助言せよ。
正しいことを言う。
それは決して、
いい助言にはならない。
相手の行動と意思決定を、
より良い方向に変える。
それがいい助言だ。
正解を教えることではない。
相手が前に進めるような「視点」を与える。
それがいい助言だ。
相手の立場と制約を理解する。
相手の時間と権限、リスクと感情を無視しない。
理想論ではなく、相手が実行できるか否か。
助言は、問題の次元を上げねばならない。
表面的な課題ではなく、問いの本質に迫る。
相手が見ていなかった前提を与える。
そして行動の第一歩を示す。
相手はすぐに何をすればいいかがわかる。
完璧でなくとも、すぐに動ける。
相手の自尊心を壊してはいけない。
正しさよりも信頼が優先される。
否定するのではなく、補助線を引いてやる。
最後に言葉が残る。
その言葉は時間が経っても思い出される。
判断の軸として、原則として使うことができる。
凡庸な助言は情報が多い。
正論であるけれど一般論である。
今だけ役立つことばかりだ。
いい助言は視点が鋭い。
実行可能で何度も使える。
相手にカスタマイズしている。
助言とは答えを示すことではなく、
考え方を示唆することだ。
問題を再定義することだ。
いい助言は相手をポジティブにする。
相手は「自分で決めた」と思いながら、
結果的に正しい方向へ進んでいく。
〈結城義晴〉























