結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年03月22日(月曜日)

アメリカ百貨店早朝散歩めぐりと帰国前の最後の三つの講義

帰国しました。  

日本は三連休最終日の3月22日、月曜日。

本来ならば、Everybody! Good Monday!なのだけれど、
それは明日に。

春分の日をはさんだ三連休。
「ゴールデンウィークの予備戦」と位置付けたけれど、
いかがだったでしょうか。

不況の中の連休。

私はむしろ、最初からのあるがままの祭日の方が、
結局はいいと思う。

三連休は、高速道路1000円制度で、
遠出する顧客が多くなった。
特に都市型店舗、都心型店舗では、
その影響が甚大。

そこで三連休明けの火曜日が重大な日となる。

そう、明日が大事。

三連休で出かけて帰ってみると、
必要なものがない。
その顧客心理を読み取って、
「待ってました」と明日の売り場をつくる。

それが顧客を感動させる。

三連休で忙しかったのはわかるが、
もう一息、明日、火曜日も頑張ってほしい。

さて、帰国の朝、サンフランシスコ。
珍しく、ブログも書き終わって、
現地時間朝6時から7時まで仮眠。
そのあと、ホテル周辺を散歩。

市内清掃の職員が集まって、ミーティング。

朝から、仕事の打ち合わせ。
「よろしく願います」

「ケーブルカーが着いて折り返すあたり」

豊田勇造の歌を思い出して、
一日、このフレーズが、口をついて出てきた。

ここから、ケーブルカーに乗って、5ドル。

この坂の街を横切って、
終点まで行くと、フィッシャーマンズワーフ。

サンフランシスコ市内の中心部が、
ユニオンスクェア。

その広場の真正面にアメリカ最大の百貨店メイシーズ

2009年全米小売業ランキング14位。
年商248億9200万ドル(1ドル100円換算2兆4892億円)、
847店舗。

ここ西海岸の百貨店はことごとくメイシーの傘下に入った。
だから圧倒的なガリバー型業態。
それがメイシー。

メイシーはこの巨大百貨店グループのレギュラー・バナー。
それに対して、アップスケールタイプを、
ブルーミングデール」と呼ぶ。

世界ファッションの発信地が、
ニューヨークのブルーミングデールだった。
それもメイシーズのグループ。

そのブルーミングデールに隣接して、
ノードストロームの店がある。

百貨店としては全米第3位、小売業ランキング第46位。
年商85億7300万ドル(8573億円)、169店舗。
純利益4億位0100万ドル。
「伝説のサービス」を誇る高級人気百貨店。

そしてユニオンスクェアのメイシーの反対側に、
サックス・フィフス・アベニュー

百貨店第5位、全米小売業100位を切ってしまった。
昨2008年度は、98位で、年商32億8300万ドル、102店舗だった。

さらに、バーニーズ
ユニクロを展開するファーストリテイリングが買収に動いたことで有名。

このほか、ユニオン広場には、
超高級百貨店ニーマンマーカスがある。

朝の散歩が、全米を代表する百貨店めぐりとなってしまった。

私も今や日本では、百貨店評論家。
先週の週刊『エコノミスト』ではメイン特集に出たし、
今週のテレビ朝日『報道ステーション』では、
有楽町西武マリオンを評価する。
[水曜日24日『報道ステーション』で放映される予定]  

そして、広場に面して、五つ星ホテル。
ウェスティン・セント・フランシス

私たちは、おなじみヒルトン・サンフランシスコ・ユニオンスクェア

一応ここは四星ホテル。

私は30年前に初めてサンフランシスコを訪れた時にも、
ヒルトンに泊った。

以来、ずいぶんヒルトンに宿泊し、
昨年、今年と商人舎研修会の定宿になっている。

お世話になりました。
快適でした。

さて、今朝は比較的ゆっくり。
9時半に集合して、サンフランシスコ空港へ。

バスの中でも最後の講義。
空港でチェックインを済ませて、集合写真。

商人舎第6回アメリカ研修会だから、
みんな手で「6」をつくった。

いいツアー、いいチーム。
最高でした。
ありがとう。

最善のパートナー浅野秀二先生とも固い握手。

次は、5月の「Basic編」ラスベガスです。
よろしく。

搭乗まで1時間くらい。
その間に、買い物や喫茶。

ちょうど『Forbes』最新号に「ビリオネア特集」が出ていて、
思わず買ってしまった。
日本では第1位・柳井正さん、
第2位・佐治信忠さん。
フォーブスには、サントリーの佐治さんの顔写真が載っていた。

それを㈱万代の古川敏明さんに説明しているところ。

古川さんの隣が万代の田中正博さんと、
山口成樹さん。

最後の最後に解団式。
ここでも最後の最後の講義。
「三つのこと」
サービス・マーケティングの接点のマネジメント。  
「もしあなたが顧客にサービスを提供する仕事に就いていなかったら、
顧客にサービスを提供する人にサービスを提供するよう行動しなさい」  

クレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」  
「イノベーションによって成功した企業ほど、
新たなイノベーションにチャレンジしなくなり、
その結果新たなイノベーションを果たした企業によって、
淘汰されていく」  

そして「ライホールド・ニーバーの祈り」  
変わるものを、変えられる勇気を、
変わらぬものを、受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を
お与えください。  


熱心に聞いてくれているのが、
㈱阪食の面々。
左から、岡本正博さん、志水孝行さん、西本和也さん。
志水さんの後ろが、㈱類設計室の小圷(こあくつ)敏文さん。

そして団長・阪食の松元努さん。

最後の最後の講義を聴く5人。
左から㈱TRY&TRUSTの船橋健さん、森賢一さん、
日本アクセス北海道㈱の元柳克哉さん、
佐藤賢一さんと、小玉一夫さん。

そして松元団長による「解団宣言」。

団長のお役目ありがとうございました。
団長の隣は、日本アクセスの鳶坂裕幸さん。

商人舎研修会の団長は、歴代、すごい人ばかりです。
負けないように精進してください。

ユナイテッド航空837便で約10時間。

成田について、添乗の鈴木敏さんと写真。

ご苦労様でした。

皆さん、ありがとう。

今回も、最高の研修会でした。

そして私の最高のツアーは?
「Of course, Next One!」  

<結城義晴>  

2010年03月21日(日曜日)

ジジと金門橋[2010日曜版⑫]

春分の日です。

でも、ユウキヨシハルのおとうさん、
いません。

アメリカにシュッチョーです。
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なんだか、さみしい。

みどりの山のうえに、
ならんだ風車。
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サクラメントのウィンドミル。
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これでデンキをおこす。

おとうさんは、ずいぶん、
とおくにいっています。

もうすぐ、かえってくるはずです。

みどりの山の風車から、
光る海へ。

ながいながい移動。
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それがシュッチョーです。

サンフランシスコという街。
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坂道のおおいところ。

建物のカベが、
ペイントされていた。
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おとうさんは、
いちばんユーメーなところにも、
いきました。
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バスがとまっていた。
ダブルデッカー。
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ユーメーなところは、
ユーメーなつり橋。

ジョゼフ・シュトラウスという人の銅像。
このつり橋をつくるシゴトをした。

橋をつっているワイヤー。

太いですね。

おとうさんたち、
この橋を、あるくことにした。

「ホント?」  

ゴールデンゲート海峡。
サンフランシスコ湾と太平洋のあいだにある。

あるきはじめました。

ひだりには、クルマがはしっています。

ボクは、ちょっと、
シンパイです。

おとうさんは、
「コーショキョーフショー」だからです。

たかいところが、トクイではない。

じつは、ボクも、
たかいところからおりるの、
にがてなんです。

おとうさんのことをおもっていたら、
ボクもちょっと、こわくなった。

それに、このテーブルのうえには、
あがってはいけないことになっているんです。

でも、おとうさん、
ずんずん、スピードだして、
あるいていった。

そして、三分の一のところに、
つり橋の柱がある。
そこが、今日の終点。

すこし、ほっとした。
ケシキはいい。

こわいけど、のぞいてみる。

「ゼッケーかな、ゼッケーかな」

こんなに晴れわたった日はめずらしい。
サンフランシスコ湾が一望。

サンフランシスコの街がみえる。

ひだりに、アルカトラズ島。

ボクも、ちょっと、
ひくいところに。

フシギです。
ちょっとひくくなるだけで、
ぜんぜんこわくない。

さいごに写真。
アサノ先生と。

シュッチョーのシゴトは、
いそがしい。
でもそれがおとうさんのシゴトです。
ちょっと、つかれているけれど、
じぶんのシゴトに手はぬかない。

でも人にシゴトを、強(し)いたりしない。
人のシゴトは、みとめてくれる。

もうすぐかえってきます。

ボクは、まっています。

それがボクの、
シゴトです。

 <『ジジの気分』(未刊)より> 

2010年03月20日(土曜日)

フード4レスとナゲット・マーケットで発酵して謎が解けた。

アメリカに来て、4日目の深夜。
午前4時。

風呂に入りながら本を読んでいて、
凄い発見があった。

外山滋比古さんは、
『思考の整理学』の中で、
良い考えが浮かぶ状況を三つあげる。

枕上、鞍上、厠上。  
枕に頭をのせてまどろんでいるとき、
馬に乗って移動しているとき、
トイレで用を足しているとき。

そのうえで散歩など、
精神的にリラックスしているときにも、
良い考えが浮かぶという。
さらに風呂に入っている時も入っていたと思うが、
手元に本がないので、確かめることができない。

しかし、風呂に入っているだけならば、
いつものことだし、かわらない。

アメリカにいること、
そのうえで風呂に入っていること。
これがいい考えが浮かぶ状況をつくったのだと思う。

今、商人舎で5月のアメリカ研修会Basic編募集中。
是非、考えてください。

★初夏に実施![アメリカ流通視察Basic編]お知らせ
5月23日(日)~5月28日(金)。
1人29万8000円。  
「ラスベガス」でアメリカ商業の原理原則、基礎基本を学ぶコース。

締切は2010年4月5日(月)
詳細はコチラから
お問い合わせは商人舎事務局まで 045-350-6651

さて、今日20日から三日間、
「春分の日」を挟んだ三連休。

私は、「ゴールデンウィークの予備戦」と位置付ける。

今月の標語。
「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」  
このスローガンのテストの三日間でもある。

今年の商人舎標語にも通じる。
「Practice comes first!」
[実践躬行・実行第一]

サクラメントに宿泊して、明けた19日。
ここでも大きな収穫があった。
まず、朝一番で、「ウィンコ・フーズ」へ。

倉庫型ディスカウント・スーパーマーケット。

ペガサスクラブの渥美俊一先生のフォーマット用語で、
「スーパーウェアハウスストア」という。
素晴らしい店舗。

価格比較調査をして、
それを掲示している。
ウォルマート、セーブマート、ナゲット・マーケット。

バナナ売り場。圧巻。

生鮮食品もずいぶんよくなった。

冷蔵ケースもご覧の陳列線の長さ。

この日は、もうひとつ、
スーパーウェアハウスストアを訪れた。

「フード4レス」。

それもあのナゲット・マーケットが経営する店。

ここで私、一挙に、ひとつ、謎が解けた。

もったいぶっているようで大変に申し訳ないが、
一昨日の「特ダネ」と同様に、
今回の「謎解き」も、
じっくり考えてから発表しようと思っている。

外山さんは、考えを「発酵」させる必要があると説く。
「カクテル」にすることも有効だと諭す。

つまり、しばらく、寝かせるんですね。

[毎日更新宣言]などやっていると、
思ったことをすぐに書いてしまう。
発酵が足りないことになる。
熟成も不足する。

もちろん、すぐに回答を出さねばならないこと、
極めて明快なのにだれもモノを言わないこと、
そんなことに、私のブログはお役立ちしているから、
それはすぐに書く。

「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」

しかし、発酵させたほうがいいことは、
寝かせておくことにした。

昨日は、そのほかに、
ホールフーズマーケットの最新店。

ナチュラル&オーガニックの青果売り場、
素晴らしい。

店舗中央にスペースを設けて、
プロモーション展開。

フードサービスはやはり充実。

ファサード前で、全員で写真。

ナゲット・マーケットの3号店を訪れた。

店頭では、10分間マッサージ。
「いくらでも払ってください」

売り場は素晴らしい。
ワインコ―ナー、最高。

ナゲットでは28歳の若い店長にインタビューをした。

背中にフォーチュンの2009年ランクが入っている。

そしていつものように固い握手。

さらにウォルマート環境対策店舗HE6型を視察。
昨年6月オープンの新店だが、
大繁盛・大盛況。

HE型とはHigh Efficiency、すなわち高い効率のタイプ。
HE6型とは、その6番目のタイプという意味。

環境対策店舗の第一の方法論は、
ダウンサイジング。
すなわち「サイズをダウン」させて、
店舗規模を小型化すること。


ウォルマート・スーパーセンターは、
最大30万平方フィート近く(8000坪くらい)まで拡大されているが、
この店は20万平方フィート(5600坪)。

そしてこれまで開発されてきた様々なエコ対策が施されている。

ウォルマートの21世紀への意気込みが、ひしひしと感じられた。

昼は、イン&アウトでハンバーガー。
全員が満足。

浅野秀二先生のアイデアで予定変更したが、
とても良かった。

昼食とともに、花も楽しんだ。

そうしながら、サクラメントからサンフランシスコへ。

「ウォルマート逆史」の車内講義も展開。
時間切れで、翌朝の講義につながったが、
皆、私に着いてきて、実によく勉強している。

もともと「虫の目」をもっている。
そこに「魚の目」を与える。
「ウォルマート逆史」はその典型。

さらにいつも資料を確認しながら、
「鳥の目」を養う。

すると、次の「虫の目」での視察や見学、ヒアリングが、
数段、レベルアップする。

このあたりでは、
スパイラルな成長とステップ型の成長が見られる。
これを「螺旋階段型」と、私は呼ぶ。

「虫の目」「鳥の目」「魚の目」
そして「螺旋階段型成長」

それを見ているのは、本当にうれしい。

そんな一日の終わりは、
サンフランシスコの金門橋。
全員で記念写真。

めったにない快晴。
だから、歩いた。
少し汗をかくくらいで、快適。

夜は、ちょっと軟弱に「日本料理」。
日本アクセス北海道のグループと。

右から、元柳克哉さん、
佐藤謙一さん、
浅野秀二先生、
鳶坂裕幸さん、
小玉一夫さん、
そして鈴木敏さん。

今日も充実していた。

情報・知識のフローとストック。
そして熟成・発酵。

アメリカは、私にそれを与えてくれる。
〈明日につづきます>  

(結城義晴)

2010年03月19日(金曜日)

ザ・マーケット、レイリーズ、そしてナゲット、百聞は一見に如かず

★初夏に実施![アメリカ流通視察Basic編]お知らせ
5月23日(日)~5月28日(金)。
1人29万8000円。  
「ラスベガス」でアメリカ商業の原理原則、基礎基本を学ぶコース。

締切は2010年4月5日(月)
詳細はコチラから
お問い合わせは商人舎事務局まで 045-350-6651

アメリカにやって来て、三日目。
アリゾナ州フェニックスから、
カリフォルニア州サンフランシスコへ。

「夏から春へ」。  

いいもんです。

そしてサンノゼへ。
古くからあるカリフォルニアの街。

ダウンタウンの真ん中に、
セーフウェイの「ザ・マーケット」2号店。  

2007年から吹き荒れた米国小型店旋風。

セーフウェイは、ウォルマートに先駆けて、
2008年5月にロサンゼルス・ロングビーチにオープンさせた。
1万5000平方フィート(422坪)。

2号店は、2万5000平方フィートで、
マンションビルの1階を占める。

店舗の三方が道路に面していて、
それがガラス張り。
だから明るい。

まったくの都心型小型店に変身。

売り物の一つが、サンドイッチショップ。

注文に応じて、その場でつくってくれる。

私は最新のイタリアン・ビーフボールのサンドイッチとスープ。

美味ながら一人では食べきれない。

店舗の外に設けられたテーブルで、
春の光を浴びながら、堪能。

ケータリング用のバンが止まっていた。

サンノゼを後に、フリーウェイを東北に。

美しい山の上に、何か見えてきた。

風車の列。

風力発電の風車が並ぶ。

フリーウェイには、ウォルマートの10トントラック。

そして着きました。
サクラメントのレイリーズ。  
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レイリーズの店の駐車場には、巨大な古木が。
切り倒さず、店の名物にしてしまった。

そのレイリーズはサクラメント地区のナンバーワン企業。
このエリアに51店舗で28.8%のシェア。

駐車場では、顧客の車まで、
カートを押して行って、トランクに積み込むサービス。

徹底したカスタマーサービス。
ローカルチェーンには、今や必須のサービスとなってきた。

そのシェアが納得できる店づくり。
とくに青果部門が強い。

ストアディレクターのエド・ホワイトさんが、
丁寧にインタビューに答えてくれて、
さらに店内ツアー。
バックヤードまで入って、解説してくれた。

そのうえで、青果部門の真ん中で、
全員で記念写真。

最後に、固い握手。
アソシエーツがみんな明るくて、
元気。

「元気な部門マネジャーが成績を上げる」  
ホワイト店長が語った。

10分離れたショッピングセンター。
ナゲット・マーマーケットが見えてきた。  
商人舎アメリカ研修Hot編の目玉の一つ。

店舗周辺は落ち着いた住宅街。

あのひまわりのファサード。

ナゲット・マーケットは、このエリアで、
10店舗ながら4.4%のシェア。
しかし地域占拠率以上のインパクトを与えている。

企業としては9店舗のスーパーマーケットと、
3店舗のウェアハウスストア。
後者は「フード4レス」のフランチャイジー。
この陣容で、273億円。

何も言うことなし。

話や写真でなく、実際にこの店においでください。

あくまでもこのエリアの競争状況を見定めたうえで、
この店がなぜ「働きたい企業ランク全米5位」なのか、
自分で答えを見つけてください。

「百聞は一見に如かず」
一見してもわからない人には、
「猫に小判」かもしれないが。

ファンタスティックな店で、しかも安い。
それがインポッシブル。

今日の視察はナゲットで終わり。
お疲れ様。

サクラメントの議事堂前で記念写真。

探してください、二人のセレブ風ビジネスレディが合流。

その議事堂前のステーキレストラン「チョップス」へ。

シーザーサラダと地元のビール。

プライムリブのローストビーフ。
私は「レア」を頼んだ。

ポテトとニンジンの付け合わせ。
お肉を少しだけ残した。

これにアイスクリームとコーヒーがついて、50ドル。
ビールは1パイント7ドル。
私は2杯飲んで、64ドル也。
大満足。

食事が終わってレストランを出ると、
もう外には宵闇が訪れていた。

しかし3月の北カリフォルニアは、
すがすがしい。

サクラメントの空に月が浮かぶ。

今日も充実した一日だった。

誰にともいえず、感謝したくなった。
(明日につづきます)  

<結城義晴>  

2010年03月18日(木曜日)

「特ダネ」をモノにし、ホールフーズで感動する

新聞記者でいえば、
「特ダネ」をモノにした。  

私はなんてラッキーなんだろう。
そして、なんと良い仲間に恵まれたんだろう。

浅野秀二さんと五十嵐ゆう子さん、
そして鈴木敏さん。

今回の商人舎アメリカ研修会Hot編のスタッフの皆さん。

とりわけ今回は五十嵐さんのお手柄で、
「特ダネ」は生まれた。

まだ記事にはしていないし、
いつこれを報道するかは決めていないけれど。

その特ダネは、この会社に関すること。

私は、㈱商業界の社長時代に連載記事を書いていた。
まだそれは完結していない。
タイトルは、
「誰がウォルマートを殺すのか」  

私は、書き続ける気持ちでいる。
そして今回の特ダネは、一昨年昨年、
このアメリカに来て、
ウォルマートに関する調査・研究を続けてきたことの、
延長線上にある。

「ウォルマートが殺されるのか」
いや「ウォルマートは生き続けるのか」
現時点でそれを占う材料がそろい始めた。

今回の特ダネは、そのことに大きなヒントを与えてくれる。

今日も元気に、バスで走り回った。
結局、9店舗を訪れた。

私にとっては定点観測。
団員にとっては勉強。

さて昨日の続き。
「森の熊と二人の男」  
強大な熊に出会った二人の男。
一人は、連邦破産法11条。
もう一人は、虎の協力を得て、
生き延びようとしていた。

しかしそれ以外の、生き残り方をしようという者がいる。

ホールフーズだ。

ホールフーズは、熊や虎や人間といった動物の争いごとには参加しない。

たとえると植物だ。
それも高根の花。

だから熊もこの植物を食ったり、
踏みつぶしたりはしない。

ホールフーズが、蘇った。
この大不況で、業績がちょっと悪くなっていたが、
見事に復活している。
私にはそれがうれしかった。

ホールフーズは、
「原点に戻る」ことを盛んに強調している。

ジョン・マッケイCEOがそれを推進している。

鮮魚部門のチーフは、「MSC」に関する哲学を語った。

ホールフーズが「働きたい企業」であることを、
楽しく充実した働く場であることを、
この写真が物語っている。

そしてそれが、売場と商品で、
実行に移されている。

マーケティング・マネジャーのジュディさんは、
今回も熱心に丁寧に説明してくれた。

心から、感謝。

ホールフーズの買い物袋。
「健康はここから始まる!」  
とてもいい。

「今日、変化をつくる」  
これもいい。

森の熊と二人の男。
高根の花は、ブルーオーシャンを切り拓いた。

夕方、ホテルに帰ってから、
2時間のセミナー。
午後8時まで。

何時間あっても語りつくせないほど。

しかし時間通り切り上げて、
試食&交流会。

今回の団長・松元努さんの音頭で、乾杯。
松元さんは㈱阪食取締執行役。

「ワクワクが、どんどん高まってきました」

その後、全員が一人ずつスピーチ。
この模様は、商人舎ホームページの「スタッフ日記」で、
近日公開予定。
(鈴木さん宜しく)  

最後の最後に、私もスピーチ。

ドラッカーと倉本長治の話。

ドラッカーは三つのことをとても大切にした。
第一はintegrity。  
倉本は「尊徳より先に善悪を考えよう」と言った。  

第二は、innovation。  
倉本は「創意を尊びつつ良いことはまねろ」と表した。  

第三は、marketing。  
倉本は「お客に有利な商いを毎日続けよ」と諭した。  

アメリカでドラッカーと倉本に学びたい。
これが私のスピーチ。

今日もいい日だった。
「特ダネ、特ダネ」
呟きながら、私はいつの間にか、
疲れ果てて、寝入っていた。

<結城義晴>  

★初夏に実施!<アメリカ流通視察Basic編>お知らせ

5月23日(日)~5月28日(金)4泊6日に、
人口増加著しいサバーブの「ラスベガス」において
アメリカ商業の原理原則、基礎基本を学ぶコースです。
基幹となっている業態やフォーマットを理解するために
新しいショッピングセンター、新しい店舗、新しいフォーマットを
しっかりと視察します。
アメリカ人の家庭訪問を行い、実際のライフスタイルを見ます。
店舗視察の仕方、基礎調査の方法を伝授します。
ラスベガスで6日間、原理原則を学びながら、
結城義晴と一緒にアメリカ流通業のダイナミズムを味わいましょう!

締切は2010年4月5日(月)

詳細はコチラから

お問い合わせは商人舎事務局まで 045-350-6651

2010年03月17日(水曜日)

アリゾナ州フェニックスの死闘「森の熊と二人の男」

昨3月16日は、第6回USA視察研修会HOT編の出発日。

関東地方は、20度を超えるとびきりの快晴。
横浜も暑いほど。
車中
成田に向かうリムジンバスの中でも、
原稿締め切りに追われて仕事・シゴト。
ゆったりとした気分で一度は出発したいものだ。

成田に集合後、恒例のガイダンス・セミナー。
待合室

メインテキストは今回はさらに充実。
ガイダンス

そして、結団式。
団長は㈱阪食の松元努さん。
取締役執行役員営業政策室長兼商品統括部長。
ガイダンスを聞いて、
「ワクワクしてきた」と言ってくださった。
結団式

出発前の記念撮影。
成田出発

そして不思議な空へ向かって、
ユナイテッドで飛び立った。
narita
機中、原稿書きや読書の準備をしていたが、
ついつい映画を3本見てしまった。

ジョージ・クルーニーの「マイレージ、マイライフ」
サンドラ・ブロックの「ブラインド・サイド」ともう一本。

8時間余りで、あっという間にサンフランシスコ国際空港へ。
それから2時間で、フェニックスへ。
この2時間で原稿1本、仕上げた。

フェニックスは砂漠の中の街。
もう日本の真夏並み。
しかしからりとした夏。

すぐにバスに乗り込んで、視察。

初日は、コーネル大学エドワード・マクラフリン食品産業学部長から聞いた話。
「森の中の二人の男と熊の話」  
森の中を二人の男が歩いていた。
そこへ熊が出てきた。
一人の男が、叫んだ。
「早く逃げよう」
もう一人は、言った。
「君より早く逃げさえすればいい」  

熊とは、ウォルマート。
ふたりの男は、ローカルチェーン。

ここアリゾナ州では、
この二人とはバシャスとフライズ。

私たちはまず、熊を見に行った。

ウォルマート・スーパーセンター。

入口が二つある。
右側が「Market」  
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これだけで、食品売り場側だとわかる。

もうひとつが「Home&Pharmacy」  

非食品と薬品・化粧品。

スーパーマーケットの「マーケット」は、
食品売り場を意味している。
スーパーマーケットは、
超級(スーパー)の食品市場(マーケット)である。  
これ、荒井伸也さんの指摘。
私も賛成しているが、
ウォルマートの入り口がそれを示している。

その食品売り場は、ますます、洗練され、鮮度が高まってきた。
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缶詰のエンド。

中央にビデオカメラがあって、
コマーシャルが放映されている。

それがとても面白い動きをする。
ときどき画面と売場がダブって、人目を引く。

コカコーラ2リットル1本、
なんと98セントのエンド。

1ドル48セントを98セントにロールバックと書いてある。

卵1パック1ドル77セント。
すごい売れ行き。

グレート・バリューがウォルマートのプライベートブランドだが、
それが今回はよく売れていた。

昨年、白いパッケージにリモデルした効果が出ていて、
売場でも目立つ。

グレート・バリューの食パンも、
よく売れている。

主通路のアイランドディスプレーは、
全面撤去され、見通しが良い。
「プロジェクト・インパクト」の成果。  

衣料品でも、売れ筋が通路沿いに並ぶ。

子供用マウンテンバイク89ドルにロールバック。
94ドルからの値下げ。

森の熊さんは、相変わらず強力だった。
では、一人の男はどうか。
129店舗のバシャス。

2008年には166店に増やして、
ウォルマートの出撃に対抗したが、
それが裏目に出て、
昨2009年7月連邦破産法11条申請。

だから「センセーショナル・セービング&サービス・ツー」
の掛け声もむなしく映る。
ただしまだ15.4%のシェアで第4位。

肝心の青果売り場が死んでいた。

10年前ならば合格の売り場も、
現在では前世紀のレガシー。

もう一人の男は、フライズ。
バシャスよりも早くクローガーの傘下に入り、
このフェニックス地区で、ナンバー1シェアの企業。
88店舗で、18.7%の占拠率。
k
マーケットプレースは、非食品強化型。
ウォルマート・スーパーセンターの対抗フォーマット。

「プライス・バスターズ」のネーミングで、
生鮮食品のコモディティ・ディスカウント。

しかしこれは気まぐれ特売方式で、
ウォルマートのエブリデーロープライスにはかなわない。

アメリカでも、不況真っただ中。
顧客は、計画購買を望んでいる。

賢い顧客の賢い購買。  

それは顧客自身に判断を委ねることだ。

フライズのデリ売り場は、対面方式。

対面売り場の中央に、
「オーダー・ヒアー」と書かれた場所がある。

生鮮同様に、デリは売れなければ、
どんどん鮮度が落ち、まずくなる。

コカコーラ2リットル1ドル68セント。
クラブカードがなければ1ドル98セント。

ウォルマートのロールバック98セントと比べると、
クラブカードのない客は2倍以上、1ドルの差。

しかしゴンドラ・アイルには、
基本通り島陳列が施してある。

桃の缶詰は、
左から「フライズ」のPB、
「クローガー」のレギュラーPB、
コンペティティブプランド「バリュー」PB。
三種類の品揃え。

この店でも、プライベートブランドがよく売れている。

そして食品売り場中央のキッチンウェアの売り場。

見た目綺麗だが、売れていない。
ウォルマートは、『商品ライン』の統一が図られていて、
キッチンウェアも売れ筋ばかり。
一方、クローガーは、ベンダー品揃え。

クローガー・マーケットプレースには、
非食品の売り場に家具がある。

これがさらにいけない。

非食品出身と食品出身のおおきな差が、
非食品のマーチャンダイジングに、くっきりと出てしまった。

ウォルマートの2010年決算。
売上高4050億ドル、1.0%の伸び。
純利益143億ドル。

クローガー年商767億ドル、0.8%の伸び。
純利益7000万ドル、マイナス94%。

森の熊さんの独り勝ち。
一人の男は、逃げ遅れた。
二人目の男も、逃げおおせたとは言えない。
(明日につづく)  

<結城義晴>  

2010年03月16日(火曜日)

テレビ朝日『報道ステーション』のインタビューで「日本百貨店120店説」を展開

鳩山邦夫自民党離党。  

鳩山由紀夫内閣がちょうど半年を迎えるときに、
「お騒がせな弟」よ。

しかし、日本に二大政党制は、
育ち、根付くのだろうか。
「複占の理論」を標榜する私だけに、
政治の複占にも関心がある。

自民党の一党支配から、
民主党との二大政党制に移行したかと思ったら、
本来、野党として、
もっと生き生きとのびやかに活動してよいはずの自民党が、
保守的な組織体質を露呈し、
内輪もめ、内紛、分裂。

朝日新聞の世論調査では、
民主党の支持率も32%。
発足当時は、71%だったから、
半減どころではない。

日本の政治に芯のようなものがないのは困る。

二本の芯があって、
それが互いに他方をけん制しつつ、自らを省みて切磋琢磨する。
これが二大政党制のメリット。

いわば、論理的な政治となる。

我々日本人に、論理性がないのかと思うと、
大いに困惑してしまうが、
ここは、感情や、情勢の読みや、自分の欲得を排除して、
論理でものを進めてほしいものだ。

政治はマーケティングではない。  

もちろん本来のマーケティングは、
極めて論理的なものだが。

さて昨日は、一日、横浜の商人舎オフィス。
午後から、テレビ朝日のクルーが訪れた。
古舘伊知郎の『報道ステーション』からのインタビュー。  

インタビュアーは、大木茂生さん。
㈱テレビ朝日報道局「報道ステーション」ディレクター、オフィス論所属。

「変わり行く有楽町」という企画趣旨で、
有楽町西武の年内撤退を機に、
百貨店はどうなるのかという内容。

ライトが照らされる中で、
このブログで書いている持論を展開。
カメラが回されると、やはり緊張。

20分ほどの収録と聞いていたが、
フィルムを何度も入れ替えながら、
1時間半ほどインタビューが続いた。

業態のライフサイクルと「百貨店120店説」。  
ちょっと辛口になったかもしれないが、
テレビだから、無難に納めてくれるだろう。

本来、もっともっと激辛の考えをもっているのだが、
そこからみると甘口だったかもしれない。
だとすると、面白みに欠けるから、
辛口のところを採って編集するかもしれない。

あとはお任せ。
もちろん、収録だけで、
お蔵入りになることもある。

雑誌はわかるが、テレビはわからない。

10年ほど前に、
「ワンダフル」という生番組に出たことがあるが、
これは同時放映だから、お蔵入りはなかった。
辺見えみりと白石美帆が司会の30分番組だった。
あの時は、セブン‐イレブンとドン・キホーテを材料にして話した。

カメラが停止されて、一気にリラックス。

放映は来週の予定。
あくまでも予定。

大木ディレクターには、こころから感謝。

頭のいい人だった。

さて今日、私は、
成田からアメリカ・アリゾナ州に発つ。  
昨年は、3月17日の出発だったから、
1日だけ早い。

しかしもう、3月の渡米は恒例のものとなった。

立教大学大学院の講義は春休みで、ない。
コーネル大学ジャパンの講義は毎月、第1週か第2週なので、
これもない。

非常勤の取締役や顧問をしている会社の役員会などは、
月末なので、これもない。

とすると、3月中旬のこの時期は、
私の海外出張最適シーズンとなる。

だから、商人舎の視察ツアーにしなくとも、
私にとっては勉強と調査の期間として大切な時。

今回は「Hotコース」として、
もっとも熱いエリア、熱い企業、熱い店舗を、
訪れる。

毎回、アメリカに旅立つときには、
妙な緊張感が生まれる。

勝海舟や福沢諭吉、坂本竜馬が、
咸臨丸に乗り込んで亜米利加にわたった時の緊張感。

そんな大袈裟なものではないが、
その何百分の一くらいの緊張感が、
私にはある。

この感覚が、今でも、
学びの姿勢につながっている。

私は、アメリカから学びたいと、
切実に思っている。
そんな自分を自覚している。

もちろん学んだら、
それを咀嚼して、
日本に持ち帰る。
日本で役立てる。

この心意気は、海舟・諭吉・竜馬と同じ。

明日からのアメリカ報告。
ご期待いただきたい。

では、いざ。

<結城義晴>  

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