結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年05月19日(木曜日)

「とくし丸」稼働1000台超えと万代渋川店の「普段の力」

朝日新聞DIGITAL。
16時44分のニュース。
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ロシア国防省の発表。
「ウクライナ兵771人が新たに投降」

マリウポリの製鉄所アゾフスターリ。
これで「アゾフの鉄(スターリ)」から、
「退避した人数」は合計で、
1730人になったとの発表。

ああ。

これもロシア国営メディアの記者の指摘。
「製鉄所に約2500人がいた」

全体の半数以上が「退避」したことになる。

国際武力紛争は本来、
「国際人道法」と「慣習国際人道法」によって、
規則が規定されている。

それは主に、
1949年のジュネーブ条約と、
1977年のジュネーブ諸条約第一追加議定書、
そして1907年のハーグ条約。

傷者、病者、難船者および捕虜、
これらの救済にあたる衛生要員と宗教要員、
並びに文民は、保護される。

文民とは、
紛争当事国、占領国の国民でない人たち。

そしてウクライナとロシアはともに、
1949年のジュネーブ条約の締約国となっている。

本来、捕虜や傷者、病者は、
保護される。

ロシアがこの条約を守るか。
問題はそこにある。

楽観はできない。

商人舎流通スーパーニュース。
とくし丸news|
5月に稼働1000台突破/2021年年間流通総額212億円

住友達也さんが創業した㈱とくし丸。
その移動スーパーが、
5月に稼働台数1000台を突破した。

こちらは目出度い。
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現在は、
オイシックス・ラ・大地㈱の連結子会社。

2021年は年間220台の増車。
年間流通総額は212億円。
これは前年比140%増。

日販平均は10万円を超えて、
年間を通して安定的に推移している。

今後は買い物支援にとどまらず、
新サービスの開発に向けて、
協業企業の募集も行っていく。

1000台のとくし丸は、
買物難民のお年寄りが顧客の中心だ。

逆に言えば、
この客層のマーケティングに関して、
とくし丸は高い精度をもっている。

経済産業省の推定では、
日本の買物難民は、
2021年段階で約700万人。
それは今後も増加の一途をたどる。

しかも今のところ彼ら彼女らは、
ネットスーパーの顧客ではない。

とくし丸のマーケティング活用の、
可能性は広がるばかりだ。

それが1000台を超えた。

さて、大阪の万代渋川店。IMG_27172

入口の一丁目一番地は、
「徳用フェア」
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これが普段の売場だ。
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右手の葉物は瑞々しい。
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農産の島陳列。
平台のエンドは、
キウイ1玉98円。
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中玉スイカ1玉980円。
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そしてキャベツ1玉198円。
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良いものを安く。
品質も良いし、鮮度もよい。

それが万代のコンセプト。

水産売場のトップは、
湯ダコ生食用100グラム198円。IMG_27222

そして特大タチウオ。
SKUを増やして大量に販売する。IMG_27232

そのタチウオ「お造り」が補充された。
これで1パック399円。
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丸物は天然真鯛、レンコ鯛、金目鯛、
さらに黒メバル、カマス。
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切り身は天然真鯛が399円、
真アジが200円。
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店舗中央に惣菜売場。
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弁当はよりどりセール。
2パック580円。
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私はこれを買って食べた。
水産部門がカットした握り寿司。
「魚万」のブランドをつけて、
9カンで980円。
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畜産部門の牛肉売場。
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国産牛カタ赤身ステーキ(交雑種)、
100グラム548円で450グラム。
それをレジで3割引き。
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日配部門の最後はパン売場。
工場直送のアルヘイム「クインシー」。
アルヘイム㈱は万代の子会社だ。
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いつ訪れても万代は変わらない。
売りたい商品、買いたい商品が、
明確に打ち出されている。

それが確認できる。

とくし丸の1000台超えと、
万代渋川店の「普段の力」。

不断の努力は報われることを示している。

〈結城義晴〉

2022年05月18日(水曜日)

万代知識商人大学院のマネジメント講義と大討論会

万代ナレッジマーチャントカレッジ。
第7期に入って、これまで180人が修了。

今期の受講生は次期役員候補。
部長クラスがずらりと揃った。
売ることに関するプロたちである。

したがって位置づけも呼称も、
「万代知識商人大学院」とした。

いつものように、
万代本社会議棟の大会議室に、
7期生と役員が一堂に会した。

朝9時から夕方6時まで、
終日、講義が行われる。
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第2回目のテーマは、
ヒューマンリソースマネジメント。

私は最後列で講義の準備。IMG_2686-1

進行は海野正敏さん。
人事部マネジャー。
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第1講義は、結城義晴。
「戦略的人間力経営」
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いつものように、
マネジメントのピラミッドを示し、
ヒューマンリソースマネジメントの
位置づけを確認する。
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第1講義では、
人間力経営の持論。
心の力・頭の力・技の力の「掛け算の力」。

さらに人材マネジメント論のフレームワーク、
その三段階の進化。

そしてマネジメント理論の変遷まで、
基本的な考え方をガイダンスした。
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第2講義は河野竜一取締役。
人事・総務部を管掌する。
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労務管理の重要性を、
労働災害の具体的な事例をもとに、
2時間の講義。IMG_2707-1

労働環境改善は企業の社会的責任である。
経営トップに求められる考え方と手法を、
丁寧に語ってくれた。
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昼食後の第3講義は、再び結城義晴。
ドラッカーとミンツバークの最新の考え方、
日本のマネジメント教育の課題、
ドラッカーのマネジメント、
意思決定の手順とポイント、
さらにコミュニケーションの要点を、
一気呵成に講義した。IMG_2734.-1

ピーター・ドラッカーは、
マネジメントの意思決定を重視する。

このとき意見の対立を促す。
そして言う。
「意思決定は全会一致で
なされるようなものではない」
「意見の対立を見ない時には、
決定を行わないこと」

つまり「集団思考」を避けるということだ。
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そして今日の講義では、
新たな講座を試みた。

役員が会場の前にロの字型に並んで、
万代が抱える課題について、
それぞれの見解や考え方を、
ディスカッションするというもの。IMG_2742-1
意思決定のプロセスを、
シミュレーションする講座だ。

私がコーディネートして、
私の問題意識を、
次々に投げかける。
それに対して担当役員が答える。
その回答に対して、ディスカッションする。
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受講生からも、
現場を踏まえた質問や意見が、
投げかけられる。IMG_2749-1

役員たちは、
それに対しても丁寧に答える。
ときには、受講生に逆質問もする。IMG_2750-1

双方向で意見を交わし合う。

役員候補を養成するには、
取締役レベルの考察が必須だ。

それをシミュレーションによって学ぶ。

阿部秀行社長と不破栄副社長は、
黙って聞いている。
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3時間にわたって、
万代の求める人材から、
チラシ販促、EC、DXなど、
7つのテーマで率直に議論し合った。IMG_2762-1
最後に私は担当役員に簡単に2つの質問をした。

万代知識商人大学として、
初めての試みだった。
㈱万代としてもこれまで、
こういった局面はなかった。
だから成果はあった。
課題も浮き上がってきた。IMG_2768-1

ディスカッション講義を終えて、
不破副社長からの総括と指摘。IMG_2791-1

経営者としての不破理論を披露し、
タスクフォースやプロジェクトの、
必要性を述べてくれた。IMG_2788-1

最後は、阿部社長の総括。

今日のテーマについて、
一つひとつ、
根拠となる数値を示して
議論の方向性を整理した。

そして万代の現時点の戦略を総括した。

さらに経営者としての視点と考え方を、
わかりやすく講義してくれた。

失礼ながら、私は感服した。

経営トップは誰よりも真剣に、
課題の本質を考え抜いている。
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阿部社長にとっても、
自分の考え方を伝える、
いい機会になったと思う。

7期生たちは真剣に聞き、記録する。
自分が質問したり、
意見を言ったりした内容を、
評価し、正してくれる。
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これがコミュニケーションである。

まだまだ受講生はぎこちなかった。
遠慮があったし、
臆するところがあった。

しかし議論はどんなときにも、
正々堂々となされなければならない。

ドラッカーは意見の相違を重視する。
ある案だけが正しくて、
その他の案はすべて
間違っていると考えてはならない。

自分は正しく、
他の人は間違っていると、
考えてもならない。

なぜ他の者は、
意見が違うのかを明らかにすることから、
スタートしなければならない。

最後に会場に残った役員のみなさんと写真。IMG_28592

そして阿部さんと不破さん。
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ありがとうございました。

実験的な講義だったが、
成果が見えたと思った。

誰よりも、
ドラッカー先生と上田惇生先生に、
感謝したい。

〈結城義晴〉

2022年05月17日(火曜日)

森敦の「書斎は山手線」と「頼り上手はくらし上手」

朝から自宅で原稿執筆。

自室にこもって、文章を書く。
好きな時間です。

商人舎オフィスのデスクで書く。
この自室で書く。
宿泊ホテルの部屋で書く。

それ以外には、
空港や駅の待合室で書く。
新幹線の座席で書く。
航空機の中で書く。

故人となったが、
作家の森敦さん。
1974年、61歳のとき、
「月山」で第70回芥川賞を受賞した。
月山

受賞のとき、
笑いながらコメントした。
「原稿は、朝早く電車に乗って
山手線をぐるぐる回って
車内でサラ紙に書くんです」

新聞は「書斎は山手線」と報じた。

文章を書く理由。
「過去のある時期を現在とみたてれば、
キルケゴールではないが
人生を反復できる」

納得。

今日は午後から新幹線。
私も車中で3000字の原稿を書いた。

ほぼ書き終えたら滋賀県の伊吹山。
滋賀最高峰は標高約1377m。
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私は今日、
故中内功さんの内臓逆位の話を書いた。

何度も推敲していたら、
新大阪に着いてしまった。

定宿に荷を置いて、
新今里の料亭久恵へ。

玄関で女将が迎えてくれた。IMG_28372

料亭久恵は万代傘下の会社。
女将は山下幸恵さん。
万代人事部秘書室からの出向。
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私のテーブルには、
「頼り上手はくらし上手」IMG_28422
何ごとも一人ではやれない。

森敦も執筆を、山手線に頼った。

万代知識商人大学は、
第7期を迎える。

今年度は「万代大学院」の位置づけだ。

その第2回講義の前夜懇親会。
大学院の運営など、
話し合った。

私の右が阿部秀行社長、
河野竜一取締役。
左は芝純常務。
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とくに芝さんには、
いろいろと仕事を頼んだ。

「頼り上手はくらし上手」

最後の最後は、
阿部さんがホテルまで送ってくれた。

ありがとうございました。IMG_26842

朝日新聞「折々のことば」
第2380回。

渋いものを味わったあと、
他のものが甘く感じたり
するじゃない?
(田村セツコのエッセー集『人生はごちそう』から)

田村はイラストレーター、
そしてエッセイスト。
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この4月に84歳で新刊を書いた。

続けて、
「甘くないものでも
甘さを感じたりね」

そうそう。

「ごちそうには
甘いものだけではなく、
苦いのも、ピリ辛もある」

「そしていずれも滋養になって、
捨てるところがない」

スーパーマーケットの商品も同じ。

「渋いもの、苦いものの
味が残っているおかげで
味気ないものまで甘く感じられる」

編著者の鷲田清一さん。
「ポジティブ思考が魅力的」

そうそう。

チェーンストアも、
スーパーマーケットも、
知識商人も、
ポジティブ思考であってほしい。
それが魅力的であってほしい。

中内さんは、
「ネアカ・のびのび・へこたれず」だった。

〈結城義晴〉

2022年05月16日(月曜日)

フィンランド大統領の「鏡を見よ」と糸井重里の「力仕事」

Everybody! Good Monday!
[2022vol⑳]

2022年第20週。
5月第3週。

関東甲信地方の梅雨入りは、
平年で6月7日ごろだが、
もう梅雨に入った気がするほど。

1年で一番いい季節なのに、
連日の雨模様だ。

木本昌秀先生の言う極端気象だ。
極端気象
今週は大阪出張がある。

月曜日は東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。

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ポスト・コロナに向けて、
すべての企業は、
決断をしなければならない。

拙著『コロナは時間を早める』
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第六章「ポスト・コロナ時代への決断」

マイケル・オークショット。
「選びうるのは、確実な損失か、
不確実な利益かのいずれかである」

北欧のフィンランドが、
決断をした。
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北大西洋条約機構への加盟。
第12代大統領、
サウリ・ニーニスト。
73歳。

ウラジーミル・プーチンと電話会談して、
ウクライナへの大規模な侵攻が、
フィンランドの安全保障環境を、
根本的に変えたことを直接、説明した。

プーチンは警告した。
「両国の長年の善隣友好関係に、
否定的な影響をもたらす。
過ちになるだろう」

二ーニスト大統領。
“You caused this,
Look at the mirror!”
「あなたが原因をつくった。
鏡を見よ」

見事。

結城義晴。
「ポスト・コロナ時代への決断とは
“不確実な成果”に対して、
目隠しで一歩、踏み込む
心の在り方である」

「ほぼ日」の糸井重里さん。
今日のダーリンで書く。
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「いろんなものごとを
やりとげた人たちのことを思う」

たとえば、映画が完成したとか、
絵が描けたとか、
一冊の本が書けたとか、
いいイベントができたとか、
野菜や果物の収穫ができたとか、
授業が終えられただとか、
なにかのチェックが済んだとか、
ごはんができただとか、
いい考えがまとまったとか、
だれかの賛同が得られたとか、
一見したら筋肉を使ってない仕事も含めて、
すべてが”力仕事”だよなぁと思うのだ」

同感だ。

「ぼくなんかのやっていることは
特にかもしれないけれど、
どうにも”力”とは関係ないように思われやすい」

「どういう仕事もかたちはちがうけど
“力仕事”だよ」

商売も「力仕事」だ。

「まぁ、映画の制作現場なんて
とんでもなく力仕事だけど、
観客として画面だけ見ていたら、
夢のような世界に感じられたりもしている」

「”
送り手=つくり手”として
なにかするというのは、
受け手”でいるのと、
力の使い方がずいぶんちがう
(もちろん、”受け手”として
しっかり力を使うということは
あるのだけれどね)」

売り手と買い手、
商人と顧客。

そこで糸井の考察。
よく考えてみると
“気力”と言われているものも、
実は”力仕事”に必要な”体力”なのだとわかる」

「”力仕事”から逃れたくなったり、
力が入らなくなっていたら、
なにかするのは無理だ」

「そういうときは、休むか、
やめるかしたほうがいい」

それは簡単にはできないけれど。

だから糸井も言う。
かなりこのあたり、
じぶんに言ってる感じなのだけれど、
力仕事”にならないように
仕事をすることはできない」

「全体の仕事量を減らしてでも、
“力仕事”をしたいものだ」

「そのためにも、
基礎的な体力をつけておかなきゃねー」

そこで糸井の対策。
「めしを食うよく寝る運動する」

「”力仕事”に大事なことです」

商人にも大事なことです。
そして結城義晴にも。

めしを食う。
よく寝る。
運動する。

10年前になるけれど、
2012年9月の商人舎「今月の標語」。
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」
平櫛田中の言葉。

平櫛田中(ひらぐし・でんちゅう)は、
明治5年(1872年)生まれ、
昭和54年(1979年)没。
107歳まで生きた彫刻家。
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100歳を超えても、
現役として作品を創り続けた。

彫刻も「力仕事」だ。
それを100歳を超えて続けた。

平櫛はこの後に続けて言う。
「びんぼうごくらく、
ながいきするよ」

では、みなさん、今週も、
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年05月15日(日曜日)

沖縄返還50年の「自治・自立」とサンエーの52期連続増収

沖縄の施政権が返還されてから50年。

1972年の「本土復帰」は、
私が二十歳のときだった。

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その沖縄には地方紙が二紙ある。
「琉球新報」と「沖縄タイムス」。

この二紙の複占状態で、
発行部数はほぼ均衡している。
二紙で90%台などと言われている。

読売、朝日、毎日、日経など全国紙も、
読まれているが、
他県と比べると圧倒的に少ない。

「新報」と言いながら、
琉球新報が一番古い新聞で、
1893年9月15日に発刊。
左派的・進歩的と言われている。
琉球新報
毎日、読売、産経、時事通信の支局は、
琉球新報本社内にテナント入居している。

一方の沖縄タイムスは、
戦後の1948年7月1日に創刊。
リベラル・左派で、
琉球新報と似ている。
沖縄タイムス
こちらは朝日と共同通信が、
沖縄タイムス本社内に入居。

その琉球新報の社説。
「未来の沖縄 私たちの意思で決める」

「県民が復帰に込めた思いは、
基本的人権の回復であり、
平和憲法の下で
“基地のない平和な沖縄”の実現であった」

「しかし、米国は
施政権を日本に返還するが、
日本政府の同意を得て
沖縄の米軍基地の自由使用権を
手放さなかった」

「50年前の5月15日、
屋良朝苗知事は記念式典で
“沖縄がその歴史上、常に(日米の)
手段として利用されてきたことを
排除”すると述べた」

「沖縄県民には
自らの未来を自ら決める権利がある。
その権利を行使することを誓う日としたい」

同感だ。

社説は力説する。
「沖縄戦を経験した沖縄は
“軍事力で平和は実現しない”と
身にしみて知っている」

一方、沖縄タイムスの社説。
「”自治・自立”いまだ道半ば」

「復帰後、沖縄に8人の知事が誕生した。
初代の屋良朝苗から平良幸市、
西銘順治、大田昌秀、稲嶺恵一、
仲井真弘多、翁長雄志、
そして玉城デニーの各氏へ続く」

「歴代知事たちの足跡を
振り返って気付くのは、
政治的立場や手法は違っても
“沖縄の自治・自立”という
共通の課題に向き合ってきたことだ」

「復帰50年を迎える今も、
その実現は道半ばである」

沖縄の「自治と自立」
忘れてはならない。

その琉球新報4月5日版の記事。
「サンエー52期連続の増収」

商人舎流通スーパーニュース。
サンエーnews|
’22年2月期営業収益2044億円0.8%増・経常利益6.3%増

営業収益2044億円(前年同期比0.8%増)、
経常利益102億円(6.3%増)。

経常利益率は5.0%。

立派な成績だが、
52年連続増収こそ強調されねばならない。
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サンエーの前身は、
創業者故折田喜作氏の「オリタ商店」に遡る。
1950年1月、沖縄県宮古島市で創業された。

そして1970年5月、
沖縄県那覇市に㈱サンエー設立。
同年7月に那覇店を出店。

経営の目的は、
第1に事業基盤の確立、
第2にチェーンストアの経営。

サンエー設立2年後の1972年、
沖縄が米国から返還された。

サンエーはこの創業以来、
52年間ずっと、増収を続けている。

凄い。

政治・行政的、経済・社会的には、
「自治と自立」が道半ばであっても、
サンエーは商業の王道を歩み続けた。

そして沖縄県民は、
その恩恵を受け続けた。

それが52期増収に表れている。
サンエーは沖縄県で、
クリティカルマスを達成している。

さらに、
サンエーnews|
27年ぶりの交代/新社長に新城専務・上地社長は相談役

そのサンエーの代表取締役社長が交代する。
27年ぶりだ。

上地哲誠社長は任期満了で相談役に就く。
折田譲治会長も特別顧問に退く。

新社長には、
新城健太郎専務取締役が就任。
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田崎正仁常務取締役は、
代表権のある専務に就任する。

新城さんは53歳、
田崎さんは59歳。

頑張れ。

経営の自治と自立を貫徹せよ。
創業以来の記録を伸ばせ。

そして上地さん、
ほんとうにご苦労様でした。
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もう一度、言おう。

政治・行政的、経済的には、
「自治と自立」が道半ばであっても、
沖縄県民はサンエーの恩恵を、
享受し続けた。

〈結城義晴〉

2022年05月14日(土曜日)

ヤオコー川越美術館の「三栖右嗣専門店」はヤオコーそのままだ。

日経新聞総合一面の記事。
「最高益、国内3社に1社」

上場企業の決算発表がピークを迎えた。
2022年3月期に最高益となった企業は、
全体の30%で、
約30年ぶりの高水準になった。

3月期決算の約1890社。
純利益では7割の企業が前の期より増えた。
最高益となった企業は3割で、
1991年3月期以来の多さだった。

追い風は資源高と円安。
鉄鉱石や石炭の高騰。
為替相場は3月で1ドル112円程度、
1ユーロ131円程度。
円安が進んだ。

新型コロナウイルス禍の影響も和らいだ。

小売業では、
㈱ヤオコーが33期連続の増収増益。
もちろん最高益だ。

そのヤオコー川越美術館。IMG_26422

2011年竣工。
設計は伊東豊雄建築設計事務所。
ヤオコーの本社は、
サポートセンターと呼ばれるが、
その設計も伊藤豊雄さんだ。

2013年にプリツカー賞を受賞。
建築界のノーベル賞と言われる。

若いころは菊竹清訓事務所に所属した。
菊竹さんはセゾンの堤清二さんと親しくて、
小売業にも理解が深かった。

シンプルでユニークなデザインだ。IMG_27782

私は美術館巡りが好きで、
海外でも国内でも機会を見つけて訪れる。
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このヤオコー川越美術館は、
三栖右嗣記念館と称して、
洋画家・故三栖右嗣(みすゆうじ)の作品だけを展示する。
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三栖右嗣は1927年、神奈川県厚木に生まれ、
2010年、埼玉県嵐山に没した。

米国のアンドリュー・ワイエスに師事し、
日本現代リアリズムの巨匠と称される。

ワイエスはアメリカン・リアリズムの代表的画家だ。

ヤオコー美術館は、
敷地面積1824㎡、建築面積471㎡。

展示室1は印象的だ。 IMG_27572

ここに20点の作品が飾られていた。
比較的に小品が多く、
欲しいと思わせる絵画もある。

「冬の静物」60号。
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鳥の描写が素晴らしい。IMG_27742

第2展示室は真ん中にソファーがあって、
ゆっくり休みながら鑑賞することができる。
そして大作が多く展示されている。

「爛漫」150号。IMG_27582

500号の「麦秋一風」
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1997年の「光る海」120号。
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そして衝撃的な「老いる」
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1974年の習作で30号。
1976年、第19回安井賞受賞作品。
老いた母親の裸像。

さらに「生きる」
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これも74年作の100号。

カフェラウンジには、
作家のアトリエの写真と、
愛用の筆や絵の具、
パレットなどが展示されている。
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入口のところでビデオが流されている。
作家が「老いる」を製作した心境を語る。IMG_27762

いい美術館で、いい作品を観た。
満足した。

展示は24点だったが、
200点の所蔵があり、
春夏秋冬、テーマごとに入れ替える。

ヤオコーの店のようだと思った。

スーパーマーケット業態の専門店を志向する。
それがヤオコーである。

ヤオコー川越美術館は、
ペインティングの三栖右嗣専門店である。
四季折々に企画を変える。

そして四季折々、楽しめる。

ヤオコー30期連続増収増益と、
まったく同じコンセプトが、
この美術館だ。
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ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2022年05月13日(金曜日)

13日の金曜日のRetail DX論議と「ほんとうのぞろっぺい」

13日の金曜日。

英語で”Friday the 13th”と表現されて、
不吉なことが起こると言われる。

現在のグレゴリオ暦では、
1年に必ず1回以上、最大で3回、
13日の金曜日がやってくる。

今年は今月5月の1回。
昨2021年は1回、2020年も1回。
2019年は2回、2018年も2回。

21世紀に入ってからは、
2009年と2012年、2015年に、
3回のFriday the 13thがあった。

これからは2026年に、
2月、3月、11月と、
3度もやってくる。

私はまったく気にしないけれど。

今日は朝10時から、
㈱True Dataの臨時取締役会。
オンラインで開催された。

株式公開して、
四半期決算発表をする。
その決算短信の最終承認。

おかげさまで順調に伸びています。

午後は横浜商人舎オフィスに来客。
コニカミノルタ㈱のお二人。
川瀬英梨さん(中)と齊藤宏さん。IMG_26722
川瀬さんはコニカミノルタ㈱の、
マーケティングサービス事業部コンサルタント。
齊藤さんは、
コニカミノルタマーケティングサービス㈱の、
ショッパーデータプラットフォーム執行役員。

コニカミノルタの「Go Insight」は、
同社特有のカメラ技術を使った、
新しいマーケティング事業だ。
セルフサービス店舗において、
ショッパーの購買行動を科学的に解析する。

このブログでも報告したけれど、
テレ東ビズの番組が収録され公開されている。

「SURVIVE2030」。
ニューノーマルで
消費者行動はどう変わる?
最前線から考える小売りのDX推進
テレ東
今でもYouTubeで無料視聴できる。

今年2月1日に収録した番組だ。
IMG_08482-448x335
MCは入山章栄さん。
早稲田大学大学院経営管理研究科教授。
パネラーは㈱カスミ社長の山本慎一郎さん、
そして齊藤宏さんと結城義晴。

私は網(ネット)と紙(ペーパー)の話や、
DXは技術問題ではなく、
経営イシューであること、
そして「禁欲円と享楽円」などを語った。
teretou4

入山さんのMCもさすがなもので、
私たちパネラーも真剣に、楽しく、
一発撮りで仕上げた。
iriyama
そして、
こういった専門ビジネスの番組としては、
最高レベルの視聴率だった。

今日はそのお礼を兼ねて来社してくれた。

「Go Insight」の今後の展開など、
興味深い話で盛り上がった。

齊藤さんは、
立教大学大学院のマスター。
私の講義を履修して、
熱心に学んだ。

うれしいものだ。

DXには三つの方向性がある。
第1が攻めのDX。
主にマーケティング活用して、
外に向かって顧客を創造し、
売上げや利益を高めていく。

第2が守りのDX。
会社の内側に向かって、
経営のパフォーマンスを高めていく。

そして、
第3がプラットフォームのDX。
ひとつのプラットフォームを形成して、
さまざまなコネクトを創っていく。

「Go Insight」も、
この3つの局面で進化しなければならない。

頑張ってほしい。
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今日の朝日新聞「折々のことば」
第2377回。

カチッとするためには
“ぞろっぺえ”に
なったほうがいい。
もっと、
いいかげんになって

いいんじゃないか、
と思うんです。
(結城昌治)

噺家古今亭志ん朝と作家結城昌治の対談から。
志ん朝の著書『世の中ついでに生きてたい』。
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故結城昌治は直木賞作家で、
「ハードボイルド小説の先駆者」と言われる。

苗字が同じということもあってか、
私の父が愛読していた。

結城昌治の小説に、
「志ん生一代」があって、
作家は志ん生一家と交流があった。
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結城は志ん朝に語り掛ける。
父の五代目志ん生とは違って、
「ずぼらになりたくても
なれない性分じゃないか」

「ぞろっぺえ」とは、
いいかげんでだらしがないこと。

結城は言う。
「すきもほころびもなしでいるより、
ほんとうの”ぞろっぺえ”になるほうが
難しい」

父志ん生はほんとうの”ぞろっぺい”、
子志ん朝はすきもほころびもない名人。

「ほんとうのぞろっぺいになるほうが難しい」
作家はそう言って名人を励ました。

商売も商人も、
そして店も、
ほんとうのぞろっぺいと、
すきもほころびもない名人と、
両方ある。

ほんとうであり、
名人であれば、
どちらもいい。

落語に関しては、
私は志ん朝の芸のほうが好きだ。

商人に関しては、
ん~、どちらも好きだ。

それでいい。

〈結城義晴〉

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