結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年12月27日(日曜日)

ジジの入院[日曜版2015vol52]

ジジです。
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ボク、ビョーキです。

目は網膜剥離だけど、
内臓は腎臓病。

だから入院しました。
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横浜ねこ病院。

ここがボクの病室。
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安静にしています。
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おとなりにも、
病気のおともだち。
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入院して点滴。
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右手にしてもらいます。
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管がつながってる。
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ソルラクト。
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ボクはじっとしています。
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さみしい。
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入院してから、
二日目はちょっと、
元気になった。
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よるは、このカゴのなかで、
ねむりました。
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三日目は、ずいぶん、
元気になりました。
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すこしカラダがかるい。
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年末には退院して、
お正月はおうちで、
むかえたい。

そんな心づもりです。
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ご心配、おかけします。

でも、ことし1年のご愛読を、
感謝します。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年12月26日(土曜日)

「史上最も暑い年」の総括イメージは「黄色信号」だった

「史上最も暑い年」
今年はこう、呼ばれることとなった。

今年の漢字一字は「暑」が、
よかったのかもしれない。

アメリカ海洋大気局の月例気象報告書。
「過去136年間で最も暖かい11月」だった。
7カ月連続で月平均気温の最高記録を更新。

11月の世界の地表気温と海面水温は、
20世紀平均を上回り、
観測史上最も暑い年になる可能性が高い。

24日のニューヨークも、
最高気温は22度。

アメリカ合衆国の観測史上、
最も暖かいクリスマスイブだった。

暑い年の原因は、エルニーニョ現象だ。
熱帯太平洋東部の海水温が、
平年に比 べて高くなる現象。

それが世界各地に異常気象を引き起こし、
北半球では暖冬となる地域が多い。

エルニーニョは、
スペイン語で「神の子」を意味する。

その神の子の手は、
世界経済の波乱要因となった。

例えば天然ガス価格は16年ぶりの安値。
暖房需要の減少観測が原因。

日経新聞によれば、
「原油先物相場も軟調に推移」。
しかし天然ガスは暖房需要が多く、
その落ち込みは一段と鮮明。

この天候異変で、
世界的な農作物の不作。
だから食料品のインフレ圧力が懸念される。

環太平洋の農業国も、
軒並み不作や不安を訴える。

フィリピンでは、
「エルニーニョ現象の長期化で、
景気の下振れリスクがある」

タイではコメ農家が水不足に苦しむ。
7・8・9月期の農業部門はマイナス5.7%。

インドネシアでは雨期入りが 大幅に遅れ、
野焼きによる煙害が拡大。

ベトナムの稲作地帯メコンデルタでは、
主要な川の水位が過去90年で最低となり、
穀物や酪農に深刻な被害が出始めて いる。

オーストラリアは乾燥した気候が、
穀物生産に影響を与えている。

ブラジルでは大雨や干ばつで、
サトウキビや大豆の生育が遅れた。

日本の小売業がやはり、
11月の暖冬で不振。

私は嘆いた。
「あ~あ、お天気産業よ!」

しかし「史上最も暑い年」
あなどれない。

日経オンラインの経営者ブログ。
宮内義彦さんが、
今年1年を振り返りつつ、整理する。
オリックス・シニアチェアマン。

「今年は『難しい年だった』との、
一言に尽きるような気がします。
なおかつ、来年に向けても
世界がより良くなるという確信が持てない」

まず第1に政治面。
「シリアを中心とした混乱が
世界の不安定要因となりました」

世界のテロ組織を挙げる。
まずイスラム国のIS、
国際テロ組織アルカイダ、
アフガニスタン反政府武装勢力タリバン、
イスラム過激派ボコ・ハラムなど。

「世界の混迷はさらに深まる」

シリア難民受け入れ問題は、
欧州連合内で亀裂が生じた。

相対的に欧州の地盤沈下が進んだ。

今年の政治をめぐる全体的な情勢。
「国際協調より
国同士の対立色が強く出ている」

混迷、混沌。

残念ながら、
世界の情勢は、
ここから抜け出せない。

第2に経済面。

「中国が世界経済の主役に躍り出ている」
しかし、今年は中国の経済が停滞し、
それがインドを除くBRICsなど
新興国の力も削いだ。

「結局のところ、先進国に
頼らざるを得なくなった感があります」

では先進国は何をしているのか。
「すべての国が金融緩和を
徹頭徹尾進めてきました」

「それによって経済が
壊滅的な状況になる場面は避けられた」

けれど「金融緩和の結果が
どう帰結するかは分かりません」

「来年も金融緩和に頼った経済運営
という流れは変わらない」

「問題はどの国も本格的な
成長戦略を打ち出すだけの力がなかった」

「欧州の多くの国の経済は
腰砕けのような状態になっています」

宮内さんは、世界経済に対しても、
やや悲観的だ。

日本は、日銀は、どう判断するのか。

安倍政権の「新三本の矢」
➀名目国内総生産(GDP)600兆円
②出生率1.8
③介護離職ゼロ

これらの実現。

「そもそも人口が減っていくのに、
GDPを増やすということ自体
あまりにハードルが高く、
達成する見込みが小さすぎる」

「日本は人口問題に対する
危機意識がなさ過ぎる。
来年には欧米を参考にした
移民政策の是非を
議論すべきだと思います」

私も同感。

「介護離職ゼロの達成にしても、
実現までの手立てがみえない」

「これまでの実績からみると、
種々小粒の前向きな政策は生まれますが、
日本の根本的な課題については
避けて通っている感が拭えません」

「結局、経済を支えるのは
金融緩和の1本だけになりかねない」

第3に企業レベル。

「大手企業を中心に
業績は上向いてきました」

株価も日経平均が2万円に近づいた。

「多くの企業が収益の向上に注力し始めており、
日本経済の浮揚に向けた
若干の追い風になっている」

つまりは金融緩和と、
民間企業の努力が、
じわりじわりとプラスにもってきた。

「その間に本格的な成長戦略を
つくる必要があります」

これらを総合して、
宮内義彦の2015年のイメージは、
「黄色の信号」
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「前に進む青色の信号でもなく、
進まない赤色の信号でもありません」

「世界は混沌としており、
注意のランプがともっています」

見識と実績を備えた経営者の、
2015年の見方。

うなづけるところばかりだ。

注意ランプといえば、
山下達郎がコンサートを、
途中で中止した。

原因は喉の不調。
「どうしてもGの音がでない」

「このまま公演を続けることは
お客さまに対して不誠実」

「許されるなら、最初から
もう一度、演奏したい」

山下自身が判断し、盛岡公演は、
予定時間の半分の約90分で終えた。

振り替え公演を開催し、
チケットの払い戻しにも対応する。

山下は、エンターテイナーではなく、
ストイックなアーティストなのだろう。

「Gの声が出ない」
芸術家にとっては、
深刻な「黄色信号」だ。
smie074t319進めか、止まれか。

来年は、ひとつひとつ、
その場その場で、
判断しなければならない。

Think One Thing at a Time.

〈結城義晴〉

2015年12月25日(金曜日)

パート組合員100万人超と来年4月電力小売り全面自由化

2015クリスマス。

一般には、今日まで学校。
小学生も、中学・高校生も、
よく学べ、よく遊べ。

私は朝から、東京・御成門。

東京タワーが美しい。DSCN8273-5

もう正月2・3日の箱根駅伝の、
交通規制のお知らせが出ている。DSCN8272-6
この地点の交通規制は、
2日には7時50分から9時、
3日には12時20分から14時まで。

もうお正月気分が盛り上がる。

今日は最後の取締役会。
Customer Communications。

いい人材が次々に入ってきて、
頼もしい限り。

さて、厚生労働省の労働組合基礎調査。
労働組合加入のパートタイマー従業員。
その数は、前年比5万5000人増の102万5000人。
全組合員に占める割合は10.4%。

100万人で10%。

覚えやすい大台超え。

日本全体の組合員数は988万2000人。
1000万人には至っていない。

組合数は2万4983。
こちらも2万5000直前だが、
296組合が減少している。

雇用者数に占める組合員数の割合を、
推定した数値を「推定組織率」というが、
それはパートタイマーで7.0%。

全国の労働組合の推定組織率は、
過去最低の17.4%。前年比マイナス0.1%。

つまりパートタイマー組合員は増えているが、
組合数と組織率は低下している。

日本の完全失業者数は11月末段階で209万人。
前年同月に比べ10万人の減少。
66カ月連続の減少。

そして失業率は3.3%。

2012年が4.3%、
2013年が4.0%、
そして2014年が3.6%。

世界的に見ると驚異的な数値。

だから、人も集めにくい。

組合という身分保障の組織は、
人を集める際にも必須だ。

小売サービス業の現場は、
パートタイマーによって運営されている。

だからこそ、その組織率も重要になる。

年の暮れ。

来年に向けて、
そんなことを考える。

しかし失業率3%というレベルは、
いい国なんだと思う。

政府の政策というよりも、
国そのものとして、いい。

さて日経新聞に、
すかいらーく社長の谷真さん。

外食は、軽減税率の適用外になりそうだ。
したがって消費増税後、
「価格に見合うだけの価値ある料理を、
提供できない店は淘汰される」

そしてこれまでの「客単価を上げる戦略は、
通用しにくくなる」と見る。

谷さんの実感。
「消費者のメニューや価格をみる目が
厳しくなってきた」

だから今後は、どう、
「客数増を追求していくか」

「期間限定で値のはる料理を出して
客単価を上げるよりも、
手ごろなメニューをそろえる」

もちろん2017年4月に向けて、
国民の価格コンシャスは高まる。

「価格に見合うだけの価値」
これは変わらないし、
バブリーな期間限定高額品は、
拒否される。

ただし「うまい、やすい」という商品が、
減るということではない。

そのすかいらーくは、
電力コストを削減するため調達先を、
大手電力会社から新電力に切り替える。

来年2016年2月から3月にかけて、
新電力のエネットや伊藤忠エネクスに、
電力の調達先を切り替える。
これで1年に1億円程度のコスト削減が見込まれる。

一方、三菱商事とローソンは、
電力小売りを手掛ける会社を設立。
社名はMCリテールエナジー。

MCはMitsubishi Corporationの頭文字で、
三菱商事の略称だから、
「三菱商事のエネルギー小売業」の意味。

三菱商事が84%、ローソンが16%出資し、
資本金は2億5000万円。

MCはすでに2000年に、
新電力ダイヤモンドパワーを設立している。
現在は中部電力が8割の株を保有しているが、
MCリテールエネジーは、
ダイヤモンドパワーから電力を調達し、
まず関東の4000店のローソンで小売りする。

すかいらーくやローソンの動きは、
来年4月の電力小売り全面自由化に対応したもの。

まず2000年3月に第一弾。
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第二弾。
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第三弾が来年4月。
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「電力の小売全面自由化」では、
家庭や商店が対象となる。

2016年1月から、
新規参入の電力会社や地域の電力会社から、
新しい料金プランとサービス内容が、
順次発表される。

そして、2016年4月からスタートし、
様々な料金メニュー・サービスが登場する。

例えば、
電気とガス、電気と携帯電話など、
組み合わせによるセット割引、
ポイントサービス、
家庭の省エネ診断サービスなど。

太陽光、風力、水力、地熱など、
再生可能エネルギー事業者から、
電気を買うことも可能となる。

「電気の地産地消」も可能になる。

そこには当然、既存小売業も参入するが、
ローソンがコンビニとして、
最初に電力事業に参入の意思表示をした。

電力料金は大手電力会社よりも割安にし、
共通ポイントPontaを付与。

来年の春は、
電力小売りの競争が激化する。

もちろんイオンも、
子会社のイオンディライトで、
「エネルギーソリューション」事業構想をもつ。

今年7月には関西電力と組んで、
電力小売りに参入し、
WAONのポイントを付けると発表。

電力全面自由化。
小売店頭での販売。
そして電子マネーとポイントの付与。

こういった流れが、
年明けとともに急激に始まる。

〈結城義晴〉

2015年12月24日(木曜日)

クリスマスイブに「楽観主義で行こう」――その5つの力

クリスマス・イブ。

とはいっても、
月刊『商人舎』2016年1月号の編集期間。
来週の頭が最終責了の期日だが、
それでも考えてみると、20代前半からずっと、
「年末進行」という言葉に、
プレッシャーを受け続けてきた。

のんびりと、あるいはスリリングに、
クリスマス・パーティなど、
やった記憶がない。

学生時代。
「クリスマスの夜」という短い歌を作った。
歌詞と楽曲。

いつだったか、
不満足だったその歌の詞を変えた。

‟さようなら”

さようなら
さようなら
みんな 元気で
さようなら

さようなら
さようなら
みんな ありがとう
さようなら

そうしたらこの歌、蘇った。
ありがとう。

今夜もこの歌、
口ずさんでみた。

ここで、クリスマスイブのお知らせ。

上田惇生先生がまた、
新刊本を出版された。
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『イノベーションと企業家精神』の
[エッセンシャル版]

これは、いい本です。
ぜひ読んでください。

さてWeekly商人舎の週刊特別企画。
[Xmas present企画➀]
イオンスタイル板橋前野町店
イズミヤ撤退の4層店舗を全力改装itabashimaeno_gaikan-600x446
イオンリテール期待のリニューアル店舗。
これが成功すると、都市型多層タイプを、
順次、改装していくことができる。

石井教裕店長が逃げずに、
難問に立ち向かった。
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まずは拍手。

しかしこの年末年始商戦を通した、
修正力こそが問われている。

さてさて、日経オンラインの経営者ブログ。
ユニ・チャーム社長の高原豪久さん。
「楽観主義で行こう」と書く。

クリスマスイブにふさわしい言葉のプレゼント。

まず自分の信条を述べる。
「物事を深刻に考えすぎず、
あらゆる困難に前向きに立ち向かう
というスタンスを楽観主義と呼ぶ」

私も間違いなく楽観主義者。
同感するところは多い。

その楽観主義者の特長の第1。
「いま目の前で起こっている現実への対応」と、
「未来に向かって行動する
『目的志向』に根ざした対応」とが、
しっかりワンセットになっている人。

つまり楽観主義者には、
「未来(目的や目標)」があって、
「いま(手段や過程)」がある。

逆に悲観主義者は、
「未来」と「過去」があるが、
「いま」が無い。

楽観主義者は第2に、
目的を達成するために、
「まっしぐらに必要な準備をします」

「できる、できない、好き、嫌い
という感情はあったとしても、
それに支配されずに判断します」

そして、楽観主義者の第3の特長は、
周りを信頼していること。
周囲の人々と常に、
対等で良好な関係を築こうという意識がある。

反対に、悲観的な人には、
この対等意識が欠けている。

「人より上位に立つか、下位にあるのか。
部下でも、上司でも、相手構わず、
無意識の内に、比較し、
すぐ競争したがります」

いろいろと書いていって、
最後に楽観主義で成長していくために、
大切な5つの力。

第1に傾聴力
―相手が心を開いて話せること
第2にロジカルシンキング力
―成功を準備するに足るだけのものであること
第3に対話力
―相手の立場を尊重しつつ、
相手を説得できること
第4に文章力
―相手に響く、言いたいことが正しく伝わること
第5にタイムマネジメント力
―週単位で優先順位を見極めた、
計画立案と実行ができること

高原さん、
自分の信条と主義を述べるにあたって、
誰よりも自分自身に言い聞かせている感じ。
だからついつい欲張り気味。

しかしその真摯さ、
率直さが、いい。

とくに(4)の「文章力」は、
それを書いている文章そのものが、
俎上に載っているわけで、
勇気のいる発言です。

クリスマスイブ。
楽観主義で行こう。

〈結城義晴〉

2015年12月23日(水曜日)

米国マック「よいクリスマスを」の連鎖と社会マーケティング

今上天皇陛下82歳の誕生日。

おめでとうございます。

「誕生日は、母と父に感謝する日です」。
私はいつも誕生祝いに、このフレーズを使う。

本当にそう思っているから。

さらにマーク・トウェインを付け加える。
「人生で一番大事な日が
二日ある。

生まれた日と、
なぜ生まれたかが
わかった日である」

天皇陛下の今日のお言葉。
「様々な面で先の戦争のことを
考えて過ごした1年でした」

戦争を知らない子供たちが、
私自身も含めて大人になり、
壮年になり、熟年になる。

「先の戦争のことを十分に知り、
考えを深めていくことが
日本の将来にとって
極めて大切なことと思います」

それは『永遠の0』のような知り方では、
断じてない。

そして戦争への思い。
「平和であったならば、
社会の様々な分野で
有意義な人生を送ったであろう人々が
命を失ったわけであり、
このことを考えると非常に心が痛みます」
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イギリス人とフランス人は、
ひどく仲が悪い。

イギリスのユーモア、
フランスのエスプリ。

同じような内容でも、
必ず対峙する。

そのフランス人が、
これだけはイギリスのようであったら良かったのにと、
思うことがある。

それは「王室」の存在である。

イギリスは名誉革命で、
王室を残した。
フランスはフランス革命で、
ルイ16世をギロチンに送り、
王室制度を廃止した。

日本の「王室制度」を無条件に、
賛美するものではないけれど、
皇室があることが日本の特長だと、
ずいぶん年をとってきてから、
思うようになった。

昨日の冬至。

夜、柚子湯に入った。
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今朝も柚子の香りを楽しみながら、
湯につかる。
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1年の疲れが抜けていくようだ。

さて、昨日、王利彰先生のFacebookに、
いい話がシェアされていた。

『グノシー』のブログのタイトルは、
「米マックのドライブスルーで
後ろの車の代金を払ってあげた結果…¡」

12月9日、アメリカはフロリダ州。
マクドナルドの店舗のドライブスルー。
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主人公はトリー・キーヌさんという女性。

「頼んだ商品の代金を支払っていた」

「ふと思い付いて、店員さんに声を掛けました。
『後ろの車の人の分も、払ってもいいかしら?』」

「加えてキーヌさんは店員さんに、
『後ろの人に”よいクリスマスを”と伝えて欲しい』
と頼み、マクドナルドを後にしました」

「後ろの車が会計に来ると、店員さんは
キーヌさんが食事代を払ってくれたことを伝えました。
そして『よいクリスマスを』と」

すると・・・

「キーヌさんの行いにとても感動したその人は、
今度は、自分の後ろのお客さんの
食事代を払わせて欲しいと申し出た」

「こうして繋がっていった親切の連鎖は
どんどん続き、なんと朝9時から昼3時の
この店員さんのシフトが終わるまで、
ずっと途絶えることがありませんでした」

「途中から車の台数をカウントしていったところ、
後ろの車に食事代を支払ったのはなんと250人!
中には後ろの車3台分の食事代を払いたいと
申し出た女性もいたのだとか」

この店員さんは、12年間、
マクドナルドで働いているベテラン。

「このようなことは今まで
1度も起きたことがありません」

「この出来事に参加することができて
本当に恵まれた気持ちです」

ブログはまとめる。
「1人の女性から始まった、
止まらない小さな親切の連鎖。
世界は私たちが思っているよりもっと、
親切心にあふれているようです」

アメリカはいいなあ。
そしてマクドナルドはいいなあ。

そう、思う。

日本マクドナルドが売却されてしまうが、
マクドナルドの良さは変わらない。

もっと健康的で、
もっと断然おいしいハンバーガーが、
この会社には必須だと思うけれど。

ひと月に一、二度、
私に送られてくるメールマガジンの一つ。
日本クレド㈱代表の吉田誠一郎さん。
2015年のクレドの総括。

3つあるが何よりも重要なのが第1。
「社会や世界への貢献意識」の高まりを、
クレドの文章に入れる動きが増えたこと。

これまでは「自社の顧客」にどう貢献するか、
そのことについての宣言が、
ほとんどの企業で優先されていた。

しかし、「顧客」よりも、
「社会や世界の進歩や成長に対して、
自社や自分たちは、
どんなミッションをもっているか」
これを宣言する。

マーケティングの5つのコンセプト。
生産コンセプト、
製品コンセプト、
販売コンセプト、
マーケティング・コンセプト。

最後に社会マーケティング・コンセプト。

2015年の日本のクレドにも、
この第5のコンセプトが色濃く出てきたことになる。

そしてそれは、
マクドナルドの連鎖につながる。

いや、親切の連鎖は、
その会社やその店に、
社会マーケティング特性が潜在するからこそ、
生まれてくるものなのだと思う。

明日はクリスマスイブ。

すべてのみなさんに、
「よいクリスマス」の連鎖を。

〈結城義晴〉

2015年12月22日(火曜日)

世界気温過去最高! 日本マクドナルド売却とLIXIL社長退任

2015年の冬至。DSCN8260-5今日の横浜は、
日の出が6:47、日の入りが16:32。
日照時間は9時間45分。

しかし日が短いというよりも、
日影が長い。
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気象庁の昨日の発表。
今年の世界の平均気温は、
1891年の統計開始以降、過去最高。
平年を0.4度上回る。

いわゆる「地球温暖化」。
要因の一つは「エルニーニョ現象」
太平洋東部の赤道付近で海水温が高くなる。

冬至を迎えた日本の今年の平均気温は、
過去4番目の高さで平年を0.63度上回る。

しかし今年1月・2月とニューヨークを訪れたが、
マイナス10度が当たり前だった。

やはり北米北東部など一部の地域は、
平年より気温が低かった。

しかし広範囲で記録的な高温が続出。
5~6月にはインドとパキスタンで熱波、
太平洋上では「昨夏から続くエルニーニョ」

100年あたりの気温上昇は、
世界が0.71度、日本は1.16度。

クリスマスケーキが売れないはずだ。

そのかわり、ハロウィンの影響で、
クリスマス扮装大会は盛大だろう。

今年のクリスマス商戦、
店長はサンタクロースの扮装、
絶対に必要だ。

さて、おめでたくはないニュース続出。

第1に「日本マクドナルド売却」
日経新聞一面トップのスクープ記事。

日本マクドナルドホールディングスの株式は、
米国マクドナルドが約5割を保有する。

その15~33%分を相対売却する方針、
売却額は1000億円規模の見通し。

つまり経営権を明け渡す。

売却先は日本の総合商社や投資ファンド。
現在5社程度に譲渡を打診中。

アメリカのマクドナルドも経営は芳しくない。
しかし日本はもっと苦しい。

しかも日本市場は、
マクドナルドの世界戦略のなかで、
「基礎市場」という4番手のマーケットだ。

同社は現在、世界を4つに分けている。
第1がアメリカ市場。
第2は業績牽引国際リード市場、
第3が高成長期待市場、
第4が基礎的市場。

この基礎市場は、
中東、インド、中南米など、
約80の国・地域。

そしてこれらのマーケットでは、
現地企業がエリアフランチャイジーとして、
米国本社にロイヤルティを払う。
日本マーケットもこの位置づけだ。

しかしこの売却劇は、
「ジャパン市場に魅力がない」というよりも、
「日本マーケットが難しい」ことを、
あらためて世界に示したことになる。

いいことかもしれない。

日本マクドナルドホールディングスは1971年に、
故藤田田氏の藤田商店と米マクドナルドが、
共同出資で設立し、
2001年にジャスダック上場。
2002年に持ち株会社に移行。
そして2003年に藤田商店との契約が解除され、
米国本社主導の経営体制が始まった。

2004年に、原田泳幸CEO登場。
現ベネッセコーポレーション代表取締役社長。
2014年まで10年間CEO。
前半はイケイケどんどんだったが、
後半は今回の売却劇の原因を作った。

昨2014年12月期の売上高2223億円。
店舗数3093店。
フードサービス産業第3位。

まだまだ手放す必要のない会社だ。

しかし本国にすら手が回らないマクドナルドは、
日本市場を専門家に任せて、再生するのが、
手っ取り早いと判断した。

しかし総合商社や投資ファンドにそれができるか。

まったくの私見だが、一番いいのは、
セブン&アイ・ホールディングスが受けることだ。

それを阻止しようと、
三菱商事&イオンが動くかもしれない。

日本マクドナルドの株価は、
昨日時点で2943円、
時価総額は約3900億円。

これは外食業界首位。

それを1000億円で買えるならば、
ひどく安い。

アッと驚く結果になるかもしれない。

今日の第2のニュースは、
「藤森義明LIXIL社長退任」
来2016年6月に瀬戸欣哉さんに交代する。
瀬戸さんは工具通販MonotaRo(モノタロウ)会長。
藤森さんが64歳、瀬戸さんが55歳。

藤森さんは米国ゼネラル・エレクトリック出身で、
辣腕の専門経営者として注目された。

まず国内企業群を再編成し、
海外企業を買収して、
統合作業に入った。

日本マクドナルドの原田前CEOと、
ちょっと似たところがあって、
ドライ経営で危なっかしかったが、
「やはり!」といった印象だ。

企業価値を高めるためには、
そこで働く人たち自身の価値が、
高まらねばいけない。

唐突な引退劇に、藤森さんの発言。
「会社を大きくしてきた自負がある」

この発言は時代錯誤。
現在は「大きいことはいいことだ」の時代ではない。

「5年を1つの区切りで考えていた」
これも原田泳幸と似ているが、
それでは働く者たちにとって、
たまったものではない。

小売業やフードサービス業は特に、
この考え方ではうまくいかない。

LIXILの前身の一つはトステム㈱。
その創業者は潮田洋一郎さん。

潮田さんに請われて、
藤森さんは2011年8月に社長に就任。
その前に、トステムを中心に、
㈱INAX、新日軽㈱、東洋エクステリア㈱、
そして第一次㈱LIXILが統合されて、
現在のLIXIL誕生。

現時点で、建築材料・住宅設備機器業界日本最大。

後任の瀬戸さんは珍しく、住友商事出身。
米国資材流通企業WWグレンジャーとの共同出資で、
モノタロウを設立し、上場させた。

事業者向け資材のEコマース事業を成功させ、
「町工場にとってなくてはならない存在」に育てた。

総合商社出身で、
ゼロから企業を作った手腕は、
藤森さんにないもので、
大いに期待できる。

日本マクドナルドも、
どこが請け負うかは別にして、
本気のプロデューサーが必須である。

サラ・カサノバはそれでも、
彼女なりによくやっていると、
私は思う。

〈結城義晴〉

2015年12月21日(月曜日)

塩野七生のリーダーの条件「貧相」でなく「明るい顔」

Everybody! Good Monday!
[2015vol51]

2015年第52週。
今年1月1日が水曜日で、
その第1週から勘定すると、
第52週になる。

つまり1年365日は、
まるまる52週と1日であるから、
どうしても53週になるわけ。

あと1週間と4日で、
今年が終わる。

無呼吸泳法で頑張ろう。

Weekly商人舎の日替わり連載。
月曜朝一・2週間販促企画。
年末までの一気呵成を示す。

火の玉のごとき落日暮れ早し
〈朝日俳壇より 堺市・吉田敦子〉

明日は冬至。

明後日が天皇誕生日、
明々後日がクリスマスイブ、
金曜日がクリスマス。

そしてクリスマスの夕方から、
もう年末商戦に入って、
日本固有の年末風景が訪れる。

ああ、日本に生まれて良かった。
そして2015年が終わる。

しかしこれから2週間は「際の勝負」

サッカーやラグビーで言えば、
タイムアップ前の最後の5分間や、
インジュリータイム(Injury Time)。

サッカーでは、
アディショナルタイムが正式名称、
ロスタイムは和製英語。

マラソンで言えば、40キロ地点を過ぎて、
残りの2.195キロ。
正念場。

しかしこの時点で実は、
たいてい勝負は決まっている。

ただし本当に時たま、
逆転することがある。

優勢に進める企業や店は、
その逆転が起こらないよう際の勝負を丁寧に。

劣勢の企業や店は、
歴史的逆転のための際の勝負を。

極月や仕事が仕事連れて来る
〈朝日俳壇より 今治市・横田晴天子〉

「極月」は12月のことで、
「ごくげつ」あるいは「ごくづき」と読む。

商売は別に、
勝った負けたではないけれど、
そう考えた方が、おもしろいし、
私などやる気が出る。

ただし、正々堂々、
公明正大な勝負であること。

明日来るを信じて眠る冬紅葉
〈同 尼崎市・橋本絹子〉

「冬紅葉」は、
散り遅れて少しだけ残っているもみじ。

今日は一日、
横浜商人舎オフィス。
午後、来客。
DSCN8250-5
右が、㈱万代長岡京店店長の津田睦さん、
真ん中は、東尾理恵さん、
人事部教育チームマネジャー。

来年度の相談。

忙しくなりそうだ。

さて、日経新聞のコラムニスト平田育夫さん、
「核心」で「アベノミクス、隠せぬ現実」を指摘。

安倍晋三政権が発足してから、
この12月26日で丸3年が経過する。

「金融緩和中心のアベノミクスは、
円安、株高をもたらし、
一見、華々しい」

しかし、その実、国内総生産は、
「この3年間でわずか実質2.3%の増加」。
これは1年平均で0.76%のプラス。

同期間の米国は6.7%増。
つまりアメリカの3分の1。

コラムニストが指摘するのは、
「働き手の減少や低い生産性」。

例えば米国販売が好調な自動車業界は、
期間従業員の争奪が激しく、厚待遇を競う。
「月収32万円超」
「光熱費と水道代含め寮費無料」
「35カ月皆勤なら慰労金306万円」など。

しかし「完全雇用に近い今、容易には集まらない」

小売業、サービス業となると、
もっと集まらない。

日銀の企業短期経済観測調査。
いわゆる日銀短観。
「人員不足感はバブル崩壊直後以来、
23年ぶりの強さ」

現役世代である15~64歳の人口は
この1年で99万人のマイナス。
団塊の世代の退職も理由の一つ。

コラムニストは「潜在成長率」を問題にする。
「労働力や生産設備、技術など
供給面から推計する成長の実力」

内閣府試算では日本の実質は0.5%、
アメリカは2%弱。
アメリカの4分の1。

そうすると、需要が増えても、
「0.5%以上の成長は長続きしない」

安倍首相が目指す実質2%成長は、
はるかかなた。

「だが政府の取り組みは腰が引けている」

例えば、「3000億円以上の予算を使い、
低所得の高齢者らに3万円の給付金を配る」

コラムニストは斬って捨てる。
「選挙にらみのばらまきは
供給力強化にはつながらない」

私も賛成。

成長力向上のため
本当に必要な政策は何か?

第1は「労働市場の改革」。
第2は「規制改革」。

しかしこれらもままならず、結論は、
「生産性や競争力の向上を
地道にやるしかない」

そして「2%より低い成長でも財政が改善し、
社会保障も回るよう改革を急ぐしかない」

この「しかない」の言い回しが出ると、
「できない」を意味することになる。

作家の塩野七生さんが来日している。
『ローマ人の物語』の著者で、
『ギリシア人の物語』第一巻を発刊したばかり。

日経新聞が塩野さんに、
安倍晋三を評論させる。

おもしろい。

「2度も首相としてチャンスをもらい、
それで何もしなかったら
政治家でないだけではなく、男でもない」
2013年秋に塩野さんはそう言った。

そして発奮して、アベノミクス。
だから「むしろ安倍さんには
やりたいだけやらせたらいい」

しかし小泉純一郎との比較。

「小泉さんはいつも
起承転結の起しか言わない人だった。
安倍さんは長々と話していると、
聞いているほうもわからなくなるけど
自分もわからなくなるところがある」

「でもヨーロッパでは安倍さんは
なかなか評判がいいですよ」

さらに「指導者の条件」

「安倍晋三という男は
決して貧相ではない。
これはやはり大切な点です。
言うことはなんだかわからないところがあるけど、
かわいいところがある。
一生懸命やろうとしているのは確かです」

「政治のリーダーは
美男である必要はないのです。
でも明るい顔である必要はある」

女性リーダーについても一言。

「女の人は、男社会だと言って文句を言う。
しかし抗議するのにもエネルギーがいる。
人間にはだいたい一定のエネルギーしかないから、
抗議するのにエネルギーを使ってしまうと、
創造するエネルギーがなくなってしまう」

「これが日本の多くの
有識の女たちのありさまです」

日本のリーダーについて。
「やっぱり辛気くさいのはダメです。
だって世の中、全部
辛気くさい話ばかりなのに、
リーダーまでも辛気くさい顔をしていたら
やる気が起きますか」

貧相ではいけない。
辛気臭いのもまずい。
美男でなくてもいい。
明るい顔であること。

年末商戦も同じだ。

とにかく、リーダーは明るい顔で。
みなさんも、明るい顔で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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