サッカー・ワールドカップが始まった。
FIFA2026北アメリカ大会。FwYwvT3WAAEnKx0

すべてがインフレ志向だ。

開催国が3カ国。
カナダ、USA、メキシコ。
史上最多。

参加チーム数は48カ国で過去最多。
これまでは32カ国だった。

チケット価格は異常に高騰している。
理由は「変動価格制」を導入したからだ。
「ダイナミックプライシング」

需要が高まれば価格が上がる。

そのうえ公式リセール市場では、
買い手・売り手双方に15%の手数料が課される。

転売の際にメキシコでは原価以下でしか再販できない。
しかしUSAとカナダでは上限なし。

欧州のファン団体が欧州委員会に抗議した。
「一般ファンが排除されている」
著しく透明性と公平性に欠けている。

そのうえ米国大統領はドナルド・トランプ。
FIFA第9代会長のジャンニ・インファンティーノ。

スイス人の弁護士で、
イタリアの国籍も持つ。
英語はなまりが激しいが、
フランス語、ドイツ語に、
イタリア語、スペイン語が堪能。

2015年、欧州サッカー連盟事務局長時代に、
パナマ文書でFIFAの汚職スキャンダルに関与した。

フランスのミシェル・プラティニが、
FIFA会長として最有力候補だったが、
これも汚職事件で活動停止処分が科され、
インファンティーノが浮上して、
FIFA会長となった。

同じ汚職事件への関与だったならば、
プラティニの方がよかったかもしれない。

そのインファンティーノ。
トランプと会談して、
恥ずかしげもなくゴマすり。

サッカーレジェンドたちのプレイは、
本当に素晴らしい。

一方、世界のラグビー界、
ワールドラグビー (World Rugby)は、
比較的、クリーンだ。

大衆のスポーツと、
紳士のスポーツ。

大衆スポーツは、
自然な流れとして、
拝金主義に大きく傾いた。

ただしラグビーにも、
ドーピング問題がある。

いずれも国際的な組織となると、
何らかの問題を抱える。

政治の世界の国際連盟は、
機能不全に陥っている。

当然ながら私は、
ジャパンを応援する。
これは当然のナショナリズムだ。
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鷲田清一さんの「折々のことば」
森毅さんの言葉を続けて取り上げた。

第3657回。
「アホ、
受験勉強が
一生役に立ったら
どれだけ怖いか」
〈森毅〉

「世界の問題には
正解は一つしかないという考えは、
受動的で硬直した心性しか育まない」

商売には、
正解は一つしかないわけではない。

「大学でも、
こうかもしれんしああかもしれんと
(うめ)く教師がいて、
学生らも『あのおっさんいい加減やしな』と
言う研究室は概して研究も活発だ」

おもしろい。

「『賢くなり合う関係』がそこにある」

「親が賢くならずに
子を賢くしようとするのも無理だ」

河合隼雄らによる『学ぶ力』から。
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第3658回。
学生さんが
わからんことへの
こらえ性がなくなりまして、
わからんけどおもろいな
というのがないんです。
〈森毅〉

「理解できないことも、
わからないままに、
『欠けた学力でも何とかする』というのが
学びの要諦(ようてい)だ」

「そんな野性的ともいえる能力を育むには、
わかりやすく説くより、
難しくても楽しめるようにすること」

難しくても楽しめるようにする。
ん~、深い。

「賢くなり合う関係」が、
難しいことを楽しむ空気を生む。

商売はそれだと思う。

「『ムリとムダとムラ』をなくそうとするより、
むしろそれを楽しむことが大切だ」

仕事においては、
ムリとムダとムラはなくしたい。

けれど現実にはそれがある。
なくなることはない。
むしろ当然のことだ。

だから組織全体として楽しみつつ、
ムリ・ムダ・ムラを減らしていきたい。

そこには「賢くなり合う関係」が必要だ。

残念なことにFIFAの組織には、
「賢くなり合う関係」が欠けている。

真のサポーターや選手たちには、
迷惑なことだ。

「賢くなり合う関係」
あるべき姿だ。

〈結城義晴〉

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