結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年03月29日(月曜日)

日経MJ「百貨店は規模を見切り、個店優先」とユニ・チャーム高原慶一朗会長の「こまい会社」

Everyone! Good Monday![vol13]

2010年第13週、3月最終週と4月第1週。
それが今週。


今日は朝から、東京・自由が丘。

「春まっ盛り」であるはずなのに、
東京・横浜は、冬に戻ったかのように寒い。

いわゆる「花冷え」  
桜の花が咲く頃の冷え込みを「花冷え」という。
美しい日本語。

桜を楽しむことは、冬から春への移り変わりを喜ぶこと。
この暖かくなることに対する期待を、若干、裏切られたような気分。
それでいて、花の鋭さをも感じさせる。
実際のところは、この時期は陽気が変わりやすいから、
寒さも温かさもあって、
「花冷え」という言葉は、半分は当たる。

「意外だなあ」という気分とともに、
その意外さが、ピタリ当たっている。
不思議な感覚を呼び起こす「花冷え」。

この感覚まで楽しんでしまおうという貪欲な日本語。

ああ、日本に生まれてよかった。

今週から、本格的な春と桜。
顧客と一緒に楽しみたい。

さて、今朝の日経MJ。
「高島屋・H2O MDにズレ」  

「規模拡大がもたらす効果は、
両者にとって魅力を失っていった」

だから「規模見切り、個店優先」となった。

小売業はその名の通り、
「小」さく「売」る「業(なりわい)」。
本来の小売業の考え方に戻れば、
百貨店とても、規模のデメリットに目覚めるはず。

もちろん小売業にも規模のメリットはある。
それを求めたのがチェーンストア方式。
規模に効果を出すためには、
「小売業の工業化」が不可欠だった。

いわゆる「インダストリアリズム」。  
この効果は、華々しいものだった。

だからほとんどの小売業が錯覚した。

「小売業の工業化」こそ、
永遠の、理想の小売業のあり方だと。

しかし私は、
小売業は「森」のようなものだと思う。
あるいは「人体」のようなもの。

だから大木もあれば、雑木もある。
雑草もあれば、綺麗な花もある。

大動脈・大静脈も必要だし、
毛細血管もなければ生きていけない。

従って、小売業には、
工業的小売業もあれば、
農業的小売業もある。
そして情報業的小売業もある。  

第一次産業型小売業、
第二次産業型小売業、
第三次産業型小売業。  

小売業自体が第三次産業に属するから、
話はややこしくなる。
小売業は融通無碍なところをもっていて、
だから時流をとらえなければならないし、
他産業の「映し身」のようなところをもっていて当然。

20世紀は、工業化社会への疾走だった。
だから小売業も、工業化を果たした。
その象徴が3S1Cの概念。

標準化・単純化・専門化と集中化。

しかし高島屋とH2Oリテイリングの統合断念は、
今一度、小売業の本質に戻れと、私たちに語りかけている。

それが日経MJの巻頭特集に、垣間見える。

それにしても日経MJの月曜版は、
いいポジショニングに居る。

月曜日は、日刊紙がつまらない。
日曜日にニュースが少ないからだ。

それに対して、日経MJは月曜・水曜・金曜に発刊される。
必然的に、月曜版は前週のサマリーになる。
この前の週のまとめがとてもよい。

私は「ウィークリー・マネジメント」を標榜し、お勧めするものだが。
日経MJ月曜版には、その「週頭」ガイダンスの意味がある。

日経本誌の「私の履歴書」。
3月はユニ・チャーム会長の高原慶一朗さんだったが、
「我が社は川之江の言葉で言うなら、
まだまだこまい(小さい)会社だ」  

だから、欧米には本格的には出ない。
プロクター&ギャンブルやキンバリークラークが席巻している。
「同じ土俵に立つことは時期尚早だ。兵站が伸び切ってしまう恐れがある」

「身の程を知ると同時に、錐で穴を開けるように、
一点集中・一点突破で得意分野で進まないといけない」

この「こまい会社」の発想は、
小売業に当てはまる。

今朝の朝刊からもう一つ。
朝日新聞の文化欄の作家・船戸与一さんの言葉。
「歴史は小説の奴隷ではない」  
言いかえると、こうなる。

歴史をフィクションとして表現する場合、
受け手は、それをフィクションとしてとらえなければならないし、
送り手も、それがフィクションであることを伝えておかねばならない。  

船戸さんは小説『新・雨月 戊辰戦役朧夜話』で、
フィクションと史実を、交えつつも、読者にわかるように表現した。

昨夜、NHKで「龍馬伝」を見ていて、
ちょっと違和感を覚えたので、
今朝の船戸さんのコメントに納得。

何らかの説や論が提示されたとき、
盲信してはいけない。

常に、自分の軸をもちつつ、
その論や説を、検証する姿勢をもたねばならない。

それがビジネスの良さであり、面白さ。
検証する時には、当然ながら、
「現場」を通して行う。
特に「こまい会社」を自覚する者には、
これが大切だ。

「神は現場にあり」  

今月も、あと3日。

「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」 
この習慣化を果たしたうえで、
新年度の4月に臨みたい。

わが社は2月末決算で、3月が新年度という会社も、
世間は、今、学校では春休み、家庭もそのサイクルであることを再確認して、
今週も、気持ちを新たに臨みたい。

Everyone! Good Monday!  

<結城義晴>  

2010年03月28日(日曜日)

ジジとお父さんの多忙[2010日曜版⑬]

春です。

おハナミのきせつ。

でも、今日はさむい。

ユウキヨシハルのおとうさん、
いそがしかった。

1週間前には、
サンフランシスコ。

いいツアーでした。

そして、キコク。

ボクは、あんしんしました。

かえってきたら、
本ができていた。

これはうれしそうだった。

でも、これは、
いかがだったでしょう。

テレビ。

チョイ役だったといってた。

でも、そのあとも、
やすむ間もなかった。

コーエン会。

ガクイジュヨ式。

これは、うれしかった。

おめでとう。
でも、シゴトは、
つづく。

シオドメのデンツー。

RMLCの研究会。

そのあいだ、ボクは、
ずっと、ねてました。

あいてにしてくれないんだもの。

シュンミン
アカツキヲ
オボエズ。  


このキセツには、
それもいいでしょう。

おとうさんも、
シュンミン。

いかがですか?

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2010年03月27日(土曜日)

「クリック&モルタル」作戦とぱぱす築地店、商業経営問題研究会

「クリック&モルタル」  

ブリック・アンド・モルタルに対する用語。
Brick and mortarは、ブリック(煉瓦)とモルタルによってできている店舗のこと。
つまり店舗販売を意味する。

それに対して、クリック・アンド・モルタルは、
インターネット販売を象徴するパソコン操作の「クリック」と、
店舗の象徴「モルタル」を組み合わせた言葉で、
インターネット&店舗販売を意味する。

今朝の朝日新聞。
インターネットと百貨店のコラボレーション。  
楽天市場が池袋東武百貨店と組んで「クリック&モルタル」を展開すれば、
ヤフー・ショッピングは池袋西武百貨店の売り場を使って「クリック&モルタル」を実施する。

私は、これがいちばん顧客の信頼を確かにする方法だと言い続けている。
なんだかんだとマイナス情報ばかり取り上げられる百貨店だが、
これは、実にいい試み。

インターネット販売も「複占」の様相を呈していて、
こういったインターネットショッピングモールは、
楽天とヤフーの二者に絞り込まれそう。

一方、日経新聞の記事。
東急ハンズが3カ月限定の短期間店舗出店を開始する。  
地方中核都市のショッピングセンターなどに、
200㎡程度の小型店を出店し、
3カ月で切り上げる。
品目数は1000くらいで、東急ハンズの売れ筋中心。
4月の金沢を皮切りに、全国10カ所で、年間に3億円程度の売上げを見込む。

しかし本当の狙いは、その後のインターネットにおける購買。

これも「クリック&モルタル」作戦。

第一に、ブランド認知力とブランド信用力。
第二に、実店舗での実物における購買&消費経験。
第三に、そのうえでインターネット販売。  

時代はどんどん変化している。

さて、昨日は、朝から東京・汐留の電通本社。

36階からのベイエリアの眺めが素晴らしい。

おなじみのストラテジック・プランニング局の土井弘さんと打ち合わせ。

土井さんは、電通内でもっとも流通小売業に精通した人。
「日記調査」という独特の消費者リサーチを展開していて、
多くのメーカーや小売業から活用され、信頼されている。

その土井さんの情報で、
築地のドラッグストア「ぱぱす」築地店へ。  

この日、増床リニューアル・オープン日。

電通の旧社屋への出店で、
高嶋達佳社長からのお祝いの花も店頭に飾られていた。

レジの付近は、混雑していて、
本部からも応援が入って大繁盛。

増床リニューアルの成功を物語っていた。

ゴンドラ40本ほどを増やし、通路を広げて、
買いやすくした。
周辺人口は少ないものの、
ぱぱす127店のなかで、
最大売上げを誇る。

陣中見舞いは、私の役目のひとつ。

頑張ってください。

その後、日本橋の日本スーパーマーケット協会事務所まで歩いた。

その会議室を借りて、
商業経営問題研究会3月月例会。  
飯能の流通仙人こと杉山昭次郎先生の杉山ゼミから、
故磯見精祐先生座長のこの会に趣旨が引き継がれ、
いま、不肖・結城義晴が座長を務める研究会。

今回は、コア・メンバーでの研究会となった。
品川エコ・エコノミー研究所代表の品川昭さんが報告者。
写真左は、㈱たいらや社長の村上篤三郎さん。

品川さんは、元セゾン総合研究所事務局長。

今回のテーマは、「地域コミュニティとSMの役割」

詳細は、商人舎ホームページ内の商業経営問題研究会ブログにて、
近日報告予定。

研究会をしていると、
協会会長の川野幸夫さん登場。
ご存知、㈱ヤオコー会長。

川野さんも加わっていただいて、
私の最新アメリカ報告。

熱心に聞いてくださった。

そして、最後に全員で、写真。

そうそうたるメンバーが揃った。
この研究会はオープンマインド。
皆さんも、どうぞご参加ください。

商人舎アドレスinfo@shoninsha.co.jpで受け付けています。

今日も忙しかった。

皆さんも、よい週末を。
今週も、結城義晴のブログ[毎日更新宣言]をご愛読くださって、
ありがとうございます。

<結城義晴>  

2010年03月26日(金曜日)

高島屋・阪急阪神百貨店統合破談と立教大学大学院学位授与式

高島屋とH2Oリテイリング、
経営統合破談。  

昨日の夕方、発表された。

私は、まず、「困った」と思った。
もう印刷が終わって、配本中の新刊本で、
4大メガデパートのことを論述しているからだ。
本のタイトルは『小売業界大研究』

しかしこの本の中でも、私は、百貨店の統合や規模拡大は、
それほど大きな意味がないことを指摘している。

だから、高島屋と阪急阪神百貨店の交渉決裂は、
両社首脳の冷静な判断と受け止めたい。

などと考えていると、夕方、
『日刊ゲンダイ』の記者から緊急の連絡が、
横浜の商人舎オフィスに入った。

今回の件に対するコメントがほしいという。
最近は、なんだか百貨店評論家になってきた。

ちょうど立教大学大学院の学位授与式に出ていたのだが、
ちょっと抜け出して、研究室で電話インタビューに答えた。

「百貨店には大きく二つの系譜がある。
老舗呉服屋から発達した会社と電鉄系のターミナルデパート。
三越と高島屋は前者の代表で、阪急阪神は後者。
三越と伊勢丹は前者同士、大丸と松坂屋も同じ。
そごうと西武はたすき掛けで、
高島屋と阪急阪神もそれ。
基本的な組織風土や企業体質が異なる」

「高島屋&阪急阪神は、言ってみれば、
三越伊勢丹に対抗する関西連合のような趣があって、
こんな動機で統合しても、問題は起こりやすい」

「さらに百貨店は、
規模の経済が、当てはまらない業態。  

家電やドラッグストアのコモディティ重点型の企業ならば、
統合やM&Aにもメリットが生まれるが、
ノンコモディティ重点型の業態では、
デメリットしか生まれない」
「したがって、両者の首脳の判断は、
冷静なものだったと思う」

おおむねこんなことをコメントした。

三越伊勢丹の時から私は、持論を展開していた。
管理コストの削減、
情報システムの共有化によるメリット、
人的資源の有効活用。
こういった項目以外に、
商品の面、売上金額の面で大きくなっても、
それは役に立たない。

お客様の気分になればよくわかる。
従業員の気持ちになればすぐわかる。  

高島屋と阪急阪神がひとつになると、
お客様からは選択の幅が狭まる。

阪急と阪神の統合ですら、それはもう既成の事実だが、
顧客無視の所業といえる。

従業員も、合併にはストレスが伴う。
いいことはない。

だから十分議論して、統合を思いとどまったことは、
むしろ評価されるべきだ。

どこかの新聞に「統合の失敗の責任をどうとるか」といった質問が出ていたが、
統合を回避したことこそ、責任をもった判断というべきだ。

私が主張してきたことが理解されつつあって、
それは嬉しい。

さて昨日は、朝から全日食チェーン協同組合の講演会。

齋藤充弘全日本食品社長の講演の後、10時過ぎから90分。

テーマは「ボランタリー・ナレッジ・マーチャントのすすめ」

アメリカから帰ったばかりで、
ちょっと疲れ気味だったが、
話始めて30分も経過すると、
いつもの調子になって、
話は脱線気味。

それでも、その脱線もご好評いただいて、
何とか、予定通り、最後まで語りとおした。

ご清聴を感謝したい。

講演が終わって、田中彰会長と齋藤社長。
お二人ともに商人舎発足の会の発起人。
ありがとうございます。

夕方、6時半から、今度は池袋の立教大学で、
「大学院学位授与式」  

結城ゼミのゼミ生諸君。

会場のタッカーホールでは、式典が始まっていた。

理事長先生のご挨拶。

合唱団の讃美歌。

そして学位を授与されたゼミ生諸君と写真。

左から田村直純さん、
柿沼将人さん、
名古屋章さん、
そして星山朋子さん。

心より、おめでとう。

教会に移動して、また写真。

みんなの笑顔がうれしい。

高橋修一郎さんと写真。

写真の後、日刊ゲンダイのインタビューを受けた。

それから、第一食堂で懇親会。

また全員で写真。
一生の付き合いになります。

ほんとうに、おめでとう。

ゼミ生諸君から花束をプレゼントされて、
ほんとうにうれしかった。

いい人生を歩んでください。
いい友を大切にしてください。

<結城義晴>  

2010年03月25日(木曜日)

「集権と分権」と「戦略と戦術」と「重視と蔑視」

昨日の『報道ステーション』。

ほんの15秒くらいの出演で、
ディレクターの大木茂生さんから、
恐縮のメールが入った。
「次回は是非、流通の話で先生に、と思っております」。

有楽町という街に対する朝日新聞記者たちの、
ノスタルジックな番組になっていた。
有楽町は朝日新聞と日劇があった街。
それをテレビ朝日が看板番組で取り上げた。

有楽町マリオンの西武百貨店が、
今年クリスマスの日に閉店する。
そのことへの哀愁。

「一等地からなぜ?」

この一等地発想もないまぜになって、
有楽町への思いが描かれた。

まあ、テレビ番組はあんな感じ。
お騒がせしました。

さて、今日は、
私の最初の本『メッセージ』から、
組織や戦略に関する文章を二つ。

「集権か、分権か」  

中央集権か、地方分権か。
本部集中か、個店対応か。

集めると効率が上がり、
分けると能率が下がる、のか。
いや、ムリに集めるとムダ、ムリが生じ、
分けると、キメ細やかな対応ができる、のか。

機能の集中と役割の分散。
責任の集中と無責任の分散。

続々摘発される一連の不正事件も。
会社の破産・倒産、吸収合併も。
集権と分権の論理破綻の中で起こり、
集中と分散の範囲再整備の中で蘇る。

マキュアベッリの「君主論」によれば、
最も理想的な政治とは最良の独裁者によるもの、となる。
もっとも唾棄すべきは、
衆愚政治と衆愚組織。

権力と機能の集中と分散を
時と状況に応じてスピーディに使い分ける。

そんな絶対的なカリスマの存在こそが、
社会と大衆の求めるものなのかもしれない。
最良の独裁者が、集めて、分ける。
理想のカリスマが、分けて、集める。

社長よ、部長よ、店長よ。
衆愚にまみれた長と名のつく者たちよ。
最良の独裁者たれ。
理想のカリスマたれ。

それがとりもなおさず、
集権と分権との全体最適のあり方を体現することになる。

「戦略と戦術」  

戦略上は すべての敵を蔑視せよ。
戦術上は すべての敵を重視せよ。

蔑視という言葉が、最も似合うのは、政界では小沢一郎。
敵だけでなく、味方までも蔑視してしまう。
蔑視という言葉が、最も似合うのは、流通業界では、鈴木敏文。
彼は、部下たちに他店の視察を禁じた。
戦術上の無視を意味する。
しかし、それ以前にイトーヨーカ堂は、
他社のマネにかけては追随を許さないほどうまく、
それが戦略分野を侵害しはじめていたからこその指令であったに違いない。

業態間バトルロイヤル競争時代の今、このことは極めて重要だ。
従って、店舗コンセプトや出店、店づくりの方針の面では、
例えばスーパーマーケットは、
生鮮カテゴリーキラーや“パワーセンター”、
コンビニエンスストア、そして同業他社を蔑視するくらいでなければならず、
価格や鮮度や販促などでは、
その方法論を重視しながら研究し尽くし、対策を立てねばならない。
ただし、蔑視も重視も、目を閉じてはできない。
逆に、カテゴリーキラーの側は今、
既存の業態やスーパーマーケットにテナント入居しつつ、
目を見開いて蔑視している
だから強い。

ところで、冒頭の言葉が、最も似合う歴史上の人物は誰か。
若き日の毛沢東である。
なぜなら、この言葉を残した、その人だから。
しかし彼は老いて、戦略的にも戦術的にも盲目になった。

本日夕方、
高島屋とH2Oリテイリングの破談が発表された。

「組織は戦略に従う」  
<アルフレッド・チャンドラー・ジュニア>  

まさに名言。

<結城義晴>  

2010年03月24日(水曜日)

『小売業界大研究』の見本刷りと日米小売業の明暗

サンフランシスコから帰国して、
時差を感じる間もなく、
ちょっとうれしいことが、二つ。

ひとつは、今夜の「報道ステーション」へのビデオ出演。
昨日、一昨日とこのブログには、
木曜日と間違えて書いてしまった。
もう訂正されているが、
間違った表記をご覧の方には申し訳ない。

今夜9時54分からのテレビ朝日系です。
東京キー局なら地上デジタルで5チャンネル。
多分、番組後半の特集だろうから、
30~40分経過してからの時間帯だと思う。

どう編集されているかわからないが、
まあ顔見せといった感じでしょう。
横浜の商人舎オフィスで収録しましたから、
事務所の雰囲気もわかります。

ご覧ください。

もうひとつは、単行本の見本が刷り上がってきたこと。
『小売業界大研究』(結城義晴著・産学社刊)

学生や新入社員向けの本で、
「業界もの」というジャンルに入る。

フリージャーナリストの故辻和成さんが執筆する予定で、
プロットまでつくっていた。
その辻さんが、2007年12月8日(土曜日)に、
逝ってしまった。
享年55歳で、私と同年の同志。

その結果、宙に浮いていた企画を、
フリー編集者の二宮護さんが、
私に持ってきてくれた。

ちょうど㈱商業界社長を退任したばかりで、
商人舎をつくる直前のこと。

その後、私は2008年2月1日に商人舎を立ち上げ、
2008年6月6日、コーネルジャパンが発足し、副学長に就任。
さらに昨2009年4月から立教大学大学院教授の職について、
執筆は遅れに遅れた。

結局、発刊は今年4月10日だが、全国の書店には4月1日には並ぶ予定。

私はこの本を辻和成さんに捧げている。

だから喜びもひとしお。

この本のまえがきに、私はこう、記している。
「この本は、これから小売業に入ろうとする若い人、
すでに小売業に従事する若い人、
21世紀の国民生活を支える『志』を有する若い人のために、
書かれました」

さて、アメリカ商務省の消費財売上高調査
2月の売上高(自動車、ガソリン、レストランを含む)は、
前年同月比プラスの4.1%。  

さらに全米小売業協会発表2月の売上高。
前年同月比プラス1.7%。  

アメリカの消費は、確実に戻ってきた。
それを実感して帰ってきた。
ウォルマート、コストコをはじめとして、
ウィンコ・フーズ、フード4レスといったディスカウント系は、
どの企業も好調だったが、
オーガニック・スーパーマーケットのホールフーズの回復が、
消費全体の復活トレンドを示した。

これに対して日本の三大調査。

日本百貨店協会の2月の売上高概況。
前年同月比マイナス5.4%。  

24カ月連続減少は相変わらず。

一方、日本チェーンストア協会。
2月の総合スーパー売上高、
前年同月比マイナス2.4%。  

食料品販売額が2.8%減、
衣料品2.0%減、
住関連品1.9%減で、
サービスは34.6%減。

さらに日本フランチャイズチェーン協会。
コンビニエンスストア10社の2月統計調査。
既存店ベースの売上高マイナス4.7%。  

これは9カ月連続の減少。

既存店ベースの客数はマイナス2.1%。
8カ月連続の減少。
客単価はマイナス2.6%、
こちらはもっと長く、15カ月連続減少。

日米商業の2月実績は、明と暗に分かれた。

両者を見て、触れて、感じて、
考えること。

第一は、ここでもアメリカが先行していること。  
先に不況に陥って、先に脱した。
1945年の太平洋戦争後も、
アメリカのほうがベビーブームを先行させたし、
団塊の世代のベビーブーマーもアメリカが先。
その意味では、アメリカを見ておくことは、いい。

第二は、アメリカ人のドライ商法の強さ、復活のスピリット。  
多国籍民族は、試練に強い。
西部劇でもアクション映画でも、
叩かれ続けて、逆転する。

第三は、アメリカの優良小売企業が、
カスタマーをつかんでいること。  

自社の固定客、常連客、信奉顧客。
それが、復活を早めた。

マーケティングの三原則。
①セグメンテーション
②ターゲティング
③ポジショニング  

これは一言でいえば、
ロイヤルカスタマーづくり。  

かつて西友副社長の上野光平先生が主張したこと。
「私の店」論。  
お客様から「私の店」と思っていただくことへのひたむきな努力。

いま必要なのは、それです。

<結城義晴>  

2010年03月23日(火曜日)

「三連休とその翌日」のテーマ資源と「花見気分満開」への対策

Everybody! Good Tuesday![vol12]

2010年3月第4週です。
3月の第5週は、途中から4月の第1週。

説明が面倒ですね。

マンスリーとウィークリーを混ぜて使うと、
だから、混乱が生じやすい。

そこで、13週ごとの四半期と7日間のウィークリーを、
マネジメントとの基本として使う。

そのために私は、このブログでは、
週の初めの[Good Monday]に、
1月第1週から何度目かを意味する番号[vol]を入れて、
「今週は今年第12週ですよ」とお知らせする。
すなわち今週は[vol12]。

ちなみに、日曜ごとに登場する『ジジの気分』にも、
今年から番号を入れることにしました。
「ジジの顔を見ると、もう1週間が終わったのかと感じます」
そんな声を聞いたから。
「今年12回目のお疲れさま」といった意味を込めて。

さて、昨日帰国しました。
ほんとうに「あっ」という間の1週間。

アメリカやヨーロッパ、とにかく旅行していると、
時間が早い。

「浦島太郎」の物語も、旅行していると、
時間は速いということを教えたいのでしょう。  

充実した時間は、速く感じられる。
変化が多いと、時のゆくのが速い。

そんなものなのでしょう。

坂本竜馬や高杉晋作は、
死ぬのも早かったから、
自分自身の時間は、
矢のように速く感じられたに違いない。

歴史に名を残す人は、
自分では時間の長さを味わうことができない。

可哀そうでもありますが、
羨ましくもあります。

今回の旅行中、コーディネーターの浅野秀二先生が語った言葉。
「私の郷里の島根県選出の総理大臣・竹下登は言いました。
政治の世界では『悪名は無名に勝る』」

あくまでも政治の世界での話。
彼らにとっては、時間が短いことも、
「良しとせよ」となります。

さて、アメリカ報告はおいおい、続けていきます。
ウォルマートの現時点での戦略分析は、
『誰がウォルマートを殺すのか?』

として、書き続けます。

そのほかに小型店問題の総括。

「ナゲット・マーケット、秘密の謎解き」は、

講演や雑誌で、展開していきます。

セーフウェイの「ニューライフスタイル」の最新店、
バークレー・ボウルの報告もしなければなりません。

それは、おいおい。

重要なことを、二つ、忘れていました。
第一は、今日のこと。

先週土曜日から昨日までの三連休。
春分の日を挟んだ三連休。
こう位置づけました。
「ゴールデンウィークの前哨戦・予備戦」
しかし結果はどうだったでしょうか。

まずその分析はしっかりしておかねばならない。
どの部門のどのカテゴリーやどの商品が動いたか。
つまり商品の動向。
それ以上に、顧客の動きを知っておきたい。

ID-POSなど導入している企業では、
どんな顧客がいつ来店し、どんな購買行動をしたのかを、
詳細に分析しておく必要がある。

昨日も書いたけれど、
高速道路1000円への変化で、
「三連休なら遠出」を決め込む顧客が増えたのなら、
三連休直後の今日は、前年比二桁増になるはず。
どんな顧客が「遠出」したのかが分かれば、
今日のお勧め、売り込みは、ずいぶん変わる。

これは店ごとに違う。
もちろん共通する項目もある。

「三連休とその翌日」  
重要なテーマ資源です。

第二は、直近のこと。
今週3月第4週は、「花見気分」満開。
これから2週間が最盛期。

これ、お客様を楽しませる絶好期。

「大川に吹きあげられし桜かな」(小林一茶)  
私の大好きな句。

江戸時代の一茶も、
時間の短かった竜馬や晋作も、
一瞬の桜を楽しんだ。

そのお手伝いをするのが商業・サービス業。

アメリカでも日本でも、まだまだ、
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望  

これが生きるエネルギーをつくっている。

アメリカの方がちょっと元気が出てきたのは、
明日への希望が、
広がってきたからでしょう。

私たちも、明日への希望を胸に、
今週も、元気を出そうよ。元気を売ろうよ。 

Now, Everybody! Good Tuesday!

<結城義晴>  

[追伸]
今週水曜日(といっても明日ですが)のテレビ朝日系「古館伊知郎の報道ステーション」。
先週撮影したインタビュー「特集・有楽町」が放映されます。

企画モノですから、もしかしたら飛んでしまうかも知れませんし、
どんな出演なのかもわかりませんが、ご覧ください。  
  

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
国内研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年8月
« 7月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.