結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年07月15日(火曜日)

今夏ボーナスの商業・サービス業支給状況とパチンコ・トラスティ・ボードのUIゼンセン同盟会長・落合清四さん

今年の夏のボーナスは、
全体で昨年対比0.3%の減額。

これからの景気や経営指標を予測すると、
経営者側もよく出したと評価できるでしょうか。

日本経済新聞の748社への調査。

昨年の夏が、前年比2.65%でしたから、
やはり下り坂にあります。
今夏、6年ぶりに減少しました。

世界経済は、21世紀に入ってから、
平均3%ずつ伸びてきたわけですから、
これまで好景気が続いていた。

その景気が、悪化している。
一方でインフレが進んでいる。

平均賞与金額は、38歳で83万1896円。
これが全国の標準。
製造業がやはり高く、87万0303円、
非製造業は74万3302円。

私にとってはまことに残念なことですが、
小売業・商業・サービス業は、
他の産業を牽引するというには程遠い。
商業の現代化のためには、
ボーナスも給与も、高い水準を維持し続けねばなりません。

もちろんその前に、企業自体の存続が大前提となります。
2010年までは、まだまだみなのご理解を得て、
企業力をつける時期でしょうか。

さて百貨店・スーパーの分類の15社は、
35.3歳平均で、53万2808円。

その他の小売業15社は、
32.4歳で、60万7852円。

外食・その他サービス業27社は、
34.0歳で54万1795円。
商社は23社で、平均年齢37.4歳で、
69万4494円。

こう見ると、百貨店・スーパーが、
いちばん低いことになります。

商社はこのところ絶好調の決算であったにもかかわらず、
意外に高くはない。

日経新聞の上場企業を中心にして調査ですから、
ほぼ全体像を表しているとはいっても、
賞与には企業差があります。

全体として見るのは、
これが消費傾向に影響を与えるからです。

だから今夏のボーナス商戦は、
やはり、これでいきましょう。
「Save Money! Live Better!」
商人舎7月の標語です。

さて、昨日は、午前中、
商人舎オフィスで、必死の原稿執筆とレジュメづくり。
本当に申し訳ありません。
遅くなりました。
私のデスクから見えるアジサイの花も、
もう枯れそう。
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昼、銀座へ。
第21回パチンコ・トラスティ・ボード
有識者懇談会。

パチンコ・トラスティ・ボードは、
パチンコホール経営企業の社会的地位向上を目指す、
業界外の有識者・専門家による組織。

もう3年も、監査委員会が監査をし、
有識者懇談会は議論を続けている。
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ボーナス話にご縁があるのか、
UIゼンセン同盟会長・連合副会長の落合清四さんも、
有識者懇談会委員としてご出席。
UIゼンセン同盟は民間の産別労働組合として日本最大。
組合員100万2244人、2536組合。
落合さんは、その総帥。
連合会長の高木剛さんは商人舎発起人のお一人ですが、
高木さんもUIゼンセン同盟ご出身で、
落合さんは、いわば高木さんの腹心であり、後継者でもあります。

座長は、元経団連事務総長の三好正也先生。
副座長が、元日刊工業新聞論説委員の岩崎秀雄さん。
今回主席の委員は、元インドネシア大使・川上隆朗さん、
早稲田大学ビジネススクール教授・松田修一先生、
それに元ジャスダック取締役・牛島憲明さんと、
落合さんに私。
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今回から、新任の委員が三人。
マイクをもってお話されているのが、
㈱日本イノベーション社長の和田裕さん。
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通商産業省入省のあと大阪万博の上申、
防衛庁官房審議官、特許庁総務部長、シャープ㈱副社長、
(財)日本特許情報機構理事長など歴任され、現職。

その隣が、専修大学商学部教授の黒瀬直宏先生。
中小企業政策の専門家。

そして3番目の新任委員は、弁護士の三堀清さん。

このメンバーで、
パチンコホールの健全化と産業化に向けた議論を展開し、
世論をつくっていきます。

まずは3年間の成果として、
この6月30日付けで、
有識者懇談会からのメッセージを発信しました。
遊技新法の確立とパチンコホール企業の株式公開を謳っています。

パチンコ・トラスティ・ボードと有識者懇談会の目的が、
明確になったわけですが、
力強い新メンバーを加えて、
これからが正念場です。
議論と行動の展開が必須です。

起承転結の、「転」に差し掛かってきました。

次からの議論を楽しみにしましょう。


<結城義晴>

2008年07月14日(月曜日)

7月第3週、15日火曜日「全国一斉休漁」にまずは応急対処せよ!

Everybody! Good Monday!

2008年7月第3週です。
いい週です。
月の真ん中。

朝、5時前には、少しずつ外が明るくなっていきます。

この時間帯は、日中、とても蒸し暑い日本でも、
高原の早朝のような空気が漂っています。

夕方も、昼の暑さが去ったあとは、
高原の夕暮れのようなさわやかな空気に満たされます。

大都会でも、梅雨が終わりに近づくと、
そんな朝と夕を味わうことが出来ます。

今週の17日、18日と長野県の軽井沢町で、
経済同友会の夏季セミナーが開催されます。
財界のトップが集まりますが、
わざわざ軽井沢に行かなくとも、
意図的に早起きしたり、夕方のひと時を味わうことでも、
このさわやかさを満喫することは出来ます。

これから、本格的な夏がやってくる。
その期待の中での、
さわやかな朝と夕。

毎日、仕事で忙しいと、
このさわやかさを感じ取る余裕がない。

けれど、何か生活のバランスが崩れたりしたときに、
こんな朝夕のさわやかさを知ることが出来る。
不思議なものです。

私の場合、外国から帰ったばかりの時差ボケで、
早起きしてしまった時だとか。
徹夜で原稿書きしたときだとか。

本当に不思議なものです。

マイナスが、プラスに思えてくる瞬間は。

どちらにしても、7月の真ん中の週。
気分はよい週です。

8月の爆発に向かって、
徐々に気持ちが高まってくるとき。

もう少しです。
余裕を持って、「Save Money! Live Better!」

さて今週から始まる、大変なこと、
一点。

まずは魚を扱う商売の皆さんへ。
スーパーマーケット、外食など。
それ以外にも徐々に影響は出る。
冷凍食品業界へ、精肉業界へ、青果業界へ、その他の分野へ。

明日15日火曜日、「全国一斉休漁」です。
全国漁業協同組合連合会など主たる漁業関連団体が、
一斉にストライキに入ると考えてよろしい。
燃料の高騰などに抗議するため。

20万隻の漁船が参加する見込みで、これは史上初。
「しけや台風で、一日出漁できない状態と同じ」
イオンの担当者は語っています。

先週の12日土曜日、宮城県塩釜魚市場には、
この日もマグロの水揚げは1本もありませんでした。
燃油高騰で、近海漁船が、
近場のカツオ漁に専念しているためだといいます。

さらに一斉休漁の後には「2カ月以上の休漁」が控えています。
日本かつお・まぐろ漁業協同組合が、
8月から、所属する233隻を順次、
2カ月以上休漁させる決定をしました。
燃料高騰は、日本の漁業の根幹を揺さぶるほどの影響を、
及ぼしているのです。

これで、この夏、
マグロやカツオが値上がりします。

一方、大阪市中央卸売市場では、
10日早朝、秋サンマの初セリが開かれました。
こちらの入荷量は昨年に比べ、
1割強少ない約2.1トンだったものの、
卸値は3~5割安く、1尾170グラム程度の中型で
1ケース3000~4000円程度だったといいます。

本来、値段は需要と供給の関係から決定されますが、
入荷量が少ないのに安いという現象は、
買い手が減ったことを意味します。
あまり使いたい言葉ではありませんが、
サンマに関して「魚離れ」の傾向が、
表れているのでしょう。

専門家の見解を聞きたいものです。

マグロやカツオが上がり、
サンマが下がる。

エコスの平富郎会長のような知識商人ならば、
ここで何か考え出すでしょう。

しかしいずれにしても、漁業の変化は、
様々な食品関係に波紋を投げかけるはずです。

生産現場や流通現場、そして小売店頭。
そして最後に消費局面。

伊藤雅俊セブン&アイ・ホールディングス名誉会長が言った言葉。
「潮目が変わるときには、
自分の力の及ばない大変化が起こる」

今、確実に一つずつ、そんな現象が起こっています。

しかし、そんなことを、知識商人として、熟考・熟慮しつつ、
朝夕のさわやかさを味わいつつ、元気を出しましょう。
まずは今週の魚の動向に対処しておくことを、忘れずに。


元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。
 

   天気は人間の力ではどうにもならない。
   景気も組織の力で動かせない。
   しかし元気だけはあなたの力で生み出せる。
   そう、元気は自分で何とかなる。

だから、元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。

自分の力の及ばないことに、
対処する変化対応力とは、
不屈の元気だけなのです。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

 

 

2008年07月13日(日曜日)

ジジのうたた寝[日曜版]

暑い日がつづきます。
皆さん、お仕事、
いかがですか。
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ボクは、暑いの、
苦手です。

体中に、毛がついているから、
寒い時は、いいのですが、
暑い時は、ちょっと困る。

だからこのごろは、
いつも、うたた寝。

廊下に背中をつけて、
ひんやりを味わう。

気持ち、いい。

目があいてるけど、
大股開きだけど、
これはうたた寝です。
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少し横になって、
体の横側を、
ひんやりさせる。
これも気持ちいい。
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「う~ん」と伸びをして、
気持ち、いい。
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「うらめしや~」
では、ありません。
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何度も言うけど、
足はあります。
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ユウキヨシハルさんも、
一緒にうたた寝すればいいのに。

なんだか、いそがしそう。
暑いのに。
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昨日は、リッキョウ大学。
緑が多くて、
涼しそうだけど、
ほんとは、暑い。
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講師の先生たちが、
休むところ。
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パソコンの設備も、ある。
外国人の先生が、勉強していた。
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大学の「キャンパス」というところ、
大きな木があって、なんだかよさそう。
ボクも、いちど、行ってみたい。
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ボク、どこにも、
つれていってもらえません。

だから、うたた寝です。
ホントは、ユウキヨシハルさんも、
うたた寝がいちばん、いいんだけど。
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だから、
さそってみます。

のんびり、廊下で、
うたた寝。

上を向いて、
うたた寝。
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イスの下で、
うたた寝。
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どこでも、
うたた寝。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年07月12日(土曜日)

[昨日の続き]コモディティ⇒工業型・買い手市場型、ノンコモディティ⇒農業型&情報型・売り手市場型という考察

今月の商人舎標語。
「Save Money! Live Better!」

Aiways Low Priceの次に考え出された
ウォルマートのキャッチフレーズ。
それを商人舎7月の標語に拝借しました。
「金を惜しんで、楽しく生きよ!」
お客様の今日の気分で翻訳すると、こんな感じになる。

仕事する側から考えると、
「節約しつつ、成果を上げよ!」
こんな感じにも、受け取ることが出来る。

販促をしようとすると、経費を使いたがる輩がいる。
新しい事業を考えよと命じると、調査費を要求する。

組織が官僚化すると、
そんな人間が増えてくる。

金を使わずとも、仕事は出来る。
経費を上手に切り盛りするだけでも、新しい試みは出来る。

それが、「Save Money! Live Better!」から、
連想されることだ。

さて、くり返しになるが、
コーネル大学リテールマネジメント・プログラム応募要項
応募の意思がある人は、
これも早めに、記入して、事務局に送ってください。
よろしくお願いします。

さて、一昨日のパネルディスカッションで、
付け加えておかねばならないこと。
日本スーパーマーケット協会総会後の正副会長討論会。
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エコス会長平富郎さんの言葉。
「機械でつくるもの」
これはそのまま、「コモディティ」を意味する。
ヤオコー会長川野幸夫さんや私が言うことと同意。
素晴らしい。
私は、これを「工業型商品」と称している。

平さんは、対極にあるもうひとつの概念を披瀝した。
「水と太陽でつくるもの」
私は、コーディネーターとしてつけ加えた。
「水と太陽と土と人とでつくるもの」
これは、ノンコモディティの「農業型商品」である。

3年ほど前まで私は、
農業型商品を「コモディティ」に入れて、分類していた。

しかし現在は、訂正して、改めている。

工業型商品だけが、コモディティである。

だから、パネルディスカッションで、
平さんと川野さんが指摘した生鮮食品や惣菜は、
ノンコモディティの典型である。

ただし、生鮮にも惣菜にも、
機械でつくるものは、ある。

一般的な、カイワレやモヤシなどは、工業型であるし、
ブロイラーも工業型のコモディティである。
アメリカの牛肉産業の量産品は、
完全にコモディティである。

生鮮食品にも、コモディティはあるのだ。

惣菜も、工場で、量産される商品は、コモディティである。

コモディティとは、
市場にも家庭にも、溢れているもの。
マーケットで飽和しているもの。

しかしそれでも、消耗したり、
使い切られたり、
磨耗したりするもの。

だからまた、生活の上でも補充しなければならないもの。

それがコモディティである。

コモディティは、従って、
事業として考えると、
「1品当たりでは旨味が少ない商品群」となる。
だから量を扱わねば、利益が出にくい商品である。

それが、コモディティであり、
「工業型商品群」である。

しかし「機械でつくるもの」でも、
新しいコンセプトで、
新しい機能や新しい用途を提案する商品がある。
人が、その知識と知恵でつくるもの。
これはノンコモディティである。

ノンコモディティは、売り手市場を形成する。
これを私は、「情報型商品」と呼ぶ。

総整理すると、以下のようになる。

コモディティは、
買い手市場の商品。
工業型商品。
利幅の少ない商品。
市場全体で、低価格志向となる。

ノンコモディティは、
売り手市場の商品。
農業型商品と
情報型商品。
比較的利幅の大きな商品。
店ごとに、値ごろ志向となる。

だから、こうなる。
機械でつくるもの
⇒コモディティ

水と太陽と土でつくるもの、
および人がつくるもの
⇒ノンコモディティ

いかがだろうか。
太田さんにも、
分かってもらえただろうか。

<結城義晴>

2008年07月11日(金曜日)

日本スーパーマーケット協会総会パネルディスカッションとオール日本スーパーマーケット協会チェッカーフェスティバル

7月10日、忙しい日だった。
午前中、横浜・商人舎オフィスで、
企画会議。

8月、9月、10月と、
為になって、なおかつ面白いセミナーや研修会が、
続々と発表されます。
お楽しみに。

そのあと、帝国ホテルへ。

日本スーパーマーケット協会第9回通常総会と、
総会後の恒例・パネルディスカッション
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一昨年を除いて私は、ずっとコーディネーターを務めている。
パネラーは、協会の正副会長の皆さん。

今年のテーマは、
「商品と価格の問題を徹底議論する」
私の提起は、「食糧と燃料」そして環境の問題山積のとき、
日本のスーパーマーケットはどう考え、どう進むのか。
まさに「潮目が変わった」とき、
しかしその「潮目が読めないとき」

この「オクシモロン」の問題解決をいかに実行するのか、というもの。
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今回も、真っ向から議論してもらうつもりで、臨んだ。

日本スーパーマーケット協会会長の清水信次さん。
ご存知、ライフコーポレーション会長。
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「食糧や石油よりも、人口問題のほうが、重大なテーマ。
地球の人口は2000年前は、1億人だった。
1000年前は、2億人。
200年前は10億人で、100年前は20億人。
この100年で20億人が67億人になってしまった。
店舗に適正規模があるように、
地球の人口にも適正規模がある。
それは25億人という調査がある」

「人口問題と共にファンドマネーの、
つまり金の問題も大きい

「日本人は、もっと貧乏になったほうがいい。
贅沢すぎるし、謙虚さがなくなった。
30年前まではよかったが、この30年でおかしくなった」

いつもの清水ワールドが展開され、会場から拍手がまき起こった。

協会副会長で、エコス会長の平富郎さん。
「美味しいものが、必ずしも高いわけではないし、
安くておいしいものもある。
種無しブドウや桃がそうだ。
鰯も秋刀魚も。
それを知って、探して、お客に売るのが我々の仕事」
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「無駄が多すぎる。
無駄を省けば、個々の企業が持っている文化の中で、
生産性と効率もあがる」

「生鮮食品はプライベートブランド。
機械でつくるものは、安さが必要。
水と太陽でつくるものを中心に商売するのが我々の仕事」
名言。脱帽。

平さんは、本当の「知識商人のあり様」を自ら語ってくれた。

協会副会長でオークワ会長の大桑堉嗣さん。
日本流通産業の社長でもある。
だから商品と価格の問題に関しては、数字でご報告くださった。
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「二チリウは16社と3生協の、
2兆8000億円のグループ

そのうち2400億円強がグループのプライベートブランド」

「食品で800品目、住関連で1700品目、衣料品で3000品目の、
くらしモアというPBをもつ。
それがオークワの場合、18.1%を占める。
これを20%までもっていく。
大手に対して、我々が団結して、このPBで闘う。
それが現在の戦略」

力強いし、自信に満ちている。
ニチリウ加盟企業の好調さを背景にしているからでもある。

協会副会長で全日本食品社長の齋藤充弘さん。
ボランタリーチェーンの全日食チェーンの総帥。
齋藤さんの話は、データに基づいていて、
しかも示唆に富む。
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「仕入れの時代から、調達の時代に変わった」
名言。座布団三枚。

「加工食品に関して、売価と商品の売れ方には関連性がある。
我々は100万件のデータを持って、それを解析している。
ボランタリーチェーンの加盟店は、それぞれ勝手に値付けする。
しかし値上げに関しては、保存の利かないものは、
1カ月で店頭売価が上がってくる。
保存の利くものは、ぴったり3カ月で値が上がってくる」
つまり生鮮食品や日配品は、値上げがあっても買われ、
加工食品は、3カ月かかるということか。

「メーカーのトップに言った。
値上げを飲まないと言い張る小売業には、
売らなくて良いんじゃないの?」

齋藤さんらしい、挑発的なご発言。
私、こういうところが大好きだ。

さて、今回は席順でも、総括の役回りになってくださった副会長。
ヤオコー会長の川野幸夫さん。
いつも理論的。
そして説得力がある。
貫いてきたものがある上に、
19期連続増収増益。
貫いてきたからこそ、この実績をつくったのだと思う。
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「パラダイムの転換のとき、我々はいかに供給責任を果たすか」

変化適応業であると同時に、変化指導業である」

「今、集荷能力が大切。
日頃の態度がリトマス試験紙となる」

「サプライチェーン全体が運命共同体となる時代」

「コモディティ商品とライフスタイル商品があって、
コモディティは価格が大事、
ライフスタイルは個々のお店ごとの値ごろが大事。
だから商売のコンセプトがなければいけない」

川野さんの席順に感謝した。
席順をつくったのは、協会事務局長の江口法生さんと私だが。

さて最後に私がまとめた。
製・配・販のコラボレーションからハーモニーへの条件。
yuuki2
①共通のゴールを持つ
②サプライチェーン全体で一つのターゲット顧客を持つ
③メーカー、卸、小売は共通の言語を持つべき
④共通の情報を持つ
⑤共通の指標を持つ
⑥ジョイント・スコア・カードをつくる
⑦人材を育成する
⑧シングルチームとなる
⑨ルーティンベースで仕事する
⑩すべての会社をかかわらせることは難しくなる

600人を超えた聴衆の皆さんに、ご清聴を感謝したい。
聴衆

拍手のなか、降壇するパネラーの皆さん。
降壇
ありがとうございました。
今年も、稀に見るパネルディスカッションでした。
私は、心より楽しみました。

さてその後の記念パーティ。
同協会会長の清水信次さんのご挨拶。
ピンでステージに立つと、
パネルディスカッション以上に映える。
毒舌とユーモア、そして日本と日本人に対する大きくて深い愛。
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日本のスーパーマーケット業界は、
絶対に清水さんを中心にまとまらなくてはいけない。
特に政治・行政に対しては。
私は、そう思う。

ご来賓の挨拶は、参議院議長・江田五月さん。
清水さんからの突然のご指名。
それでも気持ちよく、祝辞を語ってくれた。
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経済産業大臣の甘利明さん。
流通通の政治家らしく、勘所を押さえたご挨拶。
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私、ユータカラヤの高木勇輔君の結婚式でご一緒した。
忙しいのに、40分も、席についていた。

協会発足時から事務局長、専務理事として、
尽力された並木利昭さんがご退任の挨拶。
素晴らしい。
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とはいっても、協会を去るわけではなく、
ライフコーポレーションの人事本部長として、
実務に戻るわけで、
並木さんの実力が、いよいよ、現場で発揮される。
期待、大。

代わって、倉田新専務理事もご挨拶。
よろしくお願いします。
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乾杯のご発声は、準会員を代表して、
国分社長の國分勘兵衛さん。
パネルディスカッションのことを引き合いに出してくださった。
パネラーともども感謝。
乾杯

懇親会では、様々な皆さんより、
お褒めの言葉を頂いた。

ここには、お名前を上げることができず、
恐縮。
でも、どんどんご連絡ください。
商人舎も結城義晴も、
いつも、
ずっと、
オープンマインドです。

伊藤ハム社長・河西力さん、伊藤ハムの面々と懇談。
伊藤ハム

1時間ほどで、懇親パーティを辞して、
横浜みなとみらい・東急ベイホテルへ。

こちらはオール日本スーパーマーケット協会
部外者には、分かりにくいかもしれないが、
「オール日本」と「日本」、それから「全国」と、
三つの名のつくスーパーマーケット協会があるのです。

それに日本セルフ・サービス協会も、
スーパーマーケットに関する協会。

さてこちらのオール日本は、チェッカーフェスティバル
チェッカーコンテストが発展して、
レース型のスポーツのような競争から、
アート型の芸術祭のようなものになった。
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それでも41人のフェスティバル参加者のうち、
6人の優秀賞が決まると、
みな、涙、涙。
本人はもとより、応援団の同僚、チェッカートレーナー、
そして担当の取締役から社長まで。
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北海道の、ある社長さんの目に涙。
私、しっかり見てしまった。

優秀者には、同協会会長の荒井伸也さんから、
表彰状とトロフィーと記念品の贈呈。
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荒井さんは、総評を語った。
「チェッカーの一人ひとりの接客応対に、
その企業のカルチャーが映し出されている」

やはり鋭い観察眼。

私もまったく同感。

だからアートなのだ。
芸術なのである。

チェッカーの仕事は、
芸術的パフォーマンスとなる。

高次元に達すると。

そしてチェッカーさんに、
お客がつく。

芸術のファン、あるいはアーティストのパトロンである。

だからチェックスタンドの仕事は、
セルフサービスの小売業、外食産業にとって、
とても重要なのである。

北野祐次名誉会長を挟んで、
荒井会長と私。
クールビズで、恐縮。
北野さん、荒井さんと

パーティの最後に、
優秀賞に輝いた京都のマツモトのクルーと記念写真。
心より、おめでとう。
マツモト
私も、皆さんのファンです。

その後、荒井さん、とりせん社長の前原章宏さん、
関西スーパーマーケット社長の井上保さん、
アルプス社長の松本清さん、
あづま食品社長の黒崎英機さんらと懇親。

今日は、楽しかった。
気持ちよかった。

無性に、感謝したくなった。

<結城義晴>

 

2008年07月10日(木曜日)

伊藤園で大陳コンテスト審査の後、NSグループの展示会でマーチャンダイジングの現実に遭遇

北海道洞爺湖サミットが終了。
日本が議長国として、
「2050年温室効果ガス排出量を50%まで削減」
というコンセンサスが一応、まとまった。

まあ、前向きな一歩。

いまだ各国の目先の利と全体最適との間の、
オクシモロンの問題解決は残されている。

さて、くどいようだが、
7月の商人舎標語。
今月の商人舎標語。
「Save Money! Live Better!」
「財布を閉めろ!よりよく生きよ!」
昨年秋に刷新されたウォルマートの最新のキャッチフレーズを拝借。

昨7月9日は、都内を巡った。
まず、新宿の伊藤園本社。
商業界時代から続いている伊藤園の大陳コンテスト。
業界最大にして最高のコンテスト。
今回も、1万2507店の参加。
アメリカからも参加があり、入選した。

審査委員は、5人。
伊藤園代表取締役副社長・本庄大介さん(写真右)、
同副社長・江島祥仁さん(その隣)、
常務取締役・本庄周介さん(その隣)、
そして『食品商業』編集長・山本恭広さんと私。
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もう7年ほど続いていて、
まずは参加各店の陳列技術水準が高次元で推移していること、
そのサポート部隊としての伊藤園の営業担当者の技術水準が、
これも極めて高いレベルにあること、
そして審査委員の眼力も高水準に達したこと、
こんな理由で、審査はまことにスムーズに運ぶ。

初めの頃は、私が、陳列とは、プレゼンテーションとは、
といったことを審査員にレクチャーしたりしていた。
それはまったく必要なし。

気持ちのいい審査。
水準の高いプレゼンテーション。

最後に、恒例の審査員の記念写真。
i3
伊藤園は、緑茶としてナンバー1シェア。
それは店頭を大事にしているからでもある。
店頭起点のマーチャンダイジングの象徴が、
この業界最大の大陳コンテストである。

マーチャンダイジングとは、
1.[Right Merchandise] 適正な商品を
2.[Right Place]適正な場所に
3.[Right Time]適正な時に、
4.[Right Quantity & Quality]適正な量と質を、
5.[Right Price & Cost]適正な価格とコストで、
提供するためのプランニングを意味する。

これは米国マーケティング協会の定義に、
私が加筆したもの。

さて、その次に向かったのが、東京流通センター。
菓子卸のNSグループの展示会「Grandex2008」。
17社32事業所が「1つの会社の如く」をポリシーとして集まる。
下里勝彦会長と写真。
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先日、私、講演した。
コモディティとノンコモディティの持論をご提案。
この展示会、私の持論にも沿った展開。

NS最大のヒット商品は、低価格品。
これが面白い。
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海外製品だが、日本のナショナルブランドの50%の価格、
そして200%の量、それでいて味と品質は変らない。
すなわちユニット・プライス4分の1の商品。
まるで今、大隆盛の1円パチンコ並みの価格設定なのだ。

ふるさとブランドは、全国47都道府県すべてから集められた。
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地域性、ローカルティはノンコモディティ・グッズの要件のひとつ。

「漁港めぐり」は珍味。
ns4
これもノンコモディティの要件を満たす。

「Eco Smile」
ns5
サンクリーンフィルムを使用したエコ配慮商品。

そして「ポトフ」と柿沢安耶(あや)さん。

東京上目黒の野菜スウィーツ専門店「パティスリー ポタジエ」
そのオーナー柿沢さんが監修した野菜のスウィーツ。
このコーナー、柿沢さんが直接説明してくれることで、大人気。
これも典型的なノンコモディティ・グッズ。

安さのコモディティと特徴あるノンコモディティ。
洞爺湖サミットの趣旨にも連動したエコ商品。

現場は、先進国首脳の議論を超えたオクシモロンで進んでいる。

<結城義晴>

2008年07月09日(水曜日)

商人舎秋のUSA研修とコーネル大学リテールマネジメント・プログラムの発表、そしてイオン第1四半期最終赤字に思う

今月の商人舎標語。
「Save Money! Live Better!」
「財布を閉めろ!よりよく生きよ!」
ウォルマートの最新のキャッチフレーズを拝借した。
ご活用のほど。
3

さて第1四半期、日本小売業の両雄が停滞。
特にイオンは連結で、最終赤字。
セブン&アイ・ホールディングスも営業利益横ばい。

特にかつてGMSと呼んだ「総合スーパー」が大不振。

今日は、この20世紀的なものが、
社会から否定されかけているという話。

だからアメリカ報告はいったん中断。
ご了解ください。
そしてご期待も、ください。

まだまだHEBに関しては、対ウォルマート作戦、
フード&ドラッグの経費構造、
HEBプラスというコンビネーション・タイプの進化度を、
書く予定です。

ウォルマートに関しても、
ダラス・プラノ地区のアップスケールタイプが、
さらに組織変更を伴った改革に入ったこと、
エコストアが普及版に入ったことなど、
報告します。

ホールフーズとトレーダージョーの最新情報。

ニッチのポジションを確保している店舗の紹介。
これは面白いですよ。
①ゼイバーズ
②フェアウェイマーケット
③ガーデン・オブ・エデン
④スチュー・レオナード

テーマも材料も山ほどあります。
ないのは時間だけ。
考えてみると、ブログというメディアは、
スペースに関しては無限です。

だから何とか商人舎ファミリーの皆さんのためにも、
自分のためにも、
時間をつくります。
問題はここだけ。

と言っているうちに、
秋の商人舎USA視察研修の詳細が発表されました。
’08秋USAスーパーマーケット視察研修会
早めにお申し込みください。
今回ご参加の「第一回歴史的研修」商人舎ファミリーの皆さんが、
もう次回のご参加を打診されています。
お蔭様で、また、満員御礼になることが予想されます。早めにお申し込みください。

もうひとつ、重要なご報告。
私が渡米している間に、発表されました。
コーネル大学リテールマネジメント・プログラム応募要項

学長は、エドワード・マクラフリン博士。
コーネル大学学部長。
私が、日本を代表して副学長。
荒井伸也さんが主席講師。
1カ月に1泊2日の集中講座の1年間ロングランコース。

その第一期生募集のお知らせ。

7月末日が最終締め切りです。
そして8月4日、最終選考会。
8月11日合格通知送付予定。

開校式は10日3日。

次代のリーダーを養成します。
しっかり勉強してもらいます。
経営者としての知識とスキル、理念を身に着けてもらいます。
一生の仲間が出来ます。

そのために、意欲溢れる知識商人を募集します。

詳細は日本セルフ・サービス協会ホームページをご覧ください。

この学校は、オープンマインドです。
協会加盟以外の方々も歓迎します。
スーパーマーケット業界の業界内大学です。
このフォーマットが時代に乗り遅れないよう、
研究し、指導します。
そのために全米有数のコーネル大学と提携しました。

勇気を持って、ご応募ください。

さて、イオンの四半期決算。
この方式で業績発表し始めた2006年以降、初めての最終赤字。
ショックは大きい。
売上高は1兆2792億円と4%プラス。
しかし営業利益が、226億円と前期比20%マイナス。
そして最終損益が92億円の赤字。

主な理由は、衣料品および住関連用品の売り上げ不振という。
食品は、トップバリューの絶好調に近い推進力で、伸びた。

問題は、総合スーパー。

セブン&アイ・ホールディングスも、
3カ月で営業収益は1兆3927億円と2%のプラス。
営業利益は710億円とほぼ100%をキープ。

しかしこれは連結であって、
セブン-イレブンのタバコ販売が、
営業利益65%増と大貢献したため。

こちらも総合スーパーやファミリーレストランのデニーズが大不振。

すなわち20世紀的フォーマットに、
金属疲労的構造問題が、
起こっていることになる。

かつて「GMS」と呼ばれた総合品揃え型の大型店。
衣料品をカテゴリーキラーに取られ、
住関連部門を新専門店に奪われ、
その存在意義すら問われている。

イオンは、125店の店舗を遡上に上げ、
そのうち40店を閉鎖する。

正しい判断だ。むしろ遅いくらい。

しかもこれらはほとんどが、単独店や駅前立地店。
郊外ショッピングセンターの店は機能している。

アメリカを見ると、
ウォルマート・スーパーセンターは、絶好調だ。
同社が新フォーマット実験を開始するのは、
スーパーセンターが不振だからではない。
全米で飽和を迎えているからだ。

日本の総合スーパーはなぜ駄目なのか。
アメリカでも、ウォルマートとコストコが好調で、
ターゲット、シアーズ・ホールディングス、JCペニーは悪い。
一概に総合フォーマットが不振なだけではない。

これ、重要で、スリリングなテーマ。

先手先手で、政策が打てない。
フォーマットのライフサイクルが、
実感として理解できていない。
20世紀的呪縛から逃れられない。
過去の成功体験を捨てられない。
「自ら、変われ」がない。
イノベーションがない。
顧客志向がない。

だから、捨てる勇気を持たねばならない。
組織の官僚化を廃しなければならない。
本当の価格対策を講じなければならない。
かといって、安さだけでは足りないことを、
自覚しなければならない。

ウォルマートを研究しなければならない。
ウォルマートがなぜ、
プラノでアップスケールタイプを実験したのか。

いま、総合と呼ばれる者の、
正念場である。

<結城義晴>

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