結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年05月06日(火曜日)

清水信次さんと父・結城義登に遭遇/セザンヌ「首吊りの家」を思う

2014年の安近短黄金週間。
最終日の5月6日。
振り替え休日。

といっても、今日の振り替えは、
昨日のこどもの日の振り替えか、
一昨日のみどりの日の振り替えか。

のっけからクイズみたいだが、
答えは、みどりの日の振り替え休日。

1948年7月20日公布・即日施行の『祝日法』。
正式には『国民の祝日に関する法律』。

その第三条の2。
「『国民の祝日』が日曜日に当たるときは、
その日後においてその日に最も近い
『国民の祝日』でない日を休日とする」。

今年の場合、みどりの日が日曜だから、
その後の日で、国民の祝日でない日は、
今日の5月6日。

なぜならみどりの日の翌日は、
国民の祝日のこどもの日。
だからその後の本来の平日の今日が、
みどりの日の振り替え休日となる。

だから、国民はみな、
今日の祝日をみどりの日に、
感謝しなければいけない。

商売をする人たちも、
みどりの日に、
感謝しよう。

さて、今日、まったく偶然にも、
店頭で清水信次さんに出会った。
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㈱ライフコーポレーション会長。
大正15年4月18日生まれの88歳。
満で数えて今年、米寿。

二人そろって、
カートを持ちながら写真。
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清水さんはいつも、
店回りの時には、
カートを押しながら、
細かくチェックする。

清水信次、88歳の現役。

ゴールデンウィーク最終日の今日、
清水さんは朝9時から店を回っていた。
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この店で9店目。

清水さんは、
業界活動や政治活動の、
様々な会議に、
実によく顔を出す。
そして意見を発する。

しかし、一見、そう見えて、
現場をよく回っている。

だからこそ、
ライフコーポレーションの店、
最近、とてもいい。
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もちろん、私もできる限り、
世界中の店を見る。

神は現場にあり。

それができない人は、
経営者やジャーナリストを辞めた方がいい。

今日は清水さんに出会って、
なんだか気分がすっきりした。

その後、夕方、
またまた、偶然にも、
私の父親に出会った。
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結城義登。
大正15年12月20日生まれ。

清水信次さんと同年。

仕事は既にリタイアしたが、
今は碁会所通いが日課。
その日課からの帰途。

今日二度目の、
大正15年生まれとの遭遇。

気分は盛り上がって、
父親と杯を傾けた。

2014年のゴールデンウィーク、
とてもいい終り方だった。

このブログでは何度も書いているが、
私には大正15年生まれの恩人が多い。

早稲田大学名誉教授の壽里茂先生。
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〈写真は2009年10月25日〉

学生時代に産業社会学ゼミで、
本当にお世話になった。

そしてもうおひとり。
故渥美俊一先生は、
2010年7月21日に亡くなられた。

しかし、私も、
命ある限り、
現役生活を続ける。

そんな活力がわいてきた。

さて、昨日の日経新聞文化欄。
ポール・セザンヌの『首吊りの家』が、
掲載された。
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(提供はMondadori/アフロ)

現在はパリのオルセー美術館にあるが、
1873年に制作され、
1974年の第1回印象派展に出品され、
酷評された。

私は高校の美術の授業で、
この『首吊りの家』を、
貼り紙で模写した。

貼り紙といっても、
既成の色紙(いろがみ)を使ったものではない。
写真集や週刊誌のカラーページなどから、
生きた自然の色を細かく千切りとって、
点描のようにして、名画を模写する。

3カ月ほどかかった記憶がある。
そんな授業だったから、
この絵は思い出深い。

日経新聞では、
写真家の鷹野隆大が評する。

「なんとなく見づらい絵だ。
かすみ目になったような。
すべてにピントが合っているのに、
すべてがボケている感じだ」

だから私の貼り絵には、適していた。

「人の認識を画面に反映できる絵画は、
本質的に写真より遥(はる)かに
空間や立体感の再現性が豊かである」。

「それを考えると、
この作品の『見づらさ』には、
意図を感じる」。

「身勝手な解釈だが、ここには
写真的視覚を体験した人の
造形への志向が
ほのかに現れている気がする」。

セザンヌは、自ら書いている。
「自然を円筒、球、
円錐によって扱いなさい」。

それがキュビスムに影響を与えたとされる。
キュビスムは二人の前衛画家によって創始された。
パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラック。

写真家・鷹野は、
当然そのことを知った上で、
「写真的視覚を体験した人」と、
セザンヌを評する。

私は10歳の時に右目の怪我をした。
視力はずっと0.001くらい。

それ以来、左目に手を当てて隠して、
右目だけでこの世を視ると、
光景は印象派の絵画のように見える。

貼り絵模写者の私は、
自分が絵を描く才能があるなどとは、
間違っても思わないが、
そんな見方があるのだろうとは、
想像がつく。

天才画家はもしかしたら、
視力的欠陥者だったのかもしれない。

フィンセント・ファン・ゴッホも、
アメデオ・クレメンテ・モディリアニも、
たしかに精神を病んでいた。

ポール・セザンヌは1839年1月19日、
南フランスのエクサン・プロヴァンス生まれ。

1906年10月15日、
野外で絵画制作中、
大雨に打たれて肺炎にかかった。
そのために10月22日か23日に死去。

67歳だった。

しかし最後まで、
彼は現役だった。

貼り絵模写者としてではなく、
結城義晴は現役を続けて、
清水信次や壽里茂、そして結城義登に、
負けない人生を送る。

そんなことを決意した、
黄金週間最終日だった。

〈結城義晴〉

2014年05月05日(月曜日)

こどもの日の「最悪・最善」と「50年後の人口1万人維持政策」

安近短黄金週間中だけれど、
Everyone! Good Monday!
[2014vol18]

今日はこどもの日で、
二十四節気の立夏。
夏が立つ日。

しかし今日、
沖縄は梅雨入り。

日本列島は四季があってよろしいけれど、
天気予報は一様ではない。

昨年の沖縄の梅雨入りは、
5月10日ごろだったから、
少し早い。

少し早く梅雨入りして、
少し早く梅雨明け。

このあたりは、
常盤勝美の2週間天気予報をどうぞ。
商人舎Magazineの、
Weekly商人舎日替り連載火曜版が、
詳しい。
その簡潔な略報は、
商人舎公式ホームページのブログでどうぞ。

明日が振り替え休日だが、
全国的に今夕あたりから、
帰省ラッシュ。
ご苦労様。

小売りサービス業の現場の皆さんは、
仕事に就いてから帰省ラッシュなど、
経験したことがないのかもしれないが、
それでも高速道路のサービスエリアや道の駅など、
これ以上ないというくらい大繁盛する。

商売繁盛はTPOSによる。
つくづくと感じさせられる。

Time[時]
Place[ところ]
Occasion[場合・理由]
Style[生活様式・ライフスタイル]

顧客が、
どんなときに、
どんな場所で、
どんな場合・どんな理由、
あるいはどんなきっかけで、
どんな暮らし方・どんな楽しみ方、
どんな生き方を求めて、
商品やサービスを購入するのか。

つねにTPOSを感じること、
考え続けること、
それがいわば、
リテール・マーケティングの基本。

さて、関東地方、
今朝の地震で目を覚まされた。

東京都心で震度5弱。
関東の広範囲で震度4。
横浜でも震度4。

首都圏直下型地震ではなかったようだが、
日本列島は、地震列島。

だからいつも、
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

私の心構えは、
常にこうある。
いや、こうありたいと、
腹積もりしている。

だから何ごとも、
自分で決める。
自分で行う。
自分で責任を持つ。

自律・自立、自己革新。
脱グライダー。

しかしこんな歌がつくられる。
容れものは容れられるものを
四捨五入せし形にて作られてをり

〈日経歌壇 横須賀・丹羽利一〉

さて今日のこどもの日に先駆けて、
人口問題に関する重要な報告がある。

昨日の日経新聞の「きょうのことば」が面白い。

日本の人口の推移。
1603年、江戸幕府が成立。
その人口は1227万人。

江戸時代を通じて緩やかに増加し、
明治時代以降、増加のペースが急激化。

1868年、明治維新のころは、
3330万人。

1945年、第2次世界大戦が終わったころ、
7199万人。

明治維新から100年弱で倍増。

さらに戦後二度のベビーブームなどあって、
2008年がピーク。
1億2808万人。

しかし国立社会保障・人口問題研究所の推計。
2048年に1億人を割る。
2060年に8674万人。
終戦直後に近くなる。

そのうえ、
65歳以上が人口に占める高齢者の割合は、
2010年の23%が、
2060年に40%弱。

半面、15~64歳の生産年齢人口は、
2010年の8173万人が、
2060年に4418万人。
こちらは半減。

この日本の決定的な人口問題に対して、
「選択する未来」委員会が、
経済財政諮問会議に中間報告をする。

政府は、これを受けて、
経済財政運営と改革の基本方針に盛り込む。

委員会会長は三村明夫日本商工会議所会頭。

日経新聞が昨日の一面トップで取り上げた。

その初めての目標は、
「50年後に人口1億人程度を維持」
50年後というのは2060年代。

具体的目標指標は合計特殊出生率。
つまり1人の女性が生涯に産む子供の数。
2012年で1.41。
2060年にこれを、
2.07以上
に引き上げる。
そうすれば人口は、
1億545万人程度になる。

そのための国費ベースの予算。
3兆円規模の出産・子育て支援。

政府予算の資源配分を、
「高齢者から子どもへ大胆に移す」
当たり前だけれど、大胆な提言。

その「費用は現在世代で負担」と明記。

さらに「年齢、性別に関わらず働ける制度を構築」。
女性・高齢者の労働参加も進める。

そのためにひとつは、
「出産・育児と仕事を両立させる」。
もうひとつは、
「働く高齢者を後押しする」。

さらによく批判される労働力統計で、
新しい指標を制定する。

具体的にはまず、
「新生産年齢人口」の定義を変える。
それは「20歳以上70歳未満」。

さらに産業構造の変更、大胆な規制改革。
これはお題目としてはずっと上がっていて、
総論賛成各論反対にばかりなっている。

三村日商会頭が会長だから、
「起業・廃業の新陳代謝で産業の若返りを進める」。

外国人は「移民政策」ではなく、
「外国人材を戦略的に受け入れる」。

諮問報告はいちいちもっともで、
斬新とは言えないかもしれないが、
確実にこれを達成してほしいものだ。

たとえ高齢者がもっと働こうとも、
高齢者への予算が子どもたちに回されようとも、
それに文句を言う者はいないはずだ。

立夏の日に春の季語とは、
季節はずれだが、
大好きな小林一茶の句。
雪とけて村いっぱいの子どもかな

2014年のこどもの日に、
そんな日本社会の到来を、
心から祈念したい。

ではみなさん、
連休は明日まで。
月曜日は、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年05月04日(日曜日)

ジジとみどりの日のみどり[日曜版2014vol18]

ジジです、
こんにちは。
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きょうは、
みどりの日です。
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みどりが、うつくしい。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
おうちでゆっくり。
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ソファにすわってる。
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ブラジリエ。
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おへやのなかも、
しずかです。
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スタンド。
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ひかりが、
すきとおっています。
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ガラスのなかにも、
しいさなみどり。
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キッチンにも。
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ひかり。
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ボク、おなかすいた。
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おいしい。
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そとも、
きもちいい。
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ベランダも。
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草花がひかりを、
あびている。
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花ひらいた。
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チューリップやパンジー。
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だから、
みどりの日です。
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新緑のみどり。
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空にはえるミドリ。
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茶畑のみどり。
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緑のなかでは、
ボクはちいさい。
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ほんとうにちいさい。
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みどりをみていると、
生きることがうれしくなる。
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深い緑と若い緑。
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みどりの日にふさわしい。
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ボクはしあわせ。
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緑にかこまれて。
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おとうさんも、
しあわせ。
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緑のなかにいて。

ボクたち、
しあわせです。
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ありがとう。
こころから。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年05月03日(土曜日)

日本国憲法前文と第9条の短文と「集団的自衛権の行使」

66回目の憲法記念日。
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日本国憲法は、
1947年5月3日に施行。

その記念日は、
1948年の祝日法で制定。

対になっている文化の日は、
憲法公布日の11月3日。

毎年2回、
私たちは自分たちの憲法を、
熟考することになる。

この毎日更新宣言ブログ。
2007年8月12日から、
連続更新中で、
来月の26日に、
第2500回を迎える。

ほぼ7年間。
5000回は14年。
10000回は28年。
それは西暦2035年。

私は83歳。

少なくとも、
それまで続けたいが、
どうだろう。

そしてその時、
日本国憲法は、
改正されているだろうか。
日本社会はどう変わっているだろうか。
世界はどんな情勢になっているだろうか。

憲法記念日には、
そんなことまで、
考えさせられる。

いや、考えたくなる。

今日も夕日が沈んでいく。
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このブログでも何度か書いているが、
私は自分の著書の「はじめに」で、
日本国憲法を使ったことがある。

『小売業界大研究』。
2010年、産学社刊。

「私たちの日本国憲法は、
『主権が国民に存することを宣言』しています。
国の基本原理・基本原則を定める日本国憲法は、
まず、国民主権を掲げるのです」

「そのうえで、基本的人権の尊重、平和主義の
三つの考え方が謳われています」

「一方、すべての小売業もまた、
この三つの考え方を基盤としています」

「国の主権者である国民に、
一人ひとりの人権を尊重して、
商品とサービスを提供する。
そして、平和の中で、
小売業は繁栄する――」

「あらゆる産業は、
国民生活に貢献するために営まれています。
しかし、とりわけ小売業は、
国民の毎日の暮らしを維持・向上させるために、
最も国民に近いところで日々、活動します。
小売業はそのことに、
最大の存在意義をもつのです」

国民主権、
基本的人権の尊重、
平和主義。

小売サービス業も、
この三つの考え方に、
支えられている。

私の主張の根幹をなすものだ。

一方、憲法記念日にはいつも、
このブログでその前文を掲載する。

その都度、中学生の時に、
前文の全文を暗記したことを記す。

なんというか、
誇らしかったことを覚えている。

今年も掲載しよう。

日本国民は、
正当に選挙された
国会における代表者を通じて行動し、
われらとわれらの子孫のために、
諸国民との協和による成果と、
わが国全土にわたって
自由のもたらす恵沢を確保し、
政府の行為によって
再び戦争の惨禍が起ることの
ないやうにすることを決意し、
ここに主権が国民に存することを宣言し、
この憲法を確定する。

悪文。

その意味では、憲法。
表現方法を改定したほうがいい。

小学生でもわかる方がいいし、
憶えようとする中学生も、
内容をしっかりと理解できる方がいい。

そもそも国政は、
国民の厳粛な信託によるものであって、
その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、
その福利は国民がこれを享受する。

主権在民の意味。
リンカーン宣言と同意。
そしてこれは変えてはいけない。

これは
人類普遍の原理であり、
この憲法は、
かかる原理に基くものである。


われらは、
これに反する
一切の憲法、法令
及び詔勅を排除する。

この後、平和について、
強調される。

日本国民は、
恒久の平和を念願し、
人間相互の関係を支配する
崇高な理想を深く自覚するのであって、
平和を愛する諸国民の
公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を
保持しようと決意した。

われらは、平和を維持し、
専制と隷従、圧迫と偏狭を
地上から永遠に除去しようと
努めてゐる国際社会において、
名誉ある地位を占めたいと思ふ。

われらは、全世界の国民が、
ひとしく恐怖と欠乏から免れ、
平和のうちに生存する権利を
有することを確認する。

これだけ強調される平和主義。
それは変えてはならない。

われらは、いづれの国家も、
自国のことのみに専念して
他国を無視してはならないのであって、
政治道徳の法則は、
普遍的なものであり、
この法則に従ふことは、
自国の主権を維持し、
他国と対等関係に立たうとする
各国の責務であると信ずる。

このパラグラフは、
政治道徳の法則を確認する。

これも国際国家として、
変えることはできない。

そして憲法前文のまとめ。

日本国民は、
国家の名誉にかけ、
全力をあげて
この崇高な理想と目的を
達成することを誓ふ。

悪文である点は、
なんとかならないかと思うが、
前文に関して、
その趣旨は変える必要はなさそうだ。

今日の記念日には、
改憲論議が盛んに行われる。

私が問うのは、
Five W’s and One H。

Who(だれが)
What(なにを)
When(いつ)
Where(どこで)
Why(なぜ)
How(どのように)

日本国憲法に関して、
はっきりさせなければいけないのは、
What・Why・How。

なにを変えるか、
なぜ変えるか。
どのように変えるか。

焦点のひとつとなるのは、
いつも日本国憲法第9条。

条文は意外に短い。


日本国民は、
正義と秩序を基調とする
国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。


前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。

これも毎年、表明しているが、
私は個人として、
「暴力と武力の行使」は、
これを「永久に放棄」している。

これも私個人のことだが、
マハトマ・ガンディーの非暴力不服従に、
熱い共感を持っている。

それは小売りサービス業に、
深くかかわる者として。

さて新聞各紙。
今年は社説で主張した。
今年の焦点は、
「集団的自衛権の行使」。

毎日新聞社説は、
わかりやすい。

「日本の平和と安全は、
二つの柱で支えられてきた」

「日本国憲法と、
日米安保条約だ」

「憲法9条によって、
日本は戦争を忌避」

「一方、日米安保条約は、
巨大な基地と補給拠点を
米国に提供することと引き換えに、
外国からの侵略を防ぐ役割を果たしてきた」。

「9条の理念を、
安保のリアリズムが補う」

だから、「9条が禁止してきた、
さまざまな形での自衛隊の投入が、
集団的自衛権を行使すれば
できるようになる」

「それは、
日本を支える二つの柱から憲法を外し、
安全を日米安保のみに
依存することに等しい」。

一方、今朝の朝日新聞社説。
「安倍政権と憲法
―平和主義の要を壊すな」

安倍晋三首相の
今年のやり方を指弾。

「条文はいじらない。
閣議決定によって、
『行使できない』としてきた集団的自衛権を
使えるようにする」

これはちょっと安易。

「日本国憲法の平和主義は
形としては残っても、
その魂が奪われる」。

読売新聞社説のタイトルは、
「集団的自衛権で抑止力高めよ」

つまりは朝日新聞と反対の主張。
安倍内閣にハッパをかける。
最後に日経新聞社説。
「集団的自衛権めぐるジレンマ解消を」

三つのジレンマを指摘。
日経は冷静でニヒル。

第1は「安倍首相のジレンマ」。
「安倍首相が前面に出てくれば出てくるほど、
抵抗が大きくなるという政治の現実がある」

第2は「政権公約のジレンマ」。
「自民党は2012年の衆院選の政権公約で、
国家安全保障基本法を制定し
集団的自衛権の行使に
道を開く方針を打ち出した」

ところが、今年は、
「安保基本法によるのではなく、
自衛隊法などいきなり個別法を
秋の臨時国会で処理する段取りだ」

第3は「改憲のジレンマ」。
「集団的自衛権の行使に風穴をあけると、
首相が掲げる改憲が差しせまった問題ではなくなり、
むしろ遠のくという皮肉な結果をもたらす」。

こうして4大新聞社説を並べると、
あるプロ野球球団のファンだから、
そのチームに肩入れしている新聞だけを、
毎日とっていることの危険性がよくわかる。

かといって、権威と伝統がありそうだからと、
その新聞だけ読んで安心しているのも、
正しいとは言えない。

読み比べ、見比べて、
ストアコンパリゾンをするように、
新聞にも政治にも、
自分の関心と見識を持ってもらいたい。

今年は「集団的自衛権の行使」が焦点。

だからこそ日本国憲法第9条の条文を、
今一度、国民に徹底して、
議論したい。

日本には、年に二度、
その議論の機会が与えられている。

〈結城義晴〉

2014年05月02日(金曜日)

忌野清志郎の命日に増田伊作さんが来社し「誇り高く生きよう!」

安近短黄金週間。
その中日の5月2日。

5年前の今日、
忌野清志郎が逝った。
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1951年4月2日生まれ。

私より一つ上。
そして2009年5月2日没。
58歳だった。

惜しい人だった。

「誇り高く生きよう」  
「誇り高く生きよう」  
「誇り高く生きよう」
「誇り高く生きよう」

清志郎の最後のメッセージ。

誇り高く生きよう!

しかし、新緑の季節。
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本当に美しい時に、
清志郎は逝った。

今日は横浜商人舎オフィス。

午後、増田伊作さん、来社。
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1954年12月生まれの59歳。
元㈱マスダ社長。

茨城県のマスダは現在、
㈱エコスの子会社。
木村幸治社長のもと、
13店舗のスーパーマーケットを運営している。

私たちはもう、30数年の付き合い。

お父上の故増田一さんの思い出、
故渥美俊一先生や故杉山昭次郎先生の話、
ご家族のこと、息子さんたちのこと、
新旧チェーンストア理論の話題、
スーパーマーケット経営のこと、
2時間ほどもしみじみと語り合った。

橘曙覧『獨樂吟』より。
たのしみは物識人に稀にあひて
(いに)しへ今を語りあふとき

2008年8月30日に、
やはり伊作さんは、
商人舎オフィスを訪ねてくれた。
当時はマスダ顧問だった。

その時、言葉を残していった。

「艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達を生み出し、
練達が希望を生み出す。
この希望は
失望に終わることがない」

(新約聖書・ローマ人への手紙5章)

私はその時、伊作さんに、
著書と言葉を贈った。

著書は、
『お客様のためにいちばん大切なこと』。

ことばは、
朝に希望、
昼の努力、
夕に感謝。

今回は、
杉山昭次郎著『マス・カスタマイゼーション』を、
差し上げた。

そしてマザー・テレサの言葉。

Be careful of your thoughts,
for your thoughts become your words;
思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。

Be careful of your words,
for your words become your deeds;
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。

Be careful of your deeds,
for your deeds become your habits;
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。

Be careful of your habits,
for your habits become your character;
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。

Be careful of your character,
for your character becomes your destiny.
性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから

再び『獨樂吟』より。
たのしみは神の御國の民として
神の敎
(おしえ)をふかくおもふとき

伊作さん、互いに、
誇り高く生きよう!

後ろ姿に、目でそう呼びかけて、
増田伊作さんを送り出した。

安近短黄金週間の間の、
日差しは強いけれど、
静かな日だった。

〈結城義晴〉

 

2014年05月01日(木曜日)

5月の商人舎標語「顧客に聴け!」 中心に据えよ! 顧客から始めよ!

5月1日です。

May Day。
労働者の日。
世界各地で毎年祭典が行われる。
ヨーロッパでは夏の訪れを祝う日。

そのメーデーの朝、
私は徹夜した。

月刊『商人舎』は毎月最終日が、
責了の日。

5月10日発刊の5月号は、
従って昨夜が最終日だったが、
それが今朝までかかった。

日が登ると、
真っ黒なカラスが、
窓の外を、
おおきな声を出して飛び回った。

それでも私は、
ほんとうに集中していた。

やがて商人舎スタッフが出社してきて、
コーヒーを入れてくれた。

からりと晴れた朝のコーヒー。
美味かったけれど、
心に沁みた。

それにしても、
本誌デザイナーの七海真理さんには、
ずっと徹夜で付き合ってもらった。

といっても、
メールのこちらと向こうで、
囲碁や将棋のように、
無言でやり取りするだけだが、
ありがたかった。

私は七海さんのような、
本物のプロフェッショナル、
大好きです。

心から感謝したい。

七海さん抜きには、
月刊『商人舎』はありません。

結局、5月号の私の論文も、
1万1400字となって、
8ページの構成となった。

それ以外の原稿も、
素晴らしかった。

是非是非、読んでください。

毎月毎月、
こうして身を削って、
原稿を書く。

しかし、ここで書かねば、
絶対にできない発見がある。

原稿を書き、
雑誌をつくる。

それは孤独で辛い仕事だが、
この発見がある。

敢えてそれをしなければ、
発見はない。

ブログもいいが、
1万字くらいの原稿を書かねば、
深い発見はない。

今月の特集は、
「TESCO顧客伝説」

いい本になりました。

校正を終わらせて、
責了して、11時半ごろ、
いったん帰宅。

熱い湯につかって、
2時間ほどぐっすりと仮眠して、
遅い朝食兼昼食をとって、
再び商人舎オフィスに出社。

午後は、頼まれた雑誌の原稿を、
今度は7500字ほど書いて、
やっと仕事が終了。

ビールを飲んで、
それからこの毎日更新宣言ブログを、
書いているが、
いま、全部書き終わったものが、
消えてしまった。

パソコンの画面のどこかを、
ちょっと触ると、
全部、消えてしまった。

多分、このブログの入稿画面の、
タイトルのスペースあたりが危険な場所だ。

しかし気を取り直して、
再び、先ほどの原稿より、
絶対にいいものを書くぞ、
と自分に言い聞かせて、書く。

そうしなければ、
7年近くも毎日、
書くことはできない。

さて、今月の商人舎標語。

月刊『商人舎』の巻頭言のタイトルと、
重なっている。

「顧客に聴け!」

知恵とアドバイスの最高の源。
それは顧客である。
重要な決定や困難な問題解決の原点は、
すべて顧客にある。

顧客こそが最も信頼できるガイドである。
顧客は我々を苦境から抜け出すよう導いてくれる。
彼らの声を真実として受け止め、
従っていくべきだ。

ビジネスをどう考え、
どう展開するのか、
あらゆる点において顧客の意見、要望、
そして希望を理解しなければならない。

顧客を我々のあらゆる活動の中心に置くべきだ。
あなたが顧客の脈を診ることを止めたら
何が顧客の心臓を速く脈打たせるのか、
わからなくなるだろう。

TESCO中興の祖テリー・リーヒーは、
何度も何度もこのことを強調し、
1992年、『お客様パネル』を開催し始めた。
さらに1997年、クラブカードを導入した。

そして顧客の声を、
聴き続けた。
顧客の購買行動を、
観察し続けた。

そこから、「ニュールック」という
顧客の声が反映された店舗レイアウトが生まれた。
チェックスタンドでは「自分の前にひとりだけ」の
2人以上待たせないサービスが始まった。

「テスコバリュー」という、
コンペティティブ・ブランドも開発された。
「フリー・フローム」という、
アレルギー対応商品が生まれ、品揃えが一変した。

テスコ・エクスプレスの小型フォーマットも
24時間営業もクラブカード分析から発想された。
様々なロイヤルティプログラムが、
発案され、実行された。

顧客に聴け!
顧客を原点にせよ!
顧客を中心に据えよ!
顧客から始めよ!

テスコ伝説の中心には、
いつも彼らの顧客がいる。
そして最後に言葉はこう結ばれる。
「仲間がお客様に奉仕できるよう仲間に奉仕しよう」

〈結城義晴〉
さて5月全体を俯瞰しておこう。
この安近短黄金週間。
飛び石連休の前半が終わって後半は、
今週土曜日から来週火曜日までの4連休。

日曜日がみどりの日、
月曜日がこどもの日。
火曜日が振り替え休日。

そして休む間もなく、
翌日曜日は、
母の日。

だから今週から来週は、
母子の週間。

とても威力のあるテーマ資源だ。

皆さんの店は、
皆さんの会社は、
どんな提案をしているのだろう。

それが終わると、
梅雨入りまでが、
1年で一番いい季節。

その梅雨入り、
関東甲信地方では、
平年で6月9日ごろ、
昨年は6月10日ごろだった。

沖縄は1カ月くらい早くて、
平年が5月10日ごろ、
昨年は5月9日ごろだった。

二十四節気では、
立夏が5月5日。
今年はこどもの日と重なる。

夏が立つころ。

次の小満は、
今年は5月21日。
万物が次第に成長して、
一定の大きさに達してくるころ。

立夏から小満まで、
そして梅雨入りとほぼ一致する芒種まで、
本当にいい季節。

充実した日々を送りたい。

さて5月の私のスケジュール。
まず何と言っても、
中旬に第16回商人舎海外研修会がある。
Basicコースで、
米国ラスベガス。

今回は、到着食後の晩、
キッチン付きのホテルに宿泊して、
トレーダー・ジョーや、
ホールフーズの食材を購入して、
自分たちで調理して、
食事をとる。

ずっとやりたかった企画だが、
やっと実現。

楽しみです。

みんなに、食べさせたかった。

もちろんBasicコースだから、
中日に理解度テストがある。

それでも業界随一の研修会。

もう満員御礼で、
50数名の参加が決まっている。

楽しみにしていてください。

それ以外には、
講演が続く。

まず、来週金曜日の9日。
学習院マネジメントスクール開講。
私は毎年、開講の講義。
「潮目の時代の流通概論」。

それからラスベガス帰国翌日の21日、
㈱スポットライトの講演会。
ビッグデータやIT問題を語る。

翌22日は、大阪帝国ホテル。
菓子卸NSグループ30周年記念講演。
商品問題を語る。

翌23日金曜日は、
東京でPCSA総会後の基調講演。
チェーンストア問題を語る。

このとき、
学生懸賞論文エッセイ表彰式も行われる。
私は審査委員長で、
もう優秀賞など決定している。

そして5月最終週、
27日火曜日は札幌。
TERAOKAニューバランスフェア基調講演。
北海道の皆さん、おいでください。

帰国直後のホットなアメリカ情報や、
ヨーロッパの重要な動向も報告します。

今月も、忙しい。

それにしても今日は、
長い長い1日だった。

思い出してみると、
労働者の日だった。

私もよく働いた。

しかしどんな時にも、
顧客に聴け!
顧客を原点にせよ!
顧客を中心に据えよ!
顧客から始めよ!

よろしく。

〈結城義晴〉

2014年04月30日(水曜日)

リクルートとPonta共通ポイント統合のビッグ・データと顧客分析

ゴールデンウィークの間の通常日。
しかし朝の電車の中は、
ガラガラ。

やはり飛び石でも、黄金週間。

朝から東京・大門。
20140430192621.jpg
雨模様で、
東京タワーも上部は、
霧に隠れて見えない。

それでも芝公園の緑は、
逆にイキイキ。
20140430192637.jpg

公園の彫刻も、
雨の中なのに躍動している。
20140430213034.jpg

カスタマー・コミュニケーションズ㈱の、
定例取締役会。
20140430201158.JPG
略称CCL。
このベンチャー企業、
すごいスピード感。

見ているだけで、
嬉しくなる。

期待してください。

さて、CCLのビジネスにも関連するが、
日経新聞一面トップ記事は、
「リクルート、『ポンタ』と統合」

「Ponta(ポンタ)」は、
㈱ロイヤリティマーケティングが運営。
同社は三菱商事の子会社で、
従ってPontaカードを活用して、
ポイントサービスの成果を上げているのが、
コンビニのローソン。

ローソンはデータと会員の年齢などを分析し、
商品開発と販促に活用している。

そのPontaと、
リクルートポイントが、
共通ポイントを統合する。

今夏、相互交換スタート、
来春、ポンタに一本化。

それによって、
宿泊予約のじゃらん、
飲食店予約のホットペッパーグルメ、
クーポン購入のポンパレが、
Pontaに統合される。

リクルートは従来、
じゃらんやホットペッパーグルメなど、
個別にIDを発行していた。
しかしそれを、
結婚情報の「ゼクシィ」や、
転職情報の「リクナビNEXT」などと
1つに集約。

今回さらに、Pontaに集約する。

ちなみに「ゼクシィ」の会員は、
数十万人規模。

Pontaは明らかに、
ビッグ・データ分析に向かっている。

Pontaは会員数6000万人超、
リクルートは1000万人超。
合わせて7000万人超。

Tポイントの4800万人を凌ぎ、
楽天スーパーポイントの9000万人に迫る。

カルチュア・コンビニエンス・クラブのTポイントは、
昨年、ヤフーとポイントを統合。
こちらはファミリーマートで使える。

楽天も今秋には、
共通ポイント「Rポイントカード」を発行予定。
楽天市場で使われる楽天スーパーポイントと、
実店舗のポイントを統合する。
こちらはサークルKサンクス。

つまり、ポイント統合は、
一大ブームで、
それぞれにコンビニ大手がくっついている。

日本国内での共通ポイント取引額は、
推定1兆円を超える規模。

TポイントとPontaの、
2陣営が競り合っていて、
加盟店舗数は、
合わせて9万店超。

しかしそれ以外にも、
イオンのワオンや、
セブン&アイのnanaco(ナナコ)は、
電子マネーにポイントがつく。

さらにブルーチップのBeamなど、
ローカルに徹した共通ポイントシステムもある。

リクルート・ホールディングスは、
ロイヤリティマーケティングに約15億円出資し、
出資比率約15%。
ロイヤリティマーケティングは今夏、
80億円規模の増資をして、
システム投資を図る。

ビッグ・データという概念。

もちろんここにも、
クリティカル・マスの仮説が当てはまるが、
そのスピードは、
有店舗ビジネスのネットワークづくりの速度とは、
比べ物にならない。

そして最初に、
クリティカル・マスを突破した者に、
特権が与えられ、
他の競争者を統合していく。

つまりはネットワークの網の世界。

しかしそれも私は、
リアル店舗での購買との融合が、
鍵を握ると考える。

スピードの速いものが、
速度の遅い者を引きずって、
囲い込み競争を展開する。

速度の遅い者が、
どれだけ多くのネットワークとなるか。

しかし最後はいかに顧客に迫れるか。
つまり顧客の幸せに貢献できるか。
そのためにもポイント還元だけでなく、
ID-POS分析でいかに、
顧客の行動を知ることができるか。

まさしくそこに、ポイントがある。

〈結城義晴〉

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