結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年06月28日(土曜日)

タバコのチャネル大変化、私の右目は手術後完全治癒、株主総会真っ盛りの中の「スペア」に関する雑感

今、タバコが最大の焦点になっている。
あなたのお店で、タバコを売っているとしたら、
その動向や、いかに。

「タスポ」
タバコ自動販売機の成人識別カードが、
来週7月1日から全国で義務化。
自販機
すかいらーくは、全1200店で自動販売機の撤去を始めた。
外食産業は、食事をする場として、
タバコを避ける傾向があるから、
一斉に自動販売機の撤去に動く。

コンビ二は、タバコの売上げが爆発的に増えた。
セブン-イレブンは、
全売上げの23%がタバコで占められた。

そして30%を視野に入れるという。
弁当・惣菜と構成比が逆転しかねない。
そうするとコンビニの機能が変る。
セブン
ローソンの大阪地区は、
タバコの売上げ200%に跳ね上がった。
こちらも22%に伸びた。
エーエム・ピーエムは、
慌てて品揃えアイテムを40%増やした。

タバコに関しては、このあとの税率アップを機会に、
さらにやめる人が続出するだろう。

パイは小さくなる。

しかしその過程で、
タバコを販売するチャネルが絞られてくるし、
集中化する。
相対で売ることが出来る小売機能に。

だから3つに収斂することが予想される。
①駅売店
②コンビニ
③タバコ専門店

量からすると、大衆的な商品は①と②に集中する。
③はノンコモディティの商品。

コモディティとノンコモディティの小売りチャネルが、
明確に峻別されるのが、
現代商業の最大の特徴である。

スーパーマーケットの一部では、
サービスカウンターでの販売や
ばら売りを試みたが、
成功には至らなかったたようだ。

大きくチャネルが変り、
コンビニは、かつてのアメリカのそれのように、
ビールとタバコとコーラの販売店という性格が、
大きくなった。

この現象、コンビニの人たちは、どう考えるか。

 

さて、昨6月27日は、全国的に株主総会の日だったが、
私はまず、朝一番で、東邦大学付属病院で診察。
右目の眼圧12。
正常値に戻って3カ月。
もう、目薬もいらないそうだ。
完全治癒。

主治医に、心から感謝。

しかし、今回の緑内障の手術で硝子体を取り除き、
2年前に網膜はく離で網膜を縫い合わせ、
45年前の白内障で水晶体を除去しているので、
私の右目は、ガタガタ。
映像が漠然と分かる程度。
コンタクトレンズを入れても、
形がひどくゆがんで、
見にくいこと、この上ない。

医者は、「うーん」と唸って、
「もし左目が見えなくなったら、
右目があることに意味が出ます。
右目はスペア機能です」

その通り。
そのスペア機能のために、
私は3度の大変な手術をした。

しかし考えてみると、
「スペア機能」というのは、
「リスク・マネジメント」のために、
必須のファクター。

だから命を懸けて、
「スペア機能」を確保する。

組織における人間の役割も、
体の機能とまったく同様に捉えられるのだから、
「スペア人材」のように思われる場合も、
組織は、その命をかけて、守らねばならない。

もちろん「スペア機能」のポジションとは、
たった一つの重要な仕事が出来る役割においてだろうが。
人間の目や肺、腎臓、卵巣のように。

 

眼科のあとは、私も、某社臨時株主総会に顔を出す。
私は、経営アドバイザーを務めている。
この会社は、業績絶好調。
「ブルーオーシャン戦略」が奏功して、
誰も真似の出来ない世界に入りつつある。

ただし、1年半前は苦労した。

どこよりも早く、試練のときが来て、
どこよりも早く、それに気づき、
どこよりも早く、対策を練って、
どこよりも早く、抜け出した。

血みどろのレッドオーシャンから、
ブルーオーシャンに漕ぎ出した。

どこよりも、勇気を持っていた。

「勇気とは、
未知なる世界に一歩、
目隠しで踏み込む
心のあり方だ」

そんな昨日、株主総会を開催した企業数。
1315社。

これだけ見ると、ブルーオーシャンとは言いがたいが。

さてそんな日本の株主総会真っ盛りの日、
米国株式市場は朝から、大反落。
原油価格が1バレル142円の最高値を更新し、
ダウ平均358ドル安の急落。

米国銀行最大手のシティグループも、
米国自動車会社最大手のジェネラルモータースも、
大幅株安。

私たちは、明後日の月曜日、
アメリカへ発つ。

しっかり見てこよう。

景気どん底のアメリカを、
その中で大統領選挙を展開するアメリカを、
そして建国記念の日をバネにするだろうアメリカを。

大統領には「スペア」が必須。
副大統領。

 

そういえば、タバコをやめるときの、
「スペア」は、何にするのだろう。
たばこ
私の場合、もともとタバコが、
好きで好きで仕方がないというわけではなかったものの、
10年ほど前にやめたとき、
タバコのスペアは、仕事だった。

カッコよすぎるか!

<結城義晴>

追伸
今日は、ちょっと長かった。
最後まで読んでくださって感謝。

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