結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年04月11日(水曜日)

イオンもセブン&アイも過去最高決算/ユニー・ファミマ正常化

第196回通常国会会期中。
今年2018年1月22日(月)に召集され、
会期末は6月20日(水)。

今日も衆議院予算委員会では、
加計学園や森友問題への質問が続いた。
いわゆる「モリカケ問題」。
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もう末期症状だ。

石破茂自民党元幹事長は、
都内で講演。
「逆らったら、もうダメだ
ということをやっていると、
誰も物を言わなくなる。
システムとして崩壊している」

「誰に」逆らうのかと言えば「政治家に」。
「誰も」とは「官僚」。

政治家に逆らったらだめ、
忖度しないとだめ。
官僚は毅然としてものを言わなくなる。

安倍内閣に苦言を呈した。

「行政は公平公正でなければならない。
お友達だから特に
便宜を図ってもらえるとしたら、
ばからしくて誰も
行政に信頼なんか置けない」

小泉進次郎自民党筆頭副幹事長も、
なぜか都内で講演。
柳瀬唯夫元首相秘書官が、
愛媛県や今治市の職員との面会を、
否定していることに対して、
「”記憶の限りでは”という注釈を
付けなければいけないのだったら、
会ってはいないと言い切ることは
できないのではないか」

もちろんこんな問題で、
貴重な時間を費やしてもらっては困る。
しかし政治家と官僚の信頼が失墜して、
それも払拭してもらわねば困る。
あるいはケジメをつけねばならぬ。

石破茂も小泉進次郎も、
それを憂慮している。

何やらの封印を解き
春たける 

〈朝日俳壇より 東京都・藤森荘吉〉

忖度をしろとは言わぬ
忖度が
動き出したら
もうとまらない

〈朝日歌壇より 小平市・北川泰三〉

いじめ方
嘘のつき方 隠し方 
責任のがれを
見ている子どもら

〈同 近江八幡市・寺下吉則〉

(永田和弘選評)
政治の言葉の劣化は
目を覆いたくなるばかり。
こんな言葉とともに育った子どもたちの
将来を考えると怖ろしくなる。

さて決算発表の季節。
商人舎流通SuperNews。
毎日、ざっと目を通してください。
見出しだけでもいい。
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タイトルの下のボタンから、
例えば[決算]を選んでクリックする。

今日の4月11日だけでも、
8本の決算記事がある。

イオンnews|
8兆3900億円・経常利益14%増で過去最高づくし

ユニー・ファミマnews|
’18営業収益1兆2753億円51%増/営業利益15%減

イズミnews|
「LECT」効果で営業収益7298億円4%増/経常も7%増

ライフnews|
出店&改装で営業収益6777億円3.8%増も経費増で減益

スギnews|
4570億円6.1%増・経常利益8.5%増と好調決算

良品計画news|
年商3795億円14%増/経常19%増/ネットは伸び悩み

エコスnews|
年商1173億円2.2%増・経常利益8.1%増の連続最高益

天満屋ストアnews|
営業収益754億円0.1%減・経常利益6.9%増の減収増益

1週間前には、
セブン&アイnews|
2月期6兆円超/純利益1812億円(87%増)で過去最高

イオンもセブン&アイも過去最高。
しかし両者の過去最高の意味合いは、
まったく違う。
そしてどちらもまだまだです。

エコスも2年連続最高益。
たいらやが貢献した。

良品計画は相変わらず絶好調。
スギ薬局も変わらず堅調。

ユニー・ファミマは回復。
ライフコーポレーションはわが道を行く。
天満屋ストアは業界平均で減収増益。

さて日経新聞オピニオン欄[時論]。
ジョセフ・スティグリッツ教授登場。
米国コロンビア大学で教鞭をとり、
2001年、ノーベル経済学賞受賞。
「米の保護主義に外圧を」
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トランプ政権の保護主義政策、
中国との「貿易戦争」リスクについて。

「”戦争”というよりは”小競り合い”だ。
基本原則として
世界貿易機関(WTO)で解決すべき問題だ。
米国は国際法を順守する
約束をしているのだから、
問題があればWTOに提訴すべきだ。
今の国際法が気に入らないなら
それを改正する努力をすべきだ」

米国による制裁関税で、
欧州は除外したのに日本を対象にした。
日本はどう対応したらよいか。

「すべての国が、一致して
米国に”国際法に違反している、我々は
思慮深く毅然としたやり方で対応する”
と言うべきだ」

「何もしない日本の対応は融和政策で、
歴史的にもうまくいかない」

そして「米国の政治的に重要な基幹産業を
いくつか選び報復関税を発動すべきだ」

すごいこと言わはる!

日本政府も国会も本来、
モリカケ問題を長びかせている暇はない。

「誇張かもしれないが
世界は国際法に従わない”ならずもの国家”の
米国と北朝鮮の2カ国抜きで進むべきだ」

またまたすごいこと言わはる!!

「米国には外圧が必要だ。
トランプ氏はいじめっ子で、
融和政策は通じない」

「私の意見は決して反米ではなく
多くの米国民が共有している。
難しい時代だが、トランプ氏に、
国際秩序を破壊させてはならない」

賛成。

トランプはあんなものだが、
それに対してしっかりと、ズバリと、
モノを言う学者がいる。

もちろん忖度はない。

それがアメリカの良さである。

〈結城義晴〉

2018年04月10日(火曜日)

商人舎4月号「生鮮Crisis」とCornell Japan大髙愛一郎さん

月刊商人舎2018年4月号、
本日発刊!!

[特集]
2018生鮮3部門クライシス!!201804-coverpage-s

あらゆる業種業態が「食」に活路を求める競争時代――それが欧米や日本の先進的成熟社会である。しかしここでいう「食」とはグロサリーではない。生鮮素材であり、それを調理加工した惣菜である。さらにそれらを食べさせるグロサラントである。つまりコンビニエンスストアもドラッグストアも、ホームセンターもディスカウントストアも、もちろんデパ地下も、さらに書店までも、生鮮素材と惣菜とグロサラントを内包するストアフォーマットに変身する。しかしこんな新しい競争のとき、生鮮3部門を最大の武器としてきたスーパーマーケットや総合スーパーは、逆に「生鮮3部門の危機」を迎える。農業、水産業、畜産業の未来は無条件に明るいわけではない。野菜・果物は相場の乱高下に悩まされる。魚はどんどん食べられなくなっていく。肉は優等生の立場のプレッシャーに苦しむ。かくて近い将来、生鮮3部門は確実に売上高をダウンさせる。だが利益はアップさせることができる。阪急オアシスの革命的な「Kitchen & Market」がその「ジレンマ」に「解」を示してくれる。2018年の今、「生鮮3部門クライシス!!」――果たして危機脱出は可能か否か。その突破口と羅針盤をお届けしよう。

[Message of April]
新しい心・永遠の付加価値

[特集のまえがき]
生鮮部門Crisisと危機脱出の海図
Perishables Innovationを起こせ!!
〈結城義晴〉

[徹底討論]奥田則明✖結城義晴
生鮮と鮮魚の破壊的Innovationに挑め!
第1部|現状分析編
第2部|消費喚起提案編
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巨匠の「目から鱗」!!
生鮮3部門決定的対策
「売上高は落ちるが営業利益は上がる!」
〈鈴木哲男〉
第1部 分析編
第2部 課題整理編
第3部 対策編

「惣菜的発想による店づくり」のススメ
第一人者が指導する生鮮・惣菜抜本改革策
〈林廣美〉

[特別企画]
KITCHEN & MARKETの革命
阪急オアシスはEATALYを超えたか?!
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{独白}千野和利の17年
3つの改革と「キッチン&マーケット」の未来
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「キチマはまさに一日にしてならず、です。私自身は、17年間の集大成と考えていますし、全従業員の成果が実ったと感じています」。㈱阪急オアシスの千野和利顧問は開口一番、こう言った。
大阪駅の商業施設ルクア地下2階に4月1日に誕生したフードホール。そのなかの核店舗が「キッチン&マーケット」、略して「キチマ」である。高質スーパーマーケットとして業界をリードしてきた阪急オアシスの決定版とも言える国内最高峰のグロサラント店舗だ。2001年段階で年商270億円の企業から、現時点で1200億円企業へと導き、さらに2兆円のグループを構築した17年の経営改革と、キチマに込めた想いを、千野さんに率直に語ってもらった。

阪急オアシス渾身の「Grocerant」フォーマット
KITCHEN & MARKETの全貌
Mercaゾーン
SWEETS AT HOMEゾーン
Fresh Gardenゾーン
DELI Stationゾーン
Gourmet Cornerゾーン
la Petiteゾーン
Meet&Eat Squareゾーン

[結城義晴の述懐]
地球イータリー化現象とEATALYを凌駕する条件

[商人舎magazine]Monthly連載
■新谷千里の「お客と社員に支持される生産性向上策」
■朝川康誠「経済心理学の世界へようこそ」
■嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論
■當仲寛哲のリテイル・インフォメーション・システム論
■石澤&長﨑の「こちら人事部」今月の経営人事・労務情報

今月も充実の内容となりました。
ご協力くださった皆さんに感謝します。

クライシスを指摘しましたが、
それはその危機を乗り超えるために、
必須の現状認識の共有です。

だから超一流の、実績も経験もある先生方に、
解決の考え方を教授してもらいました。
阪急オアシスの千野和利さんにも、
そのブレイクスルー型イノベーションを、
実証してもらいました。

そして千野和利さん、
17年間、本当にご苦労さまでした。
これからも業界への貢献をお願いします。

さて今日も1日、横浜商人舎オフィス。
午前中と夕方に来客。

夕方は、大髙愛一郎さん。
現在、(株)セブン&アイ・ホールディングスで、
デジタル戦略部デジタルマーケティングオフィサー。  IMG_4264.JPG8

2008年10月に、
コーネル大学RMPジャパンが創設され、
開講セミナーが開催された。
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RMPはリテールマネジメントプログラムの略。
大髙さんはその初代事務局長。
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私は初代副学長として、開講講演をした。
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日米店長のパネルディスカッションもした。
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コーネルの先生方も来日して、
現在のコーネル・ジャパンの礎が築かれた。

真ん中がエドワード・マクラフリン学長。
右端前列が私、後列が大髙さん。
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大髙さんはコーネル大学ホテルスクール卒業。
だから向こうの先生方とも親交があった。

大髙さんとともに私は、
この産業内大学のコンセプトをつくり、
カリキュラムを組み上げて、
アメリカのコーネル大学と交渉をした。
そして快く了解をいただいて、
コーネル・ジャパンがスタートした。

大髙さんはいわば私の相棒だった。
左はビル・ドレイク教授。
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その大髙さんの手によって、
「伝説の第1期生」の写真集ができた。
それを持ってきてくれた。
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久しぶりの交流。
楽しかった。
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ありがとうございました。

さて朝日新聞「折々のことば」
今日の第1075回。

時間は幾らでも
出来るわけだが、
「閑」にはならない。
(河野与一随想集『新編学問の曲り角』から)

「閑」は「ひま」。

編著者の鷲田清一さん。
「稀代(きたい)の人文学者は、
教職を離れた時、こう思った」

今朝、この言葉を見たとき、
私はまったく同感した。

2011年の11月に、
私はコーネル・ジャパンの副学長を退いた。

立教大学大学院教授の職は、
2009年4月に就任して、
2014年3月に退任した。

「ギリシャ語のスコレー(閑)は、
スクール(学校)の語源とされるが、
学校を去って時間が増えても
閑になるわけではない」

そのとき、その後も、同じことを感じた。

「それは時間ではなく空間の問題だ」

なるほど。

「時代を透徹した眼で見るには、
全体を俯瞰しつつ、
しかも出来事に沿って自由に移動できる、
そういう余裕のある距離感が必要だと」

「出来事に沿って
自由に移動できる、
余裕のある距離感」

これは学校だけではない。

会社から去るとき、
職場を移るとき、
自由に移動できる、
余裕のある距離感。

それは私にも大髙さんにも、
必要なことだし、
互いにそうしてきた。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2018年04月09日(月曜日)

企業ガバナンス論のブレーキと経営の「アクセル&ハンドルさばき」

Everybody! Good Monday!
[2018vol15]

2018年第15週。
4月の第2週。

春真っただ中。
その春の中で、
初夏を思わせる陽気の日があると、
これは最高。

人生の喜びを感じられる。

人生最高の喜びと言えば、
ゴルフのマスターズ。

パトリック・リードが逃げ切り優勝。DSCN8749.JPG8
テキサス州サンアントニオ生まれ、
オーガスタ州立大学出身の27歳。

ジョージア州オーガスタナショナル。
18番ホールの名前は「ホーリー(Holly)」
パー4、465ヤード。
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リッキー・ファウラーに一打差で、
最後のショット。
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そしてウィニングパット。DSCN8754.JPG8
アクセル全開のパワーゴルフで、
みごと優勝して、
義弟のキャディと抱き合った。
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マスターズ優勝者のグリーンジャケット。
前年優勝のセルヒオ・ガルシアから、
プレゼントされて、人生最高の喜び。
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16番ホールは「レッドバッド」。
パー3、170ヤード。DSCN8728.JPG8

41歳のチャーリー・ホフマン。DSCN8729.JPG8

ホールインワン。
マスターズ史上20人目。ho-ruinnwn .png8

わが松山英樹は、
最終日チャージを見せて、
3アンダーの19位。
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よくやった。

一方のカリフォルニア州アナハイム。
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メジャーリーガー大谷翔平。
ロサンゼルス・エンゼルス。

今度は先発投手として出場。00tani1 0.png8

7回1安打無失点で12奪三振。
みごとな勝利投手となった。ootani23.png8

バッティングだけでなく、
ピッチングフォームも、
実に優雅で美しい。
普通に投げて96mileの速さ。
154.5キロの直球をどんどん投げる。
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最速163キロ。

ツーシームやスライダー、
チェンジアップを織り交ぜて、
空振りの三振を連続奪取。

三振を取るとガッツポーズ。ootani2 .png8
現地では「Sho Time」と呼ばれて大人気。
「翔平の時間」は我々にとっても、
至福のときです。

月曜日からスポーツネタばかりで恐縮。
しかしそれで元気になるのだから、
こんなにいいことはない。

商売にも活気が出る。

一方、サッカー日本代表の監督解任。
ハリルホジッチ。

もうカオスに迷い込んで、
普通のチーム運営すらできない現状。

こちらは早急に手を打たねばならない。
そんなところに来ている。
ロシアでのFIFAワールドカップは、
6月14日開幕。

もう2カ月しかない。

さて、日経電子版の経営者ブログ。
宮内義彦オリックスシニア・チェアマン。
3月30日のブログだがとてもいい。
〈オリックス(株)ホームページより〉
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「日本のガバナンス、
本質を問い直そう」

コーポレートガバナンス、
つまり企業統治の話。

「欧米の今のガバナンスが
完璧だと思うのは早計です」

実に宮内さんらしい指摘だ。

「できれば将来それを超えるものを
日本発でつくり上げることで、
企業社会の活性化に貢献したい」

そのとおり。

では、ガバナンスとは何か。

「それぞれの組織が
持っている目的や目標を、
最も効果的に達成するために
求められる組織のあり方」

「組織の目標が先にあり、
それを最も効果的な方法で
実現するための体制を
つくり上げていくこと」

だから二つの機能が必要。
第1は「目的に向かって、
全力で疾走する組織の執行部」
第2は「横から監督し過ちを犯さない、
運営体制を確保するチェック機能」

両者が相まって、
効率的な結果が生まれる。

「しかし現状の日本経済を見ると、
長い停滞、低成長に陥っています」

残念ながら多くの企業が、
サラリーマン社会となっている。

結果としてイノベーティブな動き、
チャレンジ、リスクテイクが、
いつの間にかないがしろになっていく。

これに反して欧米企業のトップの多くは、
ただ前を向いてひた走る。
「何もしない」という選択肢は彼らにはない。
己の信じる方に全力でアクセルを踏む。

だから欧米では、
執行部とは異なる立場の
社外取締役などを置いて、
全力で走っていることを確認する、
行き過ぎた場合には歯止めをかける。

また、間違った方向に行かないよう、
コンプライアンスに目を向ける。

それが欧米のガバナンス論。

それを金融庁と東京証券取引所が真似て、
ガバナンスコードなどで縛りをかける。

日本の現在のガバナンス論は、
「ブレーキの整備」に偏重しすぎている。
これが宮内さんの考え方。

同感だ。

チャレンジ精神のないCEOにとって、
ブレーキ型ガバナンス論は、
「何もしないことに安住できる盾」となる。

その結果として、
「イノベーティブな事象を起こそう」と、
走り回っているのは、
「オーナー社長くらいになってしまう」

トップの承継についても、
何か「新しいことをやってやる」という人を
引っ張り上げて据えるのではなく、
「この人なら今までの秩序を乱さず、
無茶をしない」という人が選ばれる。

アクセルを踏み込む人が少ないのに、
ブレーキの話が先行している現状。

だから社外取締役が逆に、
アクセルを踏む役割になったりする。

「ブレーキをかけないといけないような、
野心的な経営者を育てるべきです。
一心不乱に新しいものへチャレンジして、
前に向かっていく経営者が台頭し、
それに応じてガバナンスシステムを
作っていくのが本来あるべき流れです」

そのとおり。

「まずはチャレンジする素質のあるCEOを
どのようにして選び出せるか。
またチャレンジした成果を
どのように評価し、何で報いるか。
成果が上がらない、
あるいは不適切な行為があった場合、
どれだけ早期に歯止めをかけられるか」

これがガバナンスの本質論。

「ブレーキ強化論」よりも、
「アクセルやハンドルさばきの
見事な運転を見たいものです」

宮内さんのガバナンス論。
素晴らしい。

特に流通業でも上場企業など、
ブレーキ強化論が持ち出され、
その専門家などがとうとうと、
ブレーキについて語ったりするが、
アクセルとハンドルさばきこそ、
必須のものだ。

これは企業全体の話だけではない。
部門も店もアクセルとハンドルさばき。

それができる組織にだけ、
ブレーキが求められる。

ハリル・ジャパンも同じこと。
日本サッカー協会も同じこと。

アクセル全開のリードの勝利、
大谷翔平の「Sho Time」。

これがなければ、
ブレーキをかけても意味がない。

では、みなさん、
今週も、アクセル全開で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2018年04月08日(日曜日)

[日曜漫歩]オーガスタのアーメンコーナー

神は最初の月曜日に、昼と夜をつくり、
次の火曜日には、天をつくった。

水曜日に海と地をつくり、
植物を茂らせた。
木曜日には、
太陽と月と星をつくった。

金曜日に、魚と鳥を、
土曜日に、動物をつくった。
そしてこの日、自分に似せて、
男と女を創造した。

アダムとイブである。
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そして、日曜日。
神は、休んだ。
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私も日曜日は日曜漫歩。

今日はテレビ観戦でアメリカに飛ぶ。

Augusta National Golf Club。
米国ジョージア州オーガスタのゴルフ場。

世界4大ゴルフツアーの一つ、
ゴルフの祭典「マスターズ」。

1934年、ボビー・ジョーンズが始めた。

他の3つのゴルフメジャーは、
毎年会場を変えて行われる。

しかしマスターズだけは、
オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ。

全18ホールに、
個々のネーミングがなされている。

そのうちの11番、12番、13番。
「アーメンコーナー」と呼ばれる3つのホール。

11番ホールのネーミングは、
ホワイト・ドッグウッド(白いハナミズキ)
パー4、505ヤード。

12番はゴールデン・ベル(れんぎょう)、
パー3、155ヤード。

そして13番ホールはアザレア、ツツジ。
パー5、510ヤード。
このホールの最多ストローク13打。
1978年の中嶋常幸。

アーメン。

ではムービング・サタデーと呼ばれる、
今年3日目のアーメンコーナーを日曜漫歩。

11番のハナミズキ。
イギリスの天才ロリー・マキロイ。
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505ヤードのパー4を、
みごとにツーオン。DSCN8657.JPG8

そしてパッティング。DSCN8658.JPG8

ん~。
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はずれた。
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12番はパー3のショートホール。DSCN8682.JPG8

池にかかった小橋を渡ってグリーンへ。DSCN8683.JPG8

難しいピンポジション。DSCN8672.JPG8

花に囲まれた12番。DSCN8678.JPG8

わが松山英樹。
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パットが入らない。DSCN8713.JPG8

ん~。
イーブン―パーのプラマイゼロ。DSCN8714.JPG8

そしてアーメンコーナーの13番。
リーシュマンのティーショット。DSCN8641.JPG8

ナイスショットを打っても、
左にクリーク(小川)。DSCN8642.JPG8

ぐんぐんと進んで…。DSCN8644.JPG8

グリーンが見えてくる。DSCN8648.JPG8

11番は505ヤードのパー4。
13番は510ヤードのパー5。DSCN8650.JPG8

グリーンの前にクリーク。DSCN8681.JPG8

ほとんどの選手が、
第2打でグリーンオンを狙う。DSCN8654.JPG8

わが松山はティーショットが、
フェアウェイをとらえられない。DSCN8636.JPG8

しかしスウィングは素晴らしい。DSCN8637.JPG8

ツーオンは果たせないものの、
エッジに運んで、
超級の腕前のアプローチ。DSCN8638.JPG8

しかしそれでも今年は、
寄らない、入らない。DSCN8653.JPG8

天才マキロイもツーオン狙い。DSCN8685.JPG8

世界一のスウィング。DSCN8686.JPG8

それでもクラブを落とすミスショット。DSCN8687.JPG8

ボールはどこへ?
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ツツジの中で見つかった。
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ん~。
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打ちます。
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そして驚くべき成果。
でてきました。

そしてアプローチショット。
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これはやわらかい。DSCN8700.JPG8

オーガスタでは観客を、
ギャラリーとは呼ばない。
パトロンという。
厳しい目を持ったパトロンたち。DSCN8701.JPG8

13番に最終組。
つまりトップに立つ者。
パトリック・リード。DSCN8690.JPG8

第2打でグリーンを狙う。DSCN8708.JPG8

腕力のある飛ばし屋の、
美しいフィニッシュ。
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リードはオーガスタ州立大学出身。
まさに地元中の地元。

ツーオンの後のパッティング。
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イーグル!!
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ムービング・サタデーは、
動きの出る土曜日。

伏兵の地元リードが14アンダーまで突っ走った。

一方の輪が松山英樹。
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顔色もさえない。
イーブンパーで21位。DSCN8677.JPG8
まさに、アーメンのプレイだった。

パトリック・リードが、
無心のラウンドでトップ。
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松山の調子はいまいちだが、
アーメンコーナーをプレイできるだけで、
世界最高プレイヤーの資格はある。

私も一緒にアメリカの土曜日の、
日本の日曜漫歩を楽しんだ。

いつか私もオーガスタでラウンドしたい。
アーメンと祈ろう。

〈結城義晴〉

2018年04月07日(土曜日)

ゆとり・さとり世代と大谷翔平型とAIにとってかわられる仕事

毎日書いているが、
大谷翔平。
ロサンゼルス・エンゼルスの大リーガー。
ベーブ・ルース以来の二刀流。
投手と打者の両刀遣いで、
世界最高峰のベースボールの世界で、
新人記録を樹立しそうだ。
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本拠地アナハイムで、
アスレチックス戦が行われ、
8番・指名打者で先発出場。

これがまずすごいことだ。
9人の先発メンバーに入るだけでも、
大リーグの野手としては難関のことだ。

そのうえ2回には3試合連続ホームラン。
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2アウトランナーなしの場面。
3球目のツーシーム。

美しくて、大きなスウィングで、
センターバックスクリーンに運んだ。
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評価はうなぎのぼり。

エンゼルスのソーシア監督。
「背番号を2つあげたいくらいだ」

野手の背番号と投手の背番号。

投げて、打って。
子どもの野球や高校野球が、
メジャーリーグで実現してしまう。

分業で、専門家を目指すのが、
近代の発想だと思わせてくれる。

「現代化」のなかでは、
こういった大谷翔平型人財も、
アリなのかもしれない。

大谷翔平もメジャーリーグでは、
新入社員だが、
それに対して日経新聞「大機小機」
「今年の新入社員は何型?」

「今年の新入社員はどんなタイプ」かの調査。

シンクタンクの産労総合研究所の命名。
「SNSを駆使するチームパシュート型」

ちょっとトレンドを追いすぎだとも思うが。

平昌冬季五輪の日本女子金メダル種目。
スピードスケートのパシュートのように、
「少数の仲間同士でSNSを使って協力し、
スピーディーに内定というゴールを目指した」

「要領はいいが、会社に見切りをつける
逃げ足も速いのではないか」

エン・ジャパンの調べた今年の新入社員の特徴。
「慎重に空気を読み、出る杭になりたがらない」
「安定したキャリアを望み、私生活を重んじる」

人手不足が深刻になるなかで、
ここ数年の就職戦線は売り手市場。

ちなみに就職氷河期だった1999年は、
「形態安定シャツ型」と呼ばれた。
現代コミュニケーション・センターの調査。

「厳しい指導にも耐え丸洗いOK」

しかしその一方で多くの会社には、
その前の「バブル入社組」もいる。
これらは売り手市場の時代の入社。

その前のバブル末期の91年の新入社員は
「お仕立券付きワイシャツ型」だった。

「価格が高くて仕立てに時間がかかる」
「形態安定シャツ」型とは大違い。

今年の新入社員の世代は、
ゆとり教育を受けた「ゆとり世代」、
あるいは高望みや浪費をしない「さとり世代」。

昨年の第一生命のサラリーマン川柳1位。
ゆとりでしょ? 
そう言うあなたは 
バブルでしょ?

かくて、現在の多くの会社は、
「バブル世代」「氷河期世代」に、
「ゆとり・さとり世代」の、
3世代を抱えることになる。

コラムニストの結論。
「社内の多様な世代がパシュートのように
協力して力を発揮できるのが、
本当に強い会社なのかもしれない」

私も「パシュート」型人財は、
小売サービス業やチェーンストアの特長に、
ぴったりだと思うが、
大谷翔平型も必要だ。

大谷は1994年7月5日、
岩手県奥州市生まれで、
193㎝の超大型。

ゆとり・さとり世代に入る。

現代化の時代、
ポストモダンの時代とは、
多様性こそが本質である。

パシュート型も、大谷翔平型も、
バブル世代型、氷河期世代型も、
すべて受け入れ、活かすのが、
ポストモダンのマネジメントだ。

ちょっと、きれいにまとめすぎか。

今月3日の「Financial Times」
日経新聞特約。

「AIが奪う仕事、実は少ない?」

経済協力開発機構(OECD)の新しい報告書。
「先進国ではロボットに
置き換えられる可能性のある労働者が
これまでの予想より少ない」

OECD加盟国では約14%の仕事が、
「自動化される可能性が高い」

同じような業種の労働者が、
取り組む作業の違いをOECDは分析した。

オックスフォード大学の二人の研究者、
カール・フレイとマイケル・オズボーンの予想は、
「米国では47%の仕事が、
コンピューター化の影響を受けやすくなる」

つまりAIの影響が大きいとの指摘だったが、
今回のOECD調査は、
将来なくなる可能性のある仕事が、
それよりはるかに少ないと示した。

AIとロボット工学の急速な発展により、
機械が労働者に取って代わり、
幅広い業種で失業が増加する。

しかし、OECDの雇用労働社会政策局長、
ステファノ・スカルペッタの調査。

大工場の生産ラインに勤務する場合と、
独立した自動車修理工場で働く場合の違い。

「自動車修理工場の整備士は大工場の整備士に比べ、
機械が完全に代替するのが難しいかもしれない」

小売業やサービス業の仕事はこれだ。

「技術進歩による大規模失業が、
ある程度、誇張されている」

むしろ、比較的低賃金で、
「特段、面白くもない」仕事に就く労働者と、
高賃金の労働者との格差が拡大する。

スカルペッタの指摘。
「機械に置き換えられる可能性が高いのは、
専ら低技術労働者だ」

今回の調査では、
AIやロボットに代替される仕事の割合は、
他の調査よりもはるかに低かった。

しかしそれでも調査した32カ国では、
そんな労働者が約6600万人。
アメリカだけでも1300万人。

彼らがやがて、
仕事を失うこともあり得る。
これがOECDの報告だ。

日本のゆとり・さとり世代と、
大谷翔平型と、
AIにとってかわられる仕事。

それらを全部含めて、
ポストモダンの時代が進行していく。

〈結城義晴〉

2018年04月06日(金曜日)

「自分の仕事を自分で裏切る」と「家計調査」の生鮮・惣菜の数字

朝日新聞Digitalの連載。
福岡伸一の「動的平衡」
福岡伸一
生物学者の世相批評が面白い。

3月29日版のタイトルは、
「改ざん防止・内なる規準こそ」

財務省の森友決裁文書改ざんだけでなく、
防衛省のPKO派遣部隊日報隠蔽問題が出てきた。
すでに1月には、厚生労働省が、
裁量労働制の労働時間データねつ造。

行政の信用は地に落ちた観がある。
政治も同じように国民の信頼を喪失する。

福岡さんは言う。
「公文書の改ざんを防ぐため、
ハッシュ関数を使って記号化すればよい
というアイデアが出ている」

「ハッシュ関数」とは、
「ポテトや肉を切り刻むように、
文書を細切れの数値列に置き換え、
その数値列を順に次々と繰り込みながら
一定の演算を行うことによって、
文字数字列に変換する操作のこと」

切り刻むことを「hash(ハッシュ)」という。
そしてこの数列値を「ハッシュ値」と呼ぶ。

「たとえば長い文書は、
96cd7e12ab547……みたいになる」

「元の文書のてにをはや句読点の
ひとつでも変更があれば、
たちどころにハッシュ値も変わってしまう」

もともとハッシュ関数は、
データ管理の際の暗号化技術として、
考案されたものだ。

だから公文書を、
このハッシュ関数で保管する。
そうすると簡単には、
改ざんや書き換えができない。

福岡さんはここで自分の世界を振り返る。
「科学の世界でも改ざんの誘惑や動機が
いくらでもあることは、
昨今の論文捏造事件の続発を
引くまでもなく明らかだ」

「出世、予算、教授への忖度(そんたく)」

そして結論。
「改ざんは、
監視や管理を強化すれば
防げるわけではない」

そのとおり。

イソップの太陽と北風。

「自分の仕事を
自分で裏切らないようにする。
このシンプルな規準こそが、
プロフェッショナルの矜持というものだ」

同感。

私たちも、
「自分の仕事を、
自分で裏切らない」

考えること、
書くこと、
語ることにおいて、
一度たりとも
手を抜いたことがない。

それが私の矜持である。

結果として不出来なこともあるし、
それはお許し願うしかないけれど。

さて今日の商人舎流通SuperNews。
2月家計調査統計|
消費支出実質0.1%増で2カ月連続/変動調査値は0.9%減

毎月上旬に発表される。
見ておいてください。kakei_20180406_01
消費支出に占める食料費の割合を、
エンゲル係数という。

2月は26.9%だった。
1月は26.5%、昨年12月は27.9%だった。

やはり年末商戦がの12月は、
食料費の割合が高い。

それから2月の食料費の内訳(単位は円)。
1世帯当たり2月の消費額。
kakei_20180406_04
生鮮野菜が6062円、生鮮果物が2594円。
合わせて8656円。
肉類は生鮮肉と加工肉を合わせて7013円。
対して魚介類は5604円。

生鮮3品というけれど、
その3品の比率は、
農産が40.7%、
畜産が33.0%、
水産が26.3%。

この比率が生鮮3部門の割合。
DSCN2281.JPG8
40年前、私が、
関西スーパー広田店で研修したとき、
1日の売上げは
青果50万円、鮮魚100万円、精肉70万円だった。

つまり農産22.7%、
畜産31.8%、
水産45.5%。

もちろん青果部門は、
販売金額は少なかったけれど、
物量は多かった。

それが完全に逆転した。

一方、家計調査の調理食品は9320円。
これが惣菜部門で、
これは農産よりも多い。
水産の1.66倍。

40年前の関西スーパーは、
惣菜部門を設けていなかった。
当時の社長の北野祐次さんは言っていた。
「惣菜は営業利益が出ないから、
直営ではやらない」

2月の家計調査を見るだけで、
隔世の感を感じざるを得ない。

農産のサラダやカットフルーツ、
畜産のローストビーフや生食など、
水産の刺身や焼き魚・煮魚などを、
惣菜と考えるともう今でも、
生鮮3品と惣菜は拮抗している。

こうして数字を見ると、
そのことが鮮明にわかる。

だからいつも数字を見ておかねばならない。

文書をハッシュ関数に置き換えるように、
印象を数字に置き換える。
昔の感覚と今の数字を比較する。

「数字は好きですか」
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あなたは数字が好きですか。
実は私は大好きなのです。

数字の向う側の世界を、
数字を通して垣間見る。
そして前向きに、肯定的に、
モノを考える。

数字に媒介してもらうことによって、
雑念やしがらみや怨念が消える。
ゲーム感覚で、むしろ純粋な気分で、
状況が見えてくる。

数字はそういった
浄化の機能を持っているのです。
想像力を刺激する
要素をそなえているのです。

ただし、数字で人を
縛ってはいけません。
せっかくの浄化作用や想像の力が、
いっぺんにかき消されてしまいます。

いちじく
にんじん
さんしょに
しいたけ
ごぼうに
むくろじゅ
ななくさ
はつたけ
きゅうりに
とうがん

数字と商品を素直に結びつけて、
商業ビジネスにかかわる私たちは、
毎日、毎日、
夢を追いつづけています。

数字は清くて、正しくて、
美しくて、しかしも現実的です。
数字と商品を愛でることこそ、
私たちの仕事なのです。

さあ、あなたは
数字が好きになりましたか。
私と同じように
大好きになりましたか。
(拙著「Message」より)

〈結城義晴〉

2018年04月05日(木曜日)

セブン&アイとイズミの提携と「大きな問題を小さく解決」

それにしても大谷翔平。
すごい、凄い。

エンジェルスのメジャーリーガー。
投手として初勝利をおさめ、
打者として2試合連続ホームラン。

将棋の藤井聡太六段と、
メジャーの大谷翔平。

彼らを見られるなんて、
生きていてよかった。

今日も朝から深夜まで、
横浜商人舎オフィス。

月刊商人舎4月号最終責了。 IMG_4244.JPG8
表4の広告はエバラ食品工業(株)。
宮崎遵さん、ありがとうございます。

もっと広告が入るといいのにな。
よろしくお願いします。
広告効果は絶大です。

しかし、原稿を書きつつ、
校正をして、そのうえ、
商人舎流通SuperNewsを仕上げる。

その流通SuperNews。
イズミnews|
セブン&アイと業務提携/イトーヨーカドー福山店継承

イズミとセブン&アイとの業務提携。

このニュースには、
末尾に【結城義晴の述懐】を、
書き込んでおきました。

曰く。
――西日本では、
「イオンの天敵」と言われるイズミ。
この提携はイオン囲い込み作戦である。
それは間違いない。

同時にアマゾン対策にもなるだろう――。

昨年春、
イズミが持ち掛けた案件だった。

それが今、合意書を締結。

つまり、セブン&アイが、
待ってもらっていた。

業務提携であって、
資本提携ではない。

一昨日もこのブログで書いたけれど、
緩やかな「アライアンス」の時代。

実質的で直接的な互いのメリットは、
何よりもイトーヨーカドー福山店の継承。
イトーヨーカ堂は、
不採算店を手放すことができる。
イズミにとっては店舗を獲得したうえで、
ドミナントを強化できる。

あとは、いつ、どこまで、
互いに提携効果を享受できるか。

それは判然としない。

セブン&アイとイズミの売上高などを、
単純に足し算して、
マーケットシェアなどを計算しても、
いまのところあまり意味はない。

それよりも、
イズミが参加するニチリウには、
平和堂やオークワ、サンエーなど、
全国の16社が加盟する。
「くらしモア」というPBもある。
こちらの協業関係をどう調整するか。

難しい問題があることは確かだ。

流通SuperNewsには、
セブン&アイnews|
2月期6兆円超/純利益1812億円(87%増)で過去最高

連結決算ではやはり、
セブン-イレブンの貢献が大きい。
全体の営業収益は6兆円を超えて、
前期比3.5%増。
営業利益は3917億円で7.4%増、
経常利益は3907億円で7.2%増。

増収増益を果たしたが、
ただしコンビニ事業の営業利益が、
3243億円で1.0%増だから、
利益の約83%がコンビニの貢献による。

セブン&アイがコンビニの会社。
イオンがショッピングセンターと、
スーパーマーケット&ドラッグストア企業。
源流となった総合スーパーは、
それらを生み出した苗床。

そんな様相を呈してきた。

その意味では、
故渥美俊一先生の二段階革命論は、
鋭い見通しだった。

などと、流通SuperNewsを、
手直ししながら、
校正をしつつ考えたが、
しかしやっぱり、疲れた。IMG_4246.JPG8
紫色のトレーナーで恐縮。
立教大学のトレーナーです。

結城ゼミのゼミ生たちのプレゼント。
たまには着てみます。

さて、日経ビジネスの「今日の名言」
昨日の4月4日の名言は、
金井誠太マツダ会長の言葉。

大きな問題は分割して
小さくしてから解決する。
executive_01

全くの同感。
私もずっと同じことを考え、
言い続けてきた。

「余談ですけど、私、
エンジンルームの幅だけじゃなく、
イノベーションと呼ばれる大革新だって、
こういう芋虫の歩みのような、
小さな改善の積み重ねで達成できる、
って思うんですけどね」

金井さんは生粋のエンジニア。
マツダは2012年に、
奇跡の復活を果たし、
その後、絶好調。

その考え方は、
「芋虫の歩みのような
小さな改善の積み重ね」

いいねえ。

まえにも書いたけれど、
「近代哲学の父」ルネ・デカルト。
その著『方法序説』(岩波文庫版)。
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難問に際しては、
「よりよく解くために
必要なだけの小部分に
分割すること」

「もっとも単純で
もっとも認識しやすいものから始めて、
少しずつ、階段を昇るように」

金井誠太さんと同じ。

ウォルマートのサム・ウォルトンも、
「Think small!」と言い続けた。
「小さく考えよ!」
201609010_sam-walton

そのためには、
「Think one store at a time!」
「1度に1店ごとに考えよ!」
つまり1件ずつ検討せよ。

さらにピーター・ドラッカー。
小さく始める。
シンプルさを貫く。
ケース・バイ・ケース。

ふたたび恐縮しつつ、結城義晴。
「ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ」

そのうえで、
「小さく・狭く・濃く・深く」

セブン&アイとイズミの提携も、
同じだと思うけれど、いかが?

〈結城義晴〉

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