結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年01月05日(日曜日)

ジジとお父さんの年賀[日曜版2014vol1]

あらためまして、
おめでとうございます。
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ほんねんも、
よろしく、
おねがいします。

ボクは、ジジです。
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ユウキヨシハルさんのうちに、
おせわになっています。

いちおう、
「おとうさん」と、
よぶことにしています。

きょうは、
ごあいさつ。

ここで。
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なんだか、
いごこち、
わるい。
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めんどくさい。
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でも、しかたない。

1年にいちどの、
ごあいさつ。
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だっこも、
すきじゃない。
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でも、しかたない。
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1年にいちどの、
ごあいさつ。
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ことしも、
毎週日曜日、
『ジジの気分』。
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よろしくお願いします。

おとうさん、
ともども。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年01月04日(土曜日)

正月4日に思い出した「去年今年貫く棒の如きもの」〈高浜虚子〉

いつもこの時期に思い出す句。
去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの
〈高浜虚子〉

虚子につられて、正岡子規。
子規は虚子の師匠。

天は晴れ地は湿ふや鍬始(くわはじめ)
〈正岡子規〉

「湿ふ」は現代語では「うるおう」。
「鍬始」は、新年の仕事初めのひとつ。
農民が田畑に出て、初めて鍬を入れる行事。

昨今は元旦から初荷、初売りが盛んだが、
今日4日は商業にとっても、
本来、仕事始めの日。

今日の一日の新鮮さを忘れずに、
一年を貫きたい。

コンビニは1年365日、
24時間で店を開く。

私の自宅のそばのセブン-イレブン。
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そしてローソン。
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24時間営業のコンビニであっても、
年の初めの「鍬始」はある。
年の初めの区切りはある。

30年ほど前、
アメリカ・ロサンゼルスで、
一昼夜の取材を敢行し、
レポートを書いた。

タイトルは、
「ラルフの24時間」。
大好評の36ページ・ルポだった。

今は全米1位クローガーの傘下に入っているが、
当時はカリフォルニアでトップを争う企業。
それがスーパーマーケットのラルフ。

その最大の繁盛店。
サウス・バーモントの店。

店舗の裏のモーテルに部屋をとり、
24時間ウォッチングをした。

当時、このエリアは物騒な地区で、
外国人は特に夜には、
絶対に歩いてはいけないと警告されていた。

しかし私たちが予約した部屋は、
ドアの鍵が壊れていた。

仕方がないので、
部屋には荷物を置いて、
朝までずっと店にいた。

お陰でナイトクルーなどとも、
極めて親しくなった。

800坪ほどの店で、
年間70億円も売っていた。

夜の11時くらいから、
トラックで商品が搬入されてくる。

まず大量のグロサリー、
それからデアリー、
深夜過ぎると生鮮食品。
明け方にパン。

ナイトクルーが必死のスピードで、
売場の清掃をし、
見事に陳列替えをしていく。

そして朝7時。

売場は完成。

24時間営業の店舗でも、
「100%の品揃え」の、
時間帯が決まっていた。

それが午前7時。

完全な陳列量は、
1日の販売量とほぼ一致していて、
日中は一切の補充作業をしない。

だからデイタイムはそれぞれの部門に、
ひとりずつくらいの人員だった。

昼間の接客はチェックスタンド・スタッフと、
ストア・ディレクター。

当時の私にはこれこそが、
極限まで生産性を高める方法だと感じられた。

そして30年前は、
それが高い成果を上げた。

印象的なことは、
24時間営業店舗にあった、
「開店時100%品揃え」の基準。

どんな店にも、
どんな仕事にも、
もちろん人生にも、
連綿と続くその中に、
大切な区切りが必ずある。

だから、
どんな店も、
どんな仕事も、
どんな人も、
その区切りを大切にして、
一方で、
「貫く棒の如きもの」を、
持っている必要がある。

正月4日に思い出したこと。
去年今年貫く棒の如きもの
〈結城義晴〉

2014年01月03日(金曜日)

日本初売り好調・米国ネット販売「Xマス遅配騒動」と「虹の架け橋」

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新年三が日は、
年賀状を巻頭に掲げます。

今年もよろしくお願いします。

今年の商人舎のスケジュール。
大きなものだけ、
お知らせしておきましょう。

海外視察研修会。
スタートは4月のヨーロッパ。
4月10日から17日まで、
イギリス・ロンドンとスペイン・バルセロナ。
そう、あのメルカドーナを訪れるのです。
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これは私のたっての希望。

ロンドンでは、
断トツのテスコ、伝統のセインズベリー、
ウォルマート傘下のアズダを訪れます。
さらに百貨店系のウェイトローズや、
マークス&スペンサーも。

そこにドイツのアルディ、リドルが
侵入しています。

ウォルマートの子会社や
世界的なディスカウンターと、
テスコやセインズベリーが
とう闘っているのか。

日本企業にとっても、
興味深いケーススタディとなります。

バルセロナでは、メルカドーナが主役。
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カルフールやオーシャンなどのフランス勢が、
いかに侵略しようとしているか。

地元勢とメルカドーナの
決定的な違いは何か。

これまた実に面白い事例研究となります。

商人舎USAベーシック編は5月です。
5月15日~20日の予定。
いつものようにラスベガスに居座って、
基礎基本と原理原則を徹底的に学びます。
今年は新しい趣向も凝らしています。

秋には9月上旬に、
商人舎視察研修会ハワイ編を、
新規に実施します。
対象は、新入社員や来年の新入社員、
さらにベテラン・パートタイマー、
消費財メーカーや金融など、
他の産業のみなさんまで。
小売りサービス業の素晴らしさを体験してもらう入門編です。

さらに10月に、
Specialコース。
こちらはトップマネジメント中心で、
ダラスと東海岸を予定しています。

今年は商人舎主催の海外視察研修会、
さらにさらに充実を図ります。

国内では、
ミドルマネジメント研修会。
通算第5回は6月3・4・5日、
第6回はいまのところ、
9月中旬を予定しています。

それ以外にも、
国内セミナーは逐次、開催します。

安易な内容ではなく、
「知識商人」養成をミッションとして、
他産業に負けない人財を
育成していきます。

どうぞご参加ください。

私自身は、
様々な企業や団体から依頼されて、
商人舎主催の研修会以外にも、
出講します。

その企画が増え続けて、
スケジュールがどんどん
埋まっていきます。

ただし、私がお引き受けする場合にも、
いくつかの条件があります。

商業の現代化を志向していること。
知識商人の養成を目的としていること。
カスタマー・サティスファクションと、
エンプロイー・サティスファクションとの、
両立を目指していること。

つまり商人舎の考え方と、
シンクロしていること。

どんな企業や団体でも、
この根幹の考え方が合意できれば、
時間の許す限りお引き受けします。

さらに月刊『商人舎』と
商人舎magazine
は、
一年を通じて、最高のレベルの情報を、
Daily商人舎、
Weekly商人舎、
Monthly商人舎
で、
お届けします。

是非、商人舎の知識・知恵や情報、
考え方、思想、ミッションを、
共有しましょう。

私は今年から、
この仕事に専念する所存です。

さて、初売りはどんな状況だったか。
そんな情報はやはり日経新聞です。
今朝の朝刊。
「増税駆け込み、初売り後押し」の記事。

「1~2日に始まった小売業大手の初売りは
好調な出足となった」

「4月の消費増税を控えて家電製品や衣料を
前倒しで購入する消費者が目立ち、
例年よりも売り上げを押し上げた」

「株高やボーナス支給額の増加が追い風となり、
百貨店の高額の福袋などの売れ行きも堅調」。

ビックカメラは1日元旦の全店の売上高が、
前年比2割増。
洗濯機や冷蔵庫が5割増、
エアコンの販売まで2倍増。

ヨドバシカメラのマルチメディアAkiba。
元旦にの開店時に2000人を超える行列。
昨年より500人以上多かった。

年明けは家電も客層を広げて好調。
「駆け込み商戦は3月に向け勢いを増す」

ここでも早仕掛け・際の勝負。

高島屋は2日の初売りが
前年比3%前後増加。

松屋銀座本店は15%プラス。
紳士用靴下88足入り福袋(8800円)が、
開店後20分で完売。

婦人用福袋(1万円)、
紳士用福袋(3万円)も、
約20分で売り切れた。
紳士服袋はクールビズ衣料をそろえた内容。

阪急うめだ本店。
アクセサリー福袋の最高額5万円が、
いち早く完売。

大丸東京店は、
客単価が15%前後プラス。

一方、イトーヨーカ堂。
元旦の食品客単価が、
数年ぶりに前年を上回った。
「例年よりも価格が
高めの商品の売れ行きが良い」
同社広報室の見解。

三越伊勢丹ホールディングス大西洋社長、
この件に関してコメント。
「前回増税時の1997年と比べて
増税後の消費の落ち込みは限定的だろう」

日経平均株価は昨年の年間上昇率57%。
過去4番目の高さ。

日経まとめの昨年冬のボーナス調査。
全産業の平均支給額が前年比2.5%増。

初売りは、
この基本トレンドを反映して、
大型店などでは好調に推移した。

アメリカのクリスマス商戦は、
Eコマースの大勝利。
と思いきや、
クリスマス遅配騒動が勃発。

つまりネット大勝利の受注はあったが、
それを届けられないケースが、
多発したということ。

オンライン・トゥ・オフラインが、
再び見直されると同時に、
Eコマースの物流再編成が起こる。

そして究極のオムニチャネルに、
向かっていることは間違いない。

さてさて地元新聞「虹の架け橋」。
私が同志と認める知識商人・松﨑靖さん。
群馬県大間々町の㈱足利屋洋品店社長。

毎月のチラシの代わりに、
お客様や地元の人々に向けて、
新聞を発行している。
心温まる話題や地域情報が満載。

毎月、最終日くらいに、
送られてくる。
今回は昨年12月30日。
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私はいつも楽しみにしている。

この手づくり新聞に松崎さんの執筆で、
「小耳にはさんだいい話」が、
連載されている。

今回は、「インプットとアウトプット」。

『この本読んで元気にならん人はおらんやろ』
水谷もりひとさん監修の単行本。
みやざき中央新聞編集長。

この本の中に、
「成績優秀な女の子」という話がある。
松崎さんが感動する。

学年でいつもトップの成績の女の子。
何か特殊な教育をしているのだろうか。

お母さんは、
「特別なことは
何もしていないですよ」

しかし、つぶやく。
「そういえばあの日から
娘は変わったなぁ」

娘さんが2年生の時のこと。
娘さんにこう言ったそうです。
「あんたはいいわね、
毎日学校に行けて。
お母さんが子どもの時は
弟や妹たちの世話をしないといけんかったし、
親からは
『学校なんか行かんと家の手伝いをせい!』
って言われたの。
お母さん、学校に行きたくても行けなかった」

「だから今でも
団地の皆さんとお話していても
知らないことがいっぱいあるの。
時々『そんなことも知らないの?』って
バカにされることもあって、
恥ずかしい思いをよくするから、
あんた、たまには学校で習ってきたことを
お母さんに教えてね」

「この時、娘さんの
勉強に対するスイッチがONになった。
お母さんに恥をかかせないためにです」

「それからというもの、
娘さんは先生の授業を聞く時は、
自分がお母さんに
教えているところをイメージしながら
ノートを取ったそうです。
そして、先生の言ったことを
わかりやすく教えました」

松﨑さんはまとめます。
「学校で勉強するのはインプット、
人間が本当に学んだことを
自分のものにするのはアウトプットです。
教える事、伝える事がその人にとって
一番の学びになることを学びました」

愛する人に教えたい。
それが学習の動機としても、
非常に強いことが分かります。

仕事に置き換えれば、
お客様を愛する、
部下を愛する、
仲間を愛する、
上司も愛する。

学ぶ動機が強くなる。

そのうちに学んでいる内容そのものが、
面白くて仕方なくなる。

孫引きのお話で恐縮です。

「虹の架け橋」、
是非、ネット愛読者になってください。

「メルカド―ナに行きたい」
結城義晴のこの気持ちは、
成績優秀な女の子に通じるものでもあります。

〈結城義晴〉

2014年01月02日(木曜日)

ゴーリキイ「私の大学」と上野光平「自己啓発のすすめ」

一陽来復。
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毎年、三が日は、
今年の年賀状を掲げ続けます。

このところ使っているのが、
「一陽来復」。
陰の気がきわまって、
陽の気にかえること。

悪いことが続いた後で、
幸運に向かうこと。

もちろん、新年が来ること。
冬が終わり春が来ること。

昨年は幸運に向かった気がするが、
本当の幸運は今年。

それを信じて、
精一杯、力一杯、目一杯。

今月の標語、そして今年の標語は、
こまかく・きびしく・しつこく・なかよく。
本年も、よろしくお願いします。

昨日、実家に帰って、
87歳になる両親に会った。

母は腰を悪くして、
臥せっている。
父も足が弱って、
日課としている碁会所通いにも、
支障をきたしている。
それでも二人とも、
懸命に生きている。

その両親が口をそろえて言った。
「東京オリンピックまでは生きる」

2020年の東京五輪は、
なんとしても見届ける、と。

こうして見ると、
オリンピックの東京誘致は、
老いたふたりにとって、
とても意義あることだ。

「あの角まで、あの角まで」
そう思って、走る。
あるいは、歩く。

その「あの角」が、
2020東京オリンピック。

そんな意味があることに、
あらためて気づかされた。

新年を迎えた朝、
郵便箱を開けると、
年賀状の束がある。

部屋に持ってきて、
一枚一枚読む。

様々な人たちの顔が浮かぶ。

最近では、その前にfacebookなどが、
友人・知人の近況を伝えてくれる。

私はその両方ともが好きだ。

「一つの方法に頼りたいという誘惑は、
これを退けねばならない」

今年もたくさんの年賀状をいただいた。
この賀状一枚一枚が、
やはり生きる喜びとなる。
ソーシャルネットワークの一言一言が、
生きがいとなる。

この場を借りて、
すべてのメッセージに、
お礼申し上げたい。

さて、上野光平先生。
かつて「西のダイエー、東の西友」と、
並び称せられた。
そのころの西友ストアー副社長・支配人。
実質的な経営者。

あの堤清二さんが社長で、
上野光平は副社長。
二人三脚で西友を成長させた。

1966年の初めから、
「西友ストアー通信」が発刊されはじめた。
社内報のようなもの。

その「今月のことば」を、
上野先生が書いていた。

1966年7月号の「今月のことば」。

人間が社会の中で働いて生きる年代を、
20歳から60歳までと考えると、
その日数はわずか
1万5000日でしかありません。
二度と味わうことのできない、
やり直すことのできない、
そして取り返しのつかないこの日数。

一日たつごとに、間違いなく減っていゆく
あなたの残された生命の日を、
より豊富に、より充実したものにしたいと
思いませんか。

社会の中であなたの生命を
より豊かに生かす途は
あなたの値打ちを、
より高く生かす以外に方法はありません。

それはあなたの値打ちですから、
金で買うことはできませんし
家柄や学歴で代行させることもできません。

あなたがあなた自身を
かけがえのない大切なものと思い、
その成長を真剣に願うことが必要です。

自己啓発は
このあなたの願いから始まります。

あなたの成長を
会社の責任に転嫁してはなりませんし、
人事部門の行う教育活動に
期待してもなりません。

もしあなたの成長が
会社の力によるものだとしたら
それは会社の値打ちであって、
あなたの値打ちではないでしょう。

人間の成長が第三者によって規制できないところに、
倫理すなわち人間の成長の尊さがあるのです。

あなたの願いが真剣であればあるほど、
自己啓発は途方もなく広い、新しい世界を
あなたの前にひらいてくれます。

それは専門知識の分野から、
ものごとを筋道を立てて考える能力、
そして総合的に全体をつかまえる能力まで、
あなたの値打ちも限りなく伸ばしてくれる途です。

そして自己啓発の過程の中で、
あなたはあなた自身の大学
――あなたが通えなかった、
あるいは卒業した形になっている
ポンポコ大学ではない――
本当の大学を持つことができるのです。

わが社のすべての社員の履歴書の中から、
ポンポコ大学を一掃しましょう。
そしてすべての社員の履歴書の中に、
文豪ゴーリキイにならって、
輝かしい「私の大学」を記入しようではありませんか。

〈支配人 上野光平〉
毎月の社内報の巻頭に、
上野さんはこんな文章を書き続けた。

この中に出てくるのは、
ソビエト連邦の文豪マキシム・ゴーリキイ、
そしてその自伝的小説『私の大学』。
1923年の著作。

「ポンポコ大学」と書いているが、
上野先生自身は東京大学経済学部卒業。
そのことを含めてポンポコ大学と称し、
社内から学歴主義を一掃しようと宣言している。

そして「自己啓発」を薦めている。

自身、1987年に、
『自己啓発のすすめ』(ビジネス社刊)を、
上梓している。
この本は月刊『商業界』に、
3年余り連載された文章をまとめたもの。

この本の中で上野光平は問う。
「二度とない一生をかけて、
自分は何をやりたいのか、
何になりたいのか、
それをはっきりさせることだ。
そしてそのために
毎日をどのように生きるのか」

なぜか正月には、
上野光平先生を思い出す。

昨年はその上野さんと
とても関係が深かった二人の人が亡くなった。

一人が堤清二さん、
もうひとりが杉山昭次郎先生。
ともに1925年生まれで、
上野先生の二つ年下。

だからかもしれないが、
今年も上野光平を思った。

人間が働く日数1万5000日。
その1日1日を大切にしたい。

「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」

(倉本長治)

この貴重な1万5000日の間に、
あなた自身の値打ちを上げていく。

それが自己啓発。

正月だからこそ思う。
今年1年を自己啓発に使いたい。

自分の値打ちを高める日々にしたい。

本当にそう思う。

〈結城義晴〉

2014年01月01日(水曜日)

一陽来復 こまかく・きびしく・しつこく・なかよく。

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新年、おめでとうございます。

このあらたまった気持ちで、
今年12月31日までの毎日更新を、
宣言します。

横浜は今、気温15度。
こんなに穏やかな正月元旦。

心から感謝。

いい年になりそうです。

ごまめ噛むこの世を深く愛すべく

〈朝日新聞「新春詠」より 長谷川櫂〉

今年も精一杯、生きよう。
力一杯、仕事しよう。
目一杯、愛してみよう。

初夢や亡き人が亡き人語る
〈同 大串章〉

昨年は多くの人を亡くした。
その亡き人たちが語りかけてくる。

精一杯、生きよ。
力一杯、仕事せよ。
目一杯、愛せよ。

商人舎の今年の標語。
こまかく・きびしく・しつこく・なかよく。

2014年は、
何ごとも徹底するときだ。
1週間、1カ月、
1年を通して。

変化のスピードが、
ひどく激しい時にこそ、
徹底することの価値は高まる。
徹頭徹尾の意味も重くなる。

変わるものを見極め、
変わらないものを見定め、
実行のプランとスケジュールを立て、
そして徹底する。

徹底とは、
詳細に、
厳密に、
継続することだ。

つまり、
こまかく、
きびしく、
しつこく。

しかしもう一つ、
必須の条件がある。
徹底ばかり強調すると必ず、
組織の空気が悪くなるからだ。

だからこそこまかく、
きびしく、
しつこく、
そして、なかよく。

イオンモール幕張新都心。
これだけの超巨大装置が、
万が一にも陳腐化し、
客足が途絶えたら…。

経営する者にも運営する者にも、
そして働く者にも協力する者にも、
不断のイノベーションが、
求められてくる。

そのためにこまかく、
きびしく、
しつこく、
なかよく。

こまかく、
きびしく、
しつこく、
なかよく。

これは月刊『商人舎』の、
Message of Januaryでもある。

徹底する。
精一杯、力一杯、目一杯。

こまかく、
きびしく、
しつこく、
なかよく。

今年もよろしく。

〈結城義晴〉

2013年12月31日(火曜日)

コトラー「富と貧困・平和」マーケティングと「毎日更新終了宣言」

2013年大晦日、
横浜の空。
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テレビ消しひとりだった大みそか
〈俳号 風天こと渥美清〉
今朝の日経新聞『春秋』がとり上げた。

巳年にもお世話になった。
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ベランダのシクラメン。
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キッチンの多肉植物オウレイ。
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みんな生きている。

なのに大滝詠一、急死。
65歳。

今年の最後の最後にまた訃報。

昨日30日午後5時半ごろ、
東京都瑞穂町の自宅で倒れ、
搬送先の病院で逝去。

伝説のバンド「はっぴいえんど」。

好きな日本のミュージシャンを、
ひとつだけ上げろと問われれば、
私は迷わず、「はっぴいえんど」
と、答えるだろう。

私の青春そのものでもある。

ご冥福を祈りたい。

「凡事徹底・有事活躍で
[毎日更新宣言]を発します」

振り返ってみると、
結城義晴の[毎日更新宣言]は、
2007年8月23日に初めて、
発せられている。

他人事のように書いたが、
もう6年と5カ月ほど前のこと。

はるかかなたのような気がする。

その最初の[毎日更新宣言]は、
その年の12月31日に終了して、
翌日の2008年1月1日に、
1年間の[毎日更新宣言]を約束した。

そしてまた2008年12月31日に、
終了宣言。
2009年1月1日に、
毎日更新宣言。

そんな形で、
今日2013年12月31日まで、
繰り返してきた。

だから[毎日更新宣言ブログ]は、
今日で連続2323回目となります。

語呂は「ニーサンニーサン」か。

引き算をすると、
来年の177日目が、
記念すべき2500回となる。

つまり、2500回記念日は、
2014年6月26日。

ちなみに私は毎日更新を、
1万回続けようと企図している。

ざっと見積もって28年とちょっと。
だから83歳のころが1万回。

もちろん現在のブログ形式は、
もっと進化しているはずだが、
趣旨はずっと継続していくつもり。

はじめに1000回を達成した時には、
「ああ大変だった」と思う反面、
「何だかできそうだ」とも感じた。

そして故渥美俊一先生の言葉を思い出した。
「1+99」=「100」

今現在を1と考える。
そしてプラス99するんだと決意する。

そうして100倍の仕事をする。

今を100と考えてしまうと、
来年は105、次も105。
あるいは来年は103、次も103などと、
矮小化していってしまう。

それが渥美流の思考方法。
「成長の法則」。

その時に、私は、
1をきちんと達成することが、
その後の99につながるんだと、
自分のブログ更新で確信した。

今年の1がきちんとできたから、
きっとプラス99もできる。

多分、人間は一生に、
プラス99まではできるんだろう。

渥美先生はそう、
励ましてくれたんだろう。

昨年の12月31日のブログを見てみると、
私はこう書いている。

「今年1年、
この言葉には助けられた。

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

2012年の366回分まとめた感謝を、
今、この時に、心から表明しよう。

もちろん、来年の希望と努力は、
今年の366回分をまとめて、
2倍3倍にして、高め、掘り下げよう」

なんと「2倍3倍」を言っていた。

しかし28年後には、
100倍返し。

やってみよう。
そんな気力が湧いてくる。

さて2013年12月は、
日経新聞『私の履歴書』で、
フィリップ・コトラー先生を楽しんだ。
それも今日で最終回。

今日のタイトルは感謝」。
感謝で終わるところに、
マーケティング学者の真骨頂がある。

「拙著『マーケティング・マネジメント』が、
世界中の経営者や政治家、
マーケティング担当者、学生などに
読んでもらった事実には
喜びと同時に恐れも感じる」
しかしこれが処女作だった。

一番初めに書いたものに、
すべてが入っている。

空恐ろしい。

「私の理論や推奨する活動が
誤り、あるいは不十分なものだったらどうなるのか。
私の主張を覆す理論は登場していないが、
だからといって今後も主流であり続けるのか。
それが望ましいかもわからない」

これはすごい自信。

しかしコトラーは述懐する。
「貧富の差は目に余る。
資本主義は世界人口の数%を
豊かにするにとどまっている。
経済的繁栄は
もっと多く の人が享受すべきだ」

だから12月28日には、
「富と貧困」と題して見解を述べている。

「富裕層は近視眼的になりがちで、
プール付きの豪邸の外に思いをはせる人は少ない。
彼らは富を分不相応にかき集めることが、
自らのクビを絞めると理解していないのだろうか」

「富の偏重は結果として
中産階級の購買力を低下させ、
消費需要は横ばいか減少する。
雇用も減る。

国民の不満が募り、
それが怒りとなるのは否定できない」

「マーケティングの世界では
顧客の役に立つことの重要性を
強く訴えているにも関わらず、
世界の人口70億人の顧客のうち
注視してきたのはわずか大富豪、富裕層、
中産階級など約20億人だ」

だからコトラーは主張する。
「残りの50億人に目を向けるべきだ」

しかし、多くのマーケティング関係者は、
「貧困層はお金を持っていない」
「貧困層を相手に商売しても利益は出ない」
木で鼻をくくったような言い訳に終始していた。

空気を変えたのは2004年。、
経営学者のC・K・プラハラード著
「ネクスト・マーケット」。

「貧困層の手が届くような安価な製品やサービスを
作るように訴えた」

コトラーは言う。
「わが意を得たりだ」。

「何の変哲もない製品が高いのは
ブランド維持や広告に
金をかけすぎているのだ」

同感。
だから私は、
コモディティ製品を尊敬するし、
軽視したりしない。

そこで2009年に出版したのが、
「アップ・アンド・アウト・オブ・ポバティ」
貧困から抜け出す処方箋が提示されている。

「富の偏重と貧困からの脱出。
前者は政府の介入が必要だろうが、
後者はマーケティングの高貴な志があれば
解決できると確信する」

素晴らしい。

さらに29日には「平和」のタイトル。
「マーケティングで世界に平和を実現させる方法」
これを考察する。

「今、米国に必要なのは
アメリカン・ドリームのように
米国人に豊かさをもたらすだけでなく、
すべての世界でより良き社会を実現する
推進力になることだと強く思っている」。

ここから「コンシャス・キャピタ リズム」が生まれる。
「意識の高い資本主義」。
「利益追求だけでなく
飢餓、貧困、栄養失調の解消など、
あらゆるステークホールダーの心を動かす
高邁な目標を掲げる社会のこと」。

それなのにマーケティングは、
「人間の欲望には際限がなく、
それに加担した」。

「健康を害するモノや、
地球環境に負荷を与えることなどを考慮せず
売り続けた時代もある」

そうした反省を踏まえ、コトラーは、
マーケティングに新たに2つのP」を加えた。
PeopleとPlanet。
人と惑星。

このあたりはひどく文学的。

つくづくと思う。
フィリップ・トラーは、
キャッチフレーズをつくる人でもある。

いま執筆中なのは、
「資本主義の再考と解決策」。

鮒に始まり鮒に終わる。
釣り師の極意。

コトラー先生、83歳。
この境地なのか。

私はそれまでまだまだ、
あと7677日。

しかしそれでも、
この2013年の大晦日。
1年間のご愛読を心から感謝しつつ、
毎日更新の終了を宣言する。

〈結城義晴〉

2013年12月30日(月曜日)

「際の勝負と早仕舞い」と「負け戦の闘い方」と「時間による熟成」

Everybody! Good Monday!
[2013vol52]

2013年最後の週。
と言っても、明日まで。

明後日から2014年。
午年です。
20131230184345.jpg
MrMaxオリジナルd-torsoを組み立てた。
社長の平野能章さんから、
年末ご挨拶として贈ってもらった。

Christmasまでは、
トナカイだった。

Christmasのあと、
角を外せば馬になる。

この平野さんの無茶な要求を、
アキ工芸社の松岡勇樹さんが、
引き受けて完成。

d-torsoはダンボールでつくるペーパークラフト。
その芸術性は国内外から高い評価を受ける

ありがたく頂戴し、
組み手てて、
新年を迎える。

さて、
早仕掛け、
早仕舞い、
際の勝負。

そう言い続けて、
今年1年が終始した。

年末商戦も、
際の勝負となってきた。
奮闘を祈念したい。

しかし、何事も、
際の勝負となったら、
あとは「やるっきゃない!」

土井たか子さんのキャッチフレーズ。
元日本社会党委員長。

世論を味方につけ、
人心が前向きになっているときに、
「やるっきゃない!」

これはうまくいく。

バラク・オバマ大統領も、
人気絶頂の時に、
「Can you change?」

これもうまくいった。

風向きも悪く、
機も熟していない時に、
何を言っても、
普通は動かない。

そこでも一人ひとりを鼓舞し、
全員をその気にさせて、
前に一歩進ませるのが、
真のリーダーだろう。

つまり、「負け戦の正しい負け方」。
アゴラの石井孝明さんのブログ。
関ヶ原の合戦の時の島津義弘の闘い方、
実に面白い。

関ヶ原の闘いの戦闘が決着した後、
義弘は1000名の手兵で、
10数万の徳川家康の東軍に向け、
「正面への退却戦」を敢行した。

真正面から果敢に挑み、
残存兵60とともに生き残り、
薩摩の国に帰還。

その後、勝者家康と
これまた決死の外交を重ね、
所領の薩摩・大隅・日向南部を維持。

関ヶ原の敗者で、
所領がそのままだったのは
島津家だけ。

それが268年後の明治維新にもつながる。

たとえ負け戦でも、
死ぬな。
明日につなげ。

これです。

だから「際の勝負」と「早仕舞い」は、
繋がっている。

さて、2013年の漢字。
日本漢字能力検定協会が、
全国から公募して選ばれる。

今年は「輪」だった。

なるほど。

2020年の五輪は、
日本にとってうれしいことだ。

昨2012年は「金」、
東京スカイツリーやロンドン五輪の金字塔。

2011年は「絆」。
東日本大震災の日本の心。

2009年は「新」
で、
この年に民主党政権発足。

2008年は「変」で、
オバマ大統領のchange。

2007年は「偽」で、
この年にも白い恋人や赤福餅などで、
偽装表示事件が起こった。
歴史は繰り返す。

こうして年代を遡ってみるのも、
年末の心持ちだろう。

今日の『ほぼ日』で、
糸井重里さんが、
「熟成」について考える。

「野菜と同じように、魚でも、肉でも、
新鮮なほどうまいと
思っている人が多いけれど、
実は、そんなことはまったくないわけで。
おいしく食べるには、
熟成という時間が必要だ」

そして考えは、
食べものから、
仕事に移っていく。
これ糸井の常とう手段。
私も好きだが。

「ものそのものに、
時間だけを加えるということは、
けっこう見逃されているような気がする」

「あれやら、これやらを
プラスするのは、わかりやすいが、
時間を加えるという仕事は、
一見、『ただ待ってるだけ』
のように思われそうだ。
でも、それが大事な場面って、
ものすごくあるんだよな」

「人間のする仕事にしたって、
新たには、なにをすることも不要で、
ただ、『ちょっと待つ』という
時間だけが必要なことがある」

「モノとして姿が見えてないから、
なくてもいいことにされてしまいそうなのが、
時間」

「たいへんに大事なのに、
『効率』ということのために、
かけないほうがいいかのように
思われているのが、
時間」

動く、
見る、
聞く。

その後で、
知る。
考える。
変える。

場合によっては、
伝える。
書く。
表す。

こんなプロセスのなかに、
時間を組み込む。
そして熟成させる。

時間は私たちにとって、
貴重な財産です。

貴重なものを投入するからこそ、
価値が生まれる。

それを信じたい。

年末の際にこそ、
そんなことを思う。

では、みなさん。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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