金子みすゞの「積もった雪」と生成AIの創作力

昨日の夕方、
横浜では雪が降った。
霙と言ったほうがいいのか。
それとも淡雪か。
それでも少しだけ積もった。
金子みすゞの詩。
淡雪
雪がふる、
雪がふる。
落ちては消えて
どろどろな、
ぬかるみになりに
雪がふる。
兄から、姉から、
おととにいもと、
あとから、あとから
雪がふる。
明治36年(1903年)に生まれ、
昭和5年(1930年)に26歳で没した。
大正15年(1926年)、22歳の時に、
「童謡詩人会」に入会した。
この童謡詩人会の会員は、
西條八十、泉鏡花、北原白秋、島崎藤村、
野口雨情、三木露風、若山牧水。
女流詩人は与謝野晶子と金子みすゞだけだった。
日経新聞巻頭コラム「春秋」。
その金子みすゞを取り上げた。
「すがすがしい正月三が日の朝、
金子みすゞの詩の一節を思い出した」
「夢売り」
年のはじめに
夢売りは、
よい初夢を
売りにくる
たからの船に
山のよう、
よい初夢を
積んでくる。
そしてやさしい
夢売りは、
夢の買えない
うら町の、
さびしい子等らの
ところへも、
だまって夢を
おいてゆく。
コラム。
「最近、人工知能(AI)で
夢を再現する技術があると聞いた。
起床後に断片的な記憶を入力すると
映像にしてくれるそうだ」
あるかもしれない。
「言うなれば未来版『宝船の絵』か」
「人の意識が及ばぬ領域に迫る力が楽しみな半面
ちょっと怖い気もする」
現在のAIに対する一つの反応だ。
「ちょっと怖い気もする」
しかしそんなことを恐れていてはいけない。
金子みすゞのもう一つの詩。
「積もった雪」
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
生成AIも金子みすゞを真似て、
心のこもった詩を書くようになるのだろうか。
AIが機械学習を重ね、
さらに深層学習を積み重ねていくと、
生成AIとなる。
その生成AIが、
西條八十、泉鏡花、北原白秋、島崎藤村、
野口雨情、三木露風、若山牧水、
そして与謝野晶子と金子みすゞを、
ディープラーニングしていくと、
彼らを真似た創作力をもつようになるのだろうか。
[Message of January]から再び。
鉄人28号には考えない強さがあった。
鉄腕アトムは考えて悩んだ。
私たちの友はドラえもんだ。
2026年はチャッピーを友にしよう。
Geminiを相棒にしよう。
Copilotを同僚にしよう。
生産性を上げるだけではない。
効率を追求するだけでもない。
知見を広め、考える人間になるために。
〈結城義晴〉
























