結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年12月20日(日曜日)

ジジが待ち遠しいクリスマス[日曜版2015vol51]

ジジです。DSCN8219-5

そとは、さむい。
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でも、おとうさんは、
あれです。
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相模湾がうつくしい。
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富士山もくっきり。
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ことしもいそがしかったので、
リフレッシュ。
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ボクはおうちのなかを、
のろのろあるき。
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あんまり、はやく、あるけない。
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キッチンのほうにも、
あるいていきます。
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そしてシーバをいただく。
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たいてい、一日中、
ハコのなかでねています。
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クリスマスツリーのよこのハコのなか。DSCN8248-5

もうすぐ、クリスマス。
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チェンバロのうえにも。DSCN8245-5

洗面所にも。
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玄関のところにも。
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本棚にも。
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そして窓辺にも。DSCN8239-5

クリスマスには、
もうちょっと、
げんきになりたい。
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ことしは、いつもよりも、
クリスマスがまちどおしいです。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年12月19日(土曜日)

セブン-イレブン焼き菓子「売り方の原則」と「ダイエー」を残す

セブン-イレブンの焼き菓子。
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クリスマスケーキはここまで、
全国的にいい動きを見せていないが、
焼き菓子は売れている。

特にレーズン・サンド。
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これは別の店だが、
エンドでこれだけフェースをとれば、
間違いなく売れる。
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新しい、いい商品を開発して、
オーソドックスな売り方をすれば、
必ず売れる。

大久保恒夫の「5つの売り込み方」
現在はセブン&アイ・フードシステムズ社長。

第1が、「優位置陳列」。
顧客が多く通るところ、よく目が届くところを、
大久保さんは「優位置」と称する。
セブン-イレブンの場合も、
ゴンドラエンドは優位置の代表。

第2は、フェースを広げる。
陳列フェーシング数を増やせば、
目立ちやすくなる。

第3は、「豊富感」。
そのために在庫を多く持って、積み上げる。
陳列棚にいっぱいにする。

第4に、「POP」をつける。
商品の良いところを的確にアピールする。

最後に第5に、「接客」をする。
余裕があれば、声を掛けて、
推奨販売をする。

鈴木哲男さんは「重点商品」の売り方を、
簡潔に説明する。
ご存知、52週MDの権威。

第1に目立つところで陳列する。
これは大久保さんと同じ。

第2に目立つように陳列する。
ここに陳列技術が登場する。

このテクノロジーとして、
定型陳列と変化陳列がある。

これは鈴木國朗さん。

変化陳列が目立つプレゼンテーション。
ただし変化陳列ばかりでは、
全体がごちゃごちゃして、
かえって目立たない。

定型陳列7割、
変化陳列3割が目安。

もちろん企業によって、
フォーマットによって、
プレゼンテーションの政策は、
異なってよろしい。

この際、POPを活用するが、
その「POPの原則」がある。
①商品自身で語らせる
②商品自身で語り得ないもののみ
POPをつける

そして POPを取り付ける場合の大原則。
③安い商品はより安く見えるPOP
④良い商品はより良く見えるPOP

コトPOPのつけ過ぎは、
変化陳列のやり過ぎと同様に、
売場がごちゃごちゃになって、
顧客にわかりにくくなる。

鈴木さんの「重点商品の売り方」、
第3は商品のバラエティを増やす。

そのためにひとつは単品を増やす。
つまり量目、サイズ、価格などを増やす。

二つは、同じもの、似たようなもの、
関連するものは1カ所に集める。
セブン-イレブンの焼き菓子エンドはそれだ。

セブン-イレブンの焼き菓子売場を見て、
「原則」の重要性を感じた。

小売業も製造業も卸売業も、
このくらいのことは知っておくべきだ。

それが知識商人の条件である。

さて、日経新聞が報じたが、
「一般社団法人ダイエーグループOB会・飛翔会」が、
この25日のクリスマスに設立される。

設立時点で、会員数500人超。
元ダイエー役員や社員が参加する。

うれしい話だ。

会長には藤原謙次さんが就任。
適任だ。

藤原さんは昭和44年ダイエー入社、
その後、ローソン社長・会長を歴任、
ファンケル社長・会長も務め、
現在は㈱カカクコム、㈱サンドラッグ取締役。

ダイエーは今年1月に、
イオンの完全子会社となった。

そして、食品スーパーマーケット企業として、
再生を図る方針だ。

この際、店舗バナー名は、
「グルメシティ」を使っているし、
2018年度を目途に、
「ダイエー」の店舗名が廃止される。

そこで藤原さんたちは、
一般社団法人名に「ダイエー」の名称を入れて、
日本「流通革命」の中核的な役割を果たし、
チェーンストア産業づくりに貢献した、
その歴史や功績を語り継ぐ。

私は「商人の本籍地と現住所」を、
主張している。

「本籍地ダイエー」――そんな商人は多い。

そのダイエーの名称が残る。
彼らにとって「本籍地」が、
いつまでも存在し続けることになる。

今月の月刊『商人舎』の【特集】は、
「流通革命論」の軛(くびき)を断つ
2015脱チェーンストア経営の弁証法
これは裏返せば、
ダイエーの総括でもあった。

後藤新平の言葉。
金を残すは下策、
事業を残すは中策、
人を残すは上策。

前にも書いたが、
中内功さんは、
きっと後藤新平の言葉を、
思っていたに違いない。

中内さんは巨額の借金を残し、
ダイエーという事業体は残りそうもないが、
多くの優秀な人材を残した。

まさに「人を残す」の実践者だった。
その人材たちが組織をつくる。

いい時期に「ダイエーグループOB会」が、
一般社団法人として発足する。

うれしい話だ。

〈結城義晴〉

2015年12月18日(金曜日)

11月の百貨店お天気商売とJフロント奥田務の「技術と芸術」

11月の小売業営業成績は、
ずいぶんと悪かった。

Daily商人舎は、
百貨店の11月は8カ月ぶりのマイナス、
その理由はお天気‼

今日は午前中、
第一屋製パン㈱の取締役会。
その後、懇親会。

それから、商人舎オフィスに戻って、来客。IMG_7441-5
オール日本スーパーマーケット協会のお二人。
前田伸司さんと藤間香奈さん。

来年1月14日の協会の新年トップ研修会で、
パネルディスカッションが開催されます。

パネラーは、会長副会長。
会長の田尻一さんはサミット㈱社長、
副会長の福谷耕治さんは、
㈱関西スーパーマーケット社長、
同じく副会長で㈱コノミヤ社長の芋縄隆史さん、
㈱とりせん社長の前原宏之さん、
そして㈱ヤマナカ社長の中野義久さん。

私がコーディネーター。

前田さんと藤間さんは、
その打ち合わせにやってきてくれた。

おもしろくて、
役に立つ。

そんなパネルディスカッションにします。
ご期待ください。

さて、2015年冬のボーナス。
経団連の最終調査集計
比較可能な157社の妥結額。
1年前の2014年冬に比べ3.79%増。
その平均額は 88万593円。

3年連続で増加。

製造業は4.19%増の89万6279円。
1997年以降、過去最高金額。
まだまだ製造業優位の社会だ。

これからの年末年始商戦で、
この最高ボーナスの使い道を、
小売サービス業が受け止めたい。

さて今月の日経新聞『私の履歴書』
J・フロントリテイリングの奥田務さん。

今日はアメリカ留学中の、
ブルーミングデールでの研修の話。

1974年(昭和9年)、奥田さんは、
ニューヨーク州立大学のFITに留学する。
ファッション・インスティテュート・オブ・テクノロジー。
1975年夏、優等賞で卒業。

その後、最後にブルーミングデールで研修。
現在はメイシーズに買収されてしまったが、
当時は世界で最も刺激的な百貨店だった。

日本でも西武百貨店池袋店は、
1975年に有名な第9期改装を終えて、
斬新なマーケティングを展開していた。

百貨店から専門大店への転換を標榜し、
デザイナーズブランドを採用し、
西武美術館やリブロポートなどを敷設。

テーマは「遊休知美」で、
「モノ」から「コト」へのコンセプトは、
もうすでにこの時点で打ち出されていた。

糸井重里のコピーを使ったイメージ戦略は、
1981年の「じぶん、新発見。」
「不思議、大好き。」、
1982年の「おいしい生活。」

私が初めてニューヨークを訪れ、
当然ながらブルーミングデールに行ったのは、
1978年の11月だったが、
日本の百貨店もすごかったけれど、
ブルーミングデールは次元を超えていた。

当時のCEOはマーヴィン・トラウブ。
「店は劇場だ」が口癖。

奥田さんが家具売場で研修していると、
トラウブが巡回。

「トム、ミュージカルを見ているか。
美術館には足を運 んでいるか」

トムは奥田さんのニックネーム。

「理屈も重要」だが、
「感性を磨く必要性」がある。

「理屈と感性」
言い換えれば、
技術と芸術。

最高峰のリテールには、
その両方が必要なのだ。

着るもの、持つもの、使うもの。
高額品でなくともいい。
自分らしいセンスのあるもの。

それを身に着け、使い、
生活することが、
店に、売場に、
自分らしい芸術性をにじませる。

奥田さんがブルーミングデールで、
研修を終えようとしているころ、
同社幹部から言われた。
「もう少し英語の勉強をして、
日本に帰らずこのままいたらどうか。
バイヤーの道があるぞ」

奥田さんも述懐する。
「この誘いには心が揺れた」

しかし、この発言が重要だ。
「気力も体力も充実していたが、
弱肉強食の厳しい世界を
このまま続ける自信は
どうしても持てなかった」

アメリカのビジネス社会は、
弱肉強食の厳しい世界だ。

それを実感したことが、
その後の大丸社長・奥田務に、
極めて大きな影響を与える。

それにしてもブルーミングデールは、
メイシーズに買収されてしまった。

西武もそごうと統合し、
今やセブン&アイ・ホールディングス傘下。

大丸は松坂屋と統合し、
J・フロントリテイリング。

しかし商売の技術と芸術は、
今も変わらない。

「モノ」から「コト」へのトレンドは、
ハードウェアからソフトウェアへ、
そしてヒューマンウェアへと進化を果たす。

「変わるという事実だけが変わらない」
これは倉本長治だ。

〈結城義晴〉

2015年12月17日(木曜日)

米国「異常な7年間の終わり」と千億円軽減税率対応支援策

今日は冬型の気候。
商人舎オフィスの裏の遊歩道。
木の葉も散ってしまった。DSCN8196-5

午後、イオンから来客。
イオンリテール㈱の小河原好弘さんと、
イオンコンパス㈱の高柳優子さん。DSCN8194-5
小河原さんは今秋、
アメリカにご一緒したが、
人事部人材育成グループマネジャー。

今年の総括と来年の展望。

「顕著な成果を出す」
それが2016年に目指すもの。
そのために必要な条件を挙げて、
検討することになった。

よろしく。

そのアメリカ合衆国の中央銀行は、
連邦準備理事会(FRB)。
2006年6月以来、9年半ぶりに、
短期金利の指標の誘導目標を引き上げた。
これまでの0~0.25%から、
0.25~0.50%に。

0~0.25%というのは、
事実上のゼロ金利政策。

リーマンショック後の2008年末から、
このゼロ金利は続けられ、
解除は7年ぶり。

アメリカは景気回復と雇用率上昇が続く。
ジャネット・イエレン議長も自信の発言。
「中期的に2%のインフレ目標は達成できる」

イエレン女史の表現は、
「異常な7年間の終わり」

来年のアメリカ研修も、
ますます楽しみになってきた。

好況のなかで、
米国チェーンストアは、
思い切ったイノベーションを、
見せてくれるに違いない。

今日は夕方から、
商人舎magazineのWeb会議。

私が渡米していたこともあって、
3カ月ぶりのミーティング。

実に有意義な会議となった。

その後、メンバーで忘年会。
会場は商人舎御用達の「魚盛」。

飛び切りの鮮度の刺身から始まって、
ニジマスの塩焼き、鯖の味噌煮、
魚と野菜の天麩羅、
そして鰤シャブ。

要は魚のフルコース。
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刺身にしてもいい鰤。
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全員大満足。
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私の隣はWebコンサルタントの猪股信吾さん、
Facebookコンサルタントの内田憲一郎さん、
㈱プラージュの谷ツ田一成さん。
そしてWebデザイナーの田中翔太さん。

来年もよろしく。

さてアメリカの好況の一方、
日本では政府与党が軽減税率導入を進める。

日経新聞の記事は、
「レジ改修に1年以上」

もう軽減税率導入は確定したかのようだ。

「中小のスーパーや青果店が
軽減税率に対応できるようにする」ため、
「今年度予算の予備費を活用」する。

「8%と10%」の二つの税率に対応するために、
レジスター改修や商品管理システム更新は、
2017年4月までに済まされねばならない。

政府は1000億円超の予算を採って、
それを支援する。

予備費は国会審議が不要で、
閣議決定だけで執行できる。

まずは時間の問題。
レジシステム・メーカーが、
軽減税率ソフトを開発するのに、
半年程度かかる。

その後、ソフトを導入し、
商品データベースに打ち直す作業などに、
さらに半年から1年かかる。

軽減税率を盛り込んだ法改正は、
来年6月ごろ出揃うらしい。

そうすると17年4月のスタートまで、
10カ月の猶予。

そこで1000億円を投入する。

税金をより多く集めるために、
消費増税をしておいて、
その際、軽減税率を導入するために、
まず税金を1000億円使う。

さらに今日、自民党の厚生労働部会などは、
「臨時給付金」案を合同会議で了承。
「お年寄りら1250万人に来年1人3万円を配る」
単純計算で3750億円。

小泉進次郎農林部会長は、
基本的な考え方を質して反対したが、
加藤勝信1億総活躍相と、
稲田朋美政調会長が押し切った。

絶対多数の与党勢力を利して、
税のバラまきが行われつつ、
増税のために税を使う。

本末転倒。

経済団体も流通団体も、
こぞって反対するのは、
自分らのコスト負担が第一の理由ではない。

こういった無駄な税金の使い方が、
経済を停滞させるからだ。

さらに支援策として投入される1000億円は、
別にメーカーに落ち度はないけれど、
最終的にメーカーに落ちる。

中小食品小売業も大変だけれど、
中堅小売業も大手小売業も、
同じようにコスト負担に耐えねばならない。

一方、外食産業は、
2%分の割高感の影響を受ける。

公平な競争は阻害される。

つまり政府にはいまだに、
重厚長大産業を重く見て、
軽薄短小産業を軽くあしらう傾向がある。

このことは商業者自身が、
自覚しておかねばならない。

小売商はどうせ烏合の衆。
減税してやれば何も言わない。
そんな意識がどこかにないか。

競争は公明正大に店頭で、
政策は大義を持って一致して。

税金を払う。
その徴収に協力する。

国民として、その労を、
惜しんではならない。

しかし古い序列意識は正さねばならない。
商業の地位を正当に位置づけるために。

〈結城義晴〉

2015年12月16日(水曜日)

名人会忘年会と「インターネットの進歩と破壊」

昨日は、名人会の忘年会。DSCN8167-5
1989年に私は、
月刊『食品商業』編集長に就任した。
その時、筆者のみなさんが、
お祝いのゴルフコンペを開催してくれた。

故杉山昭次郎先生も、
荒井伸也さんもご参加くださった。
荒井さんは当時、
サミット㈱副社長だった。

そのメンバーのみなさんが、
一回きりで終わらせるのは、
もったいないということで、
2カ月に1回くらい、
ゴルフを楽しむ会をつくった。

それがいつからともなく、
「名人会」と名乗ることになった。

「迷人会」などと自嘲気味だった時もあるが、
段々、みんな図々しくなって、
いまや、こだわることなく、
「名人会」と称している。

2年前の9月に小森勝さんが亡くなって、
現在のメンバーは、
右から土井弘さん、
浅香健一さん、鈴木國朗さん。DSCN8170-5
もう26年も続いている会で、
鈴木さんも来年は還暦。
土井さんが今年69歳、
浅香さんが68歳。

いまだにみなさん、
悠悠自適の現役で、
ゴルフにも打ち込んでいる。

土井さんは、電通切っての流通通で、
現在は、東洋学園大学非常勤講師、
綜研情報工芸顧問。
大学では「広告論」を教授し、
商人舎magazineでの執筆は、
「日記調査と生活導線マーケティング」

浅香さんは、
㈱リテールマーケティング研究所所長。
立地論の専門家で、
ブログネームは「リッチマン」

鈴木さんは、
㈱アイダスグループ代表取締役社長で、
今年もヤオコー特集やチラシ特集で、
論陣を張ってもらった。

年を忘れつつ、
感謝申し上げたい。

そして今日は、
東京。有明。
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TFTビルのブルーチップ㈱を訪問。DSCN8193-5
左は取締役営業担当の伊藤義明さん、
右が営業統括部長の鍋島丈夫さん。

社長の宮本洋一さんと対談。DSCN8179-5

実に、いい内容でした。
特に全国のローカルチェーンの経営幹部には、
最新の情報と必須の提言があって、
私もずいぶん考えさせられた。
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ありがとうございました。

さて日経オンラインの経営者ブログ。
鈴木幸一さんが連載している。

㈱インターネットイニシアティブ会長。
インターネットは進歩か、破壊か

インターネットは小売業にも、
サービス業にも、
決定的な影響を与えている。

言わずもがな。

鈴木さんは言う。
「世界は、インターネットという
技術革新を前提として
仕組みごと変わっていかざるを得ない。
もはや、この巨大な技術革新を
止めることはできない」

そして我が日本に対する評価。
「日本は技術的な課題には素早く対応しても、
仕組みを変えてしまう
この技術の導入については、
後ずさりしながらしか
進もうとしていない」

後ずさりしながらしか進まない。
軽減税率に対する我が小売業界と同じ。

「社会制度から働き方に至るまで、
痛みが伴う仕組みを変えることほど、
日本が苦手とすることはない」

痛みが伴う変革。
日本が苦手とすることをやり遂げれば、
著しい成果を上げることができる。

鈴木敏文、柳井正、似鳥昭雄・・・。

「将来を考えるとき、インターネットに対し、
後ずさりの姿勢を変えない日本は、
インターネットを前提とした仕組みに変えようと、
積極的に対応をしている世界の国々に
後れを取るのではないか」

だからこれからの日本のリーダーは、
イノベーターでなければならない。

ただし、日本のインターネットの草分けは、
それに対する疑問も呈する。
「インターネットという技術革新を、
ある種の外的な要因であると考えると、
現在の世界のあらゆる文明を
破壊させるかも知れないと思ったりする」

そこでアルベルト・ジャコメッティを引用。
「文明ニハ進歩トイフモノハナイ、
タダ変化ガアルダケダ」

スイス人彫刻家。
「腕のない細い女」はいい。
箱根彫刻の森美術館所蔵。

「例ヘバ、エジプト或ハローマニ
キリスト教文明ガ入ル、
ソレハ変化デアッテ、発展デハナイ、
ソレハ一ツノ文明ノ死ニスギナイ」

「ソレ自体デハ
何千年モソノママ続クモノガ、
外的ナ力デ変化スル。
ツマリ、一ツノ文明ガ死ンデ、
他ノ文明ガ取ッテ代ル」
(『ジャコメッティ手帖』矢内原伊作著)

ジャコメッティが語ったように、
「インターネットという技術革新は、
進歩ではなく、近代というものに取って代わる
新しい文明をつくるのかも知れない」

鈴木さんはシニカルだ。
「その文明が
素晴らしい文明となるかどうかは、
別の話である」

チェーンストアという小売りの近代化に対して、
インターネットのEコマースは進歩ではなく、
それに取って代わる新しい文明となってしまう。

それが素晴らしいかどうかは、
別の問題として、
消費マーケットに浸透していく。

ただし現代化とは、
それらを包含しつつ、
アウフへーベンするものである。

後ずさりしながらの前進からは、
何も生まれない。

痛みを伴った仕組みの変革は、
能天気な全面肯定や、
根拠のない全面否定とは、
別次元のものなのだ。

〈結城義晴〉

2015年12月15日(火曜日)

「内食中食・軽減で外食・標準」税率と大丸の二人の田中さん

今日発売の月刊『食品商業』に寄稿した。
600号記念の特集だから、
特別に執筆、1万字。

月刊『食品商業』の創刊は1972年8月15日。
初代編集長は今西武さん。

私は1989年2月号から三代目の編集長。
2000年10月まで務めて、
176号を編集した。

2007年に代表取締役社長を辞するまで、
パブリッシャーズ・ボイスなどを書いていたから、
8年ぶりに「帰ってきた結城義晴」。

タイトルは、
日本スーパーマーケットの
「すでに起こった未来」
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竹下浩一郎編集長が、
自身で編集してくれて、
いい誌面になった。

ただし、「スーパーマーケット」を、
「SM」と表記するのは、
勘弁してもらいたいものだ。

なんというかニュアンスの問題だが、
記号は記号で、正式名称にしてはならない。

だから私はCVSも大嫌い。

同様にGMSも好きではない。

さて、軽減税率。
私は断固、反対を表明しているけれど、
政府・与党は対象範囲の協議に入って、
アウトラインを決めた。

対象は、
「酒類・外食を除く生鮮食品と加工食品」
だから 外食の店内で食べる場合は、
標準税率の10%。
出前や持ち帰り商品は、
軽減税率の8%。

その「外食」の定義。
「食品衛生法上の飲食店や喫茶店などの事業者が
飲食設備のある場所で行う食事の提供」

だから食べる場所が店外であれば、
基本的に軽減税率の対象となる。

つまり、
内食・中食は軽減税率、

外食は標準税率。

コンビニエンスストアの弁当は、
原則として軽減税率。
イートインコーナーで食べることを前提に、
店内で配膳する調理品は標準税率。

まだまだ微妙。

テイクアウト用に購買したハンバーガーを、
インストアで食べてしまうような場合。

しかし行政指導が入る余地が残れば、
これまた混乱する。

業界内の足並みが揃っていない。
それが強い反対勢力とならない。

税制はシンプルが一番。
それは長い人間の歴史が示している。

さてさて、日経新聞の『私の履歴書』
J・フロントリテイリングの奥田務さん。

佳境に入ってきた。
今日の第14回目のタイトルは、
「二人の田中さん」

「社会人に成り立ての自分には、
『二人の田中さん』とのご縁が
後々の企業人としての基礎を作り上げてくれた」

一人は心斎橋店長の田中正佐さん。
八重洲の東京店の初代店長、
「三越の屋上にぺんぺん草をはやしてみせる」と、
三越日本橋店に並々ならぬ闘争心を持ち、
バーゲンセールでオープンを大成功させた。

1965年(昭和40年)ころに
「デパートの神様」と呼ばれた。
伊勢丹・東急百貨店の山本宗二さんと、
大丸の田中正佐さんは、
「東西の顔」として名を轟かせていた。

その田中さんの持論は、
「百貨店の経営は店長で決まる」
徹底的な現場主義。

「本社は理論と屁理屈ばかり言いよって
現場のことを全くわかっていない」

もう一人の田中さんは、
大丸きっての理論家・田中誠二さん。
当時の常務取締役。

「これからは、
マーチャンダイジングの時代になるから、
マニュアルが必要になる」

奥田さんは71年2月、
京都店営業統括部商品監理部次長に就任。

そして業務本部が主催する、
マーチャンダイジング研究会の事務局となって、
マニュアルづくりに勤しむ。

米国小売業界の「バイヤーズ・マニュアル」を、
活用した。

おもしろい。

「店長で決まる」の田中さん、
「マニュアルが大事」の田中さん。

昨今の「脱チェーンストア」論議に、
なんと似ていることだろう。

「個店経営」と「標準化」

大丸は、奥田さんは、
この問題にどうケリをつけたのだろう。

ただし二人の田中さんは、
どちらも現場主義である。

それが知識商人に共通していることで、
このあたりに奥田務の「解」があると思う。
今後の展開に期待しよう。

〈結城義晴〉

2015年12月14日(月曜日)

第8回ミドルマネジメント研修会S級獲得者発表と「人を残す」

Everybody! Good Monday!
[2015vol50]

2015年第51週。
あと2週間と5日で、
今年が終わります。

障子貼り終へて家ぢゆう明るうす
〈朝日俳壇より 八王子市・大串若竹〉

大掃除の季節です。

パソコンのゴミ箱無限大掃除
〈同 富士市・蒲康裕〉

宇宙に通じているかのような無限のゴミ箱。
これも大掃除。

もう年末商戦に入っていて、
来週は水曜日23日が天皇誕生日、
翌木曜日がクリスマスイブ、
そして金曜日のクリスマス。

金曜日の夕方には、
劇的な衣替えをして、
和風の歳末商戦に突入。

「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」

Weekly商人舎、
月曜朝一・2週間販促企画。
今日が日本のサイバーマンデーだと、
報じています。

よろしくお願いします。

気をつけてなほ気をつけて風邪貰ふ
〈同 平塚市・日下光代〉

みなさんも、風邪には気をつけて。
それでも貰ってしまうのが風邪だが。

年末を迎えた忙しい時に、
第8回商人舎ミドルマネジメント研修会の、
S獲得者の発表。

今年10月20日・21日・22日に、
ニューウェルシティ湯河原で開催。
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ご承知のように、2日目、3日目の朝、
理解度テストを行い、
その後、課題レポートを提出してもらった。
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それらを厳正に審査して採点し、
SからA・B・C・Dまでの成績をつける。

そのSの獲得者。

相対評価ではなく、
絶対評価。
だからこれまでも、これからも、
変わらない評価。

Sをとることにも、
変わらぬ意義がある。

さらにこの結果はすでに、
個人には点数まで伝えられているし、
会社には等級だけが報じられている。

あくまでも個人の理解度をテストし、
その理解が足りない点は、
個人の努力で再学習してもらいたいと、
商人舎は考えているからだ。

成果は個人の成長で、
会社はその個人の成長の恩恵を受けて、
業績を上げることができる。

では、発表しよう。
今回はアイウエオ順。

植田達也さん
株式会社関西スーパーマーケット
今福店    副店長
MMS8-kansu-ueda

内河好博さん
日穀製粉株式会社
総務本部 経理部    経理課長代理
MMS8-nikkoku-uchikawa

岸田裕子さん
株式会社万代
総務部
MMS8-mandai-kishida

栗林敏紀さん
株式会社USEI
営業部    副部長
MMS8-usei-kuribayashi

西村和展さん
株式会社平和堂
日夏店    店長
MMS8-heiwado-nishimura

原 君代さん
株式会社キョーエイ
作業改善プロジェクト コントローラー
MMS8-kyoei-hara

平栁広美さん
株式会社万代
財務経理部チーフ
MMS8-mandai-hirayanagi

船越正和さん

株式会社マツモト
店舗運営部 ブロックマネジャー
MMS8-matsumoto-funakoshi

心から、おめでとう。

8人のS獲得者、
女性が3人。

素晴らしい。

明治生まれの政治家・後藤新平の、
倒れる前の言葉。
「よく聞け、
金を残して死ぬ者は下だ。
仕事を残して死ぬ者は中だ。
人を残して死ぬ者は上だ。
よく覚えておけ」

私も人を残して死にたい。

もちろんS以外の人たちも、
自分の理解度を知ったうえで、
知識商人を目指してほしい。

そして成果を上げてほしい。

マネジメントとは、
「人の強みを生かして成果を上げること」
ドラッカー先生が教えてくれている。

さて自民党と公明党、
2017年4月の消費増税の際、
軽減税率を採用して、
その範囲を合意。
「酒と外食を除く食品全般」

土曜日に内田憲一郎君の結婚披露宴で、
下村博文衆議院議員と同席した。
元文部科学相で、多忙な中、
2時間も宴に参加してくれた。

その時にも、私、
流通業界・経済界はこぞって反対で、
私も反対であることを言った。

相場が2割も変動する生鮮食品などで、
2%分の税を軽減しても、
消費者国民はそのありがたみを、
感じることはほとんどない。

10%の消費税でいい。
その代り、所得の低い人々へは、
給付金でカバーする。

何しろ、前提は、
この3年間で5割も増税して、
低所得者・高齢者を苦しめるのだから。

後藤新平が生きていたら、
なんというだろう。

金を残すは下策、
事業を残すは中策、
人を残すは上策。

故中内功ダイエー創業者は、
きっと後藤新平の言葉を、
思っていたに違いない。

中内さんは巨額の借金を残し、
ダイエーグループという事業体は残せなかったが、
しかし多くの優秀な人材を残し、
そのうえ流通科学大学という、
人材養成機関を残した。

まさに「人を残す」の実践者だった。

中内さんと後藤さんが生きていたら、
この軽減税率になんというだろう。

しかし、それでも私たちは、
世の中に貢献できる人間となって、
この年末に成果を生み出す。

世の中のために。

では、みなさん、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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