万代知識商人大学前夜の「商売のプロ」のIntegrity

日曜日から2日間は、
群馬県高崎市にいた。
今日は午前中、自宅で仕事。
講演レジュメなどをつくって、
午後、新幹線で大阪に向かう。
明日は第10期万代知識商人大学の講義。
その前夜はいつも幹部の皆さんとの会食。
場所は「うえまち」。
定宿のシェラトン都ホテル大阪の3階にある。
関西のスーパーマーケットの動向で、
面白い傾向が出ている。
それから、
「商売人」であることの重要性を語り合った。
これは教えることができない。
自分で学び取る必要がある。
仕事に対してプロでなければならない。
プロフェッショナルであることに対して、
インテグリティが必要だ。
ドラッカーの言葉を上田惇生先生は、
「真摯さ」と訳した。
それが万代の強みであるし、
それが薄れてはいけない。
データに関しても、
その捉え方、扱い方など、
誤解や勘違いが多い。
月刊商人舎2022年8月号。
いい特集号だった。
阿部秀行の「シンプル商売論」
「スーパーマーケットは
食を扱っているわけですから、
基本はシンプルです」
「商品が値上がりしようが、
雨が降ろうが、台風が来ようが、
万代に来ているお客さんの食生活や購買行動が
大きく変わることはありません」
「だから、いつ、どんなものが売れるか、
わかってないと商売にはなりません。
商売はシンプルなものです」
すっかりお酒も入って、
話題は阿部社長のプロ野球の「始球式」へ。
甲子園での始球式では、
105kmのスライダーで球場を盛り上げた。
「スナップを利かせた」と阿部さん。
最近はリリースポイントのコツを掴んで、
球は速くなっている。
阿部さんは高校時代、
野球部のキャッチャーだった。
だから今でも捕手方式でいい球を投げる。
しかも阿部さんは練習をしない。
本番であれこれ工夫を重ねて、
上達している。
最後は阿部さんと固い握手。
商人舎流通SuperNews。
決算結果が次々に発表されている。
コスモス薬品news|
1兆円達成/年商1兆0113億円4.8%増・経常利益26%増
2025年5月期決算で初めて1兆円を超えた。
売上高は1兆0114億円、前年比4.8%増。
連結営業利益404億円、28.3%増。
経常利益432億円、25.8%増。
営業利益率は4.0%、経常利益率4.3%。
関東地区に31店舗、中部地区に27店舗、
関西地区にも15店舗、中国地区に11店舗、
四国地区に10店、九州地区に26店舗。
合計120店舗を開設した。
出店の勢いは止まらない。
スーパーマーケットチェーンの第1四半期は好調だ。
エコスnews|
第1Q営業収益352億円6.4%増・経常利益1.5%増
マルヨシセンターnews|
第1Q売上高100億円5.1%増・経常利益2.8%増
リテールパートナーズnews|
第1Q営収689億円5.8%増・経常利益6.2%増
ヤマザワnews|
第1Q売上高261億円4.4%増・経常利益2.6億円
マックスバリュ東海news|
第1Q営業収益956億円3.9%増・経常利益27億円
ベルクnews|
第1Q営業収益1037億円11%増・経常利益2.7%増の増収増益
いずれも前年比をクリアしている。
ベルクの11%増は飛びぬけていい。
野菜の相場が高かったのと、
加工食品やコメの値上がりの影響もあるだろう。
しかし商売のプロフェッショナルが増えると、
好調が維持される。
サラリーマン化が進むと、
すぐに業績は悪化する。
商売に対するインテグリティが、
決算数値を左右するのだと思う。
〈結城義晴〉