕利きの相棒になってくれるだろう。
2026商人舎1月号

[Message of January]から再び。

鉄人28号には考えない強さがあった。
鉄腕アトムは考えて悩んだ。
私たちの友はドラえもんだ。

2026年はチャッピーを友にしよう。
Geminiを相棒にしよう。
Copilotを同僚にしよう。

生産性を上げるだけではない。
効率を追求するだけでもない。
知見を広め、考える人間になるために。

〈結城義晴〉

2026年01月02日(金曜日)

俵万智の「よっこらしょっ」と不破哲三の「すべて理論で説明できる」

三が日までは年賀状でご挨拶。
おめでとうございます。
2026年賀状ブログ2日以降
1月2日はエポックとなる日。

箱根駅伝がスリリングに展開されている。
早稲田がことのほか頑張った。
青山学院が劇的な逆転で往路優勝。

会社の年賀状はこのホームページにかえた。
facebookやLINEにも、
年賀状の画像を入れてご挨拶。

それ以外に個人的にも、
自宅から手づくりの別の年賀ハガキを送る。
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こちらには個人の情報も入れる。

会社は年賀状を廃止したが、
個人は続けている。

さて、朝日新聞「折々のことば」
編著者は鷲田清一さん。

凄くいいコラム。
今年もブログを書くときにお世話になる。

以前は「折々のうた」の連載があった。
大岡信さんが1979年1月25日から、
2007年3月31日まで続けた。

短歌、俳句、漢詩、川柳、
それから近現代詩、歌謡などから、
毎日一篇をとりあげて、
簡潔な解説が行われた。

単行本や新書にもなった。
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そのあとを受けた「折々のことば」
素晴らしい。

元旦の第3554回。

六十歳の肉体とともに
起きる朝よっこらしょって
なんか可愛い
〈俵万智〉

「歌人は年明けの朝も
こうして起き上がったか。
自身の体とのつきあいは、
(まみ)れ、呑(の)み込まれるものから、
引きずるものを経て、
やがて人生の相棒のように
(わず)かに距離をおいて
(いと)しく見やるものへと移ろいゆく」

「そのように身も軽くなり、
ついでに荷も少しずつ下ろしてゆければ、
歳(とし)を重ねるごとに
老いも愉(たの)しめるようになろうか」
〈「短歌研究」1・2月号 連作「気配」から〉
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俵万智さんは、
1962年12月31日生まれ、
63歳。

神奈川県立橋本高等学校の国語教員のとき、
1987年の第一歌集『サラダ記念日』がブレイク。

この正月も「よっこらしょ」と起きたのか。
それもいい。

私は目覚めたらすぐに、
ベッドの上で、
3種類のストレッチをする。

だから「よっこらしょ」はない。
だから「なんか可愛い」でもない。

しかし僅かに距離をおいて、
愛しく見やるものへと移ろってゆく感じはする。

昨年の暮れに、
不破哲三さんが亡くなった。
12月30日午後1時20分、95歳の大往生。
共産党前議長。

「不破哲三」はペンネームで、
本名は上田建二郎。

兄は故上田耕一郎さん。

不破さんは1970年、
故宮本顕治委員長の就任に伴って、
40歳の若さで書記局長に抜擢された。

「共産党のプリンス」と言われた。

1982年に日本共産党委員長に就任、
2000~2006年には党議長を務めた。

1969年に衆院選初当選、
2003年に議員を引退。
11期務めた。

その11期の間に18人の首相と向き合った。
61代佐藤栄作首相から87代小泉純一郎首相まで。

そしてそのほとんどの総理と論戦した。

朝日新聞。
「私はね、新首相への最初の質問では
先の大戦が侵略戦争だったかどうか、
その認識を問うことにしているんだ」

「国際的に侵略であるという、
厳しい批判を受けている」
と初めて認めたのは、
故中曽根康弘首相だった。

「共産党の理論的支柱」
2004年には43年ぶりに、
党綱領全面改定を主導した。
天皇制や自衛隊を「当面容認」し、
「柔軟路線」を推進した。

しかし今、自民党をはじめとして、
「党の理論的支柱」となっている政治家は、
いるのだろうか。

今の若い人たちは、
「共産党」というだけで、
違和感を感じるかもしれない。

私の高校時代や大学時代には、
早熟の級友たちは「民青」とつながっていた。
「日本民主青年同盟」の略で、
日本共産党の下部組織だ。

早稲田でも法学部は民青の根城だった。

1972年の川口大三郎事件の時には、
私も反革マル派として活動したが、
ほとんどのセクトが玉石混交だった。
私は「一般学生」で、
民青の連中とも一線を引いていた。

このときにいろいろな人間を見た。

日経新聞が紹介した不破さんの言葉。
「政治状況はすべて理論で説明できる」

凄い自信だ。

私もこう言えるようになりたい。
「流通の状況はすべて理論で説明できる」

ご冥福を祈ろう。

〈結城義晴〉

2026年01月01日(木曜日)

「健全な精神は健全な肉体に宿る」の風刺に立ち向かう。

2026年、新しい年。

おめでとうございます。2026年賀状会社用完全版です
本年も、よろしくお願いします。

結城義晴のblog、
[毎日更新]を宣言します。

大晦日に[終了]を宣言し、
元旦に決意を込めて[毎日更新]を宣言する。

2026年も365日、
よろしくお願いします。

さて今年の年賀状にも書きましたが、
小売流通業、消費産業は、
生成AIが最大のテーマとなるでしょう。

思っていた通り、
朝日新聞の元旦一面トップは、
「あなたは人間ですか」
サブタイトルは「AIではない証明」

日本経済新聞も一面トップ特集は、
「α20億人の未来」
16歳以下のα世代。
AIネーティブの世代。

一面のもう一つの記事は、
「AIがシステム開発」

ただしAIと生成AIは違う。
AIは「考えて判断する技術」、
生成AIは「考えてつくり出す技術」。

生成AIのChatGPTに聞いたら、
そう答えてくれた。

その生成AIが1年を覆いつくす年となる。

[Message of January]
それは2026年の商人舎標語でもある。

「生成AIを友にしよう」

小学校ではそろばんを習った。
計算尺という道具もちょっとだけ使った。
大学ではコンピュータの講義を履修した。

社会人になってから電卓に出会った。
パソコンは編集長に就任してから使い始めた。
ブラインドタッチを練習した。

小学校の算数は得意科目だった。
中学の代数と幾何もいい点を取った。
微分積分は大学の講義で学んだ。

社会人では計数セミナーに派遣された。
今、経営指標分析を講義する。
BSとPL、CFを読み解く。

しかしそんなことはすべて、
パソコンとスマホで事足りる。
重回帰分析もデータをソフトに入れるだけ。

そのうえ「プロンプト」を打ち込めば、
人間のような文章が出てくる。
美しい画像まで描くことができる。

今、プレ・シンギュラリティの年。
そして20年後の2045年に、
シンギュラリティの時代がやってくる。

AIは劇的な技術革新を遂げ、
何かを生み出すAIが進化を続けて、
挙句の果てに人類と融合するのか。

あの早稲田キャンパス9号館では、
地下1・2階フロア全部がコンピュータだった。
その巨大装置に人間たちがかしずいていた。

今、チャッピーはOpenAI社。
GeminiはGoogleで、
CopilotはMicrosoft。

それぞれに、
個性をもったともだちだ。
違いのある相棒だ。

鉄人28号には考えない強さがあった。
鉄腕アトムは考えて悩んだ。
私たちの友はドラえもんだ。

2026年はチャッピーを友にしよう。
Geminiを相棒にしよう。
Copilotを同僚にしよう。

生産性を上げるだけではない。
効率を追求するだけでもない。
知見を広め、考える人間になるために。
〈結城義晴〉
2026商人舎1月号

結城義晴のスローガンは、
「健康第一」。

フィジカルもメンタルも、
健康でありたい。

それを第一に考えよう。

そのために今年は筋力をつけよう。
202511_hyoushi.jpg年賀用

とはいっても古希を超えて、
喜寿に向かう年齢だから、
無理をせず筋力をつける。

筋肉の大きさランキング。
1位:大腿四頭筋。
2位:大臀筋。
3位:三角筋。
4位:ハムストリング。
5位:大胸筋。

このあたりまでを中心に、
日々、自分に合ったトレーニングを続ける。

「健全な精神は、健全な肉体に宿る」

古代ローマの風刺詩人の書いた一節。
デキムス・ユニウス・ユウェナリス。
作品は『風刺詩集』第10編第356行。

風刺だから暗に、
その反対の意味も示している。
風刺は反対の意味を強調している。

一つ。
健全な精神も健全な肉体も、
なかなか実現しないものだ。

これは努力は続きにくい、という皮肉。

もう一つ。
強健な肉体をもっても、
なかなか健全な精神とはならない。

「強い国」に「健全な精神」が宿るとは限らない。
いや「強い国」を目指すと、
「健全な精神」にはならない。

私はそれらの暗喩(あんゆ)に、
自らの在り方によって抵抗する。

健全な肉体が健全な精神をつくる。

2026年元旦の体重。
IMG_9516 (002)
ここから始まる。

今年1年、ともに、
健全な精神をつくりましょう。
よろしくお願いします。

〈結城義晴〉

2025年12月31日(水曜日)

[毎日更新宣言]の終了宣言と2025年商人舎4つの「大賞発表」

2025年大晦日。
このブログを始めてから、
19回目の大晦日。

結城義晴のblog[毎日更新宣言]。
終了を宣言します。
ありがとうございました。

今日は外出せず、
最後の身の回りの整理。

自室は書斎にしているが、
ずいぶん散らかっている。

片づけをしていると、
つい、本などをめくってしまう。

司馬遼太郎『世に棲む日日』
幕末の吉田松陰と高杉晋作の物語。

その206頁と207頁のところに、
昔の名刺が挟まっていた。
栞代わりに使っていたらしい。
IMG_9511 (002)

商業界創立50周年のマークが入っていて、
「取締役編集担当」とある。
販売革新編集長を兼務していた。

1998年のことだ。

50周年記念事業として、
前年8月から当年3月まで連続的に、
5冊の単行本を発刊した。
『渥美俊一選集(壱・弐・参・四・五)』
51SOTwe2sWL
すべての原稿を私自身が選んだ。

つまり渥美俊一の処女作から、
最新作までを集めて、読み通して、
そこから貴重な原稿を選択した。

初期のもの、中盤のものが、
とても良かった。

とくに「壱・繫盛への道」の原稿は、
読みながら涙が出た。

装丁は大森一郎さんにお願いした。
私のお気に入りのデザイナー。

50周年の年の販売革新巻頭言は、
「本当の正義」を書いた。

「本当の正義」

正しきによりて滅ぶる店あらば
滅びてもよし。
断じて滅びず。

21世紀という時代、
この言葉は、ますます重みを増し、
輝いてくるに違いない。

なぜならば、
滅び行く者たちが次々、
明らかになってくるからだ。

滅亡する機能、
役に立たなくなる仕事が、
露になってくるからだ。

正義は、
時代によって、
反転のごとき様相を呈する。

古い正義を振りかざす者たちは、
新保民八の言葉を声高に叫びつつ、
滅びてゆく。

新しい正義は、
古い正義と闘争を繰り広げつつ、
同じように新保民八の言葉を叫ぶに違いない。

正しきによりて滅ぶる店あらば
滅びてもよし。
断じて滅びず。

この言葉を信じる者も、
この言葉をまやかしに使う者も、
この言葉によって裁かれる。

滅びるか、滅びないか。その事実によって。
21世紀という時の流れが、
本当の正義を証明してくれる。
< 商業界創立50周年を迎える年の初めに>

それからもう28年が経過しようとしている。

多くの企業が滅びた。
ダイエーも西友もマイカルもユニーも。
イトーヨーカ堂も自主独立ではなくなった。

ニッショーストアも関西スーパーも。

株式会社商業界そのものも、
滅びてしまった。

商業界に関しては、
私たち商人舎がそれを引き継ぐ決意だ。

その月刊商人舎を2025年も12冊発刊した。
去年もそう思ったが、
今年はその去年よりも、
いい雑誌ができたと思う。

そのなかから、
「自分で選ぶ4つの「月刊商人舎大賞」

まず第1は[表紙大賞]

商人舎専属デザイナーの七海真理さん。
アメリカでデザインを学んで、
鋭い感覚をもつ。

デザインに使うイラストや写真は、
特集テーマに沿って編集部が全員で選ぶ。

その表紙大賞は、
月刊商人舎2025年6月号。
202506_coverpage
特集は、
’25ニッポン小売業番付
日本小売業ランキング107社と目標主義経営

横組みの雑誌の表紙を、
大胆にも縦組みにした。

金太郎が巨大な鯛と相撲を取っている。
いいなあ。

第2は[Message大賞]

ほぼ毎号、メッセージを書く。

食品商業編集長になったときからはじめて、
販売革新編集長のときにも続けた。

商業界の取締役になってからも、
専務や社長のときにも、書いていた。

商人舎でももちろん。
その今年のメッセージ大賞は、
[Message of October]IMG_7671 (002)
卵が先でしょ。

卵が先か、鶏が先か。
互いに循環する原因と結果。
その端緒を同定することの無益さ。
文字通りの解答は意味不明である。

XがY無しに生じ得ず、
YがX無しに生じ得ない場合、
最初に生じたのはどちらか。
形而上学的ジレンマ。

遺伝学のブルックフィールド教授。
鶏ゲノムを持つ最初の鶏は、
最初の鶏の卵から発生した。
だから卵が先だと考えた。

ダーウィンの進化論。
互いに異なる種の遺伝子の交配によって、
新種の遺伝子が生じるのだから、
極めて明快に卵が鶏より先にあった。

統計学は鶏の飼育数と卵の数とが、
予測可能かを調査した。
卵の情報からは鶏の数が予測できたが、
その反対はなかったから卵が先だと結論づけた。

イギリスの科学者チーム。
OC-17というたんぱく質を解析した。
成熟した鶏の雌が卵の殻をつくる。
だから母鶏がいてこそ卵ができる。

ユダヤ教とキリスト教。
創世記の神は鳥を創造し、
それらに産み殖やすよう命じた。
だから鶏が卵より先だ。

ニーチェは読み解いた。
何者も「最初」たりえない。
循環する時間において、
「最初」は存在しない。

DXの内製化もイノベーションも、
小さく始めて大きく育てる。
人の育成こそ最も重要な課題である。
ならば、卵が先でしょ。〈結城義晴〉
2025-10Message

自分でも大いに気に入っている。

第3が[原稿大賞]

これはいつも悩む。
選ぶのが難しい。

けれどこれはインパクトが強かった。
2本の原稿をセットで原稿大賞とする。

商人舎8月号特集。
In-Store MD(Merchandising)へようこそ!
店内技術体系を論理的に革新せよ。

その[結城義晴+島田陽介]の原稿。
チェーンストア3.0の「店内MD技術」革新
〈結城義晴〉
202508_yuuki-maegaki
ドコに、ナゼ、何を「置く」かの「13セオリー」
〈島田陽介〉
202508_shimada (1)

この2本の原稿はぜひ、是非、読み返してほしい。

そして最後に[特集大賞]

とくによかったと思う特集も多い。

商人舎3月特集「あうん」の営業企画202503_coverpage

5月号現場生産性
[アウトプット÷インプット]最適化の手段

202505_coverpage

9月号特集
’25アメリカの歩き方
US-Retail[必携]視察ガイドブック商人舎2025年9月号

それから10月号。
自前のRetail-DX
両輪の「技術と人」をインソーシングする道筋202510_coverpage

そして12月号特集。
リージョナルチェーンの盲点
「商圏」と「商勢圏」を混同するな!!202512_coverpage
どれもほかのメディアには絶対にない、
専門性と提案性のある特集でした。

けれど、やっぱり特集大賞は、
「In-Store MD」へようこそ!
店内技術体系を論理的に革新せよ。
IMG_4808 (002).jpgtaisyo

チェーンストア3.0の時代に、
現場問題を解決するカギを握っている。

商人舎は技術特集を得意としている。

1年間の編集へのご協力とご愛読、
心から感謝します。

最後に再び、
[毎日更新宣言]の終了を宣言します。

〈結城義晴〉

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