結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年09月11日(木曜日)

明治乳業・明治製菓統合、テラオカニューバランスフェア東京で講演、「みなさんありがとう」

合併・統合は、ますます加速する。

明治乳業と明治製菓が、
いよいよ統合。

そして来年春には、1兆円企業が誕生する。

もともと明治製糖から分化した兄弟会社。

金融では三井と住友、
電鉄では阪急と阪神、
こんな考えられないような統合が展開されたのだから、
両明治の統合は、いわば遅いくらい。

これで、食品製造業界では、
味の素の1兆2000億円に次ぐ二番手、
日本ハムの1兆0323億円を抜いて、
1兆1117億円の企業が誕生することになる。

ちなみに、ビール・飲料メーカーを入れると、
1位はキリンホールディングスの1兆8012億円
2位は、サントリーの1兆4948億円、
3位は、アサヒビールの1兆2166億円と、
ビール・飲料勢がトップ3を占める。

両明治は、おそらくホールディングカンパニーの元に、
両社がぶら下がる形になる。

これも時流に沿った、自然の成り行き。

スタグフレーションは、企業統合を促し、
それが企業防衛策となる。

 

コンビニでは、レックスホールディングス傘下のam/pmが、
売却される。
ローソンとファミリーマートが名乗りを上げた。
川下のコンビニフォーマットでも、
企業統合が進む。

川上と川下の、それぞれの統合。

私の持論の「クリティカル・マス」に向けて、
ますます企業統合は激しく進行する。

それは、国際経済という新しくて大きな「範囲の経済」の、
競争の中に、日本企業がおかれている証左ともなる。

 

さて昨10日は、東京有楽町の交通会館。
テラオカニューバランスフェアで講演。
テーマは「バリュー・イノベーションのすすめ」寺岡
2時間きっかりの、気持ちのよい講演。
受講者の皆さん、寺岡の皆さんに心より感謝。
寺岡2
講演後。30分とって、
『お客様のために いちばん大切なこと』へのサイン会。

「心はもやせ、頭はひやせ」  

「おねがい ごめん ありがとう」

「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」

「勇気とは、未知なる世界に一歩、
目隠しで踏み込む心のあり方だ」

「元気を出そうよ、それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ、それがあなたの役目です」

こういった言葉を、その人に合わせて、書いた。

ありがとう。

企業統合が進み、
国際化の競争の中でも、
一人ひとりの知識商人は、
こういった志を失ってはいけない。

私は、心底、そう思うのです。

それが本当の国際競争力の源にも、なるのです。

<結城義晴>

2008年09月10日(水曜日)

厚生労働省からの都道府県労働局長への通達で「管理監督者」基準が明らかになる

最初にお知らせ。
コーネル大学RMPジャパンの公式サイトが開設されました。
私は、週に2、3回、「副学長Message」を発信しています。
こちらも、ご愛読のほど。

さて昨日は、重要な通達があった。

厚生労働省の都道府県労働局長あての通達。
日本マクドナルドなどの裁判が発火点になった問題。
いわゆる「名ばかり管理職」問題。
この通達は、一応、
労働基準法に基づく管理監督者の判断基準を明らかにした。

この通達は、三つに分かれている。
①職務内容、責任と権限
 アルバイト・パートタイマーに関する採用、解雇、
 部下の人事考課、
 労働時間管理の権限が与えられているか否か
②勤務態様
 遅刻・早退、労働時間に対する裁量、部下の勤務態様との違い
③賃金等の待遇
 基本給・役職手当等の優遇措置、支払われた賃金の総額、時間単価
これらが、パートタイマー・アルバイトおよび部下を、
上回っていなければならない。

都道府県労働局長はこれらの条件をもとに、
管理監督者性を判断することになった。

ごく当たり前の基準だが、
主に、チェーン展開する小売業や飲食業などが対象となっている点が、
私としては悲しい。

法令遵守やコンプライアンスの問題と同様、
管理監督者問題は、防御的であってはならない。
守ればいい、というところに人は集まらない。
知識商人は、登場しない。
店長や管理監督者が、憧れの職業となり、
誇りを持てるポジションとなるためにも、
攻撃的にこの問題の解決に当たりたい。

さて、つれづれ日記。
朝から、横浜市立白幡小学校へ。白幡
9月20日の運動会に向けて、
校庭で組み体操の練習が行われていた。
秋の小学校のグランド。
懐かしいものが蘇ってきて、
気分が晴れる。
白幡2
私、この白幡小学校の学校開放委員会会長を務めている。
10年前にPTA会長を務め、
このグランドを使って練習するソフトボールチームの監督から代表へ。

私は、地域との係わり合い、
ボランティアの仕事はずっと続けていきたいと考えている。

しかし、ご承知のような多忙の毎日。
このたび、会長職を辞することにした。

コーネル大学ジャパンの副学長に就任したら、
何かを辞める。
そうしなければ周りに迷惑がかかる。

会長を辞任したが、会計監査で残り、
ソフトボールチームの代表は当然、続ける。
何としても、自分の住む地域には、
かかわらねばならないと考えている。

その後、商人舎オフィスに出社して、
原稿書きや執務。

そして、夕方、銀座の「ダズル」へ。
(株)ニラク社長の谷口晶貴さん(向かって私の左)、
副社長・営業本部長の谷口久徳さん(私の右)、
そして人資部統括マネジャー末次秀行さんと会食。
ニラクの面々と

福島県郡山に本部を置くパチンコホール企業ニラクは、
年商1875億円、東北・関東にチェーン展開をしている。
郡山は、東北一の商都。
スーパーマーケットのヨークベニマルの本拠地であることでも知られる。

「明るく 楽しく 面白く」
ニラクは、これを経営理念にしていて、
谷口社長をはじめとして、
みな、「熱い」。
そこが、とてもよい。

ニラクでは7年前から「業務改革プロジェクト」に取り組んでいる。
その成果物のひとつとして、
昨年4月、「ニラク大学」が創設された。
社員、従業員を大切にする会社なのだ。

谷口副社長は、この企業内大学の学長。
私のコーネル大学ジャパン副学長より、偉い。

おいしい料理、うまいワイン。
話は弾んで、あっという間に200分を超えた。

小学校の校庭から銀座のレストランまで。
そして良い人々。

私、幸せです。
感謝。

<結城義晴>

2008年09月09日(火曜日)

2007年9月9日9時9分9秒リニューアルオープンから1周年、再度の大幅リニューアル宣言!

おもしろきこともなきよをおもしろく
すみなすものはこころなりけり

高杉晋作の辞世の歌を使って、
1年前の今日、
9月9日9時9分9秒に、
このブログは、
移転・リニューアルオープンしました。

今日は、リニューアルオープン1周年。

「おめでとう」
自分に言ってみる。

「ありがとう」
すべての人に。

感慨は深い。

 

[徹底とは、
①詳細に、
②厳密に、
③継続すること]

私は、このブログで、
徹底することを実践してみようと考えていました。

[毎日更新宣言]を徹底すると、
病気になれない。
事故にあえない。
泥酔できない。
意識不明になれない。

24時間営業、365日休業無しのコンビニのように。

ふり返ってみると、
この1年、
本当に幸いなことに、
事故にはあわず、
泥酔せず、
意識不明にならず。

3月に1回だけ右目緑内障が悪化し、
二度の大手術を受けましたが、
そのときも計画的に事を進めたおかげで、
ブログは続けられ、
その上、入院前に単行本の原稿が挙がり、
入院中に校正を読むことまで可能となりました。

以前ならば、自分にこんなことが、
出来たかどうか。

私は、書き続け、
それでいて書くものに、
[品質の維持、向上]という信念を反映させていく。

1年前、私はこのように決意を述べています。

品質の維持、向上が成し遂げられたかどうかは、
皆さんのご判断となりますが、
いつも、全力を尽くしてきたことは、
自分が一番よく分かります。

そして変わってきたことも。

リニューアル1周年を記念して、
さらに変わろうと思います。

結城義晴のBlogから、
知識商人のためのポータルサイトへの変身です。

現在、準備中。
もうすぐ、カウントダウンが始まります。
ご期待ください。

もちろん、私は書き続けます。
ブログは、変わらず続けます。
「品質の維持、向上」を徹底しながら。

1年前、私は、以下のように書いています。

病気になれない。
事故にあえない。
泥酔できない。
意識不明になれない。
この緊張感で、続けていきます。しかし、これを続けると、
結城義晴、
健康になる。

体も、
頭も、
心も。

これを続けると、
日本の小売流通業と、
ホスピタリティビジネスを、
健康にすることが出来るかもしれない。
その体を、
その頭を、
その心を。

すなわち、
日本の小売流通業と、
日本のホスピタリティビジネスの
技術武装に、
理論武装に、
理念武装に、
お役立ちすることが出来るかもしれない。

それが日本の消費社会を、
より良くすることにつながるかもしれない。

この志は、変わりません。

この志は、変わりません。しかし、自ら変わらねばならない。

昨日、民主党代表選挙を無投票で乗り切り、
三選した小沢一郎代表。
2006年4月の党代表就任演説で次の英文を引用しました。

We must change to remain the same.

現状維持のためにも、
自己変革しなければならない。

現状維持などではなく、
現状を否定し、
次のステップに進むためには、
より大胆なイノベーションが求められる。

(株)商業界の代表取締役社長を退任し、
ほぼ1年。

コーネル大学RMPジャパンが発足し、
私は副学長に就任しました。

私の志に対しては、
以前よりも、
一直線で進んでいます。

しかしまだまだ、現状に甘んじてはいけない。

現状維持のためにさえ、
自ら、変わらねばならないものなのです。

We must change to remain the same.

<結城義晴>

 

2008年09月08日(月曜日)

敬老の日の3連休に向けて、「原理・原則、全うせよ」とスペシャリスト・ゼネラリスト論議

Everybody! Good Monday!

2008年9月第2週です。

東京、横浜は、昨夜、大雨と雷。
我が家の愛猫ジジは、雷が大嫌いで、
ベッドの下の奥のほうに入り込んで、
じっとしていました。

まずお知らせ。
このホームページの左側のワク。
ずらりと並んでいる研修会をご覧ください。

商人舎では、出来るだけ「セミナー」と呼ばずに、
「研修会」と称しています。
そのほうが商人舎らしいから。
まず締め切りの早い順に。

①10月28日~11月3日。
「第2回USAスーパーマーケット視察研修会」

現時点で、必須のコースです。
ダラス・オースティン・ニューヨーク。
商人舎になってから第2回。
商業界時代からすると、もう8回目でしょうか。
ローカルチェーンとして、
ウォルマートに堂々と立ち向かっているHEバット、
そして王者ウォルマート、
さらにニッチのスーパーマーケット群。
これらをしっかり学びます。
今回はハロウィン販促合戦真っ最中。

商人舎ファミリーの皆様、
締め切りが迫っています。

②9月19日の「4人のビッグセミナーin大阪」
「お客様のための商いの真髄」

「ビッグ○○○○」というときだけ、
セミナーという言葉を使います。
語呂が良いからです。

西端春枝先生、三枝輝行さん、松井博史さんと私。
もう少しだけ席が残っています。

③10月3日「コーネル大学RMPジャパン開校セミナー」
これは日本セルフ・サービス協会主催。
コーネル大学名誉教授ジーン・ジャーマン先生、
同ウィリアム・ドレイク博士、
フリードマンスーパーマーケットCEOキャロル・ビッター女史、
ウェグマンズ・カテゴリーマーチャント吉野邦夫さん、
そして日米ベスト店長ディスカッション。
私が、総括講義をします。

④10月24日「不況でも惣菜は売れる!」
ロックフィールド社長の岩田弘三さんを迎えて、
惣菜コンサルタント第一人者の林廣美先生と私が競演。

食欲の秋といいますが、
研修の秋でもあります。

左ワクからクリックして、
お申し込みください。

さて、今週は秋への突入の週。
週末から、サラリーマン家庭では、
土曜、日曜、月曜と3連休。
最後に敬老の日の祭日。

惣菜の第一人者・林先生によると、
「長寿のエビフライ」をキチンとつくって売ると、
飛ぶように売れるとか。

今週金曜日からその林先生の「金曜コラム」が、
スタートする予定。
コラムタイトルは、未定。
金曜日をお楽しみに。
このコラムの林先生の販売ノウハウを読むと、
週末に大きな成果が得られます。

今週は、従って、週末3連休に向けて、
「原理・原則、全うせよ」で行きましょう。

最後にひとつ。リクエストにお答えして。
スペシャリストとゼネラリストに関して。
スーパーマーケットやチェーンストアで、
よく使われる用語。
自分がどうなるかに関係するから、
若い人たちもこの用語には敏感になる。

スペシャリストとは、
「専門家」「熟練技術者」。

英語では、プロフェッショナル・エキスパートといったりする。
テクノクラートとも言います。

だからすべての人が、スペシャリストを目指す。

まず何らかの分野の専門家になる。
それが先です。

スペシャリストは、
会社や組織から見ると、
数値責任を全うしてくれる人、
ということになります。

私は、幸せ基準からみると、
スペシャリストはとてもいいと思う。

人間社会で生きるときに、
すべての人はスペシャリストです。

そして一握りの人がゼネラリストになる。
しかしゼネラリストが偉いわけではない。
役割分担、組織内分業のひとつと考えるべき。

ゼネラリストは、
トップマネジメントへの起案屋です。

基本政策や経営戦略、
長期経営計画の策定を担う。

だからトップマネジメントに昇格する予備軍でもある。

一般に、ゼネラリストと使う場合は、
スペシャリストに対して、
複数の分野で、一定以上の知識や技術や経験を積んで、
横断的に仕事をしていく人のことをいいます。

オーケストラを例にとるのが良い。
なぜならオーケストラが比較的大きな組織だからです。

カラヤンのベルリンフィルとビートルズは、
組織が違います。

ビートルズの、
特にジョン・レノンとポール・マッカートニーは天才です。
スペシャリスト、ゼネラリストの枠に収まらない。

ビートルズは、天才の集まり。
従って、長続きはしなかった。

ベルリンフィルのオーケストラは、
たとえカラヤンが亡くなっても、
いまだに続いている。
それは組織だからです。

そして、ベルリンフィルはまさに、
世界第一級のスペシャリスト集団です。

ゼネラリストは、第一バイオリン。
指揮者は、もちろんゼネラリストですが、
しかしカラヤンは社長でした。
トップマネジメントでした。

こんなたとえ話で理解できるでしょうか。

組織の中の、
スペシャリスト、ゼネラリストは、
その組織がゴーイング・コンサーンで、
長続きし、成長していくための、
役割分担なのです。

以上、「原理・原則講座」でした。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2008年09月07日(日曜日)

ジジ、秋の花を楽しむ[日曜版]

みなさん、
空を、
見上げてみましょう。
ジジ上見る  

雲が、
ちがうかたちに、
なってきました。
空

こんどは、

地上を、
見てみます。
ジジよく見る

黄色い花畑。
黄色い花

ヒメジョーンも、
ならんでさいてる。
花2

もっとよく、

見る。
ジジよく見る2

葉っぱは、虫にくわれて、
おもしろいかたち。
発破

フヨウの花も、
みずみずしい。
花1

こんな花も、道ばたにさいている。

花3

だいだい色の実が、
みどりの葉の中にあると、
とても映える。
実

秋には、
いろとりどりの花が咲きます。
ジジ外見る
ボクは家ネコだから、

家の中の花や、
ベランダの花、
それからユウキヨシハルさんの
写真の花を楽しむ。

秋には、ゆっくりと、
花など楽しむ心のゆとりが、
ほしいものです。

ニンゲンも、

ネコも。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年09月06日(土曜日)

[Weekend Summary]政治混乱、円高進行、株価下落、消費低迷⇒「原理・原則、全うせよ」

土曜日は、今週のおさらい。
[Weekend Summary]

月曜日9月1日、突然の福田辞任表明。
これに尽きる。
しかし世界はそれだけではなかった。
福田退陣
私は、2日に「麻生太郎幹事長で決まり」と書いた。
あとの候補は、名前を売るだけ。

どんな時代にも、若手の台頭や抜擢は不可欠だが、
この時とばかりに、しゃしゃり出てくる。
政策や政治信条は、似たり寄ったり。

抜群の力量を備えた若手議員が、
福田辞任のような突発的な事態に、
ちょっと早いかな、と思われつつ、
彗星のように飛び出してくる。

そんな印象が欲しい。

テレビでちょいと顔を売った議員が、
20人の支援議員を集めさえすれば、出られる。
参加することに意義があるオリンピックのように。

臨時国会を控えた大事な時期に、
国政の混乱を招いた政党の、
責任のとり方をこそ見せて欲しいものだ。

総裁選出馬の議員は、その気概を示す義務がある。

またこのウィークエンドには、
彼ら彼女らのテレビへの露出が増えるのだろう。
相手がしゃべっているのに、
声だけ荒げて、自分が画面を占領することに腐心する。

アメリカやヨーロッパがすべて良いとは言わないが、
一国のトップになる人物の演説は、
心に残る内容と、きっぱりとした話し方、
そして時代を捉えたキーワードをもつ。

そんな政治家ならば、
年齢性別に関係なく、歓迎したい。

「心は燃やせ、頭は冷やせ」をもった政治家の、
登場が待たれる。

政治情勢が混沌としている間に、
4月から6月の国内総生産(GDP)の改定値から、
年率で4%前後に下方修正されるという予測がでた。

景気の後退が、明示されたわけだ。

誰でもいいようなリーダー選びをしている暇はないのだが、
こちらは経済産業省や日本銀行の役人と、
経済界の実務家に任せておけばいいという感覚。

これでは、国家ではない。

さて、景気は落ち込むが、
為替レートの円は、ほとんどの通貨に対して、
高値をつけて上昇している。

この1カ月で、
ドルに対して2%、
ユーロに対して11%、
ポンドに対して14%、
韓国のウォンに対しては同じく14%。

為替相場は、相対的なもの。
日本の経済力が高まったのではなく、
相手が弱くなったから、
皆、円を買った結果、この変動が起こった。
だから株価は5カ月半ぶりに下落。

輸入品は安くなるが、輸出品は高くなる。
これがすぐに店頭に影響を与えることはないが、
国内で輸入商材の需要を喚起する足しにはなるか。

しかし国内は、景気後退のマインド。

それが、今週末のおさらい。

政治から国際経済、消費まで混迷の今、
やるべきことは、商人舎今月の標語。
「原理・原則、全うせよ」

Everybody! Good Weekend!

<結城義晴>明日は、ジジの登場です。1週間は速い。

 

2008年09月05日(金曜日)

「週刊朝日」と「サンデー毎日」の同一写真表紙に使用事件の「コモディティ化現象」に憤る!

いまや週刊誌は、衰退の一途をたどっている。
だから同質競争を繰り広げ、
類似商品が出回る。

週刊誌の類似商品、同質競争とは、
例えば現時点で言えば、
8月24日に終わった北京オリンピックの増刊号。
どこも同じような特集内容、記事内容、グラビア写真。

そして極めつけ。
「週刊朝日」「サンデー毎日」の増刊号の表紙が、
同じ写真家が撮った全く同じ写真となってしまった。
撮影したのはAP通信のデビッド・フィリップというカメラマン。
写真は金メダリスト北島康介選手のゴールした瞬間のもの。

視点が同じ、狙いが同じ、供給者が同じ。
だから最後の商品が類似してくる。
これでは衰退する。

「コモディティ化現象」

製造業では、類似商品。
アメリカでも、パッケージを取ると同じ商品ばかりと、
学者やジャーナリストが指摘する。
だから「コモディティグッズ」ばかりの売り場となる。

スーパーマーケットやドラッグストアといった小売業も、
外食レストランやパチンコホールといったサービス業も。
類似店舗、同質店舗。

みな、同じことをしていたら、
週刊誌のように衰退して、
やがては必要なくなってしまう。

コモディティは「寡占から複占へ」
すなわち二者へ、収斂してしまう。

 

マスメディアで言えば、
インターネット情報のほうが速い、面白い、過激。
週刊誌や月刊誌の意味は極薄。

特集も外注、ネタも外注、記事も外注、写真も外注。
オリジナリティは、そこにいる編集者だけ。
しかも編集者が切磋琢磨しない。
インターネットで情報を集め、
それで短い記事を書く。
あるいはそんな記事を集めるだけ。

店や商品がそうならないためには、
自分で考え、自分で手当てし、自分で集める。
「売場編集」などという出版言葉が、
百貨店で使われたりしたが、
それは自前でやることを意味する。

そしてこれが大事なのだが、
編集を自前でやり、
特集を自前でつくるには、
現場主義に徹した上で、
自前で記事を書かねばならない。

少なくとも自前で現場記事を書く訓練が、
終わっていなければならない。

小売業、商業で言えば、
コツコツと現場の業務をマスターしてはじめて、
売場がつくれるし、
店長やバイヤーの仕事も全うできる。

マスコミには、外に、
ルポライターやカメラマンが腐るほどいる。
たとえてみれば、
商品づくり、売場づくりの外注スタッフが、
山ほど存在するようなものだ。
だからいきなり店長やバイヤーになれる気がする。

それでは結局、類似商品しかつくれなくなる。

「週刊朝日」「サンデー毎日」
複占のなかで生き残るのは難しいだろう。
よほどの自己改革がなければ。

マスコミの仕事とは、本来面白いものだ。
小売業やサービス業の仕事も、
本来、とても面白いものだ。
それは現場のリアルさを知ることだし、
そこに自分らしさを発見し、投影し、
誌面や売場・店に表現できるからだ。

この面白さや遣り甲斐を放棄した仕事には、
私は、ひどく憤りを覚える。

「そんなやつは、去れ」
と言いたくなる。

その意味では、店にも企業にも、
危機が迫っているのかもしれない。

「コモディティ化現象」に遭遇するたびに、
そう思う。

<結城義晴>

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
国内研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2026年10月
日月火水木金土
« 9月  
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.