結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年02月19日(木曜日)

スーパーマーケット・トレードショーは人の交流の宝庫だ。

今日は千葉県の幕張メッセ。

スーパーマーケット・トレードショー。
SMTS2026。
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2月18日(水)から20日(金)までの3日間、
多くの訪問者を集めて開催されている。

今年は記念すべき第60回。
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幕張メッセの1~11ホールには、
国内外の2151社・団体が出展。

昨日の初日は昨年より3000人も来場者が増えた。
中日の今日も会場には人人人。

真っ先に向かったのは㈱寺岡精工のブース。
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寺岡精工は昨年、100周年を迎えた。
商人舎も記念事業として、
寺岡和治会長のメッセージ集を単行本化した。IMG_4767

寺岡会長とアメリカ小売業について歓談。
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そして懇意の皆さんと記念写真。
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私の右は齋藤文克さん、
執行役員兼リテイル事業部長。
寺岡さんの左隣は渡邉直浩さん。
執行役員スケール・メディアソリューション事業部長。
そして北野靖さん。
執行役員包装事業部長。

㈱オカムラのブースにも立ち寄ってみた。IMG_1207

㈱プログレスデザイン。
スーパーマーケットの店舗デザインで、
数々の実績をあげている。
元気いっぱいの皆さんと写真。
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真ん中が代表取締役の西川隆さん。
その隣は取締役営業部長の柳本浩三郎さん。
左はゼネラルマネージャー福田真由美さん。

㈱日本アクセスのブース。IMG_4780
月刊商人舎1月号で、
服部真也社長CEOと対談した。

日本アクセスは昨年8月に
「朝食向上委員会」を発足させた。
日本人の朝食の欠食率を下げることで、
新たな市場の開拓を目指している。
そのデータパネルを大きく展示。
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そしてブルーチップ㈱。
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乾燥野菜の新製品を試食。
宮本洋一社長自ら用意してくれた。
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㈱マルトの安島浩社長も立ち寄ってくれて、
三人で写真。
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安島さんは変わらず精力的に活動している。
感服。

「BC SMART SAVE」は、
コスト削減のための新サービスだ。
その説明を聞いて感心した。
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その真向かいにあったのが、
㈱バローホールディングスのブース。
バローのベーカリー「北欧倶楽部」と、
グループ会社の製造業の商品を展示する。
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㈱大創産業も出展している。IMG_4792

昨年9月のドジャース観戦ツアーの話で盛り上がった。IMG_4790

矢野さんは3日間会場に詰めて、
トップセールスをする。
すばらしい。
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㈱マツモトのお二人とばったり。
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左が松本純さん。開発部マネジャー。
右は松本祐樹さん、不動産開発リーダー。

二人とも商人舎のUSA研修会に参加してくれた。

㈱とりせんの前原宏之社長。
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商人舎2月号「このひと・の・このひとこと」で、
根本的なミスをおかした。

そのミスを直接、お詫びした。
ほんとうに申し訳ありませんでした。

前原さんは快く了承してくれた。
ありがとうございます。

それから最近の群馬の競争環境について、
実に面白い話をしてくれた。
とりせんの人たちはよく頑張っていて、
ほんとうにうれしい限り。

自分らしさを追究すれば、
必ず成果はあがる。

「やり方は変えるが、
あり方は変えない」

その通りです。

さらに㈱成城石井のブースでは、
早藤正史さんに久しぶりに会った。
執行役員事業推進本部長。IMG_4801
販売営業部長、店舗開発部長、CX推進室長も兼務。

頑張ってほしい。

㈱いかりスーパーマーケットの行光恒夫社長。
コーネル・ジャパン実行の3期生。
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久しぶりにお会いした。
考えてみると、2月はいつも渡米していた。
だからSMTSは3年ぶりの訪問だ。

VIPコーナーで珈琲をいただいた。
ここでは多くの方にお会いした。

㈱紀ノ国屋ファウンダーの増井徳太郎さん、
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全国スーパーマーケット協会副会長。

北辰商事㈱の太田順康社長。
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プリペイド式のロヂャースカードを掲げているが、
顧客の保有率38%の高さには驚いた。
欧米流のオーソドックスなカードだ。

高倉照和さんは、
スーパーサンシ㈱専務取締役、
NetMarket事業本部長。
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㈱マルイチ社長の高木大さん。
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商人舎のダラス・ニューヨーク研修会に参加してくれた。

その時の話で盛り上がった。

㈱ユニバースの細越幸司さん。
取締役商品本部長。IMG_4809
細越さんも商人舎のUSA研修会に参加してくれた。

久々にお会いした。

通路から声をかけてくれたのが、
㈱平和堂の永井敬一さん。
執行役員教育人事部。IMG_4815

そして㈱スズキヤ会長の中村洋子さん。
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昨年、大創産業が企画したのが、
「結城先生と一緒に行く! ドジャース観戦ツアー」

洋子会長とご一緒した。

カーショーの引退試合だった。
その話でも盛り上がった。

荻田築さんも中村さんと再会。
荻田さんはタリーズコーヒージャパン㈱前会長。
ドジャースツアーに同行した木内美紀さんの4人で。IMG_4819

さらにブースを見て回る。
㈱フルックスホールディングスのブース。
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ここでは不破栄さんとばったり。
㈱万代ホールディングス社長。
黒田久一社長と3人で笑顔。
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レンゴー㈱のブースでは、
山本麻依子さんと縄田幸男さん。
パッケージ部門開発本部、
デザイン・マーケティングセンター所属。
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最後に再びVIPコーナーへ。
主催者の横山清会長にご挨拶。
㈱アークス会長。
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「あと100日で91歳。
まだゴルフをしているよ」
業界最長老の現役経営者。
しかもトレードショー実行委員長。
いつまでもお元気でいてほしい。
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1958年3月26日、
「日本セルフ・サービス協会」が発足した。
故倉本長治商業界主幹はこの設立に貢献した。

そして1964年には、
「セルフ・サービス・フェア」が開催された。

1991年には第25回を機に改称された。
行光博志いかりスーパーマーケット会長時代だ。
その名も、
「スーパーマーケット・トレードショー」。

これが素晴らしかった。
セルフサービスはシステムのこと、
スーパーマーケットは業態のこと。

2009年8月には、
日本セルフ・サービス協会が、
(旧)全国スーパーマーケット協会と合併。

協会の名称を、
新日本スーパーマーケット協会に変更。
その後、2018年に、
一般社団法人全国スーパーマーケット協会に改称。

現在に至る。

私は1978年のセルフ・サービス・フェアから、
毎年、取材を始めた。

㈱商業界は同じころ、
「マス・マーチャンダイジングフェア」を、
主体的に開催していた。

こちらは日本チェーンストア協会主催と変わり、
チェーンストアフェアと名を変えたが、
短期間で終わった。

スーパーマーケット・トレードショーは、
60回を数え、70回、80回。
そして100回まで続くに違いない。

スーパーマーケットは永久に不滅です。
それを支えるのは人である。

そんなことを考えた。
ありがとう。

〈結城義晴〉

2026年02月18日(水曜日)

Fast Retailing柳井正さんとの面会・討論はスリリングだった。

今日は朝10時に、
東京・六本木。

地下鉄日比谷線を降りて、
地下通路を歩いていくと、
「Team Japan」の写真が並ぶ。

みんな大活躍だ。
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地下1階にユニクロの店舗がある。
コンパクトだが実によく管理されている。IMG_1201 (002)

地上には東京ミッドタウン・タワー。
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もともとは防衛庁本庁檜町庁舎があった。

江戸時代は萩藩毛利家のお屋敷。
明治に入って帝国陸軍の駐屯地、
戦後は防衛庁本庁となった。

私がいた㈱商業界の最寄り駅は神谷町で、
六本木の隣りだった。
だからバブルのころは、
よく遊びに来た。

そのころはここは防衛庁だった。

その跡地が再開発されて、
2007年3月30日に開業。

このミッドタウン・タワー33階に、
㈱ファーストリテイリングの六本木オフィスがある。

10時半から柳井正さんとお会いする約束をした。
商人舎発足の会の発起人のお一人。

10時15分頃に受付に行くと、
すぐに会長室に通された。
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アメリカから帰って来たばかりなので、
お土産を用意した。

トレーダー・ジョーのクラッカーとジャム。
これはエンド陳列していたので購入して、
コミュニケーションルームで、
みんなで食べた。
いい商品だ。
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それからイチジクのドライフルーツ。
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ピーナツバターのチョコレート。

これらはどれも私の定番のアイテム。

それにゼイバーズブランドのコーヒーを加えた。
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それらを全部、
トレーダー・ジョーのバッグに入れて、
プレゼントした。

柳井さんも嬉しそうに受け取ってくれた。

それから11時過ぎまで、
45分くらいお話しした。

柳井さんはメモ帳を手元に、
ペンをもって、待ち構えていた。
そしてせっせとメモした。

故伊藤雅俊さんと同じだ。

アメリカのスーパーマーケットでは、
やはりトレーダー・ジョーを一番多く説明した。

創業者のジョー・コロームは、
1967年、カリフォルニア州パサディナに、
トレーダー・ジョー1号店を開業した。

最初のターゲット顧客は、
「Over Educated, Under Paid」
(高い教育を受けているが、
収入は少ない人たち)

彼らにワインやグルメフードを提供した。

最初のターゲティングは、
ごくごく限られた人たちだった。
けれど鮮明な顧客像があった。

ジョー自身がそんな人間だったからだ。

柳井さんは面白そうに聞いてくれた。

ターゲット顧客に好まれるようにするために、
自分で商品開発をした。
製造小売業である。

そしてそのポジショニングを確立していった。

手書きの壁面やトップパネル、
プライスカードなど。

方程式は、
[基本業態+ポジショニング=フォーマット]

ポジショニングを徹底すると、
客層が広がっていく。

その現象を私は、
「エクスパンディング」と呼ぶ。
「expand」は広がること。
「発展する、拡大する」といった意味だ。

これも柳井さんは面白そうに聞いてくれた。

ポジショニングに関して、
私がはっきりと気づいていなかったことを、
柳井さんは指摘してくれた。

ん~、なるほど。

それをファーストリテイリングは実践している。
次の本に書かねばならない。

ひとしきりトレーダー・ジョーのことを話して、
あとはウェグマンズ、イータリーなど。

そして日本のOICグループとロピアのこと、
高木勇輔さんのことを聞かれた。

前に話していたせいもある。

最近の成長を柳井さんは、
「うまくいくのかなあ」とつぶやいた。

続けて「かならず限界が来ます」

私もその面では同感だ。

ロピアのチーフ主体現場主義組織や、
全国の営業本部制のことも、
少し説明した。

柳井さんがもっとも大切にするのは、
「ゴーイングコンサーン」だ。

「企業の継続性」である。

それから社会のために「良いこと」をする。
「楽しい仕事」をする。
これも柳井さんは大切にする。

アメリカで見たPRIMARK(プライマーク)に、
話を向けたら、鋭く批判した。IMG_4217
「役に立つことをしていない‼」
商品を見ればわかる。

製造小売業であるだけではいけない。

良い仕事をして、よい商品を世に出す。
付加価値を生み出す。

小売業が海外に出ることも、
意見が一致した。

私は中産階級が膨れ上がる国やエリアに、
可能性があると思う、と言った。

「日本のチェーンストアは、
産業を変えなくてはいけない」
柳井さんは最後に力強く語った。

私はそれを「商業の現代化」と呼ぶ。

柳井さん。
「アメリカもおかしな社会になっている」

同感だ。

米国の長期の衰退傾向は、
もはや不可逆的なものになっていると、
私も思う。

エマニュエル・トッドは言う。
「崩壊に向かう米ソの両体制のうち、
ソ連が先に崩壊しただけだ」

「米国貧困層の中核は、
もはや労働者ですらない。
生産活動も行わず、
アジア製の安い製品を消費して生きつなぐ、
別の何かになった」

柳井さんの認識も同じだった。

そして恐ろしいことに、
日本の社会もそれを追っている。

だから自分の手でやれることをやろう。
産業を変えよう。

継続的な成長と良い仕事で。

「私の考えと同じなのは、
結城さんだけです」

最後にそう言ってくれた。

そして固い握手。
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いい日だった。

ありがとうございました。

トレーダー・ジョーのアイテム、
楽しんでください。

〈結城義晴〉

2026年02月17日(火曜日)

「あなたの人生は何なんですか?」と「助言せよ。」

昨日、帰国しました。IMG_4726 (002)
こうして若い人たちに囲まれて、
写真を撮ることは私の誇りだ。

「自分のアタマで考える、
脱グライダー商人になってほしい」

まだ、咳は出る。
軽い気管支炎になったのだと思う。

体調はずいぶん回復したけれど。

午前中は整骨院へ。
渡米前に腰を痛めた。

二度ほど治療してもらって、
そのままニューヨークへ発った。

だから帰ってきたらすぐに、
治療しようと予約を入れておいた。

左腰を痛めたが、
右腰もバリバリに張っていた。

それもほぐしてもらって、
ずいぶんよくなった。

それから自由が丘へ。
いつもの花屋モンソーフルール。
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もうチューリップの季節が来ている。
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花屋の商売こそ「早仕掛け」が必須だ。
「春のおススメの花」の提案。
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終点は2週間ぶりの横浜商人舎オフィス。

「セルコレポート」が届いていた。
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新連載は「Tide of Time」
直訳すれば「時代の潮流」

「販売革新」創刊の時の巻頭コラムのタイトル。
それを使わせてもらっている。

「流通革命」進行中の啓蒙誌として、
1963年に㈱商業界から創刊。

前年の1962年に東京大学助教授の林周二が、
『流通革命』を発刊した。
一般の人まで読む大ブームとなった。

倉本長治は同じ年に、
『チェーンストアへの道』を書いた。

それらを受けて「販売革新」が創刊された。

その巻頭のコラムは、
激動する時代をとらえていた。

現在も時代は動いている。
それを表現したい。

それから月刊商人舎2月号。
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あっちに行っている間に刷り上がってきた。
手にするのは初めて。

いいもんです。

49年もこの仕事をやっている。
そのたびに新しい感動が生まれる。

今月号の特集は、
ザ・コンサルタント
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いい表紙だ。

巻頭には、
「このひと・の・このひとこと」
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柳井正さんは若い人たちに語りかける。
㈱ファーストリテイリング会長兼社長。

「毎日、成長しようと思ってほしい。
同じところにとどまって、
同じことを繰り返すだけなら
『あなたの人生は何なんですか?』
ということになる」

吉田拓郎は「人生を語らず」と歌った。
28歳の時だ。
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朝日が 昇るから
起きるんじゃなくて
目覚める時だから 旅をする
教えられるものに 別れを告げて
届かないものを 身近に感じて
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず
嵐の中に 人の姿を見たら
消えいるような 叫びをきこう 

――しかし30歳を越えたら、
人生を考えていい。

商人舎2月号の私の巻頭言。

[Message of February]
助言せよ。

正しいことを言う。
それは決して、
いい助言にはならない。

相手の行動と意思決定を、
より良い方向に変える。
それがいい助言だ。

正解を教えることではない。
相手が前に進めるような「視点」を与える。
それがいい助言だ。

相手の立場と制約を理解する。
相手の時間と権限、リスクと感情を無視しない。
理想論ではなく、相手が実行できるか否か。

助言は、問題の次元を上げねばならない。
表面的な課題ではなく、問いの本質に迫る。
相手が見ていなかった前提を与える。

そして行動の第一歩を示す。
相手はすぐに何をすればいいかがわかる。
完璧でなくとも、すぐに動ける。

相手の自尊心を壊してはいけない。
正しさよりも信頼が優先される。
否定するのではなく、補助線を引いてやる。

最後に言葉が残る。
その言葉は時間が経っても思い出される。
判断の軸として、原則として使うことができる。

凡庸な助言は情報が多い。
正論であるけれど一般論である。
今だけ役立つことばかりだ。

いい助言は視点が鋭い。
実行可能で何度も使える。
相手にカスタマイズしている。

助言とは答えを示すことではなく、
考え方を示唆することだ。
問題を再定義することだ。

いい助言は相手をポジティブにする。
相手は「自分で決めた」と思いながら、
結果的に正しい方向へ進んでいく。
〈結城義晴〉
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ご愛読のほど、お願いします。

最後にひとこと。

りくりゅう、
感動した。
泣いた。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2026年02月16日(月曜日)

帰国しました/車中講義の「顧客はいつも正しいのか?」

帰国しました。

2月8日の日曜日に出発して、
2月16日の月曜日に帰国。

9日間なのだが、
なんだか長かった。

私が初めてアメリカを訪れたのは、
1978年の9月。

ロサンゼルスとサンフランシスコの10日間だった。

見るもの聞くものすべて新鮮だったが、
あっという間に終わった。

あの時と立場は逆転した。

それでもアメリカやヨーロッパ、
アジアなどの異国に滞在することは、
自分を若返らせてくれる。

ありがたい。

朝、7階の部屋で目覚める。
窓の外の景色。
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エンパイヤステートビルディング。IMG_1146 (002)

1931年の竣工。

「エンパイア・ステート」は、
直訳すると「帝国の州」。
ニューヨーク州のこと。

わかりやすい。

ニューヨーク州を代表する建物だ。

最上階は102階。
1950年代に電波塔が付けられた。
地上高は443.2m。

1978年には二度、アメリカに来た。
9月のカリフォルニア10日間の次に、
11月の全米14日間。

そのときにニューヨークにやって来て、
一人でエンパイヤステートビルに上った。

現在のニューヨークで一番高い建造物は、
ワンワールドトレードセンター、541m。
1776フィート。

2001年の米国同時多発テロのあと、
2013年に完成した。

エンパイヤステートビルは今、
7番目の高さになった。

しかしその存在感はまだトップにある。

夜景も美しい。
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帰国の朝9時にリムジンバスに乗り込んで出発。

浅野秀二さんは今朝早く、
サンフランシスコに戻った。

ありがとうございました。

残ったメンバーで、
ジョン・F・ケネディ空港に向かう。

バスの中で牧野佑騎さんに、
まとめの挨拶をしてもらった。
第2団・第3団の引率責任者。
現在は㈱OICグループのアジア総責任者。IMG_4713 (002)

イーストリバーを越えて、
ブルックリンに入ると、
結城義晴の総括講義。

日曜日の帰国日はフリーウェイはガラガラ。
30分足らずで着いてしまう。

そこでコンパクト講義となった。IMG_4711 (002)

「顧客はいつも正しい」
スチュー・レオナード。

「顧客はいつも正しいわけではない」
イータリー。

私は前者を主従の関係、
後者を対等の関係で、説明している。

自分はどちらの考え方に共感するか、
手を挙げてもらった。

4対6でイータリー派が多かったが、
第2団は1対9くらいだったから、
ずいぶん違った。

どちらでもいい。
自分の信じることを貫徹してほしい。

コンパクト講義の主旨は、
「ロイヤルカスタマーを増やそう」

ロピアとOICグループの信奉顧客を、
もっともっと増やしてほしい。
お願いします。

最後にニーバーの「祈り」を読み上げて、
ピタリ、空港に着いた。

変わるものを変えられる勇気を、
変わらぬものを受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を お与えください。

空港発着ロビーで、
全員参加の「提出課題」の表彰。

今回もテーマは、
訪問店舗で見つけた「押し商品」。
講師と事務局が選んで、
5つの賞を発表する。

事務局の商人ねっと賞、
亀谷GM賞が発表され、
次が牧野賞。
牧野さんはスマホにメモをして、
論理的に説明する。
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みんな、拍手。
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そして結城義晴賞。
ロピア四日市北店の森下さん。
スチュー・レオナードの、
フィレミニオンのブロック。

その説明と日本での展開のアイデアを加えて、
素晴らしい着眼点だった。
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おめでとう。

受賞者全員に商品が手渡された。
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その後、全員が搭乗券を入手して、
手荷物を預けた。

そして最後に全員揃って写真。
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充実感が伝わる。

ニューヨークに来る前の自分と、
こちらで勉強したあとの自分。
比べてほしい、と言った。

全員の自信がついたような顔つき。
それが一番うれしい。

牧野さんとツーショット。
リーダーシップと見識と判断力を備えたナイスガイ。
頑張ってほしい。
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最後は冨澤由紀子さん。
現地コーディネーター。
お世話になりました。
心からありがとう。
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手荷物検査でなぜか、
私だけ徹底的に調べられた。

理由はわからない。

しかしそんなときには、
従うしかない。

多分、「抜き取り検品」

気を取り直してラウンジへ。
ブルックリンラガーのビールを一口、
ニンジンとキューリのスティックを少し。IMG_1163 (002)

そしてJL005便に乗り込んだ。

すぐに飛び上がる。
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8日前に到着した時は、
白一色の景色だったが、
市街がよく見える。
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アメリカ北部も雪が減った。IMG_1170 (002)

そのあとは厚い雲に覆われたままだった。IMG_1174 (002)

14時間のフライト。
シャンパンと赤ワインを一杯ずつ。
JALの和食のフルコースを堪能。

インターネットを繋いでブログを書いた。

しかし太平洋上では、
衛星通信が思わしくなくて、
つながらなくなった。

そこで映画を3本観た。

3本目には眠っていた。
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起きてから昨日のブログを完成させて公開した。
現地時間で書いていた。

それから最後にもう1本映画を見た。
ブラッド・ピットの「エフワン」
よかった。
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いつの間にか日本列島についていた。
雲に覆われていたが、
やっと東京湾が見えてきた。IMG_1177 (002)

ぐるりと回りこんで羽田空港に近づいた。IMG_1180 (002)

そして第3ターミナルに到着。IMG_1186 (002)

時差を潜って帰国すると、
いつも不思議な感覚になる。

羽田空港ではゴジラが迎えてくれた。IMG_4732 (002)
みんな、みんな、ありがとう。
今回もいい研修だった。

私はできる限りの力を尽くした。
それに満足した。

心から感謝したい。
(おわります)

〈結城義晴〉

2026年02月15日(日曜日)

マンハッタンのとんがり店舗巡りと「一代目商人の一冊の本」

朝日新聞「折々のことば」
2月13日の第3577回。

一代目の商人ならだれでも
一冊の本が書ける。
(津野海太郎)

これには全面的に同感だ。

しかしここでいう「商人」とは、
就職もせずに、
大量宣伝・消費とは異なる売買の仕組みを
成立させようと苦心してきた人々のこと。

例えば花を「商品」にしたくなくて、
値札を外した花屋。

評論家・元編集者の海野は、
その「最良のあそび」のような空気に惹(ひ)かれ、
思わず買い求めた。

「こんな店が増えれば社会も
少しは生きやすくなろう」と。
〈津野の文集『編集の明暗』(宮田文久編)から〉
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商売の極意は、
「値札を見ずに買える店」
そんな一代目の商人は例外なく、
一つの感動的な物語をもっている。

OICグループ2026NY研修第3団。
いよいよ佳境。

滞在3日目の今日は、
マンハッタンの飛び切りの店舗を巡る。

今朝は朝6時40分に集合して、
有志たちが2店の老舗ステーキハウスで
「朝ステーキ」を体験した。

講義は1時間遅れて、8時からスタート。
はじめにOICグループ理念の斉唱。
田中さんがリードして、団員たちがそれに続く。
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続いてロピアの経営理念と7大用語。
団長の荒田さんがリードする。
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結城義晴の座学講義は今日が最後になる。
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体調はだいぶ戻ったが、
まだまだ咳が出ないかと心配しながら、
声を張り上げずに語った。
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全員が集中して聞いてくれた。
ありがたい。
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最後にポジショニング戦略。
ロピアの成長はこの戦略のお手本だ。
業種から業態へ、そしてフォーマットへ。
そのフォーマットは、
基本業態+ポジショニングによって、
それぞれの企業がつくることができる。IMG_4589
最後の講義もよく聞いてくれた。
感謝したい。

今日最初の視察店は、
ウェグマンズ。
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2024年10月に、
マンハッタン1号店として開業。
アスタープレース店。
地上1階・地下1階の2フロア。
1階は道路面から少し下がっていて、
店に入ると、売場が見渡せるつくりだ。
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ストアマネジャーのジェアードさんと、
SAKANAYA担当のエイドリアンさん。
いつも丁寧にインタビュー対応してくれる。

1階にある和食レストラン。
通訳は浅野秀二先生。IMG_4613

自身のキャリアから、
店長としてこの店をどう運営しているかなど、
前回に増して丁寧に話してくれた。
ベーカリーの担当からマネジメントに転じて、
店長となって10年。
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450人のアソシエーツがいるこの店で、
凄いリーダーシップと細かい配慮を見せる。

アスタープレイス店での実験的な試みは、
エイドリアンさんが担当する「SAKANAYA」だ。
彼は、日本の魚文化を、
このマンハッタンに根付かせようとしている。
そのあとはウェグマンズ全体、
そしてアメリカ中へ。
IMG_4623

引率する牧野佑騎さんと4人でポーズ。IMG_4638

さらに全員で写真。IMG_4643

地下1階のSAKANAYAの売場では、
改めてエイドリアンさんが
最近の取り組みを話してくれた。
IMG_4647

第3団の鮮魚チーフたちの質問にも、
一つひとつ具体的に答えてくれる。IMG_4648

鮮魚チーフたちとエイドリアンさん。
大きな刀のような包丁を持ちだしてきた。
IMG_4650

SAKANAYAの売場の前でも記念写真。IMG_4654
ウェグマンズは一代目だけでなく、
二代目、三代目も物語が書ける。
イノベーションが何度も起こったからだ。

ウェグマンズを後に、
9.11メモリアルパークへ。
ワン・ワールドトレードセンターを望む、
IMG_4663

この場所の意味を富澤由紀子さんが解説。
富澤さんはニューヨーク在住35年目、
ベテランガイド。
このツアーでは欠かせない人だ。IMG_4657

オキュラスは駅舎を兼ねる商業施設。
その前で静かに記念写真。IMG_4662

崩壊したツインタワー跡のプール。
亡くなった人は3000人にも及ぶ。
IMG_4671

パークにはいたるところに彫刻が展示されている。IMG_1107 (002)

次にイータリー。
今日は14日のバレンタインデー。
IMG_1109 (002)

イータリーにも多くの恋人たちが食事に来る。IMG_4673

もちろん当日でもブーケを販売する。IMG_4674

団員たちもレストランでランチ。
イタリアワイン1杯は、
研修中でも飲んでほしい。IMG_1112 (002)

食べ、買い、学ぶ店。
料理人のまな板の上にカメラがセットされて、
料理の手順を学ぶことができる。IMG_1110 (002)

イタリアの魚売場のそばには、
シーフードのイタリア料理店がある。IMG_1113 (002)

イータリー創業者はオスカー・ファリネッティ。
すでに一冊の本になっていて、
店舗に陳列され、販売されている。

最後はいつものように、
アッパーウエストサイドの4店舗を巡る。

ゼイバース。
IMG_4678

ウクライナ系ユダヤ人のゼイバーズさんが創業。
こちらも本になる。IMG_4676

入り口のチーズ売場。IMG_4680

値札を見ずに買う顧客ばかり。IMG_4682

惣菜はこの店独自の味だ。IMG_1116 (002)

最大の売り物はスモークフィッシュ。
他の店にはない商品ばかりだ。IMG_4684

ゼイバーズベーカリーも大人気。
この店だけのパンを販売する。IMG_4687

5分くらい歩くと、
シタレラ。
IMG_1117 (002)

魚売場はウェグマンズの、
日本流の本場の「SAKANAYA」とは違う。
ニューヨークのシーフードの売り方だ。IMG_1119 (002)

隣りにフェアウェイマーケット。IMG_1120 (002)

1940年、ネイサン・グリックバーグが、
青果店をオープン。

ここにも物語がある。
それが今も強みとなり、
ポジショニングとなっている。

店頭でバレンタインの花を販売。IMG_1123 (002)

午後3時ごろだが、レジには長い行列。IMG_1122 (002)

そして終点は、
トレーダー・ジョー。IMG_1124 (002)
トレーダー・ジョーには、
ジョー・コロームの物語がある。

フィアレス・フライヤーを配っている。IMG_1127 (002)

そしていつものように行列ができている。IMG_1128 (002)

バナナ売場は、
エンパイヤステートビルとキングコング。IMG_1129 (002)

2層の店だがグロサリーのエンドは、
レギュラー店と変わらない。IMG_1130 (002)

地下2階から地下1階へ、
カートと一緒にエスカレーターで上がる。IMG_1135 (002)

アメリカ人はチキンが大好きだ。
そのプライベートブランドは多岐にわたる。
そして例外なくうまい。
われわれ日本人にもおいしく食べられる。IMG_1133 (002)

最後は銀行方式のチェックスタンド。
素早く顧客の清算をさばく。 IMG_1136 (002)

この店で視察は終了。
終章はやはりトレーダー・ジョーだ。

みんな自由研修に飛び回った。

そして 最後の夜も、
3208号室のスイートルーム。

コミュニケーション部屋。
手巻き寿司をいただいて、
ウェグマンズやトレーダー・ジョー、
スチュー・レオナード、ゼイバーズなどで、
買い込んだ食材をこれでもかと試食する。IMG_1141 (002)
Manhattanのとんがり店舗には、
いずれも物語がある。

一冊の本がある。

それが今、店に現れている。
物語を忘れた店は、
生き残ることができない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2026年02月14日(土曜日)

ニュージャージー州のバレンタイン前日競争/勝利者は誰か?

OICグループUS研修。

2015年から始まって、
コロナ禍の2021年、22年に中断し、
今年で10年目を迎える。

最初の年が4団180人。
現在は5団約220人。

延べ2000人近くが、
ほぼ同じ小売企業を訪れ、
私の考え方の講義を受ける。

基礎知識を共有し、
基本戦略を理解し、
目線合わせを行う。

ロピア150店のチーフ以上が、
この研修を受ける。

しかし店が増え続けている。
2025年度は37店。

研修参加者も増える。

2026年の第3団は天気に恵まれている。

今日も快晴。

7時に会議室に集合。
初めに2団・3団を引率する牧野佑騎さんが、
経営理念の大切さを話す。
IMG_4300

OICグループには、
アキダイやスーパーバリューの小売業、
理恵産業やユーラスの製造業、
そして生産者、
さらには外食まで傘下に入っている。

そこでOICグループとしての経営理念が重要になる。
皆の目指す方向性が経営理念に表れている。
IMG_4302

そのOICグループ理念の唱和。
リードするのは田中さん。
IMG_4304

続いてロピアの経営理念と7大用語の唱和。
団長の荒田さんがリード。
IMG_4310

そして結城義晴の講義。
マネジメントの6つの体系を説明する。IMG_4317

そのなかでもトップに来るのが、
ミッションマネジメントだ。
経営理念である。
IMG_4318

講義は2時間。

ウォルマートの経営理念と「サムの10ルール」
そして働きがいのある企業ランキング。IMG_4324

12月の事前講義、羽田での直前講義に続いて、
初日は2時間のレクチャー。
商品問題を中心に語った。IMG_4323

コモディティ化現象と、
ウォルマートのEDLPは、
切っても切れない関係にある。

戦略としてコモディティ化現象をとらえたい。IMG_4327

講義が終わると今日は、
ニュージャージー州へ。
ニューヨーク州とはハドソン川を隔てて、
隣りの州となる。

マンハッタンへの通勤圏。

その優良店舗を視察する。
トレーダー・ジョー。
IMG_4330

明日は2月14日のバレンタインデー。

その前日の売場づくりがすごい。
レジ前スペースに大量のブーケを展開。
IMG_4335

売り込み商品のアボカドは、
いつもの倍以上のボリューム陳列。
IMG_4337

2人のメイトとクルーにインタビュー。
メイトはフルタイマー、クルーはパートタイマー。
浅野秀二先生が通訳。
IMG_4342

メイトのリカルドさん(中)とアレックスさん(左)。
「チームの仕事は楽しい」と口を揃えて言う。
クルーのエースさん(右)は、
「ほかにもしたいことがあるから、
もうひとつ仕事がある。
ワークライフバランスを大事にしたい」
IMG_4346

3人ともナイスガイ。
お礼の日本酒を渡されて嬉しそう。IMG_4356

もう一人のクルーも加わって、
全員で記念撮影。
IMG_4359

次は近隣にある、
スチュー・レオナード。
IMG_4415

入口の特設の台ではスイーツを並べて、
バレンタインプロモーション。IMG_4362

手づくりの「チョコレートディップストロベリー」。
溶かしたチョコレートにイチゴを浸して固める。
バレンタインの定番スイーツだ。IMG_4364

同じくプロモーションアイテムのステーキ。
ハート形の容器に入れて販売する。
このハート形トレイがいい。
IMG_4365

ワンウェイコントロールの動線。
酪農業発祥のスチュー・レオナード。
売場は木目の什器や内装で、
市場のような雰囲気を演出する。
IMG_4370

ニュージャージー州では、
企業は最大2店舗でしか、
ワインのような高アルコール飲料を扱えない。

この店はそれを最大限に活かして、
店舗の真ん中に広い酒売場をつくった。IMG_4399

レジ前に常設されるフラワーショップも、
売場を拡げてブーケや鉢植えを展開。IMG_4400

ケビン店長と従業員のジョンさんにインタビュー。IMG_4403

スチュー・レオナードの成り立ち、
顧客に提供する価値、
働き甲斐などを話してくれた。
皆、真剣に聞き入っている。
IMG_4404

お礼の日本酒を手渡すと、嬉しそう。
「ジャパニーズ・サケ」はアメリカでも人気だ。IMG_4406

そのお礼にすぐさま、
ドーナツとショッピングバッグを持ってきてくれた。
もちろんオリジナル。IMG_4411

二人を囲んで記念のショット。IMG_4408

専用バスで25分ほど南下する。
スチュー・レオナードがライバルと見ている、
ウェグマンズ。IMG_4457

着いてすぐに記念撮影。IMG_4420

ウェグマンズの郊外の標準店舗には、
「Welcome」と書かれた、
ドームのような導入部がある。
そしてその導入部の両サイドでは、
おすすめ商品を展開する。
今日は、バレンタイン一色。
IMG_4427

さらに青果の前のプロモーションコーナーでも、
バルーンを掲げた華やかなブーケでバレンタインを訴求。IMG_4422

4日前に来訪したときより、
パワーアップしている。
IMG_4431
圧倒的なバレンタインプロモーション。

もちろん、昨年のバレンタイン商戦よりも、
格段に力が入っている。IMG_4423

しかも売場の至る所で、バレンタインを打ち出す。IMG_4426

「パーフェクト・ペアリング」として常時、
カプレーゼを提案しているコーナーも、
陳列数量を増やしてアピールする。IMG_4434

青果の最終コーナーに設けられたのが、
花卉コーナー。
ここでも大量のブーケ。IMG_4440

赤いバラの花びらを散らした、
シーフード売場。
IMG_4448

アメリカのバレンタインは特別な日。
男性が女性に花を送り、
二人で充実した時間を過ごす。

女性が男性にチョコレートを贈る日本とは反対だ。

だからおいしい食事を楽しむのも、
バレンタインイベントの一つなのだ。IMG_4445

家庭用品売場では、
プレートなどのバレンタイン仕様グッズも訴求。
IMG_4464

バレンタインとは関係なく、
ランチを楽しむ団員たち。
IMG_4454

近隣で競合するのが、
ショップライト。IMG_4481

ショップライトはボランタリーチェーンだ。
東海岸の6州に45社の会員企業が365店舗を展開する。
このニューヨーク・ニューアーク地区で、
マーケットシェアは最大だ。

その中でも最高レベルの店である。

売場に誘導する通路の両サイドには、
お買い得品をずらりと並べる。IMG_4483

バレンタインのブーケ。
ウェグマンズに比べると、
量・質ともにやや劣る。IMG_4484

それでも店頭では、
「チョコレートディップストロベリー」のデモ。IMG_4487

「Locked In Price」のサインが売場で目立つ。
ロックド・イン・プライスとは、
2026年に導入された、
インフレ対策プログラム。
日本の「価格凍結」である。

農産物、精肉、乳製品の人気商品、
それから高頻度購買商品を対象に、
売価を4~6週間ほど固定するというもの。IMG_4496

広い中通路ではCO-OP商品の大量陳列。
長引くインフレによって消費者の節約志向は強い。
日本よりもアメリカの方が深刻かもしれない。IMG_4509

リドル。
IMG_0727 (002).jpg2
ドイツから進出したボックスストア。
アルディのライバル。

入口のインストアベーカリー。
これがアルディとの大きな違い。
ドイツの国内戦略と同じだ。
IMG_0718 (002)

バレンタインの売場は、
一番最後のレジのわきに、
申し訳程度に展開。
IMG_0721 (002)

ストップ&ショップ。
伝統的なスーパーマーケットを知ってもらうために、
あえて訪問する。
IMG_4513
ロイヤルアホールドデレーズUSAの傘下にある。

バレンタインプロモーションは、
どんな店でも欠かせない。IMG_4515

しかしお客は少ない。
作業をするだけ、経費がかかる。
残念なことだ。
IMG_4519
なぜこんな体たらくに陥ったのか。

それをバスの中で解説する。

ニュージャージー視察の最後は、
ウォルマート。
IMG_4522

ブーケコーナーの横にはパレットの荷姿のまま、
商品が置かれている。
IMG_4528

そのパレットが売場の随所に置かれている。
バレンタイン商戦が盛り上がるなか、
ウォルマートは次の商品の準備をしている。
「早仕掛け/早仕舞い」がウォルマートのモットーだ。IMG_4529

この店はウォルマートが実験している
フューチャーストアのエッセンスを入れている。

その一つがアパレルの強化。
IMG_4536

もう一つは、ライフスタイル提案のVMD。
VMDは「ビジュアルマーチャンダイジング」の略。IMG_4543
非食品売場の随所にこのプレゼンテーションがある。

ニュージャージー州の店舗視察を終えると、
少しだけ観光。

ハミルトン公園から見るマンハッタン。IMG_4547

ハドソン川の先に、薄暮に浮かぶ摩天楼の明かり。IMG_4546

その絶景を背景に集合写真。IMG_4550

マンハッタンに戻って、
2日目の最後の視察店舗は、
ホールフーズデイリーショップ。IMG_4556
月刊商人舎2月号で報告した。

[特別企画]
Whole Foods Market「DAILY SHOP」研究
202602_wholefoods-1

もうすでに5店舗に増えている。

入口に置かれたブーケ。IMG_4558

さらに柱周りのブーケ。
バレンタインの必須アイテムは、
小型店なりにしっかり展開。IMG_4561

バレンタインプロモーションの競争では、
ウェグマンズが圧勝だった。

今年、ウェグマンズで購入したお客は、
来年も期待しながら来店する。
こうしてウェグマンズは、
ロイヤルカスタマーを増やしていく。

夕食は、五助。

変なホテルの1階にある。
そこにはティラノサウルスのロボット。
これも五助に行く楽しみの一つだ。IMG_4564
私は体調が悪くて、
ビールもワインも一滴も飲まず、
お茶で和食を食べ続けた。

食欲は衰えない。
それが私の強みなのだ。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2026年02月13日(金曜日)

OICグループ第3団到着とブルックリンのパワー競争

13日の金曜日。

体調悪し。

OICグループ2026ニューヨーク研修。

第3団が予定通りJFK国際空港に到着。

バスに乗り込んで、すぐに研修をスタート。
すでに12月に2時間の事前講義、
出発前にwebでの1時間直前講義をした。
車中では、視察行程を地図で確認しながら、
視察のポイントなどを解説する。
IMG_4171

風邪が長引いていて時々咳き込む。
申し訳ない。

ウォルマート
衣食住フルラインの総合スーパー。
ハイパーマーケットと呼ぶ。
IMG_4178

皆で元気に念撮影。
IMG_4176

この店は全米一の売上げを誇る大繁盛店。
IMG_4183

売場では「マネジャーズ・スペシャル」の、
お買い得品がこれでもかと訴求されている。
IMG_4185

トマトのばら売りの平台。IMG_4187

ケースを運んできて、補充の真っ最中。
IMG_4188

ケースをひっくり返して補充。
IMG_4190

ミートの平ケースにはお買い得商品。IMG_4192

エブリデー・ロー・プライスの英字の下に、
スペイン語を併記。
ヒスパニック系住民が多いからだ。IMG_4195

売場で見かけたお客。
子ども服を山ほど買い込んでいる。
IMG_4193
田舎の親戚の子どもたちに送るのだろうか。
それだけウォルマートは安い。

どこもかしこも顧客でいっぱいだ。
しかもカートの中の商品点数が多い。IMG_4197

主通路の島陳列(アクションアレイ)には、
さらにお買い得品が並ぶ。
IMG_4200

シーゾナル売場のバレンタインプロモーション。
ウォルマートは催事テーマの販促を、
パワフルに、しかも上手に仕掛ける。
これがウォルマートの体質なのだ。IMG_4203

ブーケは入口近くで展開。
アメリカではバレンタインに男性が女性に花を送る。
だから花束は大事な商材だ。IMG_4207

同じモール内には、
ターゲット。
ウォルマートのライバル。
IMG_4211

ウォルマートと同じ業態を展開する。
しかし食品売場はコンパクト。
IMG_4233

ウォルマートの青を基調とした売場に対して、
ターゲットは赤を基本とする売場だ。
赤がコーポレートカラー。
この対比によってターゲットに、
存在価値が生まれる。IMG_4227

バレンタインプロモーションも、
白の什器と赤が相まって、女性的な印象だ。IMG_4240

ブーケも絶妙なカラーリング。IMG_4237

そのターゲットが、ウォルマートと同じく、
主通路に島陳列を多用し始めた。
さてどうなるか。
IMG_4230

入口のすぐの売場では、
スタッフがミーティング。
一人ひとりが発表を行い、
話し終わると他のスタッフたちが、
大きな拍手をする。
IMG_4239

来店客へのアピール効果もある。
ターゲットは働きがいのあるランキングで、
2025年は55位に入る。

ターゲットのそばに、
プライマークのサイン。
IMG_4213

モールの中では水色のロゴマークが目立つ。
アイルランド出身の檄安ファストファッション。
IMG_4217

内装や什器も洒落ていて、
けしてチーピーには見えない。IMG_4222

マネキン使いもうまい。
けれど価格は驚きの安さ。
IMG_4224

その隣にユニクロ。
昨年出店した。
IMG_4221

アルディ。
同じモール内にある。
IMG_4242

ドイツ出身のボックスストア。
リミテッド・アソートメントストア。
つまり限定的な品揃えで、商品によっては、
ウォルマートを下回る価格を打ち出す。
IMG_4245

青果を強化していて、
これが顧客層を拡げている。IMG_4243

店内では団員の質問に答える。
IMG_4247

ラージ卵が1.96ドル。
卵の高騰が続くアメリカで、
この価格は驚異的な安さだ。IMG_4249

バレンタインブーケは、
レジ前エンドでコンパクトに展開。IMG_4251

ブルックリンに移動。
ホールフーズ環境対策店。
明るいうちに到着。
IMG_4254

広いエントランスを使って、
切り花の見事な展開。IMG_4257

導入部のカットフルーツコーナー。
上部に小型の鉢植えが並ぶ。IMG_4259

そして入口に置かれた平冷蔵ケースは、
バレンタイン仕様のチョコレート掛けのイチゴ。IMG_4260

オーガニックスーパーマーケットは、
青果が主力部門。
IMG_4263

果物も野菜も平台で陳列。
売場に入ると果物の香りが匂う。
IMG_4265

単品量販だからカラーリングもしやすい。IMG_4268

「フィッシュマーケット」と名付けられた、
対面の鮮魚売場。
IMG_4270

「MEATS」と書かれた対面の精肉売場。
IMG_4276

店内ではアマゾンプライム会員の注文品を、
ピックアップする姿が目立つ。IMG_4277

アマゾンの傘下に入ったホールフーズ。
全米に550店舗余りのリアル店舗が、
プライム会員への配送拠点になっている。

2階にアマゾンの返品コーナーがある。
そのマネジャー、テさん。
アマゾン本体が運営している。

通訳は浅野秀二先生。
返品処理は週に6000件に上るという。 IMG_4282

トレーダー・ジョー。
銀行跡の物件に出店。
天井が高く非常に快適な買物空間だ。
IMG_0970 (002)

快適な買物空間に並ぶ、
素晴らしい商品群。 IMG_0959 (002)

レジは2レーンで並ぶ。
銀行方式のチェックスタンド。
レーンに並んだ顧客を交互にレジに誘導する。
しかもレジは30台ほどあって、
長い列もあっという間にさばいていく。IMG_0960 (002)

5時過ぎの訪問。
商品配送車が横付けして、
パレットの荷物を降ろしている。
ピーク時に向けてこれらの商品を陳列するのだ。IMG_4284

ダンボ地区へ。
ブルックリン橋もライトアップされた。
寒さが一段と厳しくなってきた。IMG_4287

イーストリバーを背景に、
皆で記念撮影。
IMG_4293

OICグループの「C」マーク。IMG_4295

ホテルに着いて、
荷物を部屋に入れる。

すぐに4班に分かれて、
各自のステーキハウスへ。

私たちは、
「Sparks Steak House」
スパークス ステーキ ハウス。
IMG_0973 (002)

伝統の名店はシックな内装。
IMG_0975 (002)

地場ビールで乾杯。
IMG_4297

オードブル、アペリティフ(前菜)、
サラダ、ステーキ、デザートを楽しんだ。

私は体調が悪くて、
ステーキは半分以上を残した。

そして明日からの講義に備えて、
早めに就寝した。

まだまだ頑張ります。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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