結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年05月12日(水曜日)

コーネル・ジャパン、上田惇生「ドラッカーの方法論」と荒井伸也・大久保恒夫「マネジメント論」

ユニクロのファーストリテイリングは、
海外戦略を強化する

日経新聞の企業欄トップに記事が載った。
だから外国人の採用が増える。

ユニクロはファッションをマス化した。
柳井正会長兼社長はかつて、言った。
「国民服をつくって売りたい」

そうして、日本のカジュアルファッション分野で高占拠を果たした。

ここから、当然ながら海外戦略が見えてくる。

一方、ゼンショーが日本マクドナルドを超えて、
日本第一位の外食企業
になるという予測。
ゼンショーが展開する牛丼の「すき家」は、
昨年12月から、売上高、客数、客単価とも急増させ、
ナンバー1の地位を築いた。

そして海外戦略を展開し始めた。

さて、昨日から、東京・市谷の法政大学。
コーネル大学リテール・マネジメント・ジャパン。
その5月講義。

第二期が昨年10月に始まり、
8回目の講義となった。

5月の8講座が終了すると、
6月のシミュレーション、
7月上旬の最終講座、
そして7月下旬のコーネル大学への卒業旅行。

本当に、あっという間に1年は過ぎる。

そして第三期生が集まってくる。
結果として、徐々に「伝統」が出来上がる。

コーネル・ジャパンは産業内大学を標榜しているが、
それは講師陣がつくるのではない。
カリキュラムがつくるのでもないし、
看板のコーネルがつくるのでもない。

学生がつくっていくものだと思う。
脱グライダー人間の集団が、
コーネル大学RMPジャパンの伝統をつくっていく。

昨日の第一講座は、上田惇生先生。
コーネル大学RMPジャパン主任講師。
ドラッカー学会代表、ものつくり大学名誉教授、
立命館大学客員教授。 

テーマは、
『マネジメントの父ドラッカーの経営思想の真髄(方法論)』
上田先生は、こういった講演はほとんど、
お引受けにならない。

しかし、コーネルだから、
そして川勝利一さんの要望だから、
ご講義くださる。

川勝さん(写真左)は、㈱アイドマ東京営業本部長にして、
商人舎エグゼクティブ。

今回も、素晴らしい講義だった。

上田先生の中には、ドラッカー思想が詰まっている。
だからどこから切ってもドラッカーとなる。
話が飛ぶようでいて、すべてがつながっている。

今回上田先生が強調したことは、
「両方必要」だということ。

例えば、「変革」と「「継続」
「変革」は必要。
しかし「継続」も必要。
「変革していかねば継続できない」

ドラッカーは、「見る人」だった。
しかし「分析する人」でもあった。

「分析」で左脳が使われなければいけない。
しかし「感性」の右脳も使われねばならない。

私は、「オクシモロン」のことを思いながら、
上田先生の講義を聞いていた。

その後、
1.モダンの誕生
2.ポストモダンへの移行
3.正統保守主義
4.万人の帝王学
と講義は進み、さらに、講義は佳境に入って行った。
「ポストモダンの七つの作法」
「一流たるための七つの心得」
「ビジネスリーダーの七つの心得」

最後にドラッカーの名言。

「われわれはいつの間にか、
モダン(近代合理主義)と呼ばれる時代から、
名もない新しい時代へと移行した。
昨日までモダンと呼ばれ、
最新のものとされてきた世界観、問題意識、拠り所が、
いずれも意味をなさなくなった」
 

商業の近代化から現代化へ。
すなわちモダンからポストモダンへ。 
    
「組織に働く者は、
組織の使命が社会において重要であり、
他のあらゆるものの基盤である、
との信念をもたなければならない。

この信念がなければ、いかなる組織といえども、
自信と誇りを失い、成果をあげる能力を失う」

ミッションと信念。

今年最後の上田先生の講義。
とても良かった。

第二講座は、首席講師の荒井伸也先生
今回のテーマは、
「組織づくりとコミュニケーション」
荒井先生が発見し、提唱している論理が展開された。

まず、スーパーマーケットの製品(product)は何か。
それは、店舗(売場)である。
メーカーのプロダクトが商品であることと対比的。

そのために、明確にしておかねばならないのが、
第二に、スーパーマーケットの店づくりの仕組み。

そして、第三のテーマ、
「スーパーマーケット・チェーンの組織」。
ここで有名な「作」と「演」の関係が、
荒井先生ご自身の説明によって、
丁寧に明らかにされた。


荒井先生が最も強く強調したのが、次の点。
『演』が目的、『作』は手段。
これは最近、荒井先生の原稿によく出てくる概念。
「作演システム」は普及したが、
まだ本質が間違って受け止められているところがある。
「演」としての店舗づくりが目的で、
「作」としての本部は手段である。

なぜならば、
小売業の製品は、
店舗であり、
売場であるから。

荒井先生の講義は、いつもながら論理的。

第三講座は、大久保恒夫先生。
㈱成城石井社長。
テーマは、
「スーパーマーケット・マネジメント」

大久保さんの主張の出発点は、
「小売業の仕事はお客様に喜んでいただくこと」
だから「売場がお客様に満足されているか」が何よりも大切。
そこで「売場での実行」こそが最重要となる。

英語では「Execution」という。

大久保さんは、「マネジメントレベル」を問題にする。
「経営方針が現場で実行されているか」
「本部指示が売場で実行されているか」

「何をするか、より、実行するかどうか」
その「マネジメントレベルの差が業績の差」となる。

マネジメントレベルを上げるための考え方と方法論が、
実務経験をもとに展開された。

第四講座の講師は、弥冨拓海先生。
㈱賃金管理研究所所長。
テーマは、
「強い企業であり続けるための賃金体系と福利厚生」

弥富先生の主張は、
第一に「企業は力強く成長し続けなければならない」
そのために第二に、大切なのが、
「カスタマーサティスファクション(CS)」と、
「エンプロイーサティスファクション(ES)」。

弥富先生は「お客様満足」と「従業員の納得」と言う。

そして、第三に、何を根拠に個別給料を決めるかが、
実にわかりやすく解説され、
さらに第四に、様々な賃金体系の整理が行われた。

最後に弥富先生が提示した数値。
所定内給与が年間約329万円とすると、
賞与や福利費、退職金、教育費、募集費など加えて、
総額人件費を計算すると555万円となる。
なんと168.6%。
これは厚生労働省の「2008年就労条件総合調査」の数字。

給与体系は、会社の体系でもある。

コーネル・ジャパンの講義は、続く。

<結城義晴>

2010年05月11日(火曜日)

「普天間問題」と大岡政談「三方一両損」と「国民の増税覚悟」

鳩山由紀夫内閣の支持率。
どんどん下がってきた。

読売新聞、日経新聞だけでなく、
民主党支持の朝日新聞や、
国営放送のNHKまで、
それを報じる。

普天間の問題の解決法は、
いかにあるべきか。
本来、それが論じられねばならない。


大岡政談の「三方一両損」

この問題は、それぞれに、
損をするしかないと思う。

江戸の大岡越前のもとに、
事件が持ち込まれる。

三両の金を拾った者。
その金を落とした者。
どちらもいらないと言い張る。
江戸っ子気質だ。

そこで大岡越前は、
懐から自分の一両を出して、
四両の金にする。

四両を二両ずつ、
落とした者、
拾った者に、
分け与える。

「落とした者は三両損するところ、
二両で済んだから一両の損」
「拾った者は三両もらえるところ、
二両に減ったから一両の損」
「奉行も一両の損」

これで両者、納得。

これが、「三方一両損」の話。

普天間の問題など、
まさに三方がそれぞれ損をしなければ、
解決はない。

もっといえば、
損得を超えて、論議する。
ここに至らねば解決はない。

「損得より善悪を」
商売の極意だが、
それはまず、自ら率先して、
「損を覚悟すること」から始まる。

日経新聞のコラム「大機小機」
コラムニスト文鳥氏が語っている。
「日本国民も大増税を覚悟すべき時期を迎えている」

資本主義社会に内在する矛盾。
1世紀半も前に、それを指摘したのは、
カール・マルクス。

しかし世界恐慌を救ったのは、
ジョン・メイナード・ケインズの裁量的マクロ経済政策。

一方、社会主義はベルリンの壁の崩壊とともに、
実質的な消滅を見た。

その「冷戦後の世界秩序をリード」したのは、
新自由主義だった。
これは「市場原理的な経済システムを体現」していた。

私は、どちらかといえば、
この市場原理的な経済理論の中で育った。

しかしそれも、「サブプライム恐慌」によって、
「経済システムのメインストリームから転落」した。

そこで復活したのが、ケインズの理論。


「公的部門が民間部門の債務やリスクを引き受けた」。

文鳥氏の説明は簡潔だ。

ギリシャ問題も同様。

しかし公的部門が民間部門を助けても、
根本の問題は解決されていない。

「経済全体として大きいな債務を抱えている」ことには、
何ら変わりないからだ。

「未曾有の公的債務」を「市場が信頼する方法」で、
しかもそれを「処理する見通し」がたたねばならない。

「国民の大増税覚悟」
国民に「損得」の「損」を覚悟してもらう。

これが、現下の政権の問題解決の方法だ。

「むずかしいからおもしろい」
商人舎今月の標語。

商売の極意は、
政治の極意に通ずる。

<結城義晴>

2010年05月10日(月曜日)

サミット機構改革と荒井伸也先生の『組織はハタラキ(目的)機構はそのためのカタチ(手段)』

Everybody! Good Monday! [vol19]

2010年第19週、5月第3週の始まり。

本当にいい季節。

㈱よねや社長の佐々木隆一さんから、
写真付きメール。

「世の中に絶えてさくらのなかりせば
春の心はのどけからまし」

写真は、横手の公園。

「横手のさくらはようやく終わりました。
ゴールデンウイークと花見が一緒になったため、
角館の店は無料駐車場ご利用のお客様であふれ、
店内はトイレだけが長蛇の列、
お惣菜の構成比が20%近くになる、
という予想外の展開となりました。
いやはや・・・。」

スーパーマーケットや小売業の店は、
モノを売るだけの機能でない。

誠にありがたいこと。

さて昨日は「母の日」。

誰にも母はいる。
その母の日を安らかに迎え、
明けた今日。

日本中に幸せ感が満ちている。

その日の朝、店を開ける。

小売業、サービス業は、幸せな仕事である。

今週も、1週間。
「今日も1日、元気と勇気」
「今日も1日、優しく強く」
「今日も1日、慌てず急げ」

私の三大標語。

さて、今日の日経MJ「総合小売り」欄。

「サミット仕入れ・販売本部統合」の記事。

「仕入れを担当する『商品本部』と
店舗を統括する『販売本部』を統合し、
新たに『営業本部』を設けた」

これは「仕入れと販売の垣根」を低くして、
「情報を円滑にやり取りする」という狙いを持つ。

そして当然ながら、
「営業本部長」には田尻一社長が就任。

「同時に双方の橋渡し役を専門に担うスーパーバイザーを、
商品分野ごとに置いた」

大切なのはこのスーパーバイザーが、
営業本部長直轄であること。

商品本部長や販売本部長の統括下にいてはいけない。

サミットの機構がまさに機動的に構築され、
組織活動が展開されることを意味している。

この件にも関連することだが、
荒井伸也先生からメールが寄せられた。
オール日本スーパーマーケット協会会長にして、
コーネル大学ジャパン首席講師。
だから私は公式には「荒井先生」と呼んでいる。

4月10日のこのブログの中で私は紛らわしい表現をした。
ブログのタイトルは、
「コーネル・ジャパンのサミット店舗サポート部との質疑応答」
そして「三人の職人の話」

「荒井先生の解説によると、
サミットでは『組織』という言葉は使わずに、
『機構』と表現するそうだ。
組織と表現すると、どうしてもヒエラルキーが発生し、
権限・責任の概念が生まれ、
問題解決的にならないからだ」

これに対して、荒井先生の訂正と補足。

「サミットで『組織』と言わず『機構』と呼ぶ、
そのことの意味が十分には伝わっていませんでしたので、
(マネジメントの概念として重要なことですから)
ここで訂正しておきます。

私の考えでは、『組織』というのは、
動態的なものです。つまり、
『機能して目的を達成するためのハタラキ』のことを指しています。
一言で言って『問題解決的なこと』です。
ところが、人々は、人事部とか、生鮮食品部とかを作ったら、
それで『問題解決』と考えてしまい、それらを「組織」と呼ぶのです。
『とんでもない』と私は何度も言いました。
『人事部を作って人事の問題が解決し、
商品部を作ったら商品の問題が解決したら、
だれも苦労はしない』ということです。
『問題は、ハタラキなのだ。
ハタラキのことを、組織と言うのだ』と。

そして、解説しました。
『人事部とか、商品部とか、店舗部とか、
そういうものは<機構(カタチ)>に過ぎない。
そういうものを『組織』と言わないで欲しい。
『組織』というのは、
もっと動態的で、
ダイナミックで、
問題解決的なものだ。

単なるカタチ(機構)を作って『問題解決』と考えるような、
浅はかなことはやめよう』。
以後、サミットでは、
いわゆる『組織図』を『機構図』と呼ぶようにしたのです。

繰り返しますが、マネジメントで『組織』と言えば、
それは、例えば、
『誰かと誰かが協力して、いい商品を開発する』
というようなチームワークを指します。

要するに『機構』というのは『形』のことです。
身体に譬えれば『身体の格好』というような意味です。
格好だけよくてもまったく働かないものもたくさんあります。
『組織』は『身体の働き』を意味します。
常に、問題は『ハタラキ』なのです。

そう思って、私は、サミットに在籍していた間、
常に『機構図』と呼んでいたのですが、
なかなか、伝わらない話です」

さらにメールが届いた。
念押しのメール。

トップは、このように念押しするものなのだ。
「『機構』と『組織』の違いに関する私のメールをお読みいただき、
ありがとうございます。要するに、
『組織はハタラキ(目的)、
機構はそのためのカタチ(手段)』
ということです」

いかがだろう。

サミットの「機構」というカタチが、
動態的、ダイナミック、
そして問題解決的に改変され、
それがハタラキとしての「組織」になる。

このことが大事。

日経MJの記事でも、
「多段階だった販売の組織を簡素化した」と、
表現されている。

カタチを簡素化し、
ハタラキを、迅速に、
機動的に、
問題解決的にする。

5月連休明けのこの時期の改変。
良いタイミングだ。

企業の経営は難しい。
組織運営も難しい。

しかし、今月の商人舎標語。
「むずかしいからおもしろい」

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2010年05月09日(日曜日)

ジジの母の日[2010日曜版⑲]

今日は母の日です。

ボクは、ジジ。
ヨコハマのユウキ家のいちいん。

母の日には、
かあさんのことを、
おもいます。

ボクのかあさんは、
ホドガヤのヤマダ家のいちいん。

なまえは、ミント。
目が青いから、ミントといいます。

きれいなかあさんでしょ?

ボクがうまれたばかりのころ。

それは5年ほどまえのこと。

ボクは、みつごです。
いちばんひだりがボク。

姉妹たちは、
ヘーゼルとミルキー。

ひだりがボク。

ボクだけ男の子でした。

かあさんは、やさしい。
いつもだっこして、
ボクのカオをなめてくれました。

ボクは、ほんとうにあんしんして、
ねていました。

ねぞうは、いまも、
かわらない。

まるくなって、
ねたりしますが。

でも、ボクも、
ずいぶん、
セイチョーしました。

ねていても、
すぐに、
気配をかんじて、
おきあがります。

かあさんのそばにはいないけれど、
ユウキ家のいちいんとして、
ボクはゲンキにくらしています。

ボクがゲンキなことが、
いちばんの親孝行だとおもっています。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年05月08日(土曜日)

結城ゼミ第一期生と月刊「MD」と日本チェーンドラッグストア協会

昨日は[毎日更新宣言]1000回。
今日から1000回台が始まります。
よろしくお願いします。

多くの方々から、
励ましのご投稿をいただき、
感動しています。

ブログに限らず、
文書を書く作業そのものは、
孤独なものです。

現下の鳩山由紀夫首相のような感じか。

あるいは大相撲の一人横綱白鳳のようでもあるし、
シアトル・マリナーズのイチローの心境かもしれない。
阪神タイガースの金本知憲という場合もある。
ゴルフのタイガー・ウッズは間違いなくそこにたゆたったし、
宮里藍も、とても若いのに、そのレベルに入ってきた。

しかし文章の場合、
それを読んでくださる方々から、
励ましの言葉を受けると、
とたんに、孤独ではなくなる。

プロスポーツのスーパースターが、
もれなくファンを大切にするのは、
彼らがいつも、
ひどく孤独な境地にいるからです。

モノを書くことには、
スーパースターほど大げさではなくとも、
この孤独感が伴います。

私も、毎日毎日、
この孤独感と同居してきました。
そうするとだんだん、一日の中で、
この孤独感が大切なものとなってきました。

だからこそ逆に、孤独な人は、
人々との交流を求めるのだとも思います。

これはブログの書き手と投稿者との関係そのものです。
考えてみると、いい関係です。

これからも宜しくお願いします。

さて昨晩は、東京・池袋で、
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
結城ゼミ第一期生の懇親会。

ブログ1000回を記念して、
花束をもらった。

星山朋子さんからバラの花束贈呈。

そしてみんなで写真。

第一期生は、5人。
右から、名古屋文彦さん、
田村直純さん、星山朋子さん、
そして私の左に高橋修一郎さん、柿沼将人さん。

みんなでモンゴル料理を楽しんだ。
これが素晴らしかった。

この5人のメンバーが切り拓いた結城ゼミの功績は、
第二期生、第三期生へと引き継がれる。

それを「伝統」という。

有難いこと。

8月1日から、清里「自然学校」で、
第一期生、第二期生の合同合宿が開催される。

卒業したにもかかわらず。
だからこそかもしれないが、
第一期生の研究意欲衰えず。

それがまた、いい。

さて昨日は、午前中、池尻の東邦大学付属病院で、
診察を受け、「良好」の判断をしてもらい、
その後、横浜の商人舎で仕事。

ホームページのリニューアルは、
不慮の事故が相次ぎ、
サーバーの不具合など発生し、
来週まで延期。

ご期待くださった皆さんには、
それを裏切ったみたいで、恐縮です。

大至急、突貫工事をしています。

ただし、予告したように、
表面的にはマイナーチェンジで、
裏側が大転換。

それがホームページの質の飛躍と、
オペレーションの効率化につながる。

私の望む方向です。

昨日午後、珍しい人が訪ねてくれた。

山本千春さん。
現在、㈱インデックス・コミュニケーションズ販売部課長。
商業界の時代、アルバイトとして働いてくれて、
その後、出版社の同社に就職して、3年前に課長になった。
商業界野球部でも活躍してくれた。

嬉しい再会で、ちょっとだけ長い人生経験から、
アドバイスさせてもらった。

自分で考え、自分で決める。
チャンスは必ずやってくる。
その時に、尻ごみしない。
チャンスは絶対に逃さない。

アドバイスできるのは、そんなこと。

頑張れ。

その後、東京・虎ノ門。
月刊『マーチャンダイジング』編集長の宮崎文隆さんと打ち合わせ。
㈱商業界の『販売革新』前編集長。

その宮崎さんが推進する新しいプロジェクトに、
私も協力し、参画します。
それから『マーチャンダイジング』にも。

その後、日本チェーンドラッグストア協会へ。
正会員(ドラッグストア、他小売業)189社、
賛助会員(メーカー、卸、ストアサポート企業他)227社、
個人会員39名、学校会員35団体。
正会員売上高4兆3950億円、1万3856店舗。

協会会議室で、
ドラッグストア流通記者会の年次総会。
商人舎もこの記者会に所属している。

その後、毎月恒例の記者会見。

真ん中は宗像守事務総長

副会長兼JACDS勤務薬剤師会会長の小田兵馬さん。
㈱小田薬局代表取締役社長。
ミュージシャン小田和正の兄上。

改正薬事法におけるネット販売の件に関して、
「憲法の中で健康と安全が保障されている。
医療の一端を担うドラッグの機能こそ重要だ」

執行委員長の根津孝一さん。
㈱ぱぱす代表取締役社長。

「薬は何より安全性が大事だ。それを最優先させるべき。
政治問題、社会問題としての政治判断もあるだろうが」

記者会見は1時間にも及んだ。

毎月毎月、もう40回以上も記者会見で語り合う。

様々な質問に、宗像、小田、根津、三氏が、
記者連と対話しながら、よどみなく答えていく。

この協会が基本的に訴えていることは、
ドラッグストア「10兆円産業化」の課題。
1.面分業化の推進
2.セルフメディケーションの推進
3.人材の育成
4.事業の効率化を図るインフラ整備
5.需要創造及びマーケット拡大の研究と実践
6.店舗の効果・効率向上の研究と実践
7.狭小商圏型新フォーマット開発の研究と実践


広報とはこういったものだ。

私も、本当に珍しく、
こんな場に出てみたが、
ちょっと驚いたのは、
若い記者も多いのに、
パソコンでメモをとる人がいないこと。

ほとんどがペンでノートにメモしていた。

私は最近、対談でもインタビューでも、
講演を聞く時にもパソコンとノート・ペンを併用する。

そのほうが、ブログを書くには便利だから。

記者会見のあと、
宗像さん、根津さんと話してから、
池袋へ。

雨の中、忙しい一日だった。

孤独な作業を続けるかたわら、
人との交流をする。

パソコンとノート・ペンの併用と、
同じことだと思った。

<結城義晴>

2010年05月07日(金曜日)

毎日更新宣言1000回記念とファイブ・ア・デイの「テーマ資源」

今日5月7日は、
結城義晴のブログ[毎日更新宣言]
1000回記念の日です。

2007年の8月12日から、
毎日欠かさず書き続けて、
1000日目。

無事、書き終わりました。

今では私の生活の一部になっていますが、
ときには生活の大部分になっていたこともありました。

私自身、読み返すのも時間がかかりますが、
拾い読みしてみると、
あんなこと、こんなこと、
様々なことがありました。

一昨年の2008年4月17日に、
商人舎発足の会が開催されました。

そのご挨拶で私は、
「㈱商業界で30年、
今折り返して今後、
㈱商人舎で30年。
商業・サービス業の世界で、
実働します」

このように宣言しました。
85歳まで、現役で働くということ。

まあ、30年ということは、
毎日ブログを書いて、
1万日でしょうか。

従って、今日の1000回は、
1万回の1割、10分の1。

長いようにも感じられますが、
できないことではないとも思います。

不思議です。

「できないことでもない」と、
考えられるようになったことが。

ひとつくらい人にできないことをする。
それが私にとって、
「ブログによるジャーナリズム」なのかもしれません。

この先のことは、わかりませんが。

現に「ツィッター」など流行して、
私もやってみようかとも考えましたが、
ブログでも比較的長文を書いていますので、
私のツールとしては、
ふさわしくないという結論に至っています。

さて1000回記念ですが、
二つのブログがスタートします。
浅野秀二さんの「アメリカ講義録」  
バスの中での愉快で深いスピーチをまとめたもの。
面白くて、考えさせられて、役に立つもの。

もうひとつは小林清泰さんの「人を育むストア」  
小林さんは、環境と店づくりに造詣の深いデザイナー。
商人舎のCIをデザインしてくださった。
その小林さんの「エコロジーとヒューマニティ」の連載。

どちらも新ホームページの不具合が治り次第掲載予定。
ご愛読、お願いします。

さて、1000回記念のときにうれしいニュース。
私の最新刊『小売業界大研究』(産学社刊)。
増刷が決定しました。
4月10日発刊ですので、約1カ月。
この類の本としては異例のスピード。

学生だけでなく、
小売業の新入社員や転職者、
周辺産業の若手社員など、
若い人たち向けに、
原理原則・基礎基本を書いた
ことが、
その理由でしょう。
有難いことです。

「商業・サービス業の現代化を推進する」
そのために「知識商人を養成する」。

この趣旨にも沿った本でした。

本当にうれしい。
ありがとうございました。

今日は、もう一つうれしいことがありました。

朝から東京・池尻。
東邦大学付属病院に来ています。
右目の診察。

このブログでも、連載しました。
『結城義晴の燃える闘病日記』というタイトル。
その私の右目の眼圧が今朝は11。
まったく問題のない左目が12ですから、
極めて良好。

今日は富田剛司教授直々の診察でしたが、
先生も驚いていました。

これも有難いことです。

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

毎日更新宣言も、
この心持ちで達成しました。

1万回まで、
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

この心持ちでいきます。

よろしくお願いします。

さて昨日は、
CDオーディオセミナー第22回の収録。
わが㈱商人舎と商人ねっと㈱のコラボレーション事業。
東京・東日本橋。
一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会。

理事長の池田健太郎さんが対談のお相手。

家電メーカーのマーケティング統括から、
コンサルタント会社を経て、
ファイブ・ア・デイ協会の理事長への転身。

“5 A DAY”は、アメリカで生れた運動。
「1日5皿分の野菜と果物を食べましょう」
これを趣旨としている。

日本では具体的に、目安を設けている。
「350グラム以上の野菜と200グラムの果物」

池田さんは2001年から準備を始めて、
2002年にこの協会を設立させ、
理事長となり、この運動を推進している。


日本の食品小売業、食品製造業も多数が参加している。

特別正会員は㈱ドール。
正会員は、18社で、小売業では、
イオン、カスミ、ファミリーマート、ヨークベニマル。

流通賛助会員には、
全国の80社のスーパーマーケットが参画し、
この運動を推し進めている。

池田さんは会員企業による社会貢献活動の一環として、
特に「子供たちの食生活支援活動」を、
ミッションとしている。

例えば、この協会の諮問委員長は、
カスミ会長の小濵裕正さんだが、
カスミでは独自に「食育師」の資格を設定し、
全店長がこの資格を有している。
そのうえで、子供たちへの食育活動を全店で積極展開している。

そうすると、地域の子供たちが、
カスミの店長を「先生!」と呼んで、
親しく近づいてきたりする。

ファイブ・ア・デイ協会の活動は、
飽食の時代の食生活を改善するというだけのことではない。

とりわけてスーパーマーケットというビジネスの、
根幹を支える運動となる。

池田さんと話しながら、私はそう考えた。

池田さんは、もともと、
データマーケティングやカテゴリーマネジメントの専門家。
つまり製造業のマーケティングを熟知し、
そのうえで小売業やチェーンストアの理論を習得している。

だからこそファイブ・ア・デイ協会の運動の、
肝を押さえることに成功した。

流通賛助会員は年間会費10万円。
是非ともご検討願いたい。

ファイブ・ア・デイと食品産業。
まさに21世紀の「テーマ資源」がここにある。

毎日更新宣言ブログ1000回記念。
「テーマこそ我々の資源である」

このことを強く実感しつつ、
決意を新たにしたい。

全ての人々に心から感謝。

<結城義晴>

2010年05月06日(木曜日)

子ども人口1684万人と「キッズフリーマーケット」の「売りと儲けの喜び」

Everybody! Good Thursday!  

ゴールデンウィーク明けの木曜日。

今日のブログで、
連続999日更新。  

明日は記念すべき日。
結城義晴のブログ毎日更新宣言1000日連続更新。  

長いようで、短い日々でした。
これからも続けてゆくのでしょう。
これが私のメインの仕事。

メインの仕事は「利他と無私」。

「結城さんは霞を食って生きてるの?」
よく聞かれます。
まあまあ、そんなもの。
メインの仕事は、
無料・無報酬のボランティア。

しかしだからこそ、はっきりと、
自分の考えを表明することができる。

有難いことです。

さて1000日記念で、
画面はマイナーチェンジします。
しかし裏では、大きな改革。

まず、サーバーの移行。
もうひとつのブログとの統合。
ホームページ操作方法の簡潔化。

新しい企画のスタート。

小売業・サービス業向けのサイトとして、
もっともっと充実させていきます。

ご期待ください。

さて、ゴールデンウィークの商戦。
いかがだったでしょうか。

消費も、少しずつ、
活力を持ち始めたように感じます。

天候も良かったので、
野菜の値段も下がり始めた。

もう一歩、もうちょっと。  

昨日の「こどもの日」。
その趣旨は、
「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」

小売業、サービス業は、
「母に感謝する」を重視したい。

そして今週末の日曜日「母の日」につなげたい。

その昨日、東京・お台場で、
「キッズフリーマーケット」が開催された。

「キッズフリマ」として、もう、定着している。

主催はフジテレビ。
対象は、小学校の中高学年。
売り手も買い手も、子供だけのフリーマーケット。

「体験学習の場」と設定され、
「物とお金の大切さを学びましょう」とキャッチコピーがある。

「自分のいらなくなった物が他の子に渡ることで、
新たな価値が生まれる。
この過程を体験することにより、
リサイクルの本質を感じてもらうことができます」

さらに「売上表とバランスシートの作り方」も指導される。

その模様がテレビで放映されたが、
私がうれしかったのは、
子どもたちが「売る喜び」を実感していたこと。

「売ること」は楽しい。
「売れた」らうれしい。

何よりも子供たちの表情に、
それがくっきりと出ていた。

リサイクルや体験学習といった観念的なことよりも、
「売りの楽しさ」を子どもが知る。

それは、何よりの体験だと思う。
もちろん「売上表とバランスシート」の勉強ができれば、
「儲けること」の楽しさ、
「儲かる」ことの喜びも、

子どもたちが実感する。

これも、いいことだ。

私にも経験がある。

父はサラリーマンで、母は看護師だった。
その母方の叔母が大阪で飲食店とたこ焼き屋を営んでいた。

小学校の冬休みだったか、
私は大阪の叔母の家を訪問したついでに、
その店で1週間ほど働いた。
特にたこ焼き屋を任せてもらって、
一生懸命、たこ焼きをつくって、売った。

そして売れることの楽しさ、
儲かることの喜びを体験した。

儲けの一部を叔母から小遣いとしてもらったが、
私はその金で母のために着物を一枚買った。

子どものときの「売りと儲けの喜び」。
それは、「リサイクルや体験学習」を、
はるかに超えるものだと思う。

総務省の推計人口の発表。
子どもの人口は1694万人。
総人口の13.3%。
男子が868万人、女子が826万人。
男子のほうが42万多い。

「子ども」とは、15歳未満、
すなわち14歳以下で中学生まで。

12歳から14歳の中学生が356万人で一番多い。
一番少ないのは3歳から5歳で320万人。

子ども人口1694万人は前年比マイナス19万人。
前年比マイナス0.1ポイント。
29年連続減少で、1950年以降最低記録を更新。

私の生まれが1952年だから、
私の「売りと儲けの喜び」の年齢も、
この記録の過程に入っていることになる。

日本の商業の従業員数は、1110万5669人。
これは2007年の商業統計のデータ。
このうち、卸売業が352万6306人、
小売業は757万9363人。

日本の人口の約1割、労働人口の約2割が商業従事者。

現在の1694万人の子どものなかの何人が、
そしてどんな子どもが、
商業・サービス業に従事してくれるのか。

アメリカのノーベル経済学者ポール・クルーグマンは言う。
「製造業ではなく、
サービス業の生産性伸び率が低いことが、
アメリカ国民の生活水準が停滞していることの、
最大の原因になっている」
 

クルーグマンの指摘する「サービス業」には、
「小売業」など消費産業が含まれる。

日本においても、然り。

1694万人日本の子供たちの中の誰が、
サービス業の生産性を高めてくれるのか。

「売りと儲けの喜び」を実体験した子どもたちの中から、
21世紀の人材が登場するに違いないと、私は思うのだが。

<結城義晴>

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