Jun2週/気温は平年を上回る 3週/梅雨の第2ステージに突入?
気象庁は6月5日に周囲の地方に比べてやや遅れて、
九州北部の梅雨入りを発表したが、まだ勇み足だった模様。
天気図をより詳しく解析すると、
6月7日(火)を梅雨入り日とするのが妥当と考えられる。
気象庁はこれら統計解析するデータなどに関しては、
事後解析を行うことにより、速報値から確定値として改めて発表する。
梅雨入り・梅雨明けの日付も、例年、9月1日前後に解析検討を行い、
当初発表日を修正することがある。
実際日付の妥当性を判断するのは気象庁職員であるため、
何ともいえないが、当初発表の日付と、
実際に統計記録が残る日付が異なることがあるので、注意されたい。
【6月第2週(6/6~6/12)のお天気予測と販促ポイント】
太平洋高気圧の勢力がめっぽう強い訳ではないが、
オホーツク海高気圧がいったん姿を消し、
気温は週半ば頃を中心に高め。
この時期、晴れれば日差しの暑さがあり、
雲が多ければ日差しが遮られ、気温の上がり方が鈍くなる。
この週は北日本で晴れ間の見られる日が多く、
梅雨入りが発表されている西日本では
晴れ間の見られる日がやや少ないため、
北日本ほど気温は平年より高い水準。
衣替えや布団干しなど、掃除・洗濯に忙しくなる時期。
週前半はまだ間に合う。
掃除・洗濯用品の駆け込み需要を捉えよう。
また先述のように、晴れれば日差しの暑さがあるため、
各地で30℃近い気温に達することがある。
真夏に比べてまだ人間の体が暑さ慣れしていないことから、
真夏並みの暑さを感じ、夏物・盛夏物の売上げが
真夏並み水準に達することがある。
チルド飲料・アイスクリームなどは特に欠品注意の週。
【6月第3週(6/13~6/19)のお天気予測とMDポイント】
梅雨は時期によって大きく3つのステージに分けられる。
梅雨入り当初の第1ステージはまだ晴れ間の見られる日も多く、
晴れれば気温が上がる。
第2ステージは晴れ間の見られる日がめっきり減り、
それほど強くない雨が降り続ける時期。
気温の上がり方が鈍く、
特に関東~東北の太平洋側は
やませ(山背)の影響を受けて梅雨寒となる時期。
第3ステージは、7月に入り、梅雨寒は解消され、
晴れる日と雨が降る日のメリハリがしっかりして、
1回の雨もかなりまとまった降りとなる時期。
今年も例年通りに6月第3週頃、
梅雨の第2ステージに突入の兆し。
前週が真夏並みの暑さに対応して
夏物・盛夏物の欠品に注意する一方、
この週は涼しさ対策としてパンや中華全般、
パスタ類などに売れ筋がシフトする可能性が高い。
陽気の急変に対応して、
売り場も一時的にドラスティックな(思い切った)変化を。
<By 常盤勝美>