結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2006年12月13日(水曜日)

Publisher’s Message by Yoshiharu Yuki

「死に対面する以外の生はない」

正しきによりて滅ぶる店あらば、
滅びてもよし。
断じて滅びず。

ご存知、商業界初期の指導者・新保民八の言葉。

心の底から、勇気がわいてくる。
体の中から、力がみなぎってくる。
自分の全てが正義感に満たされることを実感する。

だがこれほど誤解されている言葉もない。
この言葉ほど、まやかしに使われるものもない。
商人の気分をすっきりさせたあと、言葉は宙を舞う。

ところが商業界の精神と技術が、
この言葉には塗り込められている。
私は、そう考えている。

何よりも正義を貫く。
滅ぶとも、正しくあれ。
「損得より先に善悪を考えよう」と説く『商売十訓』の精神である。

そして「断じて滅びず」と言い切る。
これは、正しき技術を得よ、を意味する。
努力の方向は、革新的な技術の開発である。

正しさを唱えるものがなぜ、滅びるのか。
不断のイノベーションがないからである。
正しくないからでも、小さいからでも、断じてない。

かつて私は、塩野七生から引いて、こう書いた。
正規軍は勝たなければ、負けである。
ゲリラは負けなければ、勝ちになる。

しかし今は、違う。
正規軍は勝たなければ、死に至る。
ゲリラは負けなければ、生を得る。

大創産業・矢野博丈は言う。
20世紀は、勝つか負けるかの時代だった。
21世紀は、死ぬか生きるかの時代だ。

「死に対面する以外の生はないのだ」
故岡本太郎の言葉。
物事の明暗がはっきりしてきた時代。

正規軍もゲリラも、大も小も、企業も店も。

生死を分けるのは、精神の正義性と技術の革新性である。
死を掛けて、正義精神を守り、技術革新を図る。
そこにのみ、生の歓喜が存在する。
【文中敬称略】
<2006年12月12日>(株)商業界社長 結城義晴


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