結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年09月05日(土曜日)

トヨタ「プリウス」460%と低価格/軽自動車10カ月連続売上げ減

朝日、読売、日経ともに、
一面は民主党人事。  

岡田克也幹事長の外務大臣内定、
菅直人代表代行は国家戦略局担当相兼党政調会長。
先に発表した小沢一郎党幹事長を含め、
人事の骨組みを固めた。

岡田元幹事長を、ちょっと外側においた感じ。
もう少し「修行せよ」という意図とともに、
「まだ世代交代は早いよ」とのメッセージか。

このあとは経済産業大臣、財務大臣など、
重要閣僚を決めることになるが、
私は、農林水産大臣、厚生労働大臣と消費者庁長官に、
適任者を当ててほしいと思う。

国民の生活に直結する行政府であり、
それが日本の内需拡大にも直結するからだ。

さて、8月の新車販売ランキング。  
第一位は、トヨタの「プリウス」。  
3カ月連続で首位。
第二位は、スズキ「ワゴンR」、
第三位は、ダイハツ工業「ムーヴ」
と、
軽自動車が並ぶ。

これは、日本自動車販売協会連合会の普通車と、
全国軽自動車協会連合会の軽自動車の統計を合わせたもの。

ご存知、ハイブリッド車でエコカーの「プリウス」。
一昨昨日にお会いした電通の土井弘さんもプリウスに乗っていた。

8月の販売台数は2万1669台で、前年同月比460.3%。  
しかし7月が2万7712台だったから、6000台ほど減った。

消費トレンドを背景にした「最良のベーシック」が、
低価格商品を抑えてトップになったということ。
もちろんここには、エコカー減税という「自民党の政策」があった。

おかげで、トヨタ自動車全体の8月の国内新車販売数は、
13カ月ぶりに前年同月を上回った。

追い打ちをかけるように、メルセデス・ベンツ日本法人は、
輸入車初のハイブリッド車「Sクラス ハイブリッド ロング」を発売。

この「Sクラス」はベンツの最上級シリーズ。
競合するトヨタ・レクサス最上級よりも105万円安い。
といっても、税込みで1405万円。
エコカー減税の対象となるし、
輸入車初の自動車重量税、自動車取得税100%免税。

この車が売れるかどうかは分からないが、
アッパーグレード商品が市場に投入されていることは、
知っておかねばならない。

もうひとつ、重要な指標がある。
8月の軽自動車新車販売の総台数である。
軽自動車は前年同月比5.1%減の11万0287台。  
10カ月連続のマイナス。

低価格商品が、すべて売れているのではない。
軽自動車という車の低価格商品自体は、
10カ月連続で売上げ減少中なのだ。

顧客の「節約、倹約。もったいない」の心持を知ることは、
極めて大事。

しかしそれが「安売り」に直結するものではない。
「節約、倹約。もったいない」=「安売り」ではない。  

ダイエーは今日9月5日から、
880円のジーンズを発売する。  

従来の半額以下の低価格。
中国で生産したプライベートブランドで、
紳士、婦人、子供用を合わせて年間約50万本の販売計画。
イオンは先行して、880円のジーンズを発売しているが、
どちらもファーストリテイリングの低価格ブランドを意識している。
「ジーユー」。
だからジーユーの990円ジーンズを、110円下回る。

売れてはいるそうだが、
しかしこれ、いかがなものか。

ファーストリテイリングは、「ジーユー」を、
低価格戦略の「ブランド」と位置づけている。

しかしユニクロでは、3990円のジーンズを品質改良しつつ量販している。

イオンもダイエーも、ジーユーをターゲットにするならば、
990円で、ジーユーよりもよい品質を模索するべきではないか。

軽自動車全体では、10カ月連続で売上げ減なのだ。

さて昨日から、
立教大学大学院「結城ゼミ」の2度目の合宿。  
立教新座キャンパスにある研修所に来ている。
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埼玉県新座市のキャンパスには、
観光学部と福祉学部、中学・高校がある。

そのキャンパスの隣に、「太刀川記念交流会館」がある。
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多彩な交流活動を目的とした施設で。
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一泊2500円。
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内部は、モダンなつくりで快適。
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その会議室を借りて、研究・討論・執筆。
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この日は、結城ゼミの貸し切り状態。

昼食は、ホールで。
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今回は、清里以上に、成果が上がった。
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結城ゼミメンバーは、
右から、柿沼将人さん、名古屋文彦さん、
そして星山朋子さん、田村直純さん、高橋修一郎さん。

一人ひとりのテーマは違う。
しかし全体のテーマには、ひとつのトーンがあって、
それが現代のビジネスデザインの特徴を示している。

一言でいえば、コモディティとホスピタリティ。
その底流に、イノベーションとマーケティングが横たわっている。

物事の本質を見極めるには、
集中しなければいけない。

合宿は、集中するところ。

集中は、選択をもたらしてくれる。

<結城義晴>  

2009年09月04日(金曜日)

「仙人会」で仙人から教えられた三つのこと

民主党幹事長に小沢一郎就任。
当然の人事だろう。

岡田克也幹事長の処遇は、
既に、重要閣僚と決まっていて、
話し合いは済んでいるのだろうが、
それを発表しないところは、
小沢流。
鳩山流ではなさそうだ。

一方の自民党、
ここできりりとしなければいけない。
それができない。

勝利とは、自ら勝ち取るものではない、
相手に恵んでもらうものだ。

その勝利を相手に恵んだ者として、
自民党の態度はいま、とても重要。

しかし、残念ながら、それがわかっていない。

なぜか。

「損得の前に善悪で動け」
9月の商人舎標語。
組織としての自民党に、
いま、これがないからだ。

さて昨日は、「仙人会」。
流通業の仙人・杉山昭次郎先生を囲む会。
7人が杉山先生のもとに集まった。
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楽しい一日だった。

杉山先生は、現在、82歳。
商人舎ホームページに、
「ときどきエッセイ」を連載中。
最新エッセイは、
「第21回 グローバリゼーション」
その前は、
「第20回 マス・カスタマイゼーション・販促の差別化」

この仙人会の最後の飲み会で出た重要なこと。
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第一。
「商業現代化の中身を明確にせよ」
①国際化と地域化。
これはグローカリズムと言い換えてもいい。
②情報化の中身の整理。
そして仙人から出た考え方は、
③「融合化」
顧客と従業員の満足の両立もそうだし、
コモディティとノンコモディティもそれ。
さまざまな事象の融合化が、重要な要素。
④文化の認識。
食生活の上位概念として「食文化」がある。
この上位概念のレベルでの考察が必要。

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第二。
「論理性とアナロジー」の関係を明らかにせよ。
アナロジーとは類比のこと。
わかりやすく言えば、たとえ話。
たとえ話で説明すると、論理はわかりやすくなる。
そのたとえ話で論理の展開が図れるか。
論理とは、そういったものなのか。

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第三。
「あなたの会社は何で利益を出しているのか」
マネジメントで利益を出しているか。
マーケティングで利益を出しているか。
マーチャンダイジングで利益を出しているか。
それぞれ何割くらいずつか。

これ、とても重要なことだ。
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仙人は、いつも変わらない。
雲の上から、下界を見ている。

下界でひしめく人間どもは、
だからときどき仙人の顔を拝み、
声を聞くのがよい。

レッドオーシャンにのたうちまわる輩に、
ブルーオーシャンを示唆してくれる。

同質化の赤い海に苦しむ者に、
差異化の青い海を考えることを、
教えてくれる。

差異化とは、自分で考え抜き、煮詰めるもの。
他人から与えられるものではない。

他人から与えられる「差異性」は、
すぐにはげ落ちる。

これを、仙人は、強調する。

まさにその通り。

<結城義晴>

2009年09月03日(木曜日)

市場を動かすために、損得の前に善悪で動け

ユニクロの8月の営業成績が、
2カ月ぶりに戻った。
既存店前年対比で5.6%プラス。  

7月は、絶好調のユニクロとても、
天候不順に悩まされた。

これは、全国・全業態共通の現象。
それがたいていの場合、
8月にも持ち越された。

昨日のこのブログで指摘したが、
大手百貨店5社の8月の営業成績がそれを示す。

しかしユニクロは、すぐに立ち直った。

なぜか。

8月前半は、既存の「最良のベーシック」を徹底した。
その象徴は「ブラトップ」。

8月後半は、すぐに秋モノを投入。
これが牽引力となって、好調を取り戻した。

この9月でいえば、
夏休みが終わった現在のスローガンは、
「節約、倹約。もったいない」  

そして、シルバーウィークのスローガンは、
「失敗を恐れない」  

9月19日土曜日から、
20日日曜日。
21日は、敬老の日、
22日は、国民の休日。
23日は、秋分の日。

さらに24日、25日に休暇をとれば、
26日土曜日、27日日曜日までの、
何と9連休。

今日の日経新聞にこの指摘がある。
これは、消費マインドとして、妥当な認識。

だから8月のユニクロのように、
この時に何かをしかけなければならない。

意図する。
実行する。
効果をみる。  

いま、意図が大切。
意図のない商売に、
顧客は反応してくれない。

Plan-Do-Check-Act
プランは多産多死。  

意図がなければ動かない。
これがマーケティングの常道。

マーケティングとは、
市場を動かすことだ。  

さて昨日は、電通の土井弘さん、
コンビニ経営の権威・小森勝さん、
スーパーマーケット現場指導の最高峰・鈴木國朗さんと、
名人会。

そこで出たこと。
民主党政権になって、
民主党が「官僚」を使いこなす、と言っている。

私は、日本の官僚機構には、
世界に誇るべき優秀な人材が集められていると思っている。

8月27日の日本セルフ・サービス協会臨時総会後の懇親会。
壇上に立って挨拶した名誉会長の清水信次さん。
「ニッポンの官僚は優秀だ。
少々、政治がふらついても、
まったく心配することはない」  

私も同感。

だから民主党も、
官僚を使いこなすなど、考えない方がいい。

会社と同じだ。

省庁の大臣が社長。
高級官僚は、役員。
その下の官僚は、部長、課長、店長。
新任の社長が、
役員や部長を言いなりに使いこなそうとすれば、
反発する。
かといって、迎合すれば、
会社は変わらないし、うまくいかない。

まず、ビジョンを示す。
そしてそのビジョンを、
一緒になって達成する。

一緒になるためには、
ビジョンを共有する。
ビジョンを、共に、心から信じる。

そしてこのビジョンの根底にあるもの。
それは、今月の商人舎標語。
「損得の前に善悪で動け」  

マックス・ウェーバーが言う。
「優れた官僚制は体制を問わず、公私を問わず必要」  
そして、つづける。
「優れた官僚制を育てる意志のない独善は、
必ず批判の対象になる」
私の好きな日経新聞のコラム「大機小機」より。

すべてのもとにあるのは、
「損得の前に善悪で動け」  

これだけは確かだ。

<結城義晴>  

2009年09月02日(水曜日)

日本のスーパーマーケットの基礎をつくった男・北野祐次

今日は、9月2日。
二百十日の次の日、
すなわち二百二十一日。

立春から数えて、210日目を二百十日という。
台風襲来が始まる時期。

そしてこの二百二十一日は、
私の57回目の誕生日。

目出度くもあり、
目出度くもなし。  

よく生きてきたという感謝の念、強し。

それにしても、8月も、小売業の営業は芳しくなかった。
大手百貨店5社の8月の既存店売上高が一番最初に発表された。
前年同月比8~11%マイナス。
衣料品不振、月末の台風来襲、衆議院選挙の影響、などなど。

9月も、依然、状況は変わらず。
「無呼吸泳法」は続く。  

さて、9月最初の日は、関西へ。
兵庫県の伊丹市、関西スーパーマーケット。
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昭和52年以来、32年間。
何度、ここに通っただろう。

昭和53年の初めには、
「関西スーパー1週間研修」をさせていただいた。

ちょうど、伝説の店「広田店」がオープンした後で、
この店は、日本中のスーパーマーケットのモデルだった。

私はそのモデル店で、
青果・鮮魚・精肉・店長実務など、
1日ずつ研修を受け、取材をし、
『販売革新』誌に、連載特集を書いた。

高橋英松さんという先輩記者と、
入社したばかりの1年生記者の私。

高橋さんは、2~3日やってきて、取材。
私は1週間泊まり込みで、研修と取材。

そしてやがて完成したのが『関西スーパースタディ』。
これは日本のスーパーマーケットの教科書になった。

そしてこれが、私の原体験となった。
商業の世界の応援団で生きていく決意をさせた。

その時からの大恩人・北野祐次名誉会長のインタビュー。
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商人舎と商人ねっとの共同企画CDオーディオセミナー。
タイトルは「知識商人登場」
北野さんは大正13年のお生まれで、今、85歳。
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20歳で徴兵され、幹部候補生となったが、
終戦を迎え、国鉄へ。

その後、山に魅せられて、
親に迷惑をかけるほどに、山へ。

しかし、本当によく働いた。
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その後、結婚し、国鉄を辞め、
鰹節の卸売の商いに入る。

その取引先として、
スーパーマーケットと出会う。

このあたり実にドラマティック。

卸売りで、掛け売りの苦しさを味わっていた北野さんが、
その売掛金を回収に行った先で見たスーパーマーケットは、
お客さんが、わざわざ現金で買い物に来てくれるし、
セルフサービス方式で自分で買って下さる。

福岡県小倉の丸和フードセンターだった。
紀ノ国屋がスーパーマーケット第一号と言われるが、
地方都市の大衆相手のスーパーマーケット第一号は、
丸和という説も有力。

その丸和と、高知スーパーで、衝撃を受けた北野さんは、
自分もスーパーマーケット事業に乗り出す。
昭和34年12月のことだった。
だから今年、関西スーパーは50周年を迎えた。
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その後、昭和42年、初めてアメリカへ。
ハワイの「タイムズ」という店の店長に言われた。
「食べるものだけ売るのが、
スーパーマーケットだよ」  

これが、北野さんの原点となった。

そんな創業期の話から、
「関西スーパー方式」として名高いシステムづくり、
そして商売の哲学まで、
2時間余り、あっという間に時は過ぎた。

北野さんは、左眼が悪い。
(私は、右眼が悪いが)  

だから、かつてに比べて、
北野さんの元気は、少し、欠けた。

しかし、今回の私のインタビュー、
快くお引き受け下さった。
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依頼内容にも、丁寧に目を通され、予習の書き込みがあった。
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その書き込みを、大きな虫眼鏡で見ながら、
お話しくださった。
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しかし、スーパーマーケットの話題を続けていくうちに、
北野さんは、みるみる、元気になられた。
その様を、写真で見ていただこう。
300点ほどの写真から選りすぐった20点。
ご覧いただきたい。

日本のスーパーマーケットの基礎をつくった男の、
自分の仕事にかける魂のようなものが、
写真の表情や手振り身振りに、表れてくる。
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「それはでんなあ」
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手を広げ…。
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「いやあ」
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にこり。
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人差し指で、テーブルを押さえ。
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「なるほど」
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「ジャンケンポン」ではありません。
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「これが大事なんや」
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顎に手を。
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「ふむふむ」
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最後は「人」です。
その人の「和」です。  

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そういって、北野祐次さんは、
大きな額の書を、指さした。

これが結論。

そして最後の写真。
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私は、うれしそうな顔。
北野さんも満足そうな顔。

自分の誕生日の前の日の、
一生忘れられない対談だった。

その30分後。
本部下の関西スーパー中央店の写真撮影をしたあとで、
四人の懇談。

井上保代表取締役社長、
玉村隆司専務取締役。
そして柿木幹雄総務グループ総務チーム・チームリーダー。
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皆さん、なぜか、安堵の表情。

ありがとうございました。

<結城義晴>  

2009年09月01日(火曜日)

9月の標語「損得の前に善悪で動け」と「脱グライダー人間」

2009年9月1日です。  

私が㈱商業界の代表取締役社長を退任してから、
丸二年。

「押す力と引く力」がある。  
こう、奥田則明さんに励まされてから、
2年が経過しますが、まさにその通り。

誰でも、そうです。
現在の自分を変えたり、
自分の地位を捨てたりすることが怖い。

しかし、それをやってしまうと、
意外なことがたくさん待っている。

幸せも喜びも、大きなものは、
今の自分を変えたところにあるのです。

それを実感した2年間でした。
まずは、右左、上下、どっちを向いても感謝。

㈱商業界からも、8月下旬の株主総会で、
松井康彦営業統括取締役が退任しました。
私とともに、役員会ボードを形成していた元同僚。

お疲れ様でした。

松井さんは、これからも、
元気に、マイペースで、活動すると思います。
皆さん、よろしくお願いします。

自民党にも、同じように、
「蛻変」が求められている。

民主党と自民党。
あけてみれば、ほとんど同じ。
これでは、二大政党制とはいえない。
「複占」とはならない。
今回も、89%の議席が、
この似た者同士によって占められている。

両者の「考え方」は、本来、対極になければならない。

色でいえば、「補色」の関係。
正反対の色目。

だから、自民党こそ、いま、
自らの立脚点を鮮明にしなければならない。

数が少ないのだから、
それが可能なのだから。

ただし、それも対立的イデオロギーでないことは確か。
資本主義と共産主義といった概念は20世紀的なもの。

21世紀的対極の政党ポリシーが必要。

「民主党」ならば「共和党」。
これはアメリカ流。

大きな政府と小さな政府。

もしかしたらこれらも20世紀的発想かもしれない。

いずれにしても自民党に「蛻変」をお勧めしたい。

それによって、今度は民主党が変わる。
互いに作用しあう。

それが、国民にとっての二大政党制のメリットだ。

さて9月に入って、
商人舎今月の標語。
「損得の前に善悪で動け!」  

ご存知、商業界主幹・故倉本長治先生の『商売十訓』第一訓。
「損得より先に善悪を考えよう」

私は、考えるとともに、行動しなければならないと思う。
実行しなければいけないし、動かなければならない。

だから、「損得の前に善悪で動け」  

政治も行政も、経営も商売も。
善悪の基準が先行して、そして行動する。

政権交代なった今こそ、
これが不可欠。

商売とビジネスの考え方の五つ。
歴史的に登場した順番。
現在も、どれがかけてもいけない。
念のために。

①生産コンセプト⇒ものづくりの発想
②製品コンセプト⇒商品至上主義的発想
③販売コンセプト⇒「売り方」発想  

その次に登場したのが、
④マーケティング・コンセプト⇒顧客発想  
そしていま問われているのが、
⑤ソーシャル・マーケティング・コンセプト
⇒地域社会における顧客中心の発想  

この社会性をもった善悪の考え方を貫きつつ、
私たちは行動しなければならない。

それが、9月の商人舎標語。

さて、9月。
①台風は何度もやってくるに違いない。
最近の気象状況をみていると、そんな気がする。
社会マーケティング発想をもった店を目指すならば、
その準備には怠りなく。

②同じく、新型インフルエンザにも、準備をしておこう。
厚生労働省の行政対応とマスコミの過剰反応を見比べながら。

③9月19日(土曜日)から23日(水曜日)秋分の日までの5連休。
これが、9月最大の商戦。
この第3週から第4週にピークがやってくる。
徐々に盛り上げて、
ささやかな幸せ、ささやかな楽しみを提供できる店にしたい。

④政治行政の動向に関心を払っておくこと。
9月中旬の特別国会で首班指名が行われ、その後、鳩山内閣が発足したら、
民主党は、矢継ぎ早にマニフェストの実行に取り掛かる。
少なくとも、矢継ぎ早に実行に移すそぶりは見せるだろう。

そのあたり、自分の仕事に関連することには、
注意を払っておきたい。

消費者庁が、9月1日、今日、発足。
自民党がまさに「行きがけの駄賃」のごと発足させた省庁。
「初めは善意でスタートしたもので、
最悪のレガシーになってしまった事例が、
実に多い」
消費者庁には、そうなってもらっては困る。
なんといっても、
商売とビジネスの5つの考え方の4番目と5番目を体現した省庁なのだから。

さて、8月30日、31日と、蓼科へ。

コーネル大学ジャパンの第二期研修施設視察。  
メンバーは、まず、
日本セルフ・サービス協会専務理事の三浦正樹さん、
営業本部長の村尾芳久さん、
FMIジャパン事務局長の中間徳子さん。
第二期からコーネル・ジャパンの事務局としてさらに重要な役割が彼女にかかる。
そして首席講師・荒井伸也先生と私。

行先は、東京商工会議所が経営する「蓼科フォーラム」
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長野県茅野市のリゾート地・蓼科の研修施設が素晴らしい。

コーネル・ジャパンでは10月から7月まで、
10回の講座が設けられている。

その9回目のシミュレーション・ゲームを、
この蓼科にこもって行おうと考えている。
ロビーも、広々としていて、快適。
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メイン講義室。
階段教室状になっていて、
効果は上がる。
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それ以外にも、プレゼンテーション・ルームがある。
ここでは、シミュレーションの発表をしてもらう。
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さらに小会議室が4部屋。
ここでは、各チームの検討会が繰り広げられる。
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宿泊施設は、二人用のこの部屋と個室。
受講生には個室が提供される予定。
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各部屋にもバスがあるが、
サウナ付の大浴場も備え付けられている。
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そして、食事はレストラン。
夕食はフランス料理、朝食はバイキング。
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環境抜群のこの施設、
コーネル・ジャパンのシミュレーション実習にはうってつけ。
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この10月スタートの第二期コーネル・ジャパンは、
さらにパワーアップします。
年間70時限のカリキュラムを80時限に増やす。

そして、討論や発表の時間を増設して、
「自分で考える人間」を養成する。

すなわち「脱グライダー人間養成機関」  

経営者は、たとえ人力であろうとも、
自分で動かす力をもった人間でなければならない。

エンジンのある飛行機に引っ張ってもらって、
あとは風任せに飛ぶグライダーではいけない。

時代は、エンジンをもった人間を求めている。
コーネル・ジャパンは、「脱グライダー人間」を養成したい。

そんな人の根底にあるのは、これです。
「損得の前に善悪で動く」  

<結城義晴>  

2009年08月31日(月曜日)

投票率69%、二大政党議席率89%、「複占」の中の「本当の人気」

Everybody! Good Monday!  
2009年8月が終わり、9月が始まる週。
そして歴史的衆議院総選挙明けの月曜日。

投票率69.29%。  
「選挙に行こう・投票しよう」を言い続けてきて、
小売業・サービス業に従事する人々の投票率も、
上がったに違いない。
期日前投票率も、13.40%。  
これも成果があった。

もうひとつ大事なことは、
民主党と自民党の二大政党で、
89%の議席を占めたこと。  

私は、残りの11%の存在が、極めて重要だと思う。

私はビジネスやマーケティングの世界で、
「複占」の仮説を唱えている。  

「複占」とは、
ある限定されたマーケットのなかで、
二者がほとんどのシェアを獲得する現象。  

ここで重要なのは「ほとんど」であること。
「すべて」ではないこと。

生活の面で見れば、
二者はコモディティである。
その他がノンコモディティ。
そして「その他」が個性化、多様化、高度化を形作る。

日本の政治の世界でいえば、
民主党・自民党以外の党や政治家、
そして地方自治体の政治家たち。

これらは、嫌いも好きも激しい。
支持も不支持もはっきりしている。

しかしこれら少数派の声にも、
耳を傾けなければならない。

さて民主党、300小選挙区のうち221議席をとった。
「期待を裏切らず、予想を裏切る」。
圧勝。

しかし、政権の公約としてのマニフェストを、
いかに「実行するか」こそ、大切。

「実行」するためにこそ、「政権」をとったのだから。
「政権」をとるために「公約」したのではないはず。

政治は変わったが、仕事も商売も、
すぐには変わらない。

ただ、政権交代によって、
マーケットの環境は変わる。

だから商人は、この変化に、
敏感に、丁寧に、対応しなければならない。

それが顧客のために存在することになる。

最後に、結城義晴著『メッセージ』(㈱商業界刊)から。
「一番の人気」  

あなたの店が繁盛しているとする。
売上高の半分は実力なのだろう。
しかし、あとの半分は、人気によるものだ。
人気とは、一番の者に与えられる特権である。

あなたの店が不振だとしよう。
不振の半分は、店の実力による。
しかしあとの半分は、人気がないからだ。
二番手、三番手、四番手だからである。

では一番の人気は、なぜ獲得できたのか。
そして一番の人気は、どんなときに逆転するものなのか。

何も競争がない時代。
すばやく時流をとらえた者が、まず人気を博する。
人気は実力に決定的な影響を与え、実力はどんどん向上する。
追いかける者がいくら努力しても、この実力差は詰まらない。

どんなに消費が冷え込んだときにも
どんなに営業不振のときにも
一番人気の店は密かに客の支持を伸ばしている。
二番手以下は急激に落ち込む。

ただし、追う者の強みというものもある。
紙一重の差までは、努力しだいで到達することができる。
しかし、この紙一重の差が大きい。
だから、そこから先は運にめぐまれるしかないのかもしれない。

たいていの場合、幸運とは、
神から与えられるものでも、自分で勝ちとるものでもない。
相手に恵んでもらうものである。
人気も、敵の過失によって、ころがり込んでくるものなのだ。

民主党の勝利は、自分で勝ち取ったものではない。
敵の過失によって、ころがりこんできたものだ。

この謙虚さが、維持されるか否か。

顧客も有権者も、
謙虚さと真摯さをこそ、
評価するものだと思う。

それが「本当の人気」をつくる。

Everybody! Good Monday!  

<結城義晴>  

2009年08月30日(日曜日)

ジジと選挙[日曜版]

おとうさん、
どこいくの?
1

「投票」

「トーヒョー?」
2
いっちゃいました。

なんだか、
うれしそう。
3

そして、小学校へ。
6

門のとなりにあるのは。
5
おおきなカンバン。
たくさんのシャシンがはってある。
4

日曜日なのに、
学校の体育館のとびらが、
あけられています。
7

おとうさん、
そこに、はいっていった。
14

「投票所」

そして、トーヒョーしてきました。
8

5回、紙をもらって、
3回は、人のなまえを、かいた。
1回は、政党のなまえ。
1回は、×をつける。
9
そして、でてきました。

おもしろそう。

ボクには、
できないけれど。
10

まだまだ、
つぎからつぎに、
トーヒョーする人が、
やってきます。
11

今日は、だいじな日。
12
ボクにも、
それはわかります。

なにかが、
かわるような。
13
そんな日であることは、
わかります。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

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