結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年05月03日(月曜日)

テーマ資源がつづく今週の初めの「憲法記念日」と『小売業界大研究』

Everybody! Good Monday!

2010年の第18週、5月の第2週。
ゴールデンウィークの後半戦。

今日は、憲法記念日。

今週金曜日、このブログ連続1000日更新を記念して、
商人舎公式ホームページのリニューアルを試みます。

それをきっかけに、
「結城義晴のblog」のyuukiyoshiharu.comは、
そのまま公式ホームページに飛ぶようになります。

長らくのご愛顧に感謝いたします。

yuukiyoshiharu.comは、
2007年に㈱商業界を辞した時につくったアドレス。

最初は、周辺からも、
新しい会社名などにせず、
結城義晴オフィスだとか結城事務所にした方が、
わかりやすいと言われました。

アメリカの小売業でも、
シアーズ、JCペニー、ウェグマンズなど、
オーナーの名前をそのまま会社名にする場合があります。
ウォルマートも同じ考え方です。

それに対して、コストコやターゲット、ホールフーズなどは、
ビジネス・コンセプトを会社名にします。

私の場合も、最初はyuukiyoshiharu.comにし、
会社名を「商人舎」に決めてから、
shoninsha.co.jpに変更しました。

そしてブログは、そのまま、
二つを並立させてきました。

その両者の統一を図ろうというのが、
1000回記念の趣旨です。

そして商人舎公式ホームページは、サイト全体として、
さらなる充実を図っていきたいと考えています。

よろしくお願いいたします。

さて今日は、憲法記念日。

国民の祝日に関しては、
例によって「祝日法」から引いてくる。
今日の趣旨は、こうなっている。
「日本国憲法の施行を記念し、
国の成長を期する」こと。

「国の成長」という言葉が使われているが、
「良い国としての存続」と、
考え方を改めた方がいいと、私は思う。

ここで重要なことだが、憲法記念日は、
11月3日の文化の日と対になっている。

1946年11月3日に日本国憲法が公布され、
その日が文化の日となり、
半年後の1947年5月3日に日本国憲法が施行され、
これが憲法記念日となった。

さらに1948年に公布・施行された祝日法によって、
両日が祝日に制定された。

日本国憲法がらみで、
二つの祝日が制定された。
これは覚えておきたいことだ。

1945年、すなわち昭和20年に終戦を迎え、
それから2~3年の間に「国のかたち」が決まった。

ゴールデンウィークも、このころ決められ、
いま、私たちがその恩恵に浴しているわけだ。

私の近著『小売業界大研究』(産学社刊)。
その「はじめに」の冒頭の文章を私は、
日本国憲法から書き始めている。

以下は、日の目を見なかった「はじめに」の文章。
なんとなれば、編集部から文体の変更を求められて、
書き直したから。
「ですます調」を「である調」に変更した。
そうしたら文章そのものが、ちょっと変わった。
ここでは、埋もれてしまった原文を引用する。

「私たちの日本国憲法は、
『主権が国民に存することを宣言』しています。
国の基本原理・基本原則を定める日本国憲法は、
まず、国民主権を掲げます。
そのうえで、基本的人権の尊重、
平和主義の三つの考え方を謳っています」

「一方、すべての小売業もまた、
この三つの考え方を基盤としています。
小売業は、商品やサービスの最終購買者である消費者に、
その商品やサービスを最後に販売する機能を担います」

「国の主権者である国民に、
一人ひとりの人権を尊重して、
商品とサービスを提供する。
そして、平和の中で、小売業は繁栄する――」

「あらゆる産業は、
国民生活に貢献するために営まれています。
しかし、とりわけ小売業は、
国民の毎日の暮らしを維持・向上させるために、
最も国民に近いところで日々、活動しています。
小売業はそのことに、最大の存在意義をもつのです」

若い人たちに向けた本の冒頭に日本国憲法を使ったのは、
それが「この国のかたち」の骨格を決めているからだ。

その骨格となる考え方に、
小売業やサービス業の成り立ちが大きくかかわっていることを、
知ってもらいたかったからだ。

今日は、そんなことを実感しながら仕事する日。

今週は、明日の「みどりの日」
明後日の「子供の日」と続く。
そして週末の日曜日は「母の日」。

不思議なことに、「子供の日」と「母の日」は、
深く連動している。
子供の日は、端午の節句から始まった。
母の日は「マザーズ・デイ」、すなわち欧米から取られた。
それなのに、日本では連動してしまった。

私は、小野貴邦さんの言葉を信じている。
「テーマは資源である」

憲法記念、みどり、子供と母。
私たちの「テーマ資源」が、
次々にやってくる。

資源をビジネス実務に変えるのは、難しい。
しかし「むずかしいからおもしろい」  

そんな今週も、
この自分の仕事に感謝したい。

私たちの仕事が、
国のかたち、国の骨格に、
深くかかわっていることを感じながら。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2010年05月02日(日曜日)

ジジと新録[2010日曜版⑱]

5月になりました。
いいキセツです。

ボクのなまえは、ジジ。
ヨコハマのユウキ家のいちいんです。

サクラのキセツがおわって、
ツツジの花がマンカイですが、
どうじにいまは、
シンリョクのキセツでもあります。

あたらしいみどり。
新緑。

リッキョー大学のキャンパスは、
みどりのアーチのようです。

ユウキヨシハルのおとうさん。
きのうは、その新緑のキャンパスで、
F&Bマーケティングの講義とユウキゼミ。

ジュージツしていました。

「滔々たる荒川のほとり、
万緑の河畔あくまで緑。
その緑の中に一点紅を点ずる者あり。
その名をお袖といふ」

<『人生劇場』二番の前台詞>

そんなかんじです。

イケブクロのリッキョー。
いつも、ごみひとつない。
ディズニーランドをこえるクレンリネス。

おとうさん、いつも、
かんしんしています。

そこに、みどりが、はえる。

あたらしいみどりが、
すこしずつ、ふかくなっていきます。

そうすると、
「新緑」が「深緑」となる。

この新緑と深緑のあいだのピークを、
「万緑」というのでしょうか。

ニンゲンのことばは、
おもしろい。

とくに日本語は、おもしろい。

ところでおとうさんがつくった今月のヒョーゴは、
「むずかしいからおもしろい」

このヒョーゴには、
ボクにも、とても、
ジッカンできるものがあります。

なにごとも、
「むずかしいほどおもしろい」

いかに生きるか。
それが、いちばん、むずかしい。
だから生きることは、
おもしろい。

こちらは、タマ川のほとりのみどり。

この木も、
生きています。

「新緑」も「万緑」も「深緑」も、
木が、じぶんが、生きていることを、
つよく主張していて、
それをボクたちに、
みせつけているのです。

どうです?

生きているとおもいませんか?

あたらしいみどりが、
感動的なのは、
みどりがうつくしいからだけではありません。

それが生きていることを、
みずから主張しているからなのです。

どんな木も、ボクたちに、
かたりかけてきます。
「生きることはむずかしい。
むずかしいからおもしろい」

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年05月01日(土曜日)

5月の商人舎標語「むずかしいからおもしろい」の意味と態度

今日から5月。
5月の1日。

本来のメーデーの日。
そして、ゴールデンウィーク真っ只中。

私は、土曜日は恒例の立教大学院の講義と結城ゼミ。
講義は、フード&ベバレッジ・マーケティングで、
13時15分から16時30分までの2時限3時間。
その後、修士論文・調査研究レポート演習の結城ゼミ。

これは、本当に充実した時間。

講義と講演とは全く違うものです。
講義の方が、双方向のコミュニケーションの密度が高い。
ゼミは、さらに互いのコミュニケーションの密度が濃い。

もちろん私の講演は今後、
どんどん双方向コミュニケーションを重視したものにしたい。

さて、商人舎5月の標語。
「むずかしいからおもしろい」
会社の経営も店の運営も、
仕事も研究も、
スポーツも音楽も、
極めることは難しい。
困難で、難解で、
したがって真剣に考え、行動する。
それが、面白さにつながる。

先月、井上ひさしさんの座右の銘を紹介した。
「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そしてゆかいなことをあくまでゆかいに」  

私の文章法の基本もついでに紹介した。
林廣美先生から教授された考え方。
「難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く」  

深くなると、難しくなる。

だから、繰り返す。

難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く。  

どちらも基本認識は共通している。
「むずかしいことはおもしろい」

だから態度は、まず、
「むずかしいことをやさしく」する。
そのために「むずかしいことをやさしく」考え、
「むずかしいことをやさしく」行動する。

井上さんは、「やさしいことをふかく」する。
そして「ふかいことをおもしろく」表現する。
もともと「むずかしいこと」には、
「ふかさ」「おもしろさ」が内蔵されているのだ。

私も、「易しいことを面白く」。
そして「面白いことをより深く」考察する。

ただし、「むずかしいこと」に対する態度の基本は、
「難しいことを易しく」である。

商業界主幹の故倉本長治先生は言った。
「やさしいことから手をつけよ」 
 
なぜか?
そのほうが実現させやすいから。

「仕事の段取りとして、
困難なことから手をつけるのは、
うまいとはいえない」

「まずやさしいことから着手する」

しかしここには、本当の仕事は、
難しいものであるという認識がある。

サム・ウォルトンは語っている。
「他者がやっていることで、
良いこと、正しいこと、
お客のためになると思われることは、
たとえ人真似であっても、
恥じてはならない」

サムは付け加える。
「私は誰よりもソル・プライスから経営原則を『盗んだ』。
本当は「借りた」という言葉を使いたいところだが」

[注・ソル・プライスは現在のコストコの創業者の一人]

一方、ピーター・F・ドラッカー教授はこう言っている。
「重要なことから始めよ」

「成果をあげるエグゼクティブは、
最も重要なことから始め、
しかも、一時に一つのことだけを行う」

「成果をあげるための秘訣を、
ひとつだけ挙げるならば、
それは集中である」

「トップマネジメントにとって、
時間は、常に赤字である」

だから、重要なことから始めるべきだと、ドラッカーは言う。
  
私は、二人の言葉を、一つのつながりで結ぶ。
『優先順位をつけて、
重要なことから始める。
重要なことを問題解決するのに、
集中的にやさしいことから手をつける』
 
       
なぜか?
現代社会・現代ビジネスにとってとても厄介なのは、
重要なことが、すなわち難しいことばかりだからである。

そして重要で困難なことは、おもしろい。
面白いから、やり甲斐がある。

新入社員の皆さんも、
その新入社員を迎えた先輩たちも、
4月が終わって5月は、
仕事の難しさを実感する季節。

ゴールデンウィークは、
4月29日の「昭和の日」から始まり
5月3日「憲法記念の日」、
5月4日「みどりの日」、
そして5月5日「子供の日」と続く。

さらに偶然にも、
その週の日曜日5月9日は「母の日」。

なぜか子供の日と母の日が呼応し合っている。

小売業・サービス業にとっては、
忙しいし、難しい日々の連続だ。

しかしだからこそ、面白い。


「むずかしいからおもしろい」

いかがだろう。

さて昨日は、㈱商人舎は臨時休業にさせてもらって、
みな、帰省したり、旅行を楽しんだり。

私は、横浜の名門・戸塚カントリー倶楽部でゴルフ。
オール日本スーパーマーケット協会会長の荒井伸也さん、
㈱プラネット社長の玉生弘昌さん、
㈱スーパーアルプス社長の松本清さん。
いいメンバーでいいコース、
いい天気、いい体調。

ここで、私は何度も今月の商人舎標語を連発。
「むずかしいからおもしろい」

そうしたら荒井さんが、ぽつり。
「その通り。だからゴルフは隆盛していて、
ボーリングはそれほどでもない」

ゴールデンウィークは続く。

充実した日々を。

「むずかしいからおもしろい」
「むずかしいからおもしろい」
「むずかしいからおもしろい」

繰り返しつぶやいていると、
難しいことが易しく思えてくるから不思議。

<結城義晴>

2010年04月30日(金曜日)

昨日の連合メーデーと「良い職場・仕事を判断する五カ条」

ゴールデンウィークの中の出勤日。

私は、こういった日が嫌いではない。

「飛び石連休」という言葉があったが、
飛び石も楽しいものだ。
1週間の連休などは、
盆と正月にとるのがいい。

今日は、会社で、幹部が集まって、
重要な会議など開かれることが多い。

この会議はむしろ集中できる。
不思議な雰囲気がある。

一般社員の多くが休暇をとっているガランとした会社で、
幹部が会議をする。

これもいいもんだ。

昨日は、連合が第81回メーデーを開催した。

メーデーとは、「May Day」であるから、
本来は「5月の日」のこと。
世界的に、毎年5月1日に行われる祭典。

一般に、
「労働者が統一して権利要求と国際連帯の活動を行なう日」とされる。
だから「Labour Day」ともいわれる。

日本では、労働組合のナショナルセンターの再編や対立のため、
1989年以降は統一メーデーが開始されていない。
そこで連合は、2001年以降、
4月29日またはこの週の土曜日に行うようになっている。

一方、非連合系の労組は5月1日にメーデーを行う。
「労働者が統一して連帯活動を行う日」ならば、
まずは「イデオロギー」を超えて、
統一してメーデーを開催するのが筋だと、私は思う。

その昨日のメーデーに鳩山由紀夫首相が登場した。
2月の完全失業率は4.9%。
朝日新聞の社説にデータが出ているが、
フルタイムで働く人の2009年の所定内給与は、
平均月額29万4500円。  
4年連続で減少中で、昨年は1976年以降最大の減少率。

その朝日新聞の「生活」欄。
「仕事と人生 見つめる」という記事に、
「良い職場・仕事を判断する五カ条」  が載っている。

①長く働き続けられるか
②努力が報われるか
③目標や夢を持てるか
④友達をつくれるか
⑤目標となる人物がいるか  

これ、とても良い。
全部実現されたら、本当に良い仕事だし、
本当に良い職場になるだろう。

第一の長く働く。
生活が安定するうえに、
安心して、技術や知識を向上させられる。

第二の努力が報われる。
これも自らを高められる。

第三の目標や夢が持てる。
これも生きがいとなる。

第四の友達をつくる。
これも生きることに不可欠だ。
孤立しては生きられない。
だから疎外を引き起こす職場は条件を満たさない。

若いころの私の場合、特に、
第五の「目標となる人物」が重要だった。
そして私はそうなろうと努力し続けた。

私より後輩のリーダーたちには、
この点、強調しておきたい。

部下や後輩は、「目標となる人物」を求めている。

今月の商人舎標語も最後になった。
「知恵・力」合わせて動け!  

これを信じ、唱え続け、行動し続ける者が、
真のリーダーとなる。

<結城義晴>  

2010年04月29日(木曜日)

司馬遼太郎の「商人の魂」とゴールデンウィークの始まり

今日からゴールデンウィーク。
ほぼ全国的に「晴れる日が多くなる」と気象庁。

そしてその最初の祝日の今日が、
「昭和の日」。  

一般に「祝日法」といわれる「国民の祝日に関する法律」では、
それぞれに意味づけがなされている。
その趣旨によると今日は、
「激動の日々を経て、
復興を遂げた昭和の時代を顧み、
国の将来に思いをいたす」
という日。

私も昭和27年生まれで、
「激動の日々」の中に誕生したことになる。
そして「復興を遂げた」この国を見てきた。

そのうえで今日は、
「国の将来に思いをいたす」日でなければならない。

私は結構、こういったことには素直に従う。
素直に従って、前向きにとらえる。
それが私のライフスタイル。

祖父は商人だったが、父はサラリーマンだった。
私には祖父の遺伝子が強く反映されているらしい。

商人は、そういった世間の決まりなどに、
素直である方がいい。

もちろん、自分の仕事に社会的理不尽が及ぶ時には、
「反骨の士」でなければならない。

だから、今日が、
2007年から加えられた最も新しい国民の祝日であるとか、
もともとは昭和天皇の誕生日で、
かつての「天皇誕生日」だったとか、
そんなことにはこだわらない。

「国の将来」に「思いを致す」。
司馬遼太郎の『この国のかたち』  
その中の「日本人の二十世紀」という文章。

「近代国家は、航海している」  
「芯の疲れること」だが、
「歴史がそのように選択してしまっている」
まさに現在も、この状況。

「明治元年に国家として出航してしまった以上、
我々は常に次なる目標を考えなければいけない」  

これもその通り。

「結局、物をつくって売って国を航海させている」わけだから、
「やはりお得意さん大事という精神」、  
「このリアリズムだけが、
日本を世界に繋ぎとめる唯一の精神」

そして司馬遼太郎は「日本は商人国家」といい、
こう総括する。
「歴史的に日本の商人は十分に魂の入った存在でした」  

元気の出る発言だ。

「勝海舟などはまったくの商人的発想です」
「出藍の弟子だった坂本竜馬を含めて」  

ゴールデンウィークのキックオフの今日。
司馬遼太郎さんの言葉を胸に、
「十分に魂の入った仕事」をしたい。

さて昨日は、東京・日本橋。
日本スーパーマーケット協会会議室をお借りして、
「商業経営問題研究会」の4月例会。

写真右の代表世話人・髙木和成さんから最初のご報告。
ライフコーポレーション会長の清水信次さんが、
7月の参院選に立候補する。

清水さんは日本スーパーマーケット協会名誉会長、
日本セルフ・サービス協会名誉会長。
日本チェーンストア協会でも会長を務めた重鎮。
全協会が清水さんを正式に支援することになった。

今日の例会の主題は、写真左の世話人、
RETEC商業技術研究所所長杉田幸夫さんの研究発表。
「大型店の衰退問題に関する考察」
その杉田さんのプレゼンテーションを聞いて、
全員が率直に意見を闘わせる。

内容は、この商人舎ホームページの中の、
「商業経営問題研究会」のブログに後日、掲載の予定。
「GMSと呼ばれた総合スーパー」。
その「業態の衰退」の原因を探り、
「業態進化」の方向性を考察する内容となる。
ご期待願いたい。

今年中には、この例会の議論をもとに、
小冊子を発刊する予定。

杉田さんの議論は、そのキックオフとなるもの。

杉田さんに続いて、私の報告。

総合スーパーの業態は、
国際的には「ハイパーマーケット」という。
アメリカのウォルマートのスーパーセンターは、
そのハイパーマーケットの一つの類型。

アメリカでは「スーパーセンター」が絶好調。
日本では「総合スーパー」が絶不調。  

なぜなのか。
そして日本の「GMS総合スーパー」は、
どのようにリモデルされるのか。

まだまだこの議論は続く。

このゴールデンウィーク、
モノを考え続けたい。

「魂の入った仕事」を成し遂げたい。
<結城義晴>  

2010年04月28日(水曜日)

㈱あおき青木巌会長の藍綬褒章受章とプラネット社長・玉生弘昌さん主催の懇親の宴

とてもうれしいニュース。
青木巌さんが、この春の藍綬褒章を受賞した。  
社団法人日本セルフ・サービス協会常任理事。
㈱あおき会長。

写真は、2月のスーパーマーケットトレードショーの時のもの。

77歳の今日まで、奥様と二人三脚で仕事に邁進してきた。
昭和28年、株式会社あおきの前身である青木商店に入社。
昭和43年 、同社代表取締役社長に就任、
平成20年より代表取締役会長。
昭和59 年に日本セルフ・サービス協会監事、平成9年から理事、
そして平成17年に 副会長に就任。
資格認定制度「食品表示管理士検定 」の設立および普及に尽力。
さらに、「コーネル大学リテールマネ ジメントプログラムオブジャパン」設立にも尽力。
会社は、典型的な地域スーパーマーケットのモデルとなり、
地域密着・個店対応による品質重視の経営を貫いている。

あおきは現在、11店。本社は静岡県賀茂郡河津町浜。

私は、一昨年の暮れに伊豆を訪問し、
青木さんの山荘で、深夜までじっくり話を聞いた。

一徹の戦前派であるとともに、勇気ある経営者。 

私も、心から尊敬する経営者。
我がことのようにうれしい。

さて、昨日は、朝から東京・浜松町。       

JRの駅前1分のところに文化放送のビルがある。
その3階に、㈱プラネット本社がある。

この3月にプラネットは、芝浦から浜松町に本社を移転させた。

プラネットは、ご存知、
日用雑貨・薬品・化粧品などのメーカーと卸売業を結ぶEDIを主事業とする会社。
日本唯一のインフラ機能を担う会社で、
ジャスダックに上場する超優良企業。

そのプラネット新社屋の会議室で、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の取締役会。
私は、この通称CCLの非常勤取締役。

快適な空間で、有意義な議論。

プラネットは、この文化放送のビルの3階フロアを借り切って、
オフィスにしている。

見晴らしがよく、コミュニケーションもよい。

写真手前は、フリー座席。
毎日、席が変わる。

営業関連の社員は、外出も多いので、
定席はない。
極めて自由な雰囲気。

会議のスペースで、
4人の女性社員が熱心に議論していた。

外に向かった席もある。

井上美智男副社長のオフィス。

そして玉生弘昌社長の個室。

良い会社の事務所には、
不思議に共通するものがある。

明るくて、自由闊達で、創造性にあふれている。
何よりも、みんな楽しそうに仕事している。

それがプラネットの浜松町オフィスには感じられた。

CCL取締役会が終了し、お弁当を食べて、
雨の中を横浜の商人舎オフィス。
ここにも、明るくて、自由な雰囲気がある。
みんな、生き生きと仕事している。
それがよい。

午後、コーネル・ジャパンの事務局会議。  
村尾芳久日本セルフ・サービス協会営業本部長、
中間徳子FMIジャパン事務局長、
そして太田美和子コーネル・ジャパン事務局と、
商人舎スタッフを交えて、
第二期の中間総括と第三期の方針を決めた。

もう、第三期生募集中。

是非、ご参加ください。

その後、このホームページのリニューアル会議。

会議が終わらないうちに、今度は、
東京・銀座へ。

今日は、行ったり来たり。
場所は、5丁目の「旬銀座贅沢倶楽部」。

プラネット玉生さんの主催で、楽しい会食。

左から、㈱インテック社長の金岡克己さん、
プラネットの玉生さん、
そして㈱スギ薬局社長の米田幸正さん。  

『小売業界大研究』をプレゼント。
添え書きは、
玉生さんには「心を燃やし、頭を冷やす」
米田さんには「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」
そして金岡さんには「むずかしいからおもしろい」  

米田さんは、伊藤忠商事から、CFSコーポレーションの社長に転身し、
さらに現在は、中部地方のドラッグストアの雄スギ薬局社長。
持株会社の㈱スギホールディングスは、
グループの経営管理機能を集約して統括し、
2015年度に店舗数1500店、売上高5000億円の達成目標を掲げる。
米田さんは、中核事業会社のスギ薬局の社長として営業に集中している。

そのスギホールディングスは、
売上高 2722億円、経常利益 136億円。  
 

米田さんとは、帰りのタクシーもご一緒で、
互いに喋り詰め。

そして「コモディティ&ロイヤルカスタマー論」で、
私の持論と一致。

愛猫家という点でも同好の士。
驚くべきことだった。

金岡さんのインテックは、ITを活用したビジネスサポート企業。
「情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、
アウトソーシング、運用保守まで」、
IT分野において幅広い事業を展開している。

インテックホールディングスは、
年商1231億円、経常利益88億円の凄い会社。  

今回は、米田・結城の小売業論議が中心となったが、
次は、玉生・金岡のIT論議が楽しみ。

私は、久しぶりに、話し疲れ、飲み疲れた。

玉生さんに心より感謝。

<結城義晴>  

2010年04月27日(火曜日)

ヤマダ電機2兆円超えと「商業主義」の本質

商人舎公式ホームページ。
5月7日を期して、マイナー・リニューアルの予定。
連休明けの7日金曜日は[結城義晴のblog毎日更新宣言]1000日記念日。

ちょっとだけご期待ください。

そしてこの日から、もうひとつのブログ画面も、
商人舎ホームページに飛ぶことになります。

こちらも、承知しておいてください。

さて今日は、右段のtodayに3本の新着ブログ。

①立教大学院[結城ゼミ bulletin board」
②中山政男が叱る!! 間違いだらけのPOP!!
③二宮護の「物流業界」の基礎知識  

ご愛読ください。

さて、外食産業の3月の動向。
日本フードサービス協会の外食産業市場動向調査。
全体の売上高は前年同月比マイナス1.6%。
客数はプラス1.3%、客単価はマイナス2.8%。

フードサービスも、
一時からみると、少しずつ回復してきた。

決算発表の中では、
ヤマダ電機がとうとう2兆円を超えた。  
セブン&アイ・ホールディングス、イオンに次ぐ第3位。

家電小売業の「クリティカル・マス」を突破したら、
その後はとどまるところを知らず。

クリティカル・マスとは、経済の臨界量を示す。
マーケティングの世界では、一般に、
そのカテゴリーの中でシェア17%を超えると、
特別のご利益が与えられ、一挙に社会化する。

電話がそうだったし、ラジオ、テレビ、
携帯電話など、事例は枚挙に暇がない。

かつてコジマが、初めて5000億円を超えたが、
この5000億円ではクリティカル・マスに遠く及ばず、
残念ながらその後、失速した。
ヤマダ電機は、臨界量を突破し、失速を見せない。

そのヤマダ電機の2009年度連結決算は、
年商が前年対比プラス8%の2兆0161億円。
経常利益は57%プラスの1015億円。
純利益は68%プラスの558億円。

好調企業は好調で、
不調企業は不調で。  

その格差が、開き続けている。

もちろんこれはコモディティを中心とした世界のこと。
「ノンコモディティには、クリティカル・マスはない」。
これが私の仮説である。

日経新聞のコラム『一目均衡』。
早稲田大学教授の久保克行さんの近著に触れている。
『コーポレート・ガバナンス』
この本の中で日経225採用銘柄企業を分析。
1992年から2006年までの15年間に、
業績とトップの交代との相関関係はどうだったか。

「2年連続赤字企業」⇒社長交代比率22%。
「3年連続赤字企業」⇒社長交代比率7%。
「赤字でない企業」⇒社長交代比率16%。

久保教授の分析。
「日本では業績と社長交代の関係性は薄く、
業績悪化で交代が起こる仕組みがない」

社長の責任は重い。
そして社長の立場はつらい。

私も小さな会社だが、
かつてその任を担ったし、
今もさらに小さな会社の代表取締役社長だ。

だから社長の心持ちは、よくわかる。

しかし、少なくとも上場企業のトップに関して、
実績と任期に相関関係が薄いことに不思議を感じるのは、
久保教授のみならず。

逆に最近、「赤字でない企業」や好調企業のトップが、
グループ内規約などで退任してしまうという事例が起こっている。

これは極めて、もったいないことだ。

政治の世界も同様だが、
大衆は、若いリーダーの登場を望む場合が多い。
それでも実績も実力もある人物が、
一定の年齢で引退させられるのは、
企業にとってマイナスである。

高齢者といえば、
国際オリンピック委員会のサマランチ会長が亡くなった。
赤字だらけだったオリンピックを、
利益の出る大イベントに変えた立役者。

高齢にもかかわらず、
その地位を守り続けて大往生。

サマランチ会長に対して、「商業主義」という言葉が、
とくに「知識人」と称する人たちの間で盛んに使われる。
ここでは「商業主義」が悪者のように扱われる。

サマランチ会長の業績評価は他の人々に任せるとして、
「商業主義」という言葉自体に、
商業にかかわってきた私は率直に違和感を覚える。

広辞苑で「商業主義」を引くと、
「コマーシャリズムのこと」と出てくる。

さらに「コマーシャリズム」を引くと、
「営利主義、商業主義。営利本位、商売本位」となる。

すなわち
「儲けを出すことを本位にした考え方」が、
「商業主義」となる。  

コマーシャリズムの、「Commerce」も、
「商業」や「通商」のことだから、
日本語だけでなく、英語でも、
なんだか「商業」はみな、
『ベニスの商人』のように捉えられている。

本来、利益を出すことが目的ではないオリンピック。
アマチュアリズムのはずだったオリンピック。
だからそれが営利主義に陥ってはならない。

これはわかる。
しかしそこで「商業」という言葉を当てるのは、
商業を本業とする立場からすると、
勘弁願いたいものだ。

「商業」の本質は、
「利益を出すこと」と、
イコールではないからだ。  

だからだろう。
故倉本長治は、あえて商業者に訴えた。
「損得より先に善悪を考えよう」

イスラム教のコーランにも、
「商人は正しくあれ」とあるらしい。  

「商業は商業主義、すなわち営利主義に陥りやすい」
だからそれを戒めている。

私の掲げる「商業の現代化」は、
まず、この点の払拭から始まらねばならないのだろう。

しかし、考えてみると、
大きな企業になって、
大きな利益を出したら、
まさしく正真正銘の「商業主義」となる。

ウォルマートがそれを体現している。
ウォルマートは21世紀にはいってからの10年間に、
なんと六度も、世界最大の売上高を出している。

逆説的にいえば、ウォルマートは、
「商業主義の権化」のような商業である。

しかしウォルマートもヤマダ電機も、
言葉通りの商業主義を貫徹したからこそ、
「損得より善悪を優先する」でなければならない。
いや「損得より善悪」であることを貫徹したからこそ、
「商業主義」を体現したことを証明しなければならない。

これは、産業全体の問題意識でなければならないと思う。

<結城義晴>

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