結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年10月02日(土曜日)

風邪には「水⇒毛布⇒寝る」の公式と「鳥の目・虫の目・魚の目」&「心の目」

今週もあっという間に、土曜日。
そして週末。

夏の暑さの疲れだろうか、
一昨日の夜は38度3分の熱が出た。

私の場合、風邪をひく前兆がある。
かならず、最初に喉が痛くなる。
そのあと、体がだるくなって、熱が出る。

熱が出たら、大量に水を飲んで、
毛布や布団をひっかぶって、寝る。

我が家のジジではないが、
寝るに限る。

しかし今回はいきなり熱が出た。
喉も痛くならずに。

もっとも、前日には、
UIゼンセン同盟の流通部会産業政策会議で、
講義と質疑応答を2時間半ほどやり、
その後、意気投合して、
大声をあげながらビールや紹興酒を飲んでいたから、
喉が痛いのに気付かなかったのかもしれない。

いずれにせよ、いきなり熱が出た。

しかし、「水⇒毛布⇒寝る」の公式で、
朝には36度8分に熱を下げた。

それから木曜日の10月1日のブログを書いて、
自動車免許の更新に行った。

この4月、新横浜に移転した港北警察署。

私は優良運転者で「ゴールドカード」。
それでも30分の講習を受けた。
講習で教えられたことは3点のみ。
①バイクに気をつけろ
②自転車に気をつけろ
③歩行者に気をつけろ

横浜市港北区内で昨年、
交通事故による死亡者は6人。

全国的に交通事故死の7割近くが、
バイク・自転車・歩行者だという。

5年に1度の更新の講習。
勉強になった。

その後、急いで横浜の商人舎オフィスへ赴き、
米国・ヨーロッパのテキストづくり最終仕上げに邁進。

スタッフの努力もあって、準備万端だったが、
私自身、「より良いものを、より良いものを」と、
良く噛んで食べていたら、
気が付くと、真夜中の3時半。

今月の商人舎標語
「良く噛んで食べる」

ちょいと時間がかかることが、玉に傷。

家に帰って、仕上げにかかったら、
白々と朝があけた。

ほんとうに良いテキストが出来上がった。
アメリカ編はA4判で300ページを数える。
資料も写真もふんだんで、
そのうえ10万字も詰まっている。

理念と論理と情報の集大成。
「鳥の目」
「虫の目」
「魚の目」
そのうえに
「心の目」

これらがいきわたっている。
8時半に全部やり遂げて、
2時間ほどの仮眠。

心の中に、
ジジのいつもの気分のような「マンゾク」というものが、
ぽっかりと浮かんで、熟睡。

10時半には起きだして、
今日の講義レジュメを確認し、
池袋の立教大学キャンパスへ。

14号館6階の教室には、
25人もの院生諸君が集まってくれた。

サービス・マーケティングの講義。
酔っ払っているわけでもないのに、
妙に饒舌で、テンションが高く、
話し始めたら止まらない。

15分の休憩をはさんで、
3時間、180分。

サービスの「マーケティング・マネジメント」の要諦を語った。

ご清聴、心から感謝。

その後、間髪を置かず、
7号館で結城ゼミ。

6人全員が揃って、それぞれの報告。
みんな順調な進捗ぶりで、
私はほんとうにうれしかった。

ゼミ生諸君、どこか、
いっそう頼もしく見えてきた。

これからの研究、執筆は、
「良く噛んで食べる」

「心の中で数えながら噛む」
最低四〇回、あるいは四十八回。

この習慣をつける。

「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「に、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「さん、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「し、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
・・・・・・・・・。

実は、これが何にでも使える。

事実も、問題も、「良く噛んで食べる」
苦情も、報告も、「心の中で数えながら噛む」

目がさめている限り、何でも。


それが良い論文や研究レポートを書くときの、
唯一のコツです。

良い仕事をするときの、
唯一の要領です。

さて「良く噛んで食べる」は、
私の最初の本『メッセージ』
第6章「イノベーション」から抜き出した。
この次に来るものを紹介しよう。

「風を感じられますか」

あなたはこの風を感じとることができますか。

蒸し暑い夏の夜、
かすかな風の波を肌に受けとめ、
ひんやりとした気持ち良さを味わうことができますか。

秋の激しい嵐のなか、
その渦の向こうにやってこようとしている新しい空気の一団を
嗅ぎ分けることができますか。

今、あなたに求められているのは、そんな微細なことを感じとり、
その小さなものの背景をイメージする想像力です。
わずかな希望の中から、明日を描き出す構想力です。

本来、商人やマーチャントは、
想像力や構想力によって、
社会の役に立ってきました。

紀ノ国屋文左衛門にとっても、
サム・ウォルトンにとっても、
そして中内功にとっても、
イマジネーションの豊かさこそが、
仕事のエネルギーをつくりだす源となりました。
あるとき、彼らは夢想家と呼ばれました。

今、あなたに求められているのは、
夢を描き出すことです。

そのために小さなことを感じとる力を
身体全体に蓄えることです。

それが、消費の活力をつくります。
顧客はあなたの夢想を、実は待っているのです。

あなたはこの風を感じとることができますか。

編集長時代の私は、
自分で言うのも気が引けるが、
ロマンチストだった。

経営や仕事に、なんとか、
ロマンティシズムを盛り込めないかと、
本気で考えていた。

そんな思いが、私に、
こんな巻頭言を書かせた。

いま、読み直してみても、
仕事にロマンは必須であると思う。

ロマンを感じるから、
徹夜も苦にならない。
熱も一晩で下げられる。

あっという間に訪れた週末も、
あっという間に過ぎてゆき、
来週から欧米へ。

東の方から、風が吹いてくる。
その風にひかれて、私は東へ向かう。

私をひいた空気の一団は、
それは風邪のもとだったのかもしれないが、
この風をあなたは感じられるだろうか。

<結城義晴>

2010年10月01日(金曜日)

10月・神無月の標語「良く噛んで食べる」

今日から10月。
「猛暑・酷暑・炎夏」から一挙に「晩秋」へ。
そんな10月の始まり。

気象庁の「寒候期予報」では、
それでも10月いっぱい、気温は例年より高めだという。
そして11月に入ると例年並みにもどり、
今年の冬は、一段と寒く感じられる。

さて、その10月の商人舎標語の発表。

この商人舎ホームページ右段の上から二番目に、
「今月の標語」というコーナーがある。
その下に、今月の標語が書かれていて、
さらにその下に「過去の標語を見る」というボタンがある。
クリックすると、最新のスローガンから、
月を遡るように標語が並ぶ。

一番下、すなわち一番古いのが、
2008年6月のスローガン。
「節約・倹約。もったいない」

それから2010年の10月まで、
都合、29回目となる「今月の標語」の発表。

ジャジャーン!?

と言うほどに大げさなものではないが、
「良く噛んで食べる」

食欲の秋、私たちは、毎日、3回の食事をする。

日本人は1年間に1200回食事する。
朝昼晩の食事以外に、
間食、夜食、つまみ食い、おやつなど含めると。

それが黒田節子先生の名著『1200食のマーケティング』の根拠となった。

この1200食をすべて、
「良く噛んで食べる」

特に10月には、「良く噛んで食べる」
それが今月の標語。

私の著書『メッセージ』(商業界刊)にも文章が入っている。

「良く噛んで食べる」

人間ドックに入って出てきたら、
金属疲労のごとく、いっせいにチェックが入れられた。
全身疲労の四十九歳。
要は、体重を減らせ、痩せろ、節制せよ。

そこで、考えた。
「良く噛んで食べる」
これだけに徹しよう。
そうすればすべて上手くいく。

まず消化がよくなる。
胃腸の負担が軽くなる。
歯が丈夫になる。
顎も発達する。

食べ物の味が分かるようになる。
食べる時間は長くなるが、総体的に量が減る。
量が減れば、少しだけお金もかからなくなる。
その分、美味しいものを食べようと努力する。

うん、すべてよくなる。
健康になるはずだ。
しかし困った。
「良く噛んで食べる」とは、いったいどうすることなのか。

そこで再び、考えた。
「心の中で数えながら噛む」
最低四〇回、あるいは四十八回。
この習慣をつける。

「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「に、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「さん、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「し、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
・・・・・・・・・。

このくらいで、たいていのものは、
心地よく口の中から消えていく。
きちんと噛むために、適当なかたまりを、
順序よく口の中に入れるようになる。

食物の堅さにも、
関心を払うようになる。
すべてよくなる。
ときどき、舌や唇を噛んでしまうこともあるが。

しかしみたび、考えた。
この私の「食べるマニュアル」は、
果たして、
食事時だけのものなのか。
・・・・・・・・・・。

実は、これが何にでも使える。
事実も、問題も、「良く噛んで食べる」
苦情も、報告も、「心の中で数えながら噛む」
目がさめている限り、何でも。

「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「に、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「さん、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「し、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
・・・・・・・・・

私が49歳、『食品商業』編集長の時の巻頭言から抜き出して、
『メッセージ』に収録。

しかし9年前の文章が今も、使える。
それが10月の商人舎標語の意味。

政府に向けて言うならば、
尖閣諸島問題も「良く噛んで食べる」
円高デフレも「良く噛んで食べる」

会社に対して言うならば、
売上げや利益が上がらないという問題も「良く噛んで食べる」
労務問題も環境問題も「良く噛んで食べる」

とりわけ、食べにくい食物、
繊維質の食べ物、
固い食品は、
「良く噛んで食べる」

むずかしい問題、
絡み合った問題、
二律背反の問題は、
「良く噛んで食べる」

いかがだろうか。

さて10月をざっと、おさらいしておこう。

営業的にみると、
3つの山がある。
第1が、2番目の週末から「体育の日」にかけての3連休。
9日(土曜日)、10日(日曜日)、11日「体育の日」祝日(月曜日)。

第2は、25日(月曜日)の給料日にかけての3日間。
23日(土曜日)、24日(日曜日)、そして給料日(月曜日)。

そして第3が、10月最後の日「ハロウィン」。
日本でも、盛んにハロウィンを楽しむようになった。
商売にも欠かせないイベントではある。

サーティワンアイスクリームは、
その名のごとく「31日」に引っ掛けて一大プロモーションを仕掛け、
毎年、大成功をおさめている。

この3つの山をメインに、
日本国民が日常の生活に、非日常の行楽に、
人生を楽しむのが10月。

10月は神無月(かんなづき)、「かみなしづき」とも呼ばれる。
ギリシア・ローマと同じように多神教だった古代日本では、
旧暦の10月に出雲大社に全国の神様が集合した。
一年のことを話し合うためだった。
そのため、出雲以外の日本各地には、
神様が居なくなる月となった。
逆に、出雲だけは、この旧暦10月を「神在月」と言った。

日本の月の命名はロマンティックだ。
そんな10月を楽しみたい。

私自身の10月のスケジュールは、
4日にペガサスクラブの政策セミナー、
(渥美先生没後初の政策セミナー、受講)
5日から8日までオースティン・ダラス
8日から11日までニューヨーク
11日から15日までロンドン
15日から19日までパリ
パリでは世界2大食品フェア「シアル」を訪問。

19日帰国して、
21日、22日と、
コーネル大学RMPジャパン第3期公開講座。
(誰でも受講できるセミナー形式、参加受付中)
コーネル・ジャパンも第3期生31名が決定し、
極めて順調です。

その後、北陸での講演や、
非常勤役員を務めるカスタマーコミュニケーションズ㈱の取締役会、
顧問の会社の会議、
立教大学大学院の講義は2回、
最終週の土日は結城ゼミの第4回合宿、
10月のスケジュールは目白押しで、
休息がとれるのは10月24日(日曜日)だけ。

1カ月に1回くらいの休暇が続く58歳の秋です。
「それも良し」と心に決めて、
「ありがたい」と感謝しつつ、
いざ、10月、神無月へ。

もちろん、この1カ月、31日間を通して、
「良く噛んで食べる」

目がさめている限り、何でも。

「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「に、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「さん、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
「し、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち」
・・・・・・・・・。

忘れてはいけない。

<結城義晴>

[追伸]
本日、「林廣美の今週のお惣菜」がアップされました。
今週はイカのたっぷり里イモ旨煮
思わず「美味しそう!」と声が出てしまう、
秋にぴったりのメニューです。

また、 「スーパーマーケットの省エネ環境戦略」の
第2回もアップされています。
改正省エネ法と温室効果ガスについて。

ぜひ、読んでください。

2010年09月30日(木曜日)

UIゼンセン同盟流通部会「第1回産業政策委員会」で講演と交流

日経新聞最終面「私の履歴書」。

哲学者の木田元さんの巻。
1カ月の連載が今日で終わった。

木田さんの勉強ぶり。
すごい。

毎日読んでいるだけで、
私ももっともっと勉強したくなる
そんな連載だった。

木田さんは、特に「ハイデガー論」を専門とする。
そのハイデガーに関して評する。
「なるほど彼は性格は悪い、だが思想はすごい、
それで悪いかと座り直すようになった」

「むしろ、誰にでも好かれる善人が
世界史を覆すような思想を形成するということのほうが
ありそうもにないと思わないか、と」

最後に木田さんは言う。
「ほんとうにやりたいことを見つけて、
一途にそれを追求していれば、
なんとか道は開けるものだと思うようになった」

今日の東京・横浜は、
11月下旬並みの寒さ。

つい1週間前までは、
猛暑日があったりしたのに、
この変化の激しさ。

しかしだからこそ、
変化に順応させる体質が必要。

人間も、企業も、店も。

タバコは明日から増税値上げ。
今日はその最後の駆け込み需要のピーク。
日経新聞のコラム。
「たばこ売上高は前年の5~10倍に膨らみそう」

セブン-イレブンは先週、
前年6割増だったタバコの売上げが、
今週初めの28日には3倍に飛躍した。
ローソンやファミリーマートも2倍を超えた。

現在の需要は、なんでも、
「駆け込み購買」

ぎりぎりまで待って、
最後の最後に購入の意思決定をする。

売り手のプロモーションは、
従って「駆け込み需要」のための告知期間となる。

しかし告知をし、店自体の信用が醸成されていなければ、
最後の「駆け込み需要」をからめ捕ることもできない。

そして最後の「駆け込み需要」のときに、
品切れは許されない。

デフレ不況下の商売は、
緊張感を維持し続けなければ、
成果は上がらない。

むずかしい。

しかし「むずかしいからおもしろい」

そんな時代であることを、
つくづくと実感させられる。

さて昨日28日は、午後から、
UIゼンセン同盟流通部会の幹部会での講演。
「第1回 産業政策委員会」

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流通政策委員会委員長でイオングループ労連会長の新妻健治さんをはじめとして、
副委員長の村井秀行さん(カーマ労働組合委員長)、
平和堂の西村紀雄さん、
ヨークベニマルの玄葉威視さん、
アルペンの藤沼伸一さん、
AOKIグループの柴山敏郎さん、
ビックカメラの一ノ瀬正樹さん、
マツモトキヨシの本多寿男さん、
ダイエーの新井美穂さん、
イトーヨーカ堂の石合弘二さんなど
UIゼンセン同盟流通部会の幹部が集まった。

そこで私は、最初に、「商業の現代化、知識商人の養成」の
持論を展開した。

商業近代化の歴史から始まり、
世界の中の小売業の位置、
産業構造の変化と知識商人、
さらにマネジメントとオペレーション思想とその変遷、
ドラッカーのマネジメントにいたるまで、
一気に語った。
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さらに、新妻さんが中心となって作成された「新・流通政策」へのコメント、レクチャー。

力作の「第5次流通産業政策」を読みとおして、
「鳥の目、魚の目」は確かであるものの、
「虫の目」がもっともっと必要であることを実感した。

これは不思議な逆転現象。

通常は、「虫の目」しかなくて、
だから「鳥の目」「魚の目」を持て、
さらに「心の目」が大事だぞ、と諭す。

しかしここでは逆。

それだけ流通部会の面々が、
よく勉強してこれを策定したことがわかる。

だから私の講演も、質疑応答も、力が入った。

講演は90分のところ、110分となり、
語ったあと洗面所でうがいをしたら、
真っ赤な血が混じっていた。

講演の後は、質問を受けながらディスカッション。

久しぶりにUIゼンセン同盟・落合清四会長にもお会いし、
会長室で懇談。

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落合さんには、
コーネル大学RMPジャパンの講師をお願いしている。

夜は近くの中華料理店で参加者と事務局との懇親。
おいしい料理を楽しみつつ、前向きな意見を交わしながら、
楽しい時間を過ごした。

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ほんとうに気分がよかった。
皆、真剣にものを考え、
真剣に動いている。

それも、仲間のため、社会のため、
そして会社のために。

だから、人の胸を打つ。

私も仲間に入れてもらって、
ほんとうに久しぶりに、
心の底から愉快になった。

「心は燃やせ、頭は冷やせ」

多謝。

<結城義晴>

2010年09月29日(水曜日)

8月の「内食と外食」、スーパーマーケットとフードサービスの販売統計はどちらもプラスだが外食に軍配

昨日の日経新聞で発表された「人事」が話題となっている。
「10月1日付けで、
㈱成城石井前社長の大久保恒夫さんが、
セブン&アイ・ホールディングスの顧問に就任」

私はこの件に関しては、黙して語らず。
大久保さんからは直接、何も聞いていない。
彼はそんなに口の軽い人間ではない。

ただし、私の読みがあった。
いずれこのブログで書くこともあるかもしれない。

大久保さん、セブン&アイ、
そして日本の小売業の世界にとって、
ハッピーであることを祈りたい。

昨日28日は、スーパーマーケット三団体による
8月のスーパーマーケット販売統計調査が発表された。

三団体は、社団法人新日本スーパーマーケット協会(NSAJ)、
オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、
日本スーパーマーケット協会(JSA)。

今回5回目となる販売統計発表はNSAJで行われた。
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司会はNSAJ広報課長の名原孝憲さん。
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調査結果の発表は、
NSAJ副会長㈱紀ノ国屋ファウンダーの増井徳太郎さん。
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8月実績速報版の発表数値は、
三団体の加盟企業合わせて264社から集計されたもの。

総売上高 8069億9422万円(前年同月比101.0%)
食品合計 6947億5219万円(101.5%)
非食品合計 1122億4203万円(98.7%)

8月の実績は前年に比べプラスの1.0%。
観測史上最高の「猛暑・酷暑・炎夏」の重要を、
ささやかながら1%だけ享受できた。

生鮮3部門の合計は、2504億3557万円(100.2%)。
内訳は、青果 1044億0118万円(103.0%)
水産 704億5723万円(97.9%)
畜産 755億7716万円(98.6%)

異常気象で野菜が高騰。
皮肉なことに、それによって、
青果部門は3.0%のプラスとなった。

しかし水産の落ち込みは2.1%、
畜産は1.4%。
惣菜は、762億6654万円(103.1%)。
この分野は相変わらず、好調。

ちなみに、商人舎では、
11月16日火曜日にセミナーを開催する。
「儲かる惣菜マーチャンダイジング」

売上げは好調でも、
部門営業利益を出せない企業、店舗は多い。
惣菜で、いかに利益を出すか。
林廣美先生と結城義晴が、
ずばり、この問題に答える。

統計に戻って、
一般食品・その他 3680億5007万円(100.7%)。

エリア別の前年同月比をみると、
北海道・東北45社 101.2%
関東68社 100.5%
東海・北陸 62社で100.2%、
関西36社 102.4%、
中国・四国37社 100.4%、
九州・沖縄16社 100.9%と全エリアで売上増となっている。

調査企業の総店舗数は7051店。
総売場面積 11,673,598㎡、
店舗平均月商 1億1445万円、
売場1㎡あたり売上高 6.9万円。

増井さんは全体トレンドを以下のように分析。
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「一言でいうと、『猛暑特需』が続いた。
総売上高は3カ月連続で前年同月比が100%を超えた。
しかし、水産・畜産は苦戦している」

「地域別に見ると、北海道や関西エリアは堅調。
口蹄疫に苦しんだ九州・沖縄エリアは持ち直しつつある」

「だが、東海・北陸エリアが不調だった。
それが売上判断景況指数に表れている。
8月には60.6ポイントあった東海・北陸の指数が
9月は47.5ポイントと、13.1ポイントも激減している。
理由は分からないが、トヨタなどの輸出関連企業があるため、
円高が響いたのかもしれない」。

実務分析の発表はNSAJ常任理事の三科雅嗣さん。
いちやまマート代表取締役社長。

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「気温・水温の上昇が青果、魚、そして客足にまで影響した」

「猛暑の影響が8月前半はプラスに働き、
夏物商品の動きが良かった半面、
逆に、お盆以降はマイナスに働いた」

「水産の動きが特に悪かった。
猛暑の影響で水温が上がり、夏の魚の収穫は少なく、
サンマも獲れなかったため、売る物がなく、相当なダメージだった。
青果でもりんごの収穫が遅れた」

「暑さのため、お客さんは調理すること自体、面倒臭くなったのか、
調味料の売上げも良くなかった。
その代わり、惣菜は売れた」

「山梨は1週間くらい前までは気温36℃もあった。
そのため、昼から3時までの時間帯は客がいなかった。
朝夕のみ客が来る状況だった」

「先週の金曜日からやっと気温が下がってきたため、
金曜日~日曜日の売上げは回復した。
小さいが、サンマや秋鮭の売上げも戻ってきた」

また今話題の「B級グルメ特需」についてもコメント。
「9月18・19日に行われた『B-1グランプリ』で
甲府鳥もつ煮が優勝した結果、畜産部門が盛り返してきた。
いちやまマートでは以前から甲府鳥もつ煮のPRを店頭でしてきたので、
今回の優勝で仕入れができなくなるということはない」

特需対応をしっかりとりこんでいる様子。
実務家経営者のコメントは、現場に即していて、
とてもよい。

一方、今週27日の月曜日には、
日本フードサービス協会が8月の外食産業市場動向を発表。

調査によると、8月度売上状況は、
外食産業全業態トータルで前年同月比1.6%と増加。

客数前年比は3.6%増と好調。
記録的猛暑に加え、お盆時期が週末と重なったため、
前月の2.9%増からさらに伸びた結果だ。
ここでも、猛暑・好天効果が表れている。

その一方で、多くの業態で客単価が下がり、
全業態トータルの客単価は1.9%減と前月よりさら低下。

内食のスーパーマーケットはプラス1.0%。
外食のフードサービスはプラス1.6%。

外食に軍配が上がった形だが、
例えば野菜の高騰は、
内食産業には売上増という現象をもたらすものの、
外食産業では、ストレートに利益の圧迫につながる。

両者の粗利益や営業利益の統計が発表されたら、
そのあたりの問題点も明確になるのだが。

さて、昨日は、東京・永田町にあるフランス見本市協会を訪問。

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広報部長の郡司華子さんに、
この秋、パリで開催されるシアルについてレクチャーを受けた。

私は10月17、18日に、久しぶりにシアルを訪問する。
今年は会場も広くなり、出展者数も増える模様。
今から楽しみにしている。

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郡司さんとSIALのパネルを持って写真。
商人舎松井康彦エグゼクティブ・プロデューサーも参加して、
2004年に私が日本代表選考委員をやっていた時の話題を懐かしんだ。

この年、ロッテの「クーリッシュ」が「グローバル・シアル・ドール」を受賞した。
すなわちこの年の「新商品コンクール」で、
世界第1位の座を獲得したのだった。

来週から、アメリカ・ヨーロッパのやや長い出張。
その直前の今、猛烈に忙しい。

「今日も一日、慌てず、急げ」

<結城義晴>

2010年09月28日(火曜日)

[10月~12月]の主要30業界天気図から読み解く流通業界の「動かざる者・自戒する者」

昨日のこのブログ、
私、書き間違いをした。

プロ野球パシフィックリーグの優勝チームを、
「所沢西武ライオンズ」と書いてしまった。
朝日新聞2面の「ひと」欄、
秋山幸二監督の顔写真など見ながら、
ソフトバンク・ホークスと思いこみつつ、
ライオンズと書いてしまった。

すぐに何人かの、ごく親しい方がたから、
間違いのメールや電話が入ったが、
私も、商人舎スタッフも、全員、会議や仕事中で、
対応は昼になってしまった。

ほんとうに恥ずかしいことで、申しわけないとお詫びしたいし、
すぐにご指摘くださった皆々様には、
心から感謝したい。

それにしても、思いこみつつ、してしまうことって、
あるのです。

だからこそ、
ダブルチェックの仕組みが必須となる。

ゆめゆめ、怠るべからず。
「自戒すべし」。

急に寒くなった。
体調にはくれぐれも気をつけねばならない。

私も昨日あたりから、朝、起きた時には喉が痛い。
スケジュールはびっしり詰まっているし、
原稿やテキストづくりに追われつつ、
そのスケジュールをこなしているから、
体調不良でダウンすることなど、
考えもしない。

だからだろうか、一切、風邪などの自覚症状はないが、
どうも、仕事がはかどらない。

さて世間は騒がしい。

尖閣諸島沖衝突事故の船長釈放事件で、
国内外から批判が相次ぎ、
東シナ海には中国船舶が「どや顔」で居座っている模様。

しかし今回の件では、
中国も国際的な信用を失ったに違いない。

日本国政府は、逮捕から釈放までに一貫性が薄い。
国際関係と景気動向に関しては特に、
シナリオを描いて対処しなければいけない。
たとえシナリオ通りにならなくとも、
筋書きがなければ適切な修正はできない。

念入りな計画がなければ、
臨機応変の仕事ができないことと同じ。

シナリオ通りの実行など、
一度としてできるものではない。
しかし丁寧な計画があって初めて、
結果が、ほぼ想定内に収まるし、
何よりポリシーを貫くことができる。
ぶれることがない。

「ともに自戒すべし」。

一方、通称「サラ金」の消費者金融最大手の武富士は、
今日、会社更生法適用申請の見込み。

昨日、日経新聞が取り上げ、今日、朝日新聞が一面から特集スタイル。
「消費者金融 虫の息」の見出し。

今年6月完全施行の改正貸金業法によって、
「強引な回収や高利息などのビジネスモデルが通用しなくなった」

消費者金融が、
こういったことをベースに成り立っていたとしたら、
産業とは言えない。
だから最大手が破綻した。

これまた、われわれ商業・サービス業も、
「以って自戒とすべし」

昨日の日経新聞特集
主要30業種の動き[10月~12月]。
天気予報のマークで業種別に示している。
百貨店、雨⇒雨。
スーパー、小雨⇒小雨。
(この「スーパー」というのが気に食わないが)
コンビニ、薄日⇒曇り。
ドラッグストア、曇り⇒曇り。
ネットサービス、薄日⇒薄日。
外食、曇り⇒曇り。
旅行・ホテル、曇り⇒曇り。
アミューズメント、曇り⇒曇り。
食品・飲料、曇り⇒曇り。
医薬、小雨⇒小雨。

この業界天気図は、専門記者連の判断でつくられる。

なんと、コンビニを除くすべてが、
7月~9月までと、
ほとんど変わらず。

コンビニだけが、タバコ税増税の影響で、
確実に曇りとなった。
つまりは、「景気動向は足踏み状態」ということ。

ならば、安心して、
思い切った策が打てる。

動くものだけが、
微細な「変化をつかむ」ことができる。
独自に「変化に応ずる」ことができる。

「変化をつくる」などと、
不遜なことは言いたくはないが、
謙虚に、しかし、果敢に、俊敏に、
動いてみることだ。
変えてみることだ。

ラインホールド・ニーバーの「祈り」。
「変わるものを変えられる勇気を、
変わらぬものを受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を、
お与えください」

さて昨日は、年に3回のイベント。
「伊藤園 夏の陳列コンテスト」の審査委員会。
東京・清水橋の伊藤園本社。
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厳正な審査をし、

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議論を重ねて、

dscn2747-3.jpg

受賞店舗賞と受賞企業賞を決定。

そして記念写真。

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和やかにもう1ショット。

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右から、㈱伊藤園副社長・本庄周介さん、
㈱商業界取締役営業統括の中島正樹さん、
伊藤園副社長の江島祥仁さん、
私の隣は、社長の本庄大介さん、
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー松井康彦さん。

審査委員会がおわってから、
江島副社長の部屋で、懇親。

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組み体操の三人ピラミッドみたいだが。

伊藤園は「猛暑・酷暑・炎夏」を、
自ら動いて、「神風」とした。

どう動いたか。

自動販売機のルートセールスマンの人員を減らして、
小売店営業マンを増やした。

「小売りとの取り組み強化」が一大方針だった。
さらに「リーフ」と「ティーズ・ティー」の強化を図った。
「リーフ」とは、茶葉のこと。
すでに茶葉でも日本ナンバー1のシェアを持つが、
「自己の強み」をさらに強化することによって、
ペットボトルなどの大衆商品のブランドロイヤルティを築いた。

「ティーズ・ティー」は北米で開発したブランドの逆輸入。
これも、大ヒット。

動いて、仕掛けをした。
そこに神風が吹いた。

だから、結果がもたらされた。

動かざる者、
すなわち、
自戒する者となる。

< 結城義晴>

2010年09月27日(月曜日)

タバコ大幅値上げとセブンネットショッピング

Everybody! Good Monday!
[vol39]

2010年第39週。
9月最後にして、10月最初の週。

商売において、ビジネスにおいて、
1週間は最重要の基礎単位。

「ウィークリー・マネジメント」と称する。

なぜ大切なのか。

それは顧客の生活が、
1週間単位で営まれているからだ。

このウィークリーの習慣、
一番有名なのは、聖書説。
神が6日間で世界を創造し、
7日目に休息をとった。
そこから1週間が始まった。

陰暦の1カ月を4等分すると、7日になるし、
史上最も古い古代バビロンの制度でも、
7日、14日、21日、28日が休日とされた。

それらが現代の日本人の生活パターンにもなっているし、
アメリカやヨーロッパ、中国や韓国でも、
生活はウィークリー・ユニットで展開されている。

だから商売もビジネスも、
ウィークリー・マネジメントとなる。

今年の1月1日は金曜日だった。
1月3日が日曜日。
そこで1月4日の月曜日からの週を第1週として勘定すると、
今週が39週となる。

だから冒頭のご挨拶Good Mondayにも、
[vol39]と通し番号をつけている。

その今週は、 9月と10月の境目。
気候は、完全に秋。
今日の東京は最高気温20度で10月中旬並み。

ほとんどの会社はマンスリー・マネジメントを基本としているから、
9月の締めが今週。
3月末決算の会社では、
9月末は第2四半期、上半期の締めとなる。

数字はビジネスの基本だ。
その基本のための計数管理。
きりりと締めたいものだ。

プロ野球パシフィックリーグは、
福岡ソフトバンクホークスが優勝。
ビールかけに沸いた。

一方、セントラルリーグは今週、最後の山場を迎える。
中日ドラゴンズと読売ジャイアンツが、
昨日の日曜日の試合に負けて、
阪神タイガーズにマジック8が点灯。

今週火曜日、水曜日の伝統の阪神巨人戦が、
日本中を巻き込んだ天王山となる。

阪神が連勝すると、
そのまま勢いを得て、快走するかもしれない。
巨人が連勝すると、
即、中日の優勝が決まる。
1勝1敗の引き分けに終わると、
高みの見物の中日が俄然、有利となる。

今日の月曜日には日本フードサービス協会から、
8月の外食産業の販売動向、
火曜日にはスーパーマーケット3協会から、
8月の食品スーパーマーケットの販売統計が、
それぞれ発表される。

その結果、8月の外食・内食の動向が判明する。
「猛暑・酷暑・炎夏」のご利益を享受できたのか。

そして10月1日。
タバコの大幅値上げ。
今朝の朝日新聞が特集している。

現在1箱300円のセブンスターやラーク、ケントなどが、
110円の値上げで410円に。
290円のキャスターも120円上げて、ついでに410円に。
320円のマールボロ、ラッキーストライクなどは、
120円値上げで440円に。

昨年末の税制改正でタバコ税増税が決まった。
1本当たり3.5円、20本入り1箱70円の値上げ。
これだけならば、300円の商品は370円となるはずだが、
タバコの製造企業はタバコ販売量が減少し、収益性が低減するとして、
410円に落ち着いた。

これで喫煙者数も激減する見込み。
1996年に35%だった喫煙者比率は、
現在、23.9%。

タバコ販売を主力のひとつとするコンビニには、
特に打撃が激しい。

9月の駆け込み需要が、10月には反動となって、
売上げはさらに落ち込む。
今日、明日、明後日、明々後日の4日間、
商売上は品切れを避けたい。

それ以外の業態でも、
タバコのまとめ買い需要が先週末から起こっている。

しかし禁煙派の私としては、
タバコ喫煙者が減ることには、
個人的に歓迎。

さて日経新聞一面トップ記事は、
「景気足踏み、回復力に不安」の大見出し。
2009年4月から景気回復の勢いが続いたと、日経は評する。
それが7月から9月までの四半期に比べて、
この10月から12月までの3カ月は、
「足踏み状態に陥る公算が高い」。
心してかからねばならない。

景気回復への全体基調が「足踏み」ならば、
何も変化させなければ、
商業・サービス業の販売動向も足踏みとなる。

同じ日経一面の囲み記事。
「セブン&アイが仮想商店街」

セブン&アイ・ホールディングスは現在、
ネットスーパー以外にも、
「セブンネットショッピング」というネットモールを運営している。
ただし、店舗数は50。
これを遅ればせながら、2011年までに300店に拡大する。
売上げも2009年段階で300億円のものを、
2012年に1000億円とする。
これにはネットスーパーの年商は含まれず。

セブン&アイの最大の強みは、
全国に1万3000店展開するコンビニ・セブン-イレブンの存在。

この仮想店舗で買い物した顧客は、
リアル店舗群で商品を受け取ることができる。

ネットスーパーなどで最大の問題点となるデリバリーコストの問題を、
このネットショッピングセンターははじめから解消している。

なぜ、もっと早く、楽天をキャッチアップする戦略構想が、
実現できなかったのかと思ってしまうが、
しかし、それでも、
「まだ遅くはない」

この秋から冬にかけての「足踏み」状態を打破する新しい試み。
少なくともセブン&アイは打ち始めたということ。

自ら、動かずして、
変化は生まれない。
変化は生み出せない。

今週も、動き回ろう。
それを楽しもう。
では、充実した1週間を。

Everybody! Good Monday!

< 結城義晴>

 [追伸]
浅野秀二のアメリカ寄稿ブログ
本日、最新記事がアップされました。
ウォルマートについての最新情報が満載です。
是非お読みください。

2010年09月26日(日曜日)

ジジの「長靴をはかない猫」[2010日曜版vol39]

「長靴をはいた猫」
あたまのいいネコのおはなし。

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ボクも、あたま、
よくなりたい。

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夏のつかれがとれたら、
「食欲の秋」がやってきました。

ユウキヨシハルのおとうさん、
うちにいるときは、
晩酌します。

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その晩酌に、
ボクも、ときどき、
おつきあい。

チーズをひとかけら、
もらうんです。

チーズは、
ネズミくんだけでなくて、
ボクも、だいすきです。

でも、チーズがすきだというだけでなくて、
テーブルに「手」をのせて、
おとうさんといっしょにたべるのが、
いいんです。

あたまのいいネコに、
なれた気がします。

おとうさん、
めぐすり。

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「いかがです?」

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まいあさ、まいばんのめぐすり、
わすれてはいけません。

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新聞もいいけど、
おとうさんにとっては、
めぐすり、
とても、だいじです。

ボクがめぐすり、
さしてあげましょうか?

dscn7484-4.jpg

あたまのいいネコは、
たちあがって、
おとうさんに、
めぐすりをさしてあげることも、
できるんです。

ボクは長靴、
もっていませんから、
「長靴をはかない猫」ですが。

<『ジジの気分』(未刊)より>

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