8月5週/まだまだ残暑が続く 9月1週/天気の変わり目となるか、微妙なところ
●8月5週(8/25~8/31)の天候予測とMDポイント
まだまだ残暑が続く
<概況>
26日(火)~27日(水)にかけて、北海道の北を低気圧が通過する。それ以外は週末にかけて太平洋高気圧の勢力圏内に入るが、週末は南西諸島方面に熱帯低気圧が接近する可能性がある。
<天候解説>
低気圧や前線の通過により週半ばは北日本や日本海側の各地方を中心に天気が崩れ、北海道方面ではまとまった雨となるおそれがある。
北日本では30日(土)にもすっきりしない天気となる可能性があるが、全般的には晴れ間の見られる日が多い。なお南西諸島では週後半以降、湿った空気の影響で変わりやすい天気となる。
気温は全般に平年より高めの状態が続くが、北海道の北を低気圧が通過した後、少し涼しい空気が入るため、週後半は北海道方面でようやく秋めいた陽気を感じられるようになる。
<ウェザーMDのポイント>
本来なら例年この時期、前線や低気圧の影響を受けて暑さがおさまり、それがきっかけで秋めいた陽気を感じるような日があるのだが、今年はまだ残暑の厳しい状態が続き、秋が近づいていることを実感できるほどの陽気の変化は期待できない。相変わらず肉、魚は焼き物を中心としたメニューを早退した売り方を。煮物や揚物、炊き込みご飯などに対する関心の高まりはまだ先となりそう。
ただ北海道~東北北部は週後半、朝晩だいぶ涼しさを感じられるようになるため、これらの地方ではおでんや煮物、スープ類の売り込み強化には好適なタイミング。
●9月1週(9/1~9/7)の天候予測とMDポイント
天気の変わり目となるか、微妙なところ
<概況>
週の初め、日本付近に気圧の谷が接近するが、東海上の太平洋高気圧の勢力が強く、状況は不透明。週後半~週末頃にも次の気圧の谷が日本付近に接近する可能性がある。
<天候解説>
週の初めは全国的に曇や雨。天気の崩れの規模は地域によってバラバラだが、西日本~南西諸島では南からの湿った空気の影響も相まって大雨となるおそれがある。
その後の状況は不透明。週半ばは一旦、全般的に晴れ間が多くなるが週後半~週末はまた広い範囲で天気が崩れる見込み。
気温は引き続き高めだが、週半ば以降の天気図の形によっては、状況が少し変化する。ただし現段階で寒気の南下などは予想されていないため、気温が低めとなることは考えにくい。
<ウェザーMDのポイント>
週前半、全国的な天気の崩れが予想されており、その際、もし30℃に届かない最高気温が予想される場合には、東日本~西日本でも多少秋めいた陽気を感じる可能性がある。
秋の味覚に関係する商品や食材の売り込みを強化するには良いタイミング。ただしその先もまだ厳しい残暑傾向が続く可能性が高いため、気温の状況次第ではスタミナ系メニューなど夏物中心の展開にする柔軟性を持っておきたい。
そして、台風などの動向に注意。
<By 常盤勝美>