12月4週/クリスマス寒波不発 12月5週・1月1週/西から強い寒波襲来の兆し
●12月4週(12/22~12/28)の天候予測とMDポイント
クリスマス寒波不発
<概況>
24日(水)~25日(木)、日本付近を低気圧、前線が通過する。直後は一時強い冬型だが、すぐ緩み、日本付近は緩やかに高気圧圏内。26(金)に強い寒気が南下するが、一過性である。
<天候解説>
24日(水)~25日(木)は全国的に天気が崩れる。この時期降水量が比較的少ない太平洋側でもまとまった降水量となる。
26日(金)~27日(土)は強い冬型の気圧配置で、日本海側ではまとまった雪となるが、28日(日)以降、冬型は徐々に緩み、雪の降り方も弱まる。
気温は週の半ばにかけて高めの日もあるが、週末に向けては徐々に平年並みに戻る方向。
<ウェザーMDのポイント>
例年この時期、クリスマス寒波に見舞われるが、今年は少なくとも週前半強い寒気の南下はなく、寒波は不発。ただ、クリスマスイブ~クリスマス当日は、全般に天気が崩れ、雨や雪となるため、比較的広域の商圏を対象としたスーパーやショッピングモール、専門店などでは、客足の伸び悩みが懸念される。クリスマスディナー用食材や、当日販売用のクリスマスケーキなど、大量廃棄につながるおそれがあるので、客足の読みを慎重に。
ここ2週間続けて、日曜日に全国的な天気の崩れとなったが、幸い28日(日)はすっきりとした晴天となる地域は少ないものの、大きな天気の崩れとなる地域はほぼない見込み。年末最後の週末、まあまあの大入りを期待して良いだろう。
●12月5週・1月1週(12/29~1/4)の天候予測とMDポイント
西から強い寒波襲来の兆し
<概況>
週前半は、北日本で弱い冬型の気圧配置。それ以外は高気圧に覆われる。週末は冬型強まる可能性。週後半、強い寒気が西回りで南下する兆しがある。
<天候解説>
週半ばまでは、冬型の天気分布ではあるものの、日本海側での雪の降り方は弱く、この時期としては比較的穏やかな天候。
週後半~週末、強い寒気が西回りに南下する兆しがあり、西日本の日本海側中心に大雪の恐れがある。
気温は前半平年並みかやや高めのところもあるが、週後半は西日本中心に全般に低め。「年末寒波」あるいは「年越し寒波」の様相。
<ウェザーMDのポイント>
年越しは、冬型の気圧配置で強まる可能性があるため、日本海側では初詣には不向きの気象条件の懸念。その後も強い寒気が西回りで南下する可能性があり、厳しい寒さとなりそう。
鍋物をはじめとした冬物メニュー用食材は好調が期待される。一方で、雪や強風による交通・物流への影響に注意が必要。
<By 常盤勝美>







