結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年10月09日(金曜日)

ライフ/セブン&アイの中間決算と「APRCE2026」セッション

中間決算の発表記者会見が相次いでいる。

10月8日14時から、
ライフコーポレーション。

品川区の東京本社で開催。

山本恭広流通スーパーニュース編集長が取材に行った。

岩崎高治社長と岡田晴信取締役は、
開始前から資料にていねいに目を通していた。life-pressmtg

業績説明の前に、
メディアによる恒例の写真撮影。life-press2

商人舎流通SuperNews。

ライフnews|
第2Q売上高4500億円2.3%増も販管費増で減益

中間期の営業収益は4500億5100万円、
前年同期比2.3%増。

営業利益124億4800万円、6.4%減。
経常利益130億6300万円、5.7%減。

増収減益。

今回の中間期のトレンドだ。

中間期では過去最高の営業収益をあげた。
だから売上総利益が増額したが、
販管費増をカバーできなかった。

岩崎高治社長は振り返った。life-iwasaki
「近畿圏が苦戦した。
備蓄米販売に加え、万博の反動。
そして競合の激化」

それでも経常利益は、
予算の130億円を達成した。
「昨年の反動は上期ではげ落ちる。
通期予想に変更はない」

今年から重点戦略の一つに挙げているM&A。
「垂直水平に進めていく」

垂直はバーティカルな統合。
水平はスーパーマーケットの地域的なM&A。

その水平のアルビスのTOBについては、
「数年前から人財交流があった」

さらに「営業の考え方が同じ方向」。
重要な観点だ。

18時からは半蔵門。
セブン&アイ・ホールディングス。

商人舎流通SuperNews。
セブン&アイnews|
第2Q営業収益5兆4602億円/増収増益だがセブンは減益

会場はベルサール半蔵門の大ホール。seven-presshall

営業収益5兆4602億円、
前年同期比2.8%減。
営業利益2322億円、11.5%増。
経常利益2219億円、19.0%増。

こちらはトレンドに反して、
減収増益。

昨年9月1日付けで、
ヨーク・ホールディングスが、
連結対象から外れた。

そのためにわずかに減収した。
しかし2ケタ増益。

スティーブン・ヘイズ・デイカスCEOが総括。seven-ceo

質疑が集中したのが、
セブン-イレブン・ジャパン阿久津知洋社長。seven-akutsu

「カウンターフーズは好調だったが、
天候の影響が大きかった」

お天気産業なのです。

「悪条件をはね返す力が
身についていない」

ん~、微妙な発言。
かつてはその力があったのに。

さて、アジア太平洋小売業者大会。
「APRCE2026」

こちらには工藤澄人商人舎編集長が行った。

セッションの中から、
日本の経営者のスピーチを聞いた。

丸谷智保㈱セコマ会長。
「人口減少・高齢化社会における小売業の未来」

北海道は1995年の人口のピーク時約569万人が、
2026年には300万人台前半に急激に減った。

少子高齢化を嘆いてばかりいても仕方がない。
人口を「平面で見る」のではなく、
「立体で見て」アプローチしている。

地元の生協の小さな店すら成り立たず、
撤退した900人程度の紋別郡上渚滑。

地元民から出店要請を受け、
店の初期投資を限りなく減らして出店、
人口が前年比減っても売上高は前年比106%。

それができるのは、
第1に地元と店の関係の深め方、
第2に店内加工品による差別化。

「店内加工品などの新しい取り組みは、
すぐあきらめたら駄目です。
続けることで成就させていく」

20年前には、
月に一番売上高が高いのが給料日の25日、
次が年金支給日の15日、
三番目が生活保護費が支給される1日だった。

しかし、今は1位年金支給日、
2位生活保護費支給日、
3位給料日という世の中。

社会保障費で暮らしている層への、
「100円惣菜だけどうまい」に、
いかに対応できるかだ。

いい話だった。

さすが丸谷さん。

㈱とくし丸創業者の住友達也さん。
「異動スーパーとくし丸の可能性とその未来」

1台当たりの売上高が、
コンビニの日商を超える場合もある。
「年収900万円の販売パートナーもいて、
今や元警察官、元教師が手を上げてくる」

「とくし丸は完成度が高まっている」

その日食べるものを自分の目で見て買いたい。
このニーズは不滅。

そして、
伊藤順朗セブン&アイ会長。
「変えるべきもの、変えてはいけないもの」
itoujunrou

「父も母も生まれた家で、
中学3年頃から店の手伝いをした」

「私は1992年にセブン-イレブンに入り、
加盟店オーナーと関わる仕事をしてきた」

「その双方から、
商売人としての何たるかを、
教えられてきた」

「しかし一方で産業としての
小売業の地位はあまり高くない。
私の夢は小売業で働く人たちが、
地位を向上させること。
そう思って仕事をしている」

私も同意見だ。
応援しますよ。

〈結城義晴〉

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