結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年08月08日(金曜日)

万代・加藤徹さん、商人舎に来訪。そして高橋秀実「出世の極意」。

午前中の横浜商人舎オフィス。
ちょっときれいになった。

そのオフィスに、
加藤徹さん来訪。
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㈱万代代表取締役社長。

万代は年商2793億5700万円、店舗数150店。
今年の日本小売業ランキングで第46位。
スーパーマーケット単体企業売上高では、
7位に登ってきた。

我が愛車「ロヂャース28号」を、
紹介し、説明。
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前田仁さんと小阪裕介さんがご一緒。
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11月初旬に万代ドライデイリー会で、
アメリカ研修を敢行する。

その数、110名。

その打ち合わせ。

ジャンボジェットの座席を大量に押さえて、
向こうではバス3台になる。

前田さんのジョーク。
「ジェット機の機体に、
万代のロゴを張ってもらうよう交渉中です」

長い長い打ち合わせが終って、
野田岩で昼食。
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白焼きと蒲焼の鰻重。

今日は、そこそこの味で、
ホスピタリティにもあふれていた。

この前のブログの辛口コメントが、
効果を発揮したのかもしれない。
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万代は今、
山下和孝代表取締役副社長が先頭に立って、
在庫管理と発注改革をしている。

こういった取り組みが、
いかにも万代らしい。

さて、日経新聞に「夏野菜 安い」の記事。

東京・大田市場の卸値。
トマトは4㎏860円程度が中心、
前年同期比で2割安い。

ナスは5㎏1000円弱、
これも2割安。

キュウリも5㎏970円程度、
こちらは1割安い。

大阪・本場市場でも、
同じように夏野菜は安め。

大田市場の主力は東北産。
「気温が高いためよく育ち、
実のつまったものが出荷されている」

この記事を読んで、
万代の青果部門の店頭を思い描いた。

同じように「小麦が4年ぶり安値圏」の記事。

これは国際価格の話。

米国シカゴ商品取引所の先物価格が、
国際指標となっている。

現在は1ブッシェル5ドル台半ばで推移。

1ブッシェル(bushel)は、
ヤード・ポンド法の体積単位で、
8ガロン。

主に穀物の計量に用いられる。

しかし困ったことに、
アメリカとイギリスでわずかに値が違う。
1英ブッシェルは36.36872リットルの8英ガロン、
1米ブッシェルは35.23907016688リットルの8米穀物ガロン。

シカゴ商品取引所では、
当然、米ブッシェルが使われていて、
それが5ドル台半ば。

値下がりの理由は、世界的な豊作観測。

国際価格の下落は、
10月以降分の政府の売り渡し価格に影響する。

小麦を使った商品は値上がり傾向にあるが、
それに歯止めが掛かるかもしれない。

しかし、8月1日のこのブログで書いたように、
従来の「輸入インフレ型」から「国産インフレ」へと、
物価環境が変わりつつある。

つまり、国際的な原価は下落しても、
国内だけインフレが進む。

「みんなで渡れば怖くない」の気運が、
そうさせている。

秋の小麦製品の値段。
注目しておきたい。

さて日経新聞に高橋秀実さんが、
面白いエッセイを書いている。
『弱くても勝てます』(新潮文庫)では、
開成高校の野球部を描いた。
ノンフィクション作家。

このEssayのタイトルは、
「出世の極意」。

高橋さんは「出世する人」と「出世しない人」を、
見分けられる。

「両者は雰囲気からして明らかに違うのだ」。

どう違うか。

「出世する人は、おおむね
仕事が『できない』人である」。

おお。

「もちろん無能という意味ではない。
『できない』と素直に表明できる人。
恥をさらせる人で、全身から何やら
『できない』というオーラが漂っているのだ」。

「自分が『できない』からこそ
人にお願いするわけで、
彼らはおのずと腰が低く、
感謝を忘れないのである」。

この観察、同感。

「逆に『できる』人は
できるから命令するばかりで、
周囲の『できない』を
浮き立たせてしまうのだろう」。

もちろん「できる人」で、
出世した人もいる。

鈴木敏文さんのように。
荒井伸也さんのように。

しかし若いころは鈴木さんも、
驚くほど控えめだった。

荒井さんは、実に、
分をわきまえている。

「出世」は仏教用語の「出世間」からきている。
「出世間」は「世間を出る」こと。
つまり「出家する」こと。

だから「出世」と「出家」は、
元来、同じ意味だ。

高橋さんの分析。
「なんでもかんでも『できる』ように振る舞うのは、
煩悩にほかならず、それでは出世しないのだ」。

「できない」と悟る。
すると人間は謙虚になる。

松下幸之助が、まさにそれだった。

「自らをわきまえているので
周囲の信頼を得て、
世の中から必要とされるようになる」。

以って自戒とすべし。

ノンフィクション作家のまとめ。
「出世する人は、
その佇(たたず)まいが公園に似ている。
公園は人が集まり遊ばれてこそ公園で、
自分が遊ぶわけではない。
だからひとりでいると、
どこか寂びしさが漂っており、
つい手を貸してあげたくなるのである」。

加藤徹さん、
ちょっと公園に似ている。
そんなことを思った。

〈結城義晴〉

2014年08月07日(木曜日)

立秋の日の伊藤園大陳審査から立教MBAIntensive講義まで

今日は立秋。

横浜は昼の暑さが嘘のように、
夕方には風が出て、涼しくなった。

台風の影響か、
空も夏から秋へ。
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美しい模様の雲。
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しかし6月の景気動向指数は、
2カ月ぶりに悪化。

内閣府の発表。

2010年を100としたときの一致指数が、
109.4で5月比1.8ポイントのマイナス。

理由は、消費増税前の駆け込み需要の反動。

ただし消費者態度指数は2カ月連続で改善。
日経新聞は「先行きは不透明」とお茶を濁す。

「株をいじる人は慎重に」という配慮だろうが、
小売りサービスの実業は、
「前向き、上向き、外向き」で、
夏を乗り切りたい。

外食産業トップは、
ゼンショーホールディングス。
2015年3月期の連結最終損益が、
13億円の赤字との見通しを発表。
これは1997年の上場来初の最終赤字。

理由は、問題となった過酷な労働環境。

深夜1人勤務状態の店舗は、
全国約2000店のすき家のうち約940店。

この1人勤務の解消を、
9月末までに実現させる。
解消できない店舗は、
午前0時から5時までを休業する。

小川賢太郎会長兼社長のコメント。
「休業は半分の460~470店となりそうだが、
最悪の場合は約940店すべてになる」

子供が泣きべそかきながら不平を言っているように聞こえるが、
これが売上高の目減りにつながる。

ゼンショーホールディングスは、
外食産業第1位企業。

マクドナルドがトップの頃に、
例の店長の管理監督者問題が発生した。

トップ企業の責任は重いし、
いつも必ず問題は、
トップ企業から表面化する。

とすると、外食産業は、
まだまだ家業レベルだということだ。

中小企業でまっとうな経営を志向した方が、
いい業種なのかもしれない。

外食のゼンショーに対して、
メーカーのサントリーホールディングスは絶好調。

2014年1~6月期の売上高と営業利益で、
日本国内酒類メーカーのトップに立った。

これは2009年の持ち株会社移行後、初めてのこと。

上半期の売上高は1兆1089億円、
前年同期比18%プラス。
営業利益は644億円で32%増。
いずれも過去最高。

5月に買収した米国蒸留酒製造業ビームが、
売上高575億円、営業利益54億円で加算された。

ビール・スピリッツ部門の営業利益が、
56%増の208億円。

飲料・食品部門の営業利益も、
19%増の434億円。

通期予想は、年商2兆4400億円、営業利益1670億円。
これも日本国内酒類製造業トップの見通し。

アサヒグループホールディングスも、
上半期営業利益が過去最高。

しかし、キリンホールディングスは17%減益。

明暗がくっきり。

さて、サントリーとも飲料で競合する伊藤園。
その春夏の大陳コンテスト審査委員会。
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はじめに私から近況解説。

それから早速、最終審査。
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コースごとの大賞・優秀賞、
さらに企業賞大賞・優秀賞が決定。

ここでお知らせしたいところだが、
それは残念ながらできない。

楽しみに待っていてください。

その後、雑誌掲載用の記念写真撮影。
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それからスタッフ全員そろって、
このブログ用の写真撮影。
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力強く、お盆商戦に臨む。

その後、江島祥仁副会長の部屋で、
恒例の情報交換。

消費増税軽減税率の問題、
協会統合の問題、
小売業界の化け物級創業者の話題、
商人舎の秋の米国視察研修会のこと、
話はどんどん盛り上がって、
最後に写真。
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前列左から江島副会長、
本庄大介社長、
本庄周介副社長。

後列は松井康彦さん。
商人舎エグゼクティブプロデューサー、
アドパイン代表。

楽しいひと時もすぐに時間が来て、
一度、横浜の商人舎オフィスに戻る。

3時間ほどで、
6500字の頼まれ原稿を仕上げて、
送付。

それから夕方、池袋の立教大学へ。
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MBAIntensiveの講義。
火曜日に引き続き2度目。
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今日はサンプル持参。

少し早く着いたので、
おにぎりで腹ごしらえ。
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のんびりベンチに座っていたら、
蚊に刺された。

秋はまだまだ先だ。

今日も30名ほどの受講者が、
仕事を終えて三々五々集まってきた。
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テーマは「コモディティと脱コモディティ」
そのマーケティグ。
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講義は2時間10分。
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大陳コンテスト審査から、
原稿書き、そしてこの講義まで、
ちょっと疲れ気味だが、
最後の気合を入れて語った。

コモディティ化現象の中身から、
その歴史的瞬間。
そしてウォルマートやテスコの戦略、
プライベート・ブランド論まで。
一気呵成。
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今日はマヨネーズを持参して、
大手メーカーのPB戦略を解説。
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優秀な受講生たちばかり。
だから内容は盛りだくさんだが、
理解してくれたと思う。

ご清聴、感謝。

〈結城義晴〉

[追伸]
商人舎magazineのDaily商人舎。
マツキヨとコスモスの闘い。

ご愛読ください。

2014年08月06日(水曜日)

広島原爆の日/「卸売業調査」の1兆円超企業と「問屋無用論」

今日は広島原爆の日。
長崎は土曜日の9日。

被爆から69年。

被爆した人たちの平均年齢は80歳に近い。
被爆し生存した人の数は20万人を割った。

世界史の中で、
核爆弾が使われた事例は、
広島と長崎しかない。

これは絶対に動かない事実だ。

そして今後、
二度と起こしてはならない事例だ。

今日はそのことを確認する日だ。

原爆を投下した当事国のアメリカ。
そのバラク・オバマ米大統領は、
「核なき世界」を唱える。

核兵器を持つ国と持たぬ国。

核保有国をnuclear clubと称するが、
現在、世界で8カ国。

アメリカ合衆国、
ロシア共和国、
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国のイギリス、
フランス共和国、
中華人民共和国。

そのほかにインド共和国と、
パキスタン・イスラム共和国。
そして朝鮮民主主義人民共和国。
イスラエル共和国も公式宣言はしていないが、
核保有国とされる。

この8カ国以外は、
「持たぬ国」となる。

持たぬ国のなかには、
「核の傘」に依存する国がある。

日本もその「傘に依存する国」。

「核の傘」は英語では、
そのままnuclear umbrella。

核保有国が同盟国に対して、
核兵器の抑止力を提供し、
安全を保障する。
それが「核の傘」。

北大西洋条約機構(NATO)、
日米安全保障条約、
米韓相互防衛条約、
米比相互防衛条約などなど。

アメリカは同盟国に加えられた攻撃に対して、
自国への攻撃と同様と見なして、
報復することを保障している。

そんな国々の思惑が絡む。

しかし、それは知ったうえで、
「最後は人間の英知が問われる」。
毎日新聞の社説は、
竹本成徳さんの証言を引用する。
広島原爆の被爆体験者。

この「英知」を、
私たちひとり一人が、
もたなければならない。

さて、訃報です。
ヨークべニマルの大高善兵衛さん、逝去。
79歳。
広島や長崎で被爆した人たちと同世代の経営者。

日曜日の8月3日、
福島県郡山市内の病院で逝去。

通夜・葬儀は近親者のみで行われ、
後日、お別れの会が開かれる。

1954年、福島県立安積高校を卒業。
すぐに、㈱紅丸商店に入社。

この紅丸商店の創業者が、伝説の大高善雄さん。
善兵衛さんはその長男だった。

1963年に改組していた紅丸商事㈱社長に就任、
1973年3月、イトーヨーカ堂と業務提携し、
その10月に㈱ヨークベニマルに商号変更。

1980年、東京証券取引所市場第二部に上場、
続いて1984年、東京証券取引所市場第一部に上場。
善兵衛さんは社長としてそれを実現させた。

それから10年後の1994年、
すぐの弟の善二郎さんに社長を引き継いで、
郡山商工会議所会頭就任。
2007年まで13年間、重職を務めた。

善二郎さんは2000年まで社長として、
現在のヨークベニマルの軌道を敷き、
その後、その次の弟の善興社長の時代となって、
現在に至る。

善二郎さんは2006年9月に、
惜しまれて68歳で早世。

善兵衛さんは79歳での逝去。

私も当然ながら、
何度かインタビューをした。

飄々とした人物で、
4人兄弟の力を合わせて、
ヨークベニマルを、
東北一のスーパーマーケットに育て上げた。

ご冥福を祈りたい。

さて日経新聞社の「第43回日本の卸売業調査」。
詳細は日経MJに掲載されている。

調査は卸売業全業種1021社を対象に実施。
回答は56.3%の575社から得られた。

前年と比較可能な企業数は515社。
その2013年度の売上高は36兆7710億円。
前年度比でプラス4.0%。

7年ぶりの4%成長。

その理由は、消費増税前の駆け込み需要。
時計・貴金属や家具など高額品が伸びた。

卸売業トップ10社には、
医薬品卸が4社、
食品卸が5社。
書籍卸の日本出版販売が1社。

卸売業全13業種のうち、
12業種で増収。

減収の卸売業は、書籍・CD・ビデオ・楽器。
第1位の日本出版販売がマイナス3.2%、
第2位のトーハンはプラス1.0%だったものの、
第3位の大坂屋がマイナス18.7%。
明暗くっきり。

比較可能な341社の営業利益は2.9%プラス。
医薬品卸売業が牽引し、
食品卸売業や繊維卸売業が足を引っ張った。
両者は10%を超える減益。

消費増税分を小売り側に転嫁できず、
自社負担したため。
そんな企業が21.1%。

林周二著『流通革命』発刊は1962年。
「問屋無用論」など展開されたが、
それから52年。

2兆円を超える卸売業が3社。
第1位のメディパルホールディングスは、
年商2兆9478億円。
4.9%の伸び率。

第2位のアルフレッサホールディングスは、
2兆5045億円、成長率4.9%。

第3位は三菱食品で2兆3882億円。
こちらは成長率3.0%。

1兆円を超える卸売業は、7位まで。
第4位スズケンの1兆9882億円。
なぜか医薬品卸上位企業の伸び率は4.9%。

第5位が食品卸の日本アクセスで、
1兆7140億円、成長率5.7%。

第6位が国分の1兆5668億円、4.3%。

そして第7位が医薬品の東邦ホールディングス、
1兆1896億円、4.3%。

問屋無用論は文脈の中で語られたロジック。
「無用」になるはずもなかったことは、
これらの数値が示している。

ただし小売業は、
業種から業態へ進化し、
さらにフォーマットへと変異している。

卸売業も多数の業種時代は、
とうの昔に終わって、
一応13業種に集約されているし、
商法上の「問屋」は卸売業とは異なる。

商法第551条の「問屋」は、
「自己の名をもって他人のために
物品の販売又は買い入れをすることを業とする者」。

つまり、商法でいう「問屋」は自己の名義で取引を行い、
取引の相手方に対する権利義務の主体となるが、
その取引による損益は委託者に帰属する。

その意味でも、
「問屋」という言葉や概念自体は、
有用性を喪失しつつあるのかもしれない。

〈結城義晴〉

2014年08月05日(火曜日)

理研・笹井芳樹自殺/東大寺・森本公誠「学問寺」とウッズの生き様

横浜市立宮谷小学校横の銀杏。
その緑に今、生命力がみなぎっている。
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こちらは立教大学池袋キャンパスの銀杏。
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命ほど尊いものはない。
植物も動物も、
もちろん人間も。

今日の早朝8時40分ごろ、
理化学研究所の笹井芳樹さんが、
首を吊っているのが発見され、
午前11時すぎに死亡が確認。

自殺。

STAP細胞論文の共著者で、
小保方晴子研究ユニットリーダーの指導役。

理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの副センター長。
52歳。

理研はもとより、
世界中からその死を惜しむ声が上がった。

笹井さんが「再生医療」研究の第一人者だったからだ。
京都大学医学部で、36歳で教授に就任。
最年少の記録。
つまり早熟の天才

その天才は、もろかった。

死に方にもその心のもろさの一端が表れた。
先端医療センターの研究棟の非常階段踊り場の手すりに、
ひも状のものをかけて首を吊っていた。

研究に対する未練もあっただろう。
しかし首つり自殺とは、
もろすぎる。

日経新聞最終面の『私の履歴書』。
今月は東大寺長老の森本公誠さん

今日は、森本さんが、
新制中学から京都大学文学部に入学する頃までの物語。
奇しくも笹井氏と同じ京大。

軍人だった父親が戦後、
横浜の米軍法廷で、
重労働20年の判決を下される。

森本さんの一家は窮地に陥る。

そんな時に、東大寺で弟子を探していた。
「東大寺は学問寺だから
いくらでも勉強させてくれる。
行ってみる気はないか」

森本さんは「学問寺」という言葉に、
惹かれた。

この学問寺に入るために、
必死で受験勉強して京大に合格。

合格後、受験参考書はすべて始末し、
世界文学全集を読みあさった。

笹井氏には、
こんな学びがあったのだろうか。

科学者のなかにも、
文学者は多い。

湯川秀樹、寺田寅彦。
理化学研究所の大先輩。

人間として大事なものは何か。
それをこの首つり自殺は教えてくれる。

これも日経新聞のコラム『スポートピア』。
プロゴルファーの丸山茂樹が、
「ウッズの生きざま」と題してエッセイを書く。

ご存知、天才タイガー・ウッズ

スキャンダルにまみれて、
その後、体を壊して不調に陥った。

先の全英オープンでも、
初日3アンダーの好スタートながら、
終ってみれば通算6オーバーの69位。
「ビリに近い成績に終わった」。

丸山は述懐する。

「僕はこの先、タイガーが
どんなふうに選手生活を送るのか、
すごく興味がある」。

「勝つ喜びを追い求め
79勝も重ねてきた彼が、
勝てなくなった時にどう
モチベーションを保ち続けるのか?」

「不世出の天才ゴルファーの生きざまから
目が離せない」。

笹井さんにもこの生きざまを見せてほしかった。
しかしいかにも、もろかった。

さて昨日は、夕方、
横浜商人舎オフィスを、
ブルーチップ㈱の面々が訪問してくれた。
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私の隣が、社長の宮本洋一さん、
その隣が執行役員の中野茂さん、
一番右が営業企画本部部長の金田正勝さん。

移動スーパー「とくし丸」の話題で、
盛り上がった。

ブルーチップがこのプロジェクトを支援し、
全国のスーパーマーケットの生き残りに貢献する。

私は商業の現代化の一環だと認識している。

巨大な樹木をつくるのが近代化だった。
しかし大きな木々と、
雑木や雑草が共生する。

それが現代化だ。

「とくし丸」はその雑草で、
しかも買い物難民を救済する。

大義を背負った事業だ。

私も応援しよう。

今日の午後は、
力強い助っ人が加わって、
月刊『商人舎』の編集会議。

来年の正月号まで、
おおよその企画が出来上がった。

その後、夕方、
久しぶりに立教大学へ。
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本館は相変わらず美しい。
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美しさでは日本一のキャンパス。
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MBAIntensiveの講義
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立教大学ビジネスデザイン研究科と、
日経Bizアカデミーの共催。

ビジネススクールのサマースクール。

「コモディティと脱コモディティ」
そのマーケティグ。

2時間を存分に語って、
気分がいい。

生きている実感を味わった。

生きることは素晴らしい。
それを放棄してはいけない。

絶対に。

〈結城義晴〉

2014年08月04日(月曜日)

東北マークスの経営統合と「競争はあなたの仕事です」

Everybody! Good Monday!
[2014vol31]

2014年第32週です。

「Good Monday」の呼びかけは、
今年正月第2週の月曜日からスタート。

だからGood Monday vol31は、
第32週のこととなる。

8月第2週です。

今週はかすかに暇。
私にとって久しぶりに、
ちょっと楽な1週間です。

とは言っても、
明日の火曜日と木曜日は、
夕方からMBAIntensive2014の講義がある。
立教ビジネスデザイン研究科と、
日経Bizアカデミーの共同企画。

私の講義タイトルは、
「コモディティと脱コモディティのマーケティング」
面白いですよ。

他には今日は商人舎に来客、
明日も来客。
水曜日は名人会。
木曜日は午前中、
伊藤園の大陳コンテスト審査委員会。
金曜日も来客。

なんとなくスケジュールは詰まっている。

そして世間のスケジュールは、
商人舎magazineの、
Weekly商人舎日替り連載、
今週の販促企画に掲載。

来週の8月15日終戦記念日の前に、
水曜日の6日は広島平和記念日
土曜日の9日はながさき平和の日。

お盆に向けた今週と来週、
「平和」を祈念する日が続く。

それは世界の中で、
日本が存在感を高める日だ。

広島の原爆ドームや平和資料館、
原爆慰霊碑、平和の灯など、
日本人として忘れてはならないものばかりだ。

原爆忌ひたすら石でゐる小石   
〈『槐』より 秋岡朝子〉

原爆忌川は流れてゆくばかり
〈『ホトトギス』より 稲畑汀子〉

原爆の日の空を見る土を見る
〈『春耕』より 富田直治〉

もちろん私たちは、
2011年3月11日を、
忘れてはならない。

東日本大震災からの復興は、
まだまだなされてはいない。

復旧、復興、振興。

「復旧」はとりあえず元の状態に戻すこと。
「復興」はふたたび勢いを取り戻すこと。
そして「振興」は以前以上に盛んにすること。

復興や振興に向けて、
邁進したい。

その東北の4社が経営統合する。
持株会社マークスのもとに、
10月に統合するのは、
マエダ(青森県むつ市)、
マイヤ(岩手県大船渡市)、
おーばんホールディングス(山形県天童市)、
キクチ(福島県相馬市)。

マークスは2010年8月に設立され、
本社は仙台市に設けられている。
目的は、スーパーマーケット商材の共同仕入れ。

その後、2011年3月に、
東日本大震災が起こって、
その復興の過程での経営統合だ。

統合後の総店舗数は66店、
2013年度年商は786億円。

東北にはマークス以外にも、
秋田のユナイトホールディングスがある。
こちらは伊徳ホールディングスとタカヤナギ。

さらに北海道のアークスは、
青森のユニバースや岩手のジョイスを、
傘下に入れて、
東北や本州に進出している。

いずれもシジシーグループの企業統合。

そのCGCグループ総年商は4兆2368億円、
総企業数225社、総店舗数3878店。

これからも地域ごとに、
CGCグループ内の企業統合は、
進められていくだろう。

個人戦の店舗対店舗の闘いが、
団体戦のグループ対グループの闘争となる。

さらにその後、どうなるかは、
わからない。

しかし、経営統合の本当の意味や価値を、
獲得することができる者のみ、
そのメリットを享受できる。

つまり団体戦の強みを、
発揮できるか否かにかかっている。

団体戦の強みを持てない場合、
「烏合の衆」と呼ばれる。

そうならないことを祈るばかりだ。

個人戦に強い企業たちの団体戦。

正々堂々の競争を、
あくまでも顧客志向の競争を、
展開してほしいものだ。

拙著『メッセージ』、
「競争は、あなたの仕事です」より。

「現代の会社制度とは
『敗者復活』を許容する仕組みです。
競争の敗者にも、
再び立ち上がるチャンスが与えられます。
会社の従業員の皆さんは、
競争によって真の能力を身につけるとき、
たとえ組織は敗れたとしても、
個人は立ち直ることができます」

そして結論。
「はじめから競争に参画しない者、
すなわち競争を楽しめない者には
進歩も革新も与えられず、
能力開発の余地もないことをこそ
認識すべきでしょう」

個人戦の競合の上に、
団体戦の競争が加わってくる。

競争はあなたの仕事です。
ではみなさん、
お盆に向かって、
Good Monday!

今月の商人舎標語は、
「ふたたびつづいて、
ドキドキ・ワクワク・ニコニコ!!」

よろしく。
〈結城義晴〉

2014年08月03日(日曜日)

ジジと結城ゼミ軽井沢合宿[日曜版2014vol32]

おとうさん、
いません。
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だからボク、
ねてました。

ジジです。
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軽井沢。
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コテージ。
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ここに、とまって、
合宿。
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そしてきもちのいいモーニング。
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あいさつ。
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おとうさんは、
みんなに、いった。
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いいシゴトしよう。
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みんな、うなづいた。
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それから、
イノマタさん。
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ごくろうさま。
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ナゴヤさん。
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なぞのホリタさん。
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そして、みんなで、ポーズ。
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いい合宿でした。
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アサマもみえた。
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そのあと、
ストア・ウォッチング。
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ツルヤ。
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ショッピング。
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そしてビール。
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こもれびのなかで。
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これが、たまらない。
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そして、夕方、
あさまにのった。
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はやい。
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はやい。
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もうすぐ、
かえってきます。
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おつかれさまでした。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年08月02日(土曜日)

立教大学大学院・結城ゼミOB会/軽井沢「合宿主義の成果」

午前3時まで、
月刊『商人舎』8月号の責了仕事をして、
ちょいと仮眠。

それから新幹線あさまに乗り込んで、
軽井沢へ。

立教大学大学院・結城ゼミOB・OG会合宿。

今年3月で私が退任したが、
5年間でゼミ生は30人となった。

そのうちの15人ほどが参加して、
軽井沢合宿と相成った。

うれしいかぎり。

私を気遣って、
ゴルフ組が結成され、
三井の森軽井沢カントリー倶楽部へ。
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とは言っても、
経営管理学修士たちに、
ゴルフプレーヤーは少なくて二組。

OB会長の第1期生・名古屋文彦さん。
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新ぺリア方式でのコンペで、
第1回優勝は結城義晴。

目出度しめでたし。

その後、軽井沢プリンスコテージに、
チェックイン。

それから軽井沢アウトレットへ。
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青い夜空に、
テナント店舗の灯りが映える。
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とりわけてうつくしいのが、
グッチのショップ。
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そのフードコート。
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今回はここで軽い夕食。
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それからコテージに戻って交流。

第5期生のゼミ長・足立幸一君。
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3月に修了して、
もう共著だけれど、
本を執筆した。

「ホスピタリティマネジメント」(白桃書房刊)。
吉原敬典編著。

足立君はその第6章を担当している。

その後、酒を酌み交わしながら、
人狼ゲーム。

今、結城ゼミで大流行り。

しかし私は、
2ゲームほど楽しんだところで、
居眠りを始めた。

そこで一本締めでお開き。
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ゲームは明け方の4時半まで、
続いたという。

ごくろうさま。
おつかれさま。

これまでは夏の合宿の時にも、
現役組と私は研究に没頭していた。

OB・OGはそれにちょっとだけ参加して、
申し訳なさそうに遊んでいた。

ところが、今年から、
研究する者はいない。

全員でゴルフや散策、
その他、思い思いに楽しむ。

それはそれでいい合宿。

それでも、
大学院をはなれても、
自分なりの研究を続けてほしい。

来年はその発表会も織り込んで、
「合宿主義の結城ゼミ」を続けていきたいものだ。

最後に、結城ゼミ30人の全テーマをご披露しよう。

まず、今年3月に修了した、
2013年度第5期生論文タイトルから。

「小売業と卸売業のフォーマット変容の実態研究」
〈足立 幸一〉

「菓子メーカーにおける無返品政策の調査とその考察」
〈細野 直樹〉

「日本の有機農産物市場の成長拡大における一考察」
〈塩田木綿子〉

「プロモーションが消費者の購買行動と
ブランドロイヤルティに与える影響に関する研究」
〈李 ヨンギョン〉

「医療機器の流通構造に関する現状と今後の在り方」
〈倉内 和博〉

「志向性による消費者セグメンテーション」
〈山﨑 亮〉

「消費者向けカタログ通信販売の今後の方向性の一考察」
――衰退業種の生き残り策を研究する
〈河村 信之〉

それから歴代の修了生の論文タイトル。

[2009年度結城ゼミ第一期生]
星山朋子
「駅ナカ立地におけるビジネスの業態変化と立地創造についての考察」

田村直純
「小売業のプライベートブランド(PB)とメーカーの関係性の考察」

柿沼将人
「薬局におけるカスタマーリレーションシップマネジメントの一考察」

名古屋文彦
「サービスのコモディティ化に関する一考察」

高橋修一郎
「高等教育における観光教育に関する一考察」

[2010年度結城ゼミ第二期生]
猪股信吾
「インターネット空間における小売引力モデルの研究
――検索エンジンがもたらしたオンライン商圏」

山本知己
「コモディティ化現象と小売業態との関係性の考察
――商品の同質化と価格競争は小売業の業態対応を変える」

渋木克久
「OLIパラダイムによる日本外食企業の海外戦略の考察」

佐藤大輔
「日本の中小清酒製造者の進むべき方向性の考察
――伝統文化としての日本酒を守るために」

西脇紀男
「コールセンター事業のイノベーションに関する考察」

児玉桜代里
「ホスピタリティ産業における対人サービス適性に関する研究
――ホスピタリティ行動に影響を与えるパーソナリティ特性とその影響」

[2011年度結城ゼミ第三期生]
遠藤幸太郎
「現代社会において、なぜ小型店化は進むのか
――小型スーパーとコンビニエンスストアの店舗比較調査を通して考察する」

外山順一郎
「最高品質のかつおぶし『本枯節』における脱コモディティ化の考察
――経験価値マーケティングの観点から」

佐藤康裕
「JR6社における駅ナカビジネスの立地創造についての考察」

山口毅
「FMCG消費財企業における営業プロセス管理の研究と考察
――SFA導入事例にみる営業生産性と効率化の視点から」

村上光正
「中小外食事業所に有効な経営戦略についての考察
――顧客ロイヤルティを重視する戦略の有効性」

朝川康誠
「パチンコホールビジネスの競争戦略
――価格の差別化が競争優位になりうるか」

岡本あゆ子
「市場の達人(Market Maven)の特徴に関する考察
――オンライン・ソーシャル・ネットワークフェイスブックにおける行動」

[2012年度結城ゼミ第四期生]
武藤麻代
「能動的消費者を経営資源とした発展型ビジネスデザイン研究
――能動的消費者の活動動機と活動環境機能の考察」

大塚英里
「経験価値マーケティングとPOP広告の実証研究」

松井亮一
「使用済みPETボトルリサイクル事業における日本企業の取組みの研究
――ポーター仮説をもとにその有効性を検討する」

香川耕太郎
「マンションデベロッパーの経験価値創造に関する考察
――コンジョイント分析によって購買決定要因を検証する」

内田憲一郎
「不動産仲介業におけるフランチャイズ・ビジネスの実態調査」

どうだろう。

5年間の研究成果が、
この30本の修士論文と調査研究レポートだ。

私自身の誇りでもあり、
結城ゼミ生全員の共有財産でもある。

そんな感慨を強く持った軽井沢合宿だった。

〈結城義晴〉

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