Jul.2週/台風8号縦断の恐れ 3週/台風後は読めず
【7月2週(7/7~7/13)の天候予測とMDポイント】
台風8号、日本列島縦断のおそれ。
台風8号は7月上旬のこの時期としては
記録的に強い勢力に発達し、日本列島に接近中。
この台風だけでも厳重な警戒が必要だが、
九州各地ではそれに加え、
前週から広い範囲で記録的な大雨に見舞われているため、
土砂災害が極めて発生しやすい状態となっている。
がけ崩れ・山崩れなどが心配な斜面を
背後に抱えるお宅は早めの避難準備、
そして避難をしてください。
台風が接近して雨が強まってからでは、
一層危険にさらされた中での避難を余儀なくされます。
その後、台風8号は日本海側の沿岸地域をなめるようにすすむ予想。
日本列島縦断のおそれ。
厳重な警戒を。
ただし、関東だけはこのコースを台風が進んだ場合、
台風が近い割には影響が小さくて済むことが稀にある。
しかし油断は禁物。
なお台風通過後の今週末は台風一過の天気。
台風がもたらした熱帯の空気に広く覆われるため、
東北以南の各地では気温が35℃前後まで上がる
猛暑となるところが多い。
今週のウェザーMDのポイントは、
台風特需。
ポイントは台風進路が事前の予想から若干ずれても、
影響規模が小さくすんでも、
特需は必ず発生するということである。
時期がずれて早めに大雨が始まり、
客足の落ち込みも早まってしまうとロス多発の原因となるが、
それ以外はロスをあまり恐れず、
強気に関連商品を発注していただきたい。
台風通過後の今週末は、
台風のもたらした熱帯の空気に日本列島が覆われるため、
真夏の気候となる。
気温湿度ともに非常に高く、
アイスクリーム、冷奴、枝豆、ブロックアイスなどをはじめ、
盛夏物商品が爆発的に売れる可能性が高い。
【7月2週(7/14~7/20)の天候予測とMDポイント】
台風後の天候は不確定要素が多すぎる。
過去にも触れたことがあるかとは思うが、
台風は偏西風などとは違う熱帯の現象につき、
台風がやってきた場合は上空の大気の流れが大きくかき乱される。
台風通過後のこの週に想定されるシナリオはいくつかある。
①そのまま関東以西で一気に梅雨が明けてしまうパターン
②特に影響は小さく、梅雨の典型的な天気図に戻るパターン
③また梅雨前線が大きく南下し、日本列島は低温傾向となるパターン
現時点では①と②の中間的な天候が予想される。
すなわち一気に梅雨明けとまではいかないものの、
太平洋高気圧が勢力を強め、高温傾向となるというシナリオ。
一方で、まだオホーツク海高気圧の勢力も強いため、
日本列島付近で梅雨前線の活動がかなり活発となり、
西日本中心に大雨となりやすい。
過酷な天候の1週間が懸念される。
また、この期間、東日本~北日本で
気温が「かなり高い」可能性が高いという
“異常天候早期警戒情報”が気象庁から発表されている。
天候はまだ不透明だが、高温予想を信じて、
引き続き飲料、アイスクリーム等をはじめとした
夏物、盛夏物商品の販促を強化したい。
前回も解説したとおり、
昨年はすでに7月上旬に関東甲信より西の地方で
梅雨明けが発表され、記録的猛暑が続いた。
昨年ほどの猛暑は期待できないかもしれないが、
時期的にはいつ梅雨明けが発表されても
おかしくないところまできている。
気象庁が「梅雨明け」を発表しただけで
夏物消費が伸びる“アナウンス効果”的な現象も認められており、
特に梅雨明け当日~翌日は夏物のビッグセールスを狙いたい。
週間予報を毎日こまめにチェックしながら
梅雨明けの兆しを読もう。
<By 常盤勝美>