八坂神社の神輿とFIFAワールドカップ準々決勝の「脇役」

神輿を見に行った。
わざわざ千葉県の津田沼まで出かけた。
習志野市の八坂神社。
8時40分から神事が執り行われ、
9時に神輿が出発。
私の長男が初めて、
神輿を担ぐという。
それを孫娘たちが応援に行くという。
それに付き合うことにした。
お囃子の人たちは軽トラに乗って、
華やかに奏でる。

リーダーが笛を吹いてリズムを取る。
担ぎ手たちは「ハイッ、ハイッ」と、
気合を入れつつ掛け声をかけながら、
ステップを踏んで移動していく。

雨も降らず、無事に終わったが、
息子は疲れ切った様子だった。
孫娘たちは喜んで見ていたが、
途中で飽きてしまったようだった。 
さて、
FIFAワールドカップ。
準々決勝の第3戦、4戦。
まず、
ノルウェー対イングランド。
お互いに慎重な立ち上がり。
前半のハイドレーションブレイクのあと、
試合は動き始めた。
アーリング・ハーランドのヘディングが、
ジョーダン・ピックフォードの正面を突いた。
その直後の36分、左サイドから、
ノルウェーのアンドレアス・シェルデルップが、
クロス気味のシュート。
ファーポストに当たってゴール。

ノルウエーバイキングスが先制した。
しかし、前半アディショナルタイム。
ジュード・ベリンガムが力強いドリブル突破、
冷静なフィニッシュで同点に追いついた。
その直後にもべリンガムのスルーパスを、
レジェンドのハリー・ケインがシュート。
ネットを揺らした。
しかしこれはオフサイドで取り消された。
後半60分を迎える直前、
イングランドのゴール前の混戦から、
ノルウェーのトルビョルン・ヘッゲムが
ゴールを揺らした。
ノルウェーが再びリードしたかと見えた。
これはコーナーキックのポジション取りの際、
ハーランドがエリオット・アンダーソンを、
後ろから押したとみなされて、
ゴールは取り消された。

その後もノルウェーは、
セットプレーを中心にチャンスをつくった。
クリストファー・アイェルがバーを叩いた。
延長戦開始、ハーランドはベンチに下がった。
直後、イングランドが試合を動かした。
途中出場のモーガン・ロジャースが、
鋭いロングシュート。
GKオルヤン・ニランドが弾いた。
その球にベリンガムが素早く反応、
2点目のゴール。
これで万事休す。
ベリンガムのゲームだった。
ハーランドは力を発揮できなかった。
この結果、イングランドがベスト4に進出した。
現在、世界最高峰のプレミアリーグの威力が、
この大舞台で発揮された。
アルゼンチン対スイス。
立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられた。
スイスはハイプレスから、
ショートカウンターでゴールに迫る。
アルゼンチンは自陣ゴール前から、
短いパスをつないで、
リオネル・メッシにボールを送る。
メッシを起点にして、
サイドからボールを前進させてゴールを目指す。
アルゼンチンが連続でコーナーキックを獲得。
前半10分、その2本目。
左サイドからのコーナーキック。
メッシが左足で蹴り込むと、
アレクシス・マック・アリスターが、
ジャンピングヘッドでボールに角度をつけて、
ゴール右隅に流し込んだ。
メッシの左足のコーナーキックは、
鋭く右に曲がって攻撃側の頭に合わせやすい。
1点を追いかけるスイスは、
67分、ワンツーで抜け出したダン・ンドイェが、
キーパーの股抜きでゴール。
そして72分、
このゲームを分ける事件が起こる。
スイスのブレール・エンボロが、
アルゼンチンのレアンドロ・パレデスと競り合って、
ピッチに倒れる。
パレデスにイエローカード。
しかしビデオ判定の結果、
エンボロの転倒がシミュレーションと判断されて、
逆にエンボロに2枚目のイエローカード。
そして退場。
シミュレーションは審判を欺こうとする行為。
厳しく罰せられる。

11人対10人の戦い。
スイスはよく耐えて、延長戦に突入。
延長112分、フリアン・アルバレス、
ゴール右上隅に見事なシュート。
さらに延長のアディショナルタイムに、
ラウタロ・マルティテスが追加点を挙げて、
アルゼンチンが3対1で勝利した。

これでベスト4と準決勝の対戦が決まった。
フランス対スペイン、
イングランド対アルゼンチン。
いずれもワールドカップを制覇したことのある、
いわばサッカー強豪国。
さらにこの2戦にはレジェンドが揃う。
フランスのキリアン・エムバペ、
スペインは19歳の天才ラミン・ヤマル。
イングランドはハリー・ケイン、
アルゼンチンはもちろんメッシ。
凄い顔ぶれが残った。
だがこの4チームには、
彼らに引けを取らない選手が目白押しだ。
いずれもヨーロッパのビッグクラブに属して、
レギュラーシーズンにも大活躍している。
レジェンドたちが脇役となって、
渋い働きをするチームが最後の勝利を得る。
私はそう思う。
まだまだ楽しめる。
ありがたい。
〈結城義晴〉




































