結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年01月22日(土曜日)

第六波の「BCPと外食二重苦」と「人間産業の愛情」

「感染者の数、
数えてばかり」

パオロ・ジョルダーノが言う通り。
その著作『コロナの時代の僕ら』。
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1982年生まれのイタリア人気作家。

第六波のオミクロン株。
日本全国の新規陽性判明者は、
5万4576人。

東京は1万人を超えて、1万1227人。
大阪も7375人。

朝日新聞のコラム「経済気象台」
タイトルは、
「事業継続計画の策定」

コラムニストは経営者の喜菓さん。
菓子メーカーのトップかもしれない。

「今回のオミクロン株は
感染力は高いが重症化率は低いため、
以前に比べ人々の危機感は
薄れているようである」

「個人として捉えれば
その通りなのであろうが、
組織として捉えると
見える景色は全く異なる」

同感だ。

「社会インフラの維持はもちろんのこと、
企業経営の観点からしても
人員不足により事業の継続が
難しくなる可能性は膨れ上がっている」

そこで経団連が会員企業に呼び掛けた。

社会経済活動を継続できるよう、
事業継続計画(BCP)を点検せよ。

小池百合子東京都知事も、
1割を超える従業員が欠勤した場合を
想定するようにと要請した。

喜菓さん。
「急に1割減にて継続すべく
準備するようにというのであるから
むちゃな話である」

みなさんの店や会社を考えれば、
わかるだろう。

「どうしたものかと思案に暮れつつ、
東京都が公開している
BCP対応チェックリストをのぞいてみる」
BCP東京都
「優先業務の洗い出し」
「OB・OG等への声掛けなど応援要員の確保」
いろいろと手順が紹介されていた。

「具体的な事例を目にすると
不思議なことに
自社に応じた様々な考えが
浮かび始めるものである」

最後に提案。

「今こそ各企業は、
机上の空論ではない、
現実味のあるBCP策定に取り組む
絶好の機会なのではないだろうか」

ビジネス・コンティニュイティ・プラン。
ウォルマートやイオンは、
もう立派なプランを持って、
実際に活動している。

中小企業だけでなく、
中堅企業にも必要だ。

日経新聞に「外食二重苦」の記事。
一つは「まん延防止で客足減」、
もう一つは「感染広がりで人手不足」。

個人として見れば、
オミクロン株はインフルエンザや風邪と、
あまり変わらないかもしれないが、
組織として見れば、
飲食店をはじめとして、
客数減と人手不足が深刻化する。

つまりお客という人と、
働いてくれる人の問題。

サービス業も小売業も、
人間産業であるからこそ、
新型コロナ第六波に戦々恐々とする。

ロボットやAIに置き換えることはできない。

そのことに対する決定的な解決策は、
残念ながら、ない。

しかしそれが去ったら、
人間産業の人間産業らしさを、
謳歌することができる。

月刊商人舎2018年1月号。
特集は「2018真の人間産業へ」
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この新年号の[Message of January]は、
高らかに宣言する。

人間の、
人間による、
人間のための産業。
それが小売流通サービス業だ。20180110_cover_02
そしてこの号の巻頭で私は、
「真の人間産業構築を決意する」と題して、
特集の「まえがき」を書いた。

そのまえがきの最後の文章は、
『あしあと』という本からの引用だ。
イオン名誉顧問の小嶋千鶴子さんの著書。
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「人事は人間を知ることから始まる。
人間を知ることは
人間を愛することから始まる」

「愛することは理解することである。
よりよく知ることである」

「個々人は個々に違う。
違うことを知ることである」

「一人一人について、
過去どのように生きてきたかを知り、
今後どのように生きていきたいか
という希望を知り、
今どうしているかを知り、
目標をもたせることである」

そして小嶋さんは言い切る。
「人事担当者は知ることから始める。
そのためには、聞くことから始める。
注意深く見ることから始める。
基本は、愛情である」

凄い。

人事担当者だけではない。
経営者も部長も店長も。

結城義晴のまえがきの最後の文。
「人間の、人間による、
人間のための産業は、
ここから始まる。
すなわち一人ひとりを注意深く
見、聞き、知ることから始まる」

「真の人間産業の基本は、
愛情である」

いま、第六波最高潮のとき、
最も必要なものは愛情である。

〈結城義晴〉

2022年01月21日(金曜日)

日本一の激戦地クリニックと「日本資本主義のトレードオン」

今日は寒い。

PCR検査新規陽性者数は、
東京が9699人。
1万人直前。
大阪が6254人。

全国は4万9854人。
こちらは5万人直前。

寒さのピークが、
オミクロン株のピークであることを祈りたい。

とはいっても、
デルタ株などとは単純比較できない。

だからといって、
油断をしてはならない。

マスクに、
手洗い、
ディスタンス。

そんな、
1年で一番寒いときに、
店舗クリニック。

正月の4日にロケハンをした。
横浜市鶴見区と川崎市幸区。

現在、日本最大の激戦地。
みなさんも、
オミクロン株が去ったら、
どうぞおいでください。

私の家から20分ほど。
商人舎オフィスからも、
30分かからない。

今日は鈴木國朗さんと一緒に、
本格的なストアコンパリゾン。

ホームズ新川崎店。IMG_02561

サミットストア新川崎店が入居。IMG_02521

副店長の山﨑康平さんが対応してくれた。IMG_02881

グロサリーチーフから副店長になった42歳。IMG_02891
はきはきと答えてくれて、感謝。

それからサミット特有の案内係。
橋本久子さん。
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顧客サービスの先頭に立つとともに、
マーケティングの役割を担う。

そのサミットストアと目と鼻の先に、
エイビイ新鶴見店。
東京電力工場跡に、
しっかりと敷地を確保して、
理想的な店舗をつくった。
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㈱ヤオコーの子会社となっても、
そのディスカウント姿勢に変わりはない。
アメリカではあえて、
スーパーウェアハウスストアと呼ぶ。

2018年オープン。

視察しているところを、
亀谷しづえ商人舎GMが撮影。
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それからクロスガーデン川崎。IMG_03041

核店舗はオーケー川崎小倉店。
サミットストアが撤退した後に、
昨年10月にオープン。

サミットのバックヤードだったスペースを、
売場に変更して1000坪弱の大型店にした。

オーケー最新・最強の店舗だ。

コンセプトは、
高品質・Everyday Low Price。

私の言葉で言えば、
「トレードオン」の実現。

地下1階の入り口のところで、
鈴木さんとツーショット。IMG_03741
オーケーの実力を存分に発揮している。

月刊商人舎2月号で、
鈴木×結城で分析する。

そのあと、国道1号線沿いの商業集積へ。
ニトリとケーズ&スーパー三和が並ぶ。IMG_02731

そのスーパー三和鶴見尻手店。
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川崎遠藤店、川崎ラゾーナ店、
そしてトレッサ横浜店。
4店舗でドミナントを形成。

繁昌店だ。

国道1号線の裏側に、
ベルク フォルテ森永橋店。
2014年11月26日オープン。IMG_02751

もう今となっては、
やや古い印象を受けるが、
ベルクらしい管理の良さが際立つ。IMG_02781

入口の一丁目一番地。IMG_02791

最後にちょっと離れた店。
イオンのパレッテ下末吉店。IMG_02821
正月明けに訪れた時よりも、
ずっと店の状態は良くなっていた。

それでも指摘したい点はある。
2月号では誌面の関係で、
取り上げないけれど。

全店を見て、
商人舎オフィスに戻ってから、
徹底議論。

ただし全店を取り上げることはない。
厳選されたクリニック分析。

現在の日本の競争と近未来図を描く。
ご期待ください。

さて朝日新聞「折々のことば」
今日は第2269回。

あんたがうれしい
だけじゃなくて、
みんながうれしいのが
一番なんだで。
(渋沢栄一の母)
かっ様

編著者・鷲田清一さんの解説。
「武蔵国の農家に生まれ、
“日本資本主義の父”とも称される
明治・大正期の実業家は、
母・ゑいが口にしたという
この言葉を終生胸に刻み、
次々と興した事業を貫く指針とした」

和久井映見が演じた「かっさま」

自分がうれしいだけじゃなくて、
みんながうれしいのが一番。

鷲田さん。
「人のこころの真芯に届く言葉、
とくに人の道を説く言葉というのは、
つねにかぎりなく簡明なものなのだろう」
(NHKテレビの大河ドラマ『青天を衝け』から)

自分のうれしさだけを求める。
これは論外。

自分のうれしさを放り出して、
みんなのうれしさをつくり出す。

おしんの世界。
かつてはこれが美徳とされた。

パンデミックの今、
エッセンシャルワーカーは、
そんなリスクを背負っている。

しかしみんなのうれしさとともに、
おのれのうれしさも実現する。

トレードオンこそ、
理想を求めるものだ。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
あすへの希望。

ゑいさんの言葉は、
実は極めて現代的だったのだ。

真の日本資本主義は、
理想を追い求めるトレードオンである。

〈結城義晴〉

2022年01月20日(木曜日)

「寒中マーチャンダイジング」と上野光平「最高で無比の仕事」

二十四節気の「大寒」

1年を24回に分ける。
それが二十四節気。

ほぼ半月ずつに分けられる。

それがいわゆる12カ月よりも、
季節に沿っていて、
商売をするには便利だ。

小寒から大寒、そして、
立春の前日の節分までのほぼ1カ月を、
「寒」という。

1年で一番寒い季節だ。

一番寒いときには、
それにふさわしいものが売れる。

食べ物では鍋材料、
着る物では防寒の下着上着。
家電でも、住居関連品でも、
ガーデニングでも。

サービスも。

だから1月、2月と区分するよりも、
小寒から大寒、節分までの「寒中」をベースに、
マーチャンダイジング、
プロモーションを組み立てるほうが、
理屈に合っている。

1月の31日間よりも、
2月の28日間よりも、
1月5日の小寒から2月3日の節分までの、
「寒中」のほうが寒い。

敢えて表現すれば、
「寒中マーチャンダイジング」

その寒中の真ん中が、
今日の大寒。

横浜商人舎オフィスの裏の遊歩道。
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木々の葉は落ちて、
寒々しい。
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今日の横浜の最低気温は0℃、
最高気温は8℃。

けれど今日は商人舎にとって、
いいことがあった。

おいおいこのブログでもお知らせする。

それにしても月刊商人舎1月号。
たいへんご高評をいただいている。
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ありがたいことです。

ある人が「刺さった!」と、
言ってくださった。

島田陽介と結城義晴。
存分に語っていただいたし、
思いきり書いた。

それでもまだ語り足りないし、
書き足りない。

しばらく、これは続けようと思う。
ご期待ください。

1月号の特集のまえがきは、
謹賀新年、予言仕る
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このなかで上野光平さんの文章を引いた。
西友の実質的創業者。

「私たちに課せられた課題の大きさに比べて、
私たちの仕事の質の低さに
いらだたざるを得ないのも事実であります」

「私たちの課題は、
“最高で比べるものもない”
ということであります。
私たちの規模と社会的責任とは、
私たちに最高かつ無比の
仕事のレベルを要求しております。
私たちはこの要求に
応えなければなりません」

「商品部の諸君、
あなた方は戦略商品群について、
“最高で無比の”戦略体制を
実現しているのでしょうか」

「管理部の諸君、
あなた方は経営管理の精度と
合理化と管理コストにおいて、
“最高で無比の”業績を
達成しているのでしょうか」

「店舗の皆さん、
あなた方は高い労働生産性と
低い店舗コストによる運営によって、
“最高で無比の”店舗運営を
しているでしょうか」

「課題への挑戦には、
自己満足のひとかけらも
許されないのです」
上野光平

これはかつての西友ストアーの社内報、
1967年6月の「今月のことば」からの引用。

もちろん当時の西友ストアーは、
全員が奮い立った。

上野先生は大正13年生まれで、
イトーヨーカ堂創業者の、
伊藤雅俊さんと同年だったが、
63歳で逝去された。

オーナーの堤清二さんに請われて、
西武百貨店に入社し、
西友ストアーを創業して支配人となり、
最後は流通産業研究所理事長・所長。

業界のご意見番のような存在だった。
人柄はすこぶる穏やか。
しかし随一の読書家、勉強家で、
高くて広い視野を持ち、
実に本質的な鋭い分析をした。

上野先生と盟友の故杉山昭次郎先生が、
毎月のように勉強会を開催していた。

私は門前の小僧のように、
その研究会に顔を出して勉強した。

今月号の「禁欲円と享楽円」概念は、
上野先生の座標軸を基本にしている。

「生活マネジメント」と、
「生活エンターテインメント」。

前者に使う金が「禁欲円」であり、
後者に費やす金が「享楽円」である。

そしてコロナ禍「キャズム」を経て、
「享楽円」購買が頭をもたげてきた。

それが私の観察だ。

その上野先生は、
秀逸の文章家であり、
言葉を大切にした。

その言葉をそのまま、
みなさんに贈ろう。

「みなさんは今、
最高で無比の仕事を、
しているか。
課題への挑戦には、
自己満足のひとかけらも
許されない」

〈結城義晴〉

2022年01月19日(水曜日)

新規陽性判明者4万1485人と足して2で割る「玉虫色の判断」

新型コロナウイルスも、
かつてのアルファ株、べータ株、
ガンマ株やデルタ株と、
現在主流のオミクロン株は、
同じ次元で考えるべきではない。

そういった見解がある。

感染力は高まるけれど、
毒性は弱まる。

確かにこの流れの中にある。

しかしそれでも今日も、
全国で1日、4万1485人。
新規陽性判明者が出た。

東京は7377人、大阪は6101人。
首都圏の1都3県では1万3485人。
関西圏の1府2県で9817人。

症状としては約7割が発熱、
約4割は咳が出る。
肺炎はほぼゼロ。
さらに咽頭痛、倦怠感など、
風邪の症状が出ることが多い。

店で従業員に陽性反応が出たら、
保健所など行政機関と連携して、
感染者の行動歴、および、
濃厚接触の可能性のある従業員を調査し、
濃厚接触者行政機関の指示に基づいて、
適切な対応を実施する。

同時に速やかに店舗内の消毒作業実施する
さらに従業員の了承のもとで、
速やかに当該事業所従業員の抗原検査を実施し、
感染拡大の可能性がないこ
確認する

そして営業を続ける。

これはサミット㈱の対応の手順だ。
いわばお手本である。
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全国で4万人の陽性者が出ると、
一つひとつの局面で、
こういった措置が取られる。

たいへんな労力であるし、
たいへんなストレスである。

現場の対応には頭が下がる。

簡単に「軽症だ」などと、
片付けることはできない。

ブースター接種を待ちながら、
やれること、
やるべきことを、
やる。
やってはいけないことは、
やらない。

これはずっと変わらない。

ありがとう。

今日は午前中、
㈱True Dataの取締役会。
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最近はほとんどオンライン会議だ。

True Dataは今日、
ベトナム最大級のICT企業FPTソフトウェアと、
戦略的な業務提携契約を結んだ。

同時にその子会社のTRANDATAと、
資本業務提携をした。

アジアの成長市場ベトナムでも、
ビッグデータマーケティングが重視され、
True Dataのモデルが、
高く評価されたことになる。

いい方向に進んでいる。

午後は商人舎オフィスに来客。

13時に稲越大樹さん。
㈱万代総務部付業務サポートチームシニアリーダー。IMG_02481
重要な打ち合わせ。

それから15時には、
イオンリテール㈱のお二人。
工藤一実さんと越川泰江さん。IMG_02521
工藤さんは南関東カンパニー支社長付、
研修メイン講師。
越川さんは同人事総務部教育担当部長。

昨年に続いて2月に、
「店長塾」で講義する。

ケン・ブランチャードの話で、
意気投合。

イオンリテールの教育、
なかなか凄い。

さて、朝日新聞の「経済気象台」
タイトルは、
「足して2で割るだけでは」
コラムニストは硬骨漢の山猫さん。

「18歳以下の子どもへの10万円給付で
政府の判断は迷走した」

岸田政権発足直後の、
ちょっと古い話だが。

公明党案は一律10万円支給案だった。
「それを丸のみすると、
自民党のメンツがつぶれてしまう。
そこで現金とクーポンの2回に分ける。
クーポンは参院選前に配れば、
選挙対策になる」

「足して2で割るような結論
だったのではないか」

二兎を追うもの一兎も得ず。

「最終的には、反発した自治体の判断に
任せるというまさかの結論になった」

「子育て世帯の救済という
本来の目的は置き去りにされた」

手厳しい。

北京五輪の「外交的ボイコット」の問題も、
足して2で割る感じだ。

山猫さん。
「同じことが企業活動にもいえる」

「正社員のシニア層は解雇できないので、
若者を非正規で採用することで
総人件費はキープする」

自動車業界。
「下請けの部品会社への配慮なのか、
電気自動車にシフトする世界的な潮流の中で
ハイブリッドも守る」

そして言う。
「いまや米テスラの時価総額は
トヨタ自動車の3倍になった」

「新規事業と時代遅れの事業の
新陳代謝を加速し、
成長を促す割り切りができない」

それはそうだが、
なかなかそれができない。

「スパッと決断できないのは、
確固とした理念やポリシーに
欠けているからだ」

「どんな社会の将来像を描いて
進んでいくのかが問われている」

「それをしっかりした
コミュニケーションにより、
相手に理解してもらうのが
政治や外交、そして経営の肝である」

正論だが、これこそ、
ミッションマネジメントである。

「岸田政権が掲げる”新しい資本主義”も、
いまさら大勢のメンバーで
話し合いをしているようでは遅い」

同感だ。

「聞く姿勢は大切だが、
周りの目を気にして
無難な落としどころを探るようでは
意味がない」

「政治も経済も、玉虫色の判断では
立ち行かない時代のはずだが」

玉虫色の判断が続くと、
「茹でガエル」となる。

ピーター・ドラッカー。
「経済活動の本質とは、
リスクを冒すことである」
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玉虫色の判断は、
リスクを冒すことからの回避である。

〈結城義晴〉

2022年01月18日(火曜日)

新規陽性判明者「初の3万人超」と商人舎1月号の「確信的予言」

今日は商人舎オフィスを、
片山隆さんが訪ねてくれた。
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㈱寺岡精工前社長で、
今、RTK-Design代表。
月刊商人舎常連執筆者。

商人舎1月号で書いていただいたのは、
[予言2]ストアフォーマットの変革 
破壊的チェックアウトイノベーション
2021年欧米トップ小売業の衝撃的自律型店舗総まくり
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片山さんは冒頭で書いている。

「この先10年、チェックアウトにおいて
破壊的イノベーションが起こり、
スーパーマーケットでの買物体験が
劇的に変化する。
買物の仕方が再定義される。
そして売場レイアウトを含めた
店舗づくりも大きく変わる。
私はそう確信している」

「未来から見ると2021年は
“自律型店舗元年”と
言える年になるに違いない。
それはチェックアウトの
破壊的イノベーション元年である」

「自律型店舗」とは、
キャッシャーレスストアのことだ。
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欧米では昨年がその「元年」だった。
日本でも今年、来年、再来年と、
このスタイルが進むに違いない。

人々は究極の利便性を求めるのだろう。

今月号の「特集のあとがき」で、
私はあるエピソードを紹介した。

万代の加藤徹さんとお孫さんの会話。
加藤さんは㈱万代リテールホールディングス社長。

「おじいちゃん、私が大人になったら、
万代の店でチェッカーさんになるよ」

「ユイカちゃん、ありがとう。
でもね、そのときには
チェッカーさんはいないかもしれないんだよ」

ユイカちゃんははたして
どんな仕事をしてくれるのか。
どんなイノベーションをしてくれるのだろうか。

今日もアメリカやヨーロッパ、
そして日本のチェーンストアについて、
最新の情報交換をした。

片山さんとの交流は、
学ぶところが多い。

話を聞きながら答えながら、私自身は、
日本のチェーンストアのことを考えた。

そしてその思考がまとまってくる。

ありがとうございました。

昨日、このブログに、
宮本洋一さんから投稿があった。
ブルーチップ㈱社長。
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「今日は商人舎1月号”2022確信的予言”を
2回もじっくりと読みました。
“確実な損失か、不確実な利益か”
“禁欲円消費、享楽円消費”
“自律型店舗の将来”
私にとって非常に革新的(確信的)な内容でした。
弊社も今年から本気の本気で、
“次世代のサービス創造”を
やりたいと思っています」

うれしい限りです。

雑誌を読んで決意を固めて下さる。

編集人冥利に尽きます。
ありがとうございました。

商人舎1月号、絶好調です。
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表紙は広大な麦畑。
大きな2022の文字が記されている。

そして[Message of January]2022-1Message
テーマを資源化せよ!!

よくよくあなたがたに言っておく。
一粒の麦が地に落ちて死なない限り、
それはただの一粒のままである。
しかし、もし死んだならば、
豊かに実を結ぶようになる。
( 「ヨハネによる福音書」第12章24節)

一粒の麦はテーマである。
テーマは資源とみなされない限り、
それはただの一粒のテーマである。
しかし、もし資源化することができれば、
豊かに実を結ぶことになる。

コロナ禍パンデミック3年目の2022年。
大きく変わったことは目の前に横たわっている。
変わらなかったことも同じく目の前にある。
私たちはこの感染症の蔓延によって、
変わり続けていくテーマを知らねばならない。

消費意識と消費行動はどう変質するのか。
マーチャンダイジングはどう変貌するのか。
店やフォーマットはどう変革されるのか。
会社は、組織は、経営はどう変容するのか。
そしてあなた自身はどう変身するのか。

ドゥ・ハウス創始者の小野貴邦さんの言葉。
「過去から押しても怪獣は動かない。
未来から今日を引っ張ってやれば、
怪獣は動いてくれる」
怪獣は社会であり、経済であり、消費である。

コロナ禍の断絶によって、
過去から怪獣を押す必要はさらになくなった。
だからテーマの資源化を原動力にして、
未来から今日を引っ張ってやろう。
消費や市場という怪獣は必ず動き出す。

よくよくあなたがたに言っておく。
一粒の麦が地に落ちて死なない限り、
それはただの一粒のままである。
しかし、もし死んだならば、
豊かに実を結ぶようになる。

一粒の麦はあなたの観察であり着想である。
この一粒をテーマ資源化しない限り、
それはただの一粒のテーマである。
しかしもし資源化し、掘り起こすことができれば、
それは仕事に商売に豊かな実をつけることになる。
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最後に新型コロナウイルス感染。
新規陽性判明者は今日1日で3万2197人。
初めて3万人を超えた。

大阪府が5396人で、
過去最多を更新。
東京都が5185人で、
昨年8月21日以来の5000人超。

いくら重症化する確率が少ないとはいえ、
店や会社は社会性を持っている。
その社会の公器には、
顧客や取引先がやって来てくれる。
従業員も働いている。

お客さまやお取引先、
そして社員・従業員の安全は、
確保されなければならない。

臆病になり過ぎる必要はないが、
いくらケアしてもし過ぎることはない。

一粒の麦は人であり、
キリストであり、
テーマである。

そしてコロナウイルスもまた、
一粒の麦である。

〈結城義晴〉

2022年01月17日(月曜日)

阪神淡路大震災から27年の「明日を見つめて」

Everybody! Good Monday!
[2022vol③]

2022年第3週。

今日は阪神淡路大震災から27年。
1995年1月17日。
阪神淡路大震災
私は㈱商業界「食品商業」2月15日発行号で、
緊急特集を組んで、巻頭言を書いた。

「阪神大震災」

阪神大震災、
お見舞い申し上げたい。
亡くなられた方々の
ご冥福を祈りたい。

尊い命を、家族を、同朋を、
奪い取られた悲しみはつきない。
家を、店を、
財産を失った絶望は深い。

しかし、人びとは、
たくましかったし、
モラルは高かった。
被災地の商業は任務を果たし続けた。

スーパーマーケットは、
生存のための配給基地となった。
コンビニは、
余震の続く闇のなかの灯台に変わった。

フードサービスは、
温かい食べ物の炊き出し係に徹した。
メーカーや問屋は、
補給部隊の役を担った。

小さな店も、大きな企業も、
皆が、このときこそと、
日ごろの仕事の腕を発揮した。
いつもよりも素早く、力強く、黙々と。

そのそばで、
瓦礫のなかに
埋まったままの人たちも、
また、いた。

雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、
商業は働き続けねばならない。
店は客のために、是が非にも、
開けておかねばならない。

有事のときにこそ、頭を柔らかくし、
冷静に、活躍せねばならない。
人びとが立ち上がる礎に
ならねばならない。

商業人は、
どんなときにも、
明日を、
見つめていなければならない。

私たちは、震災に勇敢に
立ち向かった仲間を心から尊敬しよう。
商業という仕事を貫いた同志たちを
誇りにしよう。

こんなときだからこそ、深く深く、
私たちの役割の大切さを自覚しよう。
そして、この阪神大震災を
永く記憶にとどめておこう。

崩れ果てた廃墟のなかで、
人びとに喜んでもらった
この感動を、
これからの支えにしよう。

未来のために。
客のために。
店のために。
蘇える街のために。

私たち自身のために――。
合掌。
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れから16年後の2011年3月11日。
東日本大震災が起こった。
東日本大震災
たちは有事のときにこそ、
頭を柔らかくし、
冷静に、活躍せねばならない。

深く深く、
自分たちの役割の大切さを、
知覚しなければならない。

私たちはどんなときにも、
明日を、
見つめていなければならない。

今、
オミクロン株の感染急拡大によって、
まん延防止等重点措置の適用が、
拡大されようとしている。

すでに実施されているのが、
沖縄・広島・山口の3県。

それに東京など首都圏4都県と、
愛知・岐阜・三重の中部3県が要請決定。

さらに新潟・熊本・宮崎が調整中、
長崎が検討中。

期間は3週間程度。
2月11~13日の3連休ごろまで。

このままでは全国から次々に、
「まん防」の適用申請が出されそうだ。

それから緊急事態宣言も、
発生される可能性がある。

昨2021年9月末に、
緊急事態宣言が解除されたが、
それから3カ月半が経過した。

オミクロン株に関しては、
昨2021年11月30日に空港検疫で、
国内第1号が判明して以来1カ月半で、
1日2万人を超える新規陽性判明者が出る。

感染症のセオリーは、
「伝染力が高まれば、
毒性が弱まる」

オミクロン株は流行性インフルエンザと、
それほど変わらないという見方もある。

それでも小売業やサービス業は、
店に顧客を迎える商売だ。

インフルエンザであっても、
店の中でそれを発症させてはならないし、
万が一にも顧客に影響を及ぼしてはならない。

したがって小売業界では、
さまざまな会合が延期されたり、
オンラインに変更されたりしている。

今週金曜日の全国セルコチェーントップ会は、
残念ながら延期された。

来週木曜日のドラッグストアMD研究会は、
私がリアルの基調講演をする予定だったが、
聴衆なしでビデオ撮影をしたうえで、
オンライン配信することとなった。

たちは有事のときにこそ、
頭を柔らかくし、
冷静に、活躍せねばならない。

私たちは深く深く、
自分たちの役割の大切さを、
知覚しなければならない。

私たちはどんなときにも、
明日を、
見つめていなければならない。

では、みなさん、今週も、
決意新たに、明日を見つめて。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年01月16日(日曜日)

「100年に一度」のトンガ沖海底噴火と「厳冬に想う」

スマートフォンの津波警報が、
何度もなんども鳴った。

トンガ沖海底火山が噴火。
世界標準時1月15日午前。

それが日本列島の太平洋沿岸にも、
津波となって押し寄せた。

火山名は、
「フンガトンガ・フンガハーパイ」

噴煙は上空1万6000mを超え、
専門家は「100年に1度の規模」と評した。

首都ヌクアロファでは、
海岸に津波が到達し、道路や建物が浸水。

トンガ王国は約170の島から成る。
人口は約10万7000人。

トンガ沖海底火山の大噴火は、
太平洋岸のアジア、オセアニア、
そしてアメリカ大陸まで、
津波と言う形で影響を及ぼした。

しかし神奈川県の度重なる津波注意報は、
実は誤送信だった。

原因は委託業者の設定作業ミスだった。
それを黒岩祐治神奈川県知事が、
Twitterで何度も謝罪した。

それにしても、
100年に一度の感染症のパンデミック。
100年に一度の海底火山の噴火。

何ごとも過剰な反応は避けるべきだが、
その一方で忘れてはならないのが、
リスクマネジメントだ。

すなわち最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

今日は朝から東京・自由が丘。
東急東横線の急行で15分。

いつもの花屋はまだ開店していない。IMG_01321

1時間後、店は開いていた。IMG_01351

小ざっぱりした店頭。IMG_01401

今日の目玉はこれ。IMG_01411
花屋さん、パン屋さん、
豆腐屋さん、牛乳屋さん。

朝の早い商売。

もちろんコンビニエンスストアも、
スーパーマーケットも、
ドラッグストアも、
小売業、サービス業も。

そこには狩猟的な活動よりも、
農耕的な営みがある。

私はそれが大好きだ。
IMG_E01361

さて日曜日の倉本長治。

「倉本長治 商訓五十抄」から。
第2弾のサブタイトルは、
「損得より先に善悪を考えよう」
IMG_01501

当時の商業界主幹・倉本初夫編。
商業界全国連合同友会監修。
IMG_01571
2004年2月17日、
発行所は株式会社商業界。
発行人は結城義晴。

500円+税で販売したが、
この冊子もよく売れた。

そのなかの一文。
「厳冬に想う」

「諸君のうちには、
営業の成績は
別に悪化していないのにもかかわらず
不運な経営を続けた人々も、
多々あったことであろう。」

マイケル・ポーターのファイブフォース。
5つの外的競争要因をあげる。

⑴新規参入の脅威
(2)供給業者の変化
(3)顧客の変化
(4)代替するものによる間接競合
(5)競合企業による直接競合

不運はこれら5つの競争要因の、
いずれかを原因としている。

一方、J・バーニーは内部環境を分析する。
内部環境にも不運の源は存在する。

「不健康な人の苦痛は、
病気の味を知った人でないと判らないように、
事業上の苦労もまた、事実、
その立場を嘗めたことのある者でなければ、
真の同情は持ち得ないのであろうと察するが、
実は、逞しく且つ立派な商人というものは、
難関を幾つも幾つも通過してはじめて
鍛え上げられるのだと信じたい。」

私にも何度か訪れた。
しかしそれがあったから、
今の私がある。

そう、思う。

それをもたらした対象を、自分自身を、
許せないと考えていたときもある。

しかしいまは、
それらの試練が、
新しい自分をつくってくれたのだと、
考えている。

「不幸な事態は、
諸君を立派な商人として
育てようとする試練であった、
自然が自分を訓練していたのだ、
こうして自分は
幸福な商人となることができるのだ
――という実感が歯を食いしばって、
苦痛に耐えつつも、
その間に、次第に蓄積され、
そして、やがてそれが沈殿し、
発酵するようになった時、
諸君は、世の中の一切が、
自分を守護し、
育成してくれているのだという事を、
心から自覚するに相違ない。」

苦痛に耐えることによって、
試練は蓄積され、
沈殿し、発酵する。

「そのことは、
厳冬の冬の厳しさに耐えている
木や草の持っている何かと
まったく同じことなのである。」
IMG_01531
倉本長治はたびたび、
試練や艱難の重要性を語る。

それは仕事をするうえで、
商売をするうえで、
あるいは経営をするうえで、
試練や艱難が頻発しているからである。

仕事や商売や経営は、
試練や艱難そのものである。

100年に一度の感染症も、
100年に一度の海底噴火も、
人類に対する試練である。

厳冬に耐える草木が持つ「何か」。
それは試練や艱難に耐える経験からしか、
わからないものかもしれない。

〈結城義晴〉

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