ジジです。

まだまだ、
あついですね。
でも、ちょっとだけ、
秋のけはい。
おとうさん、
いません。

おでかけ。
さいごの夏休み。

青い空、白い雲。

ボクは、まってます。

寝ながら。

日暮れて、
ディナー。

いいなあ。

フレンチ。

テーブルにナイフとフォーク。

いただきます。

うらやましい。

まずはサラダ。
そしておさかな。

おいしそう。

お肉はラム。

そしてデザート。

ごちそうさま。

ここは、このひとがつくったところ。

ジャック・ニクラウス。
そしておとうさんは、
これです。

ゴルフ。

それがおとうさんの夏休み。

おおきな空、
ひろいコース。

ここでおとうさんは、
秋をかんじた。

もう、そこに、
秋がやってきている。

あついあつい夏がおわって、
秋がやってくる。

不思議です。
なにごとも、
移り変わっていく。
時とともに、
かわっていく。

なぜ、ときはすぎていくのでしょう。
なぜ、かわっていくのでしょう。

夏のおわりには、
そんなことを考えます。
そうして夏は、
すぎていきます。
もうすぐ秋です。
〈『ジジの気分』(未刊)より〉






















