結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年10月08日(木曜日)

テキサス・サンアントニオでHEBマルチ・フォーマットを学ぶ

第三次安倍晋三改造内閣発足。
新たに掲げたテーマは、
「一億総活躍社会」の実現。

9月末までの通常国会で、
なんとか安全保障関連法を成立させ、
ふたたび経済再生に挑む。

しかしそれは、
安全保障法案反対勢を含めての、
1億総活躍であるから、
自己矛盾してはならない。

首相は新しい『3本の矢』を設定した。
それは「強い経済」「子育て支援」「社会保障」。

以前の3本の矢はまだ未解決で、
金融緩和だけだったと言っていいし、
インフレターゲットも実現してはいない。

「一億総活躍社会」とは、
少子高齢化に歯止めをかけて、
人口1億人規模を50年後も維持する社会。
若者、高齢者、障がい者など、
誰もが活躍できる社会づくり。

言葉づかいそのものは、
やや稚拙な印象を受ける。

「新3本の矢」の目標数値は三つ。

第1に2014年度で490兆円の名目国内総生産を、
2020年ごろに600兆円にする。

第2に出生率を現在の1.4から、
2020年代半ばに1.8にする。

第3に家族を介護するために、
離職する人を20年代初頭にゼロにする。

是非とも実現してもらいたいところだが、
私は最初の「3本の矢」を、
忘れてはいけないと思う。

さて、アメリカ視察スペシャルコースは、
テキサス州サンアントニオで2日目。

朝8時からホテルの会議室でセミナー。
前半は、特別講師のメリッサ・フレミング女史。
ウォルマートを中心に回るアメリカ小売業の、
最新動向をガイダンスしてもらう。DSCN0230-1

メリッサさんは元HEB上級副社長。
今はマーケティング・コンサルタント。
商人舎スペシャルコースでは、
必ず、登場いただく。DSCN0232-1

ウォルマート、クローガーをはじめ、
各社の動向を、実に丁寧に語ってくれた。DSCN0237-1
とりわけ、古巣のHEBの戦略やPB開発の話は、
極めて重要な内容だった。

通訳は藤森正博さん。
素晴らしかった。
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参加者たちも真剣にメモを取って
アメリカ小売業の全体を理解し、
PB開発の問題点を把握した。DSCN0242-1

恒例の質問タイム。DSCN0279-1

平和堂の夏原陽平さんは
何度も質問。
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同じく平和堂の田中仁史さん。DSCN0308-1
グッド・クエッションがたくさん出た。

その後メリッサさんを囲んで記念撮影。
いつものように私が仕切る。DSCN0313-1

前列に座る人を決めて・・・。DSCN0315-1

親指を立てて撮影。DSCN0318-1

最後に、メリッサさんと2人で写真。DSCN0320-1

セミナー後半は、
結城義晴の第1回講義。DSCN0332-1

商品戦略問題を中心に、
約1時間。
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PB問題の整理から、
マーチャンダイジングの考え方まで、
一気に語った。
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時々、咳が出て
聞き苦しかったことをお詫びしたい。DSCN0348-1

講義を終えるとすぐに
2日目の視察店へ。

まずはホールフーズ。 DSCN9015-1

店頭ではハロウィンのプロモーション。DSCN9016-1

どこに行っても
ホールフーズの店は美しい。DSCN0368-1

デリ売場。
私たちもここで惣菜を購入し、食事。DSCN0391-1

ホールフーズオリジナルの飲料に興味津々の
マツモトの二人。
松本隆文社長と北尾定祐さん。DSCN9019-1

屋外で食事を楽しむ参加者たち。
いい笑顔。
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平和堂の皆さん。
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ユニバースの二人。
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みんな、アメリカ人になったつもりで、
デリを楽しむ。
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口に合う人、合わない人。
それも経験。
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最後にホールフーズのトイレを紹介。
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ファンタスティック!!

ショッピングセンター内には、
隣接してターゲットがある。DSCN9049-1

食品をそろえたスーパーターゲット。
ウォルマート・スーパーセンターに対抗したフォーマット。DSCN9057-1

しかしお客はまばら。
昨年、顧客情報が流出し、
それからターゲットはおかしくなってきた。DSCN9056-1

次はウォルマートの食品フォーマット、
ネイバーフッド・マーケット。DSCN9364-1

HEB撤退跡の居ぬき店舗だが、
ウォルマートらしい店づくりに改造。DSCN9363-1

ハロウィン・プロモーションを売場の各所で展開。DSCN9356-1

隣にバラエティストア、
ダラーツリー。
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入口のシーゾナルスペースで
ハロウィン商品を品ぞろえ。DSCN9339-1

サンアントニオに来た最大の目的は、
この地出身のHEB。

HEBはこのエリアで、
50%を超えるドミナントを築く。

その最大の戦略はマルチフォーマット。
それらをくまなく視察しようというのが
スペシャル研修会前半の目的。

まず、同社最大店舗のHEBプラス。
ウォルマート対策のために、
非食品を強化したフォーマット。DSCN9145-1

青果売場は核部門。DSCN9075-1

見通しの良い主通路。
エンドではおすすめ品を単品量販。DSCN9100-1

天井が高く、快適な売場。
でもローコスト設計。DSCN9110-1

この店の最大の特徴は、
木組みの美しい天井。
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感動した。

さらにHEBのフード&ドラッグ。DSCN0639-1

この店は商圏特性に合わせて、
ややアッパースタイル。
店内は全体に照明を落とし、
上質感を演出。
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HEBはミート部門が強い。
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食品売場の一角に、
キッチンウェアのコーナー。
天井まで届くプレゼンテーション。
ベッド&バス・ビヨンドのよう。DSCN0592-1

奥主通路。
サインもほかの店と違い、
ブルーを多用。
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スポットライト照明が
きちんとエンドを照らす。
こうした手法は参考にしたい。DSCN0634-1

今日、最後の訪問は、昨年オープンしたHEB小型店。DSCN9416-1

部門構成はフード&ドラッグ。
ただし商品を絞り込んでいる。DSCN9425-1

お客はヒスパニック系が多い。
日本人が視察に来たから
大いに目立つ。
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調剤薬局。
スペースは小さくとも
機能は必須。DSCN9423-1

チェックアウトレジは、
エクスプレスレーンと通常レーン。DSCN94281-1

この店は商品を絞り込み、
さらにコンペティティブブランドのPBを、
大量に投入する。
移民の多い立地に合わせた、
ディスカウント型の小型店舗。

最大店舗から小型店まで、1日をかけて、
HEBのマルチフォーマットを見て回ったが
HEBのビジネスモデルはこれだけではない。

明日は、最新型HEBプラスや、
都市型高級スーパーマーケットの、
セントラルマーケットを視察する。

HEBの店づくりは、
自由自在に変わってきた。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2015年10月07日(水曜日)

ノーベル賞二人受賞とダラス・アメリカ食品小売業トップ3

2015年のノーベル賞。
生理学・医学賞は、
大村智・北里大学特別栄誉教授。
そして物理学賞は、
梶田隆章・東京大学教授で、
同大宇宙線研究所長。

同年度に日本人二人。
まことに目出度いし、誇らしい。

アメリカで聞いていても、
胸を張って歩きたい気分だ。

発明家アルフレッド・ノーベル。
ダイナマイトの発明者として知られる。
その遺言に従って、毎年、
世界的に顕著な功績を残した人物に、
ノーベル賞が贈られる。

1901年から始まったということは、
20世紀の100年間にわたって表彰され続け、
それから21世紀に入って15年。

ノーベルの専門の物理学賞、化学賞、
生理学・医学賞。
そして文学賞、平和賞の5分野。
さらにプラスアルファとして、
ノーベルの死後70年に、
経済学賞が設立された。

都合、5分野+1分野。

大村先生は生理学・医学賞、
梶田さんは伝統の物理学賞。

日本からの受賞は、これまで24名。
ヨーロッパ以外では一番多い。

さらに21世紀に入って日本は、
自然科学賞部門では、
アメリカに次いで世界第2位。

1949年の湯川秀樹博士に始まって、
今回の梶田博士まで、
物理学賞は9人。

化学賞は7人で、
生理学・医学賞は利根川進、
山中伸弥に次いで、
大村先生が三人目。

文学賞は川端康成と大江健三郎。
平和賞は佐藤栄作。

残念ながら経済学賞は、
まだいない。

昨年亡くなられた宇澤弘文先生が、
その候補だったのだけれど・・・・。

大村教授は、
熱帯地域で流行する感染症の治療薬を開発。
実用研究。

梶田教授は「ニュートリノ振動」現象を発見し、
従来の素粒子物理学に大転換をもたらした。
こちらは基礎研究。

研究には三つの領域がある。
基礎研究、応用研究、実用研究。

21世紀の日本の自然科学者が、
相次いでノーベル賞を受賞。

嬉しくて仕方がないが、
日経新聞社説の指摘には、
同意せざるを得ない。

「多くの受賞業績が
1980~90年代の成果である」

私の世代も多い。

「足元では日本発の論文数が相対的に減るなど、
研究開発力の低下をうかがわせるデータもある。
日本の科学者が築いてきた伝統と力を、
今後も保ち発展させる長期的な方策を
考える時だろう」

まったくその通り。

明日のために、
今日できることは何か。
それを考えねばならない。

そしてなんとか、経済学賞。
誰か、とってほしいものだ。

さて、成田空港。
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アメリカン航空の176便に乗り込んだ。

84番ゲートの上に秋の雲。
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滑走路も日本の秋。
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飛び上がって千葉県の田園風景。
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太平洋上は雲海に覆われていた。
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11時間40分のフライトで、
真っ暗な夜の中から朝日が見えた。
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そしてテキサス州ダラスのダウンタウン。
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意外なようだが、
緑に囲まれ、湖も多い。DSCN9948ー5
ダラス・フォートワース空港に到着。

早速、専用バスに乗り込み、
マイクを持って講義。
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長旅の疲れもなく
みんな元気です。

向かったのは、
ダウンタウンにある
ウォルマート。
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商人舎視察で最初に訪れるのは、
世界ナンバー1小売業のウォルマート。
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この店舗は2層式で、
1階がサムズクラブ、
2階にウォルマートスーパーセンターがある。

まずメンバーシップホールセラーの、
サムズ・クラブ。
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入口のバナナの大量陳列。
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そしてプロモーションスペースでは、
早くもクリスマスの早仕掛け。
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早仕掛け・早仕舞い・際の勝負。

2階のウォルマート・スーパーセンター
ダウンタウン立地だから、
駐車場も2層。
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入口の青果売り場のトップには、
感謝祭をイメージさせる、
リンゴのプレゼンテーション。
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今の時期はどの店舗も
ハロウィンプロモーション真っ盛りだが、
ウォルマートは感謝祭、クリスマスと、
三段階に渡って早仕掛けをする。
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誤解されているが、
ここがウォルマートの本質であり、
強さでもある。

規模が大きい。
価格が安い。
それもある。

しかし顧客を喜ばせる販促を、
徹底して現場で展開する。

それがウォルマートだ。

次にトムサム。
セーフウェイが展開する、
テキサス地区のバナー。
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ハロウィン・プロモーション。
でも、迫力に欠ける。
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そして「Buy One Free One」のセール。
最近日本でも見かけるようになったが、
1つ買えば1つタダという、
なんとも言いようのないセール。
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この売り方は、
今年1月にセーフウェイと統合した、
アルバートソンが得意とするもの。

もう統合「成果」(?)が表れ始めた。

花卉売り場。華やかだが、
お客は少ない。
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次に向かったのは
クローガー・フレッシュフェア。
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この店ではインタビューがある。
店頭で待つ参加者たち。DSCN8918-1

インタビューに応じてくれたのが、
店長のジョシーさん。
キャリア11年の29歳。
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クローガーのポリシーや、
店長としてのマネジメントの考え方を、
丁寧に話してくれた。
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2階のイートインコーナーから見下ろす
青果売り場。
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フレッシュフェアは、
通常店より売り場面積が狭い。
生鮮強化型の店舗。
クレンリネスが徹底された美しい売り場。

そのジョシーさんのお尻のポケット。
羽箒。
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「これが一番大事な道具です」と、
自慢げだ。

大事な大事なクレンリネスを、
店長自ら励行している。

参加者たちからも、
次々に質問が飛んだ。
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全員で記念写真。
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いいインタビューだった。
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ナイスガイの店長ジョシーさんに感謝。

フレッシュジュースを拡販していた、
青果売り場のマネキンの女性。
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クローガーのフレンドリーサービスを実践し、
いい笑顔。

次にクローガーの、
フード&ドラッグ「シグニチャー」。
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デリ売り場の中央には
ニューヨークで人気の、
チーズ専門店「Murray’s」が出店。
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その前でチーズの試食販売。
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店舗は古いが改装を施し、
売り場はよく管理されている。
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(株)マツモトの松本隆文社長は、
視察のたびに、必ず、自ら、
商品の価格調査を行う。
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主通路ではバドワイザーのプロモーション。
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店頭のプロモーション・スペースでは
メーカーと一緒に、
もう一つの新しいプロモーションを設営中。
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全米ナンバー1スーパーマーケットのクローガー。
47四半期連続既存店増収。
改装投資とこうしたプロモーションの仕掛けが、
既存店躍進に寄与している。

ダラス最後は、
クイック・トリップ。
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店内で、グリルしたソーセージなども提供する。
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米国セブン-イレブンがベンチマークする。
FORTUNE「働きがいのある企業100社」に、
連続で選ばれ、今年は54位。
ちなみにホールフーズが55位だから、
クイック・トリップの凄さがわかる。

コンビニでもと言っては失礼だが、
働きがいのある企業になることができる。

これは覚えておいてほしい。

夕方に再びダラス・フォートワース空港に戻り、
サンアントニオに向かう。

ダラスでお世話になったマミさんとお別れ。
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サンアントニオに着いたのは19時過ぎ。

ホテルはリバーウォーク沿いの、
エンバシー・スイーツ。
早速、事務局とともに、
リバーウォーウォークを散策。
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アメリカ人に人気の三大観光スポットのひとつ。

運河沿いのイタリアンレストランで、
サンアントニオの味を満喫し、満足。
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左は現地コーディネーターの藤森正博さん。
私の隣から(株)伊藤園の木村修さん、
JTB西日本の小坂裕介さんと佐藤公彦さん。

長いながい一日。
しかしアメリカ食品小売業のトップ3、
ウォルマート、クローガー、
そしてセーフウェイ+アルバートソン。

まずは、いい視察研究ができた。

おつかれさま。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2015年10月06日(火曜日)

TPP大筋合意・新しい商売を求めて商人舎Special出発

太平洋をぐるりと囲む12カ国、
その国内総生産は、
総計3100兆円。

環太平洋戦略的経済連携協定、
大筋合意。

新しい自由で公正な経済圏の誕生。

国の枠組みが解かれ、
貿易とビジネスのルールが変わる。

商売が変わり、
経営が変わり、
人々の暮らしが変わる。

そして何かが変わるときには、
大きなチャンスが訪れる。

今回は、12カ国が、
目先の損得より、
ルール策定を優先した。

総論賛成、各論反対。
たいていの場合、
そうなってきた。

しかし今回は、
目先の損得より、
未来の損得を優先し急いだ。

未来の損得こそ、
社会の「善悪」である。

つまりTPP大筋合意は、
損得より先に善悪を優先したことになる。

背景には共産主義国・中国の躍進がある。
つまり、新しいルールの、
自由主義経済圏の構築である。

「自由で公正な競争を通じ、
高い経済価値を産み出す力を発揮するため」
と、日経新聞社説は述べる。

その通り。

各論反対の邪心を取り除き、
「透明な秩序を築くことで、
環太平洋地域は一段と成長する」

「不透明な商習慣の世界で勝ち残るのは、
これまでは有力者との人脈と
資金力を握る大企業だけだった」

だからこそ、
大企業だけでなく、
中小企業や個人事業者も、
その恩恵に浴することができる。

重厚長大の製造業だけでなく、
軽薄短小の消費産業も、
そのメリットを享受することができる。

もちろん、新しく、
激しくて厳しい競争が、
発生する。

しかしそれは我々に、
進化を求める。

「競争はあなたの仕事です」
〈結城義晴著『Message』より〉

日経社説はTPPが、
「日本社会を覆う『内ごもり』を破るカギ」
と称する。

同感。

新しい時代が始まろうとしている。

それは経済と商売の連携にとって、
新しい時代だ。

軍事力の時代を、
20世紀と21世紀第1ディケードに、
置き去りにして。

私たちはそんな朝、
環太平洋のアメリカに発つ。
記念すべき旅立ちだ。

商人舎USASpecialコース。
今日6日から13日まで、
テキサス州ダラス、サンアントニオ、オースチン、
そしてニューヨークへ8日間の研修ツアー。

今回は事務局を含めて、
35名の一団。

私は昨日の夜、
横浜みなとみらいを発って、
成田に入った。
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今朝8時に空港第2ターミナルに集合。
まず会議室で事前ガイダンス。

JTB西日本の小坂裕介さんが、
事務局からのアナウンス。DSCN9886-1

そして40分ほど
私から、気合のこもった講義。DSCN9889-1

「環太平洋経済連携協定合意の朝、
私たちはアメリカに学びに旅立つ。
そのことを、忘れないでほしい。
旅の間中、アンテナを張って、
見て、聞いて、感じとり、考え、
会社にもどって、広めてほしい」DSCN9890-1

アメリカの競争は激しい。
そしてスピードは速い。
ウォルマート、クローガー、セーフウェイの
ナショナルチェーンと、
真っ向勝負するローカルチェーンのHEB。
そのクローガーとHEBを、
今回は特に丁寧に視察する。DSCN9894-1

テキサスでは、
全米の競争の本質を学ぶ。
そしてニューヨークでは、
尖がったポジショニング企業を視察する。

少し時間をオーバーしつつも
朝から気分は盛り上がってくる。DSCN9898-1

最後にカリスマ添乗員の佐藤公彦さんが、
注意事項を説明。
年間230日の海外添乗業務をこなし続ける、
JTBきってのプロフェッショナル。
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私のツアーには何をおいても、
駆けつけてくれる。

ガイダンスが終ると、
恒例の全員写真。

いつものように説明。DSCN9916-1

そして、ハイ、ポーズ。
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では、行ってきます。

しかし環太平洋。
ずっと近くなった気がする。

そしてTPPの実際はまだ先のことだが、
私たちの意識の上での成果は、
計り知れないほど大きい。

〈結城義晴〉

2015年10月05日(月曜日)

環太平洋経済連携協定への視点と使命を果たす研修

Everybody! Good Monday!
[2014vol40]

2015年も第41週。
10月第2週。

今週末から体育の日(月)までが、
三連休。

そして10月最後のハロウィン。
今年は31日が土曜日なので、
ものすごく盛り上がる。

全力を挙げて取り組むべし。

日本のようにちょこちょこと、
祝日を入れて三連休をつくるのと、
アメリカのように秋の三大イベントを、
ずんずんずんと進めていくのと、
どっちがいいとも言いきれないけれど、
日本方式の日本の企業は、
アメリカ式をちょいと取り入れると、
他との違いを出すことができる。

その10月第2週の営業企画は、
商人舎magazineのweekly商人舎。
月曜朝一・2週間販促企画。

さて、環太平洋戦略的経済連携協定。
Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement。
略してTPP。

まず、2005年6月3日、
シンガポール、ブルネイ、チリ、
そしてニュージーランドの4カ国間で調印。

2010年3月の第1回の拡大交渉会合、
アメリカ、オーストラリアと、
ペルー、ベトナムが、
2010年10月、マレーシアが参加。
さらに2012年11月12日、
カナダとメキシコも正式加盟。

そして2013年3月15日、
安倍晋三内閣で日本が参加を表明。

現在、12カ国での交渉が、
大筋合意に達した。

それによって、
12カ国の域内の大半で関税が撤廃さ れ、
世界全体の国内総生産に、
約4割のシェアを占める経済圏が誕生。

歴史的な合意である。

もともと貿易立国であり、
産業技術の高度化を果たした日本は、
経済成長力がさらに底上げされ、
企業活動は活発化し、
それが国民生活向上に寄与する。

関税が撤廃され、
すぐにメリットでてくる業種の一つが食品。
日本が輸入する牛肉や豚肉の関税が下がる。
米国産、豪州産のミートを使用する、
外食産業や食品企業は原価が下がる。

さらに今回、経済活動の障害を
削減するルール改正も行われる。

マレーシアでは、
外資コンビニへの出資が解禁され、
外国銀行の店舗外ATM設置も認められる。

ベトナムでは5年後に、
全土で審査なしに、外資でも、
500㎡未満店舗の出店ができるようになる。

小売流通業にとっては、
新しい視野を持つことになるし、
ストレートにTPPそのものが、
販促テーマにもなる。
牛肉・豚肉の売価は下がり、
カリフォルニア産ワインなども関税ゼロで、
もっともっと広範に売れる。

しかしこういった直接的な品目だけではない。
関税が撤廃されることで、
これまで売価上限を超えていたアイテムが、
どっと入ってくる。

ライフスタイル商品も、
各段に増えてくる。

つまりは、ますます、仕事に、
国際的な視野が必要になる。

環太平洋が、
好くなくとも経済面では、
ヨーロッパ共同体のような方向に動く。

それは中国、台湾、韓国、北朝鮮といった、
ある意味で矮小化された極東レベルから、
南北アメリカやオセアニアも含めた、
環太平洋地域レベルとなる。

日本にとって、極めて望ましい方向だ。

難民や空いっぱいの鰯雲
〈朝日俳壇より 西東京市・吉田悠〉

そして秋は深まる。
秋風やあとから気付くこと多し
〈同 松原市・加藤あや〉

音までも秋風鈴となりにけり
〈同 札幌市・岩本京子〉

さて、今週の結城義晴のスケジュール。
極めてシンプル。

今日は商人舎オフィス。
アメリカから浅野秀二先生と、
五十嵐ゆう子さんが来日。
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この先のアメリカ視察研修の展望や打ち合わせ。

私はもう、そんなに長く、
こんなハードスケジュールをこなすことはできない。

もちろん、ずっと、
日本の商業やチェーンストアの、
現代化を果たすために、
そして知識商人養成のために、
世界の視察研修を展開している。

使命を果たすための研修。

そのことを浅野さんには強く表明し、
あらためて協力を要請した。

そして今夜は成田前泊。
明日から8日間のアメリカ研修。
商人舎主催で第21回目となる。

今年は1月、2月に、
ロピアの研修が4回あったので、
全部で14回となる。

明日からテキサス州ダラスに入って、
サンアントニオとオースチン。
それからニューヨークに飛ぶ。

今回もともに学び、考え、
ともに研究を深めたい。

と言ったところで、
もう成田に向かう時間だ。

私が不在のときにも、
みなさんの健闘を祈りたい。
環太平洋の観点でも、
頑張りたい。

今月の商人舎標語は、
「売れることとみつけたり」
この視点の先に、
環太平洋が、そして世界がある。

あとはよろしく頼みます。

では、Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年10月04日(日曜日)

ジジとネギとナス[日曜版2015vol40]

ジジです。
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おとうさんはいませんが、
ネギがいます。
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なぜか、わかりません。
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たぶん、かえってきたら、
おなべかもしれません。
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おとうさんは、
ネギではなくて・・・・。
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ナスにいってます。DSCN9839-5

二期倶楽部。
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門をくぐる。
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いりぐち。
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オブジェ。
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レストラン。
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日がくれていく。
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その、おもてなし。
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エントランス。
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テーブルとキャンドル。DSCN9807-5

ディナー。
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ベジタブル。
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ビーフ。
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すばらしい。

そのあとは、ラグビー。
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サモアにかった五郎丸。
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ゆっくりやすんで、ナスの朝。
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紅葉がはじまっています。
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水にうつる木々。
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そしてブレークファスト。
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色とりどりのやさい。
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景色を見ながら。
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壁の絵画も。
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よりすぐりの素材、
ていねいな調理。
DSCN9848-5

そしてゴルフ。
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うつくしい山と空と雲。
DSCN9816-5

あっというまにおわって、
西側の空。
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おとうさん、
かえってきます。
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墨絵のよう。
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からだのつかれは、
このうつくしさで、
いやされる。
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ことばが、でないほど。
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おとうさんは、
こころがしずかになって、
かえってきます。
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おかえりなさい。
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おつかれさま。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年10月03日(土曜日)

イオン、ユニー上期決算とヤクルト真中満のような監督

浅い眠りから目が覚めて、
淡路島から瀬戸内海を臨む。DSCN9776-5
美しい。

ウェスティンホテル淡路9階の部屋。

真下には安藤忠雄が造形した庭。DSCN9777-5

ホテル内のオブジェや家具なども、斬新だ。
DSCN9780-5
しかも初秋の陽光が燦々と降り注ぐ。

ホテルと明石海峡公園。DSCN9784-5

瀬戸内の陽光が海に反射する。
DSCN9785-5

そして世界最長のつり橋。
明石海峡大橋。DSCN9786-5

新神戸から山陽新幹線・東海道新幹線。
東京駅で乗り換えて、
今度は東北新幹線。

そして1時間。
宇都宮を超えて、
田園風景が続く。DSCN9789-5
ほぼ半分くらい、稲刈りは終っている。

そして那須塩原駅。 DSCN9793-5

駅前には、那須野巻狩の横断幕。DSCN9792-5

そして車で40分。
着きました二期倶楽部。
DSCN9794-5

私の部屋はここ。DSCN9795-5

50号室。 DSCN9797-5

今日もいい天気だった。
那須の空も美しい。DSCN9796-5

部屋は完全個室。DSCN9798-5

このデスクで仕事します。DSCN9800-5
今日も瀬戸内海の淡路島から、
那須塩原まで、大移動。

それでも秋の日本を満喫。
ありがたい。

さてプロ野球セントラルリーグ。
東京ヤクルトスワローズが、
14年ぶりのリーグ優勝。
7度目だという。

だから前回優勝は2001年。
このとき21世紀に入って、
球団6度目の優勝だった。
監督はあの安打製造機・若松勉。

初優勝は1978年、
広岡達朗監督のとき。

広岡がこの、球団創設以来、
覇気がなかったチームを蘇らせた。

そしてあとの4回の優勝は1990年代。
92年、93年の連覇と、
95年、97年。

バブルが崩壊し、
日本経済が斜めに下がっていくとき、
野村克也監督の頭脳野球・ID野球が花開いて、
強豪チームとなった。

今回は、2年連続最下位から、
突然の優勝。

44歳の真中満監督、
その手腕に負うところが大きい。

選手として入団した1年目の1992年に、
当時の野村監督から言われた。
「常に監督になるつもりで野球を見ろ」

それを「現役時代から心がけた」

2008年に引退し、
2009年からスワローズ二軍打撃コーチ。
2011年、二軍監督に就任し、
2013年、イースタンリーグ優勝。

そして今年、一軍監督に就任して、
見事、優勝。

選手の指導は「コーチにまかせっきり」。
本人はどっしりと落ち着いて、
選手を見回す。

つまりコーチ、選手を活かす采配。

ピーター・ドラッカー。
「マネジメントとは、
人の強みを活かすこと」

前年最下位からの優勝。
90年代の強い野村スワローズが、
生み出した成果だと思う。

さて日経新聞の上場企業の上半期決算。
再びみたび、予測報道。
つまり「らしい」「のようだ」記事。

「イオンの2015年3~8月期は、
本業のもうけを示す連結営業利益が
720億円程度になったもようだ」

営業利益は、粗利益から経費を引いた本業の儲け。
それが前年同期比で約7割の増益。

「売上高にあたる営業収益は
約4兆円と2割増えたとみられる」

2割増は凄いことだが、
これは、3月に、
ユナイテッド・スーパーマーケットHDを、
発足させ、連結子会社にしたため。

マルエツ、カスミ、
マックスバリュ関東の統合企業。

通期では、単純足し算で年商8兆円か。

このユナイテッドをはじめ、
全国のマックスバリュ各社が収益に貢献。

コモディティは規模のメリットを活かし、
ノンコモディティは地域企業ごと、
地域カンパニーごと、
そして場合によっては店舗ごとに、
自ら仕入れて、自ら売る。

世界最大企業のウォルマートにも、
いい標語がある。

Eat what you cook!
直訳は、「自分で料理したものを食え」。
意訳はこうなる。
「自分で手当てした商品を、
自分で売り切れ」

52兆円の巨大企業が、
そのスケールをメリットにするためには、
Eat what you cook!

イオンはそれをやり始めた。

傘下のダイエーも、
総合スーパーから食品スーパーへ、
業態転換を進めた。

問題は総合スーパーのイオンリテール。
「店舗改装費用が重荷で
営業赤字だったようだ」

ただし、販売員を売り場に的確に配置して、
機会損失を減らした。

その結果、「6月以降は改善傾向にある」

一方、ユニーグループ・ホールディングス。
こちらは佐古則男社長の記者会見。

売上高は5107億3000万円で、
前年同期比1.8%。
しかし営業利益は103億2600万円で9.9%減、
経常利益は102億8000万円で8.4%マイナス。

そして特別損失は、
減損損失79億8500万円。
当期損失2億7800万円。

総合スーパーの売上高は、
3893億9900万円で前年比3.2%増だが、
営業利益24億2200万円の33.6%減で、
増収減益。

ただし、今後、約50店を閉鎖して、
減収となるし、おそらく減益ともなろう。

それでも減益の幅を減らし、
あるいは微増益にでもして、
収益体質を改善する。

それが総合スーパー蘇生の方針。

コンビニは売上高770億9700万円の1.0%増だが、
営業利益49億 600万円で19.6%減。
こちらも増収減益。

サークルKサンクスの総店舗数は6358で、
既存店売上高は前年同期比1.2%ダウン。

上位3社が既存店売上げを伸ばしているから、
コンビニ業態の環境が悪いわけではない。

ファミリーマートとの経営統合は、
予定通り進んでいる模様。

だとすると、統合後、
ファミリーマートの足を引っ張らないために、
売上げや店舗数は減っても、
収益性を上げ、利益面だけは、
わずかでも足し算に、
貢献しなければならない。

それが今のユニーグループの至上命題だ。

イオンとユニーグループの上期決算。
明暗と評したらいいだろうか。

どちらもスワローズの真中満のような、
「人の強みを活かすマネジメント」を、
実現させようとしているのだろうか。

小売業であるから、
ユニーにもスワローズのような、
短期逆転の可能性がある。

問題はユニーに、
真中のような人間がいるか。

「常に監督になるつもりで会社を見る」人間、
「全盛期を知る」人間。
「人の強みを活かす」人間。

そしてそんな人間を今後、
トップに抜擢するのか。

希望があることだけは、
指摘しておこう。

艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達を生み出し、    
練達が希望を生み出す。
この希望は失望に終わることがない。
(新約聖書・ローマ人への手紙5章)

〈結城義晴〉

2015年10月02日(金曜日)

10月商人舎標語と三井物産関西メーカー会in淡路夢舞台

10月2日、金曜日。

今月の商人舎標語を紹介しよう。

月刊『商人舎』の巻頭言は、
[Message of October]

この巻頭言のタイトルが、
今月の標語と連動している。

「売れることと見つけたり」

「死ぬことと見つけたり」
佐賀鍋島藩の「葉隠」にある。
常住坐臥、死と隣合わせに生きる。

しかし「葉隠」を伝えた山本常朝は言う。
「我も人、生くることが好きなり」
これも真実だ。

ならば商人は、
「売ることと見つけたり」だが、
「売らぬことも好きなり」でもある。

ピーター・ドラッカーは言う。
「マーケティングの理想は、
販売を不要にすることである」

「マーケティングが目指すものは、
顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、
おのずから売れるようにすることである」

すなわち、売ることでなく、
売れること、つまり、
無理に売らぬこと。

では、どうするか。
知らせること。
伝えること。

古いチラシ広告も、
新しいフライヤーも、
スマホ・アプリのミニブログも。

わかりやすく、ていねいに、知らせること。
誠心誠意、面白おかしく、伝えること。
そして謙虚にお奨めすること。

店や売場ならば、
近寄りやすく、見やすく、選びやすく、
手に取りやすく、戻しやすく。

チラシやネット画面ならば、
手に取りやすく、アクセスしやすく、
見やすく、選びやすく、買いやすく。

売ることと見つけたり。
売れることと見つけたり。
それが商売である。
〈結城義晴〉

さて、今日は、新幹線のぞみに乗って、西へ。
当然ながら、小田原あたりから、
富士の姿が気になる。

しかし原稿を書いている。

パソコンを見つめながら、
両手の指を動かし、
ときどき、チラと窓の外を見る。

富士を見るために、
いつも、右側の席。
つまりDのシート。

そして見えてきました。DSCN9722-5

真っ白な雲が元気いい。
しかし、その上の方に、
富士山の雄姿。DSCN9725-5

雲に隠れて、
7合目くらいから上が伺える。DSCN9726-5

全貌がはっきり見えるよりも、
雄大に感じられる。DSCN9731-5
これだけで、一日中、
すごく得をした気になる。

「損得より善悪を先に考えよう」なのだけれど。

ありがとうございました。

のぞみは2時間半ほどで、新神戸へ。
そこに迎えに来てもらって、
クルマで淡路島へ。

阪神高速道に上がり、
神戸淡路鳴門自動車道に乗って、
明石海峡大橋を渡り、
40分ほどで、到着。

昔々、リベラルの取材に訪れて以来だろうか。
西岡茂さんが創業して、
日本の初期のスーパーマーケット業界で、
存在感を示した企業。

現在のオール日本スーパーマーケット協会の、
初代会長は西岡さんだった。

「リベラル」なんて社名、店名、
ストイックな人だった。

昨年12月17日のこのブログでも書いたし、
同じ日のDaily商人舎でも書いた。
12月15日に自己破産申請して、
3店舗はマルナカが営業を引き継いで、
店を開けている。

私も取材したことのある3店。
物部店(洲本市)、三原店(南あわじ市)、
そして一宮店(淡路市)。

そんなことを思いながら、
ウェスティンホテル淡路へ。
DSCN9764-5
2000年3月に淡路花博が開催された。
そのとき、設計家の安藤忠雄さんが、
「淡路夢舞台」を全体設計したが、
この淡路夢舞台国際会議場と直結して、
ホテル施設がある。

雰囲気はあのロック・フィールドの、
静岡ファクトリーに似ている。

この会場で、
三井物産関西食品メーカー会の、
20周年の定例会が開かれた。
DSCN9762-5

冒頭に会長のヱスビー食品㈱から、
執行役員営業グループ西日本担当の
鈴木英司さんが挨拶。DSCN9741-5
進行役は、小林剛さん。
三井物産㈱西日本食料部第二営業室室長。

そして特別会員挨拶は、
三井物産西日本食料部長の堀田安紀さん。DSCN9745-5
堀田さんも、小林さんも、
私はアメリカにご一緒して、
ずいぶんと懇意にしている。

そこで講演。DSCN9748-5

テーマは日本・世界の最新流通事情
DSCN9750-5

いつもとは違って、
きわどい話も率直に語った。
DSCN9756-5

もちろん、メーカーや商社の皆さんに、
流通業・小売業の本質を、
よりよく知ってもらって、
正しい協業をしてもらいたいからだ。DSCN9758-4

スライドを用意したが、
そのスライドに入るまでに1時間も、
世界と日本の具体的な企業群の動向を、
私の独断を込めて語った。DSCN9760-5
まあ、このブログを丹念に、
読んでくださっている人には、
よくわかるだろうことを、
ズバリと語る、といった感じか。

あっという間に1時間45分。

ご清聴を心から感謝したい。

こういった講演も、
ときにはいいなあ、と思った。

講演が終わると、
安藤さんの設計した通路を歩いて、
懇親会会場へ。DSCN9765-5

すばらしい。DSCN9766-5

懇親会では全員が語り、
深い交流に努めた。

そして二次会も盛況。DSCN9771-5
夜の海を臨むテラスで、
会話も弾んだ。

安藤忠雄設計の舞台が、
私たちの交流を心地いいものにしてくれた。DSCN9767-5

昼間の富士山。
夜の淡路夢舞台。

素晴らしい一日だった。

〈結城義晴〉

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