結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年07月27日(火曜日)

スーパーマーケット販売統計とイサカからマンハッタンまでの店巡り

6月のスーパーマーケット販売統計調査が発表された。

日本セルフ・サービス協会165社、
日本スーパーマーケット協会60社、
オール日本スーパーマーケット協会58社(うち重複企業15社)。
この3協会の協力による統計調査。
今回の販売統計発表は、
日本セルフ・サービス協会の番。
そこで増井徳太郎副会長と太田順康常任理事がプレゼンテーション。
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その総店舗数は7,133店、
総売場面積11,877,438㎡、
店舗平均月商10,557万円、
売場1㎡当たり売上高6.3万円。

発表された6月の数値は、
総売上高75,30億3,832万円(前年同月比100.1%)
食品合計64,35億5,549万円(100.5%)
非食品合計10,94億8,283万円(98.2%)

生鮮3部門計が2378億0884万円(99.8%)。
内訳は、青果985億8656万円(101.0%)
水産669億3799万円(99.2%)
畜産722億8842万円(98.6%)

惣菜が672億0653万円(101.6%)
一般食品・その他が3385億4012万円(100.7%)。

相変わらず、青果と惣菜はいい。
スーパーマーケットは、世間がひどく悪い時にも、
そんなに悪くはない。
その代り世間がとても良い時にも、
中くらいの結果。

それがインフラ産業の特徴。
基幹産業の特質。

増井徳太郎副会長のコメント。

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「畜産は口蹄疫でダウン傾向、
惣菜はワールドカップによる内食需要で増加。
子供手当支給が10日ごろから始まったため、
支出が堅調だったのではないか」

「北日本は好天だったが西日本は豪雨により厳しかった。
中元商戦は出足が鈍かったため、数量、単価ともに厳しい。
父の日、ワールドカップなどイベント需要は好調。
とくに店頭催事、インプロで需要喚起した企業は良かったものの、
チラシ訴求は効果は低くなりつつある。
そこで店頭の演出力、提案力が大事になってきている

「会員の中では商品価値があれば高額でも売れている企業がある。
地域によっては高速道路の無料化で夏季需要を見込んでいる。
オーバーストア気味だが出店は進んでいる。
郊外型出店から街ナカ出店、居抜き出店など立地は変わっている」

「節約志向は根強く、単価の低下は引き続いている。
競合店がディスカウント訴求をすれば、
チラシ効果は低くてもやらざるを得ない環境にある」

「地域景況では関東以外は厳しいという見方ができるかもしれない。
ただし、価値と価格のバランスが大事で、
マスコミはあまり厳しいと言い過ぎず、
明るいムードの報道で消費者心理を誘導してほしい」

続いて、太田順康さん。
太田さんはコーネル大学RMPジャパン第一期生の「級長」。
太田さんが副社長を務める㈱北辰商事(店名ロヂャース)に関するコメント。

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「既存店は6月は102%と好調だった。
食品は103~105%。
非食品は98~100%。
20日過ぎから数値が急激に変わった。
理由は定かではないが、3つ考えられる。
①子供手当支給
②意外にボーナス支給額がよかった
③関東が空梅雨で天候に恵まれたため」

「ロヂャースは景気に左右されない店づくり。
成城石井の大久保恒夫社長とも話したが、
6月は数値が改善し、今までにない手ごたえを感じている。
客は価格も見ずにかごに入れて購入している。
菓子、し好品も売れている。
主要メーカーが良い条件の商品をもってきたため売りやすかった。
客単価はややダウンしているが、
客数は105%、買い上げ点数もアップしている」

「商品面では、とくに6月は米とビールをはじめとする酒が好調だった。
7月は猛暑で飲料が売れている。
売れ残りを覚悟で発注量を増やし、
在庫切れにならないよう手当てをした。
7月は同じく猛暑でシャンプーや洗濯用洗剤、肌着など非食品が売れるだろう」

さて私たちはニューヨーク・マンハッタン。
イサカからバス旅行。

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イサカの空は曇り気味。
ここでは、2時間ほどの私の車中講義。

荒井伸也先生が私のアメリカ論を聞くのは初めてだった。
これまでにない論述展開を褒めてくださった。
これは、ちょっと嬉しい。
そして私たちは3カ所を訪れた。

まずハナフォード。
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大歓迎を受けて、大感激。

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まずレジ前に全員集合。

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チームは、5つに分かれて、
青果、デリ、ベーカリー、ミート&フィッシュ、
そしてセンターストア(グロサリー、乳製品、冷凍食品、HBC)と、
部門別にインタビュー。

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ハナフォードのキャップを被って、
丁寧に部門ごとの数字とマーチャンダイジング政策を聞いていく。
各チームには店長や地区マネジャーがついて、
部門マネジャーとの会話を解説。
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部門側はデパートメント・マネジャー、
担当者など全員で出迎え、
説明してくれた。

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ハナフォードはローカル・スーパーマーケットチェーン。
しかしデルヘイズ・アメリカというベルギー資本の傘下にある。
資本はどこにあろうとも、
「商人としての本籍地」はハナフォード。

その気概が全員から感じられる。

ハナフォードをあとに、
ウッドベリー・コモンのアウトレットモール
へ。

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現地時間25日の日曜日。
大繁盛。

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アウトレットモールは日本でも繁栄しているが、
アメリカでも大人気。

ステータスブランドメーカーや百貨店が、
「実質的な二重価格」をこの商業施設では、
胸を張って展開できる。

顧客もそれを認知している。

これはすごいことです。

ウッドベリー・コモンをあとに、
バスは一路、マンハッタンへ。

空はすっかり変わって、
酷暑を予感させる。

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マンハッタンに入る前に、ヨンカースに寄る。
ご存知「スチュー・レオナード」

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ポリシー・ロックは移動して、
駐車場のからのエントランスすぐのところにある。

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サブプライムローン問題発生以降、
この店も客数が少し減って、
客単価はすごく減った。

そこで新しい試みが、
店内各所で展開されている。

それが、いい。

何か新しいものを生み出そうという意図が感じられる。

マンハッタンでは、ノボテルに宿泊。
定宿。

翌26日月曜日。
一日中、店舗視察。

まず、ゼイバーズ。

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マンハッタンのアッパー・ウェストサイド。
79ストリート。

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チーズ、スモーク・フィッシュ、コーヒー。
2階のキッチン用品。

ゼイバーズは変わらないところがいい。
典型的な「ニッチ&グルメ・スーパーマーケット」

79ストリートから75ストリートまで歩く。

ウェストサイド・マーケットが見えてきた。

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地元密着の小型スーパーマーケット。

そして75番ストリートのところにシタレラ。

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典型的な「グルメストア」

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その隣にフェアウェイマーケット本店。

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マンハッタンでは圧倒的な売り場面積。
そこにこれでもかと商品が積み上げられている。

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この青果売り場、
毎日、すべての商品をひっくり返して、
検品し、陳列がえをする。

フェアウェイマーケットをあとに、
コロンバスサークルへ。

タイムワーナータワー。

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地下1階にホールフーズ・マーケットが入っている。

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「超」のつく繁盛店。
日本でいえば銀座4丁目の角に、
オーガニックスーパーマーケットが広大な2000坪の店を出した。
そんな感じ。

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ホールフーズは、どの店も高い水準を崩さない。
それがいい。

さらにイースト・ビレッジのホールフーズ

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この店も最初は客数が少なくて苦戦したが、
一変。

大繁盛店になった。

ホールフーズのような理念的な店は、
大都会に強い。

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顧客の脳みそに訴える店だからだ。

つぎにクイーンズボロ・ブリッジのフード・エンポリアムへ。

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A&Pが買収して経営する高級スーパーマーケット。
駅の下の空間を活用した素晴らしい店づくり。

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ただしこの店は決定的にオペレーションに問題を抱えている。

それからユニオンスクエアのトレーダージョーへ。
ここでは買い物だけ。

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世界最高の坪効率の店。

最後にソーホーのディーン&デルーカ。

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日本にも進出して高級デリ・ショップ。

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しかしホールフーズやトレーダージョー、
フェアウェイマーケットやゼイバーズに比べると、
小洒落た店というイメージはあるが、
強く訴える理念がない。
それがこの店の弱さ。

このソーホー地区。
ファッション店が軒を連ねて競合。

ザラ、H&M、バナナリパブリック、オールドネイビー。
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その中でユニクロが大健闘。

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現時点で、もしかしたら一番、強い。

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化し続け、イノベーションを連続させる企業力が、
ここマンハッタンでは生き残りの不可欠の要素。

世界的なチェーンストアもニッチの店も。

それをコーネル・ジャパンは学んだ。

そのことに、心から感謝。

<結城義晴>

2010年07月26日(月曜日)

マクラフリン学長邸でのコーネル大学RMPジャパン第二期生修了証書授与式

Everybody! Good Monday!  [vol30]

2010年7月第5週の最終週。
日曜日から8月に入る。

世間は、完全に夏休みモード。
そして8月のお盆商戦をにらんだ営業政策となる。

JTBの調査では、
今年の夏休みの総旅行者は、
7626万人で、昨年比41%増。
なんと2402万人も増える。

まさに国民大移動の復活。

内訳は国内旅行者数7412万人、
海外旅行者数244万人。

過去最高は2008年。
国内7348万人、
海外224万人だった。

その一昨年の移動者数をも54万人上回る。

JTBの調査だから、
旅行景気を高める意図もあって、もしかしたら、
ちょっと大きめの数値になっているかもしれないが、
それでも、「国民大移動」に違いない。

これがこの夏の消費の最大の特徴。

人口が減る地区。
人口が急増する地区。

それには、一昨年のデータあたりを見て、
客数がどう変化したかを把握しておく必要がある。

企業ごとに、店舗ごとに、
この客数予測は毎年夏の恒例の作業となっているはずだが、
今年はそれをさらにシビアーにやっておくこと。

「最悪を覚悟して最善を尽くす」

それが今週から来月までの基本姿勢。

さて今日は「土用の丑」。
昨年は7月19日と7月31日の2回、
土用の丑の日があった。

しかし今年は今日の1回だけ。
2005年、2007年以来のこと。

江戸時代に平賀源内が考案した、
プロモーションが定着したといわれるが、
土用の丑には鰻を食す。

その今年のウナギ動向。
昨年12月から今年1月のシラス漁は、
記録的不良だった。
シラスとは鰻の稚魚。

したがって、今年春先には国産の品薄が予測されたが、
現在は順調に供給されている。

その理由は1年前に確保したシラスを使って、
鹿児島や静岡で、心棒強く養殖し、不足分を補った。

これは大事なこと。

時間をかけて育てる。
それが奏功する。

だから今日に限らない。
スーパーマーケットでは、
この夏、鰻の季節が続くと考えるべきだろう。

さて、先週の土曜日24日。
故渥美俊一先生の告別式があった。

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東京・港区西麻布の長谷寺(ちょうこくじ)。
曹洞宗の永平寺東京別院。

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心からご冥福を祈りたい。

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ごく近親の人々だけでの密葬だった。
私は告別式で先生にお別れすることができなかった。
誠に残念だ。

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しかし、お別れの会が開催される。
私は先生を実の父のように思ってきた。
さらに先生は私に忠告された。
「フィールドワーク」を何よりも優先することを。

亡き父よ
店見るたびに
見るたびに

合掌。

さて、私は今、アメリカ合衆国ニューヨークのマンハッタン。

日本では連日の猛暑。
しかし世界各地で異常気象が発生している。
ロシアは記録的な酷暑、
中国は大量の降雨。
南米では寒波。
原因の一つは、偏西風の異変と考えられている。

ニューヨークも酷暑。
今日26日月曜日は最高気温34度と予測されている。

しかしコーネル大学RMPジャパン第二期の卒業旅行は、
順調にスケジュールを消化している。

この旅もあっという間に終わりそう。

この二日間は「店見るたびに」がつづく。

しかし今日のブログはイサカ最終日の報告。

こちらの時間で23日金曜日の未明まで、
私は夜なべ仕事をしていた。

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第二期生の修了証書へのサイン。
筆で私の名前を書く。
それに落款を押す。

マクラフリン学長のサインが届いたのが、
22日の午後11時ごろ。

それからブログを書いて、
その後、署名の仕事に取り掛かった。

昨年は左手で書いたが、
今年は右手で署名した。
30枚ほどを、気力を込めて書く。
1年間の思いを込めて書く。

そして夜が明けたら、
イサカは雨。

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今日の午前中のスケジュールは、ふた組に分かれる。
第1組は、イサカ市の観光。
第2組は、
ジン・ジャーマン杯ゴルフトーナメント。

その後、合流して、店舗視察とインタビュー。
ウェグマンズとアルディとウォルマート。

1組にはロッド・ホークス先生が付き添い、
2組は当然ながらジャーマン名誉学長が参加。

アルディではディストリクトマネジャーが、
インタビューに応えてくれた。
コーネル大学食品産業プログラムの卒業生。

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その後、ウォルマートスーパーセンターへ。
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どういうわけか、店頭の星条旗は、反旗だった。
私はまた、渥美先生のことを思い出した。

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亡き父よ
店見るたびに
見るたびに

店回りが終わり、
恒例のピクニックへ。
日本では「バーベキュー」という。

今回はマクラフリン学長のご自宅へ。

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コーネル大学中心部から15分ほどバスで走る。
するとカユガ湖を見下ろす絶景の地に、
マクラフリン学長の邸宅が見えてくる。

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霧の中、先生が出迎えてくださった。
外装は日本家屋式。
全員、3階建ての家の中に入っていく。
関西スーパーマーケットの柄谷康夫さんが、
プレゼントを持参していた。

さすが関西人。

マクラフリンご夫妻、ご満悦。

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広大な庭には、テントが張られ、
準備は万端。

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その向こうにカユガ湖。

食前酒をいただきながら、3階のベランダから、
しばし絶景を楽しむ。
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当然ながら、会話も弾む。

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マクラフリン先生も第二期生との交流に嬉しそう。

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しかしここでも、「許されざる者」たち。

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中心に座るのは、いつもの男。

そうこうするうちに、食事。

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メニューの詳細は、
毎日更新ブログ「一日一麺」をご覧いただきたい。
第二期生・谷康一さんが書き続ける、
ラーメン分野日本一のブログ。

食事が終わり、日も沈みかけたころ、
儀式が始まる。

儀式の前座は、
この日開催された第二回ジン・ジャーマン杯の
優勝者・準優勝者発表。dscn5844-3.jpg

まず、準優勝。
荒井伸也首席講師。

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盛大な拍手。

そして栄えある第二回優勝者。

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三井食品㈱の稲田雄司さん。
執行役員量販営業本部長。

昨年の第一回ジャーマン杯優勝者は、
㈱ジョイス社長の小苅米秀樹さんだった。

小苅米さんには、この優勝で運がついた。
稲田さんにもきっと、いいことが訪れるでしょう。

さていよいよ、修了証書授与式。

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この時、奇跡が起こった。

霧に包まれつつ、曇っていたカユガ湖上空から、
夕日が射し始めた。

写真にそれがよく出ている。

そして修了証の説明。

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順番に授与。
なぜか一番目は、あの男。

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㈱関西スーパーマーケットの柄谷康夫さん。
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同社第2商品グループ取締役マネジャー。

みんな一言ずつコメントしながら、
授与式は進む。

㈱よこまち専務取締役の横町浩明さん。

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㈱万代取締役副社長の西水啓介さん。

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第二回ジン・ジャーマン杯優勝者の稲田雄司さん。

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㈱菱食の浅沼和彦さん。
流通本部RMS流通部RMS営業チームリーダー。

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そして、第二期中に昇格した澤田司さん。
㈱ベルプラス代表取締役社長。

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㈱シジシージャパン常務取締役商品本部長・藤井淑生さん。
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三井物産㈱食品流通部東北営業部長・花牟礼真一さん。

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㈱タカキベーカリーの横山豊さん。
東日本営業本部第一営業部フードビジネスグループ。

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ニッコーレン㈱取締役社長の実生明男さん。

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㈱万代常務取締役・谷康一さん。
「一日一麺」ブロガー。
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そして、㈱平和堂の夏原陽平さん。

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同社営業統括本部一般食品SV課課長。

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㈱JR東日本ウォータービジネス営業本部担当部長の鈴木得彦さん。
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㈱マーメイドベーカリーパートナーズの三木亘さん。
事業本部運営企画担当リーダー。

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㈱伊藤軒専務取締役の中井としおさん。

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昭和産業㈱食品部販売第一課長の湯澤公朗さん。
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㈱道南ラルズ専務取締役店舗運営部GMの土手光三さん。

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土手さんは、感動気味だった。

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㈱阪急デリカ事業本部長取締役専務執行役員の髙井累さん。

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私のカメラに写真が収められていないので
映像のご紹介ができないが、
このほかに4人。
・・・おっと!谷さんから写真が届きました!
㈱福原店舗運営部釧根地区統括部長・喜多敏丈さん。

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デイモン・ワールドワイド・インクPB営業部GMS統括シニアマネジャー島拓也さん。
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国分㈱近畿第一営業部副部長・山崎佳介さん。
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そして㈱キョーエイ専務取締役・安友健雄さん。

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(谷さんありがとう)

これで22名全員が「コーネリアン」と呼ばれ、
このイサカのコーネル大学卒業者名簿に
正式に登録されることになる。

心からおめでとう。

「奇跡の第二期生」でした。

残念ながら、
この卒業旅行に参加できなかった9名の第二期生には、
帰国後、国内授与式が用意されている。

最後に教授陣と事務局の記念写真。
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皆さま、本当にご苦労様でした。
ありがとうございました。

第二期生たちは、
花牟礼さんの提案で、
「ベスト・コーネリアン」を互選することにした。

その結果、選ばれた3人の「ベスト・コーネリアン」。
コーネル大学に似合いそうな人。

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左から、中井さん、鈴木さん、横山さん。

若い順に選ばれた気もするが。

いつしかカユガ湖にも宵闇が訪れようとしていた。

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名残惜しいが、マクラフリン邸ともお別れの時が迫っていた。

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最後の最後に、マクラフリン先生たちが、
「コーネル大学校歌」を披露してくださった。

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ゆったりした旋律が、
イサカの街やカユガ湖に、
そして生まれたてのコーネリアンたちの心の中に、
染み透ってゆくようだった。

こういった時には、無性にに感謝したくなる。

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すべての人々に、心から感謝。

<結城義晴>

2010年07月25日(日曜日)

ジジとコーネル・ユニバーシティ[2010日曜版vol30]

あついですねぇ。

ボクのなまえは、ジジ。
ボクはクールビズ。

ユウキヨシハルさんのうちに、
すんでいます。
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そのユウキヨシハルのおとうさん、
いま、アメリカです。

ケータイがつながっています。

「おとうさん、いまどこですか?」

「ここだよ。
イサカという街」
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「ガクにはいった絵画みたいですね」

「きれいな街だよ」

「ボクもいってみたい」
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「コーネル大学の街なんだ」
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「おおきなダイガクなんですか?」

「3キロ平方メートルもある。
たくさんの校舎の向こうに、
カユガ湖が見えるだろ?
あそこも大学のキャンパスみたいなものなんだ」

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「すごいですね。
もっとみたい」
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「面白いもの見せよう」
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「なんですか? これ」

「大きな赤い足跡」

「白い足跡と赤い足跡。
それが一本の道の上にある」、
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「ゆうれいみたい」

「イズラ・コーネルさんとアンドリュー・ホワイトさんのもの。
コーネルさんがこの大学の創設者で、
ホワイトさんは最初の学長」

「二人は親友だったんだよ。
もう亡くなってしまっているけれど、
ふたりがいまも、討論しているだろうって考えて、
このふたつの足跡が残されているんだ」

「足跡の向こうにコーネルさんの銅像がある」
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「コーネルさんの銅像の反対側にはホワイトさんの銅像が向かい合っている」

「なんだか、とてもいいおともだちだったんですね」
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「キャンパスにはヘラクレスの彫刻もあるよ」
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「りっぱですね」
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「コーネル名物のタワー」
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「それから教会もあって、
ここで卒業生が結婚式を上げたりする」

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「校舎も古くて格式のあるものばかり。
でも中身は最新式だよ」

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「3万人も収容できるフットボールグランドがあったし、
アイスホッケー・リンクや野球場、陸上競技場もある。
18ホールの立派なゴルフコースがキャンパスの中にある」

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「ベンキョーもスポーツもできそうなところですね」
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「おとうさんはどこにとまっているの?」

「スタットラーホテル。
コーネル大学にはホテル経営学部があって、
世界的に有名なんだけど、
大学が研修のためにこのホテルを経営しているんだそうだ」
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「部屋のなかをみせください」
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「ベッドはふかふかで、
ベッドカバーにはコーネルの紋章が入っている」

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「ボクも、ねむくなってきました」
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「それからマクラフリン先生のご自宅にも行ったんだよ。
カユガ湖を見下ろす絶景の、素晴らしいお家だった。
最後にみんなで、コーネル大学の校歌を歌ってくれた」
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「いいセンセイなんですか?」

「コーネル大学食品産業学部の学部長で、
コーネル・ジャパンの学長もお願いしている。
本当に素晴らしい先生だよ」

「で、おシゴト、うまくいったの?」

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「イサカに着いたら空から光がさしてきて、
奇跡が起こるかと思ったら、
実際にたくさん奇跡的なことが起こった」
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「コーネル・ジャパンの第二期生の終了旅行、
大成功だった」
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「それなら、よかった」
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「はやくかえってきてください。
ボク、まってます」

「これからニューヨークに行って、
そのあとに帰るよ。
お土産も考えてるからね」

「ありがとう」

「じゃね」

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年07月24日(土曜日)

最終講義終了後、コーネル大学キャンパスツアーとレイククルーズのご褒美

米国レディスゴルフツアー、
現在はエビアン・マスターズが開催されている。
しかし、ところはフランス南東部エビアン。
その予選ラウンドが終わり、
宮里美香選手が通算9アンダーで単独首位に立った

海外にいると、世界舞台での日本人選手の活躍が、
ことのほか身近に感じられて嬉しい。

日本の大相撲では、
野球賭博騒ぎの中、
モンゴル人の横綱・白鵬が、
あの大鵬と並ぶ45連勝を記録。

史上第3位。

白鵬のひたむきさ、誠実さがいい。
日本人の特性を日本人以上に備えているのが不思議。

そしてプロ野球オールスターゲームが開催された。
読売ジャイアンツの阿部慎太郎捕手と、
広島カープの前田健投手が活躍した、らしい。

盛り上がっています。
日本も世界も。

小売商業の世界では、
日本ショッピングセンター協会が6月販売状況を発表。
既存店売上高は前年同月比マイナス1.5%。
22カ月連続ダウンだが、
これは総合スーパーやコンビニの6月営業数値と合致する。

6月の売上げはマイナス1.5%くらい。
詳細は「流通ニュース」をどうぞ。

さて、私のブログは昨日の続き。
現地時間は7月22日木曜日。
午後、3時30分。

全講義が終了して、
コーネル大学キャンパス・ツアーへ。

案内役は、もったいなくも、
コーネル大学食品産業学部学部長で、
コーネル大学RMPジャパン学長のエドワード・マクラフリン教授。

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我が宿舎スタットラーホテルの前には、
経済学部の校舎。

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全員で小学校の遠足みたいに歩く。

「森と♪ 泉に♪ 囲まれて♪」
広大なコーネル大学キャンパス。
その広さ3平方キロメートル。

このイサカの街の人口は3万人、
コーネルの学生数2万人。

まず向かったのが、
アメリカンフットボール競技場。

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なんと3万人収容。イサカ中の人を入れることができる。

その前で、揃いの写真。

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ここではVIPルームに通していただいて、
見学。

グランドが見下ろせるようになっている。
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さらに歩いて、アイスホッケー・スタジアム。
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真夏の7月というのに、
紅白戦が展開されていた。

みんな、氷のリンクに視線を落とす。
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さらに農学部専用の図書館。

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地上3階、地下7階の巨大な図書館。
コーネル大学はアメリカのIBリーグに属するが、
その伝統の8校の中で農学部を持っているのは、
ここだけ。

だから農学部図書館も全米ナンバー1。

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マクラフリン先生を先頭に、
どんどん中に入っていく。

夏休み中とて、学生数は少ない。
しかししっかり勉強や研究をする者はいる。

分厚い書籍を机の上に出しているわけではない。
全員がインターネットで論文検索したり、
その論文を読んだりししている。

学び方は、変わっている。

この光景は立教大学でも同じ。

小学生の遠足のようなキャンパス・ツアーは続く。

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だがわれわれも、夏のキャンパスをあるく者も小学生ではない。
その証拠に、キャンパス内に、パブが登場した。
「ビッグ・レッド・バーン」という看板がかかっている。

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そして最後にぐるりと回って、
広大なコーネル大学キャパスの中心部に到着。

一番古い区画。
ここもそれだけで、
日本の大学キャンパスがひとつ入ってしまいそうな広さ。
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真ん中に一本のアスファルト道路が通っている。
道路の右端に、白い足跡。
左端には、赤い大きな足跡。

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その先に創始者エズレ・コーネルの銅像。

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反対側の端には、
コーネルの親友で初代学長のアンドリュー・ホワイトの銅像。

二人は今も、この道を行き来して、
ディスカッションを続けているという。

コーネル大学は1865年に創設されている。
南北戦争終結の後。
エズラ・コーネルは上院議員で、
自分の広大な農地と莫大な私財を寄付して、この地に大学を設立。

「誰でも何でも学ぶことのできる学校」が創立理念。
従って、伝統的なリベラル・アーツ教育はもとより、
技術者養成のための教育プログラムや、
ビジネススクールが多種多様に用意されている。
先ほどの農業学、ホテル経営学、食品産業プログラム、
さらに獣医学部やケミカル、工学・コンピューター科学。

40名のノーベル賞受賞者を輩出し、
幅広い分野の研究によって、
世界の大学をリード。

それらもすべて、
イズラ・コーネルとアンドリュー・ホワイトによってまかれた種から始まった。

大学院生の校舎が見えてきた。

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大学生はアメリカ人が中心だが、
院生となると外国人の比率が多くなる。

中心部のコーネル大学の象徴タワー。

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そして教会。

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キャンパス・ツアーの最後は、コーネル・ストアー。

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2フロア500坪くらいの店舗には、
学用品から衣料品まで、
コーネル・ブランド商品が揃っている。

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ホテルの裏側には、
ヘラクレスの彫刻。

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驚くほどの作品が、さりげなくキャンパスに配置されている。

マクラフリン先生にご案内いただいたキャンパスツアー。
奇跡の二期生にとって、コーネル大学を理解するうえで、
極めて有効だった。

われわれはこの大学の一員になったのだ。
「コーネリアン」になろうとしているのだ。
学長に心から感謝。

さらにスケジュールは続く。

夕方6時ごろから、
レイククルーズへ。
コロンビア号。

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イサカの街から大きな湖を見下ろすことができる。
カユガ湖。

夏の湖の上をコロンビア号でクルーズしながら、
夕食を楽しむ。
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コーネル大学ファカルティ(講師陣)のみなさん。
右から、ビル・ドレイク教授、
エドワード・マクラフリン教授、
ロッド・ホークス教授、
そしてFMIジャパン事務局長・中間徳子さん。

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赤灯台と白灯台の間を通過すると、
船は湖の中心部へ向かう。

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このカユガ湖を中心にして、イサカ周辺には大小11の湖が点在する。
これらは、氷河の運動によって生まれ、
南北に延びる湖が「指」のように見えることから、
「フィンガーレイクス」と呼ばれている。

カユガ湖に夕日が落ち始めた。

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遠くイサカの街とコーネル大学が見える。

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ビールやワインを楽しみ、
サラダ、スープを堪能し、
メインディッシュで腹を満たし、
会話し、交流し、1時間半。

最後に、先生方にお礼のプレゼント。

まず、マクラフリン学長から。

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風鈴、和風装飾の施されたフラッシュメモリーなどなど。
先生、本当に喜んでくださった。

コーネル・ジャパン主任講師のドレイク先生。

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そして今回の最終講座で講義を務めてくださったホークス先生。
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ファカルティを代表してマクラフリン学長の挨拶。dscn5810-3.jpg

そして副学長、結城義晴の締め。

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10カ月にわたる80カリキュラムの講義、
さらにイサカでの最終講義。

素晴らしかった。

すべての教授陣と第二期生、事務方、
そしてコーネル大学RMPジャパンを推進してくださった日本セルフ・サービス協会に、
心から感謝。

ニューヨーク州の北、
イサカの街とカユガ湖に宵闇が訪れていた。

<結城義晴>

2010年07月23日(金曜日)

「異例の不確実さ」とコーネル・ジャパン第二期全講義終了

「異例の不確実さ」
“unusually uncertain”

景気の見通しに関して、
アメリカ合衆国上院の公聴会で証言したのは、
中央銀行総裁役のベン・バーナンキ連邦準備制度理事会議長。

マクロ経済学の学者でもあることから、
この発言は各所に影響を与えた。
米国、日本、ともに金利低下の大きなトレンドが続く。
私たちのいるアメリカの景気は回復基調にあるが、
それとてもなだらか、ゆるやかで、
消費は思ったように伸びず、失業率も高い。

一方、日本チェーンストア協会発表の6月販売統計。
既存店は前年同月比マイナス1.4%。
総売上高はマイナス3.5%で、1兆0073億円。
会員企業62社で7859店のデータ。

コンビニがマイナス1.5%、
百貨店はマイナス6.0%だったから、
コンビニに近い結果となった。

食料品はマイナス1.4%、
衣料品は逆にプラス1.5%、
住関品はニトリの売り上げが含まれているにもかかわらず、
マイナス1.6%。
サービスも、マイナス7.4%。

こちらもまだまだ“unusually uncertain”

さて、ニューヨーク州のイサカ。

コーネル大学スタットラーホテル9階で目覚めた。
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「森と♪ 泉に♪ 囲まれた♪」
広大なコーネル大学キャンパス。
快晴。

今日から講義。

その前に7時から、まず、朝の腹ごしらえ。
荒井伸也首席講師と夏原陽平さん。

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8時、1階のエール・ルーム集合。

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午前中は、ロッド・ホークス博士のレクチャー。
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テーマは、「世界食品産業の課題と傾向」
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ホークス先生は52歳。
気鋭の学者。

データと現場を見据えた素晴らしい講義だった。

二人の同時通訳がついて、
休憩をはさみながら3時間。

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世界的なトレンドは、
先進国、発展途上国ともに、
①人口の都市化
②店舗の飽和化
③企業や資本の集中化

そこで新しいチャネルと新しいフォーマットが登場する。

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アメリカではウェグマンズ、アルディ、
そしてウォルマートの動静を中心に、
鋭くて正確な分析。

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さらに中国、インド、アジア、中南米、東西ヨーロッパ。
整理は多岐にわたり、なおかつ時代の流れを見据えた。

これをこそ「鳥の目」「魚の目」という。

詳細の紹介は、いずれまた機会を見て。
ホークス先生、10月のコーネル・ジャパン第3期公開開講講座のために、
来日の予定。

その時に、実際に講義を聴いてほしいところだ。
正午になって、昼食。
スタットラー・ホテル2階のレストラン。
セルフサービス方式なれども、
誠に美味。

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ロースト・ビーフはシェフがカットしてくれる。

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サラダ、スープなど、
日本人の私たちにも本当においしい。

食べているときは、静か。

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これがフランスのシアルなどになると、
まずシャンパン、白ワイン、赤ワイン。
それに2時間のおしゃべりがくっつく。

しかし30分ほどで食べ終わって、
自由に時間を費やす。

2階のレストランから見下ろしていたら、
ヤンキー座りの男。
タバコをくゆらせている。
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そこに次々と集まる。
「許されざる者たち」(クリント・イーストウッド監督作品)

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やがて午後1時、最終講義。

「ストラテジック・プランニング」
戦略計画。

講師は、わがコーネル・ジャパン名誉学長にして、
コーネル大学名誉教授のジーン・ジャーマン先生。

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インカムをつけて、実にわかりやすい英語で語り、
質問を引き出していく。

第二期生が積極的に立ち上がって、
質問に答え、自分の意見を開陳していく。

西水啓介さん。

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山崎佳介さん。

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稲田雄司さん。

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夏原陽平さん。

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そして柄谷康夫さん。

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谷康一さん。

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髙井累さん。

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島拓也さん。

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ジャーマン先生はあらかじめ41項目の事前アンケートを用意し、
第二期生のその回答と、
直前に終了したコーネル食品産業プログラムサマースクール受講生の回答とを、
比較しながら、「流通業の未来を予測」していく。

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実は、この質問項目に、
爆弾が仕掛けられている。

ところが第二期生は、
そのトラップにかからなかった。

各人が、自分の現場経験をもとに、
ビビッドな問題としてテーマをとらえ、
率直に答えたからだった。

第一期生は、この罠にはまった。

第二期生は、
「奇跡」を起こした。

私はそう総括した。

慎重さと大胆さ。
それを兼ね備えつつ、
自分の頭で考え、判断する。

それがコーネルの求めるもの。
私もそんなリーダーを育てたい。

まさに「ミラクル二期生」だった。

ジャーマン先生には心から感謝して、
荒井先生からお礼の品を贈呈。

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日米最年長のお二人の固い握手。

これにて座学はすべて終了。
あとはストアコンパリゾンを残すのみとなった。

皆さま、ありがとうございました。

コーネル・ジャパン第二期、
目出度く終了です。
そして全員で記念撮影。
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エドワード・マクラフリン学長、
ビル・ドレイク主任講師にも加わっていただいて、
嬉しい写真。

皆さん、おめでとう。

私たちの力で、
“unusually uncertain”を、
追い払いたいものだ。

[つづきます]

<結城義晴>

2010年07月22日(木曜日)

渥美俊一先生のご逝去に合掌

渥美俊一先生が亡くなられた。
7月21日午前2時、多臓器不全。
8月に84歳になられるばかりとなっていた。

6月28日に動脈瘤の大手術を受け、
その際に肺炎を併発。
そのまま集中治療室へ。

そして帰らぬ人となられた。

心からご冥福を祈りたい。

いつも、渥美俊一が見ている。

この思いを心棒にして、
生きていきたい。
仕事をしていきたい。

渥美俊一の遺志を受け継ぎ、
発展、進化させたい。
私の切なる願い。

昨日、今日、ご自宅で、
近しい人々とのお別れ。

私は、昨日、成田発15時のデルタ航空で、
デトロイト経由、シラキューズへ。
そしてコーネル大学の街イサカへ。
コーネル大学RMPジャパン第二期卒業旅行。

そのため、最後のお別れもできず。

23日に通夜、24日に告別式、密葬。
これにも参列できず。

残念でならない。
無念というしかない。

しかし、これもめぐり合わせ。

アメリカが大好きだった渥美先生とのお別れ、
アメリカ出張のためにできない。

大正15年、三重県松阪生まれ。
私の父も大正15年、満州は大連・旅順の生まれ。
もうひとりの実の父のごとく慕っていた。

1977年4月、㈱商業界に入社し、
すぐに『販売革新』編集部員として、
渥美先生へのインタビュー。
鬼のように恐かった。

それ以来、編集長の職を離れる2002年8月まで、
毎月、欠かすことなくインタビューをしてきた。

入社の年の秋には、箱根彫刻の森ホテルで、
中堅育成セミナーに参加した。
幸いにも、1番の成績をいただいた。

入社翌年秋には、
ペガサスクラブのアメリカ視察セミナーにご招待いただき、
直接、薫陶を受けた。

1988年、商業界40周年記念事業として、
渥美俊一著『商業経営の精神と技術』発刊。
私は、先生との10数時間におよぶインタビューをもとに、
初めてゴーストライターとして1冊の単行本を書いた。

この『商業経営の精神と技術』は、
㈱商業界の60数年に及ぶ歴史の中で、
『岡田徹詩集』『ホスピタリティ』と並ぶベストセラー&ロングセラーとなった。

1989年に『食品商業』編集長を命ぜられたときにも、
1996年に㈱商業界取締役編集担当を担うときにも、
2002年専務取締役、2003年代表取締役社長に就任した時にも、
必ず、いつも、相談した。

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まるで実の父のように。
そして暖かい助言をいただいた。

もちろん㈱商業界社長を退任するときにも、
あれこれとご指導いただいた。

「フィールド・ワークをおろそかにするな!」
すなわち「現場を大事にせよ」

これが渥美先生の第一の助言。
ストア・コンパリゾンも、渥美先生の主義・主張。

「神は現場にあり」
私の主義・主張でもある。

成田からイサカまでの道中、
何かぽっかりと心に穴があいたような感じだった。

今、また、私はアメリカで店を見ようとしている。
渥美先生からご教授いただいた見方で、学び方で。

亡き父よ
店見るたびに
見るたびに

合掌。

さて、 昨日は成田空港に集合。
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「奇跡の第二期生」集合。

三浦正樹さんのご挨拶で結団式。
社団法人日本セルフ・サービス協会専務理事。

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みんな期待に胸を膨らませつつ、出発。
コーネル大学RMPジャパン事務局の太田美和子さんが、
優しく手を振って、お見送り。

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23ゲートから15時05分発。

やや古いタイプのジャンボ・ジェット。

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私、自分が乗る国際便は、
必ず写真をとるようにしている。

夏休みに入る時期、
ゲートは混雑、満席。dscn5632-3.jpg

約12時間でアメリカ・デトロイト。dscn5633-3.jpg

A40ゲートのあたりの名物の噴水。

そして乗り換えのための1時間の休憩。
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荒井伸也先生と私はスターバックス。
みんな嬉しそう。
さらにローカル線で1時間半、
シラキューズに到着。dscn5638-3.jpg

地方都市の地方空港。
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なぜか空からは、映画『十戒』のごとく、
地上に光が射していた。dscn5639-3.jpg

すぐに大型リムジンバスに乗り込む。
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30人くらいの車中は、ひとり一席。
みんな疲れも見せず、楽しそう。
卒業旅行だからです。

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シラキューズのダウンタウンを超えて。
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空はますます『十戒』風。

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途中、ローカルスーパーマーケットのトップスに寄って、
夕食と酒、水など買いこんで、
コーネル大学キャンパスへ。
そのスタットラー・ホテル。
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コーネル大学が経営し、ホテルスクールの実習場となっている。

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このホテルに3泊。

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成田集合21日正午から22時間後、
やっと目的の地に到着。

すぐに部屋に落ち着いて、
荷解き。

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ベッドにはコーネル大学の紋章。

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始まります。

コーネル大学RMPジャパン第二期最終講義。

それにつけても、
渥美俊一先生のご冥福、
心よりお祈りしたい。

ふたたび、
深く、
静かに、
合掌。

<結城義晴>

2010年07月21日(水曜日)

訃報 渥美俊一先生ご逝去/イオンが「お布施」に正札販売導入

【訃報】

渥美俊一先生が逝去されました。
享年83歳。

日本商業の近代化と流通業・サービス業の
チェーンストアづくりに一生を捧げられ、
イオンやセブン&アイ・ホールディングスに代表される
企業群を育てあげられました。

心から哀悼の意を表し、
謹んでご冥福をお祈りいたします。

*********************************************

毎月第4週には、小売業各協会から、
前の月の営業報告が発表される。

これは小売業界だけの問題ではなく、
消費傾向を読み解くカギとなっていて、
重要な数値。

先週末から今週初めにかけて、
6月の統計が発表された。

これで1月から6月までの上半期のデータが揃ったことになる。
まず日本百貨店協会発表。
調査対象は92社・265店舗。
総売上高は前年同月比マイナス6.0%。
28カ月連続の減少。

大部門では、
食品がマイナス8.4%、
衣料品はマイナス5.8%。

プラスとなったのは商品券10.1%、
家電もわずかながらプラス0.1%。

大幅減少カテゴリーは、
その他食料品マイナス13.1%、
家具マイナス11.3%、
その他衣料品マイナス10.9%。

百貨店は全体の数字で把握する業態ではなくなりつつある。
どんな立地のどんな規模のどの企業の、
どの部門のどのカテゴリーのどの品目が、
どのように売られたから、
誰に、売れたのか。
そんなディテールが重要になってきた。

リテール・イズ・ディテール。
Retail is detail.
百貨店はまさに、そうなってきた。

衰退業態の特性である。
ただし何度も言うが、百貨店が滅びることはない。
繁盛する店の立地や規模がひどく限定されてくる。
それだけのこと。

一方、日本フランチャイズチェーン協会発表、
コンビニエンスストア10社の6月販売統計。

コンビニからトレンドを予測するには、
既存店の動向がポイントとなる。

全店ベース売上高は、前年同月比プラスの0.9%だったが、
既存店は相変わらずマイナス1.5%。
13カ月連続と1年以上も減少し続ける。

客数はプラスの0.04%で、
これは1年ぶり、12カ月ぶりに増加。
平均客単価はマイナス1.6%、
コンビニの客単価549.8円。
19カ月連続減少。

コンビニも完全に、踊り場を迎え、
成熟期に突入している。

だからこそコンビニ統計には、
現在の日本の消費が色濃く反映される。

その基準となる傾向は、
売上高はマイナスの1.5%、
客数はプラスの0.04%、
客単価マイナス1.6%。

すべての小売業が、
すべての業態が、
これをひとつの基準と考えて、
自らの状態をはかればいい。

さて『週刊ポスト』に面白い記事。
「仏教界騒然!お布施定額制は善か悪か」
表紙には「イオン参入でタブーの扉が開いた」
キャッチコピーがある。

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私は週刊誌は買ったことがないが、
思わずコンビニに飛び込んで買ってしまった。

昨2009年9月にイオンは、
葬儀ビジネスに参入した。

イオンカードの会員向けの「僧侶紹介サービス」。
菩提寺を持たない顧客のためのサービスだが、
ここで「お布施」の目安額を明示した。

通夜や葬儀などの読経と戒名のセット金額。
段階制で「信士・信女」の普通戒名は25万円、
「居士・大姉」は40万円、
「院号居士・大姉」は55万円。

「主要8宗派の寺院と提携し、約600の寺を紹介」しつつ、
価格体系を明示した。

葬儀ビジネス版「正札販売」
葬祭ビジネス版エブリデー・ロープライス。

利用者からは、「分かりやすい」と大好評。
ただし、当然ながら仏教界からは、大ブーイング。

「布施とは本来、相手への感謝を示すもの」
「施しをするという意味で、労働の対価ではない」
「布施はあくまでも贈与。贈与する側が額面を決める」
「布施が価格になることは宗教そのものの危機」

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イオンリテール・イオンライフ事業部の広原章隆事業部長が、
生真面目に率直にインタビューに答えている。
「葬儀事業を行う中で、お客様から、
『お布施は一体いくらだったらいいの?』
『目安だけでも教えてほしい』という声がものすごく多かった。
そういうお客様の問い合わせに対し、
何かできることはないかと始めました」

「お布施はだれが見ても宗教行為であり、
本来はそのお方のお気持ちで決めていただくもの。
だから、あくまでもパンフレットなどには、
目安ですと但し書きをしているのです」

イオンのこの姿勢、まことに正しい。

お客は宗教行為といえども、
お金がかかることには合理的な基準を求めている。
自分の判断のための社会的な基準。

それを知らせずして、
「闇市商法」のごとき「宗教行為」がはびこっていたら、
「正札販売運動」に駆逐される。

もちろん檀家制度の中で、
そういった目安が明らかになっていれば、
問題はまったくない。

「闇市商法」は「正札販売」に打倒される。
これはわれわれ商業者がよく知る事実。
イオンがここに一石を投じたことは、
痛快。

もちろんイオンは、「宗教行為」の領域を侵害しない姿勢を、
誠実に丁寧に示している。
「価格破壊」などと、
気負ったところもない。

それがまた痛快。

これならば、
仏さまの罰が当たることも、
あるまい。

<結城義晴>

[追伸]
日本的な話題を残しつつ、
私は今日からニューヨーク州へ。
コーネル大学RMPジャパン第二期生の卒業旅行。

明日から、ブログ公開時間が、
遅くなることをお許しいただきたい。

こんなブログを書いたからといって、
仏さまの罰が当らないところへ遁走するわけではない。

あくまでも卒業旅行。
今年1年の総決算となる。

ニューヨーク州、マンハッタン周辺の商業最新報告にも、
ご期待いただきたい。

[追伸2]
商人舎ホームページの「おススメ新着ブログ」。
「人を育むストア」
小林清泰の環境デザイン研究

新原稿が届きました。
today!となっています。

第二回目は「walmartロゴマーク変更の意味」。
真の専門家の原稿は、面白い。

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