結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年05月05日(水曜日)

「こどもの日」に母に感謝し「母の日」に再び母に感謝する黄金週間

ゴールデンウィーク最後の日。
「こどもの日」

今日は、全国的に真夏日のところが多い。

マスコミは、こぞって、
鳩山由紀夫首相の沖縄訪問を皮肉る。
朝日新聞「天声人語」は、言う。
「それでは子どもの使いである」

さて昨日の4日は、
生鮮食品の中央市場が営業された。
中央市場は今日、営業せず、
明日から平常に戻る。

私のブログ、商人舎ホームエージへのアクセス数も、
一昨日の5月3日、昨日の5月4日と戻ってきた。

私のブログは、土日祭日には、
アクセス数が半減する。

これは、要するに、
ビジネス・ブログであることを示している。
仕事場からアクセスされることが多いから。

そこで私は、2年前から、日曜日には、
『ジジの気分』という連載を掲載することにした。

土日祭日にアクセス数が減るはずのこのブログに、
月曜日の憲法記念日、火曜日のみどりの日、
見に来る人が戻ってきた。

ということは、
小売業・サービス業には、
黄金週間にも仕事している人が多いのだ。
それが証明されたことになる。

本当に、ご苦労様です。

といっても私も、365日、
ブログを書いて、仕事しているわけで、
だからこういうほうがいいかもしれない。
「お互い様で、ご苦労様」

さて今日の「こどもの日」。
日本だけでなく、世界各国で、
「こどもの日」が制定され、祝日となっている。

国家にとって「こども」は大切な存在である。
英語では “Children’s Day”というが、
それが「こどもの日」に象徴されている。

世界を見渡すと、「こどもの日」には、
大きく二つの派がある。。

第一は、6月1日。
「国際子供の日」
(International Children’s Day)。

第二は、11月20日。
こちらは「世界こどもの日」
(Universal Children’s Day)。

前者は、1925年、
ジュネーブの国際連盟「子供の福祉世界会議」で制定され、
多くの国で採用された。

後者は、1954年、
国際連合の総会で制定。
しかしこちらを採用している国のほうが少ない。

日本は、そのどちらでもない。
古来から「端午の節句」として祝われていた。

男子の健やかな成長を願う行事。

ちなみに韓国も5月5日をこどもの日にしている。

例によって「祝日法」の趣旨は、
こうなっている。
「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、

母に感謝する」

こどもの人格を重んじる。
日本国憲法にある「基本的人権の尊重」は、
こどもにも適用されねばならない。
しかしだからといって、これは、
こどもを甘やかすことではない。

時には厳しくしつけ、
愛情をもって接する。

それがこどもの幸福を図ることになる。

「子ども手当」は本来、
この善意に基づいているはず。

「子ども手当法」の正式名称は、
「平成二十二年度における子ども手当の支給に関する法律」。
2010年3月16日に衆議院で可決され、
さらに10日後の26日に参議院で可決。
民主党の目玉政策として、
この4月1日から施行されたばかり。

内容は、15歳の4月1日の前日までの子どもの保護者に、
毎月2万6000円が支給される。
ただし、財源の問題もあって、
初年度の今年だけ月額1万3000円支給。

私は、思う。

たとえ子ども手当が貯蓄に回っても、
将来の子供のための貯蓄であれば、
理にかなっている。

たとえ、家計の足しになるとしても、
それが母親や父親の時間をつくり、
こどもとの交流が深まれば、
子ども手当の趣旨にかなう。

なにしろ「子どもの日」が、最後に、
「母に感謝する」と定義づけられているほどだから。

さて5月第2週日曜日が「母の日」。
今年は、5月9日。

この5月第2週が、世界的にも一番多い。

私は、不思議に思う。

日本の端午の節句と世界の母の日が、
近かったことに。

だから日本では「こどもの日」に「母に感謝」し、
つづいて「母の日」に再び「母に感謝」する。

例えばスーパーマーケットは、
かつて「主婦の店」と自称した如く、
「主婦」がターゲットの業態である。

そのメイン顧客が主役となるのが、
今日の「こどもの日」と4日後の「母の日」。

スーパーマーケットにとっては、
まさに黄金週間。

目いっぱいお客様を歓迎し、
喜ばせたいものだ。

百貨店の銀座のプランタン銀座のネット調査。
「母の日のプレゼントの平均予算は今年6768円」。
昨年より1327円ダウン。
2006年が過去最高レベルだった。
その2006年は1万0517円。
今年は3割以上も落ち込むことになる。

母の日の贈り物をする人は、93%。
これは昨年より7ポイントアップ。

不況だけれど、
母への感謝の念はつのる。

不況も、捨てたものではない。

こどもの日に、母に感謝しつつ、
そんなことを思った。

<結城義晴>

2010年05月04日(火曜日)

「みどりの日」とユナイテッド&コンチネンタル航空合併の「世界三占」

国民の祝日は、1年間に15日ある。
そのうちの4日が、
このゴールデンウィークに集中している。

今日は、みどりの日。

憲法記念日は「この国のかたち」を、
骨格から形成することに関連している。
すなわち日本国憲法と深く関係している。

しかし、みどりの日は、
ゴールデンウィークそのものを、
維持するために制定された祝日だ。
ちょっとご都合主義の観は否めない。

1989年に制定された最初のみどりの日は、
4月29日だった。

昭和天皇の誕生日として祝日だった4月29日。
1989年1月、その崩御によって、
天皇誕生日は12月23日に移動。
そこで1989年から4月29日は、
「みどりの日」とされた。

その後、2007年、祝日法が改正され、
4月29日が「昭和の日」となり、
「みどりの日」は憲法記念日と子供の日の間、
5月4日と定められた。

まさにゴールデンウィークのために設定された祝日といえる。

しかし、「みどりの日」にも、定義がある。

「自然にしたしむとともに、
その恩恵に感謝し、、
豊かな心をはぐくむ」  

今日のコンセプト。

まず、「自然に親しむ」
次に「その恩恵に感謝する」
結果として「豊かな心をはぐくむ」

「国のかたち」の骨格を形成する日ではないが、
考えてみると、
きわめて大切な21世紀的なコンセプトである。

その考え方を、かみしめたい。

さて、日本のゴールデンウィークと関係ないアメリカでは、
航空業界で大きな合併が進んだ。

世界第3位のユナイテッド航空を運営するUAL。
世界第5位のコンチネンタル航空。
両者が合併に関して「合意した」と発表。

このことによって、
世界第1位に君臨するデルタ航空を抜いて、
世界最大の旅客航空会社となる。
デルタは先行して、2008年10月に、
ノースウェスト航空を買収してトップとなった。

年内に統合の手続きを完了させる予定だが、
新会社名は「ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス」。
運航名は「ユナイテッド・エアーライン」に統一される。

航空旅客サービスは、
典型的な「コモディティ・サービス」である。

私の持論。

従って、「コモディティは寡占化される」という仮説の通り、
こういった合併は進む。

アメリカ合衆国の範囲の経済の中で、
「寡占から複占へ」と進行し、
それはやがて世界規模での寡占や複占へと進む。

もちろん複占までの比較的長い期間に、
「三占」の状況が継続される。

複占」とはあるマーケットのほとんどを、
二者が占有すること。
「三占」とはあるマーケットのほとんどを、
三者が占有すること。

<(注)「三占」は結城義晴の造語>
新ユナイテッド航空は、規模拡大が果たされるが、
これはむしろ「マーケットシェア最大化による効果」といえよう。

同時に、大幅なコスト削減を実現させて、
コモディティ化が進んだ結果、低価格となったサービス分野で、
収益力の確保に邁進する。

具体的には、不採算路線の見直しや組織のリストラ、
そのうえで効率的な燃料・資材調達など断行する。
これはいわば、常套手段。
デルタ航空が実行した方法の踏襲である。 

アメリカの航空業界は、価格競争に苦しんでいる。
これは小売業界と同じ構造。

コモディティの商品とサービスを生産・流通・販売していると、
必然的に低価格競争に陥る。

そこに、航空業界には、
リーマンショック以降の景気後退が、
客離れや利用客の減少を起こし、
さらに原油の乱高下によって燃料コストが高騰し、
経営が圧迫され、赤字会社が続出している。

これは、完全な「コモディティ化現象」である。

いわば「必然・当然」の結果。

しかし航空旅客業界には世界連合がある。
①スターアライアンス
②ワンワールド
③スカイチーム。

ユナイテッドはスターアライアンスに属する。
ここには全日空が加わっている。

ワンワールドにはアメリカン航空と日本航空。
スカイチームにはデルタ航空。

まさに世界の航空業界は「三占」のグループ化の中にある。

今回のユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス誕生は、
その中の一つの出来事と捉えられる。

コモディティ・サービスの今後は、
どんな方向に進むのだろうか。

しかし、顧客の立場に立つと、
「安全で快適で低価格のサービス」は大いに歓迎される。

その意味で、コモディティ化は、
社会にとって有益な現象ではある。

寡占、三占、複占が進んで、
競争局面が限定され、
価格上昇することを、
顧客は望まない。

適正の価格体系が保守されることをこそ、
マーケットは望んでいる。

自然に親しみつつ、
心豊かに育み、
モノを考える日にしたい。

<結城義晴>

2010年05月03日(月曜日)

テーマ資源がつづく今週の初めの「憲法記念日」と『小売業界大研究』

Everybody! Good Monday!

2010年の第18週、5月の第2週。
ゴールデンウィークの後半戦。

今日は、憲法記念日。

今週金曜日、このブログ連続1000日更新を記念して、
商人舎公式ホームページのリニューアルを試みます。

それをきっかけに、
「結城義晴のblog」のyuukiyoshiharu.comは、
そのまま公式ホームページに飛ぶようになります。

長らくのご愛顧に感謝いたします。

yuukiyoshiharu.comは、
2007年に㈱商業界を辞した時につくったアドレス。

最初は、周辺からも、
新しい会社名などにせず、
結城義晴オフィスだとか結城事務所にした方が、
わかりやすいと言われました。

アメリカの小売業でも、
シアーズ、JCペニー、ウェグマンズなど、
オーナーの名前をそのまま会社名にする場合があります。
ウォルマートも同じ考え方です。

それに対して、コストコやターゲット、ホールフーズなどは、
ビジネス・コンセプトを会社名にします。

私の場合も、最初はyuukiyoshiharu.comにし、
会社名を「商人舎」に決めてから、
shoninsha.co.jpに変更しました。

そしてブログは、そのまま、
二つを並立させてきました。

その両者の統一を図ろうというのが、
1000回記念の趣旨です。

そして商人舎公式ホームページは、サイト全体として、
さらなる充実を図っていきたいと考えています。

よろしくお願いいたします。

さて今日は、憲法記念日。

国民の祝日に関しては、
例によって「祝日法」から引いてくる。
今日の趣旨は、こうなっている。
「日本国憲法の施行を記念し、
国の成長を期する」こと。

「国の成長」という言葉が使われているが、
「良い国としての存続」と、
考え方を改めた方がいいと、私は思う。

ここで重要なことだが、憲法記念日は、
11月3日の文化の日と対になっている。

1946年11月3日に日本国憲法が公布され、
その日が文化の日となり、
半年後の1947年5月3日に日本国憲法が施行され、
これが憲法記念日となった。

さらに1948年に公布・施行された祝日法によって、
両日が祝日に制定された。

日本国憲法がらみで、
二つの祝日が制定された。
これは覚えておきたいことだ。

1945年、すなわち昭和20年に終戦を迎え、
それから2~3年の間に「国のかたち」が決まった。

ゴールデンウィークも、このころ決められ、
いま、私たちがその恩恵に浴しているわけだ。

私の近著『小売業界大研究』(産学社刊)。
その「はじめに」の冒頭の文章を私は、
日本国憲法から書き始めている。

以下は、日の目を見なかった「はじめに」の文章。
なんとなれば、編集部から文体の変更を求められて、
書き直したから。
「ですます調」を「である調」に変更した。
そうしたら文章そのものが、ちょっと変わった。
ここでは、埋もれてしまった原文を引用する。

「私たちの日本国憲法は、
『主権が国民に存することを宣言』しています。
国の基本原理・基本原則を定める日本国憲法は、
まず、国民主権を掲げます。
そのうえで、基本的人権の尊重、
平和主義の三つの考え方を謳っています」

「一方、すべての小売業もまた、
この三つの考え方を基盤としています。
小売業は、商品やサービスの最終購買者である消費者に、
その商品やサービスを最後に販売する機能を担います」

「国の主権者である国民に、
一人ひとりの人権を尊重して、
商品とサービスを提供する。
そして、平和の中で、小売業は繁栄する――」

「あらゆる産業は、
国民生活に貢献するために営まれています。
しかし、とりわけ小売業は、
国民の毎日の暮らしを維持・向上させるために、
最も国民に近いところで日々、活動しています。
小売業はそのことに、最大の存在意義をもつのです」

若い人たちに向けた本の冒頭に日本国憲法を使ったのは、
それが「この国のかたち」の骨格を決めているからだ。

その骨格となる考え方に、
小売業やサービス業の成り立ちが大きくかかわっていることを、
知ってもらいたかったからだ。

今日は、そんなことを実感しながら仕事する日。

今週は、明日の「みどりの日」
明後日の「子供の日」と続く。
そして週末の日曜日は「母の日」。

不思議なことに、「子供の日」と「母の日」は、
深く連動している。
子供の日は、端午の節句から始まった。
母の日は「マザーズ・デイ」、すなわち欧米から取られた。
それなのに、日本では連動してしまった。

私は、小野貴邦さんの言葉を信じている。
「テーマは資源である」

憲法記念、みどり、子供と母。
私たちの「テーマ資源」が、
次々にやってくる。

資源をビジネス実務に変えるのは、難しい。
しかし「むずかしいからおもしろい」  

そんな今週も、
この自分の仕事に感謝したい。

私たちの仕事が、
国のかたち、国の骨格に、
深くかかわっていることを感じながら。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2010年05月02日(日曜日)

ジジと新録[2010日曜版⑱]

5月になりました。
いいキセツです。

ボクのなまえは、ジジ。
ヨコハマのユウキ家のいちいんです。

サクラのキセツがおわって、
ツツジの花がマンカイですが、
どうじにいまは、
シンリョクのキセツでもあります。

あたらしいみどり。
新緑。

リッキョー大学のキャンパスは、
みどりのアーチのようです。

ユウキヨシハルのおとうさん。
きのうは、その新緑のキャンパスで、
F&Bマーケティングの講義とユウキゼミ。

ジュージツしていました。

「滔々たる荒川のほとり、
万緑の河畔あくまで緑。
その緑の中に一点紅を点ずる者あり。
その名をお袖といふ」

<『人生劇場』二番の前台詞>

そんなかんじです。

イケブクロのリッキョー。
いつも、ごみひとつない。
ディズニーランドをこえるクレンリネス。

おとうさん、いつも、
かんしんしています。

そこに、みどりが、はえる。

あたらしいみどりが、
すこしずつ、ふかくなっていきます。

そうすると、
「新緑」が「深緑」となる。

この新緑と深緑のあいだのピークを、
「万緑」というのでしょうか。

ニンゲンのことばは、
おもしろい。

とくに日本語は、おもしろい。

ところでおとうさんがつくった今月のヒョーゴは、
「むずかしいからおもしろい」

このヒョーゴには、
ボクにも、とても、
ジッカンできるものがあります。

なにごとも、
「むずかしいほどおもしろい」

いかに生きるか。
それが、いちばん、むずかしい。
だから生きることは、
おもしろい。

こちらは、タマ川のほとりのみどり。

この木も、
生きています。

「新緑」も「万緑」も「深緑」も、
木が、じぶんが、生きていることを、
つよく主張していて、
それをボクたちに、
みせつけているのです。

どうです?

生きているとおもいませんか?

あたらしいみどりが、
感動的なのは、
みどりがうつくしいからだけではありません。

それが生きていることを、
みずから主張しているからなのです。

どんな木も、ボクたちに、
かたりかけてきます。
「生きることはむずかしい。
むずかしいからおもしろい」

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年05月01日(土曜日)

5月の商人舎標語「むずかしいからおもしろい」の意味と態度

今日から5月。
5月の1日。

本来のメーデーの日。
そして、ゴールデンウィーク真っ只中。

私は、土曜日は恒例の立教大学院の講義と結城ゼミ。
講義は、フード&ベバレッジ・マーケティングで、
13時15分から16時30分までの2時限3時間。
その後、修士論文・調査研究レポート演習の結城ゼミ。

これは、本当に充実した時間。

講義と講演とは全く違うものです。
講義の方が、双方向のコミュニケーションの密度が高い。
ゼミは、さらに互いのコミュニケーションの密度が濃い。

もちろん私の講演は今後、
どんどん双方向コミュニケーションを重視したものにしたい。

さて、商人舎5月の標語。
「むずかしいからおもしろい」
会社の経営も店の運営も、
仕事も研究も、
スポーツも音楽も、
極めることは難しい。
困難で、難解で、
したがって真剣に考え、行動する。
それが、面白さにつながる。

先月、井上ひさしさんの座右の銘を紹介した。
「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そしてゆかいなことをあくまでゆかいに」  

私の文章法の基本もついでに紹介した。
林廣美先生から教授された考え方。
「難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く」  

深くなると、難しくなる。

だから、繰り返す。

難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く。  

どちらも基本認識は共通している。
「むずかしいことはおもしろい」

だから態度は、まず、
「むずかしいことをやさしく」する。
そのために「むずかしいことをやさしく」考え、
「むずかしいことをやさしく」行動する。

井上さんは、「やさしいことをふかく」する。
そして「ふかいことをおもしろく」表現する。
もともと「むずかしいこと」には、
「ふかさ」「おもしろさ」が内蔵されているのだ。

私も、「易しいことを面白く」。
そして「面白いことをより深く」考察する。

ただし、「むずかしいこと」に対する態度の基本は、
「難しいことを易しく」である。

商業界主幹の故倉本長治先生は言った。
「やさしいことから手をつけよ」 
 
なぜか?
そのほうが実現させやすいから。

「仕事の段取りとして、
困難なことから手をつけるのは、
うまいとはいえない」

「まずやさしいことから着手する」

しかしここには、本当の仕事は、
難しいものであるという認識がある。

サム・ウォルトンは語っている。
「他者がやっていることで、
良いこと、正しいこと、
お客のためになると思われることは、
たとえ人真似であっても、
恥じてはならない」

サムは付け加える。
「私は誰よりもソル・プライスから経営原則を『盗んだ』。
本当は「借りた」という言葉を使いたいところだが」

[注・ソル・プライスは現在のコストコの創業者の一人]

一方、ピーター・F・ドラッカー教授はこう言っている。
「重要なことから始めよ」

「成果をあげるエグゼクティブは、
最も重要なことから始め、
しかも、一時に一つのことだけを行う」

「成果をあげるための秘訣を、
ひとつだけ挙げるならば、
それは集中である」

「トップマネジメントにとって、
時間は、常に赤字である」

だから、重要なことから始めるべきだと、ドラッカーは言う。
  
私は、二人の言葉を、一つのつながりで結ぶ。
『優先順位をつけて、
重要なことから始める。
重要なことを問題解決するのに、
集中的にやさしいことから手をつける』
 
       
なぜか?
現代社会・現代ビジネスにとってとても厄介なのは、
重要なことが、すなわち難しいことばかりだからである。

そして重要で困難なことは、おもしろい。
面白いから、やり甲斐がある。

新入社員の皆さんも、
その新入社員を迎えた先輩たちも、
4月が終わって5月は、
仕事の難しさを実感する季節。

ゴールデンウィークは、
4月29日の「昭和の日」から始まり
5月3日「憲法記念の日」、
5月4日「みどりの日」、
そして5月5日「子供の日」と続く。

さらに偶然にも、
その週の日曜日5月9日は「母の日」。

なぜか子供の日と母の日が呼応し合っている。

小売業・サービス業にとっては、
忙しいし、難しい日々の連続だ。

しかしだからこそ、面白い。


「むずかしいからおもしろい」

いかがだろう。

さて昨日は、㈱商人舎は臨時休業にさせてもらって、
みな、帰省したり、旅行を楽しんだり。

私は、横浜の名門・戸塚カントリー倶楽部でゴルフ。
オール日本スーパーマーケット協会会長の荒井伸也さん、
㈱プラネット社長の玉生弘昌さん、
㈱スーパーアルプス社長の松本清さん。
いいメンバーでいいコース、
いい天気、いい体調。

ここで、私は何度も今月の商人舎標語を連発。
「むずかしいからおもしろい」

そうしたら荒井さんが、ぽつり。
「その通り。だからゴルフは隆盛していて、
ボーリングはそれほどでもない」

ゴールデンウィークは続く。

充実した日々を。

「むずかしいからおもしろい」
「むずかしいからおもしろい」
「むずかしいからおもしろい」

繰り返しつぶやいていると、
難しいことが易しく思えてくるから不思議。

<結城義晴>

2010年04月30日(金曜日)

昨日の連合メーデーと「良い職場・仕事を判断する五カ条」

ゴールデンウィークの中の出勤日。

私は、こういった日が嫌いではない。

「飛び石連休」という言葉があったが、
飛び石も楽しいものだ。
1週間の連休などは、
盆と正月にとるのがいい。

今日は、会社で、幹部が集まって、
重要な会議など開かれることが多い。

この会議はむしろ集中できる。
不思議な雰囲気がある。

一般社員の多くが休暇をとっているガランとした会社で、
幹部が会議をする。

これもいいもんだ。

昨日は、連合が第81回メーデーを開催した。

メーデーとは、「May Day」であるから、
本来は「5月の日」のこと。
世界的に、毎年5月1日に行われる祭典。

一般に、
「労働者が統一して権利要求と国際連帯の活動を行なう日」とされる。
だから「Labour Day」ともいわれる。

日本では、労働組合のナショナルセンターの再編や対立のため、
1989年以降は統一メーデーが開始されていない。
そこで連合は、2001年以降、
4月29日またはこの週の土曜日に行うようになっている。

一方、非連合系の労組は5月1日にメーデーを行う。
「労働者が統一して連帯活動を行う日」ならば、
まずは「イデオロギー」を超えて、
統一してメーデーを開催するのが筋だと、私は思う。

その昨日のメーデーに鳩山由紀夫首相が登場した。
2月の完全失業率は4.9%。
朝日新聞の社説にデータが出ているが、
フルタイムで働く人の2009年の所定内給与は、
平均月額29万4500円。  
4年連続で減少中で、昨年は1976年以降最大の減少率。

その朝日新聞の「生活」欄。
「仕事と人生 見つめる」という記事に、
「良い職場・仕事を判断する五カ条」  が載っている。

①長く働き続けられるか
②努力が報われるか
③目標や夢を持てるか
④友達をつくれるか
⑤目標となる人物がいるか  

これ、とても良い。
全部実現されたら、本当に良い仕事だし、
本当に良い職場になるだろう。

第一の長く働く。
生活が安定するうえに、
安心して、技術や知識を向上させられる。

第二の努力が報われる。
これも自らを高められる。

第三の目標や夢が持てる。
これも生きがいとなる。

第四の友達をつくる。
これも生きることに不可欠だ。
孤立しては生きられない。
だから疎外を引き起こす職場は条件を満たさない。

若いころの私の場合、特に、
第五の「目標となる人物」が重要だった。
そして私はそうなろうと努力し続けた。

私より後輩のリーダーたちには、
この点、強調しておきたい。

部下や後輩は、「目標となる人物」を求めている。

今月の商人舎標語も最後になった。
「知恵・力」合わせて動け!  

これを信じ、唱え続け、行動し続ける者が、
真のリーダーとなる。

<結城義晴>  

2010年04月29日(木曜日)

司馬遼太郎の「商人の魂」とゴールデンウィークの始まり

今日からゴールデンウィーク。
ほぼ全国的に「晴れる日が多くなる」と気象庁。

そしてその最初の祝日の今日が、
「昭和の日」。  

一般に「祝日法」といわれる「国民の祝日に関する法律」では、
それぞれに意味づけがなされている。
その趣旨によると今日は、
「激動の日々を経て、
復興を遂げた昭和の時代を顧み、
国の将来に思いをいたす」
という日。

私も昭和27年生まれで、
「激動の日々」の中に誕生したことになる。
そして「復興を遂げた」この国を見てきた。

そのうえで今日は、
「国の将来に思いをいたす」日でなければならない。

私は結構、こういったことには素直に従う。
素直に従って、前向きにとらえる。
それが私のライフスタイル。

祖父は商人だったが、父はサラリーマンだった。
私には祖父の遺伝子が強く反映されているらしい。

商人は、そういった世間の決まりなどに、
素直である方がいい。

もちろん、自分の仕事に社会的理不尽が及ぶ時には、
「反骨の士」でなければならない。

だから、今日が、
2007年から加えられた最も新しい国民の祝日であるとか、
もともとは昭和天皇の誕生日で、
かつての「天皇誕生日」だったとか、
そんなことにはこだわらない。

「国の将来」に「思いを致す」。
司馬遼太郎の『この国のかたち』  
その中の「日本人の二十世紀」という文章。

「近代国家は、航海している」  
「芯の疲れること」だが、
「歴史がそのように選択してしまっている」
まさに現在も、この状況。

「明治元年に国家として出航してしまった以上、
我々は常に次なる目標を考えなければいけない」  

これもその通り。

「結局、物をつくって売って国を航海させている」わけだから、
「やはりお得意さん大事という精神」、  
「このリアリズムだけが、
日本を世界に繋ぎとめる唯一の精神」

そして司馬遼太郎は「日本は商人国家」といい、
こう総括する。
「歴史的に日本の商人は十分に魂の入った存在でした」  

元気の出る発言だ。

「勝海舟などはまったくの商人的発想です」
「出藍の弟子だった坂本竜馬を含めて」  

ゴールデンウィークのキックオフの今日。
司馬遼太郎さんの言葉を胸に、
「十分に魂の入った仕事」をしたい。

さて昨日は、東京・日本橋。
日本スーパーマーケット協会会議室をお借りして、
「商業経営問題研究会」の4月例会。

写真右の代表世話人・髙木和成さんから最初のご報告。
ライフコーポレーション会長の清水信次さんが、
7月の参院選に立候補する。

清水さんは日本スーパーマーケット協会名誉会長、
日本セルフ・サービス協会名誉会長。
日本チェーンストア協会でも会長を務めた重鎮。
全協会が清水さんを正式に支援することになった。

今日の例会の主題は、写真左の世話人、
RETEC商業技術研究所所長杉田幸夫さんの研究発表。
「大型店の衰退問題に関する考察」
その杉田さんのプレゼンテーションを聞いて、
全員が率直に意見を闘わせる。

内容は、この商人舎ホームページの中の、
「商業経営問題研究会」のブログに後日、掲載の予定。
「GMSと呼ばれた総合スーパー」。
その「業態の衰退」の原因を探り、
「業態進化」の方向性を考察する内容となる。
ご期待願いたい。

今年中には、この例会の議論をもとに、
小冊子を発刊する予定。

杉田さんの議論は、そのキックオフとなるもの。

杉田さんに続いて、私の報告。

総合スーパーの業態は、
国際的には「ハイパーマーケット」という。
アメリカのウォルマートのスーパーセンターは、
そのハイパーマーケットの一つの類型。

アメリカでは「スーパーセンター」が絶好調。
日本では「総合スーパー」が絶不調。  

なぜなのか。
そして日本の「GMS総合スーパー」は、
どのようにリモデルされるのか。

まだまだこの議論は続く。

このゴールデンウィーク、
モノを考え続けたい。

「魂の入った仕事」を成し遂げたい。
<結城義晴>  

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