6月2週/全般に気温低め 6月3週/気温は徐々に平年並みに
●6月2週(6/6~6/12)の天候予測とMDポイント
全般に気温低め
<概況>
週初めと週末、日本の南に停滞する梅雨前線上を低気圧が通過する。それ以外の日は梅雨前線が南海上少し離れた位置に停滞し、北からの高気圧に覆われる。
前週から日本上空に停滞する寒気は、徐々に規模が小さくなる。
<天候解説>
南西諸島は週前半梅雨前線の活動が弱まり晴れ間の見られる時間帯もあるが、基本は梅雨空。また週後半は大雨に注意。北海道は高気圧の勢力圏内に入るため、おおむね晴天が続く。
それ以外の地方は週初めと週末に天気崩れるが、それ以外の日は高気圧に覆われて晴れる。ただ関東甲信だけは梅雨前線の北側の雲がかかるため、週を通して雲の取れにくい天気。
なお、週末の天気の崩れが、各地で梅雨入りが発表されるきっかけとなる可能性が高い。
気温は全般に低め。寒気の影響が残るのと、北の高気圧からの北寄りの風が吹く日が多いため。
※速報 6日 関東甲信で梅雨入り発表
<ウェザーMDのポイント>
上空のちょっとした寒気が居座る影響もあり、全般に気温低め。
関東などでは梅雨寒傾向。涼味系など夏物需要は一旦売上げの伸びが落ち着く1週間となる。中華惣菜や煮物系食材に切り替えて提案がおすすめ。
また、曇や雨の日が多くなり、湿度も徐々に高まるため、除湿関連商品需要の伸びも期待したい。参考までに湿度が高い日に売れる商品を分析した結果を以下のブログに掲載しているので、そちらも参照いただきたい。
https://www.truedata.co.jp/blog/weather_marketing/20220527
●6月3週(6/13~6/19)の天候予測とMDポイント
気温は徐々に平年並みに
<概況>
前週からまた少し、梅雨前線の位置が北寄りにシフトする。
日本上空の寒気は弱まりながら、週後半には消滅する。
<天候解説>
南西諸島では梅雨空が続く。沖縄もそろそろ梅雨末期。北海道は晴れやすい日が多い。それ以外の地方は曇や雨のすっきりしない天気が続く。まだ大規模な災害に発展するような大雨は考えにくいが、局地的には大雨になる可能性があるため、油断できない。
気温ははじめ低め。ただ、徐々に寒気の影響が弱くなり、週後半に向けて平年並みに戻る方向。
<ウェザーMDのポイント>
1年の中でも雨天率が最も高い時期。順調にいけば、この期間の終わりまでには東北まで全域で梅雨入りが発表される見通し。
気温は徐々に平年並みに戻る方向だが、まだ夏のような暑さを感じる日は少なく、夕食の献立は、「ビール+おつまみ数品」よりは、「ご飯+味噌汁+多少ボリューム感のあるメニュー+温かいお茶」が好まれる気象条件。また、パンやパスタなども相対的に需要が伸びやすい。
<By 常盤勝美>