結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年08月07日(金曜日)

中国新聞の「被爆国の首相」とサツドラの「MBO」

はや、立秋。

今朝の中国新聞。
広島を中心に中国地方を対象とする。

オールドメディアと揶揄される新聞だが、
全国紙と地方紙とに分かれる。

地方紙の中で有力な新聞は、
とくにブロック紙と呼ばれる。
そのトップの5紙。

一番が中日新聞。
東京新聞を傘下に入れて、
毎日や産経を凌ぐ部数だ。

それから北海道新聞。
地元から圧倒的な信頼を得られている。

西日本新聞。
九州北部の広域を対象にする。

河北新報。
東北の雄。

そして中国新聞。
地本ヒロシマの原爆の日、
巻頭コラム「天風録」

今日のタイトルは「被爆国の首相」

50年前の8月6日、
広島の原爆資料館。

職員を質問攻めにする人物がいた。
時の首相、三木武夫氏。

金権政治を批判して、
「クリーン三木」と呼ばれた。

非核平和にも力を注いだ。

抜け穴があった武器輸出を全面禁止。
核拡散防止条約(NPT)の批准を実現。

コラム。
「被爆国のトップとしてふさわしい言動を取った」

そして昨日の高市早苗首相と比べる。

「就任後初めて平和記念式典に出席し、
原爆資料館にも足を運んだ」

記者会見の発言。
「深く胸に刻まれるものがある」

コラム。
「記者会見での言葉が本心なら、
まず己を顧みるべきでは」

「今春、殺傷能力のある武器の輸出を解禁。
非核三原則の見直しもかねて訴えていた」

三原則は、核兵器を、
持たず、つくらず、持ち込ませず。

高市総務大臣のころ、
しゃーしゃーと言い放っていた。
「持ち込ませずは見直したいとい思っています」

コラム。
「広島、長崎の願いがこもる国是だが、
首相は式典あいさつや記者会見で
『堅持しており…』と
現状を説明するにとどまった」

「今後も守り通すのが筋であり、
言葉を濁すのは犠牲者への誠を欠こう」

その通りだ。

資料館を視察後、
首相が芳名録に記した言葉は、
「祈 平和」

平和とは何か。
どう行動するのか。

「核兵器を全廃し、
人類を核の脅威から解放することこそ
真の平和への道」

これは半世紀前、
三木氏が式典で言い切った言葉。

裏側が透けて見える今回の首相の弁だった。

さて商人舎流通スーパーニュース。

サツドラnews|
8/3付けでMBO成立、上場廃止へ

サツドラホールディングス㈱。
富山浩樹社長はMBOの完了を発表した。
MBOは「マネジメント・バイアウト」
Management Buyout。

株式を非公開化するために、
経営陣主導で全株式を買い取ること。

投資関連会社であるテラ㈱による公開買付けが、
8月3日(月)に終了した。

テラは、2026年設立、
投資・経営支援を目的とする新設持株会社。

㈱丸の内キャピタルは、
三菱商事㈱をメインスポンサーとする投資会社。
その丸の内キャピタル傘下のルナ㈱が、
テラの親会社となる。

テラ社を通じてサツドラHDを間接保有することになる。

決済開始日は8月10日。
この時点でテラ社の議決権所有割合は52.90%となる。
サツドラの親会社で筆頭株主。

株主はテラ社と㈱トミーコーポレーションだけになった。
トミーコーポレーションは、
創業家・富山氏の資産管理会社。
旧筆頭株主として36%超を保有する。

丸の内キャピタルと冨山浩樹さんの会社となり、
冨山さんが代表取締役社長となる。

今後は株式併合などの非公開化手続きを進め、
東証スタンダード市場および札幌証券取引所本則市場から、
上場廃止となる。

サツドラHDは2016年8月、
㈱サッポロドラッグストアーから、
株式移転により設立され、
東証一部に上場した。

故富睦浩氏が富山睦浩氏が、
薬剤師としての資格を取得後、
1972年にサッポロドラッグストアーを創業。
北海道に根を張るドラッグストアとして、
会社の基礎と地盤を築いた。

2016年のサツドラHD設立に伴って、
代表権のある会長として経営を続けた。

その冨山会長は今年4月18日に、
心不全で逝去。

浩樹社長の最終判断で、
MBOに踏み切った。

8月6日に上場企業として、
最後の株主総会が開催され、
株主の了解が得られた。

冨山社長の目標は、
「地域コネクティッドビジネスの実現」

その手段としてのMBOだった。

私は上々をお薦めしてはいない。
したがって非上場化も良いと思う。スピード感のある経営、
中長期的な視点のある経営。これから三菱商事のリソースを活用しつつ、
経営改革を加速させてほしい。

ただしサツドラの収益性は、
まず確保する必要がある。

2026年5月期決算は、
売上高1005億7100万円(前年比0.4%増)、
営業利益14億5800万円(12.9%減)、
経常利益13億5100万円(18.1%減)、
当期純利益4億3400万円(43.4%減)。

営業利益率1.4%、経常利益率1.3%。

利益で前年クリアし、
営業利益2%、そして3%を出してほしい。

非上場と言っても、
三菱商事と丸の内キャピタルの視点は、
企業価値であり、収益性に向いている。

利益にストイックになれ。

全社を挙げて利益を大切にすれば、
必ずそれは達成できる。

小言幸兵衛となってしまったが、
富山浩樹さん、
頑張ってほしい。

陰ながら応援したい。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
国内研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年8月
« 7月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.