結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年01月03日(日曜日)

ジジのゆく年くる年[日曜版2016vol1]

あけまして、
おめでとうございます。
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毎年ずっと、おとうさんとふたりで、
お正月のあいさつをしてきましたが、
それができません。

すみません。

クリスマスがおわって、
横浜ねこ病院を退院して、
おうちにもどりました。

けっこう、げんきでした。
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でもボクは遺伝性腎臓病。
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ボクみたいなチンチラには、
おおい病気だそうです。

先週の日曜日は、
なんだかせまいところに、
はいりたくなりました。
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体重計にのって、
はかってみようかとも、
おもいました。
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でも、あるくのが、だんだん、
つらくなってきました。
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それからは毎日、
病院にかよいました。

12月29日の火曜日は、
おとうさんのベッドのよこに、
タオルをしいてもらって、
そこで、ねました。
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でも、トイレには、
じぶんで、いきました。

12月30日には、
みんながあつまるリビングに、
うつりました。
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みんなの声がきこえるほうが、
気分がいいからです。
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大晦日の12月31日は、
さむい日でした。
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ちょっと、つらかった。
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そこで、午後から、
救急病院にいきました。
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DVMsどうぶつ医療センター横浜。
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いつもの病院が、
おやすみだからです。
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かえってきてからも、
しずかにねていました。
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夢をみているようなかんじでした。
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そして新しい年がやってきました。
1月1日、元旦です。

日本晴れ。
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午後、DVMsにいって、
夕方には、おばあさんのところに、
いきました。
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ボクはソファでねてました。
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タオルをかけてもらった。
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あったかい~んだから。
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みんなの声をききながら、
しずかにしていました。
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ねむくなったら、ねむる。
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夜、おうちにかえってきました。

そして1月2日。

朝から、すこし、ぐあいがわるい。

すぐにDVNsにいきました。
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毛布にくるんでもらって、
みんなに、だいじにされた。
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かえってきたら、ねむります。
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安心してください、いきてますよ。
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きょうは、3日。

すこし雲がありますが、
いい天気です。
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また、朝、どうぶつ医療センター。
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診察台のうえにのる。
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体重をはかって、検査して、点滴。
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まだ大丈夫です。
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ボクのゆく年・くる年。

こんなふうになってしまって、
みなさんに、ごあいさつできなくて、
残念です。

でも、みなさんのやすらかな日々を、
おいのりしています。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2016年01月02日(土曜日)

フォースター「多様性と批判性」/夏目漱石の「ポストモダン」

商人舎公式ホームページのトップボード。
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今月だけのデザイン、よろしく。

三が日だけ、
年賀状を掲載。
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1月2日の空。
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カラリと澄み切って、
日本晴れ。

ささやかなしめ縄。
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玄関のところにも、
ささやかな正月飾り。
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昨日の元旦の夕方、
横浜の実家へ。

一昨年の11月に父が亡くなったので、
今年3月に90歳になる母と食事。

みなとみらいが美しい。DSCN8461-5

さて、元旦の新聞各紙社説。
朝日新聞は抽象的。
「2015-2016 深くねむるために」
これがタイトル。

深くねむるために 世界は あり
ねむりの深さが 世界の意味だ
鶴見俊輔さんの詩「かたつむり」の引用。
昨年7月に没した哲学者。

鶴見俊輔は1922年(大正11年)生まれで、
1965年にべ平連を結成、
「ベトナムに平和を! 市民連合」。
2004年には「九条の会」の呼びかけ人。

毎日新聞社説は、
「2016年を考える 民主主義」

こちらはエドワード・フォースター。
イギリスの批評家・小説家。
1879年1月1日生まれ、1970年6月7日没。
イギリスのヒューマニスト。

「民主主義には『万歳二唱』しよう。
一つは、それが多様性というものを認めているから。
二つ目には、それが批判を許しているからだ。
この二つさえあればいい」

ちなみにフォースターは、
1913年執筆の小説『モーリス』で、
20世紀初頭の同性愛の男性たちを、
主人公にしている。

今年6月から改正公職選挙法が施行され、
選挙権年齢が18歳以上となる。

読売新聞社説は、
「世界の安定へ重い日本の責務」
小見出しは、
①成長戦略を一層強力に進めたい
②「対テロ」連携が急務だ
③安保法制の有効運用を
④政権安定度占う参院選

7月に参議院選挙が即日投開票され、
長期安定政権の是非が問われる。

アメリカでは11月8日に、
大統領選挙。

最後に日経新聞社説は、
「日本経済 生き残りの条件」

結論は、新たな時代を迎えるが、
「範はスイス・オランダ」で、
「追いつき追い越せ」を目指せ。

根拠はこの一文。
「明治、戦後と日本は
2度にわたって外にモデルを求め、
内を改め、世界に伍してきた」

日経の2016年元旦の社説としては、
説得力に欠ける。

朝日新聞の文化文芸欄。
評論家の山崎正和さんが登場して、
夏目漱石を語る。
漱石は今年12月9日に没後100年。
来年2月9日は生誕150年。

山崎正和は1934年3月26日生まれの81歳。
劇作家、評論家、演劇研究者。

タイトルは、
「先取りしたポストモダン」

「漱石は存在自体に疑問を持つ人間を描いた。
つまり、プレモダン(前近代)の人間として、
モダン(近代)を受け入れたが、
モダンをうまく同化できず、
かえってその先のポストモダンをのぞいた」

「近代的自我の時代が終末を迎え、
モダンとポストモダンがいりまじる現代こそ、
本当に読まれるのではないでしょうか」

同感。

経済界も小売りサービス業界も今、
モダンとポストモダンが入り混じる。

つまり前近代を近代化し、
そして現代化する。

現代化は近代化を包含するものである。
この視点こそ不可欠だ。

さらにフォースターが言葉を残したように、
「多様性と批判性」の存在も、
経済界や小売サービス業界に、
必須の与件だろう。

〈結城義晴〉

2016年01月01日(金曜日)

2016標語「人をつくる、人を残す」と9度目の毎日更新宣言

新年、おめでとうございます。2016nenga

横浜は、明るくて、
冬にしてはとても暖かい元旦です。

それぞれのドラッカーがあるように、
それぞれの正月があるでしょう。

そのピーター・ドラッカー先生は、
フィードバック分析を、
提案しています。

(1)記録する
何かをすることに決めたら、
何を期待するか、何を目標とするかを、
箇条書きでよいから書きとめておく。

(2)照合する
6カ月後、9カ月後、1年後に、
期待と実際の結果を照合する。

(3)自らの強みが明らかになる
1.できたことが自分の強みである。
2.その明らかになった強みに集中する
3.強みをさらに伸ばす
4.行なっても成果があげられなかったことはやめる
5.努力しても並みにしかなれない分野には
無駄な時間を使わない

ドラッカー先生は述懐しています。
「自らについて知りうることの中で
この強みこそ最も大切だ」

私も今、2016年の目標を書きました。

ドラッカー先生は50年以上も、
自分自身で繰り返して、
毎回、発見することに、
驚かされたといいます。

さて、今年の商人舎標語。
それは今月の標語であり、
月刊『商人舎』1月号の
巻頭言タイトルでもあります。

[Message of January]
人をつくる、人を残す。

会社は人が集うところ。
店は人が群がるところ。
売場も人が寄ってくるところ。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が好んで集まるところとなりたい。

金を残すは下なり、
事業を残すは中なり、
そして人を残すは上なり。(後藤新平)

そのために人を集め、
人を育み、
人を残す。

もちろん金がないと人を雇えない。
事業がないと人に仕事を与えられない。
それらがないと人を育てられない。

だから金も儲ける。
事業も栄えさせる。
そして人を伸ばす。

2016年をとおして、
社長は社員を愛でる。
店長は店員を育てる。

リーダーは仲間を励まし、
会社はパートタイマーを大切にする。
それらすべてが顧客を喜ばせる。

2016年は人で決まる。
人が好んで集まるか否かで決まる。
2020年まで人で決まる。

人の強みを生かすこと。
ひとり一人の個性を花開かせること。
それがマネジメントの本質である。

金を残すは下なり、
事業を残すは中なり、
そして人を残すは上なり。

そのために人を集め、
人をつくる。
人を残す。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が喜び勇んで集まるところとなりたい。
〈結城義晴〉

私の仕事は、段々、
この方向に収斂してきています。

しかしこのメッセージは、
私自身に向けているのではありません。

今年いちねん、
すべての企業、すべての店が、
「人をつくる、人を残す」ことを、
最大にして最終の目標としなければ、
働く人を集めることも、
顧客を集めることもできない。

岡田卓也さんは、
私の最も尊敬する経営者の一人ですが、
「人間産業」であることを理念と決めました。

それは「人をつくる、人を残す」産業と、
なることです。

そしてこれはフィードバック分析を超えて、
絶対に、是が非にも、
「強み」としなければならないテーゼなのです。

では、今年1年、ご愛読をお願いします。

2016年元旦、
新たな決意を持って、
9度目の毎日更新を、
宣言します。

間違いなくこれは、
私の「強み」です。

〈結城義晴〉

2015年12月31日(木曜日)

大丸の社是「先義後利」と結城義晴の[毎日更新宣言]終了! 

2015年が終わる。
21世紀15回目の大晦日。

日経平均株価の「大納会」、
終値は1万9033円。
1年前に比べると9%高。

アベノミクス効果も、
確かにあるのだろう。

金融緩和一本槍で、
二本槍、三本槍は見当たらないけれど。

もちろん民間企業の努力の成果もあろう。
そこには我が商業やサービス業も、
大いに貢献したのだろう。

今年の私は、
1月からニューヨークを訪れた。DSCN7793-5
ニューヨークでの研修は8回を数えた。

5月にはロンドンを訪問した。DSCN2270-5

都合14チームを率いて、
海外研修は過去、最も多かった。

11月には23日間連続で、
北米大陸をあっちこっちへ動いた。

私はアメリカやヨーロッパを、
教えるだけの対象とは考えていない。

彼の地で研修すること自体の、
効果と成果を最大に評価している。

違いを認識しつつ、
自分の強みを考えること、
それを活かすこと、
そして自ら変わること。

それが米欧のビジネスや商人を、
真剣に学び続けることのほんとうの意義だ。

月刊『商人舎』は、
今年も12回の特集を編んだ。

商人舎magazineの、
Monthly商人舎のページを開く。
その右サイドにあるのが、
「バックナンバー一覧」

1月号から12月号まで、
一つも手を抜くことなく、
完全燃焼ができた。

1月号の特集は、
CONSCIOUS RETAILING
最高意識企業ホールフーズ・マーケットの理論的根拠

アメリカの特集は、
8月号アメリカ小売業テキスト
11月号Kroger&HEB

2月号は、昨年の今日取材。
イオンスタイルを半裸にする
閉塞状況の日本総合スーパーに風穴は開いたか!?

企業特集は、
9月号YAOKO-Innovations
98狭山店⇒2015ららぽーと富士見店〉徹底解剖

世間の話題を独占した。

5月号は、
阪急オアシスと成城石井
何が「高級スーパー」を殺すのか?!

技術的な特集は、
3月号52週MDの錯誤
理論と実践の間に横たわる誤謬を見極めて正す

7月号惣菜ソリューション!!

10月号チラシ広告、まだ効くのか?!

ジャーナリスティックな特集は、
4月号ネットスーパー! 移動スーパー!!
ポスト・モダンのノンストアリテイリングはどっちだ?!

それから6月号、
女性が働きたい店・会社・産業
「日本小売業ダイバーシティ」を厳しく中間総括する!!

そして12月号は、
「流通革命論」の軛(くびき)を断つ
2015脱チェーンストア経営の弁証法

Daily商人舎Weekly商人舎も、
ご愛読を心から感謝したい。

さて、12月の『私の履歴書』
J・フロントリテイリングの奥田務さん。

大丸の社是は荀子の言葉「先義後利」
「常にお客様と社会のことを
第一に考え行動していれば
利益は自ずと生まれてくる」

荀子はこれも言う。
「利を先にして義を後にする者は辱められる」

奥田さんは1980年、
梅田店開設計画の主任に就任。
ブルーミングデールで研修し、
ラックマン会長が教えてくれた言葉。
「店舗コンセプトとイメージを一体化し、
商品だけでなく、売り場の内装、
販売員の服装まで統合した戦略」

これはまさしく、
コーネル大学が提唱し、私が主張する、
小売業ポジショニング戦略だ。

「店に入ったら梅田店であると
誰もが一目でわかるようにしよう」

連載19回目に書かれている。

連載20回は「新しい売場」に挑戦し、
連載21回では「軌道修正」

ポジショニング戦略が、
一朝一夕では完成せず、
試行錯誤と七転八倒であることが、
奥田さんの経験を通して語られる。

見事な実務教科書だ。

その後、1997年、
57歳で大丸の社長に就任。

開けてみると、
本体の営業利益率は0.8%、
有利子負債は1850億円。

私にも似たような経験があるから、
読みつつ、「うんうん」とうなづいた。

奥田さんは聖域なき改革を続け、
合言葉は「顧客の最大満足を最小コストで」

奥田さん自身が、
それを言い続けた。

しかし貫かれていたのは、
「先義後利」

日経新聞『私の履歴書』
2015年最後の月も、
いい内容だった。

さて今年の最後は、
何度も引用した『パンセ抄』
ブレーズ・パスカル、鹿島茂編著。

わたしたちは現在については
ほとんど考えることをしない。
考えるとすれば、
そこから光を取りだして、
未来を照らすためである。

現在はけっして
わたしたちの目的とはなりえない。
過去と現在は
わたしたちの手段である。
唯一、未来だけが
わたしたちの目的なのである。

このように、わたしたちは
現在を生きているのではけっしてなく、
将来生きることを希望しているだけなのだ。
そして、いつもいつも
幸福になる準備ばかりしているので、
現に幸福になることなど
できはしないのもまた必然なのである。

未来だけがわたしたちの目的だ。
しかし将来の幸福の準備ばかりでなく、
手段としての現在を考え、
生きぬくべきなのだ。

その現在は、
2015年から2016年へと変わる。

では恒例のごとく、
結城義晴のブログ[毎日更新宣言]、
これにて終了。

1年間のご愛読、
心から感謝するものだ。

〈結城義晴〉

2015年12月30日(水曜日)

名古屋の年末店舗視察と「地域活性化」から学ぶこと

2015年12月30日、
朝7時の名古屋の空。DSCN8380-5
朝日が街をオレンジ色に染める。

それから1時間も経つと、
街は落ち着いてくる。DSCN8383-5
しかし暖冬。

名古屋駅のタカシマヤは、
正月明けのクリアランス・セールを告知。DSCN8386-5

1年前は岡山にいた。
話題を席巻したイオンスタイル岡山に、
3日間通った。

今年は名古屋地区。
毎年年末は店を巡っている。

イオンタウン名西。DSCN8394-5

イオンタウンはもちろん、イオングループ。
ネイバーフッドショッピングセンター専門に、

いまや北海道から九州まで、
134カ所の近隣型SCを開発運営をする。

その名古屋市西区の店。DSCN8404-5
年末年始、ショッピングセンターは、
特に力を発揮する。

核店舗はマックスバリュ・グランド。DSCN8395-5

マックスバリュ中部の運営。DSCN8396-5

イオングループの中京圏の、
スーパーマーケット事業体。
現在、愛知県46店、岐阜県8店、三重県51店、
そして滋賀県6店の、総店舗数111店舗。
年商は2015年2月期で1649億円。

もともとは三重県のフレックス。
アコレやウェルマート中部と合併して、
さらにマックスバリュ名古屋、
マックスバリュ中京を併合して、
現在の規模になった。

店づくりも年末商戦の雰囲気を盛り上げる。DSCN8402-5

おせちバイキング売場を作って、
これは意欲的だ。
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その後、競合するミユキモールへ。
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ヤマナカとエディオンが核店舗。
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モールづくりはやはりイオンに、
一日の長がある。

ヤマナカは、
中京圏のスーパーマーケットとして、
いわば老舗。

2015年度年商
957億円で67店。

創業者の故中野富彦さんは、
商業界のエルダーで、
私、ずいぶんと薫陶を受けた。

現在は、
オール日本スーパーマーケット協会の、
副会長企業で、
中野義久社長は人柄の良さで定評がある。
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そのヤマナカ庄内通り店は、
1998年11月オープン、
そして2013年3月改装。

最新のモデルになっていて、
「オーソドックス」を絵にかいたような店。
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繁盛していて安心した。

今年の商人舎標語は、
「とんがり★こだわり」だが、
それがもう一段ほしいところだ。

もう1店、ヤマナカのアップグレードモデル。
四軒家フランテ。
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私にとっては懐かしい店だ。
ヤマナカの象徴のような店舗。

しかし古くなって、
今年11月に半年かけて、
大リニューアルオープン。
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フランテのフォーマットは現在8店。
キーワードは「旬・産直・安心・品揃え」。

つまり「こだわり」を前面に出したモデル。
しかしただ高いだけだし、「とんがり」がない。
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アウトスタンディングなポジショニングが、
足りない。

残念ながら、それは、
かつての高級高額スーパーでしかない。

今年の月刊『商人舎』5月号は、
【特集】
阪急オアシスと成城石井
――何が「高級スーパー」を殺すのか?!

まさに、高級スーパーが陥った隘路に、
フランテはあると思う。

難しい課題に挑戦している。
まだそれは大いに評価できる。

ただし、困難な問題は、
解くのに苦労する。

さて、日経新聞のコラム『大機小機』
私の好きなコラムニスト隅田川さん。
「地域の現場から学ぶこと」を書く。

地域を活性化する考え方が、
上手に整理されている。

「誰もが考えるのが
成功した地域を視察して
そのノウハウを学ぶという方法」

島根県隠岐の海士町や
徳島県の上勝町はその代表。

年間数百人もの人々が、
見学にやってくる。

「しかし、見学した成果を活かして、
同じように地域おこしに成功した地域の話は
ほとんど聞かない」

これは小売業と同じだ。
いい店を視察研修する。
国内、国外でも。

しかし、見るだけが多い。

コラムニストは、
理由を3つ上げる。

第1は先行者利得。
「成功した地域はその分野で
確固とした地盤を築いており、
後発者にとっては
参入障壁が高すぎる場合が多い」

「上勝町の葉っぱビジネスは
誰でもできそうに見えるが、
既にシステム化され、
かなりのマーケットシェアを確立しているので、
表面的な行動はまねできても
自律的な産業としては
まねができないのである」

第2は比較優位。
「成功した地域は、自らの地域資源を
最大限にいかしたからこそ成功している。
海士町が生ガキや塩のブランド化に
成功したのは、こうした生産に
他の地域より比較優位があったからだ」

これはポジショニングの問題。

ポジショニングは、
自らの強みに根差していなければならない。

「資源の賦存状況は地域によって異なる。
見学に来る地域が、
海士町と同じような地域資源と
比較優位構造を備えていることは、
ほとんどありえない」

だから「他の地域がまねしても
うまくいくはずがない。
逆に、他の地域がやっていないことを
考えるべきなのである」

第3に、本当の地域活性化の理由は
現場を見ただけでは
わからないところにある。

「海士町は財政危機、上勝町は冷害によって
『このままではどうしようもない』と
いうところまで追い詰められ、
危機感に促されて
飛び抜けたリーダーが
思い切って地域を導いて行った」

「それが民間ベースの
持続的な産業につながって、
初めて持続的な地域の活性化
実現するのだ」

本気のプロデューサーの存在である。

「これに対して、現地に見学に行くのは
地方公共団体の職員や研究者だから、
そもそも思い切ったリーダーシップを
発揮できる立場にはない」

「日本の役人や研究者が
北欧の社会福祉制度を見学してきても、
日本の福祉制度が
簡単に変わるわけではないのと同じことだ」

「卓越したリーダーがリスクを覚悟の上で、
地域資源をいかした活性化の方策に
政策資源を集中させる。
それがうまくヒットすると
成功事例として表れる。
それは、極めて細い道なのである」

素晴らしい。

阪急オアシスは千野和利さん、
成城石井は大久保恒夫さんと原昭彦さん。

卓越したリーダー、
本気のプロデューサーが、
リスクを覚悟のうえで、
自らの経営資源を集中させる。

ただ真似をすればいいというものではない。

小売業でも、サービス業でも、
持続的な成果を上げるには、
「とんがり★こだわり」への、
卓越したリーダー・本気のプロデューサーが、
企業内部に存在しなければならない。

〈結城義晴〉

2015年12月29日(火曜日)

平和堂春日井庄名店と「こまかく・きびしく・しつこく・なかよく」

今年最後の月刊『商人舎』の編集。
朝の4時過ぎまでかかった。

すべて私自身の原稿が遅れたため。

もう、仕事としての原稿書きは、
40年ほどやっている。

その前も、中学の終わりくらいから、
同人誌に加わって、結構、
真剣に文章や詩を書いていたから、
やがて50年になる。

けれど、ものを書くことほど、
厳しくて、細かくて、辛くて、
生産性の上がらない仕事はない。

まあ、それを職業にしてしまったのは、
私自身なのだから、仕方がない。

それでも、最高の記事を書いて、
2016年1月号は完成。

今年の書き納め。

もちろんブログは毎日、書くけれど。

明け方からちょっと仮眠して、
新横浜へ。

東海道新幹線ひかり。

年末も時間があれば、
駆け巡る。

駆け巡って、考える。
だから、書ける。

駆ける、
考える。
書ける。

乗り込んですぐに、
列車が小田原の手前に来ると、
丹沢の向こうに富士の姿。DSCN8330-5

頂付近には雪が見えて、
白い富士も美しい。
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しかし静岡側からは、
残念ながらその頂上あたりに、
雲がかかっていた。
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名古屋に着いて、
中央本線に乗り換え、
春日井から高蔵寺へ。

そこから南東2.1キロのところに、
平和堂春日井庄名店。
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今年11月26日(木)にオープン。
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愛知県内では15店舗目、
春日井市内では2店目。

5月に平和堂春日井宮町店が開店している。

店舗の北東には高蔵寺ニュータウン、
周辺には新興住宅や大規模団地が開発され、
名古屋の衛星都市の、典型的なベッドタウン。

商圏人口は、1キロ圏で1万人、3888世帯、
2キロ圏では4万1421人で1万7121世帯となる。

小商圏高シェアなど、
あまり細かく考えずに、
魅力ある品揃えと、
精一杯のフレンドリーサービスに徹する。
そんな店だ。

敷地面積7,595㎡、店舗面積1,982㎡。
鉄骨造りのワンフロア。

平和堂はこの600坪スタイルを、
ほぼ完全にものにしてきた。

道路を隔てて斜め前に、
バロー高蔵寺店がある。
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こちらはアメリカで言うコンベンショナル型。

その隣はバロー系の中部薬品。
店名は「Vドラッグ」
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平和堂の強みは、生鮮食品と惣菜。

まず青果部門はクォリティ&サービス型。
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年末だから、
もっともっとボリューム感を出してよい。

鮮魚から精肉への奥主通路は、
ご覧のような客数。
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鮮魚部門がずいぶん良くなった。

そして精肉部門のローストビーフ。
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格段に商品力がついてきた。

しかし、まだまだ。

ライバルはクローガーだし、
目標はホールフーズやトレーダー・ジョーだ。

それも平和堂ならではの「とんがり★こだわり」で、
米国トップのスーパーマーケットと競争してほしい。

店長の茨木慎吾さんと、
店次長の高橋宏尚さん(右)。
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お二人ともアメリカで研修した私の教え子。

そして福田正博さん。
東海営業部グループマネジャー。
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第1回平和堂アメリカ研修会のメンバーで、
商人舎ミドルマネジメント研修会でも、
第1回に栄えあるS級の成績を収めた。

その福田さんが今年末年始は、
この新店に特に力を入れている。

さて日経オンラインの経営者ブログ。
鈴木幸一さんは、
インターネットイニシアティブ会長。
日本のインターネットサービスの草分け。

もう、この経営者ブログを301回書いている。
今日付けのタイトルは、
「『変える』ことの難しさ」

うなづける。

「堅固で大きな組織というのは、
もともと、既存の事業を
維持、運営するためには、
極めて重要なのだが、
維持、管理という機能が濃くなるほど、
ツリー構造で与えられた組織図で言えば、
その箱の中にとどまる発想しかできなくなる」

ドラッカー先生が指摘する、
組織の陳腐化だ。

「会社という全体の中で
機能をするはずの組織図が消えて、
組織図に置かれた小さな箱の範囲内でしか
発想をせず、その行動も同じである」

「着眼大局、着手小局」
2011年10月の商人舎標語。
伊藤忠商事中興の祖・瀬島龍三さんの、
三つの心得の第一の言葉。

「そこには、仕事をする社員がもつ
ダイナミズムは消え、
ひたすら部分的な枠組みの中だけで
物を考える組織の集団が
存在することになる」

「事業の拡大に伴って生まれた組織は、
その事業の範囲内で組織の論理が働く」

だから着眼大局、着手小局。

目をつけ、判断するのは、
大きな視点と高い視野から。
実行、実践するのは、
こまかく、きびしく、しつこく、なかよく。

年末商戦を、この精神で、
駆け抜けたい。

〈結城義晴〉

2015年12月28日(月曜日)

「4年目のアベノミクス相場」と堤清二「わが記憶、わが記録」

Everybody! Good Monday!
[2015vol52]

2015年の最終週。
第53週目。

今日12月28日は、
民間企業は仕事納め、
行政府は御用納め。

小売業、サービス業は、
明日明後日と年末の際の勝負。

日経新聞の『羅針盤』は、
「4年目のアベノミクス相場」のタイトル。
編集委員の北沢千秋さんが書く。

「30日は大納会。大波乱がなければ
日経平均株価の年足チャートは
4年連続で陽線となりそうだ」

「陽線」とは、株取引の用語で、
その期間に始まった株価よりも、
終わった株価が高かった場合のこと。

新年1月4日を「大発会」、
そして12月30日を「大納会」と呼ぶ。

日本の株価は4年連続で、
大発会の平均株価よりも、
大納会のそれの方が高かった。

第2次安倍政権は、
2012年12月26日に始まった。
民主党からの政権交代だった。

そしてアベノミクスは4年目に入る。

北沢さんは、
証券会社の専門家の声を拾いつつ、
そのアベノミクスに評価を下す。

「目立つのは官による民事介入」
企業に賃上げや設備投資を求める。
賃上げには百歩譲って、
分配政策の一環だと考えることができる。
しかし企業への設備投資要求は、
「市場原理にそぐわない」

「企業は海外投資やM&Aなどを積極化し、
リスクを取っている」
それがエコノミストの意見。

安倍政権は「国内総生産」の拡大を望む。
それは「国内で生み出された付加価値」である。

民間企業は「国民総所得」に貢献している。
こちらは「国民が国の内外で生み出す付加価値」

両者にズレがある。

「株式市場が
アベノミクスに賛同してきたのは、
異次元緩和による円安や成長戦略が
投資リターンの増大をもたらす
と考えてきたからだろう」

北沢さんは市場の声を代弁する。
「企業への圧力は
アベノミクスの限界を表している」

最後は再び、相場格言。
「大回り3年」
意味は、「相場の大きな波は
3年で転機を迎える」

「政権交代から丸3年。
来年はアベノミクスの賞味期限が
市場で試されそうだ」

落ちは残念ながら、つまらない。

もう一つ、毎日新聞の『余禄』が、
堤清二さんのインタビュー本を取り上げた。
書名は『わが記憶、わが記録』
004777
あのセゾングループの元代表で、
ペンネーム辻井喬(つじいたかし)の作家。

一昨年、86歳で逝去。

サブタイトルがいい。
「堤清二×辻井喬オーラルヒストリー」
(中央公論新社刊)

Oral Historyとは、
「直接話を聞き取り、
記録としてまとめること」

堤清二という経営者・個人と、
辻井喬という作家・詩人。

両面を持つ人物に、
ジキルとハイドにインタビューするごとく、
しつこく迫った。

迫ったのが、三人の学者。
それも超一流。
政治史学者・政治学者の御厨貴さん、
経済学者の橋本寿朗さん、
そして哲学者・倫理学者の鷲田清一さん。

「家族のこと、
経営の成功と失敗、セゾン文化、
作家活動を縦横に語る」

これは、読もう。

「時に『辻井喬』の世界から動かない語り手を
聞き手が『堤清二』に連れ戻す様子は、
緊張感がある」

これは、読まねばならない。

そしてコラムニストの思い出。
堤さん自身は革新支持でも、
こう語った。
「人間としてまっしぐらに
生きようとしていれば、
右でも左でも構わない」

最近の私の考え方は、
故渥美俊一先生よりも、
堤さんの方が近いかもしれない。

何しろ「流通産業の現代化論者」なのだから。

そして私は、堤さんが登場すると、
必ず上野光平さんを思い出す。

西友の実質的創業者で、
経営者・堤清二の右腕。

コミュニストとしては、
堤清二の師匠。

上野さんこそ、現代化を志向し続けていた。

コラムの最後。
「諸事、二項対立で
論じられることが多かった年が暮れゆく。
腰を据え、来し方行く末を思うには、
堤さんの夢の跡を追った書がふさわしい」

こちらは落ちも、よろしい。

「二項対立」では割り切れない世相を、
二項対立で論じる。

堤さんが最も嫌った論旨だ。

割り切れないことを、
割り切ってしまってはいけない。

そんな風に考えて、
私も来し方行く末を思うことにしよう。

では、みなさん、あと少し。
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

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