万代大学「Financial ManagementとData Driven」の「到達点」

国会の党首討論。
首相に野党党首6人が質問して、
首相が答える。
論戦でも討論でもない。
たった45分間という設定もあって、
まったくの凡戦。
日本の政党政治家のレベルの低さが際だった。
この党首討論は、
イギリスの議会をモデルにしている。
1999年11月10日の第146回日本国国会。
内閣総理大臣は自民党の小渕恵三。
野党党首は民主党の鳩山由紀夫、
日本共産党の不破哲三、
社会民主党の土井たか子。
イギリスは二大政党制だから、
対論形式となる。
だから議論が展開され、深まる。
対論者が三人くらいなら、
まだいいだろう。
今回は野党から6人も出てきて、
次々に自己アピールするだけ。
これでは討論にならない。
首相も官僚が書いたものを読むだけ。
政党政治家の質が落ちている。
失望した。
大阪は朝からいい天気。
東大阪市の㈱万代本社へ。
右は会議棟。

その会議棟の1階大ホールで、
今日は万代知識商人大学の講義。
通称、万代カレッジ。

企業内大学の万代カレッジも11期。
3月の「ミッションマネジメント」から始まって、
5月のテーマは「フィナンシャルマネジメント」。
まず受講生によるレポート発表。
受講生は毎回の講義後に、
2000字ほどの課題レポートを書いて提出する。
その趣旨を短く発表する。
これがプレゼンテーション能力を養うことにもなる。

これを磨けば、
短時間でもいいスピーチができるようになる。
党首討論に出ても大丈夫だ。
最初にマネジメント体系の説明。
この体系に沿ってカリキュラムができている。
11期生に質問すると、
きちんと全部答えてくれる者が一人いた。
3月の開講講義の内容をしっかり覚えていた。
全員が見倣ってほしい。
Financial Management。
初めはいつも流通詩人の詩。
「数字は好きですか」
あなたは数字が好きですか。
実は私は大好きなのです。
数字の向う側の世界を、
数字を通して垣間見る。
そして前向きに、肯定的に、
モノを考える。
数字に媒介してもらうことによって、
雑念やしがらみや怨念が消える。
ゲーム感覚で、むしろ純粋な気分で、
状況が見えてくる。
数字はそういった
浄化の機能を持っているのです。
想像力を刺激する要素を
そなえているのです。
ただし、数字で人を
縛ってはいけません。
せっかくの浄化作用や想像の力が、
いっぺんにかき消されてしまいます。
いちじく
にんじん
さんしょに
しいたけ
ごぼうに
むくろじゅ
ななくさ
はつたけ
きゅうりに
とうがん
数字と商品を素直に結びつけて、
商業ビジネスにかかわる私たちは、
毎日、毎日、夢を、
追いつづけています。
数字は清くて、正しくて、
美しくて、しかも現実的です。
数字と商品を愛でることこそ、
私たちの仕事なのです。
さあ、あなたは数字が好きになりましたか。
私と同じように大好きになりましたか。
〈結城義晴『Message』より〉
いちじく、にんじん……は、
日本のわらべ歌。
数え歌でもある。
まず「Financial」の発音。
①「フィナンシャル」は米語:アメリカ英語。
②「ファイナンシャル」は英語:イギリス英語。
意味は同じだ。
万代大学では米語を使っている。
それから伊藤雅俊の「商才と算盤」
岡田卓也の「大福帳と見競(くらべ)勘定」
数字を大切にしたチェーンだけが、
最後まで残っている。
そして簿記と会計と財務の意味の違い。
ここまでで1時間が過ぎて、
第1講座が終わった。
第2講義は頓宮博さん。
取締役広報IR室・法務管財部・秘書室担当。

フィナンシャルの基礎知識から、
万代と有力チェーンとの業績比較まで、
実に豊富な資料で講義してくれる。

頓宮さんはもともと三井住友銀行の銀行マンだ。
だからこのFinancialのプロでもある。
休憩を挟んで2時間15分の戦略的な講義で、
11期生には学ぶことが多かった。
ありがとうございました。

午後は再び結城義晴の講義。
私も損益計算書と貸借対照表、
そしてキャッシュフロー計算書の解説をする。
いつもどう説明すればわかりやすいかを考えている。
貸借対照表の「借り方」は、
「り」がついていて、「り」と言う平仮名の字は、
左に流れるから左側。
「貸し方」は「し」と右に跳ねるから右側。
商業高校などの教え方。
ちなみに英語で「借り方」はdebit、
「貸し方」はcredit。
debitには「引き落とす」「差し引く」の意味があり、
creditは「入金する」「信用する」を意味する。
これがクレディットカードとデビットカードの、
ネーミングに使われた。
頓宮さんの講義の資料も使わせてもらって、
万代の経営数値も説明した。
さらに私のFinancial Managementでは、
「実地棚卸し」をきちんと説明する。
商売の大原則だからである。
実際にはアウトソーシングすることも多くなった。
しかし「棚卸し」の原理とともに、
「粗利益」や「ロス」の導き出し方は、
熟知しておかねばならない。
「原価法」と「売価還元法」の違い、
そして「在庫」の意味と重要性。
これは商売の根本原理である。
社内講師二人目は小宮秀友さん。
伊丹荒巻店のフラッグショップ店長。
万代知識商人大学3期生。

店舗経営者である店長としての数値の見方、
コントロールすべき数値などについて、
現場に即した講義をしてくれた。

フラッグショップ店長の視点は、
受講生にとっても学ぶところが多い。
小宮さんはこの講座では2年ぶりの講義。
実践的でいい講義だった。
お疲れ様でした。
総括講義は再び結城義晴。

総資本経常利益率は、
貸借対照表と損益計算書の両方にかかわる指標だ。
だから日本の小売業やサービス業では、
このROAを大事にしてきた。
その各社比較、米国チェーンとの比較をした。
さらに分配率経営、人時生産性。

最後に「上げる数値と下げる数値」、
意外に大切な「保つ数値」
データドリブン経営をまとめとした。
その到達点。
「到達点は、データを原動力として、
組織の風土を変えることです。
データが主役ではありません。
データという真実の前では、
トップも店長も若手も
対等で平等であるという意識を
組織全体で共有することなのです」
(結城義晴)
御堂さんは1年間、講義を聴講しつつ、
11期生の成長を見守ってくれる。
ありがたい。

さて、あなたは数字が好きですか?
〈結城義晴〉

























