フランシスコ教皇の逝去と西友・ベイシアのQuality Brand

266代ローマ教皇が亡くなった。
88歳のフランシスコ教皇。
史上初の南アメリカ大陸出身、
史上初のイエズス会出身、
1280年ぶりのヨーロッパ以外の出身。
初尽くしのローマ教皇だった。
そしてリベラルな教皇だった。
「リベラル(liberal)」とは、
自由主義的、革新的と言う意味だ。
カトリック教徒は世界で10億人を超える。
グローバルな影響力をもつ。
その最高指導者として、
核兵器の廃絶を強く訴えた。
世界の貧困問題に取り組んだ。
何よりも平和を望んだ。
2019年には日本にやってきてくれた。
被爆地の広島と長崎を訪れ、
祈りを捧げて、核廃絶を訴えた。
世界はフランシスコ教皇の思いとは、
反対の方向に向かう。
同性カップルに対しても、
司祭が祝福を与えることを認めた。
これもドナルド・トランプとは、
反対の思想だった。
神のことを誰よりも考え抜いた人が、
その神のもとへ旅立った。
ご冥福を祈り、
平和を祈念したい。
さて、商人舎流通SuperNews。
西友news|
オリジナルブランド「食の幸」2周年で計233品目に拡大
㈱西友のプライベートブランド「食の幸」。
2周年を迎えた。
高品質でおいしい商品を、
お買い得な価格で提供する。
「質販店化」を目指している。
この言葉は、
故堤清二セゾングループ総帥によって、
「量販店」に対抗して考え出された。
まだ今の西友で使われている。
大久保恒夫CEOのセンスが光る。
その質販店化の一環として、
「食の幸」が開発された。
目利き、腕利きのバイヤーが、
味やおいしさにこだわり、
品種・銘柄・生産・肥育・製造方法を選定し調達する。
2023年4月に生鮮食品25品目から始まった。
アイテム数は2025年4月末時点で計233品目。
青果118、畜産30、水産41、惣菜20、
その他加工食品9、デイリー食品15。
オメガ3脂肪酸を豊富に含んだ「食の幸 玄米鶏」、
その玄米鶏の「おろし竜田弁当」。
「食の幸 熟成うまリッチポーク」、
その「熟成うまリッチポークのロースカツ」、
「食の幸 豪州産味わい葡萄牛」と、
その「味わい葡萄牛 ビーフハンバーグ」、
「大きなミートボール(味わい葡萄牛とハーブ三元豚)」。
いい商品だ。
もうひとつ。
ベイシアnews|
「Beisia Premium」顧客・従業員が選ぶ人気ランキング発表
「ベイシアプレミアム」の誕生2周年記念、
「推し商品投票キャンペーン」
3月に実施し、その投票結果を発表した。
全Beisia Premium商品の中から、
顧客とベイシアの従業員の計約9000人が、
「推しベイシアプレミアム」に投票した。
第1位は、不動の人気商品、
「別海のおいしい牛乳」。
北海道別海町で生産。
産地と生産者を特定して、
安心で安定した品質を実現。
第2位は「ガーリックペッパーポークステーキ用」。
味付け肉の簡便調理商品。
第3位は「大粒肉々焼売」。
一粒40g、レンジで温めるだけの簡単調理商品。
国産の豚肉と鶏肉を100%使用した味付け商品。
第4位「アールグレイ香る 紅茶あんドーナツ」
第5位「お魚屋さんの生サーモン握り寿司」
トップ10唯一の店内調理商品。
以下、第6位「本生ハンバーグ」
第7位「おいしいシュークリーム」
第8位「別海のおいしい生乳100%プレーンヨーグルト」
第9位「チーズスナック」
第10位「ガーリックペッパーチキン」
美味しいPB、生鮮食品のブランド化。
いわゆるQuality Brand。
あるいはLifestyle Brand。
アメリカではセーフウェイのOオーガニック。
そしてクローガーのシンプルトゥルース。
生鮮食品にブランドをつける。
日本でも定着してきた。
バイヤーが開発し、仕入れ・調達したアイテム。
その責任がブランディングになる。
もっともっと開発を進めてほしい。
そのために足で稼いだ商品開発をしてほしい。
そしてリベラルであってほしい。
よろしく。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
最近、リベラルについてよく考えさせられます。
昨今、リベラル=エリートの上から目線と捉えられ、各国で敵視される傾向があります。
本来のリベラルは、今回のブログの商品開発に見られるような、お湯を下から弱火でコトコト温めるようなものだと思っています。
分断ではなく、時間をかけて融和、統合していくもののはずです。
吉本さん、リベラルであることはなかなか難しいですね。
何でも反対していればリベラルだと勘違いされていますが、
それは違います。