Sep.2週/秋雨前線の活動弱い 3週/台風・前線の状況に警戒
【9月2週(9/9~9/15)の天候予測とMDポイント】
秋雨前線の活動弱いが、週末大雨に注意。
秋雨前線は日本の南海上まで南下するため、
晴れ間が見られるまずまずの天気。
ただし前線自体が日本列島から大きく離れるわけではないので、
やや雲が出やすい。
そんな状態が13日(金)頃まで続く見通し。
一方、週半ば頃、日本のはるか南、
フィリピンの東海上で台風が発生する予想。
それをきっかけに、
南から湿った空気が日本列島に流れ込みやすい状況が形成される。
秋雨前線の活動が再び活発になる。
週末せっかくの3連休だが、
ほぼ全国的にあいにくの天気となってしまいそう。
また、気温は週末にかけて上昇傾向。
週前半はカラリとした暑さで、爽やかな陽気を感じるが、
週後半以降は蒸し蒸しした陽気が戻ってくる。
秋の味覚系には絶好のアピールチャンス。
サンマ、おでん、キノコ類、炊き込みご飯がこの時期の定番。
季節の端境期という観点から中華やパン、パスタ類も良い。
徐々にボリューム感という観点からは、
天ぷら・揚げ物などにも好適な気候。
特に昨年この時期はまだ北日本で30℃超えの真夏日が続いていたため、
昨対比でもかなり良い数字が取れそう。
しかし、良いことばかりではない。
週末の天気の崩れが頭の痛いところ。
せっかくの3連休だが、客足伸び悩みの懸念。
週末もし集客イベントを予定している場合、
雨対応を検討しておくことをおすすめする。
まだ今週末の段階では記録的大雨に発展する可能性は低いため、
お客様の安全配慮に格段の気遣いが必要なレベルには
ならない見通しではあるが。
【9月3週(9/16~9/22)の天候予測とMDポイント】
台風・秋雨前線の状況に警戒を。
週明けただちに台風が日本列島に
接近するわけではないかもしれないが、
この期間、台風が日本列島に向けて北上する可能性が考えられる。
台風自体それほど接近していなくても
秋雨前線の活動が活発になる可能性が高いため、
広い範囲で大雨のおそれあり。
台風がカンフル剤的に太平洋高気圧の勢力を強めるため、
ほぼ全国的に気温は平年より高め。
残暑傾向となる。
残暑ぶり返す予想につき、秋物は少し関心が低くなる可能性。
中華やイタリアン、練り物などは高温/低温どちらの場合でも
ある程度臨機応変に対処できるため、無難な路線。
西日本は蒸し暑くなることを予期して、
焼き肉類や冷しゃぶサラダの提案もあり。
ただ、どこまでの残暑レベルになるか不透明なので
やや冒険的ではあるが。
時期的に甘い物への関心がかなり高まるので、
チョコ、チョコアイスなどはビッグセールスが期待できる。
過去のデータをみると、9月17日と26日頃は
大型台風が接近して日本に甚大な被害をもたらしやすい特異日
(厳密には特異日とはいわないが)。
この期間、台風や秋雨前線の影響により広い範囲で
記録的な大雨の可能性がある。
9日(月)~の週の天候が比較的穏やかなうちに、
災害時の危機管理体制や大雨時の店舗対応マニュアル等の
確認をしておいていただきたい。
<By 常盤勝美>
2 件のコメント
こんばんは、MAKOです!
今年は、2002年以来11年ぶりに全国的な寒秋が懸念されます。先月までは記録的な猛暑でしたが、9月に入り気温が下がり始めました。10月以降は真冬並みの寒気が流れ込み、11月には北日本だけでなく、西日本でも積雪に見舞われるでしょう。
ヘタをすればもうあれです!
冬にかけてはさらに著しい低温傾向が強まり、北海道から沖縄まで戦後有数の大寒冬・大豪雪に見舞われるでしょう。
21世紀に入ってからは、9月の真夏日が増加していますが、今年は異例です。9月に真夏日がほとんどないのは、珍しいですね。
今年も春が低温だった(4年連続寒春で2002年のような大暖春にはならなかった)ので、秋の高温でカバーできなければ、日本の年間平均気温は昨年よりさらに下がってしまいます。夏だけ高温、なんてことになりませんように!
やっぱり秋は暖秋でないと!
MAKOさん、こんにちは。いつもいつもご愛読ありがとうございます。
現時点では、この先の天候予測はまだ何とも言えないというのが正直なところです。
エルニーニョ・ラニーニャ現象の発生状況(ペルー沖の海水温状況)をみても、しばらく
ほぼ平年並みに推移すると予想されており、基本路線は平年並みの秋を予想する形
です。
ただ、ご示唆のとおり、地球温暖化の過程の副作用として、近年気温の振れ幅が
非常に大きく、極端な気温傾向になりやすいのは間違いないので、大荒れの天候
も十分考えられますね。
ちなみに、日本における一般論として、季節変化による気候変化のメリハリが大きい
方が商売的にはプラスに作用する企業の割合が多いようです。つまり春~夏は暑く
感じる日が多く、秋~冬は寒く感じる日が多い方が、うれしい企業が多いと思います。