結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年12月28日(木曜日)

Kroger「Scan, Bag, Go」と年末年始「小さくて小刻みな幸福」

今日が(株)商人舎の仕事納めの日。

しかし、朝から、
最終入稿と責了の仕事。

私は今年最後の原稿執筆。IMG_3965.JPG7

ドラッカーの原書を調べて、
WorkとLaborの違いを書いた。IMG_3967.JPG7

冬の空は快晴。
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原稿を書き終わると、
今年最後の校正。
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終わりました。
いい雑誌となりました。

ご期待ください。
2018年新年1月号。

商人舎流通SuperNews。
11月商業動態統計|
販売額39兆4.6%増/卸5.7%増・小売2.2%増と好調

11月は好調だった。

クローガーnews|
キャッシャーレス”Scan, Bag, Go”を400店に導入

1月、Amazon Goのレジレス店舗実験。

3月、ウォルマートも、
実験店「Store No.8」で、
ノーキャッシャーを始めた。

今度はクローガーが、
「Scan, Bag, Go」のアプリ開発で、
レジレス化。
2018年中に400店。

セルフサービス店で、
一番多く人を配置しているレジから、
人をなくして、顧客に働いてもらう。

2018年には急速に広がるだろう。

商人舎流通SuperNewsは、
5月から充実させた。
今日の配信をもって、
2017年を終了。

ご愛読感謝します。

さて、ほぼ日の糸井重里さんが、
巻頭エッセイの「今日のダーリン」で、
年末年始の食事のことを書いている。

12月28日。
来年がじっと出番を待っている。
わたしたちは、
パンを食べたりごはんを食べたり。

12月31日、
年越しそばを食べる。

1月1日。
昨日はそばを食べたが、
年が明けたらもちだ。
雑煮の主役はあくまでももちである。

お節料理というものがあるけれど、
これもまた、言葉を、
食べているようなものだ。
重箱のなかの縁起やら厄除けやらを、
読むように食べる。

1月2日、3日。
建て前としては、
まだもちを食べ続けている。
そして、
すきまの目立つようになったお節料理も、
食べ続けていることになっている。

若いものやこどもたちは、
コンビニなどで、
調理パンなど買って、
ふつうの日のものを食べはじめる。

1月4日。
カレーを食すことに、
自然になっている。

1月7日。
七草がゆ。
つまり、おかゆを食べる。

年末年始とは、つまり、順繰りに、
パン、ごはん、そば、
もち、カレー、かゆを食べる日々。
これほど主食の変化する季節は、
他にはない――。

いいねえ。

今年も、糸井さん、
ありがとう。

朝日新聞「折々のことば」
第975回。
小さい幸せ
見つけるのうまいな
(写真家・加瀬健太郎の妻)

鷲田清一さん編著。
「休みに一家で温泉に行く。
倹約のため、夕食を部屋でとるのを諦め
訪れた変哲もない中華屋で
『火山が噴火したみたい』な
焼きそばにありつき、
『よかったなここにして!』と大喜び」

「幸福は小さく、小刻みに。
すると日に何度も幸せな気分になれる。
人と思わず顔を見合わせることも増える」

「夫をとっさにこう評した、
奥さんも素敵」

年末年始の、
小さくて、
小刻みな幸福。

それを届けるのが、
小売業・卸売業の仕事だ。

「小刻みな」というのが、
いいな。

〈結城義晴〉

2017年12月27日(水曜日)

2018年度日本経済成長率1.5%と「損得より大事な物差し」

朝から東京タワーの下。
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目を移すと、愛宕ヒルズ。
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冬の快晴の空が気持ちいい。

毎月恒例の(株)True Dataの取締役会。
代表取締役社長は米倉 裕之さん、
取締役は石井 賢治さん。
二人が常勤。

社外取締役は5人。
(株)産業革新機構の竹久健さん、
(株)プラネット常務取締役の松本俊男さん、
GCA(株)の中津武さん、
(株)コーポレイトディレクションの田窪伸郎さん。
そして結城義晴。

私がもう一番の古株の、
取締役になってしまった。

今期も好調な業績。
役員、社員の努力のたまものです。

この商人舎公式ホームページにも、
右段に張り付けてありますが、
ウレコン
ID-POSマーケティングの羅針盤。
ご覧ください。

横浜駅に戻ってくると、
横浜高島屋に空と雲が映っていた。
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さて日経新聞最終面の「私の履歴書」
今月は江夏豊。
元プロ野球投手。
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阪神タイガースから南海ホークス。
そして広島カープ。
そのカープで、
日本シリーズ優勝を遂げるが、
対近鉄バッファローズとの第7戦。

4対3でリードした9回、
無死満塁。

ここで江夏は、
生涯「最高傑作」の投球を見せる。
のちに山際淳司が、
「江夏の21球」と題して、
素晴らしいノンフィクションを書く。
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昨日、今日は、
その21球について語る。
豪快に見えて、繊細。

相反する要件を満たすと、
天才や異才となる。

江夏豊はそれだ。

さて日経新聞の経済コラム「大機小機」
コラムニストは墨田川さん。
「2018年度の成長率を占う」

もちろん日本経済の成長率。

「17年度は明らかに、
景気上昇期に位置している」

「18年度予想については、
高位平均が1.5%、
低位平均が1.0%である」

「18年度が景気上昇期か
下降期かは分からない」

それでも墨田川さんの予測は、
「一応引き続き景気上昇だと仮定すると、
1.5%程度の成長率が妥当なところ」

すなわち、「潜在成長力」の1%程度を、
「やや上回る程度の緩やかな成長が続く」

墨田川さんだから、
かなり信頼がおける。

ということで、
1.5%成長が来年の水準。
ただし、今後のリスク要因がある。

最多が「中国景気の悪化」
「円高」も考えられるし、
「国際間の緊張や軍事衝突」
「米国景気の悪化」なども指摘される。

しかしそれでも、
18年度の成長率は1.5%程度。

来期の予算なども、
1.5%プラスを基準に、
わが社・わが店の状況を見定めて、
設定されることになる。

朝日新聞「折々のことば」
いまは「ためになる」とか
「役に立つ」以外のものは
存在しちゃいけない
ような
風潮があるけれど
私はそれがどうにも
不快なんです
(コラムニストの中野翠)

賛成だ。

だから私はいつも言う。
「すぐ役立つことは
すぐに役に立たなくなる」
(橋本武)

編著者は鷲田清一さん。

「落語のいいところは、
損得と関係なしに
『存在を楽しく許している』ところ」

「ものごとには表と裏、底と天井、
さらには抜け穴すらあって、
それを覗かせながら
笑いに転化させる落語は、
心の機微の分かるオトナに
なるための格好の教材」

最後に中野翠の言葉。
落語は、
「損得より大事な
物差しがあることを
教えてくれる」

損得より大事な物差し。
それは「善悪」だけではない。

損得も、ものすごく大事だ。
しかしそれより大事な物差しがある。

年末商戦においても、
来年度の1.5%成長においても、
「江夏の21球」においてだって、
このことは変わらない。

〈結城義晴〉

2017年12月26日(火曜日)

とくし丸「グッドライフアワード」受賞と塩野七生「経験と想像力」

2018年までのカウントダウン。
26! 27・28・29!!
30! 31!!

あと6日。

それにしても、
年末気分が盛り上がらない。
不思議。

総務省と厚生労働省の発表。
日経新聞の記事。
「失業率11月2.7%、
24年ぶり低さ」

11月の完全失業率は、
季節調整値で2.7%。

10月から0.1ポイントのダウン。
5カ月ぶりに改善し、
24年ぶりの低さ。
こちらは総務省。

11月の「有効求人倍率」も1.56倍。
こちらは厚労省。

全国のハローワークで仕事を探す人、
1人に何件の求人があるかを示す数値。

約44年ぶりの水準に上がった。
前月比で0.01ポイント増、
高度経済成長期の74年1月以来、
43年10カ月ぶりの高水準。

完全失業者は178万人で、
1年前から19万人減少。
1994年12月以来の少なさ。

「完全失業率」には、
「ミスマッチ失業率」が3%程度含まれる。
求人があっても条件で折り合わずに、
起きてしまう失業。

だから3%割れは、
「完全雇用」状態に近い。

企業の求人に対して、
実際に職に就いた人の割合を示すのが、
充足率。

それは11月に14.2%。
比較できる2002年以降で最低を更新。

11月の正社員の有効求人倍率は、
1.05倍で過去最高。

賃金水準が高い正社員が増えて、
家計の心理が改善し、
消費も持ち直している。

総務省の11月の家計調査。
2人以上世帯の消費支出は27万7361円。
物価変動の影響を除いた「実質」で、
前年同月比1.7%アップ。
3カ月ぶりの増加。

消費は少しずつ回復している。

いい感じで年末際の商戦へ。

カウントダウンの26! 27! 28!
そこまでいけば、
クリスマス商戦と同じ、
短期決戦。

忙しいけれど、
体を動かして仕事する。
まっしぐらに。

それはそれで壮快だ。

この一瞬の積み重ねが、
君という商人の全生涯。
〈倉本長治〉

さて、住友達也さんからメールが来た。
(株)とくし丸代表取締役、
兼オイシックスドット大地(株)代表取締役。
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報告の第1は、とくし丸が、
環境省「第5回グッドライフアワード」で、
環境大臣優秀賞を受賞。

おめでとう。

高齢者の「食環境・生活環境」を、
とくし丸がサポートして、
その活動が認められた。

第2に、そのとくし丸は、
日本全国に展開して、
残すは5県となった。

しかし来年2月に、
熊本県での開業を準備中。

残りのとくし丸空白県は、
宮城、新潟、宮崎、沖縄の4県のみ。

住友さんは宣言する。
「2018年には、必ず全国47都道府県で、
とくし丸が走れるようにしたいと思います」

連絡は⇒http://www.tokushimaru.jp/zenkoku/

現在、とくし丸は全国で、
約270台が稼働中。
顧客の数は、約4万人。
しかもその顧客の平均年齢は、
ほぼ80歳前後。

第3に、このネットワークを活用して、
「おばあちゃんのレシピ大賞」を実施する。

ますます盛んで、
これも年末に向けて、
明るいニュースだ。

思えば2年半前、
月刊商人舎2015年4月号で特集した。
ネットスーパー! 移動スーパー!!
ポスト・モダンのノンストアリテイリングはどっちだ?!
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とくし丸も全国区となって、
うれしい限りだ。

前近代の個人事業主が、
近代化のスーパーマーケットと、
マッチングしてとくし丸を展開する。
それ自体が「商業の現代化」だ。

その2015年4月号の巻頭Message。
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世間良し、天も良し。

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

近江商人の商売哲学にして、
世界商業の現代化原理。
「三方良し」。

リアル店舗のスーパーマーケットも、
ネットスーパーのイトーヨーカ堂も、
移動スーパーの「とくし丸」も。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。

こうでなくてはいけない。
商売の神様も仏様も、
解脱の手助けはしてくれない。

それが小売業の近代化の次に、
商業の現代化を果たすときにも、
貫徹すべき大原則である。

規模のメリットを追求し、
生産性の向上を追いかけ、
結果、行き詰まってしまった近代小売業。

ここまでは工業化すべきであり、
ここから先は工業化してはならない。
二つの性格を持った産業。

それが私たちの小売業、
私たちのチェーンストア、
私たちの消費産業。

リアル店舗小売業も、
ノンストアリテイリングも、
ネットスーパー、移動スーパーも。

買い手良し、
売り手良し、
世間良し。

あなた良し、
わたし良し、
天も良し。
〈結城義晴〉

さてさて、日経新聞オピニオン「時論」。
「失望が生むポピュリズム」
塩野七生さんが帰国して、
インタビューに応じた。

「ギリシア人の物語」全3巻を書き上げた。
私、大大大ファン。
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「歴史を見てみると、
魚は頭から腐る。
頭は一番重要で、それが政治」

企業経営と全く同じ。

「民衆は相当、最後に至るまで、
健全なんですよ。
しかし政治が最初に腐ると、
民衆がいかに一生懸命にやっていても
国力がどんどん下がってくる。
だから政治が機能してくれなきゃ、
困るんです」

トップマネジメントが最初に腐ると、
社員がいかに一生懸命にやっていても、
企業力がどんどん下がってくる。

「私は民主政自体はやっぱり
最良の制度だと思ってます。
民主政下で初めて、
自由が花開くからです」

「自由とは基本的には思考の自由で、
イノベーションにつながるわけですね。
今までにない新しい考え、戦略、戦術が
生まれる可能性がずっと高い」

会社組織もその意味で民主政で、
思考の自由がなければならない。

それがイノベーションにつながる。

アレクサンドロス大王は、
ペルシャを支配下においたものの、
死後、覇権は長続きしなかった。

「王政の欠陥は、
後継者がふさわしいかどうか
分からないということなんです」

「総司令官の戦略、戦術の成功は
しょせんは兵士たちの働きにかかる。
総司令官が一介の兵士たちのことを
一番分かるのは経験したからではない。
彼らには想像力がある」

「経験しないと分からない人は、
想像力がない」

「よく下積みをやらなければ
下積みの気持ちは分からないと言う。
それはトップクラスには当てはまらない」

トップクラスというのは、
超一流の人物のこと。

鈴木敏文前セブン&アイ会長。
自分では実務を経験しなかった。
店も見ようとはしなかった。

しかし、鈴木さんには、
トップクラスの想像力があった。

「戦後復興に携わった下河辺淳さんが
国土事務次官を辞める時、
松下電器産業の松下幸之助さんに、
『ぜひウチに来てくれ』と言われた」

さすが下河辺淳さん、
さすが松下幸之助さん。

「でもその時に『工場からやってくれ』と
条件を出されたから
やめた方がいいと考えた」

「松下幸之助さんは経営者として、
相当にバランスの取れた男です。
しかし彼にも下積みをやらないと
下積みのことは分からない
という考えがあったのではないか」

「下河辺さんに言わせれば
『それくらいの想像力がなくて
国土計画なんてやっちゃいられない』と」

商人は想像力がなければいけない。
もちろん政治家にも学者にも、
ジャーナリストにも、
コンサルタントにも、
超一流であるためには、
そんな想像力が必須だ。

経験は何にも勝る貴重なものだ。
しかし経験しないと分からない人は、
想像力がない。

〈結城義晴〉

2017年12月25日(月曜日)

「見えないもの」「賢者の贈り物」と川野幸夫「外税表示の効用」

Everybody! Good Monday!
[2017vol52]

2017年第52週、つまり最終週。
12月も第5週、今週日曜日で、
2017年は終わる。

そして今日はクリスマス。

冬もみぢ聖鐘ひびく過疎の町
〈朝日俳壇より ドイツ・ハルツォーク洋子〉

(大串章選評)
過疎化現象はドイツにも見られるのか。
聖鐘が心にひびく。
世界中でクリスマスを祝っている。

Weekly商人舎・月曜朝一。
2週間販促企画。

今日の25日から28日までの、
中だるみ・小休止の4日間に、
徹底した「おためしのおすゝめ」。
「試食・試飲・試着・試用」の提案実施。

月刊商人舎10月号[特別企画]
2017年末商戦「戦略計画」。

さて、朝日新聞「折々のことば」971回。
サンタクロースが
いなければ……

人間のあじわう
よろこびは、

ただ目にみえるもの、
手でさわるものだけに
なってしまうでしょう。

(フランシス・P・チャーチ)

1897年、ある少女が新聞に質問を寄せた。
「サンタクロースってほんとにいるの?」

記者がこう社説で、上記のように答えた。

「人間が頭の中でこしらえ上げたものだ
などとは言えない」と。

編著者の鷲田清一さん。
「ほんとうに大事なものは、
見えないものからなっている」

私もそう思う。

毎日新聞巻頭コラム「余録」
O・ヘンリーの短編小説「賢者の贈りもの」。
昨年12月16日のこのブログでも書いた。

若く貧しい夫婦は、
クリスマスに互いに
何を贈るか思案する」

目抜き通りのショーウインドーで、
妻がきれいなくしを見ていた。

それを思い出した夫は、
自分の大事な時計を売って、
そのお金でくしを買う。

一方、妻は自分の美しい髪を売って、
夫の時計につける鎖を買う。

哀しくも美しい行き違い。
「胸に染みるクリスマスの物語」

余録も願う。
「『賢者の贈りもの』のような、
ささやかな幸せが奪われないように」

そのために努力したい。

晴れ渡る空一枚の寒さかな
〈朝日俳壇 高崎市・山本 春樹〉

さて今日は午前中に、
二宮護さん来社。
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腕利きの単行本編集者。
作家でもある。
特にビジネス書に関しては、
私の知る限り随一。

ちょっと行き違いがあって、
打ち合わせは半分ほどの目的しか、
果たせなかった。

私の責任です。

すみません。

その後、夕方4時に日本橋。
日本スーパーマーケット協会。

会長の川野幸夫さんが、
この年末にお出ましくださって、
調査結果発表と記者会見。
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スーパーマーケット3協会の11月調査。
江口法生さんが説明。
日本スーパーマーケット協会専務理事。
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「生鮮食品は4月以降、1勝7敗。
相場安が最大の理由。
水産は19カ月連続前年割れ、
畜産は4月以降、8勝0敗」

商人舎流通SuperNewsで、
すでに報道している。
11月スーパーマーケット統計|
既存店横ばい/ボジョレー・ヌーボーは大苦戦

その後、川野会長のスピーチ。
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「スーパーマーケットの売上げは、
消費税率アップ以来、
比較的堅調に推移しています」

「その理由は、
消費税値上げ⇒可処分所得減る
⇒家で料理しよう」

「しかし私は、
価格表示の問題が一番大きいと思う」

平成25年法律第41号特別措置法によって、
「総額表示を要しないこと」とされた。
つまり「外税表示」が認められた。

川野さん。
「総額表示を続けた会社は業績が悪くて、
慌てて変えた」

しかしこの特別措置法は、
2021年3月までの期限立法だ。

「その後も、総額表示義務が続けば、
一気に景気が悪くなる」

川野さんの主張。
「期限を延ばすか、あるいは、
延長法の制定が必要です」

私も絶対に、そうだと思う。

その後、質疑応答。
川野さんはすべての質問に、
本当に丁寧に答えてくださった。

私も質問したが、
「ん~、難しい質問です……」
と言ってから、
ちゃんと答えてくださった。

感謝したい。

その後、懇談。
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ポリティカル・マーチャントの話となった。

そして今年最後の、ツーショット。
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今年もお世話になりました。

ありがとうございました。

では、みなさん、今週も、
「賢者の贈り物」の精神で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年12月24日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その55】トナカイ

猫の目で見る博物誌――。
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今日はクリスマスイブ。
サンタクロースのソリを引っ張るのが、
トナカイです。

トナカイはシカ科(Cervidae)、
トナカイ属(Rangifer)。
学名: Rangifer tarandus。

(CNNニュースより)
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日本名でトナカイ。
アイヌ語の「トゥナカイ」(tunakay)が由来。

「馴鹿」(じゅんろく)は中国語で、
「人に馴れた鹿」。
つまり「家畜的な鹿」の意味。

英語はReindeer。
同じく英語のCaribouは、
アラスカエスキモーの言葉。

トナカイの自然分布は北極圏周辺。
アメリカのアラスカ州、カナダ、
デンマークのグリーンランド、
ノルウェー、フィンランド、ロシア。

体長は1.2~2.2m。
肩高は90~150cm。
体重は60kgから、
大きなものは300kgになる。

シカ科で唯一、雌雄ともに角がある。
これが鹿とトナカイの大きな違い。

鹿は雄にしか角が生えない。

トナカイは雌雄に角があるが、
雄の角の方が雌よりも大きい。

雄は春に角が生えて、
秋から冬にかけて抜け落ちる。
雌は冬に角が生えて、
春から夏にかけて角が抜け落ちる。

だからクリスマスのトナカイは、
雄だと考えられる。

足は速い。
時速80キロで走る。

体毛は厚い。
毛の内部に空洞がある。
保温性に優れている。

寒冷気候から身を守るためだ。

蹄は大きくて、接地面が広い。
これによって体重が分散され、
雪の上でも沈むことなく歩ける。

鼻の色は黒を基調に、
白い毛が混じる場合もある。

だから歌のような、
「真っ赤なお鼻のトナカイさん」はいない。

ツンドラ地帯に生息するが、
群れをつくって、大規模な移動を行う。

基本は草食性だが、
草食性の強い雑食性である。

夏は草や葉を食べるが、
ときに虫などの小動物を食す。
冬は角や蹄で雪を掻き分けて、
雪の下の苔などを食べる。

4月から6月にかけて、
雌は1回に1匹の子どもを産む。
人間と同じ。

人間が最も古く家畜化した動物のひとつ。
だから中国語で「馴鹿」という。

乳用・食肉用・毛皮用として活用されるし、
ソリを引く使役や荷役にも利用される。

何よりも雪の上でも走れるので、
そりを引くのに適している。

だからサンタクロースのソリを引く役目ができて、
それがトナカイの代名詞のようになった。

そのサンタクロースのトナカイ。
1823年にアメリカの新聞に詩が発表された。
タイトルは『サンタクロースがきた』
この詩の中で8頭のトナカイとなって、
それぞれに名前が付けられた。

ダッシャー(Dasher)
ダンサー(Dancer)
プランサー(Prancer)
ヴィクセン(Vixen)
コメット(Comet)
キューピッド(Cupid)
ドナー(Donner)
ブリッツェン(Blitzen)

レイモンド・ブリッグズの絵本、
「さむがりやのサンタ」。DSCN8161.JPG7

「やれやれまたクリスマスか! 」
サンタクロースのおじいさんが、
面倒くさそうに目を覚ます。

そしてトナカイに餌をやる。DSCN8163.JPG7

支度して出かけるのは、
街の子どもたちのところ。DSCN8164.JPG7

雪をついて、
雨を縫って。
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煙突に文句をいいながら、
プレゼントを届ける。
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そして夜明けとともに、
うちに帰っていく。DSCN8168.JPG7
南の島に憧れながら、
クリスマスイブの1日の仕事を終えると、
風呂にはいり、ビールを一杯飲んで、
ごちそうを楽しむ。

人間味あふれるサンタクロースの1日。

その続編は、
「サンタのなつやすみ」
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いずれもトナカイ抜きには語れない。

サンタさんとトナカイ。
いい関係ですね。

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ボクとおとうさんは、
もう一緒にいることはできないけれど。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2017年12月23日(土曜日)

IDR望年ゴルフコンペと「今年のM&A」1位のセブン&アイ

天皇誕生日の祝日。

今上天皇は再来年2019年の、
4月末日にご退位の予定。

だから来年の12月23日までが、
平成の天皇誕生日の祝日である。

今日は29回目の今上天皇誕生日の祝日。

私は平成元の年1月に、
(株)商業界の食品商業編集長に就任した。
そしてそのころから、
世界も日本も変化し始めた。

1989年11月にベルリンの壁が破壊され、
1990年10月、東西ドイツが統一され、
1991年12月、ソビエト連邦が解体され、
この年、日本のバブルが崩壊した。

今上天皇も天皇として、
そんな時代を見てこられた。

私は編集長の立場で、
そんな世界を見ていた。

それはそれで私にとって、
ひどく刺激的で、極めて有益だった。

そんなことを思う。

今日は朝早く、東名高速道路を、
大井松田へ向かった。

中井PSと大井松田ITの間で、
トレーラーが炎上して、大渋滞。

しかし、何とか、
チェックメイトカントリークラブに到着。

富士山が美しかった。IMG_7032.JPG7

青い空には飛行機雲が描かれ、
江の島から房総半島まで見える。IMG_3956.JPG7

銀杏の木はすっかり葉を落とした。IMG_7039.JPG7
一般社団法人流通問題研究協会。
略称はIDR。
1966年(昭和41年)に設立された、
公益流通研究機関。

日本の流通のかたちは、
初期の「遅れた段階」を通過して、
「先進の段階」に到達しつつあると、
IDRは考える。

現在は、真の生活者起点流通を志向する。
そしてそのために生活者の顔が見える、
流通マーケティングを新たに構築する。

それがIDRである。
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現会長は玉生弘昌さん。
(株)プラネット代表取締役会長。
専務理事は橋本佳央さん。
顧問は前会長の三浦功先生。

(株)商人舎もこの協会の会員だ。

今年は8月9日に、
第34回「チャネル戦略研究交流会」で、
講演した。
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テーマは、
「US Retail最新動向と2025日本流通」

そのIDR望年ゴルフ。

秋の快晴の日のような陽気で、
最高のゴルフラウンドを楽しんだ。

ちなみに新ぺリア方式のコンペで、
優勝は齋藤充弘さん。
全日本食品(株)会長で、IDR副会長。

準優勝は玉生弘昌さん。
もちろんIDR会長。

流通問題研究協会は、
忖度なしに副会長と会長が金銀を獲得。
そんな協会なのです。

ちなみに私も第4位に滑り込んで、
一応、満足。

さて、日経新聞に、
「セブンがベストM&A」

2017年も企業の合併・買収は活況だった。
その日本企業の今年の「ベストM&A」を、
14人の専門家が選出した。

その結果、第1位は、
セブン&アイ・ホールディングス。

商人舎流通SuperNewsでも、
今年二度、このニュースを報道した。

4月6日セブン&アイnews
米Sunoco LP社からコンビニ&ガソリン小売事業取得
12月6日セブン&アイnews
米国7-ElevenのSunoco LP社店舗取得最終段階へ
sunoco_logo

このセブン&アイの評価点数は、
2位に2倍近い差をつけた。

米国コンビニを33億ドルで買収。
「日本でのノウハウを生かせる」と、
「本業との相乗効果の高さ」が評価された。

「国内市場が主力のセブン&アイが、
成長を求めて海外展開を加速する姿勢」
これも評価された。

アメリカのコンビニは日本ほどに、
高いポジショニングを持ってはいない。
むしろ日本のコンビニの機能は、
ドラッグストアが担っている。

しかしそれでも、
今回のSunoco LP社は、
9月末段階で1346店舗を有する。
米国7-Eleven, Inc.は8716店舗。
だから単純計算でちょうど1万店に達する。

私もいい買収だったと思う。

柳井正さんも言う。
セブン&アイはセブン-イレブン専業になれ!
それならば世界で十二分に闘える。

その際には、思い切って、
イトーヨーカ堂やそごう・西武などを、
切り離してしまうこと。

つまり「集中と選択」を徹底する。

まあ、それはとても無理な話だろうが。

この日経の「今年のM&A」には、
日立関連が目立つし、評価される。

逆に、最も評価が低かったのは、
キリンホールディングス。

ハイネケングループのババリアに、
ブラジルキリンを売却した。

ブラジルキリンも2011年に、
キリンが買収して傘下に入れた会社だ。

今回はその時点の約4分の1の価格で売却。
そこに批判が集まった。

東芝メモリ売却も評価が低かった。

「債務超過を解消するためだったとはいえ、
稼ぎ頭の事業を手放した」と悪評。

国際的なM&Aは今後も増えていく。
セブン&アイやイオン、
ファーストリテイリングや、
ドン・キホーテなどが、
積極的に展開していくだろう。

そのときには、
どんな国でもどんな地域でも、
真の生活者起点流通が求められるだろう。

〈結城義晴〉

2017年12月22日(金曜日)

冬至の日の思索――三者三様と「内と外」の共存

冬至。
英語では“the winter solstice”。

“solstice”の意味は「至点(してん)」。
まさに「冬の至点」が冬至。

そして「至点」とは、
太陽の周りを回っている地球が、
太陽から一番離れているときの位置。
北と南の2点の至点がある。

だから冬になると、
北半球は、
1年で一番、太陽から離れ、
最も昼が短くなり、
最も夜が長くなる。

冬至には柚子湯。
IMG_3950.JPG7

柚子の香りがたまらない。IMG_3954.JPG7

そして樹氷。
蔵王のアイスモンスターは、
温暖化で小型化し、減少する。
共同通信が配信し、
新聞各紙が取り上げた。

〈蔵王アストリアホテルホームページより〉juhyo_14

「冬の風物詩、巨大な樹氷が、
今世紀末で見納めになるかも――」
これは日経新聞の表現。

とはいっても、今世紀末まで、
まだ83年もあるけれど。

発信者は山形大学の柳沢文孝教授。
樹氷はアオモリトドマツに氷や雪が
付着して巨大な塊に成長したもの。

日本海側から50~60キロ、
離れた山あいで成長する。
樹氷は1910年代に初めて確認された。

1920年代は北海道から富山、
さらに岐阜まで、広い範囲で確認できた。

現在は蔵王山や青森の八甲田山、
岩手・秋田の八幡平など、
東北地方が中心だ。

しかし今世紀末にかけて、
今のような巨大な樹氷は、
見られなくなる恐れが高い。

柳沢教授の言葉が印象的だ。
「樹氷は観光資源になっているが、
地球環境を反映するセンサーだ」

ドナルド・トランプにも、
蔵王の樹氷を見せたいものだ。

今日は1日、横浜商人舎オフィス。IMG_3934.JPG7

裏の遊歩道には落ち葉がいっぱい。IMG_3939.JPG7

もう年の瀬だ。
IMG_3944.JPG7.JPG7

わが笠原第11ビル。
IMG_3930.JPG7

見事な蘭が贈られてきた。
IMG_3927.JPG7
マルトグループの安島浩さんから。
毎年毎年、ありがたい。

忙しすぎる私だが、
いつも心が癒されるし、
蘭は人の心をやる気にさせてくれる。

商人舎流通SuperNews。
11月百貨店統計|
冬物衣料・高額品好調で既存店2.2%増/大手企業好調

11月総合スーパー統計|
衣料堅調も食品・住関連マイナス響き既存店0.6%減

11月スーパーマーケット統計|
既存店横ばい/ボジョレー・ヌーボーは大苦戦

既存店前年比は、
百貨店が2.2%増、
総合スーパー0.6%減、
食品スーパーマーケット0%。

三者三様。

時代は変わる。

さて今日は「内と外」の話。

毎日新聞巻頭コラム「余録」。
中根千枝さんの著書
「タテ社会の人間関係」。

東大の教授会と漁村の寄り合い。
どちらも「上下の序列を重視し、
ウチとソトを差別する日本社会の特質」

これを「国技」大相撲をめぐる、
ウチとソトのあつれきに結び付けた。

「交錯するウチとソト、
変わらぬ序列意識と個の不安、
日本社会の現在を映す相撲界の大乱だ」

朝日新聞「折々のことば」第969回。
内と外との区別は、
自と他との区別が
入りこんでくるところでのみ
可能になる
(ガブリエル・マルセル『存在と所有』から)

「白い球面に○を書く。
円周のいずれの側を
内とし外とするかは、
それだけでは決定不能である。
円周のいずれの側に
自分を置くかによって
内/外は決まる」

オセロゲームも囲碁も、
内だと思っていたら、
ひっくり返されたり、
からめとられたり。

「排外主義は自分のいる、
この『内』からのみ発する視線であって、
こちらの『内』と向こうの『内』とが
共存できるのは、互いの『内』を
よく想像できる時だけだ」

良いマネジメントは、
互いの「内」をよく想像することで、
実現される。

良い組織は、
たとえば店舗と本部商品部とが、
自分の「内」と向こうの「内」を、
共存させている。

冬至も夏至も、
昼と夜とが、
それぞれの至点において、
互いの「内」を、
良く想像していたに違いない。

しかしそれが崩れかけているから、
樹氷も今世紀末に。
姿を消すのかもしれない。

〈結城義晴〉

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