6月1週/週後半は晴れ&気温高め 6月2週/梅雨入りの範囲が広がりそう
●6月1週(6/2~6/8)の天候予測とMDポイント
週後半は晴れ&気温高め
<概況>
3日(火)は日本のすぐ南海上を低気圧が進む。それと同時に3日(火)~4日(水)は北海道方面を低気圧が進む。
その後週後半にかけて、梅雨前線が一時的に活動レベルを弱め、日本付近は高気圧に覆われる。
週末はまた大陸方面から梅雨前線がのびてきて、西日本に前線がかかる。
なお南西諸島方面は梅雨前線の影響を受けやすい状態が続く。
<天候解説>
3日(火)は全国的に雨で北日本は天気のぐずつきが4日(水)まで残る。その後は週後半にかけて晴れる所が多いが、週末は西から天気が崩れ、8日(日)は西日本で雨が降り出す。九州北部や四国ではこのタイミングで梅雨入りが発表される可能性がある。
気温は週初め平年並みかやや低めだが、4日(水)以降は全般に高め。東日本~西日本では日中30℃前後まで上がるところが多い。ただ朝晩の気温が20℃を下回る日が多いのが、真夏と違うところ。
<ウェザーMDのポイント>
週後半に来店されるお客様に向けた売場を展開するならば全国的な梅雨入り前の洗濯・衣替え需要の高まりに合わせて洗濯洗剤、防虫剤などの売り込みを強化したい。
一方、週末は梅雨入り秒読みの段階に入るため、週末に来店されるお客に向けた売場を展開するならば、梅雨対策の傘や除湿・乾燥剤、カビ取り剤、除菌消臭剤、部屋干し用洗剤などに切り替えたい。
●6月2週(6/9~6/15)の天候予測とMDポイント
梅雨入りの範囲が広がりそう
<概況>
日本のすぐ南海上に梅雨前線が停滞する。週後半、前線は東日本方面で南下の可能性があるが、現時点では状況は不透明。
<天候解説>
南西諸島では週前半、梅雨前線の南側に入り太平洋高気圧に覆われるため、晴れ間が多くなるが、週後半はまた梅雨前線の影響でぐずついた天気となる。
九州~関東では、梅雨前線の影響で曇や雨のぐずついた天気が続く。
近畿、東海、関東甲信でもこの頃には梅雨入りが発表されている可能性が高いと考える。ただ東海、関東では週後半一旦、梅雨前線が南下して晴れ間が見られる可能性がある。
北陸~北海道では雲の出やすいのの、晴れ間が見られる天気の日が多い。
気温は全般に平年並みか高めだが、日差しが少ない日は、日中の気温の上がり方は限定的となりそう。
<ウェザーMDのポイント>
少なくとも関東甲信より西の地域ではこの週の前半までには梅雨に入っている可能性が高いため、梅雨関連商品の売り込みが主体。ただ例年、梅雨入り当初はまだ梅雨空が長続きせず晴れ間の見られる日も結構あるため、晴れて気温が上がれば涼味を中心とした夏物需要が大きく伸びるなど、天気、気温によってニーズが大きく変化する可能性がある。
この時期、ちょっとした梅雨前線の位置のズレによって、晴れたり雨が降ったりと天気が微妙となり、それを適確に予報することが非常に難しい。晴れて気温が上がる場合、曇や雨で気温が上がらない場合、両方のパターンの売場をすぐ展開できるように常日頃から準備しておきたい。
<By 常盤勝美>