結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年06月02日(日曜日)

衣替えの季節の「小事は他にはかり、大事は自ら決す」

衣替えシーズンだ。
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夏服冬服を一気に入れ替える人は22.9%。
気温や状況に合わせて徐々に替える人が40.9%、
全く入れ替えしない人も35.9%。
(エステー㈱の2023年3月の「令和の衣替え実態調査」)

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山陽新聞一面コラム「滴一滴」
「現代の衣替えは季節の習わしより
“断捨離”の性格が強いかもしれない」

わかる。

「夏が随分早くに訪れ、
長く居座るようになったし、
暦を基に他人の格好を
とやかく言わなくなった」

「気温や流行をうかがい、
そのとき要る服を手頃に買って、
着て、手放す」

ユニクロやしまむらの影響は大きい。

経済産業省の調査。
国内に供給された衣料品は、
1990年に約20億点だったが
2022年は3737億点余りにまで増えた。

金額でみた市場規模は縮小傾向。
だから1点1点が安い服に置き換わった。

しかしその結果、衣料のごみも激増した。

国は循環型ファッションの生産・販売を促す。

ファーストリテイリングは、
衣料品の回収とリサイクル、リペアーを進める。
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コラムは消費者にも一言。
「持つべき適量を
考えなければならないだろう」

「まずは買い過ぎない。
着なくなったら
再利用の道を探る」

「可能なら雑巾に“衣替え”してもいい。
そのまま捨てずに済むように」

衣替えの季節は、
断捨離のときだ。
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東京新聞「筆洗」
――分かれ道がある。
一方は正直村へと続き、
もう一方はうそつき村へ。

あなたは正直村に行きたいが、
どちらの道か分からない。

そこに村人が通りかかる。
正直村の村人なら正直に教え、
うそつき村の村人ならうそをつく。

さて、どう質問したら
正直村への道が分かるか――。

正解。

一方の道を指さし、
「あなたの村はこっちか」と尋ねる。

指したのが正直村への道であれば、
正直村の村人は「はい」と答え、
うそつき村の村人も「はい」と答える。

うそつき村への道を指していた場合は、
2人とも「いいえ」と答える――。

なるほど。

これはロジカルシンキングだ。

コラムは米大統領選挙の「分かれ道」の話につづく。

トランプ前大統領の「不倫の口止め料」裁判。
大統領経験者に初の有罪評決。

トランプ支持者には、
評決がうそつき村による「有罪」と映る。
つまり、真実は逆で、
トランプは「無罪」だと解釈する。

しかし先進国では三権分立が確立されている。
裁判所は公正だ。

トランプ支持者には、
ロジカルな思考法が求められる。

朝日新聞「折々のことば」
第3104回。

小事はこれを他にはかり、
大事はこれをみずから決す
というのが、先生の信条だった。
(鶴見俊輔『悼詞』より)
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「文字が書けなくなって辞職を願い出た時、
上司だった仏文学者の桑原武夫が、
きみは病気だ、病気中に辞めればゆきづまる、
今は給料をとって、その後改めて
考えればいいと言ってくれた」

「明晰(めいせき)にできるのは手段まで、
決断の当否を引き受けるのは本人」

鶴見は桑原を評した。
「人の中に自由をそだてる希有の人だった」

小事はこれを他にはかり、
大事はこれをみずから決す。

「着眼大局、着手小局」に際しては、
着眼は自分だけで行い、
着手は皆と協働する。

私の場合、
衣替えは他に委ね、
断捨離は自ら決す。

許されるだろうか。

正直村をつくること、
うそつき村をなくすこと。

これは小事ではなく大事だ。
自分で考え、
自分で動き続けなければならない。

〈結城義晴〉

2024年06月01日(土曜日)

ヤオコー武蔵浦和店「オレンジ色の床」の「選んだ正解」

今日から6月。

水無月や朝から白きものをきる
〈井上井月(せいげつ)〉

井月は江戸末期から明治初期の放浪俳人。
6月には朝から白いものを身に着ける。
その気持ちが、いいなあ。

水無月の涙も氷る思ひ哉
〈正岡子規〉

子規の句にはいつも後ろに悲壮感がある。
しかしそれを感じさせるようで感じさせない。
感じさせないようで感じさせる。
その微妙なところが子規らしさだ。

さて、今日は武蔵浦和。

JR湘南新宿ラインと埼京線で一本。
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駅前には高層マンション。
近隣も次々に住宅ができている。IMG_48284

そのマンションの店。
ヤオコー武蔵浦和店。 IMG_48484

商人舎流通SuperNews。
ヤオコーnews|
5/15「ヤオコー武蔵浦和店」オープン/高層マンションに出店

埼玉県さいたま市南区。
武蔵浦和駅前。

ショッピングセンターは、
「the market Place武蔵浦和」

マンションの名前は、
プラウドシティ武蔵浦和ステーションアリーナ。

4階にはレストラン。IMG_48314

3階はワンプライスショップのセリア。IMG_48324

それからドラッグストアのトモズと、
メガネのパリミキ。IMG_48334

ヤオコーは1階と吹き抜けの2階。
売場面積641坪、初年度年商約26億円。IMG_65024

天井は高くて、
しかもスケルトンにしている。
実質的に2階の分まで。IMG_65034

床のオレンジ色が特徴的だ。

時計回りに青果、鮮魚、精肉と続く。IMG_65094

トウモロコシ1本99円。

陳列線が低いので、つい手が出てしまう。
これは買いました。
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鮮魚は対面方式で丸魚を販売。
奥にはシースルーの作業場が見える。

陳列台が低いので、
ガラスの向こうのバックヤードは、
広々としていて、
人々の動きがすっかり見える。

これは精肉、惣菜、ベーカリーなどでも同じ。
これまでよりも窓枠が広々として、
よく見える。

しかしこれには、
ちょっと感じるものがあった。
それも6月号に書こう。

この床の色。
私にはその意味がわかりました。
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謎解きはこれも月刊商人舎6月号で。

ほぼ真っ四角の右サイドが、
惣菜やベーカリー。
この「即食スペース」の床はグレー。

そしてよくもまあ、
これだけのアイテムをつくる。
感心させられた。

だから大量に購入した。
試食します。

6月号で丁寧に写真紹介しよう。

ヤオコーの惣菜の開発力は、
抜きん出ている。

ただしいつも美味しいことが大事だ。

そのおいしさは季節によって、
素材によって、
店のオペレーションによって、
千変万化する。

常に食べ続けて、
チェックする必要がある。

惣菜売場の最後のところに階段があって、
それが中2階につながっている。

そこから売場を見下ろすことができる。
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ホールフーズやウェグマンズと同じやり方。
ちょっと狭いけれど、凄くいい。

ほんとうに美しい売場だ。
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ここでお弁当と惣菜をいただきました。
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ご馳走様。

さてヤオコーの社内では、
どう自己評価されているのだろう。

それはぜひ聞きたいところだが、
いい店であることは間違いない。

武蔵浦和駅から直行できる。
車に乗ったり、歩いたりしなくていい。
今年の新店のなかの視察店舗として、
最良の立地にある。

みなさんも、
どうぞお越しください。

そしてたくさん購入して、
たくさん食べてみてください。

朝日新聞「折々のことば」
第3103回。
「完璧な選択なんてない 
だからとりあえず選ぶ 
とりあえず選ばない 
それでいいんじゃないか」
(山口雅俊〈脚本〉)

「人生の岐路に立つ娘らを前に、
父が恒例の大演説をぶつ」

「何を選んでも、
それが正しかったか後で不安になる。
正解を求めるより、
選んだものを正解にしてゆく方が大事だ」

「虚をつかれるも、まずは
聞き置くに止(とど)めるところが、
娘たち、父よりしたたかかも」

フジテレビ系のドラマ「おいハンサム!!2」。
その最終話から。
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申し訳ない。
私は見ていない。

正解を求めるより、
選んだものを
正解にしてゆく。

商売はこれだ。

明らかに正解でなければ、
すぐやめればいい。

ヤオコーのオレンジ色の床と、
スケルトンの天井。

選んだからには、
正解にしていく。

その姿勢です。

頑張れ。

〈結城義晴〉

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