結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年01月21日(木曜日)

全国セルコトップ会で蓮舫議員の講演を聞き「大衆」を考える

今週は、昨年度の統計が続々と発表される。
2009年という年がどんな傾向を持っていたのかがわかる。

まず、日本フランチャイズチェーン協会発表。
コンビニエンスストア統計。
面白いもので、これだけコンビニが進化した日本に、
「日本コンビニエンスストア協会」というものがない。
社団法人日本フランチャイズチェーン協会内には、三つの部会がある。
CVS部会、外食部会、小売・サービス部会。
そのCVS部会の統計が、コンビニエンスストア統計。
これをあらゆるマスコミ、ジャーナリスト、学者が使っている。

ちなみに外食に関しては、
社団法人日本フードサービス協会があって、
外食産業統計が調査・発表されている。

そのコンビニ統計。
年間販売額は、7兆9043億円。
前年対比で、0.6%のプラス。  

ただし、7月以降の6カ月間、
前年同月比の数値は落ち続けた。  

前半の6カ月がプラスだったのは、
たばこ自動販売機用成人識別カードの「タスポ」が導入され、
タスポを必要としないコンビニ店頭でのたばこ販売が、
爆発的に増加していたから。
その効果が、前年対比で表れなくなった6月から、
急に、売上高が減り始めた。
平均客単価も、12カ月通じて前年同月比がマイナス。  

つまり、コンビニのダウントレンドが明確になったのが、
昨2009年ということができる。

昨年12月のコンビニの売上げは、
前年対比でマイナス5.5%。

日本におけるコンビニの進化・成長を鑑みると、
今や、日本の消費トレンドは、
この業態によって表わされるといってよい。
それが昨年であり、今年である。

昨日の日経新聞「やさしい経済学」。
関西大学教授の竹内洋先生の解説。

「日本では『平民主義』や『民衆の時代』などで、
平民や民衆の発見が先行したが、
大正時代末の関東大震災後、
仏教用語で『大勢の僧』を意味する『大衆』が
『マス』の訳語として新たに登場した」  

それを当時のマルクス主義者たちが多用し、
さらに昭和初期には「インテリ」という言葉が生まれ、
「大衆の目指すべき存在」がインテリとなった。
すなわち「近代的な庶民」の意味。

竹内先生は、大衆を結論づける。
「衝動的な『群衆』の面を持ちながらも、
考え、討論し、参加する近代的な『公衆』」  

これが大衆である。
公衆とは、「主体的市民」。

その大衆の動向は、今、コンビニ消費によって、
推し量ることができる。

それが、ダウントレンドにあることは確か。

私たちは、これをどう考え、どう受け止め、
どう行動するか。

さて、昨日は、午後から新横浜。
参議院議員の蓮舫さんの講演。  
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民主党政府の事業仕分けで大活躍の蓮舫議員。

新しい時代に、国民も国家も、
「依存から自立へ」と、
変わらねばならない。  

そのことを訴えた。
「新しい公共は、自立の下支えをするもの」
それが蓮舫議員の考える民主党政治。

「事業仕分け」のプロセスで、
報道されないエピソードを満載しながら、
一気にまくしたてたが、
60分があっという間に終わった。
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蓮舫議員のあとで、
ライフコーポレーションの清水信次さんも登場。
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清水さんは、蓮舫さんの父君と一緒に仕事した親しい友人同志。
7月の参議院選に出馬することが決まっているが、
当選すれば、今度は蓮舫議員の後輩となる。
そんなやり取りを、二人は、交わした。

会場は、新横浜国際ホテル。
「2010新春全国セルコグループトップ会」
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蓮舫議員の講演は、その第一部だった。

第二部は、懇親会。
協同組合セルコチェーン理事長の佐伯行彦さんの挨拶。
㈱さえき社長。
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佐伯さんは、今「プラスの発想」が必要であることを強く主張した。
「セルコグループは教育に力を入れ、地域一番店を目指す」

来賓祝辞の最初は、先の清水信次さん。
ライフコーポレーション会長にして、
日本スーパーマーケット協会名誉会長にして、
日本セルフ・サービス協会名誉会長。
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清水さんは、日本の流通業界全体の名誉会長みたいなもの。
「食品スーパーは地域で最後の仕事をしている。
不況になっても、人間はまず食べることが重要。
だから食品産業、食品スーパーは、
人間が生きていく上で第一番に必要な仕事。  
勇気を持って、元気を出して、頑張ろうじゃありませんか」
このあたり、私の主張とまったく一緒。
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「日本は42年間、アメリカに次ぐ第二の経済大国・消費大国だった。
その中で我々は最後の最後まで生き残る仕事に携わっている。
自信と誇りとを持って、頑張りたい」
清水さん、84歳。
勇気と元気を、清水さんからもらった。

清水さんの次は、
日本スーパーマーケット協会会長の川野幸夫さん。
もちろん、ヤオコー会長。
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「スーパーマーケットは、食事の材料を提供する仕事。
日本人の食事の材料は日持ちしないものが中心。
だから買い物頻度が高い。
これは遠くへ買い物に行かないことを意味する。
近くでの買い物で食事のレベルが決まってしまう。
スーパーマーケットは、日本人にとって大切な仕事」
このあたり、川野さんの持論。
1月15日に発売されたCDオーディオセミナーでも強調された内容。

「食事という生活のシーンを担っているという自負を持ちたい」

「昨今は、安売り大会の観がある。
安さの追求とともに、知恵を出し、工夫を凝らし、
付加価値の高いビジネスをしなければならない。
そのためにサプライチェーン全体で、
運命共同体となって、役割分担しながら、
要求の高いお客様の要望に、
応えていかなければならない」

ここで川野さんが言う「お客様」こそ、
「大衆」であり、「公衆」であり、
自立した「主体的市民」だと思う。

自立した「主体的」な「市民」は、
生活の向上を熱望している。
そこに現代社会のビジネスがある。

ここからの祝辞は恒例の食品卸売業のトップの皆さん。
まず、菱食会長の後藤雅治さん。
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「明治維新以来の文明史的転換期の、この閉塞感の中で、
世の中が変わるという覚悟のもとに、
仕事に取り組まねばならない」
格調高いスピーチだった。

国分専務の國分晃さん。
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「スーパーマーケットは地域商業として、
地域コミュニティの最後の砦。
若手研究会でも一生懸命、勉強していきたい」
はつらつとした決意表明に好感が持てた。

日本アクセス会長の吉野芳夫さん。
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「何やかや言っても、やるっきゃない。
商品価値を見極め、適正価格の流通をしていく。
今、必要なことは、製配販三層がそれぞれに、
知恵と工夫で、消費者のために仕掛けをつくっていくこと」

伊藤忠食品社長の濱口泰三さん。
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「日本は今、デフレという病気にかかっている。
ある本に書いてあったことだが、治療をしたら、
それは病気より悪かった。
安売り大会は、治療にはなりません」

そして最後に、三井食品社長の水足眞一さん。
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「今日は大寒で、オホーツクには、流氷が現れている。
元気を出して、行きましょう」

乾杯の音頭は、平富郎さん。
セルコチェーン理事相談役にして、エコス会長。
セルコは平さん抜きに考えられない。
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「お客様の考えていることはすべて正しい。
蓮舫議員は、国家の事業仕分けをした。
我々は毎日、お客様から仕分けを受けている。
中小企業が多い日本は、企業数も多いし、店も多い。
だから、お客様から事業仕分けを受けている。
そのお客様はすべて正しいという考えがなければいけない」

みんないい話を、それも手短にしてくれた。
そして「乾杯」。

そしてみたび登場、清水信次。
平さんと佐伯さんに導かれて登壇し、
7月の参議院選候補に至った経緯を説明。
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「日本の流通業の代表として、高齢者の代表として、
社会に貢献したい」
現在、722人の国会議員のうち、
80歳を超える人は一人もいない。
しかし日本は高齢社会になっている。
清水さんの心意気は、貴重だ。

その後、懇親。
まず菱食の後藤さん。
後藤さんは、このブログの熱心な読者。
心から感謝しております。
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ヤオコーの川野さん。
先日の「知識商人登場」CDFオーディオセミナーでは、
ほんとうに内容のある対談をありがとうございました。
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全日本食品社長の齋藤充弘さん。
全日食チェーンのトップ。
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「今、安売りする必要はまったくないが、
高い店と思われてはならない」
いい話です。

そして伊藤園の江島祥仁副社長と本庄周介専務。
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ブルーチップ㈱社長の冨山昌史さん、
同第一営業本部副本部長の前田直彦さん。
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意外な人と遭遇。
セルコレポートの編集・出版をしている会社をタンクという。
そのタンク社長の石田京さん。
私は、ずっとお世話になっている。
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その石田さんの父君が、なんと、まど・みちおさん。
私のもっとも憧れとする詩人。
本当に驚いた。

そして最後に、2020主幹の緒方知行さん。
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中締めは、セルコチェーン副理事長の井原實さん。
㈱与野フードセンター会長。
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全員の退出を理事の皆さんがお見送り。
その時に、理事長の佐伯さんと固い握手。
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エコス会長の平富郎さん、社長の平邦雄さんと、
最後に写真。
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意義のある講演会と懇親の会合だった。

平さん、佐伯さん、井原さん、
そしてセルコチェーン事務局の配慮が、
すみずみに行き届いていた。

「意思を持った大衆に応える仕事」
「自立した主体的市民のための政治と産業」

そのためにはまず、自分が自立し、
強い意思と明確な主体性を持たねばならない。  

<結城義晴>  

[追伸]その1。
商人舎アメリカ視察セミナー。
2010年の第1弾、「Hot」編
。

日程は3月16日(火)~3月22日(月)の5泊7日。
フェニックスからサクラメント、最後にサンフランシスコへ。
ホットなエリアの好調企業とその最新店舗を徹底的に視察します!
(締め切り:1月28日)
締め切り迫る!!!

[追伸]その2。
3月9日火曜日、東京・お台場の「タイム24」にて、
[商人舎2周年記念・二人のビッグセミナー]を開催します。
大久保恒夫㈱成城石井社長&結城義晴㈱商人舎社長
「2010知識商人の経営の流儀」

大久保社長と結城代表の熱いディスカッションを交えて、
2010年の「経営の流儀」と「仕事の流儀」を鮮明に描き出します。

皆さまの積極的なご参加をお待ちします。
《事務局》

2010年01月20日(水曜日)

日航「臆病と言われる勇気を持て」とマクドナルド「テキサスバーガー」

今日は、大寒。  
「だいかん」と読む。

今日から2月4日の立春までの2週間が、
1年の中で最も寒い時期とされる。

場合によっては、今日から立春までの期間そのものを、
大寒ということもあるそうだ。

しかし、今日の日本列島は暖かい。  
4月中旬の気温で、だから、
ヒートテックを肌にまとって出かける必要もなさそうだ。

和歌山では、今日、桜の花が開いた。
福岡太宰府天満宮では、今日、ご神木の梅が開花した。

さて、昨日、
[商人舎2周年記念二人のビッグセミナー]を発表したら、
ブログアップの直後に、
真っ先に申し込みをしてくださった方がある。

加藤徹さん。  
商人舎発足の会発起人のお一人。
㈱万代代表取締役社長。

ありがとうございます。心から感謝します。
そして、頑張ります。
大久保恒夫㈱成城石井社長&結城義晴㈱商人舎社長    
「2010知識商人の経営の流儀」      

日本航空は、負債総額2兆3200億円で、
会社更生法の適用を申請した。
ちなみに米国ゼネラルモーターズは負債額16兆円。

日航もいよいよ、これからだ。

さまざまなところで取り上げられているが、
日航には、名言が残っている。
「臆病と言われる勇気を持て」  
日本航空の初代社長・松尾静磨の言葉。

1960年代後半から、日航は右肩上がりの成長を始める。
松尾はその時に、社員に唱え続けた。

会社や事業には、根幹となる機能がある。
航空会社は、「安全」こそすべてに優先されるもの。
「人間の命」にかかわることだからだ。

だから「臆病と言われる勇気」が最も大事なものとなる。

ちなみに、この言葉もオクシモロン。  
「臆病」と「勇気」は二律背反である。

ところが1966年2月から3月にかけて、
日本の空では航空機事故が続出。

2月4日、全日空ボーイング727型機の羽田沖墜落。
3月4日、カナダ太平洋航空のダグラスDC-8機の羽田空港着陸失敗・炎上。
3月5日、英国海外航空のボーイング707型機の富士山上空での空中分解。

日本航空は、「オクシモロン」の意識を持ち続けていた。

しかし、1985年夏、御巣鷹山の日航ジャンボ機事故が起こってしまった。

日航再建の今、「臆病な勇気」は不可欠だ。  

オクシモロンと言えば、
6月に三菱商事の社長への昇格が決まった小林健常務。  
好きな言葉は、
「志は高く、目線は低く」  
日経新聞のコラム「けいざいじん」に出ている。

この言葉も、オクシモロン。

もちろん、私の言葉、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」  
アルフレッド・マーシャルの「Warm heart,but cool head」も。

金言はオクシモロンばかりだ。

ところで、日本マクドナルド。  
先週日曜日の17日の全店売上高。
28億1180万円で、1971年の創業以来最高を記録。  

これまでの記録は昨2009年3月29日の26億4000万円だった。
10ヵ月前よりも、店舗数は減っているにもかかわらず。

理由がある。
理由があるから結果がある。

その理由とは「テキサスバーガー」の発売。

日本マクドナルドは、この1月15日から、
「Big America」キャンペーンを展開しはじめた。
その第1弾が「テキサスバーガー」。  
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このキャンペーンのべースにあるのが、
マクドナルドの「クォーターパウンダー」。  
すなわち1/4ポンド(113グラム)の牛肉を使う。
通常のビーフパティの2.5倍で、このメニューが大人気。

不況真っただ中の2010年の冒頭に、
この4分の1ポンド・パティを活用して、
アメリカンテイストを表現するキャンペーンを展開しようと、
日本マクドナルドは考えた。

そのために4つの都市に合わせた4つの新商品が考案され、
それらが順番に期間限定で販売される。
都市ごとに個性の異なる魅力を追及した新商品である。

4つのバーガーはそれぞれ、
「テキサス」「ニューヨーク」「カリフォルニア」「ハワイ」の4都市をテーマに
具材が組み合わされる。

その第1弾が「テキサスバーガー」だった。  
「スパイシーなバーベキューソースと、
ピリッとした粒マスタードレリッシュの2種類のソースに、
サクッと揚げたフライドオニオンとベーコンがアクセント」

第2弾は、「ニューヨークバーガー」で、
2月上旬~2月下旬の販売を予定。
「ニューヨークの街角のカフェをイメージし、
モントレージャックチーズ、旨みたっぷりのベーコン、トマト、レタスに、
粒マスタードソースのピリッとした辛味が特徴」

第3弾は、「カリフォルニアバーガー」。  
2月下旬~3月中旬の販売を予定。
「カリフォルニア産赤ワインを使用した特製ソースに、
粉チーズをトッピングした香ばしい特製バンズがポイント」

そして第4弾は、「ハワイアンバーガー」。  
これは3月中旬~3月下旬に登場予定。
「特製グレイビーソースに卵、ベーコンを挟み、
ハワイの名物料理『ロコモコ』を再現」

いずれも、日本マクドナルドからの発表。

1月17日の過去最高記録は、
この仕掛けの結果だった。

今のところ、テキサスバーガー専用の「フライドオニオン」と
「スパイシーバーベキューソース」の在庫状況と販売予測から、
1月20日10時半から1月31日まで、
全国の店舗で「数量限定販売」を実施することになった。

不況だ、不振だ、デフレだ、会社更生だと、
悲観的になってばかりはいられない。

日本マクドナルドに負けられない。

ただし、オクシモロンを忘れてはならない。

今日は、「大寒の中の暖冬」  
今日自体がもう、オクシモロンなのだから。

<結城義晴>  

2010年01月19日(火曜日)

火曜日のアメリカHot情報「スーパーメルカド・デ・ウォルマート」のターゲティング

はじめに大切なお知らせ。

3月9日火曜日、東京・お台場の「タイム24」にて、
[商人舎2周年記念・二人のビッグセミナー]を
開催します。

大久保恒夫㈱成城石井社長&結城義晴㈱商人舎社長  
「2010知識商人の経営の流儀」  

株式会社商人舎を発足させてから、お陰様で2年が経過します。
ご支援とご愛顧に、心から感謝いたしまして、
絶好調の㈱成城石井・大久保恒夫社長とのコラボレーション。

大久保さんは、イトーヨーカ堂で「商人の本質と業革の真髄」を学び、
ユニクロ・良品計画でコンサルティングの流儀を構築し、
ドラッグ・イレブンで企業再建を果たし、
今また成城石井の業績と企業体質を一変させつつある経営者。
まさに現代の「知識商人」。

さらに成城石井本部は、横浜市西区北幸にあって、
㈱商人舎オフィスとは隣組。

大久保恒夫と結城義晴に共通する「二人の主義・主張」は、
「はじめにお客様の満足がなければならない」
すなわち「顧客主義と現場主義」

これが2010年時点の「知識商人」のあり方でもあります。
大久保さんとの熱いディスカッションを交えて、
2010年の「経営の流儀」と「仕事の流儀」を鮮明に描き出します。
ご期待ください。

[スケジュール]
第一講座 2010年の情勢分析と「知識商人の流儀」――結城 義晴
第二講座 大久保恒夫の『経営と仕事の流儀』――大久保恒夫
第三講座 大久保恒夫&結城義晴、徹底議論と質疑応答「2010年の行動の流儀」

申込みは、商人舎公式サイト http://www.shoninsha.co.jp/ へ。  

さて、昨日のブログの中のお二人の発言が漏れていた。
亀井淳イトーヨーカ堂社長と茂木友三郎キッコーマン会長。

まず、日本チェーンストア協会会長の亀井さん。
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「今、二つの傾向があります。
第一は、消費の低迷で、これは一過性のものではない。
第二は、商品と店舗の飽和という状況。
そのことを強く認識しておかねばならない。
そのために三つの対策が必要となる。
①新しい経営、新しい商売を創り出すこと。
②明るく前向きの姿勢を持つこと。
③現場を大切にすること」  

私も大賛成。

「節約、倹約。もったいない」のマインドは続く。
商品はコモディティ化し、店舗はオーバーストア化。
だからこそ「差異が価値を生む」  
「Practice comes first!」
「元気を出そうよ」

そして、キッコーマンの茂木友三郎さん。
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「二つの課題と二つの政策がある。
課題の第一は、デフレからの脱却。
第二は、新しい経済の構築。
そのために日本の経営者に二つの提案をしたい。
第一は、価格競争に陥らないこと。
すなわち低価格原理主義からの脱却。
第二は、企業が自ら需要を生み出し、顧客を創造すること」  

茂木さんは、自分に語りかけるように語った。

私は、低価格原理主義者は、それを貫徹すべきだと思う。
しかし、誰もが低価格原理主義になる必要はない。
全体が、低価格原理主義に陥ってしまうことは危険だと思う。
もちろん低価格原理主義は、顧客主義の一つのあり方だが、
低価格原理主義ではない顧客主義もある。

顧客は、その多様性を望んでいる。

さて、火曜日はアメリカHot情報の日。  
今回は、ウォルマートの「スーパーメルカド」。  
今年3月の商人舎アメリカ視察研修会Hot編でも、
もちろん、訪れる。
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ウォルマートが、テキサス州ヒューストンと、
このアリゾナ州フェニックスで実験中の店舗。
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同社の食品スーパーマーケットを改装して、
ヒスパニックにターゲットを絞った店をつくった。
すなわちメキシコ系移民や中南米系アメリカ人。
アリゾナ州のフェニックス・メサ・スコッツデール地区は人口410万人で、
30.3%が、このヒスパニック系。

まず、生鮮食品が圧倒的によい。
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青果部門など、鮮度・品揃えは、
ネイバーフッド・マーケットよりも断然よい。
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惣菜やデリも対面コーナーを設けて販売し、
ペーストリーとコーヒーを供するカフェが併設されている。。
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精肉売り場も対面方式を採用している。
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カラーコントロールは、メキシコ人の好むカラフルなもの。
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店舗奥壁面の日用品売り場も、圧巻の陳列。
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ドライグロサリーの品揃えは、絞り込まれ、単品大量低価格販売。
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そして最後にファーマシーの売り場がある。
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この店は6月10日にオープン。
3万9000f2(約1100坪)のワンフロアで、品目数は1万3000。

120名の従業員は、英語とスペイン語を話すバイリンガル。
店内サインは、すべてスペイン語で、
背景に薄く英語の文字が配されています。

大変興味深いことに、私たち日本人から見たスーパーメルカドは、
ネイバーフッド・マーケットよりも、インパクトのある「良い店」なのです。
ご一緒した団員すべてが、そのことに感激したものです。

マーケティングの基本三要素は、
セグメンテーションとターゲティング、そしてポジショニング。

スーパーメルカドは、まさにこの三要素が明確な店となっていました。
従って、この店は、もちろんターゲットにしたヒスパニックの顧客たちからは、
絶賛されています。
しかし、それ以外の顧客からも、
日本人の私たちからも、
好ましい店として、受け入れられるのです。
 
すなわち、的確なターゲティングと上手なポジショニングによって、
「客層は広がる」ことになる。

私は、現地で解説しました。

「ひとりの女性が、恋をする。
ターゲットはひとりの男性。
女性は、その男性のために、
美しくなろうと努力をします。
顔も体も心も。

必死の努力の結果、その女性は、
見事に変身して、美しくなります。

ここで、不思議なことが起こります。
ターゲットとされた男性以外の、多くの男性にも、
彼女は、美しく、素敵な女性という存在になるのです」  

ウォルマートの新しいバナー「スーパーメルカド」
ご一緒しましょう。

「差異が価値を生む」の実験が、実を結ぼうとしています。

<結城義晴>  

2010年01月18日(月曜日)

日本チェーンストア協会賀詞交換会と清水副会長の参院選立候補

Everybody! Good Monday![vol3]
2010年第3週の始まりです。

今日から、通常国会。
その通常国会を直前にして、予想通り、
小沢一郎民主党幹事長の政治資金規正法違反容疑問題で、
週末は騒然とした。

検察と特捜本部の意図通り。

その中で、テレビ朝日、
「田原総一郎サンデープロジェクト」だけは、
小沢の立件が可能かという視点から、
クールな議論を展開した。
小沢擁護と映った。

世間のその喧噪のなかで、
小林繁さんが亡くなった。
私と同年の57歳。
プロ野球の巨人、阪神で活躍し、
あの「江川事件」で悲劇のヒーローとなった。

私は、彼が社会人野球の「全大丸」に入り、
大丸百貨店の呉服売場に立って仕事していたことに
共感を持っていた。
だからこそ、その早逝が残念でならない。
ご冥福を祈りたい。

さて今週は、エポックの1週間。
お客様第一、現場第一で、
丁寧に丁寧に仕事したいもの。

そんな時こそ、商人舎標語が活きる。
今年の、そして今月の商人舎標語。
“Practice comes first!”  
実践躬行・実行第一。

一昨年の6月の標語は、
「節約、倹約。もったいない」  
それが今週も役立つ。

昨年の今頃、2月の標語。
「最良のベーシック」  
今こそ、活きる。

そして昨年3月の標語。
「差異が価値を生む」  
永遠に活きる。

さて先週金曜日のつれづれ日記。
朝から東京・清水橋。
伊藤園本社で「大陳コンテスト審査委員会」。
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今回も、参加店舗数は前年クリア。
審査にも熱が入る。

私が審査委員長。
そして審査委員は、
㈱伊藤園の本庄大介社長、
江島祥仁副社長、
本庄周介専務。
それに㈱商業界から『食品商業』編集長。
今年初めから山本恭広さんから三浦美浩さんに交替。

それに今回から松井康彦さんが加わった。
もともとこのプロジェクトのプロデューサー。
現在、商人舎チーフ・プロデューサーにして、
アド・パイン代表。
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審査委員の力量が高まったうえに、
伊藤園事務局の手際の良さもあって、
時間通りに丁寧に審査は終了。

最後に全員が意見と感想を語って、写真撮影。
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カメラマンの注文に応じつつ全員でポーズ。
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そしてこんな具合の写真になって、
『食品商業』の誌面を飾る。
右から本庄専務、江島副社長、本庄社長、私、松井さん、三浦編集長

審査委員会の後は、もう恒例。
江島副社長の部屋に行って、
お茶をごちそうになる。
これが、よい。

そのあと三人で写真。
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お疲れ様でした。

という間もなく、揃って、
ホテルニューオータニへ。
日本チェーンストア協会新年賀詞交換会。
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同協会亀井淳会長のご挨拶。
言わずと知れた、イトーヨーカ堂社長。
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そして乾杯のご挨拶は、
キッコーマン会長兼CEOの茂木友三郎さん。
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平成21年度『財界賞』受賞者。

そして、出ました民主党・石井一衆議院議員。
協会副会長の清水信次さんと亀井会長を壇上に引っ張り出して、
ご挨拶。
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清水さんはライフコーポレーション会長。
今年7月の参議院選に
民主党比例区から立候補することが決まっている。
そのお披露目。

私は、小売業の代表が国会に出る必要を認めている。
現在、それは清水さんをおいてほかにない。

是非とも、当選してほしいものだ。

その後、懇親会。
多くの方々と交流。
心より感謝。

まずは、亀井会長。
素晴らしい会長挨拶でした。
今度、あらためてごゆっくり。
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参議院議員候補・清水さんとも懇談。
「体だけは気を付けて」
私、これしか言わない。
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そしてカスミ社長の小濵裕正さん。
11月のチェーンストア各社の成績で、
既存店前年比がプラスになったのはカスミだけ。
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私は、その理由を知っています。
小濵さんの丁寧で直接の関与による。
その小濵さん、今年3月から会長にご就任。
さらに大所高所から経営を見る。

平和堂社長の夏原平和さんと
いなげや社長の遠藤正敏さんに囲まれて、
スポーツのゲームが始まる時みたい。
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そしてセブン&アイ・ホールディングス広報総責任者の高羽康夫さん。
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今年もお世話になります。

ライフコーポレーション秘書室長の並木利昭さん。
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日本スーパーマーケット協会専務理事・大塚明さん。
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そして寺岡精工社長の寺岡和治さん。
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最後の最後に、清水さんを挟んで、
高木和成さんと私。
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清水さんのご健勝とご当選を祈念した。

皆さん、今年もよろしく願います。

<結城義晴>  

2010年01月17日(日曜日)

ジジのモグモグ[2010日曜版③]

寒い日が、つづきます。
でも、そのほうがいい。
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寒いときには、寒い。
暑いときには、暑い。

それがいいと、
ボクはおもいます。

ユウキヨシハルのおとうさん。
先週は、ほんとうに、
いそがしかった。

そのいそがしいなかで、
シュッチョウもしました。

といっても、うちのちかく。
みなとみらい。
m1

ホテルで会合があった。
ボクは、うちで、まっていた。
j2

ミナトとマチに、
朝日があがる。
m2

ミナトとマチが、
あかるくなる。
m3

ヨコハマのミナト。
ボクはだいすきです。
m4

おとうさん、やっと、
かえってきた。

おかえりなさい。  
j4

かえってきたら、
ヤクソクの、あれ、
おねがいします。  
j3

そう、そう、それです。
j5

いただきます。
j6
おとうさん、
モグモグ。

ほんとうに、
モグモグ。

いそがしかったですね。
カリカリ。

たんへんでしたね。
カリカリ。

ボクも、おなか、
モグモグ。

すいてました。
モグモグ。

ありがとう。
ごちそうさまでした。
j7
でも、あんまり、
シュッチョウばかり、
しないでね。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2010年01月16日(土曜日)

米国GMと日本航空の「秩序ある破綻」の違い

小沢一郎も、危なくなってきた。
民主党の小沢一郎幹事長。
公設第1秘書の大久保隆規容疑者が逮捕されたうえ、
さらに元秘書の石川知裕衆院議員まで逮捕となった。

資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反容疑。

しかし小沢幹事長、
「与えられた職責を全力で果たしていく」と発し、
幹事長職続投の意向を示した。

辞めようが、続けようが、
民主党にとって「小沢抜き」は考えられない。
ジョーカーを抜いて「婆抜き」をやるようなものだ。

だとすれば、続投で権力を握っていたほうが、
検察との闘いもやりやすい。

そんな論法だろう。

一方、日本航空は、京セラの稲盛和夫さんが、
CEOに就任して再建に臨むが、
来週火曜日の19日に会社更生法の適用を申請する。

株価はとうとう7円になった。

この日航の再生のお手本は、
ゼネラル・モーターズ。

日経新聞の記事がわかりやすい。
アメリカ合衆国政府は、
ゼネラル・モーターズのためにシナリオを書いた。
「秩序ある破綻」と「再出発」である。

ここでいう「秩序ある破綻」は、
まさに「オクシモロン」。

オクシモロンとは、“oxymoron”と綴る。
ギリシャ語でoxyは鋭い、賢いという意味。
moronは鈍い、愚かだという意味。
両方合わせた造語がオクシモロン。
「対立する語句を並べて新しい深い意味を主張する語法」のこと。
有名なシュンペーターの「創造的破壊」がその代表例。

「秩序ある破綻」も典型的なオクシモロン。

米国政府によるGMの「秩序ある破綻」は、
連邦破産法11条適用による法的整理によって抜本再建を図る。
その一方で、政府が肩代わりして、
周辺関連企業群への破産の影響を極力抑え、最小限にする。

日航も「秩序ある破綻」を目指す。
発想は、まったく同じ。

日経新聞は、両者の違いを指摘しつつ、これを正す。
「日航に与えられた法的整理への準備期間はGMの6分の1」

「あまりにも短く、余波は読みにくい」と。

日航再建に当たって、
会社更生法の活用方針が固められたのが、
この8日で、申請は19日に行われる。
申請までに、11日間。

一方、アメリカのGMでは、
昨2009年6月にチャプター11適用を申請。
オバマ大統領が「秩序ある破綻」のための破産法適用を示唆したのは、
昨年3月末。

その直後に政権幹部が、
地元自治体や影響を受けそうな機関に説明をして回っている。
破産させるけれども、優良関連企業を残して、
こんな「新生GM」をつくるという構想があった。

それから60日後の6月に「秩序ある破綻」を始めた。

すなわち、オクシモロンには、
時間が必要だということ。

日本の日航には、これに比べて、
驚くほど時間がない。
11日間。

だから「準備が万全とは言い難い」と指摘される。

「秩序ある破綻」
きっと流行り言葉になるに違いない。

しかしそれには「時間」と「綿密な計画」がなければならない。
そのうえで、「説得と納得」が必要。

「説得と納得」の達人・稲盛さんとても、
「時間」と「計画」なしには、
「説得」も「納得」も引き出せまい。

小沢一郎にもそれは、当てはまる。

また、騒々しい、週末がやってきそうだ。

しかし皆さんは、
「秩序ある破綻」のことでも考えながら、
Good Weekendを。

<結城義晴>  

2010年01月15日(金曜日)

AJS新年経営研修会での荒井伸也会長の檄「お客様を忘れるな」

連日、「超」がつくほど、忙しい。
おかげさまで。
その上、今日の午後8時30分が、
結城ゼミ生の卒論の締め切りで、
まさに切羽詰まった状況。

おかげさまで、全員、内容の濃い修士論文、
調査研究論文を提出し終わった。

心から、おめでとう。  

ゼミ長の名古屋文彦さんからメールが届いた。
「非常に晴れ晴れとした気持ちです」  

6万字の修士論文、400字詰め原稿用紙で150枚。
書き終わって、完成したら、
「非常に晴れ晴れとした気持ち」になる。

他の4人のゼミ生も、
それぞれに「晴れ晴れ」としたに違いない。

私も、「晴ればれ」。
イタリア語で「セレーノ」という。

そういえば私の名前は、
結城に「義晴」がつく。

「晴れ」は私自身のこと。
ついでに言えば、私の息子には、
結城 晴という名前を付けた。

私自身、「義」というところに、
偏りすぎているとも感じている。
その「義」を取り払って、「晴」だけの名前にした。
徹底したシンプルさ、
引き算の発想こそ、
これからの時代の潮流だと感じたからだ。
「セレーノ」に生きてほしい。
そんな気持ちがこもっていた。

彼はいま、「セレーノ」に仕事している。
晴ればれとしている。

私も、うれしい。

さて昨日は、午後から、
横浜みなとみらいのパンパシフィック横浜。
オール日本スーパーマーケット協会新年トップ経営研修会。

800名の会員企業、賛助会員企業のトップが一同に会した。

冒頭に荒井伸也会長のご挨拶。  

同協会の昨年の成績も、
決して安らかではなかった。
これはどの団体、どの企業においても、
同じように語られること。

しかし荒井さんのお話は、前向きだった。
この協会正会員企業58社のうち、
13社が、1年間で前年の売上高をクリアした。
個別の企業ごとに、あるいは地域ごとに、
事情や状況は異なるだろう。

しかしこの協会では、
22.4%の企業が、この世界不況の中で、
売上げを伸ばしている。

荒井さんの挨拶はきっぱりしていた。
「スーパーマーケットは、
家庭内食事をワンストップショッピングで提供すること。
このハタラキを真に果たしている企業が、
売上げをよく伸ばしている」

「売上げが上がりにくいと、
要は利益だと考えがちになる。
そしてお客様を忘れてしまう。  
そうすると売上げはまた下がる。
この悪循環に陥る。
スーパーマーケットのハタラキを、
きちんと果たすことこそ今、大切です」

私も大賛成。

先日のコーネル大学ジャパンの講義で、
成城石井社長大久保恒夫さんが講義した。
「まずお客様の満足があって、
それを果たすために行動がある。  

その行動を考え、全うすれば、
必ず数字は達成される」

「一番初めにあって、
一番大切なお客様を忘れたら、
数字も上がらない」

荒井さんと大久保さん。
まったく同じことを言った。

私の本『お客様のために いちばん大切なこと』(中継出版)
この本は、一冊丸ごと、
そのことを語っている。

不況だ、それが長引く。
そんなことばかり口にせず、
ひたすら自分のお客様のことを思い、
商品をつくり、売り場をつくり、店をつくって、
それを自信をもって、お勧めする。

それが、現時点の私たちの仕事だ。

荒井会長、北野祐次名誉会長が見守る中、
松本光雄専務理事の紹介で、
新たに加わった8社の賛助会員が紹介された。

これで、賛助会員は399社と、過去最大になった。

特別講演の講師は片山善博さん。  
前島根県知事で慶応大学法学部政治学科教授。
テーマは「地方からの再生と日本将来」

いい話だったが、実務家の心情からすると、
もうちょっと緊迫感がほしかった。

しかし、この協会の講演会はいつも充実している。
新しい専務理事の松本さんの真価は、
これから発揮されるに違いない。

講演会の後は、大懇親会。
私は、荒井さんやジャーナリストの財部誠一さんのテーブルで、
荒井さんを交えて議論したり、
小売業をレクチャーしたりしながら、
懇談を楽しんだ。
財部さんは、サンデープロジェクトの、
あのキャスター。

多くのスーパーマーケット経営者や、
多くのメーカー、卸売業のトップの皆さんと交流した。

みなさん、今年もよろしくお願いします。

「自分の仕事のハタラキを考え直す年」  
その自分の仕事のハタラキに変化が起こっているとしたら、
今年は頭脳労働の1年となる。

自分の仕事のハタラキに、さして変化がなければ、
ひたすらお客様のことを考えて仕事する。
こちらは、“Practice comes first!”  
実践躬行・実行第一。  

よろしく。

<結城義晴> 

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