結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年03月15日(月曜日)

①挨拶、②クレンリネス、③品切れしない、④鮮度の4大原則とドラッグストアショー交友録

Everybody! Good Monday![vol11]
2010年3月第3週が始まります。

もう、春真っただ中。
東京・横浜では、コートを脱ぎ棄てて、
さっそうと歩ける。

今年は、花粉も少ない。
花粉の量は、去年の1割くらいだという。

いい季節です。

昨日のホワイトデー、いかがだったろう。

今日から、もう、
今週末の春分の日に向けて、
店はまっしぐら。

日曜日の21日をはさんで、3連休。
これがゴールデンウィークの予備戦と心得たい。

お客様を喜ばせる。
その予備戦。

元気で明るい挨拶をしよう。
店と売場のクレンリネスを徹底しよう。
品切れをなくそう。
鮮度高い商品を用意しよう。  

コンビニ4大原則。
フレンドリーサービス、
クレンリネス、
欠品しない、
鮮度維持。  

外食産業の3大原則「QSC」は、
クォリティ(Quality)
サービス(Service)、
クレンリネス(Cleanliness)。  

そして先日の「ふたりのビッグショー」で、
大久保恒夫社長が語った成城石井の3大原則は、
挨拶、クレンリネス、品切れ防止。  

原則は、共通する。

この原則を、今月の商人舎標語で、
「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」  

それがお客様を、確実に喜ばせることになる。

さて先週の金曜日、3月12日夕方6時から、
JAPANドラッグストアショーのレセプションパーティ。

開会の挨拶は、実行委員長。
㈱カメガヤ代表取締役社長の亀ヶ谷邦博さん。

そして日本チェーンドラッグストア協会の寺西忠幸会長の謝辞。
㈱キリン堂会長兼社長。

記念すべき10回目のドラッグストアショー。
「セルフメディケーションの推進と10兆円産業への成長」を、
寺西さんは言葉を選びながら、力強く語った。

主賓の挨拶は、開催会場・幕張メッセの地元から千葉県の森田健作知事。

続いて日本薬剤師会会長の児玉孝さん。

乾杯の音頭は㈱伊田両国堂の伊田隆雄社長。

協会会長の寺西さんと記念写真。
寺西さんは、商人舎発足の会発起人。

お役目、ご苦労様です。
お世話になります。

マツモトキヨシホールディングス会長の松本南海男さん。
協会発足から10年間、昨年まで、協会長として尽力されてきた。
松本さんも商人舎発起人。

恒例のブースコンテストの発表と表彰。
最優秀賞は花王カスタマーマーケティング㈱。

髙橋辰夫代表取締役に寺西会長から表彰状の授与。

記念の盾を持って記念撮影。

㈱ぱぱす薬局の根津孝一社長と商人舎エグゼクティブ・ディレクターの松井康彦さん。

亀ヶ谷さんと奥様で常務取締役の亀ヶ谷純子さん。

私、横浜の妙蓮寺に住んでいる。
カメガヤはその妙蓮寺の薬局からスタートして、
港北区を中心に密なるドミナントを築いている。

衆議院議員の樋口俊一さんが駆けつけてお祝いの挨拶。
昨年の第45回衆議院議員総選挙比例近畿ブロックで初当選。

樋口さんはヒグチ産業㈱の社長で、
私、古くからの友人。
昔むかし、能登の加賀屋で一緒に温泉につかったことを、
突如、思い出した。

イオン㈱ドラッグ事業最高経営責任者の佐藤京子さん。
イオンも昨年から正会員として協会に加盟している。

㈱菱食の取締役専務執行役員の中嶋隆夫さんは、
加食営業の統括責任者。

㈱岡村製作所の皆さんと。
左から商環境事業本部東京東営業部兼東京西営業部部長の井上健さん、
代表取締役社長の久松一良さん、
商環境事業本部・取締役事業本部長の鈴木敬夫さん、
そして、右端がSJ流通戦略研究所代表の和田光誉さん。

左がドラッグ記者会事務局の浅野恭平さん、
右端は㈱大木の松井秀夫社長。

オフィス2020新社の緒方知行主幹はすこぶるお元気で、
両手に花?

最後にこの人、協会事務総長の宗像守さん。
このショーを仕切っている。
そして㈶流通システム開発センターの佐藤聖さん。

ドラッグストアは、自ら変わろうとしている。
それが国民の生活を、
より便利で、より豊かに変えることになる。

さて、今週も。
元気で明るい挨拶をしよう。
店と売場のクレンリネスを徹底しよう。
品切れをなくそう。
鮮度高い商品を用意しよう。  

「すぐやる・かならずやる・できるまでやる」  

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>  

2010年03月14日(日曜日)

ジジとサム君、お父さんを待つ[2010日曜版⑪]

三寒四温。
さん・かん・し・おん。

三日、さむくて、
四日、あたたかい。

さむいときには、
おふろ。

といっても、
ボクのばあい、
ふたのうえですが。

ユウキヨシハルのおとうさんも、
いないし。

おとうさんは、
ニイザというところで、
合宿。

サクラの花がさいて、、
いいところです。

リッキョーの大学院のゼミ合宿。
ユーキゼミの一期生と二期生が、
全員あつまって、
ハッピョーとトーロン。

夜は、おサケをのんで、
コウリュー。

おとうさんは、合宿だいすき。
「時間をまとめる」のに役だつ。
そう、いってる。

ボクは、サム君が、
ごはんをたべるのを、
みている。

たいくつなときは、
サム君を相手にします。

サム君は、
おおきな口をあけて、
たべる。

サム君は、ムジャキですね。
おとうさんがいなくても、
さみしくないんだね。

よく、たべるし。

それに表情、
かわらないしね。

ボクも、表情は、
かえないほうだけど、
サム君は、
ほんとうに、
かわらないですね。

いつも、
かわらない。

おとうさんのゼミ合宿、
オワッテ、カイサン。

おつかれさま。

だから、もうすぐ、
かえってきます。

ほら、かってきた。
サム君、かえってきたよ。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2010年03月13日(土曜日)

第10回JAPANドラッグストアショーと産業化のビジョン

「業界から産業へ」の発展のプロセスは、
どんな軌道が描かれるのだろう。

小売業全体、卸売業全体、それぞれの製造業。
百貨店業、チェーンストア業、
スーパーマーケット業etc.etc。

昨年6月に薬事法が改正された。
その医薬品業界、およびドラッグストア業界に、
ヒントがあると私は考えている。

薬事法は、様々な利害が絡んだ法律である。
それが、50年ぶりに改正された。

なぜ可能となったのか。

自民党から民主党に、
政権交代がなったからではない。

もう10数年前から、このグランドデザインが描かれていたからだ。

第10回JAPANドラッグストアショーが開催されている。
昨日3月12日(金)が初日で、今日13日(土)、明日14日(日)まで。
ところは、千葉県の京葉線海浜幕張駅の幕張メッセ。

主催は、日本チェーンドラッグストア協会。
現在の会長は、㈱キリン堂の寺西忠幸会長兼社長。  
協賛は、この業界の2大共同仕入れ機構。
オールジャパンドラッグ㈱と㈱ニッド・日本ドラッグチェーン。

後援は、厚生労働省・経済産業省・千葉県・千葉市、米国大使館。
全米チェーンドラッグストア協会と中国チェーンドラッグストア協会。
日本OTC医薬品協会・日本貿易振興機構と台湾貿易センター、
それに㈱プラネット。


初日の12日(金)と13日(土)が 商談日。
業界関係者が訪れる日。

食品分野のスーパーマーケットトレードショーは、
日本セルフ・サービス協会が展開するものだが、
こちらは一般公開されていない。
だから3日間の来場者数は7万人超。

ドラッグストアショーは、
13日(土)と、14日(日)が一般公開日。
エキジビターは、新製品サンプルなど、
どんどん配って、プロモーションを展開する。

つまりドラッグストアショーでは、
土曜日は商談日であり、一般公開日となっている。

一般公開するため、
3日間の延べ来場者数は約12万人になる。

ドラッグストアは、10年以上も前から、
「セルフメディケーション」の実現を標榜している。   

これは、消費者をはじめ、産業レベルで推進される社会的コンセプトだ。
だからドラッグストアショーは、
一般消費者にまで公開され、入場無料。

昨年の第9回は出展社317社、1,173小間。
今年の規模は400社、1,200小間。

ブースコンテストのグランプリを受賞した花王のブース。
s

資生堂のブース。
こちらも派手なプレゼンテーション。

岡村製作所のブース。

オカムラは、主催者ブースをはじめ、
ショー全体のブース設立に大活躍。

㈱プラネットのブース。

このブログに頻繁にご登場いただくプラネットの玉生弘昌社長と懇談。

自らパソコンを操って、
バイヤーズネット」の内容を紹介してくれた。

日本チェーンドラッグストア協会の主催者ゾーンが充実している。

ここでは10兆円産業化への7つの課題が掲げられている。

課題1 面分業の推進。
課題2 セルフメディケーションの推進。
課題3 人材の育成。
課題4 インフラの整備。
課題5 需要創造、マーケット拡大の研究と実践。
課題6 店舗の効果・効率向上の研究と実践。
課題7 狭小圏型新フォーマット開発の研究と実践。
  

食品産業・食品流通業や消費産業のサイドから学ぶことが、
ドラッグストアショーにはある。

その最大の要素は、
「セルフメディケーション」というコンセプトの推進である。
産業レベルのコンセプトが、
顧客を巻き込んでいる。

顧客や患者が「自ら薬事治療する」。
産業はそれをサポートする。

それがセルフメディケーションである。

どうしたら、顧客を巻き込んで、
業界が一体となれるコンセプトが生み出せるのか。

それは、どんなコンセプトなのか。
どんな方法なのか。

その先行ケーススタディは、
この地球上にないのか。

日本のドラッグストア産業は、
それを探し出し、
それを創造し、
それを推進している。

見事なまでに「産業化のビジョン」が描かれたからだ。

ここで、引用。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ビジョンとマネジメント」  
『メッセージ』より(結城義晴著・㈱商業界刊)  

組織にはすべからく、ビジョンがなければならない。             
個人にも、無頼派を気取る者を除けば、ビジョンはあったほうが良かろう。
会社にビジョンがなければ、ゴーイング・コンサーンにならないし、
個人は、ビジョンを持たねば幸せにはなれまい。

ビジョンは、自らの未来像である。
心に描く姿である。
しかしビジョンは単なる「目標」ではない。
ビジョンは淡い「希望」ではないし、強いだけの「願望」でもない。
企業にとっての「目標」は、長期経営計画の到達点、ひとつのゴールといえよう。
これはほとんどの場合、数値的に固められていなければならない。
従って、ゴールに到達するための方法の大部分は、
あらかじめ用意されている必要がある。

だがビジョンはもっと柔軟だ。
ビジョンとは、ゴールへのプロセスをあとから決めるものだ。
ビジョンに基づいて、根強い「希望や願望」が保たれれば、方法は後付けでよろしい。
ただしビジョン無き希望・願望は、行動や活動につながらない。

ビジョンは、今日の行動、今月の活動、今年の政策を決定づける。
優れたビジョンによって日々、経営と運営、政策と対策の是非が判断される。
毎日の意思決定の基準となるとき、
願望はビジョンに姿を変える。

  ビジョンは、「いくつかの数値」と「たくさんの言葉」で表現される。
  ビジョンは組織の人々に理解され、繰り返し繰り返し、活用される。

従ってビジョンは、決定的にゴールを規定する。
ビジョンのもとに、ゴールに至る能力を「マネジメント」と呼ぶ。
組織にはまず、ビジョンと、そしてマネジメントが不可欠である。
個人にもまた、人生のビジョンと人生のマネジメントが必要である。

・・・・・・・・・・・・・・・・

会社にはビジョンが必要だ。
個人にもビジョンが必須である。
そして産業にも共通のビジョンがいると、
私は思う。  

そのために求められること。
それが、「いくつかの数値」と「たくさんの言葉」で表現されるビジョン。

ドラッグストア産業では二つ。
たくさんの言葉が収斂された「セルフメディケーション」。
そして「10兆円産業」。

私たちは、ここから学ばねばならないと思う。

<結城義晴>  

2010年03月12日(金曜日)

アークス社長にして日本セルフサービス協会会長の横山清さんに見た21世紀新商人像

疲れ果てていた。
昨夜は、午前3時半頃まで、
横浜の商人舎オフィスでテキストづくり。

疲れ果てていたら、
杉浦大西洋さんから、
ハガキが届いた。

元気が出てきた。

ありがとう。

杉浦さんは、今週火曜日、
「2人のビッグセミナー」に参加して、
いちばん前の席で勉強していた。

豊橋市に「一期家一笑」(いちごやいちえ)というお店がある。
「超ローカルスーパーなマーケット」と名刺にある。
杉浦さんは、そのデザイン部門チーフ兼総合バイヤー。

学びの姿勢がいい。
どんどん伸びてほしい人だ。

さて今日は、朝、9時過ぎから、東京の神田へ。
社団法人日本セルフ・サービス協会。
会長の横山清さんのインタビュー。  
ご存知、㈱アークス社長。

商人舎と商人ねっとの共同企画。
CDオーディオセミナー「知識商人登場」。  
第20回目の節目のゲストが、横山さん。

横山さんは、1935年(昭和10年)、
北海道芦別生まれの75歳。

家は鍛冶屋だった。
高校を卒業して、炭鉱夫になった。
そして2年後、北海道大学水産学部に入学。
この北大時代が横山さんの人生を決めた。

北大卒業後、商社に入社。
そこから出向して、ダイマルスーパーの営業部長へ。

ここから商人の道が始まる。
毎日毎日、仕事仕事。

伊丹十三映画『スーパーの女』そのものの時代を経験。

30歳でその小さなスーパーマーケットの常務、
34歳で代表取締役専務。

それから20年、1984年に年商100億円を達成するが、
この間は長かった。
100億円突破の翌年、社長就任。

1989年、㈱ラルズと社名変更し、
1990年300億円突破。

失礼な言い方かもしれないが、
ラルズは「遅れてきたスーパーマーケット企業」だった。

「周回遅れ」と横山さんは表現するが、
ヤオコーやエコスなども、周回遅れの企業。

現在、そういった企業が元気だから商業は面白い。

2000年には「八ヶ岳連峰経営」を標榜し、
2002年にはホールディングカンパニーのアークスを設立。

現在、アークスは北海道第一の3000億円企業として、
クリティカルマスを達成し、勢いが止まらない。

横山さんご自身、
2007年には藍綬褒章を受賞。
昨年は、全国スーパーマーケット協会と日本セルフ・サービス協会が合併し、
新しい協会の会長として、
業界を引っ張る。


その横山さんとの対談。
2時間近くを一気呵成。

私は、横山さんは、どうも、
「商人」という概念には当てはまらないと見ていたが、
それは鉱業や水産業を経験し、
さらに農畜産業をも経験して、
商業を客観的に見据えているからだった。

これまでのスーパーマーケット業界には、
二つの論理があった。

「商人の論理」と「チェーンストアの論理」  
私を含めて、この論理の枠に中に、
考え方を押し込めようとするきらいがあった。

20世紀的な観点である。

横山さんは、そこから突き抜けていた。
21世紀的な視点をもっていた。

横山さんの中にあるのは、
「人間」である。
「人間の集団」である。  

それがアークスの八ヶ岳連峰経営となり、
日本セルフ・サービス協会の未来戦略となった。

アークスは北海道の「クリティカルマス」を形成し、
協会は「スーパーマーケット業界の戸籍を確立する」。

日本標準産業分類に戸籍のない業界。
アークスという企業群の事業展開が、
そのまま戸籍を獲得する行動につながる。

セル協の活動は、戸籍を確立することに直結している。

私は、横山さんに「新商人」の姿を見ていた。

20世紀の殻を脱ぎ捨てた21世紀の「新商人」は、
鉱業も水産業も農畜産業をも体で理解した産業人である。

それが、横山清である。


私は、今回の対談で、
ずっと聞き役に回っていた。
観察者に徹していた。

観察者・結城義晴の結論が、それである。

CDのカバー写真撮影のために、
協会事務局の仕事場へ。

見てください、この笑顔。

ワイワイガヤガヤの中の協会会長。

それが横山さんのご所望。
それが横山さんに似合っている。

私も並んで、ワイワイガヤガヤの中で写真。

疲れ果てていた私は、
元気いっぱいの横山さんから、
元気をいただいた。

30代(多分)の杉浦さんと70代の横山さん。

お二人に元気をもらった結城義晴50代。
ちょうど真ん中。

頑張ります。

<結城義晴>  

2010年03月11日(木曜日)

成城石井もユニクロもウォルマートもホールフーズも小売業は「柔らかくて、軽くて、速くて、強い」

㈱成城石井社長・大久保恒夫さんとの「二人のビッグセミナー」が終わったら、

来週火曜日には、商人舎アメリカ研修会「Hot編」に出発します。
Hot編は、今、最も熱いテーマを追いかけ、
熱い企業や熱い店舗をめぐる内容。

暑いところに行くというコンセプトではありません。
もっとも、暑いアリゾナをいちばん先に訪れますが。
フェニックス・スコッツデールは全米で最もHotなエリアだからです。

さらに、5月23日から5月28日までの「Basic編」は、
原理原則と基礎基本を学ぶアメリカ研修会。  

32年前、25歳の『販売革新』編集部員だった私は、
ペガサスクラブの米国視察セミナー「シニア・コース」に参加しました。
渥美俊一先生から直接、ご指導いただき、
必死の思いで勉強したものでした。

それがはじめての渡米で、しかも初めての小売り視察。

今でも鮮明に、その時のことを覚えていますし、
それが私の原点にもなっています。

基本と基礎をたたき込んでいただいたこと。
原理原則を学ばせていただいたこと。

アメリカ流通業に、心から感動したこと。
「帰ったらやってやるぞ」と、
帰国の機中で決意したこと。

あの時の決意が、今も続いています。
アメリカに負けない日本の小売商業にしたい。
その思いが、商人舎「Basic編」に引き継がれています。

昨日の「二人のビッグセミナー」で、
大久保さんが言いました。

教育には、金がかかる。
教育には、時間がかかる。
それでいて成果は上がりにくい。  

すぐに効果の上がる教育などない。

しかし、私にとって、ペガサス「シニア・コース」は、
すぐにモティベーションを高めると同時に、
30年以上も続く効果をもたらしたのでした。

何しろ、私は、それ以来この仕事に一生を捧げてるのですから。

今回の5月の「商人舎Basic編」は、
そんな視察研修会にしたいと考えています。

アメリカ商業の全体の姿をわかりやすく、
くっきりと提示します。
「鳥の目・魚の目」を養成します。  

アメリカ人の家庭訪問をして、実際の生活を見ます。
店舗やショッピングセンターを訪れて、
基幹となっている業態とフォーマットをしっかり理解してもらいます。

店の見方を教授します。
基礎調査の方法を指導し、実際に訓練します。
「虫の目」を養成します。  

そのうえで、32年前に私が受けた感動を、
今、共有します。

だから全米の中で最も条件が揃っているラスベガスに、
腰を落ち着けて学びます。

ラスベガスは人口増加のエリアです。
ギャンブルの街ではありますが、
一方で、郊外には中産階級が移住してきて、
新興住宅地を形成しています。
「サバーブ」といいます。

30年前には、典型的な「サバーブ」は、
カリフォルニアのロサンゼルス郊外やアナハイム周辺などでした。
あるいはサンフランシスコの郊外でした。

現在は、違います。

ネバダ州ラスベガスなのです。  

新しいショッピングセンター、
新しい店舗、新しいフォーマット。

原理原則や基礎基本を学ぶにふさわしいのが、
ラスベガス。

私はそう考えています。

ラスベガスで6日間。
原理原則を学び、
感動を味わい、
一生のモティベーションにつなげる。

ご一緒しましょう。
お申し込みは、こちら。  

さて、昨日の「二人のビッグセミナー」での、
大久保恒夫さんの言葉。

「小売業は柔らかくて、軽い」  
いい表現です。

反対は「硬くて、重い」
これはトヨタ自動車に代表される工業。
「重厚長大」と呼ばれました。

その反対を「軽薄短小」と言いますが、
私もこれは気に入らない。
「柔らかくて、軽い」は、いい。

大久保さんは、そんな小売業だから、
「商品を並べて、売ってみれば、すぐに、よくわかる」と言います。
「これが小売業の価値だ。
売れたら、どんどん発注して売り続ける。
売れなければ、発注を止めて、半額にすれば全部売れる」
まさに「柔らかくて、軽い」ビジネス。

まず、実行する。
結果はすぐに出る。
良かったら続ける。
悪かったらやめる。  

それだけ。

しかし、結果に対するスピードを上げる。
次の行動のスピードを上げる。

それが小売業の大事なところ。
すなわち「速い」が大事。  

柳井正さんの会社名は、
「ファースト・リテイリング」[Fast Retailing]。
「速い小売業」  

アメリカの小売業は、
店舗運営だけでなく、
企業経営に対しても、
「柔らかくて、軽くて、速い」  

さらにもう一つ。
チェーンストアのアナロジーとして、
私はよく「鎖のたとえ」を使います。

「強くて、軽い鎖」  
鎖だから、このたとえからは、
柔らかいイメージは出てこない。

しかしあえて言うならば、
「柔らかくて、軽くて、速くて、強い」もの。  

それが小売業です。

成城石井もユニクロも、
ウォルマートやコストコ、
ホールフーズやトレーダージョーズも、
「柔らかくて、軽くて、速くて、強い」  

いかがでしょう。

私は、それを皆さんに、伝えたい。
教えたい。
共有したい。

さて最後に、昨日の商人舎への訪問者。
㈱寺岡精工・本部営業部長の髙橋直樹さんと、
キーアカウント営業グループ営業開発担当次長の橋本義博さん。

寺岡精工の「未踏領域」への挑戦部隊。
つまり「新しい領域」を開発するセクション。
様々な情報交換とアドバイス。

高橋さん、橋本さんに必要な姿勢も、
小売業の原理原則・基礎基本と全く同じ。
「柔らかくて、軽くて、速くて、強い」  
これです。

今日も、長編ブログにつきあってくださって、
心から感謝。

<結城義晴>  

2010年03月10日(水曜日)

「2人のビッグセミナー」成城石井・大久保恒夫&結城義晴

商人舎主催「2人のビッグセミナー」終了。
ご来会の皆様、心より感謝申し上げます。

㈱成城石井社長の大久保恒夫さん、
素晴らしいご講義と質疑応答での丁寧なご対応、
ありがとうございました。

昨日は、東京お台場でも、
午後から霙混じりの悪天候。
それでも、私は、うれしかった。

ずっと主張し続けてきたことが、
大久保さんという経営者を通じて、
成城石井という会社で成し遂げられている。

㈱商業界社長を退任し、
㈱「商人舎」という社名の会社をつくったのも、
21世紀には「人」が主役になると考えたからだ。

2008年4月17日。
「商人舎発足の会」の記念講演で私は言った。

商いする店があった。
商いという業があった。
商いする人がいた。
 

いま、商いする店は変わった。
商いする業も変わった。
商いする人が変えたのである。
 

さらに、2010年に向けて、
21世紀という時代を見据えて、
商いする店が変わらねばならない。
商いする業も変わらねばならない。
そして何よりも、
商いする人が変わらねばならない。
 

成城石井は「人」を主体にして、
会社運営が設計されている。

そのことが、
今回の「2人のビッグセミナー」の基調となっていた。

雨にも負けず、霙にもめげず、
私はうれしかった。

そして、このセミナーが終わって、
どっと疲れがでた。

ブログの更新も夕方まで遅れた。
お詫びしたい。

さて、その「2人のビッグセミナー」。
会場は、お台場のタイム24の202号会議室。

タイム24の掲示板。
3月のこの時期は、やはりセミナーやイベントが少ない。

雨模様で3月とは思えないほど寒い中、
参加者が次々にやってきてくださる。
受付は商人舎チーフ・ディレクターの鈴木敏さんと、
エディター・スタッフの鈴木綾子嬢。
彼女は帰国子女。
商人舎の海外テキストの翻訳を一手に引き受けている。
助かる。
本当に感謝。

セミナー開始前のあわただしい中、
結城義晴はブログ記事の執筆。

午前中には東邦大学病院で診断を受けて、
ちょっとショック。

しかし、いよいよ「二人のビッグショー」のスタート。
テーマは「2010知識商人の経営の流儀」  

セミナーや講義がスタートすると、
俄然、人が変わる。
テンションが上がる。

第一講座は、
結城義晴の「2010年の情勢分析と『知識商人の流儀』」  
75分間で、2010年のメッセージを贈る。

結城義晴、熱がこもると、
上着を脱ぎ、身振り手振り。

大久保社長や第1回商人舎USA研修会の団長・たいらや専務の鈴木定男さんをはじめ、
皆さんが熱心に聞いてくださった。

ご清聴、心より感謝。

第二部は「大久保恒夫の『経営と仕事の流儀』」  
1時間50分、大久保さんは持論を展開。

トップマネジメントに大切なことは、
人とのコミュニケーションであり、人づくりである。
それが企業の数字を生み出す。
「人を数字で判断はしない」  
大久保さんは、きっぱりと言った。

「小売業の企業価値は、売り場である」  
これは、安土敏さんの考え方に通じる。
安土さんは、
「小売業の製品は店である」という。

私もまったく同意見。
だからプライベートブランドが隆盛ではあるが、
私は、こう言う。
「ストアロイヤルティがブランドロイヤルティに優先される」  

大久保さんは、語る。
「売り場がお客さまに満足されるようにするのは、働く人。
だから教育が何よりも大切」

教育には、金がかかる。
時間がかかる。
しかも成果は上がりにくい。  

即効性のある教育などない。  

しかし、教育によって、
人が変わり、売り場が変わり、企業が変わる。

大久保さんは、
小売業は自由裁量の領域が多い業種だという。
だから経営者や本部や上司が言っていることを、
どれだけ現場が実行できるかによって、
大きく成果が変わってくる。

現場がどれだけ実行できるかを、
「マネジメント・レベル」と言う。

マネジメント・レベルが高い状態をつくる。
そうすればすべてうまくいく。

高いマネジメント・レベルは、
いかにつくられるか。

それが大久保さんの「経営と仕事の流儀」。
存分に語られた。

会場には商人舎発足の会の発起人の皆さんも駆けつけてくださった。
㈱万代社長の加藤徹さん、
㈱スズキヤ社長の中村洋子さん、
国分㈱会長兼社長の國分勘兵衛さん。
皆さん、メモをとりながら真剣に聴講。

大久保さんの講義はわかりやすく、詳細。

コーヒータイムをはさんで、第三部は
大久保恒夫さんと結城義晴の徹底討論「2010年の行動の流儀」。
討論というよりも、インタビューのような雰囲気になった。

参加者からの質問も受ける。
次々に手が挙がる。
予算の作り方から、
社員のモチベーションのあげ方、
予算達成の秘訣まで、
テーマや関心は多彩。

大久保さんは丁寧に一つ一つ、答えてくださった。
ご満足いただけたと思う。

㈱八百民の平山幹人社長は午前中の商用中に連絡が入り、
急きょ、京都に舞い戻らなければならなくなった。
わざわざ会場まできて、謝ってくれた。
顔を見せてくれたことに感謝。

広島はこの日、大雪のため飛行機が欠航。
㈱マナ・ティーの山本学社長も、
来られなくなったと連絡が入った。
とても残念。
お二人とも熱い商人舎ファミリー。
またの機会にお会いしましょう。
ご一緒しましょう。

会場の後方では、商人ねっとの下山直美さんが
「CDオーディオセミナー」の広報・販売。
講義を聞いて、とても勉強になったとテキストを大事そうに持ち帰った。
勉強してください。

「ビッグセミナー」が終わると外は春の雪。
事務局打ち上げは近くのソバ屋で。

テレコムセンターは寒風。
でも充足感で、まさに心はHOT。

私は「商人舎」という会社をつくって、
ほんとうによかったと思っていた。

21世紀は知識商人の時代。
知識商人が増えれば増えるほど、
「商業の現代化」が近づいてくる。

成城石井には、次々に知識商人が育っている。

教育には、金がかかる。
時間がかかる。
それでいて成果は上がりにくい。  

即効性のある教育などない。

しかし、だからこそ、
若い「知識商人」をたくさん養成することは、
重要な仕事となる。

私は、それに一生を捧げる。

あらためて、そう決意した。

<結城義晴>  

2010年03月09日(火曜日)

「命と右目」「店と企業」のライフサイクルを考える

故田村弘一さんの告別式があった。
享年70歳。
㈱グリーンファクトリーの現役社長。
元㈱クイーンズ伊勢丹社長、㈱パレ社長など歴任。

スーパーマーケット・トレードショーのブースでお会いし、
㈱スズキヤの中村洋子社長と一緒に写真を撮った。
それが最後のお別れになった。

ご冥福を祈りたい。

合掌、黙祷。

今朝、東京・池尻の東邦大学付属病院で検査と診察。
私の場合は、右目。

10歳の夏休み、右目に針金が刺さり、
白内障で水晶体摘出手術

その後、㈱商業界社長の53歳の5月に、
突然の網膜剥離で、手術。

さらに、一昨年、㈱商人舎を立ち上げたばかりの3月に、
緑内障で眼圧が高まり、二度の手術。

それからちょうど二年。
今朝の視野検査、眼圧検査と診断のあと、
北善幸医師は言った。
「結城さんの場合、命よりも右目の寿命は短いでしょう」
「あと20年か、25年か」
「右目の視力がゼロになることもあります」

私は聞いた。
「ゼロというのは、真っ暗になることですか」
「はい」

私は、思った。
絶対に命は、右目より長生きさせる。
それに私には左目がある。

大切に、生きよう。

『週刊エコノミスト』は「特集・百貨店沈没」。
『週刊東洋経済』は「百貨店・スーパー大閉鎖時代」。

有楽町西武マリオンの閉店は、
一般マスコミ人にとって、
よほどインパクトのある事件だったようだ。

私の場合に置き換えると、
会社が私の寿命。
有楽町の店は、私の右目。

右目が見えなくなることは辛い、悲しい。
しかし、人間の命がもっと大切。

右目にも寿命があるし、
人間にも寿命がある。

店にも寿命があるし、
会社にも寿命がある。

そして業態にも寿命がある。

東洋経済記者のインタビュー。
「西武有楽町店は顔的存在だったと思うのですが」
それに答えて、
セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文さん。
「顔でも何でもない。
今までやってきたこと自体が不思議だった」

「開業以来一度も黒字化したことがなく、
規模が小さいからファッションビルにもならない」

鈴木敏文さんへの質問は、
頓珍漢な事を聞くに限る。
あるいは怒らせる。

そうすると、いい答えが返ってくる。

鈴木さんは冷徹な人だ。

右目でも、胃袋でも、
たとえ顔であっても、
不必要なものは容赦なく手術する。

しかし、それが一番、
人間の命を大切にすることになる。

マスコミは、ともするとノスタルジックになる。
それが大衆受けするからだ。

小売業ももちろん、大衆を顧客にしている。
しかし、ノスタルジックな商売は成り立たない。  

不思議なことだ。

あくまでもリアリズム。
リアリティこそ、商人のよりどころだ。

ところで『東洋経済』と『エコノミスト』。
前者は全面展開しすぎて、
週刊誌としては散漫になってしまった。
「大閉鎖時代」と時代をとらえようとしたから、
百貨店もアパレルも総合スーパーも、
スペースをとって取り上げた。

そのために、一般読者からすると、
特集テーマと同じ「総合の隘路」に陥った。

一方、『エコノミスト』は百貨店の沈没に絞り込んだ。
巻頭記事に私のコメントも入れてくれた。
週刊誌としてはこれでよいかもしれない。

しかし、もっともっと、鋭い切り口が必要だ。
それこそ、「顔を切っても命は守る」くらいの意気込みを、
特集の中に塗りこめるべきだ。

自ら「毒」をもたねば、
マスコミ自体、生き残れない。

日経MJで㈱カスミ社長の小濵裕正さんが語っている。
「デフレがいけないとか安売りがいけないとか、
経済学者が言うのはわかるが、
スーパーの経営者が言ってはいけない」

「1円でも安く売り、
1円でも利益を出す仕組みをつくるのが、
チェーンストア」

「安く売ったらつぶれるというのなら、
経営者をやめなければいけない」

このリアリティが、本物の商人だ。

リアリティとノスタルジー。

雑誌も店も、
マスコミ企業も小売企業も。

実は、同じところに立っている。

再び、田村弘一さんに、黙祷。

<結城義晴>

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