結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年08月03日(火曜日)

インフラを共有し、店頭で競争するための「流通BMS」普及説明会開催される

「流通BMS」
流通ビジネス・メッセージ・スタンダード。

すなわち流通に関するビジネス・メッセージの標準をつくること。

具体的に何を標準化するのか。
「消費財流通にかかわる企業間取引のEDI」を標準化する。

EDIとは、「エレクトロニック・データ・インターチェンジ」の頭文字をとったもの。
すなわち「電子データ交換」のこと。

先週金曜日の7月30日、東京・秋葉原の秋葉原UDXギャラリーで、
流通5団体による『流通BMS普及説明会』が行われた。

流通5団体とは、日本チェーンストア協会、
日本スーパーマーケット協会、
社団法人日本セルフ・サービス協会、
オール日本スーパーマーケット協会、
社団法人日本ボランタリー・チェーン協会。

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説明会主催者が「みんなつながる流通BMS」を抱えて記念撮影。
右から、流通システム開発センター上野裕専務理事、
日本スーパーマーケット協会大塚明専務理事、
社団法人日本セルフ・サービス協会澤藤正義審議役、
日本チェーンストア協会井上淳専務理事、
そして㈱日立製作所産業流通システム事業部流通システム本部山田直明部長。
「流通BMS」を策定し、普及させようという動きは、
平成18年から20年にかけて、
経済産業省の後押しで進められてきた。

EDIは「電子データ交換」とはいうものの、
実際は「受発注」「出荷」「返品」「受領」「請求」「支払」など、
消費財の取引のすべてをオンライン化することである。

これは個別企業の取引効率化とは異なる。
業界で統一した標準フォーマットを構築し、
それをインフラとして活用しようというのが「流通BMS」の構想。

推進役は「流通システム標準普及推進協議会」(流通BMS協議会)。
財団法人流通システム開発センターに設けられている。

まず平成18年度のグロサリー業界が皮切りとなった。
平成19年には、小売業界から総合スーパーとスーパーマーケットの両業界、
そしてアパレル業界、生鮮食品業界、
平成20年度には、ドラッグストア業界、ホームセンター業界、
さらに百貨店業界が次々に、
流通BMSの策定事業に参画した。

つまりここまで、大手小売業と卸売業が一緒になって、
流通BMSを検討してきた。
平成21年度秋には、生鮮食品に関するメッセージ項目が加わった。
これを「流通BMSバージョン1.3」と称するが、
いよいよ22年度、導入・普及の本格活動時期に入る。

現在、流通BMS協議会には48団体、139社が入会している。

『流通BMS普及説明会』では、
はじめに協議会の新宮徹夜さんが、
「導入効果と利活用」のタイトルで、
流通BMS の変遷と流通BMSの導入メリットを説明。
平成21年度効果算定事業「効果のみえる化」で得られた数値データが公開された。

その後、小売業、卸売業8名によるパネルディスカッション。
テーマは、
「標準化の動きと中小企業が標準EDIを導入することで得られる経費改善効果」

コーディネーターは日本スーパーマーケット協会大塚明専務理事。

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「これまで順風満帆できた小売業だが、これからは過去の延長に未来はない。
日本スーパーマーケット協会は『インフラは共有で、売場と商品で競争せよ』と
標準化事業を推進しているが、加えて丁寧に言うなら、
『企業の発展のためにインフラを共有し、
お客様満足のために売場と商品で競争せよ』ということ。
そのインフラとして流通BMSがある」と普及推進の主旨を説明。

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主なパネラーの一言。

㈱たからや溝口浩幸社長。
「神奈川で6店舗を展開するスーパーマーケット。
2003年EDIを導入したが取引先に理解を得るのが大変だった。
さらに流通BMSへ引っ越しするにはコストが課題。
標準化を国が進めるというなら、
経済産業省、環境省が助成金を負担するなど、
ギブアンドテイクの支援が必要」

すでに導入済みのユニー㈱システム物流部角田吉隆部長。
「サプライチェーン全体の効率をアップさせるのも大切だが、
ITの利用の仕方で、お客の期待値に応えることができる。
発注から納品まで大幅に時間を短縮でき、
配送便単位の発注、当日納品が可能になった。
流通BMSはEDIの標準化ではない。ビジネスモデルの標準化」

㈱シジシージャパンCS統括部システムチーム草留正樹主事。
「シジシージャパンは全国の中小スーパーマーケット224社、
3681店舗、売上4兆2658億円のコーペラティブ・チェーン。
インフラ整備にひとつとして、
流通BMSをCGCの標準にすることを2007年に方針決定したが、
インフラ再投資のタイミングとシステム担当者がいないなどの理由から、
加盟店への導入が進んでいない」

一方、卸のパネラーからは、
㈱サンライズ福寺誠一社長。
「アイスクリーム・冷凍食品の卸だが、
3割引、5割引販売と商環境は厳しい。
メーカーは製品をもち、小売業は顧客をもっている。
問屋はコスト削減の努力しかない。
情報システム投資を1年半前に行ったが、
これ以上1社単独でのコストダウンは難しい。
インフラを共有する考えは賛成。
製配販で取り組むなら『三方一両得』でなければならない」

この「三方一両得」の考え方、重要。

導入が済んでいる国分㈱情報システム部福沢美二郎課長。
「導入に当たって、通信インフラと物流センターの対応に経費を投じた。
しかしフォーマットが統一され、
インターネットによる通信スピードのアップ、
伝票レス化が進むなど、導入メリットは大きい。
各センターの業務改善が進んでいる」

㈱山星屋情報システム磧上末和課長。
「2006年、流通BMSの共同実証に参加した。
小売業がマスタ管理を行うことになる
フォーマット、ビジネスモデルの標準化は卸にもメリットはある。
だからこそITベンダーは、導入に際しての説明において、
小売り企業が作成し、卸に提示する『共通確認シート』の標準化を徹底してほしい」

それぞれの立場から、期待と課題が率直に語られた。

さて、私は一昨日から、長野県の清里。

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日本の大都会は真夏日・猛暑日が続くが、
ここは霧がかかって、
涼しい。
快適。
気持ちいい。

コーネル大学RMPジャパン卒業旅行の疲れも癒される。

キープ自然学校。

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合宿に最適。
安くて、ゼミ部屋があって、
宿泊施設もある。

ロビーは広くて、使い勝手がよい。
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その一角に陣取って、
私の書斎のように使う。
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窓の外には緑。
結城ゼミのゼミ生はゼミ室。

午前中、勉強、研究、執筆。

昼食は、「小作」。
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ホウトウの専門店。
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昼食後は、午後もまた、勉強、研究、執筆。
ときどき私のところに来て、相談。

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私も自分の仕事をしつつ、
ゼミ生とディスカッションしたり、考察したり。
とても良い時間が過ぎてゆく。

そして夜は、またしても、バーベキュー。
二日目の夜は、シーフードが加えられて、美味。
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こうして、結城ゼミ夏合宿は過ぎていく。

結城ゼミは、「合宿主義」と「討論主義」。
何事も一人ではできない。
周知を集める。
その中で自分の個性を発揮する。

インフラは共有し、店頭では競争する。
小売業と同じ。

<結城義晴>

2010年08月02日(月曜日)

8月の商人舎標語は渥美俊一の根本哲学「現状を否定せよ!」

[お知らせ]
10月5日~10月11日。
第8回商人舎アメリカ視察スぺシャル・コース。

10月開催の研修会ですが、
締め切りは8月20日金曜日。
募集人数35名。

商人舎定番の大好評「経営戦略コース」。
対象はトップマネジメント、幹部、幹部候補生。

テキサス州オースティン&ダラスとニューヨーク。
まずHEバット、ホールフーズ、トレーダージョーなど、
先進企業の経営戦略を学ぶ。

もちろん徹底的にウォルマートを裸にし、
その原理原則を習得しつつ、
それへの対抗策を考察する。

セグメンテーション、ターゲティング、
そしてとりわけポジショニング。
アメリカでしか理解できない、体験できない最重要概念と経営戦略。

「差別化、独自化」などの経営政策は、
全体像を「鳥の目」「魚の目」でとらえ、
そのうえで自社、自店の「ポジショニング戦略」を策定しない限り、
独りよがりの「矮小化作戦」となってしまう。

その学習において、現在、全米で最適の地テキサスで学び、
その後、最もエキサイティングなニューヨークにわたって、
様々なニッチの在り方を知る。

ウェグマンズ、スチュー・レオナード、
ゼイバーズ、フェアウェイマーケット、エトセトラエトセトラ。
ここには「働きたい企業」の真実が存在する。

研修と学習満載の7日間。
結城義晴、浅野秀二、メリッサ・フレミング女史。
三人の講師がめいっぱいの熱演。

是非のご参加を。      [㈱商人舎]

    

Everybody! Good Monday! [vol31]
2010年8月の始まり。
8月に入ると、学校は夏休みシーズン、
会社はいわゆるお盆休み。

「盆」(ぼん)は、
もともと仏教用語の「盂蘭盆」(うらぼん)が省略されて、
一般にも、日常的にも頻繁に使われるようになった言葉。
マクドナルドが関東では「マック」といわれ、
関西では「マクド」と呼ばれるのと同じ。

「盆」という言葉は、
祖先の霊に対する供物(くもつ)を置く容器の意味でもある。
さらに、その供物を供えられる祖先の霊の呼び名でもある。

つまり仏教と古神道が融合した、日本特有の一連の行事。

太陰太陽暦の7月15日、現在の新暦では8月15日を中心に、
日本各地で行なわれる。

したがって、地域の風習やしきたりに、
忠実に従うのがよい。
品揃えしなければならない商品も、
提供しなければならないサービスも地域によって異なる。

それが「お盆商戦」の特徴。

そのお盆休み、夏休み、
今年は「国民大移動復活」の様相を呈する。

JTB調査によると、今年の夏休みの総旅行者は、
7626万人で、昨年比41%増。
海外旅行者数は244万人だが、
日本国内旅行者数はなんと7412万人。

従って、人口急減地区と人口急増地区が、
極端になる。
人口急増地区は、また、お盆が終わると人口急減地区に変わる。
人口急減地区は、人口急増地区になる。

これも忘れてはならない。
店舗ごとの客数の予測、発注量の決定、人員配置が、
今お盆商戦の最大テーマとなる。

さて、商人舎恒例の8月の標語。
あえて、提言したい。
「現状を否定せよ!」

この言葉は、8月に限ったものではない。

なぜなら故渥美俊一先生の哲学を集約したものだからだ。

日本商業にチェーンストア理論とチェーンストアシステムを持ち込み、
チェーンストア産業づくりをした渥美先生には、
商業界の故倉本長治先生のような数々の標語はない。

言葉よりも、体系が残されている。

しかしその体系の根本にある渥美俊一の言葉を、あえて選ぶ。
すると確実に、有力な言葉のひとつが、これであると、私は思う。

企業は、企業人は、常に、現状に甘んじてはいけない。
そのためには、現状を否定するくらいでなければならない。

いつも危機感を持つ。
そして常に現時点に立ち止まることを拒否する。

立ち止まることは、すなわち、
下りのエレベーターにのっていることと同じ。

だから「現状を否定せよ!」

渥美俊一は、自らにそう言い聞かせつつ、
84年の人生を疾駆した。

今月は、その渥美先生の遺志を継ぐ意味を込めて、
私たちは、自らの現状を否定したい。

それがイノベーションの原動力でもあるからだ。

「現状を否定せよ!」

8月の商人舎標語。
よろしく。

さて昨日から、私は、長野県清里。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科結城ゼミ、
第二期生夏合宿。

清里のキープ自然学校に、
昨年度卒業の結城ゼミ第一期生と現役の第二期生が集合。
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入口にお出迎えの掲示。
嬉しい。

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午後は、それぞれの研究発表。
第一期生が加わると現役第二期生も手が抜けない。
それがこの合宿の良いところ。

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夜は、バーベキュー。

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目いっぱい楽しみ、討論し、研究する。
卒業生のなかには、仕事する者も。
朝4時まで頑張ったつわものがいた。

現状に甘えていては、成長はない、飛躍もない。

「現状を否定せよ!」
そして成長せよ。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2010年08月01日(日曜日)

ジジと新聞[2010日曜版vol31]

今日から8月です。

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・・・・・・・。

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ボクの名は、ジジ。
ユウキヨシハルさんのカゾクとして、
ヨコハマにすんでいます。

ボクは、シンブン、
だいすきです。

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カサカサして、
きもち、いい。

ユウキヨシハルのおとうさん、
アメリカからかえってきました。

そうすると、いつも、いいます。
「新聞の一覧性は、ほんとに便利だなぁ」

ボクも、そう、おもいます。

でも、おとうさん、
やすみなし。

きのうは、リッキョー大学。

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タチカワ記念館で進学相談会。

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おとうさんは大学院の教授もしていますが、
そのシゴトは、おしえることだけではありません。

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キョージュの会にでるし、
ニューシの面接もする。
シンガク相談もする。

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講義は7月におわりましたが、
今日から、ユーキゼミ合宿。
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朝、カバンをひっぱって、
でていきました。

特急あずさにのって。

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すずしいところで、合宿です。
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清里。キヨサト。

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ボクは、あついヨコハマで、
おるすばん。

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いつものことです。

でも、去年、キヨサトでは、
うつくしい虹がみえた。

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こんなことも、元気のもとにして、
おとうさんはガンバっています。

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だからボクは、
こころのなかでオーエンしながら、
おとうさんがかえってくるのを、
まっています。

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「生かされている
この生命」

こんなきぶんです。

今日は、おとうさんもいないし、
ゆっくり、すみずみまで、シンブンでも、
よむつもりです。

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「生かされている
この生命」

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このきもちが、
たいせつなのだと、
おもいます。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年07月31日(土曜日)

消費支出0.5%増のなかで、会田玲二先生を偲ぶ会

6月の消費支出がほんのちょっとだが、伸びた。
一世帯当たりの支出は27万6494円。

物価変動分を調整した実質消費支出は前年同月比で、
プラスの0.5%。

総務省の家計調査だが、
こんな小さな変化も、
明るい兆しとなる。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。

それが今、必要なこと。

一方、アメリカの2010年第二4半期の国内総生産も、
前期比2.4%のプラス。

ただしこれは第一4半期のプラス3.7%、
昨年第四4半期の5.0%に比べると、
伸び率がダウン。

日本に比べると、ややぜいたくな分析。

それでも、少しずつ少しずつ、
消費や経済が回復しつつある。

政治が停滞しているのに、
消費は復活してくる。

これが国民の力というものだ。
私はそれを信じている。

さて、昨日昼は、東京駅の前にある八重洲富士屋ホテル。
電通の土井弘さん、望月裕さんと打ち合わせ。
お二人ともストラテジック・プランニング局ソリューション・デザイン室。

土井さんは、電通きっての流通の専門家、
望月さんは専門領域ソリューション部長。
いわば電通における流通関連スペシャリストのお二人。

9月1日に、私、電通でレクチャーをする。

その後、午後1時から、同じ八重洲富士屋ホテルで、
会田玲二先生を偲ぶ会。

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日本のホームセンター経営指導者として第一人者。
6月25日に78歳でご逝去。

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私も、『販売革新』編集記者の駆け出しのころから、
随分とお世話になった。

渥美俊一先生、会田玲二先生と、
相次いで指導者を失い、
日本のホームセンター業界も、
正念場を迎えた。

偲ぶ会では、冒頭に捧賢一さんの発起人挨拶。
㈱コメリ代表取締役会長。
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昭和52年にホームセンター第1号店を出店。
その頃から会田先生の指導を受けたことなど、
スライドを交えて、しみじみと語る。

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来賓の皆さんが、会田先生の思い出を語り、
最後に㈱カーマ取締役会長の鏡順一郎さんが挨拶。
その後、全員で写真撮影。

私は、捧さんに話した。
「これからは、自分たちで決めねばならない」

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懇談会の冒頭に、会田園子さんのご挨拶。
会田先生の令夫人。

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さらに㈱ジュンテンドー代表取締役会長の飯塚道正さんのスピーチ。
アーカンソー大学に会田先生と二人で学んだお話。
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とても良かった。

三角商事㈱代表取締役社長の三角勝信さんも挨拶。

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私は、手塚幸男先生と懇談。
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元ブルーチップ総合研究所所長。
会田先生とはブルーチップで同僚だった。

㈱日鳥大和代表取締役の齋木幸次さん。
美容院チェーンを200店以上経営するこの世界のイノベーター。
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ご挨拶は続く。
日本経済新聞消費産業部次長の白鳥和生さん。

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会田先生が日経記者時代の昭和37年に書いたスクープ記事を披露。
「セーフウェイ、住友商事との合弁事業で日本進出」

最後にアイリスオーヤマ㈱代表取締役社長・大山健太郎さんの挨拶。

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そして閉会の言葉は、
会田先生の後継者・㈱日本ホームセンター研究所所長の高橋直樹さん。

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会田イズムを継承し、発展させてほしい。

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日本ホームセンターを研究し、指針を出すことは、
本当に求められている。

高橋さんには、是非とも頑張ってほしい。
応援したい。

<結城義晴>

2010年07月30日(金曜日)

渥美俊一先生のご霊前に合掌/三菱商事系食品卸売業統合と商業現代化を考える

雨模様の東京・鉢山町。
気持ちの整理をつけてから、
渥美俊一先生の霊前に、
線香をあげてきました。

帰国してから、最初にしたこと。

奥様の宮本田鶴子さんが、
丁寧に応対してくれました。

以前に渥美先生が肺がんに侵されたときにも、
鉢山町のお宅で、ふたり、
話し合ったことを思い出しました。

6月28日に動脈瘤の手術を受け、
手術そのものは成功しました。

6月30日の午後5時30分の写真は、
病院のベッドに横たわり、
両手でVサインをする渥美先生の姿を残しています。

その後、発熱し、肺炎を併発。
そのまま3週間。

やがて苦しむこともなく、
静かに息を引き取られたそうです。

7月21日午前2時。
多臓器不全。

ご冥福を祈ります。

日本の商業・サービス業は、
敗戦後、大きく成長・発展を遂げ、
近代化を果たしました。

経済の復興や高度成長が背景にありましたが、
商業の側にも、経済成長に呼応する準備が出来上がっていました。

ひとつは理念において。
ひとつは理論と運動体において。

理念を提示したのは、
故倉本長治先生。
1899年の生まれ。

成長の理論をつくり、
チェーンストアシステムという仕組みを構築し、
実体としての運動体を推進したのは、
渥美俊一先生。
1926年生まれ。

この二人の指導者によって、
日本商業は近代化を果たしました。

倉本先生は商業界をつくり、
渥美先生はペガサスクラブを組織しました。

ここからダイエーが羽ばたき、
西友が誕生し、
イトーヨーカ堂が成熟し、
イオンが飛躍しました。

もちろんスーパーマーケットやコンビニ、
ホームセンターやドラッグストア、
幾多の専門店チェーン、
外食産業やサービス業が、
大きく消費局面を切り拓いていきました。

小さいながらも倉本長治の理念を受け継いだ店々は、
その個性を発揮しつつ、力強く生き抜いてきました。

さてこれからの21世紀。
日本の商業はどちらに向かうのか。

海外進出に新天地を求めるのか、
国内では競争激化のなかで寡占化が進行するのか。

私たちは、その複雑な状況を、
整理し、分析し、考察し、
倉本長治や渥美俊一のごとく、
明快に指針を持たねばなりません。

私の模索する「商業の現代化」は、
この問に解を与えるものです。

しかし、もう、渥美俊一先生に、
問うことはできません。

もちろん倉本長治先生にも、
聞くことはできません。

大きく、ぽっかりと空いた穴。
それが現在の心境でしょうか。

しかし今日、渥美先生のご霊前に合掌して、
私は感じました。

「商業の現代化」
ポスト・モダン。

これが、間違いなく、
これからの私たちのテーマ資源であることを。
このテーマに立ち向かうことを決意しつつ、
渥美俊一先生のご冥福を祈りたいと思います。

さて、卸売業の世界でも、
現代化の一端が見えます。

商業とは卸売業と小売業の総称です。
その卸売業の食品分野に、
巨大企業が誕生します。

今朝の日経新聞の「企業総合欄」。

「人工衛星 官民で輸出」を一面トップに持ってくるならば、
こちらを挿げ替えてもいいくらい。

「食品卸4社 統合へ」の記事。
現在、食品卸売業第2位の菱食は、年商1兆3847億円。
そこへ第9位の明治屋商事3134億円、
第10位のフードサービスネットワーク3129億円、
第15位のサンエス2034億円が統合され、
合計2兆2140億円の総合食品卸売業が生れる。

いずれも三菱商事傘下のホールセラー。
菱食は加工食品に強い総合卸売。
明治屋商事は酒類、
フードサービスネットワークは低温度帯食品、
そしてサンエスは菓子。

それぞれに強みが違う。
機能が異なる。

すなわちこれは巨大な売上高を持つ企業への転換だけではなく、
多機能卸売業の誕生を意味します。

スーパーマーケットは、
八百屋、魚屋、肉屋、乾物屋、総菜屋、
そして雑貨屋などの集合体として業態化しました。

コンビニも同じ業種を「便利性」で統合し直して、
業態化しました。

卸売業も同じように多機能化を果たし、
なおかつ巨大な資本力、情報力、品揃え力、物流力を獲得し、
新しい社会的機能を獲得しようとしています。

まさに「卸売業の現代化」が、
表面化してきたことになります。

しかし現代化は、単純ではありません。
例えば「環境問題」に対応しようと考えたら、
小売店舗にとって一番の早道は、
「ダウンサイジング」です。
つまり店舗規模の縮小化。

しかし縮小化だけでは、
お客様の利便にかなう店にはなりません。

二律背反の問題解決が迫られるのです

それが「現代化」の最大の特徴。
2兆円の巨大多機能食品卸売業の誕生。
これは「商業現代化」の一側面を表しています。

しかし、それだけでは問題解決は図れない。

渥美先生なら何と答えるか。
いつも私はそう自問します。

さようなら、渥美先生。
ふたたび合掌。

<結城義晴>

2010年07月29日(木曜日)

コーネル・ジャパンのミラクル・セカンド、最後の朝の「おめでとう・ありがとう」

帰国しました。

昨夜、18時ちょっと前、
デルタ航空で、成田に到着。

コーネル大学RMPジャパン第二期卒業旅行。
無事、帰国。

「おめでとう・ありがとう」
それが私の第一声。

8日ぶりに帰り来たれば、
蒸し暑い日本列島。

ねじれ参議院の議長には、
民主党の西岡武夫氏の選出が決まった。

河野洋平氏らとともに新自由クラブ創設に参加した西岡氏も、
74歳。

前任の江田五月氏は社会党のプリンスだったから、
この職は浦島太郎の定席なんだろう。

アメリカにいても、日本にいても、
情報はインターネットで、変わらず、入手できる。

しかし、やはり新聞の一覧性は、
このメディアの優位性を示している。

帰国後の朝は、
いつもそのことに気づかされる。

さて、出発の朝、
ニューヨーク・マンハッタンのノボテル。

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いい天気。

日本晴れがあるのだから、
アメリカ晴れもあっていい。

私は朝食後、散歩に出かけた。
久しぶりにゆったりした気分。
もちろん朝、3時に起きて、仕事してからの散歩。

ホテルを出て、ブロードウェイからタイムズスクェアを臨む。

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しばらく歩いてから、7番街の通りへ。

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それから、セントラルパークの入口へ。
巨大なビル群と巨大な森との境目。

森の中からビルが見える。

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ジョグする者、ウォークする者、
バイシクルする者。
馬車に乗る者。
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ふたたび、森とビルの組み合わせ。

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繁華街の真ん中のホテルから歩いて15分で、
森林浴ができる。

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森の中に池がある。

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池と森とビルと。

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モネの邸宅の睡蓮の橋のよう。

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ふりかえるとまた、森と池とビル。

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池の前の岩の上では、
子どもたちがはしゃぐ。

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五番街のプラザホテル。

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1907年建築、ニューヨーク市の歴史的建造物に指定。
『グレート・ギャツビー』や『ホーム・アローン2』にも登場。

そしてグランド・アーミー・プラザ広場の噴水。

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五番街のアバクロンビー&フィッチには、
午前10時前に行列ができていた。

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その五番街で記念写真を撮る親子。

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フランス建築風のセントレジスホテル。

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そしてセントパトリック大聖堂。

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ゴシック・リバイバル様式。
年間約300万人が訪れるアメリカ最大のカトリック教会。

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散歩は約1時間。
ホテルからブロードウェイ、七番街、
セントラルパーク、五番街。

最後の日に、いい気分。

ホテルに帰りつくと、もうバスが待っている。

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乗り込んで、出発。

クィーンズボロ・ブリッジでハドソン川を渡る。

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右手にマンハッタンが見える。

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そして最後の総括コメント。
荒井伸也首席講師。

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二つのポイント。
第一は、40年前の初渡米のときとの比較。
アメリカに対して全く動じることがなくなった第二期生。
しかしそれはすべて、先輩たちから受けた恩恵であること。
それを忘れてはならない。

第二は、比較的新興のウォルマートやアルディの店のレベルに対して、
既存の企業群がそれを見くびったのではないか、という仮説。
このことを日本に帰ってからも、
忘れてはならない。

そして私の総括コメント。

ウォルマートを中心としたメリーゴーランドがアメリカ小売業。
その中で自らのポジショニングを確立した企業が、
勝ち残る。

ポジショニングこそ、
最も重大な政策。

ポジショニングを確立した第二期生が、
やがて参集しなければならないときには、
見事な編隊飛行を見せてほしい。

そしていつもの、「自ら、変われ!」

人間の特性は4つ。

①Personality [個性・性格]
②Preference [好み・嗜好]
③Behaviors  [行動・態度]
④Perception [認識・知覚]

この中で①と②は変えられない。
変える必要もない。

しかしビヘイビアーは変えられる。

だから「自ら変わる」ために、
まず、行動を変えよう。
態度を変えよう。
習性を変えよう。

それがアメリカから帰ったときの姿勢。

「自ら、変われ!」

最後にFMIジャパン事務局長の中間徳子さんの挨拶。

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ちょうどJFケネディ空港に到着。

チェックインを済ませて、
一人、ロサンゼルスへ発つ㈱キョーエー専務の安友健雄さんとお別れ。
安友さんには、ロスでの業務が待っていた。

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コーネル・ジャパン第二期生。
いいチームでした。

全員が「素晴らしきコーネリアン」となった。

「おめでとう・ありがとう」
これが結城義晴の最後の言葉。

本当に、心から、
「おめでとう・ありがとう」

<結城義晴>

[追伸]

帰国したばかりですが、
この熱い気持ちが残っているうちに、
次の商人舎アメリカ視察スペシャル・コースのご案内。
商人舎定番の大好評「経営戦略コース」。
テキサス州オースティン&ダラスで、
HEバット、ホールフーズ、トレーダージョーなどの経営戦略を学ぶ。
もちろん徹底的にウォルマートを裸にし、
その原理原則を習得しつつ、
それへの対抗策を考察する。

セグメンテーション、ターゲティング、
そしてとりわけポジショニング。
いったいこれらは何なのかを、アメリカで学習する。
アメリカでなければ分かりにくい概念と経営戦略。

そしてニューヨークにわたって、ニッチの在り方を知る。
ウェグマンズ、スチュー・レオナード、
ゼイバーズ、フェアウェイマーケット、エトセトラエトセトラ。

研修と学習満載の7日間。
結城義晴、浅野秀二、メリッサ・フレミング女史。
三人の講師がめいっぱいの熱演。

是非、ご一緒しましょう。

2010年07月28日(水曜日)

コーネル・ジャパン第二期卒業旅行、マンハッタンそれぞれのNight&Day

コーネル大学RMPジャパン第二期。
「奇跡の二期生」と呼ばれたチームの、
解散のときが迫っていた。

アメリカ合衆国ニューヨーク・マンハッタン。

現地時間7月25日月曜日で、
店舗視察の研修は終わり。

第二期生全員に、「解放感」が訪れた。
その夜から、魑魅魍魎の世界が展開。

宿舎はマンハッタンの新宿歌舞伎町タイムズスクェア「ノボテル」。
私の部屋21階からハドソン川を望む。
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部屋も快適。

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25日夕方、視察を終えて、
三々五々、自分の楽しみに勤しむ。

野球を見るグループ、
ミュージカルを楽しむグループ。
ジャズやクラシックを聴くグループ。
ラーメン店を巡るグループ。
そしてひたすら飲みまくるグループ。
それらの梯子をする者。

私たちはまず、タイムズスクェアへ繰り出した。

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この広場の真ん中に、巨大モニター。

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カメラがこちらを向いていて、
この巨大画面に自分が映る。

誰しも手を振って、その画面に映る。
われわれも例外ではない。

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ど真ん中の一番前、
左手を振りつつカメラのシャッターを切る結城義晴。
ベージュの上下のスーツ。

その右となり、ビデオカメラを回す荒井伸也先生。
紺のジャケットにグレーのスラックス。

そんな混雑のタイムズスクェアから、
ジャズハウス「バードランド(Birdland)」へ。

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バードランドは、戦後の1949年当時、
ブロードウェイ52ストリートにオープン、
ジャズの黄金時代を牽引。
店名は、チャーリー・パーカーのニックネーム「バード」からとられ、
「バードの国」と名付けられた。
その後、閉店し、106丁目に移転、
さらに44丁目に移転し営業している。

チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、マイルス・デイヴィス、
ジョン・コルトレーン、アート・ブレイキー、バディ・リッチなど、
まさに大御所のジャズ・ミュージシャンが常連となって、
ライヴ盤が残されている。

私もアート・ブレイキー盤をもっている。

㈱万代の西水啓介さんのコーディネートで、
そのバードランドへ。

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今宵は、夕方6時から女性ジャズ・ボーカリストのヒラリー・コール。
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素晴らしかった。

ワンステージ終わっても、まだ明るい。

そこでタイムズスクェア真ん中のシーフードレストランへ。
「ブルー・フィン」。
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昨年も、一昨年も、
私はこの店に来ている。

新鮮な牡蠣やオイスター、貝類がおいしいし、
ステーキも一流。
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食事をしていると、階段の中頃で、
ジャズの生演奏。

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これも良し。

十二分に堪能して、
荒井先生と二人、ホテルへ。

他のメンバーは三次会、四次会へ。
明け方までの兵もいた。

翌日は、完全自由行動。
今回のコーネル・ジャパン旅行は、
通常の商人舎視察セミナーではない。
〈ちなみに商人舎秋のUSA視察スペシャル・コース絶賛募集中〉
だから自由行動時間をまるまる一日とった。

私は、ホテルのコンシェルジュに頼んで、
急遽、ゴルフを楽しむことにした。
お相手は、もちろん荒井伸也先生。
そうしたら、すぐにゴルフ好きが6人になった。

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クィーンズ地区の名門フォレスト・パーク・ゴルフコース。

10時にタクシーでホテルを出発し、
10時半、コースに到着。
各自1台ずつのカートで、レンタルクラブ。
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夕方、4時過ぎ、スルーで回ったふた組が、
クラブハウスに上がってきた。

楽しい一日。

美術館や博物館を巡る者、
グランドゼロなどの観光に勤しむ者、
セントラルパークで散歩する者、
小売業視察する者、
ホテルライフを楽しむ者、
「昼ラー」と称してラーメンにこだわる者
そしてゴルフグループ。

それぞれの楽しみ方を、
それぞれが自己の判断で、
チョイスし、実行できる。

それがコーネル・ジャパンの極めて優れたところ。

決められたことを、レールの上を、
ただひたすら歩いてしまう輩ではない。

夕方は、7時からブラジル料理「シュラスコ」。
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三井物産USA副社長・佐藤一夫さんが、
今年も夜の食事会の主催者としてご挨拶。

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この一年で、経済状況は一変した。

佐藤さんからそんなことを学んだが、
佐藤さんご自身の顔つきや話しぶりが、
何よりも好況への転換を物語っていた。

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心から、感謝。

ビールを楽しみ、ワインをたしなみ、
ブラジル料理を堪能して、
解放感はリオのカーニバル並み。

荒井先生と谷康一さん。

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第二期生は、最後の夜を、
これ以上ないというくらいに堪能した。

私は、荒井先生とホテルに帰って、仮眠。
午前2時半に起きだして、仕事。

私は、今回のコーネル・ジャパン第二期生に「脱グライダー」を説いた。
すなわち、「それぞれが自分のエンジンを持て」という主張。

しかし既に第二期生は、全員が自分のエンジンを持っていた。

だから私は途中で方針転換した。

自分のエンジンをふかすことは当然、
そのうえで、編隊飛行を試みよ。

第二期生のニューヨークの楽しみ方を見ていて、思った。

編隊飛行もマスターしてしまった、と。

私は無性に嬉しかった。
嬉しいマンハッタンの夜だった。

<結城義晴>

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