結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年10月22日(木曜日)

「まねる・さがす・くみあわせる」と商人舎MM研修会最終日

糸井重里の『ほぼ日』
巻頭の「今日のダーリン」は、
糸井が、それこそ毎日書き続ける。

そして、今日のダーリンは、
明日には読むことができない。

私の〈毎日更新宣言〉とは、
そこが違う。

だから、気に入った文は、
コピーしておく。

この1カ月以内のものだけれど、
これはいい。

「まねる」ことの、
とんでもないほどの意義を説く。

「うまく『まねる』ができたら、
快感を感じるというのは、
きっと、生きるためのしくみなんだろうな」

その通り。

「だれかが、だれかに似ているとか、
なにかが、なにかに似てるとか、
ものまねをおもしろくたのしむとかも、
脳がそれに快感を感じているから」

ブレーズ・パスカルも、
『パンセ』に書いている。
「一つ一つでは
人を笑わせることのない
二つの顔が、二つ並べられると、
似ているとして、
とたんに笑いを誘うことがある」
〈断章133〉

故倉本長治商業界主幹は教えた。
「創意を尊びつつ良いことは真似ろ」

糸井が考察するのは、
「真似る」ことの次に、
「くみあわせる」

読者からの意見。
「われわれの大元であるDNAが、
複製を得意な仕事としております」

そこで糸井が発見したのが、
「まねる」と「くみあわせる」で、
ものはできていること。

ヨーゼフ・シュンペーターは、
「イノベーション」の概念を生み出した。

そしてその本質を「新結合」と断じた。
つまり「くみあわせる」こと。

「まねる」「くみあわせる」。
糸井はさらに、
「さがす」という概念を見つける。

「3つそろうと、なんだか、
いろんなことの原則っぽい」

結婚とか、組織とか人間関係のでき方も。

「今日は昨日を『まねる』し、
明日を『さがして』、
『くみあわせる』をしている」

ただし、重要なのは、
なにを「まねる」か、
なにを「さがす」か、
なにを「くみあわせる」か。

橋本武。
「すぐに役立つことは、
すぐに役立たなくなる」

商人舎ミドルマネジメント研修会。
2泊3日の缶詰セミナーの第8回も、
いよいよ最終日。

3日間、天候に恵まれた。
湯河原の山々。
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ホテルの前の千歳川。
おだやかな流れ。
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会場となった
ニューウェルシティ湯河原。
もとは厚生年金会館の建物。
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会場設備はとてもいい。
もちろん、温泉施設もある。
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昨夜も遅くまで、
自習室で学ぶ姿があった。
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その疲れた体を、
癒してくれるのが温泉だ。

さて3日目の今日も、
朝8時15分から理解度テスト。
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昨日学んだことを、
どれだけ自分が理解できているか。
そのことを知るためのテスト。DSCN0680-1

だから「理解度テスト」
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設問には計数問題がある。
電卓をたたいて、解を求める。DSCN0688-1

真剣に問題に向きうと、
自然に姿勢は前向きになる。
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会場を回って、
皆の様子を見て回る。
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皆、遅くまで復習した成果を、
ぶつけている。
頑張っている。
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テストの設問に回答を出すということは、
その設問を理解し、
まず「まねる」ことでもある。

テスト終了後、
すぐに私から回答の解説。
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そうすることで、
講義の要点を振り返り、
さらに理解を深めてもらう。
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自分の理解の足りなさを、
知ってもらう。

そして3日目の第1・第2講義。
高野保男さんの「作業システムとLSP」
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LSPとは、
レイバースケジューリングプログラム。

高野さんは現在、最も多忙なコンサルタント。
全国のスーパーマーケットを飛び回り、
LSPを指導中。
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豊富なスライドと動画を見せながら、
作業改善のポイントと人時生産性向上の、
カギとなるものを説いてくれた。DSCN0714-1

レイバースケジューリングは、
フレデリック・テイラーの「科学的管理法」を、
ベースにして出来上がっている。

その学問的ベースを真似る。
そしてさらに現実に即して、
イノベーションの芽を探し、
作業を組み合わせて、
ムダやムラやムリを省き、
生産性を高める。

講義が終わると、
すぐに次の指導先に向かう高野さんを、
お見送り。
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ありがとうございました。

第2講義は「ドラッカー入門」。
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講師は井坂康志さん。
ドラッカー学会事務局長。
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ドラッカー翻訳の第一人者、
上田惇生先生が信頼を寄せる一人。
日本人としてドラッカーと最後に面談し、
インタビューしている。
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その時のドラッカーの言葉や印象を交えながら
ドラッカーマネジメントの要点をまとめてくれた。

これほどドラッカーを読み込んでいる人は、
上田先生をおいてほかにないだろう。

ドラッカーの本質をふたつ、
「フィードバックと学習」と、
言い切ってくれた。

まったく、同感。

ありがとうございました。

昼食をはさんで、
いよいよ結城義晴の最終総括講義。
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ミドルマネジメントとして、
学んでおかなければならないこと。
意思決定の仕方から、
チームマネジメント、
そして私の持論のフォーマット論まで、
一気に語った。
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今、マーケットは大きく変貌している。

ミドルマネジメントは、
その大きな潮流を、
知っておかなければならない。
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そのうえで行動しなければならない。

最後のメッセージは「自ら変われ」。
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ミドルマネジメント一人一人が、
自分の強みを生かして、
そのうえで自ら変わらなければならない。
それが会社を変え、店を変え、
社会を変える。
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ミドルマネジメントの重要性は、
ますます増している。
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私に贈られた盛大な拍手は、
3日間、頑張った受講生たちに、
そのままお返ししたい。

ありがとう。

秋の湯河原を後にする受講生たちを、
事務局全員で見送り、
第8回ミドルマネジメント研修会も無事終了。
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知識商人を養成する。
それが商人舎の使命。

そのためのミドルマネジメント研修会。

「すぐに役立つことは、
すぐに役立たなくなる」

それを知り尽くして、
「まねる」「さがす」
「くみあわせる」

ぜひともイノベーションを成し遂げてほしい。

〈結城義晴〉

2015年10月21日(水曜日)

読売巨人軍の組織悪化とMM研修会2日目のドラッカー

読売ジャイアンツ。
プロ野球の巨人軍。

福田聡志投手が野球賭博に関与していた。
しかしそれだけでは終わらなかった。
笠原将生、松本竜也両投手も、
野球賭博を行っていた。

まだまだ蔓延していた可能性もあるだろう。
なにしろ彼らの賭博の中に、
「ジャイアンツ・ルール」まで、
あるらしいのだから。

もちろん野球賭博をやった選手は悪い。
しかしこれは巨人軍の組織が、
ひどく悪化していることを示している。

原辰徳監督の辞任もこのためだろうし、
マネジメントの実力は全く未知数だが、
イメージがよさそうな高橋由伸への監督打診も、
組織風土の低落と関係している。

ジャイアンツはさらに低迷する。
そしてそれは、しばらく続きそうだ。

はっきり言えば、
「老害」が第一原因の組織病だからだ。

こんな時に、この球団は必ず、
「ミスター」を持ち出して解決しようとする。

長嶋茂雄だ。

これもこの球団と親会社の卑怯なところ。
それがまたチーム内に、
変な影響を与える。

長嶋茂雄自身は極めて純真で、
彼には全く罪はないのだけれど。

それがこの球団の不幸でもある。

明日はプロ野球の未来を担う、
若い人材を選択するドラフト会議だ。

さて、商人舎ミドルマネジメント研修会、
略して商人舎MMS。
今回は第8回で、その2日目を迎えた。

朝7時45分にはもう全員が会場に集合。
8時15分からの理解度テストに備え、
最後の復習。
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理解度テストが開始されると、
鉛筆の音がシャリシャリと会場に響く。
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30分間の真剣勝負。
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設問は○×式ではない。
いずれも記述式で、しかも
自分が理解したことを、
自分の言葉で書く。
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だから考える。
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学んだことを思い出し、考えつつ、
言葉を絞り出す。
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学校を卒業してから、社会人になって、
抽象的な概念をこんなに勉強し、
考察することはないだろう。
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それが、商人舎ミドルマネジメント研修会の、
最大の特徴のひとつだ。DSCN0433-1

終了の合図とともに、
溜息や笑顔がこぼれる。
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この瞬間が、いい。
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研修会2日目の第1講座は、
私の講義。
はじめに理解度テストの回答を、
すぐに解説する。
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そうして、昨日の講義の要点を、
再確認する。
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講義は、「知識商人のためのマネジメント」
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カスタマーサティスファクション(CS)と
エンプロイーサティスファクション(ES)。
企業の成長に必須の考え方を、
日米の事例を挙げながら講義。
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朝からテンションが上がる。
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第2講義は白部和孝さん。
いまや日本の計数管理の第一人者で、
実務に即した指導は秀逸。
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白部さんは『商人舎magazine』に
毎月連載してくれているが、
その記事も大好評。
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講義で理論を教え、
電卓で計算させながら、
演習形式の講座は進められていく。
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そうして一人一人に、
答えさせる。
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ホワイトボードに数式を書き、
解説する。
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現場の仕事に即した売場改善の計数を、
在庫コントロールから人時管理まで。

昼食をはさんで、
3時間15分、存分に指導してくれた。
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「結城さんに頼まれたことは断らない」
白部さんに感謝。
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この日の昼食は座敷で円卓。
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食事をしながら、
他企業の受講生とも交流しあう。
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朝9時からスタートした2日目は、
夜8時まで8講義。
白部さんの後は、
残り4講義を私が担当。
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この研修会の肝となる、
アンリ・ファヨールから、
ドラッカー、ミンツバーグまでの、
マネジメント理論の変遷について講義。
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日本のチェーンストア産業には、
古いマネジメント論の弊害がうずもれている。

日本のスーパーマーケットも、
官僚化や大企業病のDNAを持っている。

それを解説すると、
ついつい熱くなってしまう。
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商人舎ミドルマネジメント研修会は、
ドラッカーのマネジメントをベースにしている。
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だから4時間の講義の後半は、
ドラッカーのマネジメント一色。
それが官僚化、大企業病化といった、
悪い兆候を払しょくする理論と手段だからだ。

最後は「責任の組織化」や「目標管理」、
そして「コミュニケーション」の詳細を講義。
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コミュニケーションは、
受け手の知覚の範囲内でなければならない。
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だから、一人一人の顔を見て、
受け手がどれだけ理解できているか。
私自身、言葉を選び、
言葉を繰り返し、
コミュニケートする。
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4時間5分。
休憩をはさみながらも、
全力投球。
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皆、真剣にメモを取り、
受講してくれた。
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長い長い、
ミドルマネジメント研修会の2日目。
お疲れさま。

でも、受講者たちの夜は長い。
明日の朝も2回目の理解度テスト。
自室で、自習室で、
それぞれが今日、学んだことを復習する。
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昨夜は3時まで学習し、
2時間の仮眠で、早朝、
再び復習したという強者もいた。

それでいて日中は、
真剣に受講し、聴講する。

今夜は何時に床につくのか。
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3日間、ハードに学ぶことは、
決して無駄にはならない。

本物の知識商人への第一歩を、
一人一人が踏み出す。

知識商人がいる組織は、
官僚化や大企業病と闘う。

「ジャイアンツ・ルール」のような、
不気味で汚れた風土は生まれない。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2015年10月20日(火曜日)

TPP関税撤廃の全容と商人舎ミドルマネジメント研修会

環太平洋戦略的経済連携協定。
その大筋合意の全容が公表された。

外国との貿易では、
9018品目が対象となるが、
なんと95%が輸入関税撤廃。

日本の関税撤廃率は、
品目数ベース、金額ベースともに、
95%という高水準。

しかし日本以外の11カ国は、
品目数、貿易額ともに99~100%。

日本は12カ国で最も低い。

農林水産品は2328品目あるが、
51.3%が発効後即時、関税撤廃。
最終的には81.0%が関税撤廃。

農林水産品のうちの「重要5項目」は、
日本の「聖域」として交渉が続けられた。
(1)コメ(2)麦(3)牛肉・豚肉、
そして(4)乳製品(5)甘味資源作物(砂糖など)

この5カテゴリーは全体で586品目ある。
そのうちの174品目は関税撤廃。
ソーセージ、パスタ、粉チーズなど、
輸入実績がない品目、
国内生産者への影響がないと判断された品目。

野菜は主要100品目すべて、
関税撤廃。

重要5項目以外の農林水産物では、
31品目の関税が残る。
小豆など雑豆、コンニャク、
さらにシイタケ、ヒジキ、ワカメなど。

農林水産品の撤廃率は、
日本が81.0%であるのに対して、
他の11カ国平均は98.5%。

その面では、12カ国中、
一番の保護貿易国ともいえる。

一方、工業品に関しては、
関税の壁はほとんどなくなる。

日本から環太平洋11カ国輸出では、
99%超で関税がなくなる。

鉱工業品の87%が、
協定発効後すぐに撤廃。
協定発効後30年目までに、
99.9%の品目が関税撤廃。

輸入に関して、工業品は既に、
多くの品目で輸入関税がないが、
発効時に95%の品目で関税撤廃。
最終的にはすべての品目が関税なしとなる。

アメリカはこのTPPのリーダー国だが、
乗用車の2.5%の関税を、
協定発効から25年目に撤廃。
バスの2.5%の関税は10年目に撤廃、
トラックの25%の関税は30年目に撤廃。

化学製品の最大6.5%の関税は、
一部を除いてほとんど即時撤廃。

牛肉やコメにかける輸入関税も、
最終的に撤廃。

環太平洋はすごい勢いで、
関税がかからない経済圏に変貌する。

鎖国を解いた明治維新以降、
日本は一貫して貿易立国である。

これは小学生も学校で習う。

その日本は観光立国でもあるし、
それらをさらに強化して、
国を維持向上させようとする。

つまり生活産業と観光産業が、
基幹産業になるという構図だ。

そのための、
環太平洋12カ国の、
戦略的経済連携協定。

甘利明担当相、
事務方も含めて、
大きな成果を上げた。

社会的ルールの大きな変わり目には、
想像を超えた大きなチャンスがある。

だから商品部の国際化は必須。

その際、ピーター・ドラッカーの
「ポストモダンの七つの作法」。
何よりも「自分の目で見、耳で聞く」

この姿勢で、吟味し、調達する。

商社や問屋への丸投げは、
絶対に避けねばならない。

1品1品、わが社の商品として、
大切に、ていねいに、
それでいてスピードアップして、
育てる。

販促に関しても、
TPP関連の打ち出しは、
頻繁に繰り返されるべきだろう。

顧客たちは心躍らせて、
それを待ち望んでいる。

その際、何度も言うけれど、
丸投げはダメ。

これだけは釘を刺しておこう。
もちろん、コンサルタントへの丸投げも。

さて私は、福岡から帰って、
朝一番で熱海へ。
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いつものように、
駅前の機関車の前で写真。
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そしていつものニューウェルシティ湯河原へ。
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午後1時、
商人舎ミドルマネジメント研修会
開始。

もう第8回になる。
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始めの講義は、
結城義晴。
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私たちは、知識商人を養成する。
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その知識商人は、
脱グライダー商人でなければならない。
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そして自立・自律の商人たちが、
日本の商業を現代化させ、
基幹産業とする。
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私は初めに橋本武さんの言葉を書いた。
灘校の名物教師。
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「すぐ役立つことは
すぐ役立たなくなる」

競争が激化し、高度化すると、
この言葉はますます重みをもってくる。

TPPによって、
マーチャンダイジングが変わる。
しかし、それは国際競争が、
われわれの店頭で展開されることを意味する。
そしてその競争は激しくて、高いレベルだ。
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オーガニック商品も、
どんどん入ってくる。

日本にオーガニック・ブームがやってくる。
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私の講義は、どんな時も、
倉本長治の『商売十訓』から。
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古き言葉を、新しく理解する。
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倉本長治は、なんと、
ピーター・ドラッカーと、
シンクロしているのだろう。
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語りながら、何度も、感動する。
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最後は「賢者は歴史に学ぶ」
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知識商人こそ、
歴史に学ばねばならない。

1時間ずつの2講座が終わると、
30分のコーヒータイム。
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みんな、ちょっと一息。DSCN0348-5

元気です。
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明るい。
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打ち解ける。
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そして再開。
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鈴木哲男講師。
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商売をエンジニアリングする。
その日本の第一人者。
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月刊『商人舎』にも毎月、
健筆をふるってくださる。
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先月はヤオコー特集で、
鈴木哲男の現場徹底分析」
現場第一主義・商品第一主義・お客第一主義で
ヤオコーの売場づくりとMDを批評する

今月は鈴木哲男の正論」
「チラシ広告効果なし」の俗論を正す
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現場第一主義の記事や評論は、
他の追随を許さない。

そして講義も、
現場主義に貫かれている。
だから極めて有益。DSCN0383-5

52週マーチャンダイジングは、
本物の先生から学ばねばならない。DSCN0388-5

そのエッセンス。
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鈴木講師は、
プロモーションとストアコンパリゾンまで、
3時間30分の3講座。DSCN0400-5

ふんだんな資料を基にした講義は、
あっという間に終わってしまった。DSCN0407-5
しかし中身はこってり。

ありがとうございました。

そして午後8時から夕食。
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ウェルシティ湯河原の食事は、
豊富で美味。
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疲れ切った頭脳に、
心地よい栄養補給をしてくれる。
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食事が終わると、
自習室や自室で、
全員が復習。

午後11時を過ぎても、
ごらんのとおり。
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明日の朝、理解度テストがある。

テストを受けるために、
真剣に復習する。

それが一番、学習効果が高い。

もちろん派遣されたメンバーは、
各社の腕利き揃い。

その選りすぐりの腕利きたちが、
この3日間だけは、
集中的に頭を使う。

ピーター・ドラッカーが言い残す。
知識専門家、知識労働者は、
「ブレインズ&ハンズ」を使う。

つまり脳と手。

自分で考え、行動するためには、
基礎的な知識が必須だ。

それを学ぶのが、
商人舎ミドルマネジメント研修会。

濃密な学習とともに、
ひとり一人の夜が、
深々と更けていった。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2015年10月19日(月曜日)

「コストコ本物論」と福岡の父の一周忌で考えたこと

Everybody! Good Monday!
[2015vol42]

2015年第43週、
10月も第4週です。

Weekly商人舎の日替わり連載、
月曜朝一・2週刊販促企画。
毎週月曜日に、
2週間を視野に入れて、
販促や営業の企画を簡潔に検証する。

今週24日(土)は「霜降」。
露が冷気によって、
霜となって降り始めるころ。

ああ、もうそんな季節か。

そして来週土曜日が、
サタデー・ハロウィン。

準備怠りなく。

といっても、
こういった準備は楽しいもの。
ハロウィンこそ、
自分が楽しまねばならない。

これから2週間。
10月末日まで、
仕事を楽しみ、
商売を楽しむ。

それは店頭に立つ者だけではない。

Daily商人舎は、コストコの記事。
国内24店舗目のコストコ岐阜羽島店、
11月20日オープン

リミテッドアソートメント、
補完店舗。

それが向かうところ敵なしの快進撃。
流通先進国の特徴ではある。

「コストコセール」などというゲリラ商法があるが、
これはコストコにとっては、まことにありがたい。

本物のコストコの魅力は、
本物しか提供できない。

それに本物が一番安い。

ゲリラ的「コストコセール」は、
その種まきと前宣伝をしてくれるし、
他の小売業が毎月のように、
コストコの売上げに、
大きく貢献してくれるからだ。

ずいぶん前に、
サンフランシスコ地区のバークレーボウルで、
トレーダー・ジョーのPBが売られていた。
これは一瞬のアメリカン・ジョーク。

それでもプライベートブランドも、
このくらいにならなければいけない。

コストコは大都市圏では数店、
他の都市圏でも1店ずつ。
やがて必ず47都道府県に出店する。

アメリカの43州480店の出店例を考えると、
それは判然としている。

日本の方が、アメリカよりも、
全国制覇は早いだろう。

コストコの本質。
それは月刊『商人舎』8月号。
Walmart +Target & Costco Wholesale…
「食を制する者」は誰か?

これも結城義晴書下ろし。

商売をやるからには、
本物にならねばいけない。
本物を目指さねばいけない。

私は、そう、思うし、
そんな企業や人々を応援している。

目先の売上げを稼ぐ。
自分の成績を上げる。
会社や店が生き残る。

それも大事だ。

しかし、自分の一生をかけて、
取り組む仕事は、
やはり本物でなければいけない。

大きくなくてもいい。
本物になる。

そしてこれは、
誰でも実現できるし、
誰でも目指すことができる。

今月の『商人舎』10月号。
私が書いたのは、
「結城義晴のチラシ広告進化論」

こちらもぜひ、読んでください。

毎月毎月、
ひとつのテーマに沿って、
取材し、調査し、考察し、執筆する。

それが私にとってとてもいい。

現在の仕事の仕方は間違っていない。
しかし問題は忙しすぎること。

さて、昨日から生まれ故郷の福岡県早良市。

昨年11月4日に逝った、
父・結城義登の1周忌法事。
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菩提寺の地福山妙福寺(みょうふくじ) 浄土真宗本願寺派。

私自身は熱心な信徒ではないが、
父はこの寺に肩入れしていた。

書院の前を小川が流れる。
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「妙福寺庭園」として名高い。
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私もひととき、庭を眺めながら、
父のことを思った。
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結城一族との会食は、
叔父の結城信行翁の献杯で始まり、
父の思い出話に花が咲いた。

90歳になる叔父からは父のことを、
ずいぶんと聞かされた。

その叔父や父の母、
私にとっての祖母・ナカは、
99歳9カ月まで長寿を全うした。

息を引き取る前、
祖母は、最後に、
叔父に向かって言った。
「家の柿が食べたい」DSCN0150-5

叔父がちぎってきた柿をひとつ、
食べてから、逝った。 DSCN0151-5

その祖母に一番似ていたのが、
父だと、叔父は教えてくれた。
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亡母愉快こんな所に吊し柿
〈朝日俳壇より 東京都・蜂巣厚子〉

どの顔もあとは死ぬだけ土瓶蒸
〈同 壬生町・あらゐひとし〉

冬支度してふる里に別れけり
〈朝日俳壇 国東市・真城蘭郷〉

夕方、全日空で羽田まで。
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そしてみなとみらい。
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つかの間の帰郷だったが、
心は満たされた。

これから年末年始まで、
私も一気呵成に走り抜ける。

では、みなさん、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年10月18日(日曜日)

ジジとお父さんの生まれ故郷[日曜版2015vol42]

ジジです。IMG_6710

ボク、ちょっと、
元気がありません。
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すみません。

腎臓の病気です。
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おクスリのんで、
ねむります。
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ゆっくり、ねむります。
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でも、ときどき、
そとをサンポ。
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これは、きもち、いい。
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それから、また、
ねむります。
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そして、病院。
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これにはいって・・・・。
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入院。
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おとうさんは、みなとみらい。
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ベイブリッジ。
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リムジンバスにのって。
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ヨコハマの港。
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アメリカではありません。

ANAで、フクオカ。
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そして、ふるさとへ。
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ちいさな村です。
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ちいさなお宮。
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トリイ。
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ちょうど、コスモス。
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うつくしい。
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ダリアも。
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そしてカキ。
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ニッポンの秋です。
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おとうさんは、
ここでうまれました。
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ボクはしずかに、
まっています。
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うまれること、しぬこと。
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かんがえたりします。

〈『ジジの気分』(未完)より〉

2015年10月17日(土曜日)

「眠りの3要素」と10月10日のマンハッタン漫歩

「眠りの新常識」
1年前の私のメモ。
2014年8月の「ナショナルジオグラフィック日本版」

医学博士の三島和夫さんが書いている。
国立精神・神経医療研究センターの
精神保健研究所精神生理研究部部長。
睡眠薬の臨床試験ガイドライン、
同適正使用と休薬ガイドライン、
睡眠障害の病態研究などに関する
厚生労働省研究班の主任研究者を歴任。

つまり「眠り」の専門家。

アルトゥル・ショーペンハウアーを引用。
「永久の眠りを借金、
睡眠を“当座の”返済」
三島さんも名言という。

「ぐっすり眠ることで
利息を多めに支払えば
元金返済を求められるのが遅くなる、
つまり長生きできる」

三島さんの「適正睡眠時間」の説明。
三つの要因で決まる。

第1は体質で決定されている必要睡眠量
第2は睡眠ニーズに関わる生活習慣
第3は睡眠不足に耐える力

これに季節変動や加齢の影響が加わり、
その時、その人にとっての適正睡眠時間が決まる。

第1の要因、必要睡眠量。
一般人の必要睡眠時間には、
せいぜい2時間程度の個人差しかない。

「我々の睡眠時間は思いのほか
公平にセッティングされている」

だから第2の要因「生活習慣」が
重要になる。

アスリートが現役を引退すると、
いきなり睡眠時間が短くなる。
「消費エネルギー量と睡眠時間との間に
関連がある」

「睡眠の最大の役割は休養である」
ショーペンハウアーの名言を思い出す。

第3の要因は、
眠気に打ち勝つ力の大きな個人差。
「メカニズムはいまだ不明だが、
夜型の人は睡眠不足に強い」

一方、朝型の人は、
睡眠リズムは規則正しいものの
睡眠不足には弱く、
夜勤は苦手。

「ちなみに、メディア関係者で
『朝型です!』と力強く答えた人に、
私は2、3人しか出会ったことはない。
圧倒的多数は『夜行性』という印象。
夜型にクリエイティブな人が多いのか、
単なる生き残り効果か、
これもまた理由は不明である」

私の場合を考える。
第1の「必要睡眠量」は個人差は少ない。
公平である。

第2の「生活習慣」は、
消費エネルギー量が多ければ、
睡眠時間は長くなる。

つまり仕事して、眠る。
ゴルフして、眠る。
これがいい。

第3に「眠気に打ち勝つ力」は、
完全な「夜型」のメディア関係者だから、
持ち合わせている。

結論は、仕事はいい。
ゴルフもいい。
そして眠りたいときに眠れ。

昨日から、今日にかけて、
たっぷり眠った。

時差ぼけもあるだろうから、
本当にたっぷり眠った。

いま、元気いっぱい。
ありがたい。
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さて、アメリカ報告が中断していた。

ニューヨーク2日目は、
10月10日土曜日。

朝からニュージャージーへ。
ウェグマンズを訪問。
ー5DSCN0074
ウェグマンズは、
ライフコーポレーションと重ねて、
その政策を語った。

その後、マンハッタンに戻って、
イーストリバープラザ。
マンハッタンに出現したパワーセンター。
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これが地下1階から地上4階までの5層だが、
大大大繁盛。
2DSCN0098-5

地下1階にはペッツマート、
3階はオールドネイビー。
4 階はマーシャルズ。
3DSCN0101-5
2階にはターゲットとアルディ。

つまりディスカウント業態が集積された、
強力なショッピングセンター。

しかしかつては、固定観念があった。

ディスカウント業態は、
ローコストでなければならない。

だから地価の高い、家賃の高い、
そしてテナント料の高いところには、
出店できないし、してはならない。

マンハッタンはその最悪の出店立地だ。

しかしその考えは完全にひっくり替えされた。
このイーストリバープラザによって。

ディスカウントとは、
経費を上回る売上げと利益をつくること。
しかしそれは、経営として当たり前のこと。

ディスカウント戦略は実は、
当たり前の営業行為なのです。

だからただの安売りでは、
ディスカウントといっても、
特長がなくなる。

ウォルマートやターゲット、
アルディやウィンコは、
ただのディスカウントではない。

ポジショニングを持ったディスカウンター、
なのです。

だから私は必ず、ニューヨークで訪れる。
そしてこの繁盛ぶりを見て、いつも、
固定観念から脱することの重要性を思う。

その核となっている店が、コストコ。
4DSCN0097-5

1階に天井を高くして、デンと座る。
5DSCN0088-5

この陳列量。
⑥DSCN0096-5

シーゾナル商品の衣料品も、
山と積まれ、どんどん売れていく。
7DSCN0089-5

一番奥の主通路沿いの生鮮食品売り場も、
顧客でごった返している。
⑧DSCN0090-5

青果部門と乳製品部門は、
クーラールームを設置している。
9DSCN0091-5

駐車場も地上5階までの多層構造。
しかし地下鉄や徒歩で来店して、
大量に購買し、タクシーで帰る顧客も多い。
DSCN0099-5

イーストリバープラザを後に、
5番街のイータリーへ。
DSCN0129-5
もう、ニューヨークに来たら、
絶対に訪れねばならない。

目の前のマジソンスクエア公園には、
ハンバーガーのシェイクシャックもある。

イータリーは、
内食、中食、外食の融合。
まさに未来店舗。

そしてこの繁盛ぶり。
DSCN0113-5
シカゴのイータリーもいい。
私がはじめて紹介して、
いろいろなツアーがそこへ向かう。

しかしニューヨーク・イータリーは、
2010年にオープンして5年。

実にオペレーションがいい。

そしてこのイータリー・コンセプトは、
マンハッタンで他分野に広がっている。
燎原の火のごとく。

チェルシーマーケットがそれを示す。

しかしフランス食品のイータリー版がある。
それは商人舎magazineの
weekly商人舎で紹介する。

これはいい。

イータリーの次には、
フェアウェイマーケットの新店。
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ニューヨークのローカルチェーン。
資本グループに買収され、
株式公開して、急速出店。
DSCN0138-5
フェアウェイマーケットの良さを、
新店に最大限盛り込もうとしたが、失敗。
これは日本のローカルチェーンに、
大いなる教訓だ。

次に、バスを乗り捨て、ブロードウェイを歩く。

これも、ニューヨークの楽しみ方。
まずゼイバーズ。
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コーヒーは素晴らしい。
いつも買って帰る。
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魚の燻製売り場も伝統の強さ。
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もちろんチーズ売り場は圧巻。

そして2階のキッチン用品売り場。
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楽しくて、帰る気がしないくらい。

歩いていくと、
ウェストサイドマーケット。
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店頭に青果を陳列して、
フェアウェイマーケットと同じ。
DSCN0220-5
ナマズの寝床のように奥が深い店舗構造。
しかししっかり顧客をつかんでいる。

さらに歩くと、シタレラ。
DSCN0224-5

ニューヨークデリの店だが、
2層で生鮮食品もグロサリーも、
高級品がそろう。
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店舗の奥の鮮魚売り場は、
氷が敷き詰められ、鮮度感で圧倒。
DSCN0227ー5 

隣にフェアウェイマーケットの本店。
こちらは大繁盛。

なぜ、新店がダメで、
本店はいいのか。

私は考えた。
これもできればweekly商人舎で、
披露したい。

ブロードウェイを歩いていると、
日が暮れてきた。
DSCN0242-5

最後にトレーダー・ジョー。
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地下1階と地下2階の2層。
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地下2階のグロサリー売り場。
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もう商品は売り切れ続出。

冷凍食品の平ケースも、
山と積まれていたが、底が見え始めた。
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こちらも、同様。
DSCN0248-5

トレーダー・ジョーには必ず、
ニュー・アイテムエンドがある。
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新商品もドンドン売れる。

エスカレーターで、
地下2階から地下1階に上がる。
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カートも隣のレーンで上がる。
この設備がないと、
2フロアのスーパーマーケットは、
成り立たない。

そして地下1階。
バナナはいくら補充しても、
すぐにこんな状態になる。
DSCN0254-5

レジは長い長い行列で、
地下1階の全フロア200坪を、
大おろちのように、うねっている。
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そしてとうとう入場制限。
DSCN0258-5
土曜日の夕方だからではない。
ウィークデーでも、混んでくると、
夕方には入場制限。

ブロードウェイにトレーダー・ジョーが出店すると、
こんな状態になる。

地価の高いところで商売が、
できないことはない。

古典的なチェーンストア理論に毒されていると、
この繁盛の理由が見えない。

トレーダー・ジョーの店の1階2階には、
デュアンリードが入居。
ウォルグリーンに買収された、
マンハッタンのドラッグストア。
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そのウォルグリーンは、
ヨーロッパのアライアンスブーツと統合。
だから必ずブーツのコーナーがある。
DSCN0260-5

ブロードウェイは、
碁盤の目のように道路が走るニューヨークで、
斜めに走る大動脈だ。

そのブロードウェイを、
スーパーマーケット漫歩。

試してください。

帰りは全員で、地下鉄。
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地上は車が大渋滞。
だから地下鉄が一番。
DSCN0265-5

ニューヨークの地下鉄は、サブウェイ。
ロンドンの地下鉄はアンダーグランド。
そしてパリのそれはメトロ。

早いし、安全だし、安い。
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あっという間に、
コロンバスサークル駅。
DSCN0268-5

地上に上がると、
コロンブスの像。
DSCN0271-5
ホテルはすぐそこ。

お疲れ様。

といった、10月10日のニューヨーク。
思い出したら、元気が出てきた。

また、11月に行きます。

では、みなさん、
よい週末を。

〈結城義晴〉

2015年10月16日(金曜日)

全日本プロ野球トーナメントとイオンリテール米国事前講義

疲れがどっと出た。
1週間ほどの渡米の方が、
疲労度が大きいか。

短期間での長距離移動は、
やはり骨身にこたえる。

11月は23日間連続で、
これまでで一番長いから、
また違う疲れ方になるのだろう。

いずれにしても、
ブログはアメリカ時差時間で、
お願いします。

前にも書いたけれど、
アメリカにはゾーンごとに時差がある。
第1はEastern Standard Time。
東海岸標準時で日本との時差は14時間。
ニューヨークやワシントンDCがこれ。

第2はCentral Standard Time。
中西部標準時で日本とは15時間。
ダラス、オースティン、サンアントニオなど。

第3はMountain Standard Time。
山岳部標準時で16時間。
最近は行かないけれど、
フェニックス、デンバー、ソルトレークシティなど。

そして第4がPacific Standard Time。
太平洋標準時で17時間差。
これがロサンゼルス、サンフランシスコ、
さらにラスベガス、シアトル。

それから前回は飛ばしたけれど、
アラスカが日本との時差18時間で、
ハワイが19時間。

広い国です。

今、アメリカのメジャーリーグが大詰め。
MLBと称する。

MLBは日本と同じ2リーグ制。
ナショナルリーグとアメリカンリーグ。
アメリカ29球団とカナダ1球団の全30球団。

両リーグともに、
東地区、中地区、西地区に分かれる。
全30球団だから、それぞれの地区には、
両リーグ5チームずつが振り分けられている。

ここが日本とは違う。

こんなに時差がある広大な国土、
それに地域経済力。

この大リーグが形成されてきた要因でもある。

試合はレギュラーシーズンとポストシーズン。
前者において勝率トップだったチームが、
ポストシーズンに進む。

さらに両リーグの優勝チームが、
ワールドシリーズの優勝決定戦を行って、
ワールドチャンピオンが決定される。

日本のプロ野球も2リーグ制で、
両リーグ優勝チームが日本シリーズを行い、
日本チャンピオンを決定する。

構造は同じ。

しかし日本はセントラルリーグも、
パシフィックリーグも、
それぞれ6チーム。

アメリカのどちらかのリーグの、
1つの地区と同じくらいと見ていい。

だからポストシーズンも簡素。

そこで、クライマックスシリーズと称して、
上位3チームが短期決戦を行う。

ここでちょっと白ける。

レギュラーシーズンを戦った6チームのうち、
半分がポストシーズンに進めるからだ。

いま、日本では両リーグの最終段階。
パリーグはソフトバンクホークスに決まり、
セリーグは東京ヤクルトスワローズに決まりそう。

アメリカのポストシーズンは、
ディビジョンシリーズ、
リーグチャンピオンシップ、
ワールドシリーズと盛り上がる。

ディビジョンシリーズは、
3地区の勝率トップチームによる、
リーグチャンピオンシップ進出決定戦。

3地区だからトーナメントにならず、
だからもう1チームだけ、
ワイルドカードシリーズを戦って、
這い上がれる。

そのうえで、リーグチャンピオンシップが決まり、
ワールドシリーズが決まる。

日本の現在のクライマックスシリーズ。
全然、クライマックスとは感じられない。

私の思いつき。

まず、両リーグのペナントレースは、
シンプルなゴールに向かって、
熾烈な戦いを繰り広げ、
そのチャンピオン同士が、
さっさと日本シリーズで7戦を戦って、
日本一を決めるのがいい。

そのあとで、
これは全くのエキジビジョンでいいが、
全12チームによる、
夏の甲子園大会並みの、
一戦必勝のトーナメント戦を組む。
組み合わせはセパも、
完全シャッフル。

予選は両リーグ2位から6位までのチーム、
準々決勝で1位、2位チームが出てくる。
そして準決勝、決勝。

名づけて、
「全日本プロ野球トーナメント」

日本の高校生の甲子園全国大会は、
日本独特のトーナメントで、
日本の野球選手のDNAであり、強みでもある。

これをプロ野球に取り入れる。

すると、国際ゲームの、
例えばワールドベースボールクラシックや、
オリンピックなどの短期決戦に有利に働く。

日本のプロ野球選手が、
高校時代のDNAを復活させることができて、
国際試合でも躍動できる。

全日本プロ野球トーナメントも、
スポンサーを募って、
1週間ほどで始末する。
盛り上がると思う。

サッカーも昔は日本リーグと、
天皇杯のトーナメントとの、
二本立てで盛り上がった。

さて、帰国して、大阪での講演、
東京に戻って大陳コンテスト審査、
そして今日は海浜幕張での講演。

イオンリテール米国視察の事前勉強会。DSCN0057-1

海浜幕張駅前の講義室。DSCN0058-1

午後3時から5時までの2時間。DSCN0068-1

米国視察研修の目的、
そして目的地の概況、
4つの競争者による競争原理、
米国チェーンストアの最新動向、
そしてイオンリテールの立ち位置と戦略。DSCN0070-1

アメリカから帰国して、
まだ3日目。DSCN0071-1
だからリアリティがある。
すぐに脱線して、話は、
見てきたこと、効いてきたことに、
スライドする。

しかしそれがまたいい。

今回は月刊『商人舎』8月号も使う。DSCN0076-1

特集は、
「2015アメリカ小売業テキスト」DSCN0075-1
「食を制する者、流通を制す」

日本もアメリカも、そしてヨーロッパも、
この傾向はさらに顕著になってきた。

未成熟社会は発展途上。
だからエンゲル係数としての「食」が重要である。
コモディティ需要といってよい。

それから社会が発展して、生活は広がる。
衣料品、住関連品、ヘルス&ビューティ、
そして楽しむ、遊ぶ、学ぶへと、
生活は豊かになってゆく。

しかし社会が成熟してくると、
ふたたび「食」が重要になる。
ここではノンコモディティの食が主役となる。

日米欧、先進国は、
その意味で「食を制する者」が、
流通を制することになる。DSCN0062-1
そして新潟県の闘い。
清水フードセンターを傘下に入れた、
イオンリテールの戦略は、
マルチフォーマット・マルチバナー。

これらもアメリカで学ぶ内容だ。

2時間があっという間に過ぎた。
ご清聴を感謝する。

最後に事務局の皆さんと写真。DSCN0079-1
右は、山田勝久さん。
東海・長野カンパニー南三重事業部長。
11月視察研修会の団長を務める。
その隣は人事部のお二人。
細田昌幸部長と小河原好弘さん。
小河原さんは11月のツアーに同行してくれる。

アメリカのメジャーリーグと、
日本のプロ野球。

同じようでいて、
異なることもある。

メジャーリーグの在り方を考察して、
日本プロ野球の良さを発見できる。

我々の米国チェーンストア研究は、
それと似たようなところがある。

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

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