結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年01月04日(木曜日)

大発会2万3000円超と「アマゾン・ヒステリー」

今年の三が日。
正月元旦は、母のもとへ。
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横浜の夜景が美しかった。

母の描いた戌年の絵。
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そして2日はスーパームーン。
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正月も三が日が過ぎ、
今日は公官庁の御用始め、
会社の仕事始め。

暮らしは平常化してくる。

それにしても、
箱根駅伝。
青山学院大学の四連覇。
原晋(すすむ)監督の今年のテーマは、
「ハーモニー大作戦」。

よくわからんが、
選手がその気になって、
優勝してしまえば、
こっちのもの。

2位の東洋大学は、
3年連続の2位。

残念。

3位の早稲田大学も、
2年連続の3位。

青山学院のやり遂げた四連覇は、
これで歴史上、4校目。

戦前の1935年~1938年に、
日本大学が最初の四連覇。

順天堂大学は1986年~1989年に、
澤木啓祐監督の下で達成。

21世紀に入って駒澤大学が、
大八木弘明監督で2002年~2005年に。

そして青山学院大学が、
原晋監督で2015年~2018年。

しかし五連覇もある。
日本体育大学の1969年~1973年。

さらにさらに六連覇は、
1959年~1964年の中央大学。
この中央の黄金期には、
陸連の重鎮である横溝三郎や碓井哲雄、
そして岩下察男がいた。

円谷幸吉もこのころ、中央大学にいた。
東京五輪のマラソン銅メダリスト。
しかし円谷は、
自営隊体育学校にも在籍していて、
箱根には出場しなかった。

こうしてみると、
学生駅伝は監督の技量によって、
勝利や連覇が決まる。

学生は変わっていくが、
監督は変わらないからだ。

わが早稲田大学は、
伝統もあって13回優勝している。
しかし2連覇が最多。

瀬古利彦や渡辺康幸など、
名ランナーが監督になっても、
なかなか連覇はできない。

原晋青学監督は、
中国電力のサラリーマン時代には、
自称「伝説の営業マン」。
ある種のマネジメント能力をもつし、
ドラッカーの「目標管理」も使うようだ。

澤木、大八木、原。
その時代時代の若者の心をとらえる者が、
大学駅伝で成果を上げる。

スマホ時代の新入社員に悩む上司は、
毎年発刊される原晋の著書でも、
読んでみるのもいいかもしれない。

私は読まないが。

さて、「大発会」。

1年の初めの取引。
仕事始めの今日の東京株式市場。

日経平均株価は2万3000円台で、
大納会の昨年12月29日から、
上げ幅は600円を超えた。

2万3000円超は、
1992年以来、26年ぶりだとか。
600円の上げ幅は、
1996年以来。

大発会には式典が開催されるが、
来賓の麻生太郎財務・金融相。
「国民の安定的な資産形成が定着し、
貯蓄から資産への流れが
広がることを期待している」

日本経済のためにも、
資金は貯蓄され滞留するよりも、
回転するほうがよろしい。

しかし、消費されて、
お金が回転するのが、
もっとよろしい。

われわれは今年も、
その消費喚起と消費創造に、
邁進したい。

アメリカからは、
昨年のホリデーシーズンの結果が、
次々に報告されている。

アマゾン。
またまた記録的な成果。
サンクスギビングの1週間で、
プライム会員が400万人以上購買。

一番の売上げは、
アマゾンのエコー・ドット(左)。
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これは「アマゾン・エコー」の弟分商品。
Amazon Echoは、
スピーカー型音声アシスタント。
ドットはスピーカー機能を最小限にして、
外部スピーカーと接続できる。

Amazon Primeミュージックや、
Spotifyの音楽をかける。
天気やニュースを教えてくれる。
さらに簡単な質問に答えたりする。

2番はアマゾンの、
ファイアTVスティック。
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Fire TV Stickも、
Amazonが販売している。
テレビに接続して使う小さな出力機器。

Amazonプライムビデオが見られる。
プライムミュージックや、
映画やドラマ、アニメなどが見放題。
スポーツ中継専用の動画配信サービスも、
テレビの大画面で見られる。

両商品とも、アメリカで大人気。
日本でも人気が高い。

それらアマゾン商品が、
第1、第2の売れ筋だった。

アマゾンはホリデーシーズン全体で、
第三者セラーが10億以上の商品を販売。
感謝祭の5日間、1億4000万品目を販売。

2017年、世界中の配送センター規模を、
30%以上増強した。

アメリカでは、
6000台のトレーラーと32機の輸送機を、
ホリデーシーズンの配送に使った。

世界中でアマゾン・アプリの利用は、
昨年比プラス70%。

ホリデーシーズンには、
1秒間1400以上の電子機器が、
モバイルで注文された。

昨年のホリデーシーズンは、
アマゾンをさらに急成長させた。

イオン社長岡田元也さんが語るが、
アメリカの小売業界では、
「アマゾン・イフェクト」
それを超えて、
「アマゾン・ショック」
さらに、
「アマゾン・ヒステリー」、
そんな様相を呈している、

今年もアマゾンに、
右往左往させられるだろう。

しかしそのアマゾンに学ぶことも、
もちろんできる。

昨年の商人舎9月号Message。
Day Oneを忘れるな!

「Day One」の精神を忘れずにいよう。
アマゾン創業者ジェフ・ベゾスは説く。
創業1日目の燃えた日こそ「Day1」である。
そしてその精神を忘れてはならない。

1年1年を「Day1」と見なして、
努力を怠らず精進を続ける。
すなわち「初心忘るべからず」である。
能を大成した世阿弥の精神である。

だからベゾスはいつも、
「Day1」と名付けられた建物で働く。
オフィスを移転しても、
自分のいる建物にその名前を冠している。

では「Day2はどうなる?」
「Day2の危機をどうかわす?」
「その技術と戦術は何?」
会議で質問された。

ベゾスは答えた。
「Day2」とは、スタシス「停止」である。
停止の後には恐るべき衰退があり、
組織は死に至る。

だが環境変化は企業を「Day2」に押し出す。
新しくて大きなトレンドは、
素早くそれをつかまえなければならない。
それに抵抗すると、将来性を犠牲にする。

「Day2」も取り入れてこそ、
追い風を受けることができる。
しかし断じて、
「Day1」を忘れてはいけない。

「Day2」に目を向ければ、
何十年かは、繁盛するかもしれない。
しかしいずれは終わりがくる。
「Day2」だけでは続かないのだ。

「Day1」のダイナミズムを維持するため、
失敗を恐れず、辛抱強く実験を重ねる。
種を撒き、苗木を保護し、
時には冒険的な投資もする。

最後の決断は、
「これで顧客を喜ばすことができるか?」
つまり「Customer Obsession」である。
「顧客に取りつかれたようになる」ことだ。

「Day One」の精神を忘れずにいよう。
創業1日目の志、あれこそ「Day1」である。
「初心忘るべからず」
永遠にあの精神を忘れてはならない。

〈結城義晴〉

2018年01月03日(水曜日)

「万葉集」の「雑」は「第一のもの」とGeneral Merchandise

三が日は年賀状でご挨拶。
2018年賀
昨年は5月から、
商人舎流通SuperNewsを始めた。
今年は1月9日から再スタート。

ご愛読ください。

それでも商人舎magazineの、
Weekly商人舎は、
元旦から掲載しています。
月曜日が2週間販促企画
火曜日が2週間天気予報。

販促企画も天気予報も、
休みなしです。

月刊商人舎と商人舎magazine、
流通SuperNewsに、
さらに今年は、
単行本事業を開始します。
いいものを少しずつ。

月刊商人舎も特集1本主義で、
単行本のようなものですが、
やはり雑誌らしさが前面に出ています。

単行本は筆者の考え方が、
じっくりと勉強できる。

ご期待ください。

さて、元旦の朝日新聞「折々のことば」

『万葉集』は、
何と「雑」の分類から
出発する。
(中西進の随想「美しきカオス」より)
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素晴らしい。

鷲田清一さん編著。
「年の初めといえばお雑煮。
ここにも『雑』が使われている」

なるほど。

古代中国の辞書を引用。
「雑」は「五采(ごさい)相い合うなり」。
意味は、「五色の彩りが一つになる」。

あるいは「雑」は「最なり」。
意味は「第一のもの」。

中西進。
「雑技も華々しい技芸のこと。
歌集の『雑』も、
華やかな開始を示すと思われ、
『その他』ではない」。

「ごっちゃ(多様)こそ『万物の礎』?」

私には、目から鱗だった。

「雑」は英語で、
「General」にぴったり。

その「雑」が万葉集では、
最初に来るし、第一のもの。
様々な彩りが一つになるもの。
その他ではない。

流通用語でいう、
ゼネラルマーチャンダイズストアが、
まさにそれだ。

アメリカの商業統計。
ゼネラルマーチャンダイズストアは、
一番最後の分類だが、
第一のもの。

ここにメイシーズが入るし、
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シアーズ、JCペニーが含まれ、
ウォルマート、コストコが位置する。
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それぞれに、デパートメントストア、
ディスカウントデパートメントストア、
ウェアハウス&スーパーストアである。

「雑」こそ第一のものだった。
しかし現在、日本の流通業は、
その「雑」から撤退するものばかり。

「雑」の中で、
くっきりとPositioningを築けば、
向かうところ敵なしなのだが。

それがドン・キホーテだ。

「雑」の分類から始まる。
万葉集は凄い。

さて、「ほぼ日」の巻頭エッセイ。
今日のダーリン。

「あえて元旦に言ってみたい。
これからの仕事、つまり市場、
そして働き方のことです」

「機械ができることは、
どんどん機械にまかせたらいい。
人間は、機械にできない
創造的なことをやるべきだ」
という考えには無理がある。

機械とは、
「ロボット、コンピューター、AI」

「そんなに見え見えの
クリエイティブなことなんてない」

糸井重里さんは思う。
「機械にできることのなかから、
人間がやりたいこと、
人間が好きなことを、
返却してもらって、
それをたのしくやっていく」

これが、「これからの仕事、市場、
働き方をつくっていくのです」

「機械にやってもらっているまま
いいという場合は、そのまま、
機械にお願いしましょう」

「でも、『それ、わたしがやりたい』
ということは、機械にやらせておくのは、
もったいない」

「上手下手、効率、
そんな判断はする必要はないんです」

「人がやりたいこと、
人にしてほしいことは、
人がしたほうが
価値が高いということですよね」

まさに至言。

コンピュータやAIに、
人間が取って代わられると考えると、
危機感ばかりになる。

しかし、人間がやりたいこと、
人間にしてほしいこと、
人間がやったほうが価値が高いこと。
それは人間がやる。

これこそ人間産業だ。

もしかしたら「雑」は、
人間がやることなのかもしれない。

人間こそ、「雑」なのかもしれない。

〈結城義晴〉

2018年01月02日(火曜日)

2018初売りと「奉仕と創造」の「始末してきばる」

三が日は年賀状。
2018年賀
昨日、11回目の毎日更新宣言をして、
今年も結城義晴のブログ、
1年間、頑張ります。

ご愛読をお願いします。

何度か書いたけれど、
2007年の8月12日から毎日書き続けて、
2010年5月7日に1000日目。

その2年前の2008年4月17日、
商人舎発足の会が開催された。

「LIFE SHIFT」は、
人生100年時代説を唱えるが、
ものを考えて、それを書くのが、
私にとって85歳まで。

それをあと5年延ばすために、
何とか努力したいと思います。

しかし85歳までの30年でも、
ざっと考えて1万日。

1日1日を、積み重ねたい。

長いようにも感じられますが、
今は、できると確信しています。

日々の精進がなければ、
できませんが。

病気してはならないし、
ボケてもいけない。

それは祈るような気持ちですが、
できるかできないかも私の運命。

最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

応援してください。

さて2018年の元日初売り。
今日の新聞は休刊ですが、
インターネットではニュースを配信。

そういう時代となりました。

日経新聞電子版。

西武池袋本店。
午前7時前から初売り待ち顧客の列。
30分繰り上げて午前9時半に開店。
午前10時時点の入店客数は2万人。
前年並み。

約15万個用意した福袋は、
飛ぶように売れた。

同店の元日の顧客数予測は約40万人。
前年比5%増。

イオン。
全国の総合スーパー約440店で、
1日から初売りを開催。

イオン板橋店の開店は午前8時。
運だめしの「千本引き」のくじを実施。
600人の顧客が列を作った。

ヨドバシカメラマルチメディアAkiba。
大晦日の夜から顧客が集まり始めて、
夜通し開店を待った。
元日午前8時から、
「夢のお年玉箱」の福袋を販売開始。

夢を買う福袋。
夢を売る福袋。

それはそれで、とてもいい。

ただし、福袋だけのための、
元日初売りならば、
やはり考え直す時期に来ている。

すべての店にあてはまるが、
それぞれの政策を明確にして、
生産性との関係で決断すべきだ。

自社のポジショニングに、
貢献するか否か。

それが重要な視点である。

さて、昨年末に書棚を整理していたら、
こんな冊子が出てきた。
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「奉仕と創造」
夏原平次郎著。
(株)平和堂創業者。

パラっとめくったら、
このページ。

「始末」するということ。

「近江商人は、
『始末してきばる』を、
商いの第一の信条にしていました」

平和堂は近江商人の系譜にある。

「少ない利益でも
多くの財産を残したのは、
無駄な支出を極力抑えて、
商いの永続性を求め、
合理的な資本を積み上げてきたからです」

近江商人・中井源左衛門が残した、
「金持商人一枚起請文」

「始末第一に、
商売を励むよりほかに
仔細候わず」

「仔細候わず」は「方法はない」の意味。

「始末という言葉は、
無駄な支出を抑えるという意味ですが、
一方で、物事の始めと終わりのけじめを、
しっかりするということでもあります。
始めと終わりをいかに
うまく処理するかによって、
利益は上がります」

始末してきばる。

初売りも、
始末してきばる。

元旦休業の店も、
二日まで休む店も、
三が日休業の店も、
始末してきばる。

始末の仕方でこれまた、
ポジショニングが決まる。

自分らしさ、自社らしさが、
他と際立つこと。
つまりアウトスタンディングであること。
横並びではないこと。

それがポストモダンの商業である。
コンテスト型競争時代の商業である。

〈結城義晴〉

2018年01月01日(月曜日)

11度目の毎日更新宣言と「人の強みを発揮させよ」

Everybody! Good Monday!
[2018vlo1]

2018年元旦。
2018年賀
平成30年1月1日。

今年もよろしくお願いします。

年賀状の写真は、昨年9月6日。
ハワイ・ホノルルのセーフウェイ前。
商人舎USA研修会ビギナーズコース。DSCN9880.JPG7
32名参加の女性陣がはじけた。
それが今年も、来年も、再来年も、
日本を象徴する一番のこと。

その時にはこんな写真も。DSCN9830.JPG7
日立の木の前で。

しかし平成の元号も来年まで。
そう思うと、逆に大事にしたくなる。

始まったのは1989年1月。
そして来年の2019年、
平成31年で終わる。

企業の寿命30年説。
平成も31年で終わるのは、
いい潮時だろう。

私も1989年1月1日付で、
初めて編集長に就任した。
会社からの任命だった。

(株)商業界の月刊「食品商業」編集長。
知る人ぞ知る業界随一の雑誌。

その後、編集担当取締役、
専務取締役、代表取締役社長。

それから自ら(株)商人舎を創設して、
代表取締役社長。

商人舎を設立して10年。

最初の編集長からほぼ30年、
私にとっても一区切り。

今年2月20日火曜日。
商業界ゼミナールの基調講演。

テーマは、
「商業界精神の未来」
サブタイトルは、
AI流通革命と「損得より善悪」

そのMessage。

倉本長治師の商業界精神は永遠です。
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」。
そして「損得より先に善悪を考えよう」。
しかし世界中の消費社会に、
アルビン・トフラーの予言通り
「第三の波」が押し寄せ、
情報革命が起こっています。

日本の商業の世界にも、
人工知能(AI)やロボット、
IoTやビッグデータ活用などの
「流通Information Technology革命」が
迫っています。

したがって、
商業界精神とAI流通革命の融合は、
21世紀の経営に
不可欠の大命題となります。
「変わるものは変えられる勇気を、
変わらぬものは受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知をお与えください」。

ふたたびみたび、
倉本長治師の教えを噛み締めつつ、
商業界精神の未来図と
AI流通革命の透視図を
ご覧に入れましょう。
〈結城義晴〉

ご参加ください。

さて、本年度の商人舎標語。
[Message of January]でもある。
20180110_cover_02人の強みを発揮させよ。

人間の、
人間による、
人間のための産業。
それが小売流通サービス業だ。

平成の年号が変わろうと、
東京オリンピックが開かれようと、
それが人間産業であることは、
永遠に変わるものではない。

AIが仕事を変えようと、
IoTが広がろうと、
ビッグデータが活用されようと、
ロボットが現場に導入されようと。

人間の、
人間による、
人間のための産業。
それは変わらない。

しかし、好況が続けば続くほど、
失業率が低下すればするほど、
その人間産業に人間が集まらない。
ハイテク産業やIT産業に取られてしまう。

だから主婦を戦力化する。
高齢者の雇用を延長する。
外国人研修生を雇い入れる。
派遣労働者を確保する。

もちろんそれには深い意義がある。
ダイバーシティ経営へのシフトは、
21世紀人間産業の必然の軌道であるし、
未来を切り開く可能性を意味している。

そしてこのとき、
一人ひとりの人の強みが発揮される、
風土と文化と仕組みが、
用意されねばならない。

人間の、
人間による、
人間のための産業の、
人間一人ひとりの強み。

Human Industry SHIFTこそ、
好況のときに人間が集まる、
真の人間産業の、
望ましい未来図である。
〈結城義晴〉

小売流通業、
サービス業。
製造業の営業部門。
ほとんどすべての産業は、
人間産業だ。

人間の、
人間による、
人間のための、
人間産業。

私はその経営、組織、技術、理論、
そして商売の神髄を極めたい。

その一つは、間違いなく、
「人の強みを発揮させること」である。

では、みなさん、
今週も、Good Monday!

そして今年も1年間の、
「毎日更新を宣言します」

〈結城義晴〉

2017年12月31日(日曜日)

大晦日の伊丹荒巻・鴻池店舗視察と谷川俊太郎「さようなら」

2017年の大晦日。

今年は堺にいた。
アゴーラリージェンシー堺。

9時に迎えに来てもらって、
兵庫県伊丹市へ。

今年最後の日も、店を見る。

オアシスタウン伊丹鴻池。
月刊商人舎8月号で取り上げた。DSCN9643.JPG7

阪急オアシスの大型店。
今年の話題をさらった店舗。DSCN9642.JPG7
ユニクロとGUも入って、
この組み合わせはとてもいい。

阪急オアシスのてんぷら売場。IMG_3994.JPG7

こうでなくてはいけない。IMG_3995.JPG7

阪急オアシス伊丹鴻池店。
同社の洗練された店づくりが、
見事に年末仕様に変貌していた。

誰かに会うだろうと思っていたら、
(株)万代副社長の下岡太市さん。DSCN8337.JPG7
昨日の社長の阿部秀行さんといい、
下岡さんといい、
神は現場にあり。

そのあと、
関西スーパー鴻池店。DSCN9647.JPG7
ちょっと元気がなかった。

そのかわりに、
関西スーパー荒巻店。
今年3月1日リニューアルオープン。
1639㎡のモデル店舗。DSCN9650.JPG8

こちらは上々の出来栄え。
店長の濱田哲男さんと握手。IMG_4003.JPG7
濱田さんは今年10月、
商人舎USA研修会Specialコースで、
ご一緒した。
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ミドルマネジメント研修会にも参加して、
いわば関西スーパーのエース店長。

頑張ってほしい。

昨日は関西スーパー中央店を訪れた。
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偶然だったがばったり、
取締役商品本部長の岡秀夫さんに会った。
コーネル大学RMPジャパン3期生。DSCN9592.JPG7
やはり年末の店回り。
みんな年末商戦はなぜか、
うれしそうだ。

そして最後に、
万代伊丹荒巻店。DSCN9653.JPG8

午前11頃だったがこの混み様。DSCN8342.JPG7

昨日の売場とはまた変わって、
1年の最後の集大成となった。
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万代は正月の三が日を休業とする。
だから大晦日が最大のピークとなる。

まさに集大成のハレの売場である。

栗原直幸店長と黒田智監査役。
法被姿の栗原店長は、
激しい競争の中で、
「やっと、戻ってきました!」
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その万代のエビのてんぷら売場。
大ぶりのエビ天が飛ぶように売れた。DSCN8345.JPG7

惣菜の平台もこのボリューム。  DSCN8348.JPG7
それをつくっているのが、
惣菜チーフの村上恭仁さん。
万代知識商人大学2期生。DSCN8346.JPG7

セミセルフレジを入れて、
年末や週末の万代のレジから、
長い行列が消えた。DSCN8351.JPG7
今日は午前中、伊丹荒巻・鴻池地区。
激戦区を巡って、満足。

スーパーマーケットや小売業は、
本当に社会に貢献している。

これだけの顧客を集め、
買っていただいて、
その年始の生活を支えるのだ。

視察を終えて、新幹線のぞみ。
京都駅から見えるのが、
東寺の五重塔。DSCN8355.JPG7
大晦日を感じる。

そして滋賀県の伊吹山にも雪。DSCN8362.JPG7
そのあと、眠り込んでしまって
富士山は見逃した。

しかし1年の最後の日まで、
店を見て、満足。

そして、神は現場にあり。
つくづくとそう思う。

そして今年最後のブログの最後は、
谷川俊太郎「ゆう」。
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谷川には「あさ」と「ゆう」の、
対になった詩集がある。
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いずれも写真家の吉村和敏さんとの、
コラボレーション。

その「ゆう」から。

さようなら

さようなら
きょうたべたさんどいっち
さようなら
きょうあるいたみち
ひがくれてゆく

さようなら
まだおこってるおかあさん
さようなら
もうききおえたうた
もうすぐよるがくる

さようなら
きょうみあげたひこうきぐも
さようなら
きょうころんだわたし
またあえるかしら
〈谷川俊太郎〉

ことしにも、さようなら。

では例年のごとく、
結城義晴のブログ[毎日更新宣言]、
これにて終了。

1年間のご愛読、
心から感謝します。

ジジが死んでから2年。
年末年始になると、
やはり思い出す。

来年もみなさんにとって、
いい年でありますように。

〈結城義晴〉

2017年12月30日(土曜日)

万代の一番長い日――「神は現場にいた!」

12月30日。
アゴーラリージェンシー堺。
22階の部屋で目覚めた。
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日経ビジネスon-line。
「今日の名言」
今週水曜日の12月27日。
「悩んだ時ほど現場へ」を
心がけてきました。
(増田寛也元総務相)

「岩手県知事時代には
事業が進みつつあった
県道工事の中止問題、
公営岩手競馬の存続問題など
難しい判断を迫られました」

「賛否両論が沸き起こる中、
何度も現場に足を運び、
現場の息づかいなどを
見聞きして決断を下しました」

「県道工事は中止し、
岩手競馬は厳しい条件付きで
存続を決めたのですが、
あの時の判断は間違っていなかった
と思っています」

いつも、神は現場にあり。

昨夜遅くに大阪・堺市に入った。
暮れの30日・31日は、
万代店舗の視察。

万代上野芝店。
10月13日にオープンした。
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店舗面積は3300㎡で、
1階がスーパーマーケットの万代、
2階がカジュアルファッションのしまむら。

この万代+しまむら。
関西で最強のコンビネーション。

今日1日、阿部秀行社長が店回り。
それに同行する。
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鮮魚の対面売場。
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暮れの目玉はフグ。
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こちらは市場で焼き上げた焼き鯛。
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惣菜売場。
開店したばかりだから
まだお客はまばら。
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店長の加藤隆さんと田中彩美さん。
加藤さんは万代知識商人大学一期生。
田中さんはハワイビギナーズコース参加。
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万代西宮前浜店
こちらもミリオンタウンで、
2階にしまむらが入る。
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朝から大勢の人が、
来店している。
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水産売場はアイランド式で、
中に人が入って、
加工作業を見せる。
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惣菜売場にもたくさんの買物客。
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私の隣から川村諭さん、三宅伸明さん。
2人とも万代カレッジ1期生。
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川村さんは病から復帰し、
元気に魚を切っている。
がんばれ。

万代最大売上げの前浜店は、
店員全員の気合がみなぎっている。

万代魚崎店

万代薬店が入った、
600坪のフード&ドラッグ。
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午前11時ともなれば、
お客でごった返す。
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阿部社長は、店に入るとすぐに、
陳列を手直しして歩く。
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お客にも対応。
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農産部門の藤本君が、
立ち売り。
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この店も売場の広さを活かして、
アイランド型の水産売場。
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惣菜売場にも多くのお客。
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セミセルフレジを導入して、
たくさんのお客でも、
待たせることがなくなった。
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日差しの差し込む入口で、
川上政人店長と写真。
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今日の関西は快晴だ。
暮れとは思えない暖かさ。

この暖かさが商売にどう影響するのか。

万代春日野道店。
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300坪の小型の繁盛店で、
駐車場に入る車が、
道路の両サイドから
順番待ちでに並ぶ。
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お客が次々と入ってくる。
自転車客も多い。
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売場では売れていくそばから、
スタッフが補充陳列作業に大わらわ。
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阿部社長は農産出身。
店に入るとすぐに、
白菜の半切り、四つ切り、球の、
売場を変更する。
「野菜の相場が高いのに、
四つ割りが少なくては、
お客さんが買いにくい!」
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そのバックヤードにうれしい掲示。
私が食品商業編集長時代に出した
「陳列と演出の教科書」。
その前段の「陳列と販促の教科書」も、
万代のテキストだった。
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市野勝弘店長、頑張ってください。DSCN9496-1

万代阪神ショッピングセンター店DSCN9498-1
阿部社長は売場の隅々を見て回る。

そして商品の前出しで、
売場の乱れを直していく。DSCN9503-1

小林雅也店長は、
万代カレッジ2期生。DSCN9505-1

万代西宮熊野店DSCN9509-1

300坪クラスの小型店で、
来年、改装を計画している。DSCN9517-1

森智史店長は、
万代カレッジ1期生。
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万代西宮門戸店
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元気なピースサインは、
近藤圭介店長。
万代カレッジ2期生。
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カレッジの受講生が、
店長として頑張っている。

万代知識商人大学学長としては、
うれしい限り。

万代伊丹野間店
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どの店でも、
阿部社長の売場チェックと、
改善指導が続く。
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西田竜也店長。
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万代塚口店
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夕方のピーク時間帯で、
売場にお客があふれている。DSCN9604-1

2人のプロ商売人の後ろ姿。
阿部社長と藤本誠次店長。
2人で売場を手直ししながら、
店の売上げ状況を情報交換する。
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藤本店長は万代ナンバー1の新店店長。
失敗の許されない店舗の、
立上げ店長として活躍する。

万代に入社して、25歳で店長になり、
もう30年の店長歴。

塚口店も繁盛店に仕上げている。
万代5本の指に入る。
今日1日の売上げは、
3000万円にちょっと届かないところか。
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日も陰ってきて最後は、
万代尼崎食満店DSCN9636-1

武中奏人店長。
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万代は正月3ガ日を休む。
だから30日、31日に、
お客が正月の分の食材を購入しに来る。
人によっては、2日続けてくる。

だから暮れの2日間は、
どこよりも忙しい。
どこよりも稼ぐ。

その模様を1日かけて、
見て回った。

実にいい勉強になった。
そして万代の強さと、
まだまだできていない点を、
私なりに十分に把握した。

その場を用意してくれた加藤徹会長と、
阿部秀行社長。

そのお2人と、
今年最後の食事会。
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おいしいワインとステーキ懐石で、
私は大満足。

万代の一番長い日。
やはり神は現場にいた。

〈結城義晴〉

2017年12月29日(金曜日)

田原総一朗「成長の時代は終わった」とドラッカー「成長の定義」

昨日の12月28日夜の10時ごろ、
月刊商人舎2018年1月号を責了して、
商人舎の仕事納めをした。

そのあと、1年の疲れが出たのだろう、
帰宅してからも昏々と眠り続けた。

こうして疲れをとる。
眠るのが一番だ。

詩集「あさ」
吉村和敏・写真 / 谷川俊太郎・詩。
0277
「朝のリレー」
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女がほほえみながら
寝返りをうつとき
ローマの少年は柱頭を染める
朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき
耳をすますと
どこか遠くで
目覚まし時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ
〈谷川俊太郎/詩〉

目覚めのリレーはないけれど、
ひとり熟睡して、夕方、
新横浜から東海道新幹線。
新大阪。
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車を飛ばして、
アゴーラリージェンシー堺。

入り口はもう正月気分。
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そして、ロビーには門松。
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部屋の窓からは堺港。IMG_3985.JPG7

さて、12月26日の朝日新聞デジタル。
政治評論家の田原総一朗さん。

「これだけの議席と支持率を
持っている安倍政権が
『異次元の金融緩和』を続けても、
長期金利が全然上がらないのは、
『成長』の時代が終わったからだ」

そう、「成長の時代」は終わった。

「安倍政権は、
一生懸命やっているのだろうが、
逆説的に、
成長の時代が終わったことを
証明する役割を果たすことになるだろう」

日本経済全体の成長の時代は、
終わったかもしれないが、
ひとつの企業は成長するだろう。
ひとつの店は成長するだろう。

日経ビジネスon-line。

ドラッカーの「見方、考え方」
経営コンサルタント藤田勝利の連載。
12月27日の項。

某企業の人事部人材育成チーム長と、
コンサルタントとの会話。

コンサルタント:
「人材育成とは、つまり、
何をすることだとお考えですか?」

人材チーム長:
「仕事のやり方を教えて、
一日も早く部下が
一人前になるように
することなんじゃないですか」

そこでドラッカー。
「使っている言葉の定義を明確にすること」

そして学校教育のある専門家。
「成長とは『自立と協調』が、
できるようになることです」

そして再びドラッカー。
「人間にとって、
成長ないし発展とは、
何に対して貢献すべきかを
自らが決定できるように
なることである」

(「現代の経営」より)

とすると日本経済は、
自立と協調ができなくなっている。

とすると日本経済は、
何に対して貢献すべきかを
自ら決定できなくなっている。

「眠り」が足りないのかもしれないし、
「目覚めのリレー」がないのかもしれない。

〈結城義晴〉

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鈴木哲男・著

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