11月3週/季節外れの暖かさが戻る 11月4週/初め、冬型の気圧配置となる
●11月3週(11/11~11/17)の天候予測とMDポイント
季節外れの暖かさが戻る
<概況>
今週、15日(金)~16日(土)頃にかけて、日本付近を低気圧が通過する。それとは別に、17日(日)は日本の北を低気圧が進み、日本付近を寒冷前線が通過する。それ以外は緩やかに高気圧に覆われる。
<天候解説>
週半ばにかけてはほぼ全国的に晴れ間が見られるが、12日(火)は北日本の一部で変わりやすい天気となる。
15日(金)はほぼ全国的に雨。この低気圧は、日本の南に今点在している台風の湿った空気の供給を受けて、活発な雨雲を伴う可能性があり、ところによっては大雨に発展するおそれがあるため、今後の情報に注目を。
16日(土)はいったん小康状態となるが、17日(日)は北日本中心に雨風が一時的に強まる時間帯がある。
気温は全般に高め。南から暖かい空気が間断なく入りやすい状況となっているためである。
<ウェザーMDのポイント>
先週は幾分冷え込む日もあったものの、今週はまたかなり暖かい日もあり、せっかく需要が伸び始めた鍋物商材の売上げに水を差す状況となりそう。熱々の汁物のニーズが伸びづらい気象条件のため、ボリュームはあるものの、熱々汁物でない、ステーキ類、カツ・フライなどを中心とした売場展開をおすすめしたい。
前々週~当週にかけて、気温上下の非常に大きい状態となった。陽気の寒暖差の激しさから体調を崩しやすい状況となっているため、健康訴求や関連商品(のど飴、風邪薬など)の品揃え強化を。
●11月4週(11/18~11/24)の天候予測とMDポイント
初め、冬型の気圧配置となる
<概況>
17日(日)に日本付近を寒冷前線が通過した後、週の初めは一時的に冬型となる。ただ東日本~西日本ではすぐに冬型緩み、高気圧に覆われる。周期性で考えると、週末頃はまた日本付近を気圧の谷が通過するタイミング。
<天候解説>
週の初めは、北日本を中心にしぐれの天気。ただ週半ばには全国的な晴天が戻る可能性が高い。週末はまた天気の崩れが想定される。
気温は初め平年並み。冬型となり、ちょっとした寒気が南下するため。ただ、すぐにまた高めに戻る。
<ウェザーMDのポイント>
19日(火)に「3か月予報」が発表される。対象は12~2月の3か月。すなわち冬季の予報である。気象庁は当初から季節予報の中で「今冬は平年並み」と予想してきた。ただし、直近数週間は気温高めの予想となっていて、さらに今後も高温予想が仮に続けば、整合性を取りにくい状況が生まれることが考えられる。今冬のMDの内容を改めて固めるにあたり、19日(火)発表の3か月予報には注目いただきたい。
なお、この週はまた気温が週後半に向けて上向く可能性が高い。本来であればそろそろ冬物季節商品の売上が年間ピークを迎える頃だが、やきもきした状態が続くと考えられる。
<By 常盤勝美>